【2006年9月11日〜9月17日】


■軍と戦わぬようパキスタンのタリバンに助言と、ダドゥッラー[060917 News]

タリバン幹部司令官のダドゥッラー師が、3ヵ月前ほどに南北ワジリスタンを訪れ、そこにいるタリバンに、パキスタン軍とは戦わないようアドバイスしたと述べた。

「パキスタン人部族民戦闘員に、ワジリスタンで戦うことはアメリカの益になる。我々はアメリカ、イギリスなどの欧米国家と戦うべきだ諭した」と、ある場所から衛星電話を用いて『News』に語った。

「ムシャラフは、我々ムスリムに反してブッシュに協力している。アメリカのためにワジリスタンにいるタリバンに戦いを宣言し、今度はカルザイに、一緒にタリバンやタリバン化と戦おうと、公的に申し出ている」。

ムシャラフがもし和平協定に反し、問題を平和的に解決するという言葉を守らなければ、パキスタンのタリバンは報復する権利を得ることになる。「ワジリスタンの和平協定に反することは、この地域に問題を引き起こすことになる」と強調した。

ダドゥッラーは、自分のもとに約500人の自爆志願者がいて、いつでも殉教する準備ができていると述べた。「他のタリバン司令官も、それぞれ殉教者を持っている。志願者はさらに増えつつある」という。またアフガニスタン南西部では、タリバン約1万2000人が米軍主導軍に対する抵抗運動を実施していると述べた。

「戦闘員に不足はない。実際にはあまりにも人数が多いために、彼らを統率して武装することがむずかしいほどだ。1年以上も戦場に出るための順番を待っている者たちさえいる」。

ダドゥッラー師によると、タリバンは来春からアフガンの都市部でさらに大掛かりな攻撃を計画しているという。「現在我々はゲリラ攻撃を実施している。しかし来春は、さらに大きな攻撃を実施するに足りる力を得るだろう」。特にカブールが狙われるという。

米軍やNATO軍、アフガン政府との対話を持つ可能性を問うと、すべての外国軍がまずアフガニスタンから撤退し、アフガニスタンやアフガン国民に大きな打撃を与えたことを謝罪するべきだと述べた。「彼らが、我々を攻撃した。我々がアメリカに行って戦ったわけではない。我々は、我々の宗教と母国のために戦っているのだ」。

ダドゥッラー師は、NATO軍がさらにアフガニスタン南部に増兵されたとしても、タリバンにとっては何も変わらないという。米軍は、危険な地域をイギリスやカナダ、オランダ軍にずる賢く引き渡して、自分たちは撤退したと述べた。

カンダハルのパンジャワイ地区で続いている最近の戦いでは、NATOが主張しているように500人もの死者は出ておらず、タリバン14人が死亡しただけだと述べた。「以前アフガニスタン政府は、私がパンジャワイで逮捕されたと発表したことがあった。彼らは嘘を言って士気阻喪した自分たちの兵士を鼓舞しようとしているのだ」と主張した。

タリバンが新兵器を入手したことに関して問うたところ、対空ミサイルに関してはその通りだと述べた。低空飛行する米軍やNATO軍に対して、非常に有効だという。

ダドゥッラー師は、タリバンは南部の多数の地区を占拠しており、行政官や裁判官などを含めた、自分たちの政府を立ち上げたという。これらの地域にいるタリバンは、シャリア法に従って問題を解決ていると述べた。

hoonWe advised Pak Taliban not to fight Army: Dadullah
Rahimullah、PESHAWA

■「アルカイダ、1998年にインド航空機をハイジャック」[060917 Daily Times]

アルカイダ工作員が1998年にインドの航空機をハイジャックし、パキスタン人過激はモーラナ・マンスール・アザールを釈放させたと、ビンラディンの前ボディーガードだったアブ・ジャンダルが、アルジャジーラが土曜日に放映したドキュメンタリーで語った。

重要指名手配人となっているビンラディンのボディーガードは、インドの刑務所から釈放されたアザールがカンダハル空港に着陸したハイジャック機から降りてきた時のことを回想して、彼の名誉を讃えた。

