【2006年10月30日〜11月5日】
●戦闘員が部族の長老を射殺し、これとは別に3人が国境地帯で射殺された。
●外国人や親タリバン派戦闘員の排除のために活動していた、政府委員会メンバー、マリック・ワリ・ザールが土曜日、南ワジリスタンのインザール村で射殺された。
●(中略)さらに北ワジリスタンでは、部族民3人が覆面をした男に射殺された。3人はダンギーン村で車に乗っていた所を引きずりおろされ、射殺されたという。
●これとは別に、行政府関係者のファイズッラーが、ミールワリで車に乗っていたところを何者かに拉致された。(後略)
Four killed in Pakistani tribal area●最近のCIAのアセスメントによると、カルザイ政府と治安部隊はカブールの外に影響力を及ぼすことができずに苦戦していることがわかったと、アメリカ政府関係者が述べた。アフガン人多数がカルザイ政府を腐敗していると見なし、約束していた再建計画を実行できず、タリバン攻撃から国を守るには弱すぎると見ている。
●(中略)このアセスメントは、カルザイ大統領が9月にワシントンを訪問する前に実施された。駐アフガニスタン米大使のロナルド・ニューマンは最近のインタピューで、アメリカはアフガニスタンで「厳しい選択」を迫られていると発言した。失敗を取り戻すためには、「何十年」「何億ドル」もが必要だという。「我々は、なんとか踏ん張らなければならない。それでなければ失敗し、国家は再びばらばらになってしまう」。
●(中略)タリバン司令官はいまだにパキスタンを根拠地にして、アフガニスタン国内で攻撃を実施していると、アメリカ政府関係者が語った。しかし今やアフガニスタン国内にも、タリバン支持者が増えている。
●タリバンは失望したアフガン人たちから支持を獲得し始めており、アフガン人たちに自分たちに協力するよう、呼びかけている。
●「いったいこの者たちの何人が、タリバンを支持しているのか?」とあるアメリカ人関係者が質問した。「何人、強要されているのか? 何人が、雇われて戦っているのか? 何人が、ほかに何もすることがない若者たちで、面白半分に参加しているのか? このような者たちが、混じっている」。
●タリバン戦闘員と麻薬密売人たちは、同じ犯罪ネットワークを使用している。「地元レベルで、つながりがある。さまざまなネットワークが使用されている。情報のネットワーク、密輸ルートのネットワーク、コミュニケーションや資金のネットワークなどだ」。
●芥子栽培の保護を約束された農民からも、タリバンは支持されている。
●中央政府がカブールの外に権限が及ばない理由のひとつは、国家が村の議会とつながることができないからだ。権限を拡大するために、カルザイ中央政府はアフガニスタンの州政府や行政府に頼らなければならない。これらの政府は弱かったり、腐敗した地元官僚に支配されている。「カブールと地元政府の間をつなぐルートがない」と、ある関係者が述べた。
●ニューマン大使によると、このようなリンクを築くことは、アメリカが直面しなければならない、大きな挑戦だという。1990年代のような混乱に陥らないためには、代表政府と強い軍の存在だけが唯一の解決策だという。(後略)
C.I.A. Review Highlights Afghan Lead●(前略)イスラマバードがどんなに否定しても、アメリカがパキスタンにおける攻撃に関与している疑いが大きくなっている。(中略)パキスタンの国境の主権をアメリカが侵害しても、ムシャラフはこれに抵抗したがらない、あるいは抵抗できずにいるようだ。イスラマバードは今月、NATOのヤーブ・デ・フープ・シェーファー将軍と、彼がイスラマバードを訪問した際に、NATOに「兵站学的援助」を与えることに同意する予定である。
●6ヵ月前、アメリカの支持を受けたNATOと、すでに輸送のための協力には合意している。バジョールの事件のあと、パキスタンの民衆はNATOには好意的ではない。しかしこの件に関してイスラマバードには、選択の余地があるだろうか。パキスタンの協力がなければ、NATOはロシア支配地域の上空を飛ぶことになる。モスクワはこれを許すことはないはずだ。
