【2006年6月12日〜6月18日】


■英軍、アフガン発電所を攻撃したタリバン6人を殺害[060618 AFP]

英軍によると、アフガニスタンの水力発電所に迫撃砲を撃ち込んでいた、タリバン6人を殺害した。

英軍は土曜日にヘルマンド州で、カジュキ・ダムの近くで攻撃されたために、迫撃砲で応戦した。「タリバンはこれまで数日間、夜になるとカジャキ発電所を攻撃していた」と、ドリュー・ジャブソンが少尉が語った。

土曜日に英軍が現場に出かけた。「我々に迫撃砲を撃ち込んできたので、応戦した。6人が死亡した」という。(後略)

hoonBritish troops kill six Taliban attacking Afghan power plant
KANDAHAR

■アメリカ、タリバンルートの遮断を試みる[060618 AP]

米軍は日曜日に山の斜面をすばやく降りていき、タリバンが用いるルートを見下ろす場所に、陣地や迫撃砲で攻撃する場所を確保した。

米軍主導の軍隊が、ヘルマンド州北部のバグラム谷に侵入するのは、初めてのことである。

早朝からCH-47ヘリコプターが飛び、山中にいる戦闘員を探し出そうとしている。この場所から米軍は、タリバン戦闘員たちが物資を運びこむのを阻止することができると、関係者のクリス・トナー中佐が語った。(中略)

「今回の作戦の難しさを、しっかり認識してほしい。我々は重装備したCH-47を山頂に飛ばす。これは非常に危険な作戦だ。さらにこれまで誰も入ってたことのない地域に、侵入することになる」。「敵は我々がここまでくるとは、思ってもいなかったはずだ。敵は、ここにいれば安全だと思っている。これまで我々はここに入ったことがなかったからだ」。

山の麓では、兵士たちが防衛基地確保して、谷に迫撃砲を撃ち込んで装備の検査をしている。(中略)

「初めて我々は敵を攻撃できる陣地を確保した。これまでのように、我々が四輪駆動車で通過して、敵に襲撃されるのではない」。

タリバン戦闘員が日曜日にヘルマンド州の元知事を乗せた車列を襲撃し、本人と4人のボディーガードを殺害したと、州報道官のグラム・モヒウディンが述べた。元知事のジャマ・グルは、南部の州のハイウェーを車で移動していた。

ザーブルのそばでは、アフガン警察と同盟軍が2人の戦闘員を殺害し、負傷した2人を逮捕したと、州警察長官のヌール・ムハンマド・パクティンが述べた。

アフガン軍が米軍、カナダ軍、英軍とともにヘルマンド、ウルズガン、カンダハル、ザーブルに進出して、タリバン掃討作戦を展開している。(中略)

英軍は土曜日にヘルマンド州のカジャキ・ダムの近くでタリバンと戦い、戦闘員6人を殺害したと、ドリュー・ギブソンが日曜日に語った。

(後略) hoonU.S. seeks to cut off key Taliban routes
JASON STRAZIUSO、BAGHRAN VALLEY

■パキスタンで戦闘員2人死亡[060618 AP]

パキスタン北西部の部族地帯で日曜日、軍の検問所を襲撃した抵抗勢力と戦ったパキスタン軍が、2人の戦闘員を殺害した。

パキスタン人とみられる戦闘員が小火器を用いて北ワジリスタンの検問所を襲撃した。兵士たちが応戦し、スピン・ワムで戦闘員2人を殺害したという。

2時間後、スピン・ワムで車の検問をしていた治安部隊が部族民戦闘員5人を逮捕し、手榴弾を押収した。

hoon2 suspected militants killed in Pakistan
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■アフガニスタンにおける米軍空爆、激しくなる[060618 Washington Post]

アフガニスタンにおける戦闘が激化するとともに、米軍は空爆を340回実施している。アフガニスタンよりも規模の大きいイラク戦争でも、空爆は160回に留まっているため、その2倍の数にあたる。

