【2006年6月26日〜7月2日】


■アフガニスタンで23人死亡、うち英兵2人[060702 AFP]

アフガニスタン南部の戦闘で英兵2人と通訳1人のほか、抵抗勢力12人が死亡し、その後同盟軍の空爆により、タリバン8人が殺害された。

日曜日の朝早く、ヘルマンド州のサンギン地区にいた抵抗勢力のグループを戦闘機が爆撃したと、州警察長官のムハンマド・ナビ・ムッラー・ハイルが述べた。「タリバンのグループの動きが発覚し、その後戦闘機が爆撃した」という。同盟軍は、爆撃について確認していない。

土曜日遅く、サンギンの英軍基地に小火器やロケット推進手榴弾を用いた攻撃があり、英兵2人とアフガン人通訳1人が死亡した。この戦闘で同盟軍兵士4人も負傷している。戦闘ヘリコプターと戦闘機が、地上軍の援護のために出動した。

報道官のドリュー・ギブソンによると、基地は3晩にわたって攻撃されたという。「最初の2晩はたいしたことなかったが、昨晩はかなり集中した攻撃だった」。敵が何人死亡したかは、まだ明らかではない。

ヘルマンドの警察長官は、抵抗勢力がアフガン警察やアフガン軍、同盟軍を攻撃したあと、土曜日の夜にサンギンで戦闘が発生し、タリバン12人が殺害されたと述べた。英兵と通訳が死亡した戦闘と同じ戦闘のことなのかは、はっきりしない。

「合同軍と2時間にわたって戦い、12人のタリバンの遺体が現場に残されていた」と、ハイルが述べた。

hoonTwo British soldiers among 23 killed in Afghanistan
Nasrat Shoib、KANDAHAR

■アフガンのロケット攻撃でカナダ兵2人負傷[060701 AP]

アフガニスタン南部の同盟軍基地に、抵抗勢力がロケット弾2発を撃ち込み、カナダ兵2人が負傷したと同盟軍報道官が土曜日に発表した。

攻撃は金曜日に、カンダハルの同盟軍基地で起きた。兵士たちは安定した状態にあるというが、詳細は語らなかった。

これに先立ちカナダの報道関係者が、同じ攻撃で10人が負傷したと報道した。他国の兵士や一般従業員も負傷したという。ロケット弾のうち1発はテントの中で爆発し、大きな被害があっり、カナダ兵1人が重傷を負ったと報道した。

関係者によると、2月からこれまでロケット弾20発以上が撃ち込まれているが、被害が出たのは初めてだという。(後略)

hoonAfghan rocket attack wounds 2 Canadian GIs
NOOR KHAN、KANDAHAR

■ワジリスタンで2人殺害される[060701 Daily Times]

南ワジリスタンで金曜日に、車に乗っていた部族民とその息子が、顔を隠した男たちに殺害された。

殺人の動機は明らかにされていないが、死亡したラール・ハーンは、祈りや望みがかなうためのお守りを作る商売をやめるよう、戦闘員たちから警告されていたという。彼はこの警告を無視して、ただでお守りを配っていた。

政府関係者や部族民の情報源によると、ラール・ハーンは息子のアマヌッラーと妻、さらに近い親戚のハザラット・ハーンとともに、村に帰る途中に襲撃されたという。

アフガニスタンで自爆したある部族民の死を悼みに、スピンカイ・ラグザイ村を訪れ、帰宅途中だった。自爆で死亡した男とラール・ハーンは、同じゴリケール・マフスード族である。(中略)

いっぼうNGOで働くムハンマド・イスマイルが木曜日の夜、パラチナールで何者かに射殺された。

ムハンマド・イスマイルは重傷を負い、地元政府関係者に2人の男に撃たれたと語っていた。その後金曜日に、死亡した。2人の男が逮捕されたが、家族間の争い事のために殺害された可能性がある。

