【2006年4月17日〜4月23日】


■ビンラディンとザワヒリ、逮捕を免れるために別々に[060423 AP]

ビンラディンはザワヒリと分かれ、本当に信頼できるアラブ人の仲間に守られて、アフガニスタンとの国境沿いのパキスタンの部族地帯に隠れている。

ザワヒリは国境沿いの居住地域に隠れているようで、エジプト人のアルカイダ工作員に囲まれていると、ザワヒリの追跡に関して詳しい米諜報関係者が語った。

(中略)ザワヒリはビンラディンよりも広報活動を頻繁に行ない、手書きやインターネット上にメッセージを送っている。先月はムスリムに向けて、イラクを支持することを促すビデオを発表している。

日曜日にビンラディンは、3ヵ月ぶりに新しいメッセージを発表した。欧米はイスラームに戦いを挑んでいると主張し、スーダンに行ってダルフールにいる国連軍と戦うよう、仲間に呼びかけた。

アメリカやサウジの関係者によると、アルカイダのリーダーたちは別々に隠れるという、安全上の戦略を選んだという。2人が離ればなれになっていることに関して、理念の上での理由は見当たらないという。

「仲違いをするほど、余裕はないはずだ」と、ワシントンにいるサウジ大使、トゥルキ・アル・ファイサル皇子のアドバイザーのジャマール・カショギが語った。

(中略)あるパキスタン人関係者によると、ビンラディンと仲間の数人は、ワジリスタンに隠れているという。仲間が誰なのか、誰がビンラディンを匿っているかについては、語らなかった。

(中略)アフガニスタンの一部は、ヘクマチアルの一味が支配していると、カショギが語った。彼らはビンラディンと結託している可能性もある。「彼らはアフガニスタンに隠れることはできないだろう。かなり限定された地域をさまよっていると思う」。

ヘクマチアルとビンラディンは、共にアメリカを嫌悪している点で、便宜上、結託していると考えられる。ビンラディンとザワヒリが地元の言語を話せないことを考えれば、ヘクマチアルの協力は何よりもありがたい。(中略)

ザワヒリは今年の1月、バジョール行政区のダマトーラの夕食会に参加すると見られ、アメリカによってミサイルで攻撃された。(中略)アメリカがこのような集会を狙えたという事実は、この地域にいる誰かがアルカイダのリーダーを裏切ったことを意味する。「このような夕食会についての情報をアメリカが入手し、正確な情報を得たということから、誰かが、誰かを裏切ったことは明らかだ」と、最近アフガニスタンを訪れたCongressional Research Serviceのテロリズムの専門家、ケン・カッツマンが語った。

米諜報関係者は、ビンラディンとザワヒリは10〜20人の小さな一行に守られていると見ている。カッツマン「かなり訓練された」「身内」で、同国人のはずだという。「もしあなたがその地域にいるエジプト人だったら、ザワヒリがあなたの指導者であり、尊敬すべき人間となる」と語った。

対テロ関係者によると、この地域にいるエジプト人たちが、アルカイダのリーダーを守るために重要な役割を果たしているという。hoon


■欧米は十字軍を派遣、とビンラディン[060423 BBC]

欧米がハマス主導の新たなパレスチナ政府を孤立化しようとしている事実により、イスラームに対する戦争が実施されていることが証明されると、ビンラディンが主張した。

またテープには、イラクやスーダン、ダルフールの現状に言及し、「シオニストの十字軍」が戦っている証拠だと説明した。

このテープは、日曜日にアルジャジーラテレビで放映された。

ホワイトハウスとアメリカの諜報関係者は、テープを本物と見ている。(後略)

ohWest is on a crusade - Bin Laden

■アフガニスタン南部の戦闘[060423 AP]

アフガン治安部隊が日曜日に、アフガニスタン南部の村でタリバンを包囲して、少なくとも3人の戦闘員と警察官が死亡した。

これとは別に、タリバン戦闘員がアフガン建設会社を襲撃し、同盟軍のために雇われていた警備員を殺害した。

イギリス国防大臣のジョン・リードが、アフガニスタンを訪問している最中の出来事である。(中略)

アフガン警察と兵士が、ガズニ州のゲラン地区でタリバン戦闘員と戦った。タリバン戦闘員3人とアフガン警察官が死亡したという。

建設会社への攻撃は、ウルズガン〜カンダハル間のハイウェー上にある、カンダハルの村の近くで起きた。ここではカナダ兵4人が、タリバンに殺害されている。

(中略)土曜日にはザーブル州で2件の襲撃があり、タリバン16人が逮捕された。「重要人物が逮捕者の中にいるかどうか、現在アメリカが調査している」という。(後略)

hoonFighting Escalates in Southern Afghanistan
NOOR KHAN、KANDAHAR

■アフガニスタンの爆弾で、カナダ兵4人死亡[060423 New York Times]

土曜日にアフガニスタン南部で、道路脇に仕掛けられた爆弾によって車が爆発してカナダ兵4人が死亡したと、カナダ軍関係者が述べた。

先月、米軍を引き継いだカナダ軍がカンダハルのシャー・ワリ・コット地区をパトロール中、車が爆破された。この地域では、彼らの行動に対する不平が村人から噴出していた。

兵士3人がその場で死亡し、1人はカンダハルの病院で手当を受けている最中に死亡したという。

爆発は、改良リモートコントロール装置によって引き起こされ、恐らく抵抗勢力の仕業だという。

カナダ兵は、アフガン国軍と警察部隊と一緒に、シャー・ワリ・コットで大掛かりな作戦を開始して自分たちの存在を誇示し、村人と会見したり、抵抗勢力や爆発物の捜索を行なっていた。

作戦は、困難に陥っていた。3月、土曜日の爆発の現場から7マイル離れたシンケイ村で、アフガン人若者がカナダ兵を斧で負傷させた。この兵士はいまだに意識不明で入院している。アフガン人の若者は、その場で射殺された。

土曜日、カナダ兵が駐屯しているグンバッド村出身のある人物が電話インタビューに応じ、爆発は、カナダ軍の捜索態度に激怒した村人たちが仕組んだと語った。

ある長老によると、カナダ兵が村のモスクや民家の捜索に、犬を連れてくることを非難した。「私は教育を受けた人間だ。彼らのやり方については知っているつもりがだ、彼らがモスクや我々の家に犬を連れてくることに憤慨している」。「私自身、彼らを斧で攻撃したい気持ちだ。ただ勇気がないだけだ」と語った。

イニス少佐は、カナダ兵は、これまでこのような不平を村人から受けたことはないと語った。爆弾は非常に洗練され、高価なものであったことから、村人が仕掛けたものとは思えないという。

hoonAfghan Bomb on Road Kills 4 Canadians
CARLOTTA GALL、KABUL

■タリバンの隠れ家に砲撃とヘリコプター攻撃[060423 Daily Times]

土曜日、北ワジリスタンの治安部隊の検問所が攻撃されたあと、タリバンの隠れ家が砲撃され、戦闘ヘリコプターも出動したと地元情報源が語った。負傷者は報告されていない。

軍報道官のショーカット・スルタン中将は、タール検問所にロケット弾7発が発射されたために、治安部隊が報復したという。

住民によると、攻撃の数時間後、砲撃隊と戦闘ヘリコプターの攻撃が実施され、民家7軒が破壊された。一般市民の死傷者についての情報はない。

親タリバン派の地元戦闘員が、アフガン国境に向かう道路上に設置された部族警察の検問所を襲撃し、警察官を殴打して武器を奪った。

いっぼう親政府派部族の長老が、南ワジリスタンのワナ付近で、暗殺されかかった。暗殺未遂に終わったマリック・サイード・アッバス・カーンに対する攻撃で、乗り合いバスに乗っていた乗客7人が負傷したいう。

hoonArtillery, helicopters pound Taliban hideouts
PESHAWAR

■アフガンの爆発でカナダ兵4人死亡[060422 AP]

土曜日、アフガニスタン南部で爆発があり、カナダ兵4人が死亡した。

カナダ軍関係者によると、カンダハル北部のゴンボス村で起きた道路脇の爆発は、タリバンの仕業だという。「タリバンの仕業であると、ほとんど確信している。彼らが我々を狙っていることはわかっていた」と、クエンティン・イニス少佐が語った。

(中略)4台からなるカナダ軍の車列が村をパトロールしている際、爆発があった。4人の兵士が乗っていた3台目の車両が爆発したという。(後略)

hoonAfghan Bombing Kills 4 Canadian Troops
NOOR KHAN、KANDAHAR

■アルカイダ、イランと新たな関係[060422 Asia Times]

(前略)「テヘランはアメリカの独裁に対抗するために、新たな段階に入った」と、ハミッド・グルが『Asia Times』に語った。「テヘランは今日、人びとの心を捉える勢力となった。アラブ人たちは、この展開に恐れをなしている。最近次々にパキスタンを訪問しているのは、そのためだ」。