最近、南部と南東部にいるタリバンに対する作戦が強化されているために、空爆の数も増えている。ウルズガン州やコースト州では、500ボンド爆弾が投下されている。

米軍関係者によると、タリバンの攻撃が激しくなっているための対応策だという。「タリバンは活動する時期だと考えているようだ」と、米軍司令官のベンジャミン・フリークレイ中将が語る。「敵は、今や閉まりかけている窓から、必死に戦っている」。

しかし別の専門家は、カブールの中央政府の力が及ばない南部を、そして米軍がNATO軍に引き継がせようとしている南部を、絶好の標的としていると語る。「タリバンは、同盟軍からNATO軍へと引き継ぎが行なわれている時期を狙っているようだ」と、ニューヨーク大学のバーネット・ルビンは語る。「彼らは、南部では戦いがあり、英軍、オランダ軍、カナダ軍は犠牲を払って戦わなければならない、パトロールをして学校を建てるのではないということを、見せつけている。これらの国々に大きな打撃を与えることを、期待している」。

(中略)「タリバンは、日和見主義者たちだ」と、アフガン問題に詳しい元アメリカ外交官のジョン・スチュアート・ブラックトンは語る。「深いイデオロギーも、深い理論もないために、彼らがやることは見当もつかない。換言すれば、ニュージャージーにいる犯罪家族のようなものだ」。

3月から5月にかけて実施された空爆は、2つの地域に集中した。タリバンの拠点である南中部の山脈地帯、そしてアルカイダとその仲間たちが活動するパキスタンとの国境付近の東部だ。しかし米軍は、ジャララバードやガズニのように、カブールの近くも爆撃している。巨大なB52爆撃機から、小さな無人偵察機に至るまで、さまざまな爆撃機が用いられ、2000ポンド爆弾や機銃掃射が実施された。

米軍とその仲間たちは「大掛かりな隊を率いて、これまで入ったことのない地域」に進出していると、フリークレイは語る。特にジャララバード北部のクナール州だ。

「一般的にみて我々の軍は攻撃的になっており、タリバンもこれまで以上に攻撃的になっている」と、空軍のアレン・ベック中将が語った。

南東部の国境地帯の空爆は、パキスタンの地上部隊と協力して実施された「ハンマーと金床」作戦だったと、モーモッド・アリ・デュラニ元中将がインタビューで語った。

最近アフガニスタンから帰国したバリー・マッカーフリー元将軍によると、タリバンはこれまでのように100人くらいの小さなグループではなく、400人ほどの大きなグループになって攻撃してくるという。最近の攻撃はこのような大きなグループを標的としているために、イラクの空爆の数と比べると、その数が急激に増えた。

敵はすぐに「順応」し、「狡猾」だとフリークレイは語る。圧倒的に優位な米軍の空からの攻撃に対処するための最近の戦術としては、一般市民が住む民家に逃げ込むことだ。その結果カンダハルでは、2度、一般市民の犠牲者が出た。

一般市民の犠牲者が多くなっているために、アフガニスタンの米軍のイメージは悪くなった。5月にタリバンがカンダハルから20マイル離れた村を占拠したために、米軍の空爆で少なくとも一般市民15人が死亡した。(中略)

アメリカは爆撃機に対して、さまざまな工夫を行なっている。冷戦時代にソ連を標的に作られた核爆弾を投下するB-1重爆撃機が、アフガニスタンの山中のゲリラと戦う地上軍を援護している。「B-1は(地上部隊を援護する)近接支援機としてデザインされたのではない」とペックは語る。「爆撃機は柔軟だ。長期間、数時間にわたって戦場を飛行していられるために、地上にいる司令官の依頼を待って爆撃できる」。

