【2006年2月27日〜3月5日】


■パキスタンの戦闘で、数十人死亡[060305 BBC]

アフガニスタンとの国境地帯におけるパキスタン軍と親タリバン派戦闘員との戦闘は、日曜日に2日目を迎えた。

パキスタン政府関係者によると、土曜日に戦闘が発生して以来、戦闘員46人が死亡、兵士5人が死亡したというが、一部の報道では、死者の数は70人にのぼるとも報道されている。

北ワジリスタンの現場からは、数百人が避難を始めた。

『ロイター』によると、北ワジリスタンのミランシャーでは夜間も戦いが続き、両方とも重火器を用いているという。

日曜日の早朝、戦闘は一時止んだが、後に戦闘ヘリコプターがミランシャー東部の山脈を攻撃し、煙が上がっていたと『ロイター』が述べた。(後略)

garrDozens killed in Pakistan clashes

■北ワジリスタンの戦闘で、100人以上死亡[060305 News]

北ワジリスタンで土曜日、戦闘員と軍との間で激しい戦闘が発生し、100人以上が死亡し、数十人が負傷した。

政府は死亡者数を確認していない。ミランシャーの通信施設に障害が発生しているために、死傷者数の確認がとれないでいる。

しかしさまざまな情報源により、ミランシャーで45人、ミールアリで25人、国境近くのSaidgaiで15人が死亡したようだ。死者のほとんどが、戦闘員である。

指名手配中のMaulana Sadiq Noorが運営するマドラッサがあるKhattayで、多数の戦闘員が死亡した。また戦闘ヘリコプターがミランシャーによる電話交換局をへの攻撃で、数人の戦闘員が殺害された。攻撃で建物は全壊した。

軍の死傷者についての報告はないが、諜報組織の情報源によると、準軍隊兵士3人が死亡し、9人が負傷したという。一般市民も戦いに巻き込まれて死亡したという報告もある。

パキスタン陸軍の戦闘ヘリコプターが、戦闘員が占拠していた建物やホテルの屋上を攻撃した。また国境警察隊は大砲を用いて、ミランシャーのバザールを攻撃したという。タリバンとよばれる戦闘員たちは、ロケット弾を用いて国境警察隊の基地となっている城塞を攻撃し、他の軍施設を軽火器を用いて攻撃した。

(中略)ミランシャーは、戦場になっている。重火器が用いられたことで、閉じ込められた住民に死傷者が発生し、家屋や店舗が破壊された。ミランシャーの軍と戦闘員それぞれに、増強部隊がに送り込まれている。戦闘は夜、さらに激化する恐れがある。北ワジリスタン全域から、多数の戦闘員が集結しつつある。南ワジリスタンの戦闘員も、ミランシャーに向かっている。

これに先立ち、土曜日の午後、ミールアリ近くのZharaMelaチェックポストで軍の車列が攻撃されたあと、パキスタン陸軍の国境警察隊が銃撃戦を開始したと、諜報組織の情報源が述べた。車列は、Thallからミールアリに向かっていた。この襲撃で国境警察隊員2人が死亡し、7人が負傷した。

ミランシャーの城塞では、戦闘員が発射したロケット弾が着弾し、国境警察隊兵士1人が死亡し、2人が負傷した。

午前中、戦闘員たちがミランシャーのバザールになだれ込み、店舗を閉めるように命令した。原理主義の宗教指導者Maulana Abdul Khaliqに導かれた戦闘員たちは、水曜日の軍事作戦を非難し、死者の大半は女性と子供だったと抗議した。戦闘員たちは木曜日以来、電話交換局を占領していた。また長老たちには、行政側が主催したジルガに出席しないよう警告した。

部族民と諜報関係の情報源によると、戦闘員たちが土曜日の午後ミランシャーで、軍とヘリコプターを町から撤退させ、城塞を引き渡すよう、政府に要求。これに対して当局側は戦闘員に、バザールから引き上げなければそれなりの対処をすると警告した。その後、土曜日の午後5時半頃に戦いが始まり、町は戦場と化した。

情報源によると、ミランシャーの戦闘員が夕方、地元の警察官たちが詰めていたBatasiのチェックポストを占拠した。これに対して軍はミールアリとミランシャーを繋ぐ道路にある、EishaとQamarのチェックポストを強化した。

いっぽう戦闘員たちは金曜日の夜、南ワジリスタンのシャカイやアンゴール・アッダにいる軍に、ロケット弾4発を撃ち込んだ。死傷者はいない。また北ワジリスタンのラズマックにある軍のキャンプも、木曜日と金曜日にロケット弾で攻撃されたが、標的にあたらなかった。

《AP追記》

戦闘員の無線の傍受にから、約80人の戦闘員が死亡したようだと、治安・諜報組織関係者が語った。ショーカット・スルタン軍報道官は、ミランシャーで25人、ミールアリで21人の戦闘員が殺害されたと述べた。(後略)

garrOver 100 killed in North Waziristan fighting
Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR

■アフガニスタンでフランス兵死亡、カナダ兵負傷[060304 Reuters]

土曜日、タリバン戦闘員がアフガニスタン南部でフランス兵1人を殺害し、道路脇に仕掛けられた爆弾で、アフガン人諜報工作員他4人のアフガン人が死亡した。

カンダハルのShahwali Kot地区の戦闘では、カナダ兵が1人重傷を負ったと、カナダ人報道官Mark MacIntyreが述べた。

米軍報道官のヨンツ大佐は、カンダハルで少なくともタリバンゲリラ1人が殺害され、フランス兵が殺害された戦闘では、別の2人の戦闘員が殺害されたと述べた。

タリバン報道官のQari Mohammad Yousufが、ヘルマンド州でアフガン人を殺害した爆弾を設置したと述べた。米軍に支持された政府を転覆させるためのキャンペーンの一環で、9人を殺害したという。

ヘルマンド州のNadali地区で起きた爆発で、国家安全局の地元関係者、Mohammad Ali Borakが殺害されたという。「リモート・コントロールされた爆弾だった」といい、彼と一緒に車に乗っていたアフガン人電気技師と、Borakボディーガードも一緒に殺害されたという。(後略)

garrFrench soldier killed in Afghanistan, Canadian hurt
Ismail Sameem、KANDAHAR

■パキスタン、戦闘員と衝突。約50人死亡[060304 Reuters]

親タリバン派イスラーム主義者の戦闘員とパキスタンの治安部隊が部族地帯で衝突し、約50人が死亡したと軍が発表した。

戦闘は、戦闘員たちが政府関係の建物を占拠したことで開始され、ミランシャーでも攻撃が発生した。戦闘はミールアリにも広がった。

「報告によると、ミランシャーで25人の戦闘員が死亡し、ミールアリで21人が死亡したと、軍報道官のショーカット・スルタン中将が述べた。

兵士3人が死亡し、10人が負傷したという。(後略)

garrPakistan forces clash with militants, nearly 50 dead
MIRANSHAH

■パキスタン軍と戦闘員、アフガン国境で衝突 [060304 AP]

土曜日に部族地帯で、パキスタンの治安部隊と親タリバン戦闘員との間て戦闘が発生したと、住民や諜報組織関係者が語った。

戦闘員たちが政府の建物を占拠し、また別のグループがミランシャーで攻撃を始めたという。

「両方の間で、激しい戦闘が続いている。戦闘ヘリコプターが少なくとも3機出動して戦闘員を攻撃している」と、住民が述べた。暗いので、死傷者の数はわからない。電気も電話も遮断されている。町のマーケットから、巨大な煙が上がっている」という。

