【2006年7月24日〜7月30日】


■アフガニスタンでタリバン20人殺害[060730 AP]

アフガニスタン南部で米軍主導軍とアフガン警察がタリバン20人を殺害するいっぽう、アフガニスタン南部に兵を派遣する準備が整ったと、NATOが発表した。南東部のパクティアでも、戦闘員6人がアフガン軍に殺害された。

(中略)土曜日に同盟軍とアフガン軍が、ウルズガン州のシャヒディ・ハサス地区を襲撃しようとしたタリバン戦闘員20人を殺害した。同盟軍とアフガン軍の間に、死傷者はいない。

また日曜日にアフガン軍と警察がパクティア州のワザ・ハワ地区で、タリバン戦闘員6人を殺害し、8人を逮捕した。

(中略)アフガン国防省報道官のザヒール・アジミ将軍によると、50日間に及んだ『Mountain Thrust』作戦で、戦闘員613人を殺害したという。このほか87人が負傷し、300人が逮捕された。また一般市民13〜16人が死亡したという。

アフガン軍と同盟軍の死傷者の数は明らかにしなかったが、少なくとも同盟軍兵士19人が死亡している。(後略)

hoon20 suspected Taliban killed in Afghanistan
MATTHEW PENNINGTON、KABUL

■アフガニスタンでアルカイダ容疑者4人逮捕、戦闘で22人死亡[060729 AFP]

米軍主導軍がアフガニスタン東部でアルカイダ4人を逮捕し、戦闘でタリバン18人と警察官4人が殺害された。

土曜日早朝、コースト州のサル・カレイ村で発生した戦闘の死傷者はいなかったと、米軍が発表した。「作戦の目的は、アフガニスタン東部でアフガン軍と同盟軍への攻撃を計画していたアルカイダ工作員たちを逮捕することだった」という。「作戦は成功した」と述べたが、逮捕された男たちの名前や国籍は、明らかにしなかった。

AK-47ライフルと、「過激派に関係」する書類が詰まったブリーフケースが押収されたという。「毎日のように重要な諜報情報を入手できるようになり、テロリストを探し出す能力を得ている」という。

金曜日にヘルマンド州のガルムサール地区で、タリバン戦闘員14人が「掃討作戦」で殺害された。「作戦により敵14人が殺害された」と、ユースフ・スタニザイ報道官が述べた。同じ日に同州のババ・ジー地区で、抵抗勢力2人も逮捕されている。

いっぽう北東部のカピサ州で、警察が「有名な司令官」を含むタリバン戦闘員4人を殺害した。戦闘で警察官1人が死亡した。戦闘は3時間続いたという。

同州でタリバンがハイウェイパトロール隊を攻撃して、警察官1人を殺害、4人を負傷させたという。その後の捜索で、容疑者2人が逮捕された。

いっぽうバルフ州では、考古学の遺跡を警備していた警察官2人が殺害されて1人が負傷したと、州警察報道官のシェール・ジャン・デュラニが述べた。警察官は4月に、同州のダウラタバードにある歴史遺跡を守るために、カブールから派遣されていた。

(後略) hoonFour Al-Qaeda suspects captured in Afghanistan; 22 killed in fighting
KABUL

■戦闘員、検問所を占拠[060729 Daily Times]

タリバンが北ワジリスタンにある検問所を占拠したと、『BBC』の特派員のディルワル・ハーン・ワジールが金曜日に報告した。

ワジールによると、カジホリ〜ミランシャー間の道路を監視する10以上の検問所が無人となり、タリバンがミール・アリ〜ミランシャー間をピックアップトラックに乗ってパトロールをしているのを目撃したという。「自動ライフルを持ち、ロケット弾発射砲を持つ者もいた。以前は軍兵士が詰めていた検問所で、戦闘員たちが監視している」という。

ワジールは、「ワジリスタンはタリバンに占拠された。ジルガのメンバーの行動も制限されており、友人や家族に会いにいくのも難しい」と付け加えた。北ワジリスタンの行政は、関係者や長老やジルガのメンバーがメディアと接触することを禁じているという。(後略)

hoonMilitants taking over check-posts
PESHAWAR

■アフガニスタンの見えない戦争[060727 BBC]