グルは、パキスタン軍の警察司令官で、前ISI長官でもある。ジハード運動を、世界に最初に報告した人間でもある(中略)。

グルの発言は、サウジのスルタン・ビン・アブドゥラジーズ皇太子と、イエメンのアリ・アブドゥッラー・シャー大統領のパキスタン訪問に言及したものである。(中略)近々、別のアラブ人リーダーもパキスタン訪問予定だ。

ラワルピンディの陸軍本部に近い情報源によると、彼らの話し合いのパターンをみると、アメリカの味方につくムスリム国家たちは、10月頃、アメリカがイランを攻撃すると見ているという。これらの国家はイスラーム会議に備えて、事前に意見を統一しようとしているようだ。攻撃を中止させようとするのではない。中東の分裂、また、その後に備えようとするものである。

「イランのマフムド・アフマディネジャド大統領の反米主張は、アラブの若者に支持されるようになってきた。若者たちは彼を英雄と見なし、親米独裁者や王族たちの基盤を危うくしている」とグルは説明する。

「アラブ人の支配者たちは心配し、落ち着かない。自分たちの運命の日が近かづくのを感じている。パキスタンやアラブの支配者たちはアメリカの傘下にあるため、イランの脅威に対抗しようと、協力している」。

「イランがこの地域に影響力を拡大しているため、戦略的に重要な駒が、テヘランの手中に入ってきた。ヘクマチアルが率いるヒズビ・イスラミ・アフガニスタンも、すでにイランに近づいている。タリバンがテヘランと手を組むのも、時間の問題だ」。

歴史的にアラブ人はイランを敵視しているが、イランが今後も反米政策を取り続けることに、懐疑的な者もいる。特に、ロシアや中国を巻き込む秘密の外交により、イランの核計画危機を決定的にする可能性もある。(中略)

批評家たちは、もし危機が回避された場合、イランは現在の政策を中止して、原理主義者たちを見捨てるだろうと見ている。テヘランは、アフガニスタンだろうがイラクだろうが、間接的にアメリカの目的を助長させる役目を果たしたしてきたからだ。

「私はこの見解には同意できない。イランは、全世界がハマスに同情的だった時期に、彼らを資金援助していたにもかかわらず、公には協力していることを伏せていた。イランは今週、5000万ドルの援助を表明している」。

「同時に、イランがこの地域におけるアメリカの意図に協力的だったということはない。巧妙に動き回り、今やアメリカをアフガニスタンとイラクに閉じ込めたことは確かだ」とグルが語った。

《アルカイダの壮大な意図》

イランが、ムスリム世界における反米感情の焦点になっている事実は、アルカイダにとって都合がいい。これまで『Asia Times』はアルカイダと論点を明らかにしてきた。つまり基地の問題、そして指令系統の問題だ。

まず基地の問題に関しては、アルカイダの曖昧なイメージを払拭し、公然と戦うべきかどうかという点である。つまりジハードを呼びかけ、ジハード軍を準備する、イスラーム国家(基地)を確立することである。

アルカイダは、パキスタンの部族地帯、北ワジリスタンでこれを達成した。さらに南ワジリスタンやアフガニスタンの町、クナール、パクティア、コースト、ヘルマンド、ザーブルなどにも拡大している。

しかしアフガニスタンの抵抗運動はイラクの抵抗運動とリンクしているにもかかわらず、またアフガニスタンにいる米主導同盟軍との戦いを開始したにもかかわらず、イラクだろうが、パレスチナ、アフガニスタンであろうが、抵抗運動をコントロールするための統合指令の問題が解決していない。

イランがここに出てくる。つまり人びとの心を捉える反米モデルから、アルカイダの協力を得て、抵抗運動の指揮を担う役割を果たすようになるだろう。

イスラーム原理主義者たちにとって、これは汎イスラーム主義となりうる。(後略)

hoonAl-Qaeda finds its missing link in Iran
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■ミランシャーで部族民35人、拘束される[060422 Daily Times]

行政側がミランシャーの部族民35人を「領土責任」で逮捕し、3つの主要な部族にそれぞれ1013ルピーの罰金を課した。

北ワジリスタン行政官のザヒールウル・イスラームによると、ラムザックの近くで8人の兵士を殺害し、22人を負傷させた戦闘員たちを引き渡さない限り、部族民たちは拘束されるという。

3つの主要部族、ダルパケール、ブラケール、ミランシャー・カレイに、戦闘員たちの攻撃からミランシャーを守らなかったとして、それぞれ1013ルピーを課した。(後略)

hoon35 tribesmen detained in Miranshah
Iqbal Khattak、PESHAWAR

■パキスタン人タリバン責任者、アフガニスタンで戦う戦士を募集[060421 AFP]

自称パキスタンのタリバンリーダーが、アフガニスタンで米軍主導軍と聖戦を実施するために仲間を募集したと、地元政府関係者が述べた。

「我々は明日、アフガニスタンに発つ。ジハードに参加したい者は、一緒に来てほしい」と、南ワジリスタンに近い町のジャンドーラに集まった約300人の群衆の前で、アスマットゥッラー・シャヒーンが呼びかけた。呼びかけに答えた者がいたかは、明らかではない。

シャヒーン(30)は、男性は髭を生やさなければならないと主張するイスラーム令を、3ヵ月間延長すると発表した。「地元の人間の要求に従って、延長する」という。これに従わない者は「社会的にボイコット」され、部族民が運営する地元の病院で治療を受けられず、子供たちが学校に通うことが禁じられるという。これとは別に、さらにいくつかのイスラーム令を出した。

(中略)ポリオの犠牲者といわれるシャヒーンは、アメリカのミサイル攻撃で殺害されたネック・ムハンマドの後継者、アブドゥッラー・マフスードの部下といわれる。

シャヒーンは今年の始めに逮捕されたが、1ヵ月前に保釈され、その後、活動を再開した。

hoonPakistani Taliban chief calls for volunteers to fight in Afghanistan
DERA ISMAIL KHAN

■殺害されたアルカイダの男、「大物』[060421 Reuters]

パキスタンの治安部隊が殺害したアラブ人戦闘員は「大物」で、アルカイダ戦闘員の家族に資金を提供していたと、政府幹部高官が金曜日に述べた。

木曜日にバジョール行政区で射殺された戦闘員は、アフガニスタン東部にいる同盟軍とアフガン軍に対する攻撃を組織していたらしい。

男はアブ・マルワン・ハディード・アル・スリと特定され、アメリカが指名手配にしていた。「アルカイダの爆発物専門家だったために、これは大きな業績だ」と、パキスタンのシェルパオ内相が語った。

ある治安関係者によると、アル・スリの所持品のノートには、資金を受け取るアルカイダメンバーとその親戚たちのリストが記載されていたという。家族の居場所については、記載されていない。「3ヵ月に1度、資金を提供していたようだ」。リストのなかには、イラクのザルカウィの名前もあった。

アル・スリは、アフガン人の女性と結婚していた。ザルカウィは、1980年代にアフガニスタンにいたことがある。

パキスタンの治安関係者によると、アル・スリとはシリア人という意味で、以前はジャララバードで活動していたアルカイダと関係していた。その後2005年にバジョールに移り、クナールにおける攻撃を組織していた。

パキスタンは現在、クナールにおけるアメリカの抵抗勢力に対する作戦に協力するために、バジョールに沿って治安部隊を派遣している。

アル・スリは、1月のバジョールにおけるアメリカの空爆を免れたといわれる。(後略)

hoonQaeda man slain in Pakistan was Zarqawi "bag man"
Saad Khan、PESHAWAR

■戦闘員、警察官6人を殺害 [060421 AP]

タリバン戦闘員がアフガニスタン南部でアフガン警察官6人を殺害し、そのうちの4人の遺体を燃やしたという。

警察官たちは木曜日に、カンダハルのナヴァンディ地区のカンダハル〜ヘラート間の道路で襲撃されたと、州のハイウェイ警察長であるラーズ・ムハンマド・カーンが述べた。

警察官は、全員射殺されていた。そのうちの2人の警察官の遺体が建物の屋上で焼かれているのが発見され、別の2人の焼け焦げた遺体がチェックポストの中で発見されたという。「非常にひどい事件だ。タリバンの仕業と思われる」。(中略)

遺体を燃やすことは、イスラームにおいて禁じられている。去年の10月、米軍が2人のタリバン戦士の遺体を焼く様子かオーストラリアで放映され、ムスリムの聖職者たちが激怒した。(後略)

hoonMilitants Kill 6 Afghan Policemen
NOOR KHAN、KANDAHAR

■アフガンの抵抗運動、下火になることはない[060421 AP]

タリバン戦闘員や武装した反米組織は、アフガニスタンの問題を解決するための本当の話し合いが実現するまで、アフガン政府やアメリカ主導軍に対する抵抗運動を続けるだろうと、前タリバン駐パキスタン大使が述べた。

しかし、アフガン政府や米軍関係者は金曜日、血で手が汚れた過激派と対話をすることを拒否し、彼らを裁くためには軍事作戦しかないと語った。

グアンタナモ収容所で3年過ごしたあと、2005年の暮れにアフガニスタンに戻ったアブドゥル・サラム・ザイーフは、キューバに拘束されている約500人のアフガン人に対して、公正な裁判が執り行われることを要求した。