さらに金曜日、アフガン軍が撃った迫撃砲が、南ワジリスタンのアンゴール・アッダに着弾した。被害はなかった。

パキスタン軍が北ワジリスタンの親タリバン派戦闘員との停戦を実現させるために、部族民35人を釈放したと、金曜日に部族長が述べた。(後略)

hoonTwo killed in South Waziristan attack
Sailab Mahsud

■タリバン、イラク戦闘員に従う [060630 AP]

トヨタ・カローラが軍の車輛に突進するとともに、巨大な火の玉になった。今回は早く爆発しすぎて、攻撃者2人だけが死亡した。しかしザーブル州のタリバン司令官は、再び攻撃を約束。もっと恐ろしいことが起こると警告した。おそらく、そうなるだろう。

以前はアフガニスタンでは見ることはなかった自爆攻撃や道路脇に仕掛けられた爆弾攻撃が、最近頻繁になっている。タリバン戦闘員たちがイラクの抵抗勢力たちの指導のもとで、これらを実施し始めた。

最近入手したデータによると、アフガニスタンではここ6ヵ月の間で38件の自爆攻撃があった。それ以前の6ヵ月間は、たった11件だ。去年の6月以来、車を用いた自爆攻撃で86人が死亡、200人近くが負傷している。

ここ6ヵ月の自爆攻撃の増加は、アフガニスタン南部を再び支配するために、タリバンが同盟軍に対して新たな攻撃を開始した時期と一致する。

テロリスト専門家のローアン・グナラトナによると、タリバン戦士たちはイラクの戦法を真似ているという。その戦法の影響力の大きさを、確認できたからだ。「彼らは、イラクの戦法に大きな影響力があると見ている」。「テロリストたちは、お互い学び合う」と、グナラタナが語る。

車を用いた自爆攻撃のほかに、車列が用いるルートや公共の場に爆弾が仕掛けられる。軍が改良爆弾「IED」と呼ぶ、1000個以上の爆弾がこれまで発見されてきた。その3分の1だけが爆発しているが、331人が殺害された。半分が一般市民だ。その2倍の人数が、負傷している。

(中略)アフガニスタンの暴力沙汰には、イラクのジハード戦法と多くの類似点がある。

タリバンの地域司令官ムッラー・マスームは、今週はさらに爆発が起きることを警告した。「同盟軍に対する自爆を続ける」と、電話で『AP』に語った。

同盟軍はこの技術は新しいものではないと、主張する。IEDは2004年から、自爆攻撃は去年以来起きている。タリバンたちが、優位にある敵に対して絶望的になったための攻撃だという。「IEDを爆発させるためには、人間1人が必要だ。車に搭載したIEDを爆発させるためにも、1人」と、同盟軍報道官のポール・フィッツパトリックが語る。「タリバンは、直接アフガン軍と同盟軍に対戦して勝つことはできないのだ」。

爆弾に加えて、タリバンはイラク過激派が用いる、誘拐や斬首というテロリストの戦法を採用し始めた。アフガン警察、同盟軍に協力する一般市民や外国人を、標的にする。

4月にアフガニスタンの携帯電話会社で働くインド人技師が誘拐され、斬首された。アメリカのスパイだったと、タリバンは主張する。その1ヵ月前、米軍とアフガン軍基地に衛生施設を提供する、ドイツの会社が雇ったマケドニア人4人が誘拐され、殺害された。先週は4人のアフガン人の斬首された遺体が、ザーブルで発見。その数日前に、4人は誘拐されていた。タリバン報道官と名乗る男が、4人は同盟軍のスパイだったと主張した。今月の初め、カンダハルの同盟軍基地で働くアフガン人労働者を乗せたバスが、爆発。10人が死亡した。

これに対して米軍主導同盟軍がタリバンに対して、『Mountain Thrust作戦』を開始。アフガニスタン南部に1万兵以上のアフガン軍と米軍主導の同盟軍が、動員されている。5月以来600人が殺害された。ほとんどが戦闘員だという。

軍関係者によると、タリバンの目的は、イギリス、カナダ、オランダ、ルーマニアを、NATOが率いる6000兵が駐屯中の南部から追い払うためだという。

(中略)タリバンがこのような戦術を外国人テロリストから直接学んでいるかどうかが、問題だ。「イラクとアフガニスタンの抵抗勢力の間に関係があるかどうかは、わからない」と、フィッツ・パトリックが語る。「しかしIEDを作るには、訓練が必要だ。少なくとも、地元のアフガニスタンで、訓練が行なわれているはずだ」。