またアブ・ジャンダルは、ビンラディンが1998年に実施したアメリカのコール船爆破事件は、計画通り行なわれなかったと述べた。アルカイダはコール船がまだイエメン海上にいる間に攻撃してしまい、これはアルカイダの理念に反することだったという。つまり、他のムスリム国家に迷惑をかけてしまうような行為だった。

また北部同盟のリーダー、アーマッド・シャー・マスード暗殺に関して、詳細を語った。

アブ・ジャンダルは、インド航空がハイジャックされた日、ストリンガー・ミサイルを準備するように言われ、30分後にはカンダハル空港に戒厳令が出された。「別の航空機が追ってくる可能性があり、緊迫した状況になる場合もあると言われた」という。「2〜3日後にビンラディンがアザールを招き、華やかな宴が開催され、そこで私は彼に紹介された」。「アザールとビンラディンがすでに面識があったことを知って、非常にびっくりした」と語った。

hoon'Al Qaeda hijacked Indian plane in 1998'
ISLAMABAD

■アメリカ、新たなアフガン攻撃開始[060916 BBC]

米軍によると、アフガニスタンにいる同盟軍が南東部にいるタリバンに対して、新たな作戦を開始した。『Mountain Fury』作戦には米軍主導軍3000人とアフガン治安部隊員4000人が参加する。

またコースと州の米軍機基地が戦闘員に攻撃され、米兵1人が死亡、米兵1人とアフガン兵3人が負傷したと軍が発表した。

『Mountain Fury』作戦は、パクティカ、コースト、パクティア、ガズニ、ロガール州のタリバン抵抗運動に焦点を当てるという。この地域の治安を回復させ、開発計画や再建計画にも従事するという。

hoonUS opens fresh Afghan offensive

■アフガニスタンの死者数に疑念[060915 AFP]

今月NATO軍が殺害したというタリバン数により、タリバンが思いのほか多数いるか、無実なアフガン人が殺害されているかのどちらかであると、地元関係者が疑念と憂慮を表明した。

9月2日から開始された作戦で、南部のカンダハルを中心に、タリバン戦闘員500人を殺害したとNATO軍は発表している。もしこの数が本当だとしたら、米軍が2001年に空爆を行なって以来、最多の死者を出したことになる。

「これほど大多数のタリバンを殺害したというなら、前線には数千人の戦闘員がいるはずだ」と、元北部同盟司令官のムハンマド・アルビが語った。つい最近まで、タリバンは数十人、数百人のグループで動いているといわれてきた。

しかしNATOはこの数を支持しており、少なめだとも主張している。ある軍司令官によると、戦闘員の死者の数は、ジャーナリストに発表した数の2倍だったと語った。「信じてもらないことが予想されたので、半分の数を発表した」という。

NATO軍によると、死者の数が多いのは、戦闘機や砲撃などを含む、圧倒的な火力のおかげだという。これに比べてタリバンは道路脇に爆弾を設置したり、突撃銃を用いる。また一般市民には避難するように呼びかけ、巻き添えにならないようにしているという。

パンジャワイ地区から避難した数百人の家族も、状況を知らされないままで、自分たちの家がまだ存在しているかもわからない。

この死者の数から、NATO軍がその圧倒的な軍事力を用いることに躊躇していないことは明らかだ。アフガン人たちタリバンが一掃されることを期待しながらも、複雑な心境だ。

カブールでは、このように多数のゲリラが殺害されても一般市民に犠牲者がいないということに、疑念の声があがっている。戦闘現場の近くのカンダハルでは、戦闘の激しさに怯え、和平協定に向けての話し合いが望まれている。

「タリバンとは誰だ? 彼らはアフガン人だ」と、パンジャワイ地区出身の農民が語る。「NATO軍と政府はイスラーム聖職者や長老たちと話し合い、タリバンに戦闘を止めさせるようジルガを開催するべきだ」。

しかし事実、タリバンは今年になって攻撃を激化した。NATOは単なるヒット・エンド・ラン攻撃を予測していたが、組織された軍隊が待ち構え、面と向かって戦おうとしていた。

特にパンジャワイ地区で、顕著だった。NATO軍が作戦を開始した2日目で、すでに200人以上の戦闘員が砲撃と空爆で殺害された。遺体はどこにあり、どうやって死者の数を数えているのかとの疑問を持つジャーナリストたちは、現場には入ることを許されない。