フリークレイは、B-52よりも大量の爆弾を搭載することができ、戦場の上を長期間飛行できるために、B-1が好きだという。マッハ1.25または時速825マイルの、超音速で飛ぶことができる。つまり依頼を受けた数分後、アフガニスタンのどこにでも出動できる。

新たな改革は、山腹に垂直に続く洞窟を攻撃する方法だ。最近米軍は、クナールとパクティアで、敵が爆発物を貯蔵していた2つの大きな洞窟を攻撃した。

これまでこれらの洞窟を攻撃するのは、「大きな問題だった」と、自身がF-15パイロットのペックが語る。空軍F-15E戦闘機が「特殊爆弾」を搭載したという。これは2000ポンドGBU-24Paveway III爆弾の改良型で、低空飛行できる戦闘機が、山の斜面にある洞窟の入り口の近くに爆弾を投下する。

しかし何よりも空軍の最大の改革は、陸軍と密接に戦うという、その軍務にある。「我々は基本的に地上作戦を援護している」とペック。「地上軍司令官の命令で動いている」。

hoonU.S. Airstrikes Rise In Afghanistan as Fighting Intensifies
Thomas E. Ricks

■行方不明のジャーナリストの遺体、発見[060617 Dawn]

7ヵ月前に行方不明になった部族民ジャーナリストが、殺害された。金曜日の午後、北ワジリスタンのミラリ村の外に遺体が放置されているのが発見された。手は鎖で縛られ、背後から撃たれていたと、弟のイサンウッラーが語った。

衰弱して髭を生やし、誘拐された当時に着ていた服を着ていたという。5発の弾丸を受けており、逃走しようとしたところを撃たれたようだという。拷問の形跡はなかった。

イサンウッラーが5月15日に地元の諜報組織や政府関係者と会ったところ、6月15日までに兄についての何らかの情報があるだろうと言われたという。ハヤットゥッラーは生存して元気でいるが、国家の安全問題のために拘束されていると、何度も言われたと語った。

誰が、どの機関が彼を拘束しているか、自分たちにはずっとわかっていた。犯人に関して確信があると語った。諜報組織の仕業だと述べ、兄のために復讐することを誓った。

FATAの行政官のアルバッブ・シェーザッドは、ハヤットゥッラーの死は悲しい知らせだと述べたが、誘拐の背後関係に関しては何も知らないという。

(中略)ハヤットゥッラーの誘拐は、謎に包まれている。当初抵抗勢力の仕業だと疑われたが、抵抗勢力はすぐにこれを否定した。また、この地域で活動している、パキスタンの諜報組織に拘束されているとも言われた。

家族は、ハヤットゥッラーがアルカイダ工作員のハムザ・ラビアを殺害したアメリカのミサイルの破片の写真を撮ったために、諜報組織に拉致されたと疑っていた。

さらに政府筋からは、ハヤットゥッラーはラビアの居場所をアメリカに教えたために、報酬を受けたという話も浮上した。アメリカは、ハヤットゥッラーと関係は一切ないと、すぐにこれを否定。5月10日にベシャワルのアメリカ領事館は、ハヤットゥッラーの居場所についての情報はないという声明を発表した。

ハヤットゥッラーは、1992年に父親が政府関係者に拘束されたことがきっかけでジャーナリストとなり、不正を次々と暴いていった。(中略)2001年にはアフガニスタンのパクティアで、タリバンのオマール師の部下と間違われ、米軍に逮捕されたことがある。バグラム空軍基地に2ヵ月拘束され、オマール師の居場所についての取り調べを受けた。(後略)

hoonMissing journalist's body found
Ismail Khan、PESHAWAR

■戦闘員、米軍ヘリの撃墜を主張[060617 News]

タリバンは、パクティアで発生した2日にわたる戦いで米軍ヘリコプターを撃墜し、軍車輛2台を破壊したと、金曜日に主張した。

タリバン司令官のジャラウッディン・ハッカーの報道官だと名乗るムハンマド・シャリーフ・ハッカーニが電話で、木曜日にパクティア州のジアロカイ地区で、米軍ヘリコプターを撃墜したと述べた。乗員の運命はわからないという。