アフガニスタン南部の戦闘は、劇的に激しくなった。しかしもっと身近な場所で政府機関の建物を標的とした、もうひとつの戦争が続いている。地元政府関係者、警察長官、裁判官が暗殺され、学校は放火されたり破壊されることを恐れて閉校を迫られている。

夜、学校の外の木にメモが貼り付けてあった。「あなたが誰か知っている」。「あなたが女子教育に関わっていることを知っている。あなたの娘を学校に行かせれば、あなたの家族を殺す」。

校長は毎日のように、このような警告を受けた。しかし、学校は続けた。同じ木に、答えを貼り付けた。「好きなようにしろ。我々も好きにする」。

数日後、学校はロケット弾3発で攻撃され、建物の周囲に爆発物が仕掛けられた。これは数週間前、カブールと隣接するワルダック州で起きたことだ。南部では、状況はさらにひどい。

《ソフト・ターゲット》

ヘルマンドではここ8ヵ月間、学校の半分が放火されたり、閉校せざるを得なくなっている。(中略)学校はソフト・ターゲットになる。夜間ばらまかれる手紙は人々に恐怖を植え付け、民主主義によって選ばれた政府に打撃を徐々に与えていく。

(中略)「彼らは州のリーダーたちを殺害する」と、パクティアの警察長官のレーマン・イブラヒムは語る。「知事、警察長官、諜報組織関係者、軍長官をや政府機関の職員を暗殺しようとする」。「学校を放火し、道路脇に爆弾を設置するために人々を買収する。地域を不安定にするために、金を払う」。

政府関係者たちは、自分たちの首に賞金が掛かっていることを知っている。自分たちを襲撃するために、金が支払われる。タリバン司令官たちは戦闘員たちに、アフガン治安機関よりも多額の給料を支払っている。

《イデオロギー》

タリバン後のサクセス・ストーリーとして、教育が推進されていた。以前学校に行けなかった数百万人の子供たち−−そのうちの多くが女子−−が、教育を受け始めた。しかし一部の地域では、そうはいかなくなってきている。

ヘルマンドのある生徒によると、以前は2000人の仲間がいたという。しかしすべてが無駄になった。「金を持っている人たちは、カブールの学校に移ってしまった。残りはここにいるけど、教育を受けることができない」。

放火された学校の中では、教室内にあったクルアーンがそのまま焼けてしまった。宗教過激派の仕業だったら、まずクルアーンを持ち去ったはずだと言う人々もいる。

夜間無人になる学校は、放火犯にとっては狙いやすい。同時に国家にとっては大きなシンボルだ。

(中略)「人々が自身で学び、考え始めれば、自分たち(犯人)のイデオローギーを押し付けることができないことを知っている。だから教育を狙っているのだ」と、女子校を運営するハシーナ・シェールジャンが語った。

hoonAfghanistan's hidden war

■部族地帯の爆発でパキスタン兵2人死亡[060727 AFP]

アフガニスタンと接する部族地帯でパキスタン兵の乗っていた車列が爆発し、兵士2人が死亡、3人が負傷した。

北ワジリスタンのマチ・ケールで、軍の車輌30台が走行中、爆発があった。「兵士1人が死亡し、4人が負傷した。そのうち2人が重傷だ」と、政府関係者が述べた。負傷した兵士1人は、その後病院で死亡した。

親タリバン派戦闘員が停戦を宣言したにもかかわらず、攻撃があった。(後略)

hoonTwo Pakistani soldiers killed in tribal area blast
MIRANSHAH

■アフガンでの墜落、死者の中に米国人2人[060727 AP]

悪天候のなか、ヘリコプターがアフガニスタン東部の山中に墜落し、搭乗していた16人全員が死亡。少なくとも米国の一般人2人が含まれていたと、関係者が木曜日に語った。

アフガン軍と米軍が12人の遺体を回収し、残りの4人をMi-8機が墜落した山中で捜索していると、同盟軍報道官が述べた。アフガン人と外国人が搭乗しており、少なくとも米国人2人が含まれていたという。オランダ軍関係者2人も乗っていた。

(中略)ロシア製の一般使用のヘリコプターが、アルカイダとタリバンが活動しているコーストの北東部で墜落した。コリンズは、墜落の原因はまだわからないという。タリバン報道官は自分たちの犯行だと述べたが、オランダ軍によると、事故だった可能性があるという。