ミランシャーの戦闘は、ブッシュ大統領がムシャラフ大統領と会談している最中に発生した。

(中略)諜報組織関係者によると、戦闘員たちがロケット手榴弾と自動ライフルを用いて、政府関係の建物を攻撃し始めたという。「最初に通信システムが遮断され、その後ミサイルが四方八方から飛んできた」と語る。戦闘員たちは、イスラーム聖職者ハッカーニ(Maulana Abdul Khaliq Haqqani)に指揮されているという。

政府軍は報復として、ハッカーニが運営するマドラッサを攻撃したという。「爆破されたが、ハッカーニがいたかどうかは、わからない」。戦闘員たちは、ミールアリでも攻撃を開始した。

『ロイター』によると、ミランシャーは水曜日の軍事作戦以来緊張が続き、家族は避難を始めていたという。

これに先立ち土曜日に、ハッカーニは地元レポーターや政治家たちに、行政関係者たちと接触した場合、殺害すると脅かしていた。

garrPakistan forces, militants clash near Afghan border
MIRANSHAH

■パキスタン、戦闘で数十人を殺害[060304 BBC]

パキスタン軍がアフガニスタンとの国境地帯で、親タリバン派戦闘員数十人を殺害したと、政府関係者が述べた。

パキスタンの政府関係者が、戦闘員45人と兵士3人が死亡したと述べたが、地元からの報告によると、死亡者の数は70人を越えるという。

数百人の住民が、北ワジリスタンから避難を始めた。

タリバン戦闘員たちが、今週初めの軍の作戦に報復して、軍を攻撃し始めた。戦闘は土曜日の朝、数百人の部族民戦闘員がミールアリの軍のチェックポストを攻撃したことが引き金となった。治安部隊が応戦し、戦闘員20人以上を殺害した。

戦闘はミランシャーにも広がり、数百人の戦闘員が準軍隊本部の建物内に入ろうとした。軍は戦闘ヘリコプターを出動させ、部族民たちは迫撃砲や銃を用いて、治安部隊を攻撃した。

地元の住民や地元レポーターによると、準軍隊本部の周りには遺体が散乱しているというが、イスラマバードにいる『BBC』のZaffar Abbas記者によると、僻地の町からの報告を直接確認することはできないという。

治安組織関係者によると、無線の盗聴から、戦闘員46人が死亡したと思われるという。(後略)

garrDozens killed in Pakistan clashes

■ザワヒリ、風刺画に関して欧米を非難[060304 BBC]

アルジャジーラ・テレビが放送したビデオで、ザワヒリが、ムハンマドを風刺画で冒涜したと、欧米を非難した。

ザワヒリは風刺画を掲載した国々をボイコットするよう、呼びかけた。

さらにパレスチナの過激派組織ハマスの勝利を賞賛し、ムスリムに、欧米と戦うように促した。パレスチナ前政権は裏切り者だと、非難した。(後略)

hoonZawahiri berates West on cartoons

■ブッシュ、パキスタンとの核取り引きに冷淡[060304 Reuters]

ブッシュ大統領は土曜日に、アメリカがインドと交わした核に関する合意書と同じような取り引きを、パキスタンと交わす意図を見せなかった。

この問題は、ブッシュとムシャラフ大統領との個人的な会談のなかで、話題となった。

木曜日にインドとの間で交わされた条約でアメリカは、インドに原子力技術に関して援助し、エネルギー不足の解消に向けて協力することを約束した。共同記者会見で、パキスタンもインドと同様な援助を与えられるかどうか尋ねたところ、ブッシュははっきり答えなかった。他の米政府関係者は、そのようなことはあり得ないと答えた。

ブッシュによると、この件に関してはムシャラフと話し合い、「パキスタンとインドは別々の国で、ニーズも異なり、歴史も異なると説明した」と述べ、政策が変化するとともに、これらの差異も考慮されると語った。

またパキスタンがエネルギーを必要としていることを、理解していると述べた。アメリカはイランからパイプラインを引くことに反対するかと尋ねたところ、ブッシュは反対するとは答えなかった。

「我々のイランとの問題は、パイプラインではない。彼らが核兵器を開発しているという事実だ」と、ブッシュは述べた。「ムシャラフ大統領は、パキスタンの天然ガスの状況について説明してくれた。我々は、あなたがたが天然ガスを必要としていることを理解している。それはそれでいいだろう」と述べた。

hoonBush cool to giving Pakistan nuclear deal
ISLAMABAD

■ブッシュ訪問でパキスタン厳戒態勢[060304 Washington Post]

金曜日、ブッシュ大統領がムシャラフ大統領に敬意を示すために、インドからパキスタンに到着した。

(中略)当局は、ブッシュの訪問と関連して暴動が発生しないよう、厳戒態勢を引いた。

土曜日早朝、警察は前クリケットのスターで国会メンバーのイムラン・カーンを拘束し、自宅軟禁にした。彼はイスラマバード付近で、ブッシュとムシャラフに対する抗議デモを予定していた。自宅からの電話インタビュー答え、カーンはパキスタンのリーダーは「一般市民を怖がっている」ために、自分を拘束したと非難した(中略)。

金曜日の交通はほとんどなく、店舗はシャッターを下ろしていた。一般人たちは、原理主義政党の呼びかけた風刺画に対する全国的な抗議運動に備えた。さらにブッシュやムシャラフに対する抗議運動も、各地で行なわれた。

親タリバン派の宗教リーダーで国会野党のリーダーであるマウラナ・ファズル・レーマンは群衆に、ブッシュの訪問は「パキスタンを奴隷化し、アメリカに忠実なムシャラフ将軍にご褒美を与えるため」と語った。

カラチでは、米総領事館にデモ行進しようとした数百人の群衆に、警察が催涙ガスを発射した。

ブッシュの側近によると、ブッシュはムシャラフ大統領を、テロとの戦争のパートナーとして讃えるために来たという。ムシャラフはアルカイダ数百人を殺害、あるいは逮捕し、部族地帯には7万兵の軍隊を駐屯させている。しかし米関係者は、ムシャラフはタリバン掃討や、ビンラディンなどのアルカイダ幹部高官の逮捕には消極的だと、不満を表している。

さらにブッシュは、ムスリム社会におけるテロ対処法として、民主主義を大事な要因と考えているが、ムシャラフは彼が主張するほどには、これを実現していないと見られている。

(中略)ペンタゴン幹部高官の言葉によれば、パキスタンのリーダーは「乱暴な法律で政治が施行されている」世界における、「穏健化への力」だという。

来年予定されている選挙が近づくにつれ、米政府はムシャラフを支持し、彼に民主主義を実現させるよう強制しなければならない。(中略)

現在ムシャラフは、これまで以上にアルカイダやタリバンに対する取り締まりを実施し、米軍に協力している。ブッシュは今回の訪問で、ムシャラフがさらにアメリカに協力するように圧力をかけ、民主主義の実現を強調するだろうといわれる。

ブッシュの側近によると、大統領は政治に白・黒をつけたがるが、ムシャラフに関しては、彼の協力がグレーのままであることに、満足しているという。

(中略)米当局はパキスタンに、対テロ作戦に関して米軍からもっと援助を受けるよう、この数ヵ月パキスタンに圧力をかけている。去年から、アメリカ軍とパキスタン軍は、アフガニスタンとパキスタンの両側で、それぞれの軍隊の動きを監視する電子的システムを開発してきた。対テロテクニックに関する情報を共有する、訓練プログラムも広げてきた。