また木曜日と金曜日に米軍主導同盟軍との戦いで、同盟軍兵士多数が負傷したと主張した。報道官によると、同じ地域で軍の車輛がロケット推進手榴弾で攻撃され、米軍兵士13人が殺害されたという。

さらに金曜日にナッカ地区で米軍車輛がロケット弾に攻撃され、米兵7人が殺害されたという。残りの兵士たちは現場から逃走したと、付け加えた。

ハッカーニは、タリバン戦闘員5人が死亡したことを認めた。しかしパクティアの行政側が主張しているように、2日間の戦いでタリバン50人が殺害され、70人が負傷したという事実はないと述べた。

(中略)金曜日にガズニ州で、葬式に参加していたタリバン12人が逮捕されたと、州知事のシェール・アラームが述べた。これとは別にカンダハルのマイワンド地区で、警察の車輛が道路脇の爆弾で破壊され、警察官4人が死亡した。(後略)

hoonMilitants claim downing US helicopter
PESHAWAR

■誘拐されたジャーナリスト、遺体となってミールアリで発見[060617 News]

金曜日、7ヵ月前に誘拐されたジャーナリスト、ハヤットゥッラー・ハーン・ダワールの遺体が、ミールアリから6キロ離れた山中で発見された。

目撃者によると、手錠をはめられたハヤットゥッラーの遺体を、地元の住民がハイスーニ村の山中で発見したという。政府関係者が遺体を病院に運び、後に遺族に引き渡された。

(中略)遺族たちは、ハヤットゥッラーの誘拐と殺害は政府の責任だと述べた。ハヤットゥッラーは行政関係者から、行政区から出て行くか、報道を止めるか、政府の仕事を受け入れるかの3つの条件のどれかを選択するよう迫られていたと訴えた。

弟のイサヌッラーによると、ハヤットゥッラーはどの条件も拒んだために、命を犠牲にする羽目になったと語った。(中略)ハヤットゥッラーは母親に、もし自分に何かあったら、政府の仕業だと思ってほしいと語っていた。イサンウッラーによると、これまである機関から、脅迫されていたという。

(中略)地元政府関係者と家族によると、ハヤットゥッラーは後頭部を撃たれ、手錠をはめられていたという。死亡したのは木曜日と思われる。痩せて、長い髭を生やしていた。(後略)

garrKidnapped tribal journalist found dead in Mir Ali
PESHAWAR

■同盟軍、アフガニスタンで戦闘員45人殺害、同盟軍兵士2人死亡[060617 AFP]

アフガニスタンの新たな戦闘で、タリバン7人と警察官1人が死亡した。

金曜日に同盟軍が、タリバン戦闘員45人と同盟軍兵士2人が死亡したと発表したあと、深夜カンダハルで戦闘が発生し、朝まで続いた。

水曜日に『Mountain Thrust』作戦が開始して以来、戦闘員100人近くが死亡している。

深夜、戦闘員たちがカンダハルの州政府事務所を襲撃したと、内務省報道官のユースフ・スタニザイが発表した。戦闘のあと「タリバンは逃走し、7人の仲間の遺体を残していった」という。数時間続いた戦闘で、「警察官1人が死亡して、1人が負傷した」。

これに先立ち同盟軍が、金曜日にウルズガン州でタリバン45人を殺害したと発表した。最大の戦いはウルズガン州西部で発生し、「同盟軍が建物内にいた敵と戦い、中で会合を開いていた戦闘員40人ほどを殺害した」という。

同盟軍は、戦闘員50人以上が集まってから、攻撃を開始したという。「建物は大きく破壊され、出席者のほとんどが殺害された」。会合に出席していたタリバンには、爆弾製造者、資金調達者、地域リーダーなどが含まれていたという。