オランダ国防省報道官のニコ・ヴァン・デア・ジーは、悪天候のために墜落した可能性があると述べたが、ヘリコプターが撃墜された可能性はまだ否定できないという。「山岳地帯で、天候が悪かった。雨と霧のために視界が悪かった。これらのことから、事故だった可能性がある」という。

タリバン報道官だというムハンマド・ハニーフが『AP』に、水曜日に戦闘員が「新兵器」でヘリコプターを撃墜したと述べた。

ヘリコプターは、コースト州で建設事業をしていたアメリカ資本の会社が借り受けていたという。搭乗していた16人のうち、少なくとも3人は乗務員だった。

オランダ軍によると、空軍の中佐と軍曹がヘリコプターに乗っていたという。(後略)

hoon2 Americans among dead in Afghan crash
MATTHEW PENNINGTON、KABUL

■アルカイダ、「イスラエルの行為に報復」[060727 BBC]

アルカイダのナンバー2のザワヒリがビデオで、過激派のネットワークは、レバノンとガザに住むムスリムへの攻撃に対して報復すると述べた。

ビデオは、アルジャジーラで放映された。

アルカイダは、「十字軍の戦争」に黙っていることはできず、「我々の前に、世界のすべてが戦場となって広がった」と述べた。レバノンとガザの出来事は、アフガニスタンとイラクの戦闘の重要性を示したと付け加えた。

「彼らは、あらゆる場所で我々を攻撃する。だから、我々はあらゆる場所で彼らを攻撃する。彼らが戦いに協力しているように、我々の国家も一致団結して彼らと戦う」。

(後略)

hoonAl-Qaeda 'to avenge Israel deeds'


■アフガニスタンでヘリ墜落、4人死亡[060727 Dawn]

水曜日にヘリコプターがアフガニスタン東部の山に墜落し、乗員4人が死亡したと政府が発表した。誰がヘリコプターを使用していたかは明らかではないが、パクティア州で墜落したと、内務省報道官のユースフ・スタニザイが『AFP』に述べた。

国防省報道官のムハンマド・ザヒール・アジミが、ヘリコプターはコーストを出発したと述べた。コースト州から35キロの地点で、カランダル山脈に墜落したという。このルートは、カブールに向かうルートである。(後略)

hoonFour killed in Afghanistan chopper crash
KABUL

■アフガニスタンで学校を検察したバンクーバーの大工、殺害される[060726 AFP]

アフガニスタンで学校を建設していたカナダ人大工は、タリバンによって殺された可能性があると、オタワのアフガニスタン大使が述べた。

北部のバグラン州で4年間学校建設に従事していたバンクーバー出身のマイク・フラスタッキーが、7月24日に銃を持った男たちに殺害された。

フラスタッキーは、タリバンがこの地域に勢力を拡大してきたために身の危険を感じ始め、数週間後には帰国予定だったという。

フラスタッキーは「アフガン人を愛したために、何か力になることをしたいと決意した」と妹のルーバが語った。「4年前に学校を作り始め、今は男女580人が学校に通っている」という。この学校には9歳以上の子供たちが12の教室で勉強していて、教師が15人いるという。学校には図書館や教員室、プレイグラウンドや運動場もあった。

「昨日彼の死を聞いて、非常に残念に思っている」と、オマール・サマッド大使が述べた。「学校周辺の村人も大変残念に思い、悲しんでいる。誰もが彼を歓迎していた」。

フラスタッキーの友人のジャシェッド・カトールによると、彼が住んでいたカトールの父親の家で殺害されたという。「暑い夜で、彼のボディーガードと通訳が前庭で寝ていた。マイクはベッドルームにいた。犯人たちはボディーガードと通訳に暴行し、『外国人がどこにいるか』聞き出した。彼を探し出し、バスタブに入れて射殺した」という。

カトールによると、子供を教育するために両親に賄賂を要求した学校長と教師数人を解雇したために、殺害されたのではないかと述べた。以前、ある男が14歳の娘と結婚するために母親に許可を求めたことがきっかけで、武装した男たちと口論になったことがあった。(後略)

hoonVancouver carpenter who built school in Afghanistan killed
Michel Comte、OTTAWA

■アフガニスタンで航空機墜落、負傷者の報告[060726 Reuters]