「彼らは、公正な裁判を受けてから釈放されるべきだ。そうすれば、アメリカには彼らを4年間も拘束できる証拠がないということを、世界はよくわかるだろう」と、木曜日にカブールで実施された『AP』とのインタビューで語った。

(中略)ザイードによると、最近のアフガニスタンの流血沙汰には「辟易」しており、他の者たちから距離を置いているという。そしてアフガニスタンの「抵抗勢力」に対して軍事作戦を行なうことで、暴力沙汰が終結するかどうかは疑わしいと語った。

「暴力沙汰はますます増えており、人びとは力によって解決するのか、話し合いで解決するのか、決める時期がきた。アフガニスタンには和解が必要だ。しかしアメリカは、話し合いを望んでないようだ」。

米軍報道官のトム・コリンズは、抵抗勢力と話し合いの場を持つことを拒否した。アメリカはアフガニスタンの正規の政府を支持し、新たな治安部隊を作っているという。(中略)

カルザイ大統領の報道官、ハリーク・アーマッドは、政府は平和と和解委員会を設置し、前タリバン1000人ほどが新憲法と政府を受け入れ、暴力を捨てたと語った。「しかし、例外はいる。学校や燃やしたり、医者や看護婦など、無実なアフガン人を殺害した者たちだ」。

1月にカルザイは『AP』とのインタビューで、和平を話し合いたければ申し出てほしいと、タリバンのリーダーのオマール師に呼びかけたが、オマール師は話し合いを拒否した。

母語のパシュトゥ語とともに流暢なアラビア語と英語を話す前タリバン特使のザイーフは、2002年1月に逮捕され、アメリカに引き渡された。取り調べ官たちにより、イエメンのコール船爆撃事件に関わったと疑われたが、グアンタナモの法廷で協力することを拒否した。

アフガニスタンに帰ってから6ヵ月以上たった今、グアンタナモの経験についての本を完成し、今年、英語で出版されるという。政治には参加する意思はもうなく、アフガニスタンの混乱に疲れたと語る。

「現在、政府に監視されている。もう4年も、家族と離れて暮らしている。2001年以後、カンダハルの私の村では47人も殺害された」。「政治に関わる意思はない。アフガニスタンに疲れた。戦争と殺人が30年も続き、いまだに続いている」。

hoonAfghan Insurgency Said Won't Slow
PAUL GARWOOD、KABUL

■米兵、アフガニスタンで死亡[060421 AFP]

アフガニスタン南部のウルズガン州で、パトロール中の米軍兵士が襲撃されて殺害された。アフガン国軍兵士1人も、デ・ラウードの襲撃で負傷した。

米軍兵士は武器庫を点検中、小火器で攻撃されたという。

hoonUS soldier killed in southern Afghanistan
KABUL

■指名手配のアルカイダ、殺害される[060421 Dawn]

木曜日にバジョール行政区で銃撃戦があり、アルカイダ容疑者と治安部隊員が死亡した。

死亡した戦闘員はサウジ国籍のアブ・マルワンで、爆発物の専門家だと治安関係者が語った。アブ・マルワンはアメリカに指名手配されていて、1月18日にダマドーラ村で起きたアメリカの空爆の標的の1人だったという。アブ・マルワンの本名は、明らかではない。

情報源によると、バジョールの行政にアルカイダ容疑者の行動についての情報が入ったために、バジョールの治安部隊をカールに派遣したという。

治安部隊が乗り合いバスを止めて、容疑者に車から降りるように命令。容疑死者が部隊員を振り切って逃走したという。(後略)

hoonWanted Al Qaeda militant killed
KHAR

■北ワジタスタンで治安部隊員8人死亡、バジョールでアラブ人死亡[060421 News]

木曜日の朝北ワジリスタンで、準軍隊兵士の車列が戦闘員に襲撃されて、兵士8人が死亡した。

またミールアリでは木曜日の朝、Scouts Battle Schoolがロケット弾攻撃を受けた。さらにミランシャーの軍のキャンプにもロケット弾が発射されたが、どちらとも被害はなかった。

車列への襲撃に関して軍報道官は、報復で戦闘員6人を殺害したと述べた。戦闘ヘリコプターも出動したという。戦闘員が仲間の遺体を持ち去ったので、軍のもとには遺体はない。北ワジリスタンのタリバン報道官だと名乗るマウラナ・タリク・ジャミールによると、戦闘員たちは準軍隊の車列を襲撃後、全員無事に帰ってきたという。ウレマ(宗教会議)とタリバンに近い部族の長老たちが、北ワジリスタンにいるすべての兵士や軍関係者、部族の警察などに対して、これからも攻撃を続けることを決定したという。

これに先立ち彼は、タリバンの政策は、キャンプや基地にいる軍関係者だけを攻撃することだと述べていた。また水曜日にスピンワム地域で発生した、2件の準軍隊への攻撃も、自分たちの仕業だと述べた。2つの攻撃で、軍関係者数人が死亡、あるいは負傷したという。

(中略)情報源によると、約70人の兵士を乗せた3台の準軍隊の車両が、サロビとスペルガの間にあるナルパ・ワラ村で襲撃されたらしい。最初に改良爆弾が爆発し、その後、丘の上に陣取った戦闘員たちが、兵士たちに向かって発砲し始めた。肩掛け式ロケット弾を使用したという。

村人によると、コプラ戦闘ヘリコプターがすぐにミランシャーから飛来し、現場の上空を飛んで、戦闘員を攻撃し始めた。

(中略)これとは別に木曜日バジョール行政区で、アラブ人とカサダール(部族民警察)が銃撃戦で殺害された。アラブ人の遺体は、身元確認のためにペシャワルに運ばれた。死亡したのは、アル・マルワン、あるいはアル・スリという名前の男といわれる。

目撃者によるとアラブ人は、カールの近くにあるシィディカバードのチェックポストで、カサダールの検査を振り切ったという。乗り合いのミニバスに乗り込んで、町から出ようとしていたらしい。カサダールを振り切って、バンダイ村に向かって走っていった。

枯れ沢にたどり着くと、カサダールに発砲しはじめ、銃撃戦となった。最終的にアラブ人は殺害され、カサダール1人も殺害された。部族民の中には、包囲されたアラブ人が、自殺をはかったと言う者もいる。武器や爆弾、クルアーンや地図、カセットなどが所持品から見つかった。(後略)

hoonEight FC personnel killed in North Waziristan ambush
MIRANSHAH

■パキスタン軍、指名手配のアルカイダを殺害[060420 Reuters]

木曜日にパキスタンの治安部隊が、1月にアメリカの空爆を免れたと思われる、アルカイダメンバーを射殺した。

関係者によると、殺害されたのは、サウジ出身の、アブ・マルワンだという。

軍報道官のショーカット・スルタン中将は、カールで銃撃戦があったことを認めたが、死亡者の身元は外国人のようだという以外はわからないという。

治安部隊が乗客を調べるためにミニバスを制止したところ、戦闘員が逃げようとしたという。「発砲してきて、治安部隊員1人を殺害、もう1人が負傷した」とスルタンが付け加えた。

カールの住民によると、遺体は身元確認のために、ペシャワルに運ばれたという。

「爆弾の専門家だった」と、北西辺境州の諜報官が語った。「アメリカから指名手配になっていた」という。

マルワンは、1月にアメリカの無人偵察機がダマドーラの民家を攻撃したときに、民家にいたといわれる。「攻撃の標的の1人だったが、逃げたようだった」と、諜報関係者が語った。カールは、バジョール部族地帯にある、主要な町である。(後略)

hoonPakistani forces kill wanted al Qaeda man: sources
Anwarullah Khan、KHAR

■パキスタンのタリバンリーダーと会って[060420 BBC]

パキスタンの部族地帯の外の人間は、ワジリスタンにいるハジ・オマールの名前を知る者は少ないだろう。しかしワジリスタンでは、この名前は急激に尊敬を集め、日ごと、畏敬をもって迎えられるようになってきた。

ハジ・オマールは、パキスタン人タリバンのアミール(長)である。彼の力は南ワジリスタンでは不動であり、彼の司令官たちが北ワジリスタンを支配下に置くのも、時間の問題だ。

《アルカイダの仲間》

南ワジリスタンのワナで彼と会見したが、当初ペシャワルで間接的に彼と約束を取ったときとは、違った印象を受けた。

彼は結局アルカイダの仲間であり、パキスタン政府から逃走している、南ワジリスタン支配を主張する人間である。今のところ、米軍の空爆や諜報ネットワークを免れてきた。

デーラ・イスマイル・ハーンを後にしたとき、我々がどこに向かっているか、エスコートに尋ねた。「もちろん、ワナだ」と、にやりとする。「ワナについたらメッセージを送る。彼は我々に会いに来るだろう」。

まったくそのとおりだった。

ハジ・オマールは、私がピックアップに乗って待っていると、車でやってきた。彼について、特に目立った特徴はなかった。しかし彼の印象は、一度話し始めるとすぐに変わった。