これとは別にウルズガン州都ティリン・コット付近でも、攻撃が実施された。アフガン軍と同盟軍が、タリバンのものと確認されていた建物を襲撃し、戦闘員5人を殺害した。米兵1人も負傷したという。

同盟軍は作戦の成功を表明したが、クナール州では道路に仕掛けられた爆弾でパトロール隊の車輛が攻撃され、兵士2人が死亡したという。

今年になって同盟軍兵士37人が死亡している。(後略)

hoonCoalition kills 45 rebels in Afghanistan, loses two soldiers
Nasrat Shoib、KANDAHAR

■パキスタン人ジャーナリスト、遺体で発見[060616 BBC]

アルカイダ司令官の死を報道したパキスタン人ジャーナリストが殺害されたと、関係者が語った。

ハヤットゥッラー・ハーンの遺体が、北ワジリスタンのミールアリ近くで発見された。「背後から撃たれていた」と、政府関係者のフィダ・ムハンマドが『AFP』に語った。最近殺害されたようだという。

ハーン氏は12月に、アブ・ハムザ・ラビアがアメリカのミサイルで殺害されたことを報道した後、行方不明になった。

ハーンの親戚が金曜日、ミールアリから3キロ南のアフガン国境近くで、遺体を発見した。手錠をはめられおり、逃げようとしたところを背後から撃たれたようだと、兄弟のエサンウッラーが語った。ジャーナリストは痩せ、長い髭を生やしていた。

ハーンの兄弟によると手錠は、治安部隊が使うものと同じタイプのものだったという。

抵抗勢力と政府関係者は、彼の行方について知らないと語っていた。

ハーンは12月5日に、銃を持った男たちに誘拐された。これに先立ち数日前にパキスタン政府は、アブ・ハムザ・ラビアと仲間4人が、爆弾製造中に爆発を起こし、死亡したと発表した。しかし地元の人間たちは、アメリカの無人偵察機のミサイルで攻撃されたと主張。ハーンは現場で撮ったアメリカ製のミサイルの破片の写真を、発表した。

(中略)ニューヨークを拠点とするジャーナリスト保護委員会によると、ハーンは彼の報道のせいで、治安部隊やタリバン、部族民から脅迫されていたという。

garrPakistan journalist found killed

■アフガニスタンで戦闘員40人殺害[060616 AP]

アフガニスタン南部で実施されている大規模なタリバン掃討作戦で、戦闘員40人が殺害されたと、軍が金曜日に発表した。

パクティアでは水曜日と木曜日に、米軍主導の戦闘機が戦闘員たちを殺害したという。

(中略)ウルズガン州では金曜日、タリバン戦闘員が同盟軍のパトロール隊を襲撃し、近くの建物内に追いつめた。軍は空からの援護を求めたと、同盟軍報道官のクエンティン・イニス少佐が述べた。兵士たちの間に負傷者はいないが、戦闘員側の死傷者については不明である。

またザーブルで同盟軍の車列が襲撃されたが、負傷者はいない。

パクティアでは水曜日、オルグン・エ村近くを空爆した。地上軍は「武装化した隠された基地にいた、攻撃的な戦闘員たち」と遭遇したという。同盟軍1人が負傷し、銃撃戦で負傷した戦闘員1人が逮捕された。

パクティア州知事が水曜日に語ったところによると、戦闘員26人がアフガン軍と同盟軍に殺害されたという。(後略)

hoonForces kill 40 insurgents in Afghanistan
JASON STRAZIUSO、MUSA QALA

■バジョールで数十人逮捕[060616 Daily Times]

バジョール行政府は木曜日、カール地域の治安部隊員を攻撃したとして、容疑者数十人を逮捕した。逮捕者のほとんどがアフガン人だったという。

行政側によると、逮捕されたアフガン人たちの家族を、国外に追放し始めたという。また容疑者たちは、インドの諜報機関と関係していると疑われている。

hoonDozens arrested in Bajaur
KHAR

■ワジリスタンで兵士死亡[060616 Daily Times]