「望遠鏡を通して何が見えるか知っているか? 我々は戦場でこのような能力を持つ」と、NATO報道官のスコット・ランディ大佐が述べた。「戦場にいる兵士から情報を得る。武器の照準を始め、偵察機機からわかる」という。

「不正確」かもしれないが、NATO軍はできるだけ正確な数に近づけるように努力し、一般的に少なめの数を発表するという。「詳細に触れず作戦の成功だけを発表したいのだが、メディアは詳細を望んでいる」。

現在のところNATO軍は、戦闘員517人、NATO軍20人が死亡したという。20人のうちの14人は偵察機の墜落事故のためである。

タリバンは、このような高い死者数を否定している。(中略)

「NATO軍は死者の数を誇張しているのだと思う。彼らは死者の数で成功を収めようとしているのではなく、一般市民に安心感を与え、再建計画を進め、成長を促すことで成功しようとしている」と、ワシントンのCenter for Strategic and Budgetary Assessmentsの軍事アナリスト、アンドリュー・クレピネビッチが語った。(中略)

「このような爆撃でアフガン人を殺害したということで、国際社会は汚名を残してしまう」と、元アフガン内相のタージ・ムハンマド・ワルダックが語った。「さらなる復讐心を植え付けるだけだ」。

hoonAfghanistan body count raises skepticism
MATTHEW PENNINGTON、KABUL

■アフガン軍、地区本部を奪回[060915 BBC]

アフガン治安部隊が、西部のファラ州からタリバンを追い払ったと、地元警察が述べた。

数日間に及んだ戦闘でタリバンに占拠されたゴレスタン地区の建物を、数時間後に奪回したと、警察長官のサイヤード・アカ・サキーブが述べた。長老たちがタリバンと話し合い、問題を解決したといわれる。ファラが、タリバンの新たな前線になりつつあるようだ。

《包囲》

数千人のタリバンが、今回のファラ州の武力行為に参加したようだと、関係者が述べた。ゴレスタンのアフガン治安部隊がタリバンに包囲され、支援部隊が彼らを救出するために到着することができなかったという。

この襲撃で、警察官1人が政府本部をタリバンに襲撃され、死亡した。タリバン側の負傷者数はわからない。

水曜日にファラ州では警察官4人と戦闘員4人が死亡している。また週の初めには、道路脇に設置された爆弾でイタリア兵4人が負傷した。

ファラ州はイランと国境を接しているが、NATO軍とアフガン軍関係者は、今後南部の作戦のために逃走してきたタリバンの新たな前線になる可能性があると警戒している。

《NATOの緊張》

今回の武力沙汰は、ボーランドが来年2月にアフガニスタンに1000人を派兵すると発表したあとに起きた。(中略)NATO関係者は、これでは期待されていた問題には至らないという。(後略)

hoonAfghan forces retake district HQ

■タリバン、「アフガンの地区を占拠」[060915 BBC]

タリバンが西部にあるファラ州の地区本部から、アフガン治安部隊を追い払ったと、フェラ州警察が述べた。

政府軍は、数日間に及ぶ戦いの結果撤退したと、ファラ州警察長官のサイヤード・アカ・サディークが述べた。政府関係者が戦闘員たちに包囲され、いまだに救出されていない。

これまで武力行為は、アフガニスタン南部や東部を中心に発生していた。

木曜日、ファラ州政府関係者が、タリバンとの戦いで警察官1人が死亡したと述べた。

パキスタンを拠点とした『Afghan Islamic Press』によると、木曜日の夕方に「短い戦闘のあと」、ゴレスタン地区を占拠したとするタリバンの言葉を引用した。「兵士1人が死亡し、政府の車2台が破壊された」と、タリバン報道官のカリ・ムハンマド・ユースフが述べた。「タリバンが地区本部の建物を放火した」という。(後略)

hoonTaleban 'seize Afghan district'

■北ワジリスタンで政府関係者誘拐[060915 Dawn]

北ワジリスタンで、政府関係者が誘拐された。親タリバン戦闘員と和平協定が結ばれて以後、このような事件が起きたのは初めてである。

地域開発局のオーランガゼーブ・ガンダプールが、水曜日にミラリの郊外で誘拐された。「村の学校を視察しにいったあと、誘拐された」と、地方政府関係者が述べた。(後略)

hoonOfficial kidnapped in North Waziristan
MIRAMSHAH,

■ジャーナリスト、パキスタンで射殺[060915 BBC]