●これらのことから、ムシャラフはブッシュ政権とさらに深い関係を築くことになり、なかなかこの関係からは解放されないだろう。
●部族地帯が宣戦を布告すれば、タリバンにとってバジョールは今後も重要拠点になる。外国軍がアフガニスタンを占領していることに対する敵意は増すばかりで、9月にムシャラフとカルザイがブッシュ大統領とワシントンで会談したときに約束された両国間のジルガは、いつまでたっても開催されそうもない。
●1800人の使節団からなるアフガンのジルガが、ジャララバードで来月開催される予定だが、まるで夢物語のようだ。部族地帯の緊張が高まってくれば、ジルガはかえって逆効果になる可能性も高い。
●政府と部族民のリーダーたちとの間で交わされた南北ワジリスタンの和平協定も、こう着状態だ。欠点はあったものの、ムシャラフの政策はある意味で理にかなっていた。また実験的な試みでもあり、部族地帯の伝統的な権力構造を立て直す上でも、意味があった。
●したがって政府が、バジョールの長老たちと和平協定を結ぼうとしていた時期に実施されたバジョールの攻撃のタイミングには、大きな疑問点が残る。バジョールの人間の大半が、米軍の無人偵察機からミサイル攻撃を受けたと信じているのも、このためだ。
●パキスタン国内のパシュトゥーンと関係を築こうとしているカルザイ大統領にとっても、大きな打撃だ。またアメリカの操り人形になっているというイメージをパシュトゥーンの根拠地から払拭することは、ますます難しくなった。
●最近カルザイは、パキスタン北西辺境州のパシュトゥーンナショナリストと直接接触して、非タリバンパシュトゥーンを味方につけようとしている。カルザイと接触していた人物には、Pakistan's Awami National Party会長のアスファンダヤール・ワリ・ハーンや、Pakistan Oppressed Nations Movement会長のマフムード・ハーン・アチャクザイなどがいる。
●ワリ・ハーンはカルザイの呼びかけに応じ、支持を公的に表明した。ハーンは「今現在、この地域を2つの力が支配している。いっぼうは戦争、憎しみ、孤立を掲げている。もういっぼうは、平和と強調を主張している。我々は後者のほうだ」と語った。イスラマバードは、カルザイがパキスタンにいる仲間のパシュトゥーンのリーダーたちと、「非公式」に接触していることを、快く思っていない。しかしパジョール攻撃のあと、北西辺境州にいる反ムシャラフを掲げるパシュトゥーンナショナリストの政治家たちでさえ、カルザイの大義を認めることができなくなってきている。
●さらにアフガニスタン国内の非パシュトゥーンは、パシュトゥーンの苦しみや悲しみを静観している。タジークのリーダーのユーノス・カヌーニは、カンダハルのパンジャワイ地区でNATOが一般市民を虐殺していることに関して、「このような悲劇的な事件は、地元民と外国軍との間の協力体制が整うように政府が取りはからわない限り、続くだろう」としか述べていない。
●(中略)このような楽観的な態度は、パシュトゥーンとの距離を強調するだけで、パシュトゥーンと宿敵「パンシール人」との間の政治的協調は、さらに難しくなっていく。さらに最近オブザーバーたちは、平和のためには、タリバンを政治組織に組み入れることは不可欠と考えるようになってきている。
●(中略)アフガン戦争は、アメリカやNATO軍の問題に留まらない。アフガニスタンの危機は、いくつかの同心円の形をとる。その中心には機能しない、汚職にみちた政府が存在し、一般民衆の支持を得られないために、人気もない。その周囲には弱い権力、軍閥、法と秩序の崩壊、麻薬密輸がある。たとえパキスタンが、パキスタン国内におけるタリバンの活動を見てみぬふりをしているとしても、タリバン抵抗運動にとっては好都合の状況である。さらに、その周囲にもうひとつの問題がある。すなわちアフガン人(とパキスタン人)の間には、自分たちの国に外国人がいまだに占拠していることに対して、怒りがふくらんできている。