北ワジリスタンのダルパケールで軍の車輛が地雷で破壊され、軍関係者2人が負傷した。爆発のあと軍が報復し、近くにいた老女が死亡した。治安部隊兵士が2人の部族民を逮捕した。

軍車輛がダルパケールからミランシャーに向かおうとしていたところ、事件が起きた。別の情報源によると、兵士3人が負傷したという。

また地元のタリバンが、電話で犯行声明を出した。爆発で「兵士数人」を殺害、または負傷させたという。また逮捕された2人は、戦闘員たちと関係がないと述べた。

これとは別にアーマッドケールで、地雷の爆発で国境警察隊員2人が重傷を負った。治安部隊員が戦闘員4人に発砲し、そのうちの1人を殺害し、3人は逃走した。スピン・ワム地域からの報告によると、軍と戦闘員との間の銃撃戦はいまだに続き、戦闘ヘリコプターも出動しているという。

北ワジリスタンのスピン・ワム地域で軍の車列の近くで改良爆弾が爆発し、準軍隊関係者1人が死亡、6人が負傷したという。リモートコントロール爆弾は、ミールアリから35キロ離れたスピン・ワム地域で、午後3時半頃に爆発した。車輛はミールアリからトールに向かっていたという。

hoonSoldier killed in Waziristan
Zakir Hassnain、PESHAWAR

■タリバン、一般市民市民を標的に[060615 BBC]

タリバンによると、カンダハルでミニバスが爆発し、少なくとも10人が死亡したという。バスには、カンダハルの同盟軍基地で働くアフガン人労働者が乗っていた。

特派員によると、アフガニスタンにいる米軍のために働くアフガン一般市民に対する攻撃は、初めてのことだという。

警察によると、爆弾はバスに仕掛けられ、朝のラッシュアワーの際に、爆発したという。

タリバン報道官が電話で、犯行声明を出した。タリバンはアフガン国民に、米軍のために働いてはならないと警告していると語った。

いっぼうガズニ州の裁判官、ジャン・ムハンマドが息子とともに誘拐され、その後殺害された。自宅の外で射殺されたという。車でどこかに連れて行かれた息子の消息はわかっていない。(中略)

hoonTaleban target Afghan civilians

■同盟軍、戦闘員26人殺害 [060614 AP]

同盟軍とアフガン軍が水曜日、東部の山中で戦闘員26人を殺害した。(中略)タリバンが、ヘルマンド州でパトロールをしていた同盟軍をロケット推進手榴弾と小火器で攻撃し、米兵1人を殺害、2人が負傷したと、米軍が発表した。

英軍がすぐにパラシュート降下でパトロール隊の援護にかけつけ、同盟軍の空爆で戦闘員12人を殺害または負傷させたと、同盟軍報道官のクエンティン・イニス少佐が述べた。別の同盟軍兵士が、クナール州の戦闘で死亡した。

パキスタンとの国境付近の東部の山中の戦闘で、戦闘員26人が殺害されたが、戦闘員による別の攻撃で民家にロケット弾が当たり、一般市民4人も死亡したと、州知事のアクラム・ケルワックが述べた。

地上軍を援護するために、戦闘ヘリコプターと砲撃隊が出動したという。アフガン警察官1人も負傷した。

hoonCoalition, Afghan forces kill 26 militants
ASON STRAZIUSO、MUDA QALA

■パキスタン戦闘員、米軍スパイとしてアフガン人を斬首[060614 AFP]