「我々が、髭を生やすように命令したなどと言っている者たちを、信用してはいけない」と、笑う。くだけた、親しみのこもった笑いだった。「あなたは髭を生やしていないけど、今ここで、友達として一緒に話しているだろう」。そしてまた笑った。

《オマール師の腹心》

ハジ・オマールは55歳だが、見かけはもっと若い。アフガニスタンの前線で8年間も戦ってきたことを考えると、驚くべきことだ。ワナから10キロ離れたカルシャー村に生まれ、バグラムとカブールでソ連と戦った。数回負傷したが、ソ連が撤退したあと、初めて戦うのを止めた。

ムジャヒディンの内戦に巻き込まれることを嫌い、1980年代にはドバイに渡った。タリバンがアフガニスタンを制圧したあとにワジリスタンに戻り、その後カンダハルで暮らした。オマール師の腹心の1人として、タリバン政権転覆の2001年11月まで、カンダハルにいた。それ以後ワナに戻り、ワジリスタンでパキスタンのタリバンを組織している。

ハジ・オマールには2人の妻がいる。1人はワナに。もう1人とは、後にカンダハルで結婚した。

《イスラマバードは「恐れている」》

背が高くて体格が良く、ゆっくり、あまり流暢ではないウルドゥーを話す。パシュトゥ語やアラビア語は流暢だ。しかし、彼の見解は明確だ。「あなたがたの政府は、我々が南ワジリスタンの平和を確立したために満足している」と語る。「ただ、ここにあるシャリア法を恐れている」。

しかし、現在パキスタン政府が心配しているのは、そのようなことではないはずだ。部族地帯に関係する諜報組織関係者は私に、自分たちが一番心配しているのは、パキスタンのタリバンと自称するグループだと語っていた。ある関係者は、多数の犯罪人がタリバン幹部となり、ワジリスタンに隠れているアラブ人や中央アジア出身の戦闘員から金を得ているという。

「いったい何に金が必要だというのか?」とハジ・オマールは、この諜報分析に心底驚いたようだった。「政府は我々の家を破壊した。もし私がアラブ人から金を得ているというなら、すでに家を建て直しているだろう。でもいまだに私たちは、洞窟やテントで暮らしているんだ」。「ジハードは金のために行なうものではない。金を盗ったら、死後も苦しむだろう」。

《裏切り者》

金が関わっているかはともかく、外国人戦闘員が問題になっていますね、と尋ねると、「問題は、政府がちゃんと問題を理解していないということだ」。「アフガニスタンはイスラーム国家で、イスラームの組織を持つはずだ。今は無政府状態だ」。「我々に残された道は、無政府状態を終わらせ、アメリカ人や彼らを支持する者たちに、ジハードを行なうことだ」。

つまり、アメリカの同盟国、パキスタンもそれに含まれるということですね。「もちろん。アメリカの同盟はすべて敵だ。アメリカ人に協力している人間、直接協力したり、パキスタンを通して協力している人間、多数を捕まえた」。

そのような人間はどうなったのか。「彼らに、弾丸を無駄に使ったりしない」と、ハジ・オマールは微笑んだ。「首を切る」。

hoonMeeting Pakistan's Taleban chief
Aamer Ahmed Khan、South Waziristan

■パキスタンのタリバン、さらなる攻撃を誓う[060420 BBC]

パキスタンの部族地帯のタリバン責任者が、アフガニスタンに米軍がいる限り、平和はないと警告した。「アメリカに対するジハードはやめない」と、ハジ・オマールが『BBC』に語った。(中略)

ハジ・オマールは、最初のリーダー、ネック・ムハンマドが2004年に米軍の攻撃を受けて殺害されたあと、リーダーになった。

ハジ・オマールが欧米メディアと面と向かってインタビューするのは、初めてのことだ。「この激しい戦いを終わらせる最も簡単な方法は、アメリカがアフガニスタンから撤退することだ」。「アメリカ人と何かを話し合う気持ちは全くない。彼らに出て行ってもらいたいだけだ」とオマル氏が語った。

《部族民》

ワナでインタビューが行なわれた。ハジ・オマールは、タリバンを名乗る数千人の部族民を指揮する。タリバン政権崩壊後、アフガニスタンとの国境付近にいる、武装したパキスタン人部族民が、自分たちをタリバンと呼び始めた。彼らは南北ワジリスタンの部族地帯を拠点とし、アフガニスタンにいる仲間と合流してアメリカ支援のカルザイ政府と戦っている。

2004年以降、パキスタン兵数百人がタリバンと戦い、殺害された。パキスタンは、タリバンがアルカイダメンバーを匿っていると、非難する。

ハジ・オマールによると、タリバンはパキスタン政府と喧嘩をするつもりはないという。「パキスタンの攻撃は、アメリカの圧力のせいだということはわかっている」。

カルザイ政府は、パキスタンの部族地帯に定期的にスパイを送り込み、アラブ人や中央アジアの戦闘員を探そうとしているという。「彼らが戻ると、アメリカ人たちに誤った情報を提供し、アメリカ人はパキスタンに圧力をかけて、我々を攻撃させる。パキスタン政府は我々を爆撃し、家を破壊する。だから当然、我々は彼らと戦わなければならなくなる」。

《外国人》

ハジ・オマールは、タリバンが外国人戦闘員を匿ってはいないと主張するが、必要があればいくらでも匿うと語る。「もしムスリムの外国人に匿ってほしいと言われれば、宗教に従って彼らを守るだろう」。「そのような人間を匿うために、家も家族も犠牲にする」。

ハジ・オマールによると、政府は、外国人の面倒をみるための特別キャンプを設置すると、タリバンに申し出たという。「彼らは外国人に家を与え、食料や必需品の面倒を見て、年金も与えるという」。「でも、我々は断わった。どこに住む、誰と住むかは、外国人自身が決めることだ」。

また外国人を政府に引き渡すなど、言語道断だという。「自国民の爆撃を止め、パキスタンはアメリカ人に、アフガニスタンから撤退するよう言えばいい」。

hoonPakistan Taleban vow more attacks
Aamer Ahmed Khan、South Waziristan

■グアンタナモ収容者リストを発表をアフガン人評価[060420 AP]

グアンタナモ収容所に収容されているアフガン人収容者の解放のために運動しているアフガン委員会が、アフガン人の名前100人以上が含まれる、収容者のリストが発表されたことを評価した。

いっぽうパキスタン治安組織関係者は、ワシントンは収容者についての情報を隠していたと、強く非難した。内務省関係者によると、以前考えられていたより、アメリカの収容所で拘束されているパキスタン人の数が多いという。

アフガニスタンの平和と和解委員会の幹部高官、サイード・シャリーフ・ユーセフィは、キューバに何人アフガン人がおり、誰がいるかが明らかになったと語った。(中略)

水曜日に発表されたリストの中には、アフガン人125人の名前が記載されていた。(中略)アフガン人が、現在のところ何人拘束されているかは、明らかではない。(中略)

リストには、前タリバン政権の国防省長官のムラー・ムハンマド・ファジル、タリバン治安組織関係者のアブトゥル・ハク・ワシクとゴーラム・ルハニが含まれ、まだキューバに拘束されていると思われる。駐パキスタン前タリバン大使のアブドゥル・サリーム・ザイーフもリストに入っているが、彼は2005年暮れに釈放された。

ファジルはカンダハル出身で、北部同盟と数々の戦いを戦っている。1990年のクンドゥーズの陥落は、彼の力による。2001年に逮捕された。

ワシクとルハニは親戚関係にあり、ガズニ州出身で、治安組織のリーダーといわれる。

またリストには、カブール警察長のキルッラー・サイド・ワリ・ハイルイワもいる。彼は後に、タリバン内相とヘラートの州知事になった。

パキスタン内務省関係者によると、先月の段階で、キューバに拘束されているパキスタン人は7人だけと見ていたと語った。「アメリカが発表した最新の情報によると、パキスタン人22人がまだ拘束されている」。「アメリカが、グアンタナモに収容されているパキスタン人に関する情報を隠していたことは、事実だ」。

新たな情報は、今月になって、アメリカから知らされたという。収容者が7人より増えたのは、最近になった人数が増えたためなのかどうかは、わからないという。(後略)

hoonAfghans Praise Release of Gitmo List
AMIR SHAH、KABUL

■タリバンリーダー、アフガン人に政府に協力するなと警告[060420 AFP]

タリバンリーダーのジャラウッディン・ハッカーニ師が、政府やアフガン軍、「占領軍」に協力してはならないとアフガン人に警告するテープを、アルジャジーラが放送した。

「穴だらけの政府、アフガン国軍、占領軍や政府機関で働く人びとに、仕事を辞めるように警告する」と、ハッカーニ師が録音で語った。

hoonTaliban chief warns Afghans not to work with the government
DOHA

■襲撃でパキスタン兵7人死亡、22人負傷[060420 AFP]