●同様に、国際社会の関心は南部と東部に集中し、北部や西部がいまだに不安定であることを見逃している。これらの非パシュトゥーン地域における 「政治的解決策」は、現在駐イラクの米大使、手腕のカリルザードの置き土産であることに気づいている者は少ない。
●カリルザードは希有の錬金術師である。(中略)カリルザードが大使としてではなく、独裁者的な方法でアフガン人を支配したことにより、穏健なカルザイは今後悩むことになるだろう。数週間前、ウズベクのリーダー、ドスタム氏とファルヤブ州の宿敵アブドゥル・マリークが、血なまぐさく衝突した。この抗争は、数十年前に遡り、一触即発の状態がこれまでも続いていたことを裏付ける。
●ドスタムとマリークが突然表舞台に出てくるなら、カルザイは今後も問題を抱え込むことになる。いっぽうアフガニスタン西部では10日前に、イランとの国境に近い、NATO軍の空軍基地があるヘラート南部のシンダンド地区で、地元の有力者、アマヌッラー・ハーンが、別のパシュトゥーン司令官、アルバーブ・バシールに殺害された。
●バシールの息子が、以前アマンヌッラー・ハーンに殺害された、父親のかたきをとったのだ。これはバレキザイ族とヌールザイ族の血の復讐である。しかしアルバーブ・バシールは、イスマイル・ハーンとも近い人間だ。イスマイル・ハーンは2004年8月にカリルザードから、州知事の座から追い出されたために、再び権力を取り戻そうと目論んでいる。
●2年前アメリカにとって好都合なことに、アマヌッラーが引き起こした武力抗争のために、イスマイル・ハーンが解任された。このことの原因として、地政学が絡んでいることは間違いない。彼はイランと関係が深く、ヘラートに彼が留まる限り、アメリカはシンダンド空軍基地をコントロールすることは不可能だった。
●しかし今や、イスマイル・ハーンは新たなゲームに挑んでいる。カリルザードはいない。カルザイは弱く、アフガンのバザールには、アメリカはなんとかアフガニスタンから撤退しようとしているという噂で、もちきりだ。
●アフガニスタンに何らかの変化があったときに、ドスタムやイスマイル・ハーン、マリークのような人間が決起するかどうかは、わからない。ドスタムはウズベク、イスマイル・ハーンはタジーク、マリークは半分パシュトゥーンに過ぎない。しかし彼らは1990年代に、タリバンやヘクマチアルと手を組んでいた。
NATO fighting the wrong battle in Afghanistan●これまで表に出たことがなかった北ワジリスタンのアルカイダ関係組織が、先月イスラマバードで発生したロケット攻撃未遂事件の実行を承認していた、という事実が判明した。
●ある幹部捜査官によると、北ワジリスタンのミラリを根拠地とするIslamic Jihad Group(IJG)が、計画を実行に移すことを承認していたという。(中略)
●容疑者の取り調べから、ミラリ在住のIJGのリーダーで、ウズベク人戦闘員ヤホヨ、別名ナズミディン・カミリディノビッチ・ジャノブが、首謀者たちに計画を実行するよう促したという。
●首謀者と仲間2人を含む、計画に関わった者の大半が逮捕され、首謀者のハリル、アリ・アーマッド・ゴンダル、ムニールを含む11人が起訴されている。
●IJGはウズベクイスラーム運動IMUの派生組織で、現在は母体組織よりもアルカイダに近い組織だという。
●創始者のヤハヨと、同じくウズベク人仲間のマンスール・ソハイル別名アブ・フザイファが、IMUのリーダーと仲違いして作った新組織だという。IMUの根拠地は南ワジリスタンのワナであるが、IJGのリーダーたちは北ワジリスタンに移った。
●ハリルは20代中頃の若者で、以前ラシュカレ・トイバと関係があったという。ハムダルド大学でビジネスの修士を持つハリルが語ったところによると、北ワジリスタンとバジョールを数回訪れ、ゲリラ戦や爆発物の訓練を受けたという。アフガニスタンでも戦闘行為をしていたことを認め、ワジリスタンを数回訪れた際に、アーマッド司令官として知られていたヤホヨを含むIJGのリーダーたちと、知り合った。