しかしパキスタンは、米軍との合同作戦を実施することを拒否し続ける。これはパキスタン人にとっては、デリケートな問題だ。ムシャラフ政府は、部族地帯にいる戦闘員たちへの攻撃は、最低限にとどめている。

国境地帯に数千人のパキスタン兵が派遣されているにもかかわらず、ほとんどが駐屯地内に留まり、攻撃的なパトロールを実施していないと、米軍幹部高官が語る。パキスタンが逮捕、あるいは殺害したアルカイダたちは、都市部に住んでいた者たちが多い。

これまでアメリカは、ムシャラフに圧力をかけすぎないように気をつけ、彼とパキスタン軍をイスラーム原理主義に対す防波堤にしてきた。ムシャラフは、国境地帯の部族民の激しい独立意欲や、北西辺境州やバローチスタン州のイスラーム原理主義の力に、身動きがとれなくなっている。

(中略)パキスタンに関する専門家たちの間では、ブッシュ政権がどの程度ムシャラフに頼るべきか、意見が分かれるようだ(後略)。


hoonPakistan Braces as Bush Starts Visit
By Jim VandeHei and Bradley Graham

■ブッシュ、抗議の最中、パキスタンに到着[060304 AP]

厳重な警備の中、ブッシュ大統領が反米抗議が盛り上がったパキスタンに到着した。おそらくブッシュは、これまでで最もビンラディンに近づいたはずである。

エア・フォース・ワンが、機体が識別できないように消灯しながら、ブッシュと妻のローラをインドから連れて飛来した。空港でヘリコプター2機と送迎車が待っていたが、彼がどちらを利用して米大使館に向かったかは、明らかではない。

パキスタン国内では反米感情が高まり、テロリストに攻撃される可能性も残っている。(中略)

ブッシュは土曜日をイスラマバードで過ごし、ムシャラフ大統領やビジネス・リーダーとの会談が予定され、晩餐会やクリケットの試合の観戦にも出席する。

ブッシュは、ムシャラフと「テロとの戦争への協力や、イスラーム原理主義をなくすために、経済的、政治的発展を根付かせる」ための話し合いを予定しているという。

(中略)パキスタンでは反米抗議が行なわれ、集団がアメリカの旗を燃やしたり、「ブッシュに死を」と叫んでいた。約1000人がカラチの米総領事館に行進して石を投げつけようとしたために、警察は催涙ガスを用いて制止した。(後略)

hoonBush Visits Pakistan Amid Protests
TERENCE HUNT、ISLAMABAD

■タリバン、長老たちが政府関係者を訪問することを阻止[060304 Daily Times]

タリバン幹部司令官のMaulvi Abdul Khaliqは金曜日に、「長老」と「スパイ」の北ワジリスタン行政官訪問を阻止する「新たな特令」を出した。

この特令は、金曜日の説教のあとで出された。Khaliqは、「長老やスパイには、行政官を訪問しないでほしい」と語った。これに従わなかった場合には、タリバンのシューラで罰されるという。しかしタリバンは、一般の人びとが問題解決のために訪れることは許すという。

FATA行政側は、木曜日にミランシャーの政府関係施設の占拠はKhaliqのさしがね、という声明を発表した。

「木曜日の出来事の首謀者は、ミランシャーでDarul Uloom Gulshanを運営するMaulvi Abdul Khaliqだ。政府に対抗するよう、人びとに呼びかけた」。「この男はその過激主義のために評判を落とした。水曜日の戦闘で死亡した地元の部族民Muhibの葬儀に参加を許されなかった」という声明が発表された。

この宗教指導者の支持者たちは、この報道に関して、地元民ジャーナリストを拘束した。ミランシャーのウルドゥー語新聞の特派員Abdul SamadがKhaliqのモスクに呼び出され、FATAの行政官が発表した声明に関して問われたという。「彼はこの報道と全く関係がないことが明らかになり、やっと解放された」と新聞の関係者が述べた。またこの声明を発表したウルドゥー語新聞3紙の販売が、禁止された。

hoonTaliban stop tribal elders from visiting govt official
MIRANSHAH

■北ワジリスタンで殺害されたチェチェン人司令官、身元が特定される[060304 News]

当局は、北ワジリスタンに対する最近の軍事作戦で殺害されたチェチェン人のうちの1人は、Abu Khitabという重要な地域司令官だったと主張している。

ある政府幹部高官が語ったところによると、Abu Khitabは北ワジリスタンで活動している外国人戦闘員を指揮していたという。司令官は護衛4人を伴ってDanday Saidgai村から車で逃走しようとしていたところを、パキスタン陸軍の戦闘ヘリコプターに攻撃されて、殺害された。

チェチェン人司令官が殺害された証拠があるのかと尋ねたところ、地元の協力者や外国人戦闘員が、司令官と護衛の遺体を回収して埋葬したと語った。

これに先立ち、ある軍関係者が、チェチェン人司令官の名前をAsadとしながらも、多数の名前を使用していたと語った。関係者たちはAbu Khitabは別名をいくつか持ち、そのひとつがAsadだったという。

しかしこれまで、AsadまたはAbu Khitabという名前のチェチェン人司令官が、話題になったことはない。

当局はチェチェン人40人を、軍事作戦で殺害したと主張している。一般市民6人も殺害され、多数が負傷した。

いっぼう金曜日、ミランシャーのジャーナリストたちは、Maulana Abdul Khaliqと地元タリバンたちからマドラッサに呼び出され、Darpakhel villageで実施された戦闘員の葬儀で、Maulanaが怒った親戚たちによって追い払われたという報道を問われた。

Maulanaはこの報道を否定し、死亡した戦闘員Mohibは自分の親戚で、自分が葬儀に参加することに反対した者はいないと語った。Maulanaとその仲間は報道陣に、誤った報道をしないように要求した。

この出来事のあと、ジャーナリストたちは北ワジリスタンの状況について、報道することをやめることにした。これまでもジャーナリストたちは、南北ワジリスタンの出来事を報道しようとすると、各方面から圧力や脅迫を受けていることを指摘しておく。

北ワジリスタン行政官主催のジルガが、金曜日にミランシャーで開催されたが、出席者が少なかったために決議にいたらなかった。

行政官のSyed Zaheerul Islamがミランシャーから語ったところによると、今日、北ワジリスタンの状況について、話し合うという。長老たちの中には、不安定な状況のために、ジルガに出席できなかった者もいたと語った。

hoonChechen commander slain
Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR

■不安定なパキスタン、ブッシュのボーナスを期待[060303 BBC]

ブッシュ大統領の南アジア訪問の時期は、最悪の時期といえよう。そしてブッシュが金曜日にイスラマバードに到着したとき、彼の4年越しの「テロとの戦争」のパートナーは、数カ所の前線で戦っている最中だった。

すべての野党は、3月4日に予定されているブッシュとの晩餐会への参加を拒否している。それだけでない。野党のリーダーたちは、風刺画問題をムシャラフ将軍に対する抗議運動にすり替えるために、やっきになっている。

北西辺境州では、部族地帯にいる外国人や地元の戦闘員の掃討作戦に対して、怒りがふくらんできている。国境の向こうからは、パキスタンが戦闘員を国境地帯に匿っていると、アフガン政府からの圧力が増している。アルカイダの背骨を折ったとのムシャラフの主張も、ブッシュのパキスタン訪問前日にカラチで発生した米外交官の殺害で、信憑性が危うくなっている。