イラクなどの国からアフガニスタンに、戦闘員たちが大人数で入ってきたという証拠はない。しかし今年の初めにニムローズ州知事が、アルカイダのイラクメンバーとパキスタン人戦闘員3人がイランから密入国しようとしていたところを、治安部隊が逮捕したと発表した。

(中略)米軍関係者は、アフガニスタンの抵抗勢力のほとんどはアフガン人だと述べる。「これらの攻撃はタリバン組織が行なっている。外国人ではない。しかしアルカイダが、知識をタリバンに与えていることは確かだ。仲介している」とグナラタナは語る。

アフガンリーダーたちは、繰り返し「外国人の介入」を指摘し、パキスタンを非難する。

「自爆攻撃の文化は、アラブの文化だ。アフガンの文化ではない」と、アフガニスタンの対テロ長官アブドゥル・マナン・ファラヒ将軍が語る。「国内には爆弾工場はない。そのような技術を持っていない」。

hoonTaliban following lead of militant Iraqis
TINI TRAN、KABUL

■パキスタンのタリバン、公開処刑を実施[060630 AFP]

親タリバン派対抗勢力がパキスタンの北西部で公開処刑を実施し、殺された2人の男の親戚に、犯人をカラシニコフで殺害することを許可した。

200人ほどの村人が、目隠しをされた男がシャリア法のもとで処刑される様子を見物した。このような出来事は、パキスタンでは初めてのことである。

政府関係者やアナリストは、パキスタンの部族地帯は最近非常に「タリバン化」していることを憂慮していると、述べた。「タリバンが殺人犯を逮捕して、被害者の親戚が彼を射殺した」と、地元政府関係者のフィダ・ムハンマドが語った。処刑は北ワジリスタンのエビ村で実施された。

地元の住民によると、2人の部族民が6月22日に殺害されてから、タリバンが問題解決に乗り出し、自宅から犯人と思われるエサヌッラーを拉致したという。

被害者の家族は、イスラーム法のもとで決められた、犯人の命と引き換えに慰謝料あるいは「血の金」を受け取ることを拒否し、処刑することを望んだという。

戦闘員たちは男を目隠しにして両手を縛り、公の場に引っ張り出した。被害者の2人の親戚にそれぞれカラシニコフと銃弾3発与えたと、目撃者が述べた。エサンヌッラーは祈りを唱えるように言われ、その後被害者の親戚が彼に発砲し、即死させたという。

これとは別に南ワジリスタンのスピンカイ・ラグザイ村で、ピール・ラーラ・ハーンという宗教指導者が射殺され、そのほか3人が負傷したと、治安関係者が述べた。

ハーンが何者かは明らかではないが、これまで親タリバン戦闘員が、同じような殺人を繰り返している。(後略)

garrPakistani Taliban stage public execution
MIRANSHAH

■パキスタン人自爆犯2人逮捕と、アフガニスタン[060630 AFP]

アフガン当局によると、自爆攻撃を実施するためにアフガニスタン南部に侵入した20人の一員だった、パキスタン人2人を逮捕したと述べた。

水曜日に同じグループの別の2人が、ザーブルで、米軍主導同盟軍の車列の近くで自爆した。残りの16人のパキスタン人の行方はわからないと、警察関係者が語った。

ザーブル州のサリ・サファ地区の警察長官グーラム・ラソール・アカによると、逮捕された男たちの取り調べから得た情報だという。(後略)

hoonAfghanistan says two Pakistani suicide bombers captured
KANDAHAR

■新たなビンラディンのメッセージ[060630 BBC]

アルカイダのリーダー、ビンラディンの新たなビデオが、イスラーム系ウェブサイトに掲載された。

ビンラディンは イラクで殺害されたザルカウィを讃え、彼を「聖戦の獅子」と呼んだ。

19分のビデオは、静止画のビンラディンと、動画のザワヒリからなる。(中略)