何者かがパキスタン北西部で、地元ジャーナリストを射殺したと、警察が述べた。

マクブール・フセイン・シヤールがデーラ・イスマイル・ハーンで、バイクに乗った男たちによって射殺された。警察は、バイクに乗った覆面をした男たちの行方を追っている。

家族によると、恨みをもつような人間は誰もいないという。

《敵はいない》

デーラ・イスマイル・ハーン政府によると、今回の襲撃の背後関係はっきりしないという。ジャーナリストは、ウルドゥー語新聞と、報道機関の記者だった。

家族によると、敵はいないが、宗教的な理由で殺害された可能性があると示唆した。一家は少数派のシーア派である。

hoonJournalist shot dead in Pakistan

■パキスタン、病院の捜索でタリバン14人を逮捕[060913 AFP]

パキスタン警察がクエッタの病院を捜索し、アフガニスタン南部の戦闘から逃げてきたタリバン14人を逮捕したと、関係者が述べた。

私立病院で逮捕された6人は負傷しており、残りの8人はその付添人だという。「現在警察署で取り調べを受けている。政府の病院に移送する予定だ」と、警察官のラフマットゥッラー・ニアジが述べた。

「タリバンだと思われる。どうして負傷したのかはわからないが、アフガニスタン南部から来たようだ」。「まだ取り調べを始めたばかりで、タリバン司令官が含まれていると断定することはできない」。

足を捻挫したアブドゥッラー・ジャンによると、ヘルマンド州の空爆で負傷したという。「私はタリバンではない。戦闘員ではない。米軍の爆撃で負傷した」と地元レポーターに語った。ヘルマンド州の病院へ行けば、誰でも逮捕されてしまうという。「治療はしてもらえず、タリバンだと言って政府に逮捕されてしまう」。(後略)

hoonPakistan arrests 14 suspected Taliban in hospital raid
QUETTA

■アメリカ、タリバンの葬儀に対する攻撃を中止[060913 AFP]

7月に米軍は、約100人ほどのタリバンが集合している現場をとらえたが、墓地に遺体を埋葬している最中だったために攻撃を控えたと、軍関係者が述べた。

『NBCニュース』がタリバンが集合している写真を放送し、墓地を攻撃してはならないとの決まりのために攻撃許可を得ることができなかったと、軍関係者が不満を表明した。

アフガニスタンの米軍によると、この写真はアフガニスタン南部で7月に撮影されたという。タリバンが以前よりも大人数で集合している証拠として、レポーターに提供された。「この集団がタリバンであるという確かな情報があり、同盟軍はこの標的を攻撃しようとした」という。「観察したところ、この集団は墓地にいるようで、その日、近くで実施された作戦で同盟軍に殺害された仲間を埋葬している最中だった」。「特定の場所、特定の時間にいたために、攻撃してはならないと決定された」。

(中略)「同盟軍は、作戦の規定については明らかにしない。しかしその水準は、敵よりも道徳的、倫理的に高い」と、火曜日にコースト州知事の葬儀でタリバンが自爆したことに言及しながら語った。

hoonUS military says it refrained from attack on Taliban at funeral
WASHINGTON

■NATO軍、アフガニスタンの領土を奪回[060912 AP]

NATO軍が11日目を迎えた作戦の間に、アフガニスタン南部の領土をタリバンから奪回したという。この作戦で戦闘員510人を、殺害している。

また治安部隊が火曜日、タリバン数十人を殺害し、40人を逮捕した。

アフガニスタン北部では、スウェーデン軍とフィンランド軍が約40分に及ぶ銃撃戦で、地元アフガン戦闘リーダーを殺害して3人の武装した男を逮捕した。NATO軍のもとで戦っていた隊はバルフ州のボカで、ロケット推進手榴弾と小火器で攻撃されたという。北欧軍は応戦し、ネマットゥッラーという戦闘員を殺害、3人を負傷させた。