水曜日にアフガニスタン南東部で航空機が墜落し、負傷者が発生したという。詳細はわからない。

航空機は米軍主導軍の基地があるコーストから離陸して、近くの州に墜落したと、アフガン関係者が述べた。

欧米の情報源によると、負傷者がいる模様だが、詳しい情報はない。カブールの同盟軍報道官も墜落があったことを認めたが、詳細はわからないという。

タリバン戦闘員の活動地域で、墜落が発生した。

hoonPlane crashes in Afghanistan, causalities reported
KABUL

■アフガニスタンの戦闘でタリバン22人死亡[060726 AP]

アフガニスタン南部での戦闘で、タリバン戦闘員22人が死亡した。いっぽうNATOは、アフガニスタンに派遣する平和維持部隊の数を増やすことを決議した。

(中略)火曜日と水曜日にヘクマンド州で、アフガン軍と米軍主導同盟軍が空軍力に援護されて、戦闘員と衝突した。

火曜日にガルムサール地区で、戦闘員が同盟軍のパトロール隊を機関銃とロケット推進手榴弾で攻撃したが、7人が殺害されたと同盟軍が述べた。

さらに水曜日、ガルムサールのアフガン警察200人と衝突して、戦闘員5人が殺害され、11人が負傷したという。

火曜日の夜にムサ・カーラで、空爆を用いた同盟軍・アフガン軍と戦った戦闘員10人が殺害され、15人が負傷した。

ブルュッセルではNATO加盟諸国家が、アフガニスタン南部に隊を派遣することを公式に決議した。NATO軍のジェームズ・L・ジョーンズ米将軍が今月、米軍主導同盟軍からこの地域の指揮を引き継ぐことになる。

EUのアフガニスタン代表のフランセス・ベンドレルが、NATO軍1万8000兵が、同数の米軍とともにアフガニスタンに駐屯することになると述べた。これによりアメリカは、兵を数千人削減させる。

「我々は、アフガニスタンにいるテロリストを許さない。この問題が解決するまで、駐屯する」という。しかし、タリバンが再結成される前にNATOが派遣されていたなら、問題はこれほど深刻にはならなかっただろうとも述べた。(後略)

hoon22 Taliban killed in Afghanistan fighting
MATTHEW PENNINGTON、KABUL

■米領事館攻撃容疑者のウズベク人逮捕[060726 Reuters]

パキスタンの治安部隊が、3月に発生した米領事館に対する車爆弾による自爆攻撃に協力したとして、アルカイダのウズベク人過激派を逮捕した。

スィンド州政府関係者によると、容疑者は2週間前に南ワジリスタンのワナで逮捕されたという。

「逮捕されたウズベク人の話によると、ワジリスタンにいるアルカイダグループが攻撃計画を立てた」と、関係者が述べた。「しかし実際に計画を実行したのは、地元の過激派組織だ」。

カラチにいる別の関係者も同様の発言をしたが、内務省関係者は、このような逮捕があった事実はないと述べた。「事実無根の情報だ。真実は全くない」と、内務省危機管理部門責任者のジャビッド・イクバル・チーマが述べた。

事件は3月2日に、ブッシュ大統領のパキスタン訪問直前に発生した。爆発物を搭載した白いカローラが、領事館の門から数メートル離れたところで米外交官のデビッド・フォーイを乗せた車に激突して4人が死亡、52人が負傷した。

事件に詳しい関係者によると、治安機関が、計画の首謀者と思われる別のウズベク人を国境地帯で捜索しているという。「現在逃走中のウズベク人がこの組織の中心人物で、攻撃を計画した」という。

(中略)5月にパキスタンの警察は、この事件に関係したとして、地元の過激派2人を逮捕した。2人はラシュカレ・ジャングヴィに所属していた。この組織は、アルカイダと連帯して、パキスタンのシーア派組織を攻撃している。

hoonPakistan arrests Uzbek for U.S. consulate attack
Aamir Ashraf、KARACHI

■アフガンの戦闘で米兵死亡[060725 AP]