新たなビデオで、ビンラディンはブッシュに、ザルカウィの死で「狂喜」しないよう警告し、「イラクのアルカイダののろしはイスラームの獅子から、別の獅子に受け継がれただけだ」と述べた。今後もアメリカとその仲間に対して、攻撃を続けるという。

(後略) hoonNew 'Bin Laden message' released

■ウズベク族の議員、殴打されたことをアフガン人確認[060630 New York Times]

アフガニスタン北部の国会議員が今月殴打され、治療のためにウズベキスタンに運ばれたと、木曜日にアフガン政府政府関係者が述べた。国会議員でウズベク族のファイズゥッラー・ザキは、4年前からウズベク族のドスタム将軍の腹心だった。

内務省犯罪捜査部門の責任者、アブドゥル・ワッハーブ・ヘターブが、去年国会議員選挙で議席を獲得したザキ氏に対する襲撃事件について、報告した。2週間前に故郷のジョウザンに帰った際に、殴打されたという。「彼には会ってはいないが、頭部、胸、手足を殴打されたようだ」とヘターブ氏が語った。

別の国会議員で、議員のための安全委員会を率いるハッジ・アーマッド・ファリードによると、「殴打されて負傷し、現在はウズベキスタンにいると聞いている」という。委員会はここ2週間、ザキ氏と連絡がとれないという。(中略)

ザキ氏は、4年前からドスタム将軍の報道官を勤め、英語を話し、アフガニスタンの国際社会の中では有名である。環境保護委員会のリーダーでもある。

国会議員の多くは、地元の反対者や南部の抵抗運動のために、夏休みも地元に帰っていない。

ザキ氏は、彼自身の政治的リーダーで保護者でもあるドスタムと、対立していた可能性もある。国会議員選挙には独立して立候補し、カルザイを支持していたと、議員仲間が語っている。ドスタム将軍の部下に殴られたという噂が、地元では飛び交っているという。(後略)

hoonEthnic Uzbek Legislator Beaten, Afghans Confirm
CARLOTTA GALL、KABUL

■特殊部隊員、タリバン司令官逮捕の際に死亡[060629 Guardian]

アフガニスタン南部のサンギンで殺害された特殊部隊兵士2人は、諜報情報によりタリバン司令官2人を逮捕した際に殺害されたことが、昨日明らかになった。タリバン30人が殺害された銃撃戦で、特殊舟艇部隊(SBS)兵士2人が死亡、1人が負傷したと国防省が発表した。

英軍司令官によると、タリバン司令官は「重要なターゲットで、逮捕しようとした際に、タリバン戦闘員たちが発砲した」という。

hoonSpecial forces troops died capturing Taliban chiefs
Richard Norton-Taylor

■同盟軍、戦闘員14人殺害 [060630 AP]

金曜日に同盟軍がアフガニスタン東部で、隠れ家にいたタリバン14人を殺害した。

兵士たちがヌーリスタン州のカムデッシュ地区で、戦闘員グループがAK-47やロケット推進手榴弾をアジトに運んでいるところを追跡した。

「過激派たちが隠れているのを発見した。同盟軍が、彼らが隠れ家にたどり着いたところを攻撃し、2件の家屋を破壊した」という。

現場からは、過激派14人の遺体が発見された。(後略)

hoonCoalition kills 14 Afghan militants
AMIR SHAH、KABUL

■ワジリスタンで部族民解放される[060629 BBC]

北ワジリスタン当局は、タリバン戦闘員に対する行為の意思表示として、部族民50人以上を解放した。

当局によると、解放されたのは店員やタクシー運転手などの普通の部族民で、戦闘員ではないという。

地元の戦闘員たちが、治安部隊との条件的な停戦を申し出た翌日のことである。(後略)

hoonTribesmen released in Waziristan

■北ワジリスタン、平和への道を歩みつつあるとタリバン[060629 Daily Times]