パキスタンの親タリバン派戦闘員が、アメリカのスパイだと疑われたアフガン人を斬首したと、関係者が述べた。

犠牲者の遺体が、北ワジリスタンのミランシャー近くに放置されていた。「コースト州出身のハシム・ハーンの遺体に、メモが残されていた」と関係者が語った。「メモには、アフガニスタンにいる米軍のスパイであるために処罰したと書かれていた」という。「アメリカ人のスパイは、同じ運命に陥る」と、警告していた。男は3日前に、国境付近のグラム・ハーン村から誘拐されたという。(後略)

hoonPakistani militants behead Afghan suspected of spying for US
MIRANSHAH

■アフガニスタンで同盟軍兵士死亡 [060614 AP]

アフガニスタン各地の戦闘で同盟軍兵士2人が死亡したと、米軍が発表した。

火曜日の午後ヘルマンド州のムサ・カーラ地区で、軍のパトロールが襲撃されて、米兵1人が死亡した。戦闘員がロケット推進手榴弾と小火器を用いて軍を攻撃したために、夜間の戦闘となったという。

英軍兵士100人が米軍を援護するために現場に向かい、破壊された車輛3台を回収するために、救援チームも派遣された。

火曜日にクナール州で、別の同盟軍兵士が死亡したと米軍が発表した。兵士の国籍は不明である。

hoonCoalition soldiers killed in Afghanistan
MUSA QALA

■アフガニスタンで、大掛かりな作戦実施予定[060614 AP]

米軍主導の同盟軍は、アフガニスタン南部にいる戦闘員に対して1万1000兵を出動させ、大掛かりな作戦を実施する予定である。

作戦は木曜日に米軍、英軍、カナダ軍、アフガン軍が合同で、南部4州にいるタリバン戦闘員に対して実施される。ウルズガン州とヘルマンド州が中心になる。

(中略)米軍司令官のベンジャミン・フリークレイ少将によると、同盟軍はカンダハル、ヘルマンド、ザーブル、ウルズガン州のタリバンの隠れ家を攻撃するという。「現在、全員が一堂に会している。そこから出動し、他の場所で攻撃しては戻って行く」と、フリークレイが先週の記者会見で語った。

「我々は敵のネットワークに同時に圧力をかけ、リーダーたちに間違いを犯させ、リーダーたちを攻撃する」。

『Mountain Thrust作戦』は、6月15日に開始予定である。(中略)過去4年間で、最大規模の作戦になるという。

(中略)『Mountain Thrust作戦』の作戦司令官のジョフ・キャットレット少佐によると、同盟軍とアフガン軍がウルズガン州とヘルマンド州にいるタリバンに圧力をかけるという。さらにその北にいるパシュトゥンに対立するハザラ族が、同盟軍にとっては「部族的なバックネット」となる。

バグラム基地の軍事作戦責任者のマイケル・コス大佐によると、『MountainThrust作戦』はアフガン軍とともに実施し、アフガン兵を実戦で訓練するとともに、村人に同盟軍の存在を受け入れさせるという。さらに今回の作戦で南部におけるアフガン軍の存在を確立し、援助団体に安全を確保することを目的とするとともに、米軍を引き継ぐ予定のNATO軍の体勢を整える役割も果たす。

『Mountain Thrust作戦』の60%は建設プロジェクトと人道活動でもあるため、アフガン政府の機能を、この地域に拡大することになるという。「タリバンを殺害することが目的ではない。我々は一年中タリバンを殺害する」。「問題は需要に見合った、信頼のおける政府の代表を確立することだ」とキャットレットが語った。

hoonBig offensive planned in Afghanistan
JASON STRAZIUSO、MUSA QALA

■カブールの米軍車輛事故で、「1人死亡」[060613 BBC]

アフガニスタンの米軍車輛が引き起こした交通事故で、少なくとも1人が死亡したと関係者が語った。

カブールで米軍トラックが民家に突っ込んだ事故で、負傷者も数人発生したとようだ。現場は、5月に米軍車輛が事故を起こして、暴動が発生した場所の近くである。

またガズニ州では、治安機関関係者が射殺された。

(中略)ガズニ州の治安責任者のノアール・アーマッド・ハーンが月曜日の夜、ワガーズ地区でタリバンに殺害された。

hoon'One killed' in US crash in Kabul

■村人の武装計画に、欧米懸念[060613 Guardian]