カブールで爆発があり、タクシーに乗っていたアフガン人2人が死亡した。アフガニスタン東部の戦闘では、米兵1人とタリバン7人が死亡した。

(中略)カブールの混雑した路上で発生した爆発で、タクシーに乗っていた男女が死亡し、この他に4人が負傷した。

クナール州では、月曜日に戦闘員との間で発生した戦いで米兵が死亡したと、同盟軍報道官のトム・コリンズが発表した。

月曜日にパクティア州で発生した同盟軍と戦闘員の戦いで、戦闘員7人が死亡した。同盟軍兵士1人も軽症を負った。

(中略)またコースト州で、道路脇に仕掛けられた爆弾でアメリカ人技術兵2人が重傷を負ったと、米軍が火曜日に発表した。2人は日曜日に、コーストとガルデズの間の道路建設計画の現場に向かう途中、攻撃されたという。

hoonU.S. soldier killed in Afghan firefight
By FISNIK ABRASHI

■同盟軍兵士1人と抵抗勢力7人、アフガニスタンで死亡[060725 AFP]

アフガニスタン東部で同盟軍兵士が殺害され、米軍主導軍が抵抗勢力7人を射殺したと同盟軍が発表した。

火曜日にカブールでは、米軍主導がしばしば用いる道路上で、タクシーの下で爆発があり、運転手が死亡、市民4人が負傷した。

国籍は明らかにされていない外国人兵士が月曜日に、クナール州で殺害された。ピーチ地区で抵抗勢力が村を襲撃したために同盟軍のパトロールが応戦したと、同盟軍が声明を発表した。「隊は小火器や迫撃砲で過激派を攻撃し、同盟軍機も出動した」という。

同盟軍は月曜日にパクティア州で、戦闘員45人に攻撃された。「同盟軍はさらに15人の戦闘員が守備位置を確保しようとしているのに気づき、7人を殺害した」という。(後略)

hoonCoalition soldier, seven rebels killed in Afghanistan
KABUL

■ワジリスタンで部族民25人釈放[060725 Daily Times]

月曜日に大ジルガと政府高官が話し合ったあと、北ワジリスタン行政が部族民25人を釈放した。

行政関係者によると、行政官のファハール・アラームが大ジルガに参加したあと、部族民の釈放が命じられたという。「すでに17人が釈放され、残りは月曜日の午後に釈放されるだろう」という。部族民たちは1年以上拘束されていた。

(中略)戦闘員たちは、政府の和平に向けての措置に対応して、4月に誘拐した兵士4人を釈放した。

hoon25 tribesmen released in Waziristan

■パキスタンの核計画拡張に、米国懸念を示す[060724 Reuters]

月曜日に発表されたレポートによると、パキスタンは毎年40〜50発の核兵器を製造するに足りるプルトニウムを産出できる、新たな原子炉を建設しているという。

しかしパキスタンの計画を確認したアメリカ政府関係者によると、インドと交わした核開発援助やイスラマバードに対するF16戦闘機の売却計画には、変更はないという。

(中略)「我々はこれらの計画について知っており、施設が核兵器製造のような軍事使用に用いられることがあれば、阻止する」とホワイトハウス報道官のトニー・スノーが報道陣に述べた。

(中略)政府関係者はこの原子炉計画を知っていたと言うが、国会関係者のほとんどが月曜日の『ワシントンポスト』の報道があるまで、この事実を知らなかったという。(後略)

hoonPakistan nuclear expansion raises US concerns
Carol Giacomo and Andrea Shalal-Esa、WASHINGTON

■アフガニスタンのムジャヒディリーダー、死亡[060724 BBC]

アフガニスタンのムジャヒディンリーダーの1人、モーラビ・ユニス・ハリスが87歳で死亡した。

息子がパキスタンのメディアに発表したメッセージによると、7月19日に死亡したというが、どこで死亡したかは明らかにしなかった。モーラビ・ユニス・ハーンはタリバンの熱狂的な支持者で、2003年にアメリカに対して聖戦を布告したあと、姿を隠した。

ユニス・ハーンは対ソ戦争以来、ヒズビ・イスラーム系組織を率い、1988年にはムジャヒディンのリーダーからなる使節団を国連に率いて、レーガン米大統領と会見した。

hoonLeader of Afghan mujahideen dies

■パキスタン、核計画を拡大[060724 Washington Post]

パキスタンは、プルトニウムを産出するための新しい原子炉を作り始めた。パキスタンの核兵器能力を拡大し、この地域の兵器競争に拍車がかかることが予想される。

パキスタンのクシャブ核施設の衛星写真を見ると、毎年40〜50発の核兵器を生産するに足りるプルトニウムを製造することができるという。

この建物は、現在パキスタンが所有する50メガワットのプ中級ルトニウム原子炉に隣接する。Institute for Science and International Securityの分析によると、新しい原子炉は1000メガワット以上のものであるという。パキスタンは現在30〜50発のウラニウム弾頭を持つと予想されている。(中略)