地元のタリバンが部族の長老と北ワジリスタン行政に、地域の問題を解決するために全面的に協力すると述べ、行政側は平和への道を歩み始めたと語った。

「我々は、平和の方向に向かっている」と、北ワジリスタンのタリバン報道官アブドゥッラー・ファルハードが語った。タリバン側の要求を検討すると述べた、北ワジリスタンの行政官ファカール・アラムの発言を歓迎したという。

ファルハードは、タリバンは政府から停戦を実現させるため反応を受けたと述べたが、詳細は語らなかった。(後略)

hoonN Waziristan on path to peace: Taliban
PESHAWAR

■同盟軍兵士、地雷で死亡[060628 AP]

水曜日に、米軍を狙った車を用いた自爆攻撃が発生したが、犯人たちだけが死亡した。いっぽう同盟軍兵士1人が地雷の爆発で死亡し、タリバンが隠れていた建物に対する襲撃では、戦闘員12人が死亡した。

ヘルマンド州のナウザード地区で、同盟軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。国籍は発表されていない。ヘルマンドにいる隊のほとんどは、英軍と米軍である。(中略)

ザーブル州では3人の男が自爆攻撃を計画し、そのうちの男2人が乗った車が、米軍車列のそばで爆発した。一般市民や同盟軍兵士の負傷者はいないという。タリバン司令官のムッラー・マスムが犯行声明をだした。しかし、タリバン1人による犯行だと述べた。今後も攻撃を続けることを誓った。

同盟軍とアフガン軍がウルズガン州シャヒディ・ハサス地区の村にある建物を襲撃し、中に隠れていたタリバン12人を殺害した。この建物にタリバンが、たびたび集まっていたという。

クンドゥーズで起きた別の攻撃で、ドイツ兵3人が軽傷を負った。ドイツ軍の装甲車に戦闘員が発砲し、隊が応戦したという。この地域では2日前にも、ドイツ軍が襲撃されている。

hoonCoalition soldier killed by Afghan mine
JASON STRAZIUSO、KABUL

■パキスタン、タリバンとアルカイダ掃討のために、国境に1万人増兵[060628 CNN]

パキスタンは北西辺境州で抵抗勢力の取り締まりのために、さらに1万兵を派遣すると、カスリ外相が火曜日に述べた。現在パキスタンはタリバンとアルカイダとの戦いのために、8万兵を山岳地帯に派遣している。

今回の発表は、米国務省長官のコンドレッツァ・ライスのイスラマバード訪問に合わせて発表された。(後略)

hoonISLAMABAD

■ジルガ、ワジリスタンの平和を取り戻すことを誓う[060628 News]

火曜日に北ワジリスタンで大ジルガが開催され、平和を取り戻すために政府に協力することを決議し、今後テロリストに対して行動するときは、必ず事前に長老たちに知らせることを繰り返し要求した。

ミランシャーで開催されたジルガには、リーダー格の長老や宗教指導者、宗教学者、国会議員を始め、新たに任務についた行政官、ファクル・イ・アラーム・イルファンなどの政府関係者が出席した。

ワジリスタンの問題は、誤解のために発生することが多く、軍が部族民たちの伝統や習慣に無知であることに起因すると述べた。今後問題が混乱しないようにするために、部族民たちと話し合うことを要求した。(中略)

いっぼうタリバン幹部司令官のマウラビ・サディーク・ヌールは、軍との停戦を1ヵ月間締結することを再確認した。ヌールは、月曜日に軍の検問所に爆発物を搭載した車を激突させた犯人とは、関係がないと語った。「誰が攻撃したか知らないが、みんなには停戦を尊重してほしい」と語った。

しかしヌールの発言にもかかわらず、火曜日にミールアリで地雷が爆発し、軍関係者3人が死亡した。軍の車列がバヌーからミランシャーに向かっていたところ、道路脇の爆弾で攻撃されたと目撃者が語った。その場で兵士3人が死亡し、1人が負傷したという。

hoonJirga vows to restore peace in Waziristan
PESHAWAR

■タリバン、自爆攻撃を行なうことを誓う[060628 News]