何よりも、米政府高官はあいまいな言葉でではあったが、アメリカはパキスタンの核の民間使用に対して、インドと匹敵するような取り引きはしないと発言した。

パキスタン、特にムシャラフ将軍は、ブッシュの訪問でどのような利益があるか、疑問視されてきた。ムシャラフはアメリカ人の相棒から、多くのものを期待しているはずである。(後略)

hoonTroubled Pakistan hopes for Bush bonus
Aamer Ahmed Khan

■FBI、パキスタンの爆発を捜索[060303 AFP]

米外交官と3人を殺害した、車を用いた高度な自爆事件の調査に、FBIが捜査に乗り出した。

政府関係者によると、ブッシュのパキスタン訪問に反対するアルカイダ系の組織の犯行だという。

(中略)犯行声明はまだ出ていないが、Jund Allahという過激派組織の犯行ではないかと、疑われている。「カラチにはJund Allahのメンバーがいまだに活動しているため、容疑がかけられている」という。

警察によると、Jund Allahは南ワジリスタンにあるアルカイダのキャンプで訓練を受けているという。(後略)

hoonFBI investigates 'expert' Pakistan blast
KARACHI

■部族民戦闘員の撤退で、衝突回避[060303 News]

北ワジリスタンでは緊張が高まったが、ミランシャーでは木曜日の朝以来、電話交換局や政府関係の建物を占拠していた親タリバン戦闘員300人が、ジルガによって説得されたために、衝突が回避された。

水曜日の夜、準軍隊の駐屯地がミサイルで攻撃されたが、目標が外れた。

北西辺境州知事Khalilur Rahmanが『News』に語ったところによると、知事の指示に従って、ジルガの長老たちが抵抗勢力と軍隊の衝突を回避するよう、説得したという。

(中略)軍の関係者によると、軍はコブラ戦闘ヘリコプターを用意して、戦闘員たちを占拠している建物から追い払うために、待機していたという。

北ワジリスタン行政官のSyed Zaheerul Islamによると、3部族からなる長老たちがジルガを開催し、Borakhelの枝族のDattakhel族のもとに送り込んだという。「戦闘員が政府関係の建物を占拠すれば、Dattakhelは集団責任をとらなければならないと警告した。Dattakhelの長老たちは戦闘員たちと話し合い、戦闘員たちは夕方5時頃に引き上げて行った」という。

Islamによると、部族民たちは戦闘員と距離を保ち、宗教指導者によるジハードの呼びかけは失敗に終わったという。政府に対してジハードを呼びかけたMaulana Abdul Khaliqは、Darpakhel村出身の戦闘員Mohibの葬式からも追い出された。「MohibはMaulanaの親戚だったが、彼が葬式にやってくると、家族の者たちが追い払った」という。Mohibの死は、Maulanaに責任があるとして、復讐すると警告した。

行政官によると、外国人戦闘員30人と地元民6人が水曜日の戦闘で死亡した。死者の数は、戦闘員間の無線を傍受して、確認したという。(後略)

hoonClash averted as tribal militants vacate
Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR

■アフガニスタンでカナダ兵死亡、2人重傷[060302 AFP]

カンダハルでパトロール中の車が攻撃されて、カナダ兵1人が死亡、6人が負傷した。そのうち2人は重傷である。

hoonCanadian soldier killed, two critical after accident in Afghanistan
KANDAHAR

■タリバン、いまだにアフガン南部を脅かす[060302 New York Times]

60歳の長老のHaji Lalai Mamawが、最近タリバンと対抗するための防衛団を作ろうと決めたとき、ほんのわずかな仲間と3丁のライフルしかなかった。「我々はパトロールをして、準備を整えていた」と、思い出しながら語る。

しかし、準備は十分ではなかった。不意に暗闇からタリバンが飛び出し、驚かされた。村人1人が殺害されて、10人が手榴弾で負傷した。タリバン2人は捕まえたが、残りは逃げた。

そもそもタリバンに対抗しようとしているLoy Karezの村人たちは、例外といえる。アフガニスタン南部でタリバンに立ち向かおうとする者は、ほとんどいない。少なくともアフガニスタン政府の協力や恩恵なしに、立ち上がる者はいない。

事実タリバン政権崩壊後4年経った今、タリバンの存在はかつてないほど大きくなっていると、アフガニスタン南部の警察や政府関係者をはじめ、村の長老たちや農民、援助活動家たちが口をそろえる。

アメリカやアフガン政府関係者たちは、タリバンはもはや戦う能力はないと語る。そして、弱体化したがために戦術を変更せざるをえなくなり、ソフト・ターゲットを狙っていると主張する。(中略)

しかし、軍事力の上では勝っているにもかかわらず、アメリカ主導の軍隊は抵抗勢力を一掃することができないでいる。そしてタリバンの戦術は、人びとに恐怖を植えつけることに成功した。

戦闘員たちは去年、アフガニスタン南部の学校を脅迫したり放火したりして200校を閉鎖させ、政府関係者、長老、一般市民を数十人殺害した。カンダハルでは自爆事件が続き、経済は落ち込んだ。

村人たちはタリバンの報復を恐れ、援助金はいらないから外国人やNGOに帰ってほしい、と要求している。

アフガン国境警察司令官のAbdul Razziq大佐は、少なくともこの地域では、重要な局面を迎えていると語る。

「人びとはタリバンに辟易している。組織の道路建設、井戸掘り、学校建設を妨害する。おそらく、全員で彼らと戦わなければならなくなるだろう。どれほどがまんできるというのだろう」。

米軍は、タリバンが集結している所に遭遇すれば、圧倒的な空からの力を用いて攻撃する。最近ヘルマンド州でも戦闘があった。このときは、タリバンが約200人集まっていた。

しかしこれまでタリバンや犯罪者、麻薬密売人たちは、ヘルマンドで悠々自適に活動していた。なぜならこの州にはアフガン国軍も国際軍も存在せず、治安はないに等しかったと英軍司令官のHenry Worsley大佐が語る。

英軍はヘルマンドに到着し始め、今年からアフガニスタン南部の指揮を開始する。地元警察には資金も人材も経験もない。「彼らは脅威だ。しかし今後は変わっていくだろう」。

(中略)カルザイ大統領は長老たちに、政府は村人の協力なしには、タリバンに対処できないと語った。しかしアフガニスタン南部の人びとは、政府の協力を求めている。

(中略)村人の大半は政府を支持せずにいるが、ほとんどの者はどっちつかずで、タリバンに協力する者はごく一部だという。村人たちは板挟みになり、政府からの協力はほとんどないと語る。

「彼らがやってきて大変だ」と、ヘルマンド州Nawa地区の農民、Jamal Khanが語る。「タリバンは夜にやってくる。我々は武器を持っていない。彼らは食料と場所を求めてくる。我々は何もできない。朝になると今度は政府がやってきて、我々がタリバンを匿ったという。我々にどうしたらいいのというのだろう」。

彼の村の学校は建設途中だったが、武装した男たちに放火されそうになった。村人たちは追い払ったが、発砲された。「行政官は長老たちに、学校を守れと言う。だけれど我々に武器はない。タリバンと戦うことはできない」。すでに教師も生徒も、学校には行かなくなった。「学校が放火されるのは時間の問題だ。今週でなくても、今年中だ」。

しかし、政府の腐敗を非難する長老のなかには、タリバン協力者がいることは確かだ。ヘルマンド州のSangin地区の長老たちは、政府が自分たちから搾取しているために、タリバン戦士の仲間になったと語る。