●何回目かのワジリスタン訪問で、パキスタンの重要地域にロケットを撃ち込むことをIJGのリーダーたちと話し合い、彼らの支持を受けた。彼の仲間のゴンダルとムニールはイスラーム協会の学生部門、ジャマッティ・タルバの会員で、ハリルに協力する前は、ヒズブル・ムジャヒディンに出入りしていた。(後略)
Rocket attack plan was approved by Al Qaeda●ワナで金曜日に、前戦闘員司令官が車上荒らしや強盗を働いていたことが判明したあと、スパイの容疑をかけられた人間を殺害することに対する取り締まりを、戦闘員たちが開始した。
●戦闘員のシューラの報道官、ハッジ・ナジールが語ったところによると、木曜日に、ナザール・ムハンマドが仲間の7人とともに逮捕された。ナザールは髪の毛を剃り落とされたあと、ワナのバザールを引き回された。
●男は車上荒らしなどの犯罪に携わり、不正な金を得るために、前戦闘員司令官という地位を利用していたという。
●バザールを引き回される前、ナザール・ムハンマドの長髪は強制的に剃られたという噂もある。別の男も現在強盗の容疑で、取り調べを受けているという。
●また地元タリバン委員会以外は、タリバンの名目で献金を集めることは禁じられるという。献金を強制することはないと述べ、個人的に集金している人間がいたら、処罰されると述べた。
●さらに学生には、軍事訓練を強いることを禁じた。またスモークガラスの車を使用することも禁じ、覆面をしたり顔を隠す者は、犯罪に関与していると見られ、処罰されるという。
●さらに少なくとも12の地元タリバングループを解散させ、アーマドザイ・ワジール族からなる、4つのグルーブと合併することを要求した。
●スパイの容疑を懸ける前に、その家族に忠告し、スパイをやめる機会を与えるという。また十分調査せずにスパイ行為をした容疑をかけ、逮捕したり誘拐、殺害してはならないと述べた。
Militants initiate steps to curb crime in Wana●金曜日に部族民数千人がバジョールのマドラッサ攻撃を抗議し、部族地帯の町ではストライキのために店舗は閉鎖し、交通も止まった。
●パキスタン軍がミサイル攻撃を実施したチンガイ村から2マイル離れた道路を、約3000人の部族民が行進した。
●(中略)野党のMMAは全国にストライキを呼びかけた。バジョールの中心のカールでは店は閉まり、交通も止まった。
●(中略)いっぽう親タリバン派戦闘員たちが、アメリカのためにスパイをしていたとして、北ワジリスタンのマドラッサの教師を斬首した。
●マドラッサの教師のモーラビ・シラーフッディンが木曜日に行方不明になり、翌日村人が頭のない死体を溝の中で発見した。近くには「アメリカのためにスパイをする者は、同じ運命をたどる」と書かれた手紙が置いてあった。(後略)
Thousands protest Pakistan airstrike●先月誘拐されたイタリア人写真家が解放されたと、イタリア国防省が発表した。
●ガブリエレ・トルセロとアフガン人通訳が3週間前に、カンダハルをバスで移動中に誘拐された。誘拐犯たちは、キリスト教に改宗してイタリアに亡命したアフガン人の引き渡しを要求していた。通訳がどうなったのかは、わかっていない。ある報道によると、トルセロは、道ばたに置き去りにされていたという。
●『Peace Reporter Website』によると、トルセロ氏は、銃撃戦に巻き込まれたという。イタリアの新聞『Corriere della Sera』は、誘拐犯とアフガン軍の間で銃撃戦になり、トルセロが重傷を負ったか殺害されたと報道した。イタリア国防省はこれらの報道については、コメントせず、詳細は何も語らなかった。ただ、外務省はイタリアのテレビ局に、イスラーム教徒に改宗しているトルセロは、元気でいると発表している。
●誘拐犯と直接交渉していた『Peace Reporter Website』は、トルセロは、カンダハルに通じる道路に置き去りにされていたとしている。(中略)タリバンは、誘拐に関わっていないと主張した。
Italian 'released in Afghanistan'●月曜日のマドラッサに対する空爆で、少なくともヘリコプター3機が関与していたといわれるが、実際に誰が攻撃をしたかに関しては、さまざまな論議がある。