軍の車列が戦闘員に襲撃され、パキスタンの準軍隊兵士7人が殺害されて、22人が負傷したと、軍が発表した。

兵士たちが道路をパトロールしていた際、サロビ村で襲撃されたと、軍報道官のショーカット・スルタン中将が木曜日に述べた。

「治安部隊が、通常のパトロールを実施している最中だった」という。「戦闘員たちは近くの高みを利用して、治安部隊を攻撃した。7人が殺害され、22人が負傷した」。

スルタンによると、治安部隊が応戦して、現場の安全を確保したという。

軍の戦闘ヘリコプターが逃走する戦闘員に発砲し、現場を旋回していると、治安部隊関係者や住民が語った。

戦闘員4〜6人も報復で死亡したが、仲間が遺体を持ち去ったらしい。

これとは別に準軍隊兵士5人が水曜日の夜、ミランシャーから40キロ離れたスピンワー村近くの道路に仕掛けられたリモートコントロール爆弾で、負傷した。

また木曜日早朝、国境近くにあるミラリ町の治安部隊に向かってロケット弾が発射されたが、負傷者はいない模様。(後略)

garrSeven Pakistani troops killed, 22 injured in ambush
MIRANSHAH

■バジョールにミサイル3発着弾[060420 Daily Times]

アフガニスタンから発砲されたミサイル3発が、水曜日にバジョール行政区に着弾した。被害はなかった。

ショーカット・スルタン中将は、クナール州とヌーリスタン州で抵抗勢力に対する作戦が実施されているため、ミサイルが飛んできた可能性があると語った。

hoon3 missiles land in Bajaur
KHAR

■アルカイダとの関係で、アフガン人2人逮捕[060420 Daily Times]

治安軍がバジョール行政区で、アルカイダと関係があるとして、アフガン人2人を逮捕したと、情報源が水曜日に語った。

軍の奇襲隊と準軍隊が月曜日の夜遅く、カール地区のシャンディー・モール村にある民家を包囲し、アフガン人2人を逮捕した。「行政関係者も、この奇襲チームに参加していた」と、目撃者が語った。

ショーカット・スルタン中将は、作戦については聞いていないと語った。

hoon2 Afghans held for Qaeda link
Mukarram Khan、GHALANAI

■二シュタール公園の爆発物、外国製[060420 Daily Times]

ニシュタール公園の自爆攻撃で使用された爆発物は、外国製のC4爆弾だったが、装置は地元で組み立てられていたことがわかった。

情報源によると、これまで使用されてきた爆弾は、地元で入手できる爆発物を使用していたという。

捜査官たちによると、「これらの材料は、部族地帯で入手され、アフガニスタン経由でカラチに入ってくる」という。

hoonExplosive used in Nishtar Park was produced abroad
Abbas Naqvi、KARACHI

■アフガニスタン難民に、IDカード発行[060420 News]

パキスタンに住むアフガン難民に、滞在や旅行のための特別な身分証明書が発行される。これらの証明書を持たない者たちは、不法滞在者とみなされる。証明書は3年間有効となり、政府は審査の上で、期間を延長するという。(後略)

hoonAfghan DPs to be issued identity cards
Muhammad Saleh Zaafir、ISLAMABAD

■アメリカ、ワジリスタンで新たな軍隊を作ることに協力[060420 News]

アメリカは治安部隊(Levies force)を設置することに協力し、パキスタン人兵士の訓練を援助するという。これは、南北ワジリスタンにも派遣される。

水曜日にシェルパオ内相が記者会見で、このことを明らかにした。シェルパオは先週、アメリカで開催されたPak-US Joint Working Group on Terrorismに使節団を率いて参加していた。

シェルパオによると、アメリカは法執行機関の能力を向上させ、それを再構築するための技術的援助を提供することを決議したという。アメリカはテロや麻薬密売と戦う、内務省の航空部門の向上にも協力する。警察や司法改革、裁判に関する技術的援助も提供するという。

シェルパオは、新たなLevies forceが南北ワジリスタンに設置され、地域に秩序を回復に勤めると述べた。「Levies forceの人材募集は、近々発表される」という。

アメリカは、FATAにおける教育と保健の分野においても、協力する。さらにパキスタンとアフガニスタンの国境の偵察に関しても、協力と情報の交換を行なう。(後略)

hoonUS to help raise new force for Waziristan
Muhammad Anis、ISLAMABAD

■アフガニスタン、パキスタン、アメリカ、軍事協力を話し合う[060419 AFP]

アフリカ、パキスタン、アフガニスタンの軍事司令官が集まり、南アジアの抵抗勢力との戦闘に関して話し合った。

ラワルピンディで開催された会議は、2001年のタリバン崩壊後から続いている第16回3国間会議である。

米軍主導同盟軍の発表によると、「国境の警備について話し合い、これに関して話し合いや協力をさらに強化することにした。特に国境で、お互いに協力し合うことを強調した」という。(後略)

hoonAfghanistan, Pakistan and US hold military cooperation talks
ISLAMABAD

■ロケット弾、テレビ局に命中、1人負傷[060419 AFP]

強力なロケット弾が米大使館とNATO本部のそばにあるテレビ局で爆発し、ネパール人警備員が負傷した。

カブールテレビ局で起きた「非常に強力」なロケット弾の爆発で、数百メートル離れた場所にまで金属破片が飛んだ。アメリカの警備会社ダインコープに雇われた、ネパール人といわれる外国人警備員が負傷したという。

ワシントンからの報道によると、米大使館の裏口から45〜60メートル離れた場所にあるアフガン通信省に107mmのロケット弾が命中したと、米国務省関係者が言っている。アメリカ人の負傷者はいない。

(中略)いっぼう水曜日にナンガハール州で、同盟軍の車列に突っ込もうとした自爆犯を、米軍が射殺した。(中略)

またヘルマンド州では、道路脇で爆発があり、カナダ兵2人が負傷した。タリバン報道官のユーセフ・アーマディが、犯行声明を出した。

hoonRocket hits TV station compound in Afghan capital, one injured
KABUL

■「アメリカの工作員」パキスタンで処刑[060419 BBC]

アメリカのためにスパイをしていた男2人が、ワジリスタンで殺害されたと関係者が語った。

南ワジリスタンのシャーラムで、無数の銃弾を受けた男の遺体が発見された。地元の人間によると、男はアフガニスタンの米軍基地にたびたび出入りしていたという。

火曜日には、首を切り落とされた別の男の遺体が、北ワジリスタンのミールアリで発見された。アメリカのスパイは同じ運命に遭うと書かれた紙が、遺体に残されていた。

先週、アメリカのスパイだと言われる男2人が、同じ地域で首を切られている。

いっぽう戦闘員に拉致された準軍隊兵士5人のうちの1人が、逃げることに成功した。ミランシャーの諜報組織関係者によると、ニアーズ・ハタックが、水曜日の朝、ミランシャーにたどり着いたという。パキスタン軍の作戦に反対する地元の抵抗勢力が火曜日に、5人の兵士を拉致したと発表していた。

garr'US agents' executed in Pakistan
Haroon Rashid

■アフガンの村で、いらだつ作戦[060419 Washibgton Post]

(前略)6台の四駆が、パキスタンとの国境近くのコーストに入る。今回の使命は、外交・追跡・ムチと飴作戦である。地元民たちは友好的といわれているが、抵抗勢力がこの地域にいるという情報もある。村人に援助するいっぽうで、武力を見せつけ、村人の協力を勝ち取りたい。

若い米軍キャプテンと3人の特殊部隊員が、中庭に出されたプラスチックに椅子に座り、重装備の兵士たちが入り口を警護する。3人の髭を生やした長老がやってきて、丁寧に尋ねた。「お茶はいかが?」

「それはいいですね」と、特殊部隊員のデニーが答える。微笑んだが、若者が外でぶらぶらしているのを見ると、声が厳しくなった。「誰も出入りしてはいけない」。

そして質問が開始された。長老たちは深々とうなずきながら聞いていたが、アフガン人通訳2人を通しての受け答えは、やる気のなさを感じた。これまで何度も同じような儀式が交わされ、同じような結果に終わっていた。

「タリバンやアルカイダ、ヘクマチアルの兵士たちはここにいるか?」とデニー。「いない、いない」と長老たちは強く否定した。「夜間、車でパキスタンからコーストに入るとき、この村を通過するか?」。イスラーム原理主義の戦闘員たちが、定期的にアフガニスタンに侵入して、攻撃を仕掛けてくると疑われているからだ。「いやいや、そんなことはない」と長老たちは繰り返す。

キャプテン・ブルックスは、話題を変えた。「あなたがたがいい人間だということは、わかっている。だけど、村のそばで改良爆弾を掘り起こした」。「我々にとって危険だし、学校へ歩いて行く子供たちにも危険だ」。

長老たちは再びうなずいた。米軍の存在に感謝していること、地元の警察司令官とも友好的だし、3度も抵抗勢力たちを追い払ったと語る。

「あなたがたが言うことは、なかなか信じられない。悪い報告を受けてるからだ」と、ブルックスは冷たく言う。「村が貧しいことも知っている。学校のための備品をもって戻ってきたいが、治安が良くならないかぎりは無理だ。あなたがたの協力が必要だ」。「インシャッラー」(神のみぞ知る)と長老たちは厳かに、どちらともつかない態度で答えた。