「タリバンは、村や村人の中にいる」と、カンダハルの旧王族の子孫のAli Serajが語る。政府は、アフガン人の信頼を失っているという。腐敗した残虐な地元政府関係者たちのために、政府は村人をタリバンのもとに送り込んでしまったのだと、カンダハルのAfghan Independent Human Rights CommissionのAbdul Qadar Noorzaiが語る。「彼らは無学の人間だ。政府を信頼していない。政府からの援助も期待していない。だから地元の人間はタリバンと同じようなことをし始めるのだ」。

Loy Karezでは、タリバンと対抗しようとしている長老のHaji Lalaiには、仲間が4人しかいない。捕まえた2人の若者は、ちょうどその日にタリバン司令官Abdul Samadの仲間になったばかりだった。武器も持っていなかった。スピンボルダック出身の、貧乏で無学の労働者だった男たちは、説得されることもなく、タリバンの仲間になったようだった。

「友人が、『ジハードに行こう』と言った」と、バザールで靴を売っていたSaifullahが言った。「行きたくなかったけど、行かされた。我々は教育を受けていない。理解できない」。

しかし村人たちは、6〜7人のこのタリバンのグループを怖がっている。強い男だと噂のHaji Lalaiが村に住むために戻って、初めてタリバンと対抗しようと立ち上がった。

「我々はタリバンと戦い、タリバンから土地を守った。もし政府が我々を助けてくれないなら、他にタリバンと戦う者はいない」と、Haji Lalaiの防衛団に加わった前警察官が語る。「政府が我々と話し合いにくれば、全員がタリバンと戦うだろう」。

hoonTaliban Rebels Still Menacing Afghan South
CARLOTTA GALL、LOY KAREZ

■アフガニスタン、「テロ」情報を却下したパキスタンを非難[060302 AFP]

アフガニスタンは、オマール師の居場所を含む、パキスタン国内にいるタリバンとアルカイダ戦闘員に関する情報を却下したパキスタンを、強く非難した。

カルザイ大統領がパキスタンを訪問した際に、パキスタンに情報を提供していた。

パキスタンは当初、諜報情報を受け取ったというメディアの報道を否定していたが、その後オマール師の居場所を含む、ほとんどの情報は古いと述べた。

アブドゥッラー外相は、パキスタンの態度を疑問視した。アブドッゥラーは、信憑性のない情報を提供するはずはなく、隣人は、共通の敵についての情報を共有しあうべきだと語った。アブドゥッラーは、アフガニスタン政府は国内で活動しているほとんどの「タリバンリーダーはパキスタンにいて、オマールはペシャワルとバローチスタン州にいる」と信じている、と語った。

「我々は彼がアフガニスタンにはおらず、バローチスタンのクエッタにいるという証拠を、パキスタンの友人に提供した」。「1時間とか、一時というのではなく、繰り返しバローチスタンのクエッタにきているのだ」。(後略)

hoonAfghanistan hits back at Pakistan's dismissal of 'terror' intelligence
KABUL

■パキスタンの爆発でアメリカ人を含む5人死亡[060302 Reuters]

木曜日、カラチの米領事館の外で車による自爆事件があり、少なくともアメリカ人1人を含む5人が死亡したが、ブッシュ大統領は、テロリストは自分のパキスタン訪問を阻止することはできない、と述べた。

爆発は、土曜日に予定されているブッシュのパキスタン訪問の48時間前に発生した。

「現在の捜査によると、自爆攻撃だった。犯人は駐車場で待ち伏せして、米国人スタッフを載せた車に突っ込んだようだ」と、警察の捜査官が述べた。

ブッシュはニューデリーにおける記者会見で、パキスタンの訪問は変更しないと述べた。

(中略)領事館のパキスタン人職員も殺害されたと、イスラマバードの米大使館報道官が述べた。

パキスタンの警察によると、爆発で5人が死亡し、爆発があったマリオネットホテルの駐車場の裏の道路からそう離れていない領事館の正面玄関にいた警備員3人を含む、35人が負傷した。

爆発で道路に、深さ1メートル、直径4メートルの大きな穴ができた。

スィンド州警察長のJehangir Mirzaは、爆発には15キロの爆発物が用いられ、ホテルや数百メートル離れた建物の窓が粉々になったと語った。(後略)

garrAmerican among 5 killed in Pakistan blast
Faisal Aziz、KARACHI

■パキスタンの爆弾、米外交官を殺害[060302 BBC]

米外交官を含む、少なくとも4人がカラチの米領事館近くで起きた爆弾攻撃で死亡し、多数が負傷した。

強力な爆発が、米領事館近くの駐車場の車を空中に吹き飛ばした。「車は空中に吹き飛び、7フィートの高い塀の反対側に落ちた」と、ある警察官が『AFP』に語った。

(中略)車に仕掛けた爆弾が爆発した数分後、最初の爆発に誘発されて、ガソリン輸送車が爆発した可能性があるという。

爆発処理班によると、かつてないほど強力な爆弾で、少なくとも深さ2メートルのクレーターを残した。犯行声明は出ていない。

現場の監視カメラを、現在調べているという。

ある警察官によると、犯人が米領事館関係者を乗せた車に、車を激突させたという。「米外交官が殺害され、そのほかに2人の外交官が車に乗っていた」という。パキスタン人運転手も殺害された。爆発で、約50人が負傷した。

爆発は、マリオネットホテルの駐車場で発生した。

『BBC』のAamer Ahmed Khanによると、ホテルの正面は米領事館の一部になっているために、ほとんどの者がホテルの裏口を用いるという。(後略)

garrPakistan bomb kills US diplomat

■軍、北ワジリスタンの戦闘で戦闘員46人殺害[060302 News]

軍当局は、水曜日にチェチェン人司令官を含む外国人戦闘員41人を、北ワジリスタンで行なった戦闘で殺害したと発表した。

パキスタン人部族民4人と兵士1人も殺害され、多数が負傷したという。

(中略)軍の関係者によると、殺害されたチェチェン人司令官はAsadと呼ばれていたが、その他にも、別名を多数持っていたらしい。チェチェン人司令官は4人の部下とともに、車に乗って包囲された村から抜け出そうとしたところを、戦闘ヘリコプターに攻撃されて死亡した。

軍関係者は、ウズベキスタンイスラーム運動のタヒール・ユルダシェフを狙っての攻撃だったという報道を否定した。ユルダシェフは南ワジリスタン内で活動しており、北ワジリスタンで活動するのは、チェチェン人だという。

軍からの情報によると、チェチェン人たちはアフガン国境に近いDanday Saidgaiにある宗教指導者、Maulana Noor Piao Khanの家を、隠れ家兼訓練所として用いていたという。

数週間前に、米軍のヘリがこの村を攻撃してから、軍は監視を続けていたという。当時米兵がヘリコプターでパキスタンの上空を侵害して、宗教指導者Maulana NoorMohammadの家で8人を殺害し、5人をアフガニスタンに連れ去った。

Danday Saidgai村に対する襲撃により、ミランシャーで抗議運動が起きた。目撃者によると、タリバンのシンパたちが、ミランシャーにあるマドラッサ、Gulshan-i-Ilmの責任者であるMaulana Abdul Khaliqの呼びかけに応じ、国境警察隊などの政府施設に向かって、ロケット弾を発射した。