●ムシャラフに対抗している宗教指導者たちは、攻撃はアフガニスタンにいる米軍によって実施されたと主張している。
●軍関係者はこれらの主張を強く否定し、「純粋なパキスタン軍の攻撃」とする。
●これらの主張が続く中で、政府がメディアをバジョールから閉め出しているために作り話と事実を明らかにすることができず、事態は悪化している。
●イスラマバードの防衛アナリストは、月曜日の空爆の混乱は、パキスタンとアメリカの間で合意が交わされている、諜報共有の性質に起因すると語る。9.11以後直後にこの合意が交わされた際、その内容に関してはほとんどが公表されなかった。しかし最近では、多くのことがわかってきた。
●もともと2国間の諜報共有は、パキスタン周辺にいるアルカイダ容疑者の存在、動き、活動に関してのものに限定されていた。
●カラチ、ラホール、ファイサラバード、ラワルピンディなどのパキスタンの都市部に、アルカイダが根を張らないようにするためのものだった。
●この諜報共有が成功したことは、多数のアルカイダが逮捕されたことからも明白だ。逮捕された者のなかには、ハリッド・シェイク・ムハンマドやラムジ・ビン・アル・シブ、アブ・ズバイダがいる。
●パキスタン軍幹部は、都市部での諜報共有で大きな成功を収めたために、このモデルを部族地帯でも採用することにしたという。
●しかし都市部で成功していたこの作戦は、無法地帯である部族地帯では、2つの点からうまくいかなかった。
●政策の上で、都市部のアルカイダを逮捕することに関して、2国間に意見の相違はなかった。しかしタリバンがアルカイダを匿う部族地帯では、彼らの安全に関する認識が大きく隔たっていた。
●パキスタンの関係者は、部族地帯で軍事作戦に踏み切る前、まず政治的にアルカイダを孤立させるよう、アメリカに強く助言したという。しかしアメリカの関係者は、「アルカイダとタリバンが別々に扱われることに対して、抵抗した」といわれる。
●さらに重要なことは、都市部で重要な逮捕に至ったような極秘作戦は、部族地帯では不可能ということだ。険しい土地柄、部族社会の社会構造のためだ。
●行動する前に、アメリカの飛行偵察機の洗練されたテクノロジーや、遠距離からも目標を識別できるテクノロジーを使用することは、パキスタンにとっては理にかなっている。
●そして行動することが決まれば、どのように実行するかは、単に能力の問題だ。
●アメリカは、パキスタンよりも迅速に行動できる状態にいた。
●例えば1月のバジョールの攻撃に関しては−−イスラマバードはこれがアメリカによって実施されたことを認めているが−−攻撃が実行されることがパキスタンに知らされたのは、実際に攻撃があった、たった1時間前である。
●諜報機関関係者はこれを連携と説明し、極秘共同作戦においては典型的なものだという。
●月曜日の攻撃のあと、パキスタン軍はイスラマバードのジャーナリストたちに、攻撃に至った「証拠」に関して、記者会見した。
●その中には、パキスタン軍が所有、あるいは操縦していない、スパイ偵察機から撮った赤外線写真があった。
●ビデオに映った「訓練」場面は、先月パキスタンの人気のあるテレビ曲が放映したタリバンのプロパガンダ・ビデオと似ていた。
●ジャーナリストに記者会見を実施した関係者は、自分たちが知る限り、マドラッサが戦闘員を訓練するために使われていた明白な証拠だという。
●アナリストたちは、この一連の出来事から明らかになったことは、アメリカとパキスタンが対テロ作戦と彼らが定義する作戦に関して、2国間がいかに連携しているかである。
●ある幹部高官によると、もし作戦がアメリカの偵察テクノロジーとアメリカが提供した精密兵器を使用したのであれば、誰が実際に引き金を引いたかは、学問上の問題にすぎない。
The US role against militants in Pakistan●バジョールにおけるマドラッサ攻撃は、8月24日にカブールで開催された3カ国会談以後、NATOにとってはパキスタンにおける作戦の初めての勝利となった。