その夜、コーストの首都近くにあるサレルノ前線作戦基地に戻ってきたブルックスはいらだってはいたが、いつもの出来事でもあった。「どの村へ行っても、まったく同じことだ」。「悪い奴らは1人としていない。悪い奴らがいたこともない。もしいたとしたら、すぐに知らせると言うのだ」。「もし頼まれれば、最悪の敵でさえ匿うというのが、彼らの伝統だ」。

(中略)別の日、デュエル軍曹は、以前も訪れたことのある3つの村に出かけて行った。「約束は守るんだ」と言いながら、各村で、通学かばんが詰まった袋を子供たちに配った。

デュエルはブルックスと同様に、学用品を男の子とともに、女の子にも配ろうとしたが、地元のリーダーたちは米兵に、村には女の子の学校はなく、女子校の建設予定もないと語った。コーストは、アフガニスタンのなかでももっとも伝統が強く残る地域で、女性や女の子は自宅の外に出ることはない。

どの村でも村のリーダーたちはデュエルに、治安問題はタリバンやアルカイダの攻撃ではなく、隣の部族との問題から派生すると訴えた。(中略)

「ここでは中傷が日時用茶飯事だ。同盟軍を利用して、ライバルをやっつけようとする部族民たちもいる。敵との戦いに備えて、武器を隠そうとする。麻薬密売人や盗賊もいる。だから、少なくとも2人以上から情報を得ようとしている」。

3番目の村に着くと、デュエルの一行はカーペットの敷かれた部屋に通された。学用品の入った袋を引きずって入ったが、部屋の雰囲気は暗い。

長老たちは、すぐに不平を並べ始めた。水もない、ラジオも、仕事も。コーストに続く幹線道路は、武装した敵対部族が封鎖している。そのために病院に行くにも、3時間かけて峠を越えなければならない。

デュエルは話題を変えて、パキスタンから顔を見かけない人が入ってくるかどうか尋ね(長老たちは否定する)、国のために戦えるよう、若者たちがアフガン国軍や警察に参加することを促す。

「もう戦いはこりごりだ」と長老が言う。「あなたがたの仕事が成功するよう、祈っているよ。今度来たときには、盛大な宴会をやろう」。

hoonMission of Frustration in Afghan Villages
Pamela Constable、LANDAR

■FATAにおけるタリバン支配を認める[060419 Daily Times]

連邦政府内務大臣のアーマッド・ハーン・シェルパオが、月曜日に上院議会で、タリバンがFATAに存在し、パキスタンの治安部隊と対戦していることを認めた。(中略)さらに「タリバンの影響はデーラ・イスマイル・ハーン、タンク、カイバル行政区にまで及び、聖職者たちも彼らに協力している」という。(中略)この状況に対処するために政府は、軍事力を用いるいっぽうで、社会的・経済的開発、さらに政治的対話が必要だと述べた。そして行政官の制度や、長老たちの位置づけを強化すると付け加えた。

いっぼう同日ムシャラフも、政府はワジリスタンの現在の状況を把握していると述べ、FATAを改革し、行政官の派遣は廃止し、開発計画を押し進めると述べた。(中略)

この2つの声明は、行政制度の役割と必要性に関して相反するだけでなく、迅速に行動することが肝心だった、政府の作戦の失敗を認める結果となった。2003年1月に開始された作戦で、両陣営に大きな犠牲者を出した。タリバンはFATAを支配し、今や居住区にも広がっている。

3年間に及んだ作戦は、ジルガの存在が前提だった。ジルガでは、行政官と協力していた部族の長老の地位が重要である。しかし地元の抵抗勢力たちは、政府に協力してジルガに参加するどころか、タリバンの兵士となり、親政府派的立場をとる長老たちを狙い始めた。

FATAには金があり、これは外国人の存在を意味する。アルカイダのリーダーもいる可能性がある。海外の著名なジャーナリストたちは、ビンラディンがFATAに匿われていると考え、ペシャワルで悠々自適な暮らしをしているとさえ思っている。

内相は月曜日の夜にテレビで否定はしていたが、デーラ・アダム・ケールからコハートに行こうとしていたところを逮捕された、武装した「アラブ人」たちの存在を考慮すると、パキスタン・アフガニスタンの国境で追いつめられているアルカイダが動き出している可能性は、指摘できよう。

「経済援助」に関しては、長老たちの殺害と同様、憂鬱なことだ。FATA最大のダム、コマル・ザム・ダム建設に関わっていた中国人たちは、撤退してしまった。この不安定地域で、道路建設に携わろうとする者は誰もいない。3年間もめた末、結局開発計画はFrontier Works Organisation(FWO) に引き渡された。

さらにムシャラフは、南北ワジリスタンに関して、政治的協力をどこからも得られないでいる。なぜなら、野党内で唯一彼に協力してくれる可能性のあった政党や世俗組織を、遠ざけてしまったからだ。したがって外国人と、彼らを支持するタリバンを掃討する軍事作戦は失敗してしまった。(後略)

hoonAdmitting Taliban rule in FATA

■パンガール村人、避難[060419 Daily Times]

数日前に、北ワジリスタンのパンガール村で6人の戦闘員が殺害されたため、村に対する軍事攻撃を怖れた村の住民90%が、他の地域に避難した。

5〜6人の戦闘員の遺体が掘り出され、どこかに移されたために、村人たちはパニックに陥ったという。

smellPanghar villagers fleeing
MIRANSHAH


■アフガニスタンに関する、本当に悪いニュース[060418 World Net Daily]

(前略)『Joseph Farah's G2 Bulletin』に掲載された、ボール・L・ウィリアムとDavid Dastychの報告によると、オマール師と彼の原理主義軍隊は、コースト・パクティア・パクティカ・ガスニ・ザーブル・ヘルマンド・ウルズガン州を制圧したという。さらにパキスタン側の南北ワジタスタンも、影響下に置かれた。これらの報告は、ビンラディンとザワヒリに直接インタピューした経験がある、ハミッド・ミールとのインタビューにもとづく。

ミールは、最近パキスタンとアフガニスタンを幅広く歩き回ったという。彼によるとパキスタン政府車は、ワジリスタンやバローチスタンなどの部族地帯を、地元タリバン司令官の許可なくして入ることができないという。異教徒は敵の工作員と見なされ、殺される。女性はブルカを被らなければ、公衆には出られない。シャリア法が採用され、石を投げつけたり、はりつけの刑が施行されている。

ミールによると、最近になってパキスタン人1500人が、ムシャラフ政権や同盟軍に情報を流した罪で公開処刑されている。多数が斬首刑である。犠牲者たちは、「普通の人間ではなく、影響力のある人間だった」という。

アフガニスタンのタリバン抵抗勢力に関してミールは、アフガン警察は「弱く」、同盟軍の「数は限られ」、パシュトゥン族はビンラディンと欧米に対するジハードに共鳴している。

ミールは、最近アフガニスタンの12の州を訪れ、タリバンが再結成されたことを確認したという。国内の大部分を再び掌握し、カルザイの操り人形政権の転覆を目論んでいる。

「もしパキスタンとアフガニスタンの大統領が、私の主張が間違っていると言うのなら、国際メディア関係者を連れて私と一緒に国内を回れば、誰が正しいかわかるだろう」とミールは語る。

タリバンへの支援は、武器や資金という形で、イランやロシアから入ってくる。

イランとタリバンの協力は最近始まったことで、非常に特殊で、危険だという。1996年にタリバンが権力の座に着いたとき、オマール師とその軍隊は、イランのシーア派排除を目論み、シーア派ハザラやパンシールのタジークを虐殺した。そのためイランはアーマッド・シャー・マスードに資金を流し、タリバン、ウズベク、ハザラからなる北部同盟軍を援助した。またロシアも、ウズベキスタンを守るために、マスードの軍隊を援助した。(中略)

ミールによると、現在のテロとの戦争の大きな障害は、イランとロシアがアフガニスタンで協力して、以前と敵と一緒に戦っていることだ。

イランが初めてタリバンに加担し始めたのは、2001年12月のトラボラ攻撃の時である。このとき、アフガニスタン南部に追いつめられたオマール師と、数百人の兵士やアルカイダ工作員たちが、西に向かってイランに逃走、イランに匿われた。これは、ヒズボラなどのリーダー、イマッド・ムグニヤのおかげである。

イランにやってきたきは、ビンラディンの長男のサード・ビンラディン、アルカイダ作戦責任者のサイーフ・アル・アデル、タリバン政権下のカブール市長のムハンマド・イスラーム・ハーニなどがいる。イラン内で彼らは贅沢な住居を与えられ、イランの諜報組織のSAVAMAに守られている。

戦争がイラクに移ると、イランはザルカウィをはじめとする、アルカイダ野戦司令官の作戦基地となった。

欧米はこの記念的なできごと、つまりスンニとシーアの協力に、なかなか気づかなかった。

イラクで戦争が続く中、オマール師をはじめとするタリバンのリーダーはパキスタンに戻り、数千人の新たな人材を得て部族地帯を制圧し、アフガニスタンを再び制圧しようとしている。