タリバンが火曜日に、バグランの自爆攻撃とコーストでの銃撃戦で、外国兵とアフガン兵多数を殺害したと主張した。

タリバン報道官のムハンマド・ハニーフが『News』に、アフガン国籍のジャン・アガがバグラン州のプーレ・チャルキで国際平和維持軍とアフガン国軍の車列のそばで、自爆したと述べた。ハニーフによるとこの攻撃で、軍車輛2台が破壊されたという。

またコースト州ではムジャヒディンが米軍とアフガン軍の車列を攻撃し、リモートコントロール爆弾で車4台を破壊したと述べた。この攻撃で兵士数人が死亡したという。ハニーフは、今後外国軍に対する自爆を強化していくと述べた。

hoonTaliban vow to step up suicide attacks
PESHAWAR

■アフガニスタンで英兵2人死亡[060627 Reuters]

火曜日にアフガニスタン南部の戦闘で、英兵2人が死亡した。

これとは別に火曜日、比較的安定している北部をパトロールしていたドイツ隊を狙った、車を用いた自爆事件があったが、隊は無事だった。自爆犯と通行人2人が死亡した。

(中略)タリバン報道官が、ヘルマンド州で外国軍とアフガン軍多数を殺害し、外国軍に補給物資を運んでいたトラック3台を破壊したと主張した。

報道官のカリ・ムハンマド・ユースフが、戦闘は4時間に及んだと述べた。現場の住民が、外国軍の空爆を含め、激しい戦闘があったと述べた。

ヘルマンド州警察長官のナビ・ムラーヘイルによると、火曜日の戦闘でタリバン13人が死亡したという。アフガン軍に死亡者はいないと語った。

(中略)これとは別に、ガズニ州でアフガン軍とタリバンが衝突し、タリバン5人が死亡したと州関係者が述べた。

hoonTwo British soldiers killed in Afghanistan
KANDAHAR

■英兵、アフガニスタンで殺害される[060627 BBC]

アフガニスタンでタリバンと対戦した英兵2人が死亡したと、当局が発表した。

ヘルマンド州のサンギン地区を夜間パトロールしていた際に、タリバン戦闘員に襲撃されたという。ロケット推進手榴弾で車輛が破壊され、戦闘が発生した際に兵士2人が死亡、1人が負傷した。

(中略)英軍は先週サンギンに到着した。英軍に同行している『BBC』のアラステア・ライトヘッドによると、死亡した2人はSnatchランドローバーに乗っていたという。ロケット弾でが命中したために、車を離れたようだったと述べた。

この地域の政府本部はほとんどタリバンに乗っ取られており、地域の大部分が彼らの支配下にあると、地元の長老たちが述べていると、『BBC』特派員が語った。英軍は、攻撃を予測していたという。(後略)

hoonTwo UK troops die in Afghanistan

■カメラマン、アルカイダの戦略を明かす[060626 AP]

カメラマンのカリ・ムハンマド・ユースフのもとに使者が訪れ、アルカイダのナンバー2、ザワヒリから招集がかけられた時、アフガンの山には冬の冷たい風が吹き荒れていた。「エミールがメッセージを送りたい」。

エミール(司令官)は、彼を殺害しようとしたアメリカの攻撃から生き延びたことを、世界に知らせたかった。

そこでユースフは使者の指示にもとづいて1月、アフガニスタンにあるザワヒリの隠れ家を訪れ、アルカイダのプロパガンダ戦争に貢献するビデオを撮った。

ザワヒリは白いロープを着て、ターバンを巻いていた。「準備はすべて整っていた」と、30代のカメラマンが語った。「私とエミールの2人しかいなかった」と、ユースフ。「私は小さなソニーのカメラを使い、撮影はたった30分で終わった。彼らが場所を選び、膳立てをして、私に招集をかけた。私の仕事は記録することだけ。それが決まり事だ。誰も質問しない」。(中略)

アフガン人であるユースフによると、ザワヒリが用いるカメラマンは6人ほどで、自分はそのうちの1人にすぎないという。その時、物理的に彼に一番近くにいる者が選ばれる。ほとんどがアラブ人で、お互い顔を知らない。(中略)