反国家的なスピーチをすることで有名な40代のMaulana Abdul Khaliqは、町のMachisモスクで声明を発表した。声明に応じてバザールはすぐに閉ざされ、武装した地元タリバンたちが、軍の駐屯地を攻撃するために車で移動し始めた。

北ワジリスタン行政官のSyed Zaheerul Islamは、Maulana Noor Piaoが説教をすることを禁じていた。また投降に応じなかったために、Frontier Crimes Regulations(FCR)に基づいて、彼の従兄弟のSirajuddinが所有するミランシャーのガソリンスタンドも封鎖して、家族に対する団体責任を問うた。

戦闘員と協力者たちの通信を妨害するために、ミランシャーとミールアリの電話回線が遮断された。電力供給も、切断された。

ミランシャーやミールアリの住民は、安全な場所に避難し始めた。今後さらに暴力沙汰が発生することが、予測されている。

(中略)軍の情報源によると、早朝にDanday Saidgaiへ、陸軍の奇襲部隊と兵士たちがヘリコプターで輸送され、Maulana Noor Piaiの家になだれ込んだ。輸送のために、ヘリコプター14機が用いられた。

さらに戦闘ヘリコプターも導入された。外国人戦闘員たちは、殺害されるまで抵抗したという。

Danday Saidgaiからの報告によると、軍は戦闘で殺害された者たちの遺体を持ち去っていないらしい。損傷が激しいために、身元の確認はできない。また軍は、チェチェン人司令官Asadの遺体も回収していないという。また負傷したという15〜16人の外国人戦闘員たちを、捕まえることができなかった。

政府は遺体を回収する意図はないと、ある軍関係者が語った。戦闘員同士の無線から、死亡者の数やチェチェン人司令官の死を確認したと述べた。(後略)

garr46 killed in North Waziristan fighting
Rahimullah Yusufzai、PESHAWAR

■奇襲部隊、外国人戦闘員25人を殺害、とパキスタン[060301 New York Times]

パキスタンは、アフガニスタンとの国境付近にあった建物を襲撃し、少なくとも外国人戦闘員25人を殺害したと政府関係者か語った。子供2人を含む4人の一般市民も、襲撃で殺害された。

陸軍特殊部隊の奇襲部隊が、コブラ戦闘ヘリコプターに援護されて早朝、Landi Saidgaiにあった建物を襲撃した。政府関係者によると、パキスタン兵1人が殺害され、軍関係者少なくとも13人が負傷したという。

北ワジリスタン行政官のSayed Zaheerul Islamが『ロイター』に語ったところによると、25〜30人の外国人戦闘員と地元部族民が殺害されたという。ほとんどが中央アジア出身者で、チェチェン人司令官も殺害された。

治安関係者によると、逃走した戦闘員たちが遺体を運び去ったために、政府の主張は確認できていない。

子供2人を含む、少なくとも一般市民4人も戦いに巻き込まれて殺害された。子供たちは、今回の襲撃の対象となった民家の持ち主で、外国人を匿っていたといわれるNoor Payo Khanの子供たちだった。

軍報道官のショーカット・スルタン中将は襲撃について認めたが、詳細は語らなかった。「正確な諜報情報に基づいて、行動した」と、パキスタン軍関係者が語った。「訓練所になっていた。爆発物も貯蓄されており、アフガニスタンの同盟軍を襲撃するための、戦闘員の拠点だった」。

ある治安関係者によると、襲撃を実施した際、建物の中には誰もいなかったが、その後奇襲部隊員たちは周囲から激しく攻撃されたという。「治安部隊が、おとりにはまったようだった。奇襲攻撃のようだった」と、国境地帯で働く、ある関係者が語った。

戦闘員たちは、軍やM-17輸送ヘリコプターに向かって発砲し、小火器を用いてコブラ戦闘機を攻撃した。乗員とパイロットが負傷したが、ヘリコプターを無事着陸させることができた。「戦闘は非常に激しかったために、治安部隊は砲撃隊を呼ばなければならなかった」という。

目撃者によると、攻撃のあと、地元の宗教指導者たちが報復を呼びかけた。地元の戦闘員たちが、ミランシャーのバザールを見下ろす建物の屋根に登り、政府の建物や滑走路に向かって発砲した。

地元のジャーナリストによると、地元の戦闘員たちが、政府に対する報復を話し合う会議を開いたという。

政府は、戦闘員同士の通信を妨害するためにミランシャーの電話交換台を閉鎖したが、戦闘により電柱が破損し、町への電力供給が途絶えた。

「状況は緊迫している」と、ある治安関係者が語った。「今晩、戦闘員たちが報復してくる可能性がある」。

garrPakistan Says Commandos Killed 25 Foreign Militants
MOHAMMED KHAN and CARLOTTA GALL、PESHAWAR

■アフガンの刑務所暴動「終結」[060301 BBC]

アフガン警察がカブールのPul-e-Charkhi刑務所の暴動を鎮圧したと、政府が発表した。

「暴動は終わった」と、法務省副大臣のMohammad Qasim Hashmizaiが刑務所の外で、ジャーナリストたちに語った。

Hashmizaiによると、約1300人の囚人たちが警察にエスコートされて新しい棟に移された際に、1人の遺体が発見されたという。反乱者のうち、少なくとも300人がタリバンとアルカイダ戦闘員だったという。

(中略)1月に、タリバン7人が刑務所から脱獄した。この後、囚人たちは派手なオレンジ色の制服を着るように命じられていた。

hoonAfghanistan prison riot 'is over'

■ブッシュ、突然アフガニスタンを訪問[060301 Reuters]

ブッシュ大統領が水曜日に南アジア訪問を開始し、思いがけずアフガニスタンに立ち寄った。

ブッシュのエア・フォース・ワンがバグラム基地に到着し、そこからカブールへ、ヘリコプターで向かった。

次は、インドを訪問する予定である。(中略)

アフガニスタンではカルザイ大統領と会談した。「アフガニスタンが民主主義国家になることに、我々の国家は大きな関心を持っている。世界には可能性があるということを知らしめる例として、アメリカにとっては大事なことだ」。

(中略)タリバンの副リーダーで、前国防大臣だったMullah Abdullah Akhundは水曜日に、ブッシュの「極秘訪問」は、タリバンがアフガニスタンを支配していることの証明だと語った。「米大統領の訪問が事前に告知されていたら、タリバンムジャヒディンは、ロケット弾や襲撃で彼を迎えていただろう。しかしブッシュはまるで盗人のようにこっそりやってきて、臆病者であることを証明した」と、ロイターに衛星電話で語った。

「タリバン・ムジャヒディンは米大統領に言いたい。操り人形のアフガン人や米軍に対する攻撃は続く。米兵の遺体をアメリカに送り続け、ジハードは続行する」。

hoonBush pays surprise first visit to Afghanistan
Steve Holland and Sayed Salahuddin、KABUL

■パキスタン、戦闘員の訓練所、攻撃[060301 AP]

パキスタンの治安部隊が水曜日に、アフガンとの国境付近の部族地帯の戦闘員の訓練所を攻撃し、アルカイダと関係があるチェチェン人司令官を含む36人の戦闘員を殺害したと、軍関関係者が語った。

一般市民と兵士1人も死亡したと、報告されている。

戦闘ヘリコプターに援護された治安部隊が、国境地帯にある戦闘員のアジトを攻撃し、少なくとも戦闘員25人が殺害されたという。数日後には、ブッシュ大統領がパキスタンを訪問予定である。