ミールによると、タリバン兵士たちは今、イラン軍出身のアドバイザーや正規軍兵士を伴う。そしてオマール師はアフガニスタン国内で、ビンラディンの訪問をたびたび受けているという.

ohReal bad news in Afghanistan

■一般市民、「米軍」により負傷[060418 BBC]

母親と生まれたばかりの赤ん坊を含む6人が、アフガニスタン東部で起きた2つの出来事で負傷したと、米軍が報告した。どちらもコースト州で起き、6歳の少年も負傷したという。

カルザイ大統領が、先週末、同盟軍が一般市民7人を殺害した件に関して、調査を命じたばかりである。米軍も、これらの死亡事件に関して調査を開始した。

《撃たれる》

コースト州のヤクビ地区で、深夜、母親が生まれたばかりの赤ん坊を抱いて病院から帰宅する途中で米軍に発砲されたと、家族が『BBC』に述べた。

車に乗っていた母親と赤ん坊、その他に女性2人が負傷した。家族によると、「病院から帰る途中だった。アメリカ人のパトロールの車が走っており、アメリカ人が止まると、我々も止まった。走り始めると、我々も続いて走った」。「自宅の近くに来たところで、彼らが止まった。我々は家に向かって走った。そうしたら発砲してきた。数分後に通訳がやってきて、我々の身元を質問された」。

その数時間後コースト州で、別の車がアメリカのパトロール隊に撃たれた。若い男と6歳の少年が負傷した。

州警察長が、2つの出来事を捜査していると述べた。(後略)

hoonCivilians injured 'by US forces'

■パキスタン、アフガン国境の一部を封鎖[060418 Reuters]

パキスタンは、アフガニスタンと接する西部の国境を封鎖し、戦闘員たちがアフガニスタン内部で実施されている米軍主導の作戦を免れるために、パキスタン国内に侵入してくる阻止していると、軍が火曜日に発表した。

米軍とアフガン政府軍が先週、クナール州で『Operation Mountain Lion』を実施し、空爆と地上からの攻撃で戦闘員を掃討しようとしている。

軍報道官のショーカット・スルタン中将によると、パキスタンはクナール州とナンガルハル州の反対側に位置する部族地帯に、軍を配置したという。「国境の反対側で作戦が実施されるときは、テロリストたちがこちら側に入ってこないように、いくつかのルートを封鎖する」。「確かに最近の作戦のために、バジョールとモーマンドに、軍を配置した」という。

軍がチトラルやディールにも配置されたという報告もある。(後略)

hoonPakistan blocks part of its us Afghan border
ISLAMABAD

■タリバン、親政府派長老150人を殺害[060418 Daily Times]

南北ワジリスタンで、タリバンがこれまで親政府派部族の長老、約150人を殺害し、治安軍と対戦することで政府に公然と挑戦しているという報告が、連邦議会で発表された。

シェルパオ内相は上院議会でFATAの状況を説明し、FATAにおけるタリバンの存在は、パキスタンの経済開発に大きな障害を与えていると語った。「宗教原理主義、過激主義、テロリズムにより、国際社会に対するパキスタンのイメージは打撃を受けている」と語ったという。

ワジリスタンにおける「タリバン化」は、他の北西辺境州の地域にも悪影響を与え、地元の長老や行政官たちは、家や事務所の外に出られない状態たという。

「タリバンの影響はデーラ・イスマイル・ハーンやタンク、カイバル行政区にも及び、この地域の宗教指導者たちが、彼らに加担し始めた。最近はこの地域の軍関施設も、攻撃され始めた」とシェルパオ内相が語ったという。(後略)

hoonTaliban killed 150 pro-govt Maliks
Zulfiqar Ghuman、ISLAMABAD

■FATA制度、廃止予定[060418 Daily Times]

ムシャラフ大統領が月曜日に、政府はワジリスタンの状況を把握しており、「問題はじきに解決される」と述べた。

政府はFATAに行政改革を導入し、これらの改革のもとで、行政官は廃止されるという。「政府はすでにFATAとバローチスタンに100億ルピーの開発計画を予定しており、この額により、2地域は大きく変化するはずだ」と述べた。

hoonFATA system to be abolished
KARACHI

■アフガン人4人、タリバンとの関係で逮捕[060418 Daily Times]

警察が月曜日にタリバン戦闘員と関係があるとして、4人のアフガン人をインダス・ハイウェー上で逮捕した。

「タリバンと関係があるようだ。現在その関係を捜査中だ」という。4人はペシャワルから約15キロ離れた地点のインダス・ハイウェー上で逮捕された。

容疑者たちは、手榴弾とカラシニコフで武装していた。

目撃者によると、警察の奇襲隊の車24台が、4人が乗っていた白い車を包囲したという。「男たちは車の中に閉じこもったために、窓を割って逮捕した」。逮捕者のうち2人はブルカをかぶっていた。

これとは別に、3日前にチャマンで、武装した10人の男がFederal Investigation Agency(FIA)に引き渡された。10人はデーラ・イスマイル・ハーン、タンク、クルラチの出身者で、重兵器と爆発物を所持していた。(後略)

hoonFour Afghans arrested for suspected links to Taliban
Javed Afridi、PESHAWAR

■アフガニスタンの軍閥の新たな同盟[060417 BBC]

アフガン軍閥はこれまでも戦闘時に意外な同盟を結んできたが、彼らの基準においても、戦争会議に「スノーフレイク」の名義で受け答えする、目が眩むようなピンクのジャンプスーツを着た美しい女王の存在は、場違いだった。

彼女と席をともにするのは、ヘクマチアルだ。後に彼はアメリカにより、グローバル・テロリストに指名された。

1984年1月、おそらく歴史上、首相として在任中に自分の首都を爆撃した最初の人間であるヘクマチアルは、「スノーフレイク」のボーイフレンドを取り込もうとしていた。

アメリカ連邦議員のチャーリー・ウィルソンは、彼の自伝によると、酔っぱらいの女たらしだった。彼はヘクマチアルが憎んでいた、あらゆるものの代表と言えた。しかしウィルソン氏は、ソ連に対するアフガン戦争を決定的なものにしつつあった。彼は連邦議会での地位を利用して、対ソ連ジハードに数百万ドルを費やすよう、CIAを説得した。

そしてサウジ政府も、ウィルソンが連邦議会に出させた金額と同じだけを、提供することにしていた。ヘクマチアルや彼が率いるヒズビ・イスラーム組織は、現金を獲得するために必死になっていた。

《戦争議会》

それからさまざまなことが起きた。

ウィルソン氏が提供した銃や訓練所のおかげでソ連軍を撤退させたが、ムスリムの若者たちの間に原理主義を植えつけ、武装させてしまった。さらにアフガニスタンを不安定にさせ、タリバンやアルカイダを生み出した。

そして結局、アメリカ人たちをアフガン戦争に呼び戻してしまったが、今回、昔の友人たちは全員敵となってしまった。

今年の初めに『BBC』は、新たな戦争議会が行なわれていることをつかんだ。今回の主催者はヘクマチアルではなく、彼の息子のジャマラウッディンである。

今回はソ連兵ではなく、英兵と米兵を殺害することを話し合っている。また美の女王の代わりに、今回もヘクマチアルの意外な新たな友人たちが出席していた。

《原理主義的同盟》

今年の戦争議会は、アフガニスタンのクナール州のバラワール・バンディーにある村で開催された。パキスタンとの国境近くである。目的は、来月ヘルマンド州に配置される英軍3000人をできるかぎり殺害するために、結託することだった。

この会合に、アルカイダの代表としてアブ・ハリッド・アル・ミシルという名の男が出席した。彼は、イラクで戦う戦闘員たちの支援と技術を提供するという、アブ・ムサーブ・アル・ザルカウィのメッセージを携えていた。自爆攻撃をもっと実施するよう、促したりもした。

「我々は自分たちの血で異教徒たちを一掃している。あなたたちも、そうするべきだ。アフガン人はソ連を敗北させたのだから、アメリカ人も敗北させることができるはずじゃないか」。

米軍は、最近頻発する道路脇の爆発は、イラクの戦術と似ていることを認めている。また先週の金曜日、英軍は初めて自爆攻撃を受けたが、現在のところ、イラクの戦術のアイデアやテクニックだけが伝授され、戦闘員が入り込んでいるわけではないようだ。

《金》

しかしこの会議で渡されたものは、金だった。

1994年のように、ヘクマチアルとヒズビ・イスラミの戦士たちは、会議に出席していたタリバンにも分配することになっていたが、資金を支給されていた。

パキスタンの過激派の代表として、ハラカトゥル・ムジャヒディンも会議に出席していた。さらに、イラン人2人も出席していたが、彼らが誰の代表なのか、今のところをは明らかではない。