タリバンと戦わせるためにアフガニスタン南部の村人100人を武装させると、昨日アフガン政府が発表した報告に対して、欧米外交関係者が懸念を表明した。国際非武装化計画会長のピーター・バービントンが、「大きな影響がある」と、カルザイ大統領が発表した計画について語った。「民兵を作ることで、重大な問題が発生する可能性がある」。

外交関係者は、この計画によって、さらに南部が不安定になる可能性があるという。銃を持つことが許可されていない12万人を非武装化する計画に支障をきたし、民兵が無法化する可能性があると主張する。これに対してカルザイは、アフガン警察を強化させるために、村の軍隊は必要だという考えだ。

(中略)カルザイ報道官のカリーム・ラヒーミによると、この新たな軍隊は「コミュニティー警察」だという。しかしあるアナリストによると、「名前がなんであっても、軍閥を武装化しているのと同じだ」という。

麻薬の密輸に関わっていたとして、12月にヘルマンド州知事から更迭されたシェール・ムハンマド・オフンザダは、すでに月200ドルの月給で、500人を民兵として集めたという。元ウルズガン州知事のジャン・ムハンマドは、同じような条件で民兵を募集している。タリバンやアルカイダと対抗するために、するべきことをしているのだと、2人とも主張する。しかし、自分たちの権力の拠点を築いて有利になることが目的だという懸念が、浮上している。「民兵をコントロールする元知事を、どうやって知事はコントロールしたらいいのか」と、バービントンは語る。(後略)

hoonWestern alarm at Afghan plan to arm villagers
Declan Walsh、Kabul

■アフガニスタンで戦闘員殺害 [060612 AP]

アフガニスタン南部の治安部隊が、オマール師の親戚を含むタリバン15人を殺害した。その他各地の戦いで25人が死亡したと、軍将軍が月曜日に発表した。

米大使館のロナルド・ニューマンによると、抵抗勢力はこれまで以上に強力になり、組織化されているという。今後南部ではさらに戦いが激化するだろうと、予測した。

オマール師の義理の弟ムラー・アマヌッラーが、ウルズガン州のシアチャヴェ村で、他の14人の戦闘員とともに殺害された。部族民からの情報で日曜日の夜遅く、軍が戦闘員たちを襲撃したと、ラーマットゥッラー・ラウフィ将軍が語った。

アマヌッラーの遺体が村から回収されたが、彼はウルズガン州のディラウード地区のタリバン司令官で、数々の攻撃を指揮していたという。

アマヌッラーが、オマール師とどの程度近い関係にあるのかは、不明である。同盟軍報道官のクリス・ミラー軍曹は、アマヌッラーが殺害されたという報告を、現在調査しているという。

カンダハル北部の村からは戦闘員6人が逮捕され、ライフルやロケット弾が押収されたと、ラウフィが語った。

月曜日にカンダハル郊外でタリバンと戦い、カナダ兵2人が負傷した。2人とも重傷だという。

また月曜日の別の戦闘では、アフガン軍と同盟軍がカンダハルのサイダン村で、戦闘員12人を殺害した。2日にわたって戦闘員を追跡していたところ、ドライフルーツ店に隠れているのが見つかり、激しい銃撃戦となった。

ヘルマンドのサンギン地区では日曜日の夜遅く、アフガン軍と英軍が戦闘に巻きこまれ、さらに10人の戦闘員が殺害された。英兵1人も殺害され、1人が重傷を負ったとラウフィが述べた。

パクティア州では、橋を渡っていた車が爆発し、一般市民2人が死亡、6人が負傷した。(後略)

hoonSuspected militants killed in Afghanistan
NOOR KHAN、KANDAHAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.