郊外では治安が悪化しており、カブール西部の山岳地帯で、覆面をしたガンマンがコロンビア人とアフガン人2人の援助活動家を誘拐した。

カンダハル南部では、NATO軍とアフガン軍数千人が、米軍の空爆に援護されながら、これまで少なくともタリバン510人を殺害している。タリバン報道官は、死者の数は誇張されていると主張しているが、ジャーナリストたちは現場に入ることができない。

NATO軍によると、隊はカンダハルと隣接するザーリとパンジャワイ地区の65%、約50平方マイルを、タリバンから奪回したと述べた。

戦闘のために1500家族が避難して、カンダハルの別な場所で避難している。

おそらくタリバンが撮ったと思われるビデオに、空爆で破壊された一般民の家屋の跡だという、大きなクレーターが映っていた。この41分のビデオには、武装した戦闘員のいくつかのグループが僻地を歩いている様子と、一般民と思われる3遺体が映されていた。このビデオが本物かどうかは、明らかではない。

NATO軍司令官のカナダ軍のデビッド・フレーザー准将は、居住地区に隠れていると、タリバンを非難した。「我々は一般市民の犠牲者を出さないように努力している。地元のリーダーたちと連絡をとっているが、タリバンは一般市民の格好をして、一般市民の家屋に潜んでいる」という。

ガズニ州では激しい戦いがあり、アフガン兵と警察が米軍主導同盟軍に援護されながら、アンダール地区の山岳地帯で戦闘員たちと戦った。戦闘員12人が殺害された。

月曜日にはクナール州のアサダバードで四輪駆動車が横転して、米軍主導同盟軍の兵士1人が死亡し、1人が負傷した。(後略)

hoonNATO forces recapture Afghan territory
NOOR KHAN、ETZHARI

■パキスタン、部族との和平協定の内容を明らかにする[060912 AFP]

パキスタン政府は火曜日、先週部族地帯の部族民たちと交わした和平協定の内容を明らかにし、協定は、親タリバン派戦闘員たちを対象としているのではないと述べた。「和平協定は北ワジリスタンの部族民と政府との間で交わしたものであり、戦闘員たちと交わしたのではない」と、アリ・ムハンマド・ジャン・オラクザイ北西辺境州知事が述べた。

「長老や部族の長を代表する全部族地帯の大ジルガは、政府と部族民との間の協定を実現させた」とオラクザイが語った。

9月5日に交わされた調停には、アフガニスタンと接する部族地帯から、外国人アルカイダ戦闘員を掃討することが組み込まれた。パキスタンを立ち去ることができない者は、武器を捨てて平和的に生活することを約束しなければならない。

(中略)政府はこれに対して、軍事作戦が実施された際の逮捕者を釈放することに同意し、部族民130人以上が自由になった。和平協定を結ぶために、地元リーダーたちの特権も回復された。

政府報道官は調印が行なわれた当時、地元政府、部族民リーダー、宗教リーダー、戦闘員の代表が、北ワジリスタンのミランシャーで協定に調印したと発表していた。しかしオラクザイ知事は、当初報道されたこととは違い、戦闘員たちはこの協定に調印はしていないと述べた。タリバンやアルカイダのなかの「重要人物」は、いかなる場合もパキスタンの部族地帯に留まることはできないという。「タリバンと外国人が住む場所は、我々の地域にはない」と語った。(後略)

hoonPakistan Clarifies Terms Of Tribal Peace Deal
Islamabad

■ワジリスタンに首なし死体[060912 Daily Times]

警察が月曜日に南ワジリスタンで、首なし死体を発見した。遺体は身元がわからないほど損傷しており、カラワン・マンザ村で発見された。(後略)

hoonHeadless body found in WaziristanWANA

■アルカイダナンバー2、新たな攻撃を警告[060911 AP]

月曜日にアルカイダのナンバー2が、レバノンの国連平和維持軍をイスラームの敵と名指し、ペルシア湾とイスラエル攻撃を計画し、欧米との戦争に新たな前線を開くことを示唆した。

ザワヒリのビデオは、9.11の追悼式典に合わせて発表された3本のビデオのなかの1本である。そのうちの1本では、世界貿易ビルを攻撃する航空機が映され、19人の自爆者たちを、「歴史を変えた」男たちと賞賛した。別の91分に及ぶデビオでは、ビンラディンがアフガニスタンのキャンプで9.11の計画者たちと微笑みながら歓談していた。