クナール会議では、参加者は協力を約束し、アフガニスタン南部、南東部、南西部での攻撃を激化することに同意した。

これは米軍が最大の被害を被っているクナール州で、すでに実験済みの戦略だ。

しかしここで注目されるのは、イランがアフガニスタンの戦闘に関わり始めているという、欧米の諜報組織にとっての最悪の事態だ。アフガンの諜報組織関係者は、パキスタンについても同じような気持ちを抱いている。

噂やプロパガンダが、ドル紙幣と同様に重要な国家だ。諜報組織に裏金が支払われ、敵に打撃を与えるために嘘をついたり、間違った情報が提供される。

しかし、クナールの戦争会議の情報を『BBC』に与えた情報提供者は、これまでも信頼できる人物だった。

《イランの役割》

今回の報告がなくても、アフガン問題に外国が介入している兆候があり、カルザイや彼の欧米協力者たちをいらだたせている。

アフガン政府の幹部関係者が語ったところによると、カブールはイランの意図を警戒しているという。今のところテヘランはまだ方針を定めず、各方面と接触中と見られている。

アメリカが、イランがイラクの抵抗運動に協力していると非難しているように、イランがアフガニスタンの抵抗運動を現在直接支持しているわけではないようだ。

別のアフガン政府関係者は、アメリカが核問題に関連して軍事攻撃してきた場合の選択肢の準備に、イランは忙しいはずだと指摘する。テヘランにとっての最良策は、隣国にいる米軍を狙って対戦することだという。

しかしアフガニスタン問題に介入している最大の疑惑は、パキスタンである。

ブッシュ大統領が先月パキスタンを訪問した際、「今日の私の使命は、ムシャラフ大統領がテロリストを裁くことに本気かどうかを、見極めることだ」と述べた。そしてすぐに、ムシャラフは本気だと述べた。しかしこのような質問をすること自体、このことが大きな問題になっていることを示す。

《パキスタンの支配》

パキスタンが大きな犠牲を払っていることは、周知の事実だ。しかし今、カブールと欧米は、過激派に対するパキスタンの役割に関して、明らかな隔たりができてしまった。

欧米は、パキスタンは国境を越えてくる戦闘員たちにを、もっと取り締まるべきだと考えている。

カブールは、イスラマバードはすでに戦闘員組織をコントロールしているにもかかわらず、彼らの行動を見て見ぬふりをしていると考えている。問題は、誰がクナールの戦争会議をお膳立てしているかどうかだ。

反カルザイ、反欧米組織を結託させようとしているのは、いったい誰だろうか。

この戦闘員の同盟によって被害を受けるは欧米軍ではなく、新たに結成されたアフガン国軍だ。

彼らは統率され、献身的で、地元の人間に信頼されている。しかし、十分な装備を持たない。皮肉にもアフガン国軍の中には、以前のソ連との戦争の際には、いま自分たちを攻撃しようとしている者たちと、一緒に戦った者もいるに違いない。

さらにアフガン兵士にとって悲惨なのは、いまだに彼らは、チャーリー・ウィルソンの金で得た、時代遅れのカラシニコフを握りしめて戦い、死んでいくということだ

smellAfghanistan's new militant alliances
Paul Danahar

■過激派、パキスタンで逮捕される [060417 AP]

月曜日にパキスタンの対テロ警察奇襲隊が、ペシャワル郊外で銃撃戦の末、イスラーム過激派3人を逮捕した。

シェルパオ内相が『Geo』テレビに語ったところによると、容疑者たちはパキスタン人イスラーム過激派だというが、それ以上は言及しなかった。

これに先立ち、諜報組織関係者がアフガン人2人とアラブ人1人を逮捕し、アルカイダ戦闘員の可能性があると語った。

諜報組織関係者によると、スピードをあげて走り去ろうとする男たちを乗せた車に警察が発砲し、中にいた容疑者が撃ち返してきたという。

警察がタイヤを狙って車を停止させ、3人の男を逮捕したが、1人は逃走した。逮捕者のうち2人は後部座席に座り、ブルカを被って女装していた。車の中から、AK-47ライフルと手榴弾が見つかった。(後略)

hoonMilitant suspects arrested in Pakistan
PESHAWAR

■パキスタン、アフガン国境沿いを警護して、戦闘員の逃走を阻止[060417 AP]

パキスタンは北西部の警備を強化し、アメリカがアフガニスタン東部で実施している作戦を免れてくるタリバン戦闘員が、パキスタン国内に逃げ込まないように阻止していると、軍関係者が月曜日に述べた。

先週からアフガン軍と同盟軍約2500人が戦闘ヘリコプターに援護され、抵抗勢力に対する作戦「Mountain Lion」を、パキスタンのバジョール行政区の反対側のクナール州で実施している。

パキスタン軍は、アフガニスタン側で実施されている作戦と連動して、バジョールと、隣のディールの国境を「封鎖」したという。

軍の派遣は、アフガニスタンから「戦闘員が逃げてくるの防ぐ」ためだという。パキスタン軍が何人派遣されているかは、明らかにされていない。(後略)

hoonPakistan beefs up security along Afghan border to block fleeing militants
ISLAMABAD

■アメリカ、アフガニスタンの2つの戦闘に関する死因を捜査[060417 New York Times]

米軍は日曜日に、アフガニスタンにおける2つの戦闘で発生した死者に関して、調査を行なうことを表明した。

戦闘で、一般市民7人が死亡したと言われる。別の戦いでも、一般市民が死亡、あるいは負傷し、アフガン警察関係者4人が米軍の発砲で殺害されたと、村人が報告している。

米軍が、両方の出来事に対する調査を迅速に開始し、またそれを公表したことには、これまでと違って、アフガニスタンの作戦に関する米軍の開放的な姿勢が伺える。しかしアフガン国軍、米軍、外国軍の間の統率問題も浮上した。(中略)

土曜日の夜、同盟軍がクナール州で戦闘員と戦い、戦闘員たちが立てこもっていた民家や洞窟を空爆した。「戦闘員数人が死亡したと思われるが、残りは撤退した」と、米軍が発表した。しかしその後、一般市民が巻き添えになり、死亡したり負傷したことが明らかになった。(中略)

米軍主導同盟軍の作戦司令官、ベンジャミン・フリークレイ少佐によると、この件に関して、現在自分が調査を指揮していると述べた。また、戦闘員たちが、一般市民住居のそばで戦い、市民を危険にさらしていると非難した。

さらに米軍は、金曜日にカンダハルで起きた戦闘員との戦いで、アフガン警察官4人が死亡した件に関して調査を始めた。村人たちによると、米軍ヘリコプターが、サルタックにいたアフガン警察に発砲したという。この攻撃で、一般市民も負傷している。(後略)

hoonU.S. to Investigate Deaths Related to 2 Battles in Afghanistan
CARLOTTA GALL、KABUL

■アメリカ、アフガン警察に対する誤射を捜索[060417 AFP]

アフガニスタンの米軍主導同盟軍は、先週発生した激しい戦闘で死亡した6人が、味方による誤射だったかどうかを捜査していると述べた。

カンダハルで発生した金曜日の戦闘で、地上で戦っていたアフガン軍を援護して、同盟軍のヘリコプターがロケット弾で攻撃した、この戦いで、6人のアフガン警察が死亡し、9人が負傷した。タリバンも41人殺害されている。

「アフガン国軍、アフガン警察、同盟軍が共に敵と戦った際、アフガン警察の中から死傷者が出た。これは、味方による誤射だった可能性がある」と、同盟軍が声明を発表した。「現在捜査中で、アフガン政府とともに調べている」。

さらに3月29日にヘルマンド州発生した、今回に次いで激しい戦闘でも、味方による誤射があったかどうか、捜査中だという。

このサンギン地区で発生した戦いで、カナダ兵と米兵が殺害されたほか、米兵1人、アフガン兵1人、カナダ兵3人が負傷した。同盟軍はこの戦闘でタリバン32人を殺害したという。

2002年4月に、米軍のF-16戦闘機が、訓練中のカナダ軍をタリバン戦闘員と過ち、500ポンドのレーザー誘導ミサイルを落とし、カナダ兵4人が死亡した。爆弾を落としたパイロットは、職務怠慢の罪で有罪となり、除隊された。(後略)

hoonUS looks at friendly fire in Afghan police deaths
KABUL

■パキスタン戦闘員、アメリカの「協力者」2人を斬首[060417 AFP]

パキスタンの部族地帯にいる親タリバン派の戦闘員が、アフガニスタン側の米軍に協力していたと思われる部族民2人を斬首した。

銃を持った男たちが、アフガニスタンの米軍に食料を運んでいた部族民の1人を捕まえ、北ワジリスタンのカール・カマール町で殺害したと、治安関係者が月曜日に語った。

「男を斬首して、彼の車に乗って逃げた」という。「男は、アメリカ人のために食料を運んでいるということで、有名だった」。

さらにマダケール町でも、首のない死体が発見された。「アメリカのスパイをしている者たちは、全員同じ運命をたどる」と書かれたメモが、遺体の近くで発見された。

(後略) hoonPakistani militants behead two US 'collaborators'
MIRANSHAH

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.