(中略)軍関係者によると、約36人の戦闘員が殺され、コードネームをImamというチェチェン人司令官も含まれている。車で逃走しようとした際に、ヘリコプターで攻撃されたという。

「チェチェン人司令官、Imamが、パキスタンの国境地帯にいるパキスタンの治安部隊員に対する攻撃をすべて指揮していた」と、軍関係者が語った。「アルカイダ系の重要人物だった。3人のボディーガードとともに、殺害された」。

別の治安部隊関係者によると、兵士1人が殺害され、12人が負傷したという。

襲撃の最中に、ヘリコプター1機がバスを攻撃したために、女性乗客1人が死亡し、運転手が負傷した。

武装した戦闘員が後に応戦し、ミランシャー付近で準軍隊兵士8人を拉致したと、目撃者が語った。兵士が拉致されたたあと、戦闘員はラウドスピーカーで、町の店舗をすべて閉めるように呼びかけた。

これまでパキスタンは、アメリカと関係する出来事にあわせて戦闘員を逮捕しているのではない、と主張している。(後略)

garrPakistan Strikes Militant Training Camp
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■パキスタン、アフガン国境の戦闘員を攻撃[060301 AP]

水曜日に、パキスタンの治安部隊が戦闘ヘリコプターに援護され、アフガニスタンとの国境近くにあった戦闘員の訓練所を攻撃し、少なくとも25人の戦闘員を殺害したと、政府関係者が語った。

戦闘員たちは、アフガニスタンで襲撃を実施してから、北ワジリスタンの訓練所に戻ってきたという。陸軍とヘリコプター3機が出動したと、行政官のSyed ZaheerulIslamが述べた。

攻撃により、訓練所にあった武器庫が爆発した。Islamによると、戦闘員25〜30人が負傷したという。「外国人だった。山中にテントを張っていた」。

この山の上にあった隠れ家は1週間前に発見され、その後監視されていたと、ある治安組織関係者が語った。アフガン人とウズベク人戦闘員を始め、地元の支持者たちがいたという。

攻撃があった当時、24人以上の戦闘員たちがいたと、Islamが語った。「生存者はいないと思う」。

水曜日早朝の攻撃は、ミランシャーから9マイル離れた村、Saidgiのそばで実施されたと、軍報道官のショーカット・スルタン中将が語った。「特殊部隊が現場を包囲し、遺体の捜索をしている」という。

garrPakistanis Hit Militants on Afghan Border
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■パキスタン、部族地帯で戦闘員30人殺害[060301 Reuters]

水曜日、パキスタンの戦闘ヘリコプターと地上軍がアフガニスタンとの国境付近にある戦闘員の隠れ家を攻撃して約30人を殺害したと、北ワジタスタンの政府関係者が語った。

北ワジリスタンの行政官Sayed Zaheerul Islamによると、外国人と地元戦闘員25〜30人が死亡し、多数が負傷したという。

目撃者によると、ヘリコプターが、女性や子供たちが住んでいる民家を攻撃するのを見たと語った。

ブッシュ大統領は、パキスタンを訪問する数日後に訪問することになっている。

Islamによると、戦闘ヘリコプターが最初に攻撃し、その後地上軍がアフガニスタンとの国境のそばの山中のキャンプを包囲したという。現在攻撃はやみ、治安部隊が死傷者を調べているところだという。「外国人戦闘員のキャンプだった。遺体や負傷者が、ヘリコプターで運ばれている」。

軍は、戦闘員がコーストからパキスタン領内に戻ったという、アフガン側から入手した諜報情報にもとづいて行動したと、政府関係者が述べた。戦闘員たちは、ミランシャーから15キロほどの場所にあるDanda Saidgaiのテントにいたという。

基地にあった武器庫も攻撃され、爆発音がミランシャーでも聞こえた。

部族の長老のNek Amal Khanが、早朝、仲間2人と町に車で向かっていたところ、上空からヘリコプターが攻撃してきたと語った。車から飛び降り、死んだふりをしていたところ、地元の宗教指導者Mullah Noor Peo Khanとその家族が住む家をはじめ近所の家に向かって、ヘリコプター8機が攻撃するのが見えたという。「その後兵士たちがヘリから降り、村を包囲した」。この長老は、負傷した2人の仲間を病院に運んだと語った。

軍報道官のショーカット・スルタン中将は、ワジリスタンの戦闘員のアジトを攻撃したことを認めたが、負傷者についての情報はないと語った。地元民と外国人戦闘員だったようだという。(後略)

garrPakistan forces kill up to 30 militants in tribal area
MIRANSHAH

■米兵、抵抗勢力との戦いで死亡 [060228 AP]

火曜日にアフガニスタン南部で発生した米軍とタリバンとの戦いで、米軍関係者1人が死亡、2人が負傷した。

戦闘の際に、道路脇の爆弾で軍の車両が大破した。(後略)

hoonGI Dies Fighting Taliban Rebels in Afghanistan
KABUL

■武装した囚人、うろうろする[060228 CNN]

火曜日に暴動を鎮圧するための交渉が決裂し、鎖やナイフで武装した囚人たちが刑務所内をうろうろしていると、囚人仲間の人質になっているアメリカ人の囚人が語った。

「警察がなだれこみ、仲間がさらに殺されることを恐れている」と、Edward Caraballoが刑務所内から携帯電話で語った。Caraballoがどのように携帯電話を入手したのかは、明らかではない。Caraballoは、2年前にアフガン人を個人刑務所で拷問したとして起訴され、Policharki刑務所に拘束されている3人のアメリカ人のうちの1人である。

こう着状態の解決のための話し合いは、囚人たちが棟の1つから脱獄しようとしたために、火曜日の午後6時頃に決裂した。警察が囚人に発砲し、1人が死亡、3人が負傷した。暴動が発生してから、少なくとも5人の囚人が死亡している。

「門がすべて開いていて、囚人たちは鎖やナイフで武装して、歩き回っている」とCaraballoが語った。アメリカ人として捕虜となっているが、ムスリムであるために、危害は加えられていないと付け加えた。

「囚人たちは『個人的なことではない。あなたが兄弟ということは知っているが、米大使と話がしたい』と言っている」とCaraballoが語った。「彼らはメッセージを聞いてもらいたいだけで、私にその役をしてほしいと言っている」。

メッセージのひとつは、刑務所内にアフガン軍が再び入らないようにしてほしいということだと語った。

アフガン警察と兵士約1000人が刑務所を包囲している。囚人たちは「神は偉大なり」「アメリカに死を」「カルザイに死を」と、叫んでいる。

(中略)Caraballoと別の2人のアメリカ人は刑務所の別の部分に収容され、衛星電話やインターネットが使えるという。Caraballoは8年の刑に処された。(後略)

hoonArmed inmates roaming free

■タリバン戦士に、現金報酬[060228 BBC]

(前略)私がザーブルで会ったタリバン戦士が、「自分はカラシニコフとロケット推進手榴弾で戦っている。国を乗っ取ろうとして戦っているのではない。給料のためだ」と語った。

この戦闘員は、現金のためにジハードに加わった。「給料、服、靴、バイク、カラシニコフをくれた。月に7〜8日、彼らに言われる場所に行き、戦わなければならない」。

この男は、タリバン政権時代には、パキスタンに逃げていた。パキスタンでは1日2ドルをもらって、危険な炭坑で働いていたという。タリバン政権崩壊後は、アフガニスタンに帰国。タリバンの仲間に加わった場合は300ドル、その後は月150ドルという条件を提示されると、申し出を受け入れた。