ザワヒリは、3番目の最も長いビデオの中で、さらに攻撃が実施されるだろうと、アメリカ人に警告した。(中略)

3つのビデオはアルカイダのメディア製作部門であるアス・サハーブで作られていた。

hoonAl-Qaida lieutenant warns of new attacks
LEE KEATH、Cairo

■知事の葬儀で自爆[060911 BBC]

パクチア州知事のアブドゥル・タニワルの葬儀で自爆攻撃があり、少なくても5人が死亡した。負傷者もいる模様である。

国会関係者が多数、葬儀に参列していた。

タニワル殺害に対して、タリバンが犯行声明をだしている。

警察によると、葬儀はパクリア州と隣接する、コーストのタニ地区で開催された。

hoonBlast at Afghan governor funeral

■自爆犯、アフガニスタンで知事を殺害[060911 New York Times]

日曜日にカルザイ大統領の親友だった州知事が、部下2人とともに事務所に向かおうとしていたことろを自爆犯に殺害された。

パクティア州知事のハキーム・タニワルは、タリバンが自爆攻撃を開始して以来殺害された、最も重要な政府関係者である。これまで別の州知事2人と上院議員議長が、同じような自爆攻撃を間一髪のところで逃げ延びている。

タニワル氏は、カブール大学の元社会学教授で、タリバン政権時代にはオーストラリアに亡命していた。2002年にカルザイ政府に参加して、コースト州知事を努めながら、鉱物・産業大臣も兼任、今年になってパクティア州知事に就任した。カルザイは、軍閥やムジャヒディン司令官たちを退け、タナイ族の長老であった彼のような教育を受けた者を、政府の要職につけようとしていた。(中略)

アフガニスタン南部では、米軍兵士2人が戦闘で死亡した。2人は特殊部隊兵士で、土曜日の夜、それぞれ別の場所で、1人はカンダハル、1人はザーブルで死亡した。

NATO軍報道官によると、タリバンの死傷者の数は控えめに発表されており、戦場からの報告や空からの偵察、衛星写真に基づいているという。しかし激しい戦闘や、ジャーナリストは現場に入れないことから、その数を確認する方法がない。

先週カンダハル知事のアサドゥッラー・ハリッドが、民家が空爆され、家族13人が死亡したと述べた。中報道官のマーク・レイティは、一般市民の犠牲者が発生した情報はないとしながらも、可能性は否定しなかった。(後略)

garrSuicide Bomber Kills a Governor in Afghanistan
CARLOTTA GALL、KABUL

■アフガニスタンでタリバン92人殺害[060911 AP]

NATO軍の空爆と砲撃で、タリバン戦闘員をさらに92人殺害したと、同盟軍が月曜日に発表した。10日間にわたる作戦で、500人が死亡したことになる。

日曜日にカンダハルで戦闘員たちが反撃しようとしていたところを、殺害したという。カンダハルのパンジャワイ地区とザーリ地区で、これに先立ち94人が死亡している。

現場に報道陣は入れないために、死傷者の数を確認することはできないが、タリバン報道官は多数の死者が出たことを否定し、同盟軍はその証拠として遺体を見せるべきだと発言している。

NATO軍は、これまでに外国人兵士20人が死亡したと発表している。そのうち14人は、偵察機が墜落して死亡した英兵である。一般市民の死者もいるようだ。

NATOは、戦闘はもうすぐ終わると宣言したが、避難している住民は、安全が確認されるまで家に戻ってはならないと述べた。地元民によると、数百人の戦闘員たちが、土曜日の夜に去っていったという。(後略)

hoonNATO: 92 Taliban killed in Afghanistan
NOOR KHAN、KANDAHAR

■戦闘員、パキスタンの長老を殺害[060911 AP]

イスラーム過激派が日曜日にパキスタンの北西部で、部族の長老を殺害した。

(中略)マリック・ダライが、南ワジリスタンの自宅からワナに向かって歩いていたところを、覆面をした男たちに車の中から攻撃され、死亡した。犯人たちは逃走した。ダライは、政府を支持する長老だったために、イスラーム過激派の犯行だと見られている

hoonSuspected militants kill Pakistan elder
ISHTIAQ MAHSUD、DERA ISMAIL KHAN

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.