この5年間、アルカイダは自身のメディアプロダクション会社、As-Sahab(雲の意)を、アルカイダのビデオやコンパクト・ディスクの製作のために用いている。

イスラマバードにいるアルジャジーラ特派員のアーマッド・ザイダンによると、これまでビンラディンから2回、ザワヒリから2回、メッセージを受け取ったという。しかし2004年11月以降は、何もないという。最近アルカイダは直接抵抗勢力のウェブサイトにメッセージを送るか、テレビに電子的に送信するからだという。さらに最近の傾向として、メッセージには映像を用い、英語の翻訳も掲載する。

「アルカイダのメディア部門は非常に影響力があり、ここ9ヵ月間、急激に成長している」と、国際テロリズムコンサルタントのエヴァン・コールマンが語る。「その洗練性には、驚くほどだ」。

As-Sahabは6月に、10本のビデオ−−そのうちザワヒリのものが3本−−を製作した。1ヵ月間で製作する量としては、これまでで一番多い。今年に入って、全部で30本を製作している。

ユースフによるとAs-Sahabは、移動スタジオに改造したミニバンでビデオを編集するという。パキスタンの交通のなかに、紛れるからだ。運び屋組織は、1980年代のアフガニスタンのソ連侵攻時代や、その時代に生まれたパキスタンの過激派組織と関係している。

さらに複雑な編集やミキシングが必要になれば、運び屋たちがペシャワルかラホールにビデオを運ぶ。アルカイダの電波信号は、都市部の無線に紛れる。その後完成されたビデオはオンラインで発信され、バザールに出回ることになる。

「小さなカセットで映像を撮り、コンピュータで編集する」とユースフが語る。「それからCDやカセットに入れて、あちこちに持って行く。編集はするけれど、映像を撮った場所で衛星を用いることはない。カセットは都市部の特別な場所に運ばれ、そこにいる人間に渡す」。

分配部門は、指令系統の人間ではない。ビデオ等は、以前ヘクマチアルが率いるヒズビ・イスラームと関係があったパキスタンのイスラーム政党、イスラーム協会のメンバーの手などに渡る。さらにユーノス・ハリスが率いるヒズビ・イスラーム系列の組織も、これに関わっている。(中略)

ユースフとの会見は、クナール州のヒズビ・イスラームのメンバーを通して、やっと実現した。何マイルも車に揺られてたどり着いた、パキスタンの北西部のある場所でインタビューが実施された。(中略)

ユースフの言葉を証明することはできなかったが、アフガニスタンのクンドゥーズの警察長官だったジャマール・ムタラーブ・ベーグが、ユースフが語った彼の家族や生活についての多くの部分を確認した。アルジャジーラのザイダンは、ユースフはタリバン報道官でもあると述べた。

ベーグによるとユースフは、「タリバンにとっては重要な人物」だという。去年アフガニスタンのバグラン州にやってきて、アフガン政府に対する抵抗運動を計画したが成功せず、パキスタンとの国境地帯に戻っていったという。

ユースフによると、彼の4人の兄弟全員がジハードで死亡したために、彼はアルカイダのメンバーに信用されている。兄弟のうち2人がザワヒリに仕え、1人がタジキスタンとウズベキスタンの戦闘員を率いる、タリバン司令官の1人だという。

自分はザワヒリと、過去7年間関係を持っていると主張する。「兄弟のおかげで、私を信用している。彼が私を信用していることをあなたにわかってもらうために、私が何者かを語っているのだ。彼は、私が忠実であることを知っている。私は彼を愛している」と、ユースフはザワヒリについて語った。

欧米人を警戒しているようで、ザワヒリのビデオを撮った場所など、詳しい情報を語らなかった。写真を撮られることも、拒否した。

ザイダンによると、As-Sahabのビデオはアフガニスタンからだけ発信される。斬首や処刑ビデオなどは、今のところ制作されていない。

ohCameraman sheds light on al-Qaida tactics
KATHY GANNON、PESHAWAR

■覆面男が、ワジリスタンの盗賊を銃殺[060626 Reuters]