この金で、家族のための家を再建した。弟を結婚させ、家族を養った。金のために戦っているとは、誰にも言っていない。特にタリバンたちを支持している村人−−いやいやなのかそうでないのかは別に−−には黙っている。

《警察による虐待》

「私は人びとから食料を集めることで、有名になった」。「ある日『卵を持ってこい』というと、誰も抵抗しない。みんな怖がっているからだ。我々に食料を持ってこなければ、銃でもって叩く。『我々はムジャヒディンだというのに、食料を持ってこないのか!』と言ってやる。『持ってこい。我々は神のためにやっているんだ』と言う」。

ザーブルはアフガニスタンのなかでも、最も貧しい州だ。ここで働く国際援助団体はない。

アフガンのNGOの責任者によると、戦闘員の60〜70%は経済的な理由で戦い、タリバン国家を再現させることを願っているジハード主義者たちは、10%だと語る。残りは、米軍を含めて、アフガン警察や州政府関係者による虐待で苦しんだために、戦いに加わった者たちだ。

これは南部で見られる状況だった。タリバン政権崩壊後に権力の座についた司令官が、それ以来一般市民を虐待することを許している。

アフガニスタンの人権団体の弁護士、Mohammed Ibrahim Sahdatは、自分がいるヘルマンドでもっとも問題が深刻なのは、不正逮捕だという。「常にというわけではないが、多くが金のために逮捕される」。

爆発現場の近くに家があり、犯行を指図したことで逮捕された30歳の男の例がある。「何か起きた場合、警察は誰かを逮捕しなければならない」。「Jalaludinは土地を持たない、貧しい男だった。影響力もない。そのために逮捕されたのだ。興味深い事実は、彼を逮捕した男は、現在カブールの国会議員になったという事実だ」。

Sahdatによると、Jalaludinは10時間逆さ吊りにされ、電気ショックを与えられた。現在は釈放され、パキスタンで治療を受けている。

国連も、ヘルマンド州における不正逮捕や虐待についての、証言記録を持つ。自分の村の若者の逮捕について語ってくれたある長老は、悪い時代になってしまったために、人びとはタリバンの復帰を望んでいるのだと語った。彼らが宗教的であるためではなく、少なくとも安全を確保してくれるからだ。

《楽観主義》

行政の悪化が、抵抗勢力たちを有利にしているのだと彼は語る。「人びとは安全を確保し、宗教や家族を大事にしてくれる政府がほしい。だからタリバンが戻ってくることを欲している」。

ヘルマンドには、やっと評判のいい、新たな知事がやってきた。

ザーブルには、1年前に汚職と無縁の知事が任命された。Haji Armanは、すでに数百人を解雇している。「民兵がいるところでは、よい警察長や行政官を置くようにしている」という。

4年たってはじめて、国連はザーブルに関して楽観的な見方をするようになった。イギリス軍は、ヘルマンドもそれに続くのではないかと期待している。

hoonCash rewards for Taleban fighters
Kate Clark

■アフガニスタンの刑務所で、暴動再開[060228 AP]

24時間こう着状態が続いた後、火曜日に囚人約2000人が暴動を再び開始し、刑務所内の扉を押し倒そうとしたために警察が発砲した。再開された暴動で、囚人1人が死亡し、3人が負傷した。

暴徒との交渉が失敗に終わったために、Policharki刑務所の衝突が再び始まってしまったと、刑務所内の警察司令官のAbdul Halikが語った。当局が囚人たちに別の棟に移るように促したが、囚人たちはこれを拒んだという。「自分たちの棟の扉をこわそうとしたために、警察が発砲した」とAbdul Halikが述べた。その後囚人たちは建物の中に退去したという。

警察は、タリバンとアルカイダ350人が、暴動を煽動したと語った。

囚人たちの報道官だというMaqsodiが刑務所内から携帯電話で『AP』に語ったところによると、新たな棟も今までよりも生活環境がいいわけではないので、そちらに移ることを拒否したという。

暴動は土曜日の午後遅く、囚人たちが新たな制服に着替えることを拒否したことがきっかけで発生した。(後略)

hoonRioting Resumes at Afghan Prison
AMIR SHAH、KABUL

■カブールの刑務所で新たな動き[060228 BBC]

アフガニスタンの刑務所で、再び衝突が始まった。

治安部隊がカブールのKabul's Pul-e-Charkhi刑務所の収容者に向かって、発砲した。タリバンやアルカイダを含む数百人の反乱者たちが、いまだに立てこもっている。

月曜日には進展があり、政府関係者たちが、中に立てこもっている収容者たちに食料や飲料水を分配することに同意し、電力も供給され始めていた。反乱は土曜日に発生し、収容者たちが待遇改善を訴えっている。

治安部隊は地域を包囲し、無人偵察機が上空を旋回している。

《遺体》

政府関係者たちは、平和的な解決を模索しているが、失敗した場合は力を用いざるを得ないと語った。

月曜日の夜、交渉に入った者たちが暴徒たちとの話し合いに成功した。反乱者たちは食料や飲料水を受け取った後、最初の暴動で死亡した仲間4人の遺体を引き渡した。負傷者数人も、病院に収容された。

治安部隊が『BBC』に語ったところによると、囚人のうち数人が脱獄しようとしたために、発砲されたのだという。(後略)

hoonFresh unrest in Kabul prison riot

■アフガンの暴動で「4人死亡」[060227 BBC]

アフガニスタンの刑務所で、収容者少なくとも4人が死亡したと人権団体が『BBC』に語った。

交渉のために、カブールのPul-e-Charkhi刑務所に派遣された政府関係者によると、39人が負傷したという。どうして死者が出たのかは明らかではないが、アフガン当局は死者の発生を否定している。

治安部隊が、収容者たちに占領された刑務所を包囲した。収容者たちは待遇改善などを含む要求書を提出し、政府幹部との話し合いを望んでいる。

(中略)収容者が『Toloテレビ』に語ったところによると、仲間14人が殺害され、ハンガー・ストライキを実施している者もいるという。

《陰謀》

アフガニスタンの人権団体のメンバーFeroza Kohistanが、政府関係者や他の人権団体関係者とともに、刑務所内で囚人たちと話し合った。Kohistanが『BBC』に語ったところによると、パキスタン人1人を含む3人が、暴動が始まったBlock2で死亡したという。4人目はタジーク人で、Block1で死亡した。原因はわからない。

日曜日にある情報源が語ったところによると、7人が死亡し、36人が負傷したという。しかし、政府関係者はこれを否定している。

法務省副大臣のMohammed Qasim Hashimzaiは月曜日に、暴動を終結させるために、必要であれば軍を用いると語った。「1時間ですべての囚人たちを逮捕できる」と『AP』に語った。

国会議員のAssadullah Hymatyarは、暴動鎮圧のために銃を用いることを非難した。「これは、政治的囚人を殺害するための陰謀だ。そうでなければ、なぜ扉を閉め切ったまま、棟内にいる彼らにむかって発砲しているのだろう?」

《女性への危害》

囚人数百人が女性の棟に立てこもっているという。ある刑務所関係者は、女性収容者がレイプされた可能性があると語った。女性看守2人が、捕虜になっているという報告もある。

暴動は、土曜日の夜の10時頃に始まった。日曜日の夕方までに、他の棟に収監されていた他の一般囚人たちが750人が、Block2の囚人に強力して、家具を燃やし始めた。

(後略) hoon'Four killed' in Afghan jail riot

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.