「南アジアは、数百発の核兵器、あるいは最低でも膨大な量の軍事用備蓄を持つことができるような、核兵器戦争に突入しようとしている」と、『ワシントンポスト』が入手した同研究所のデビッド・オルブライトとポール・ブランナンのレポートは締めくくられていた。

衛星写真を見た2人の核専門家も、このデータを支持した。パキスタンはこの報告を肯定も否定もしなかったが、ある関係者によると、核施設の拡大が行なわれていることを認めた。

「パキスタンの核計画は成熟した。さらに計画を広げていくことを考えている」という。計画には、「原子力の一般使用と、軍事使用」が含まれていると付け加えた。

(中略)クシャブにある原子炉建設は、2000年に開始されたようだ。2005年に撮影された衛星写真には、長方形の建物の骨格が写っていた(中略)。2006年4月にはまだ天井は完成せず、原子炉の形がとらえられていた。

「天井がまだ完成してないという事実から、パキスタンが建設を急がず、事実を隠そうとしてないことを表わしていると思う」と、オルブライトが述べた。

建設がゆっくりしたペースで進んでいることは、部品の入手が困難なのか、あるいは爆弾作りのための他の設備がまだ整っていないためだと、レポートは結論づけている。(中略)原子炉が稼働するまでには、まだ数年かかるだろうという。(後略)

ohPakistan Expanding Nuclear Program
Joby Warrick

■タリバン、警察の検問所を襲撃、3人殺害[060724 AP]

月曜日にタリバン数百人が、ロケット推進手榴弾を発射してアフガニスタン南部の地区本部を攻撃し、警察官3人を殺害、7人を負傷させた。いっぽう自爆攻撃や道路脇に仕掛けられた爆弾、さらに銃撃戦で、3人が各地で死亡した。

カンダハルの近くでは、車爆弾が米軍主導軍の兵士2人に重傷を負わせた。また別の事件では、2台のバイクに乗った4人の自爆犯がアフガン警察と対戦して死亡した。西部では、銃を持った男たちが国際援助団体「World Vision」の職員で、薬を届けていたアフガン人2人を殺害した。

南西部のファラ州のバクワ町で、激しい戦闘があった。日曜日の夜遅く、約35台のビックアップトラックに乗ったタリバン400人が町に到着して、マシンガンやロケット推進手榴弾を用いて地区警察と行政本部を襲撃したと、州警察長官のサイード・アガ・サキーブ将軍が語った。

5時間に及んだ戦いのあと、戦闘員たちは仲間の負傷者を連れて、隣りのヘルマンド州に逃走した。この戦闘で警察官3人が死亡、7人が負傷した。

ファラでも日曜日、爆発物を搭載した2台のバイクに乗った4人の自爆犯たちが警察と対戦したあとに殺害されたと、サキーブが述べた。4人のうちの2人は警察官に射殺され、残りの2人は警察官がバイクを撃ったために、爆弾が爆発して殺害された。この爆発で、通りがかった少年が死亡し、その父親も負傷した。

いっぽう、カンダハルのダマン地区をパトロールしていた米軍主導同盟軍が乗った車が、リモートコントロール爆弾で爆発し、兵士2人が重傷を負った。

道路に放置されていた壊れたバンのそばをパトロール隊が通過したところ、爆発したと、同盟軍報道官のスコット・ルンディが述べた。アフガン関係者は自爆事件だと発表したが、同盟軍の報告によると、爆弾が近くの家からリモートコントロールで操作されたようだという。負傷した兵士の国籍は明らかにされていない。

アフガニスタン東部では、パキスタンからタクシーに乗ってやってきた旅行者が、コーストの検問所で手榴弾2発を爆破させ、一般市民1人が死亡、3人が負傷した。

最初に犯人は手榴弾を警察に投げつけたが、危害を与えることができなかった。警察官が車を包囲すると、犯人は2つ目の爆弾を爆破させ、自分と同乗していたもう1人を殺害したという。通行人3人も負傷した。

西部のガール地区では、銃を持った男が援助団体である「World Vision」の医師と運転手を殺害した。(後略)

hoonTaliban assault police post, killing 3
AMIR SHAH、KABUL

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.