覆面をした男たちが月曜日、パキスタンの部族地帯で、盗賊団のリーダーと仲間4人を銃殺した。

北ワジリスタンの殺人事件は、親タリバン戦闘員が1ヵ月間の停戦を主張した翌日に発生した。

北ワジリスタンのシャーワルで、盗賊のリーダー、グルダワール・ハーンが仲間とともに自宅で射殺されたと、地元政府関係者が述べた。

盗賊団たちはこの地域を管轄しているイスラーム過激派たちから、何度も警告されていたという。

hoonMasked men gun down bandits in Pakistan's Waziristan
PESHAWAR

■パキスタン軍に対して自爆攻撃[060626 BBC]

北ワジリスタンで発生した車を用いた自爆攻撃で、少なくとも兵士6人が死亡した。

自爆犯が、車をミランシャー近くにある検問所に激突させて、この他に兵士2人が負傷したという。抵抗勢力たちが、1ヵ月間の停戦協定を治安部隊に宣言した矢先のことである。

(中略)「爆発物を搭載した車が、バヌー〜ミランシャー間にある検問所に激突した」と、政府関係者が『ロイター』に語った。

関係者によると、爆発物を搭載した車が、ミランシャーから6キロ離れた場所にある検問所に激突した。準軍隊が検問所で車に制止を命じたが、その途端に爆発したという。「自爆犯も、死亡した」という。

数分後に戦闘ヘリコプターが飛来して、犯人の仲間たちの捜索を開始した。全ての道路が封鎖された。

当局によると、事件の背後関係はわからないという。

地元の親タリバン戦闘員は当初、犯行との関わりを否定していたが、その後『BBC』に、仲間の仕業だと述べた。戦闘員の報道官アブドッゥラー・ファルハードが、治安関係者が自爆犯を逮捕しようとしたことにより、「防衛」のために行動したと主張した。戦闘員側が日曜日に主張した停戦は、まだ有効だという。

『BBC』の特派員によると、問題を解決しようとしてきた、最近着任したばかりの北西辺境州知事にとっては、今回の攻撃は大きな打撃となるという。地元戦闘員たちが提示した、1ヵ月間の停戦条件がその理由だという。

治安部隊の撤退などはありえないと見る意見や、今回の停戦は和平に向けての一歩と見る意見とがある。

hoon'Suicide attack' on Pakistan army

■アフガニスタンの米軍基地のそばで自爆[060626 AFP]

アフガニスタンの米軍基地近くの車列を狙って、車を使った自爆事件が発生した。先週戦闘で死亡した同盟軍兵士の数は、7人にのぼった。

タリバンが、カブール北部にあるバグラム空軍基地のそばで、子供2人を負傷させた自爆事件に対して、犯行声明を出した。米軍車輛が起こした追突事故で兄弟2人をなくした、自爆犯の復讐だったという。(中略)

いっぼうクナール州の戦闘で負傷した同盟軍兵士1人が死亡したと、同盟軍が月曜日に発表した。同盟軍は先週、45人のタリバンが殺害されたカンダハルの戦闘で負傷した同盟軍兵士2人も、死亡したと発表している。

今年になってアフガニスタンの戦闘では、同盟軍兵士44人が死亡している。その半数がアメリカ人である。

hoonSuicide attack near main US base in Afghanistan
KABUL

■戦闘員、MMAのリーダーを脅迫[060626 Daily Times]

北西辺境州のMMAのリーダーたちが、タリバンとアルカイダを支持することを公言しなければ、「それなりの結果」を見ることになるだろう、という手紙を受け取った。

またデーラ・イスマイル・ハーン、タンク、バヌー、ラッキ・マルワットなどの地域で活動しているNGOは、活動を止めるよう、脅迫された。

情報源によると、手紙には、MMAのリーダーたちが「選挙に勝つためにタリバンを利用し、権力を得てからは、約束を忘れている」と非難された。また「タリバンとアルカイダを支持しないなら、棺桶を買う準備をしておけ」という手紙とともに、1000〜1500ルピーが同封されていたという。

hoonMilitants threaten MMA leaders
PESHAWAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.