●この会談で、アフガニスタンで活動しているNATOが、国境を越えてパキスタンで作戦を実施することが許可された。
●パキスタン政府関係者は、月曜日の攻撃はパキスタン軍が実施したものだと主張しているが、現場にいる『Asia Times』の関係者は、アメリカのヘルファイヤー無人偵察機を含む外国軍が関与していることを確信している。NATOとアメリカは、タリバンとアルカイダが攻撃されたマドラッサにいるという情報をパキスタンに与えたことを認めた。
●月曜日の作戦のあと、諜報機関関係者によると、パキスタンは今後もNATOがパキスタンの裏庭で活動することを許すという。
●(中略)外国軍がパキスタン国内に頻繁に登場することで、悲惨な結果が生じるはずだ。イラクやアフガニスタンで激しい抵抗運動を受けているのと同じように、パキスタンでも抵抗されるだろう。
●さらにパキスタンは、反米ジハード者たちのための新たな基地となる。新たな前線が生まれてしまった。
●新たな局面は、ムシャラフ大統領がワシントンを訪問したときから開始した。ムシャラフが帰国するとすぐ、イギリスのNATO軍司令官、デビッド・リチャーズがイスラマバードを訪問した。
●彼はパキスタン政府に、アフガニスタンのために協力体制を組まなければならないと話した。当時は、国境の警備に関して話し合ったと思われていたが、ラワルピンディの陸軍に近い情報源によると、それ以上のことが話されたと主張する。
●10月の最初の週、英軍関係者がカラチを訪れ、アーガー・ハーンの病院関係者とともに、負傷した兵士に対する緊急措置がとれるかどうか、話し合った。
●米軍多数が、スィンド州のジャコババード空軍基地にすでに待機している。そして最近パキスタンの空軍は、ジャコババード基地の拡大を計画し、作戦を広げようとしているようだ。同様の情報が、北西辺境州のコハート空軍基地からも集められている。
●「アフガニスタンのNATO軍の英軍司令官(リチャーズ)による最近のコメントで、NATOはアフガン人に対する約束を果たすことができずにいると発言し、タリバンは来年の夏、再び力を増強するはずだ予測したことを考えると、これらの準備に納得がいく」と、ある治安関係者が語った。
●いっぽうアフガニスタン各地では、特に南部で、同盟軍は基地の内部でタリバンの捕虜となっている。
●その結果彼らはタリバンと取り引きをして和平協定を結び、ひと息つこうとしている。特に最近タリバンは基地を激しく攻撃しており、冬が到来するまで、これが続くと思われる。
●タリバンはこの新たな作戦のために、多数の犠牲者を出した。しかし南東部の同盟軍の神経を逆なですることには、成功している。彼らはアフガニスタンでの足場を失いつつあると、感じ始めている。
●このような理由から、パキスタンの国土が非常に重要になっている。NATO軍は体勢を立て直し、敵の陣地で戦うことができる。戦いはさらに呪われ、長引く。
NATO takes the fight to Pakistan●親タリバン派戦闘員のモーラナ・ファキール・ムハンマドが、バジョールのマドラッサに対する空爆に関連していた部族民を「処刑」したと、情報源が水曜日に述べた。
●戦闘員がジャン・ムハンマド・ブネリを自宅から拉致したという。「彼が我々をスパイしていたのではないかと、ずっと疑っていた。正しかったことがわかった」と、ある戦闘員が語ったという。いっぽうモーラナ・ファキールは、「今後も異教徒と戦うために、パキスタン国内で活動する」と、ある場所から電話で述べた。
‘Spy’killed、PESHAWAR●ショーッカット・スルトン軍報道官は、マドラッサを攻撃したのは、テロリスト訓練者たちが逃走するのを防ぐためだったと水曜日に述べた。
●軍はマドラッサに対して、ヘリコプター戦闘機を使うしか方法がなかったという。中にいたテロリスト訓練者たちを逮捕しようとしても、彼らは逃走したにちがいない。「成功の秘訣は、不意打ちだ。10分遅れたらこの不意打ちは失敗し、作戦は失敗してしまう」。
●スルタンによると、20代の学生たちがマドラッサの建物の外で運動をしていたいたことや、リーダーたちが集会で、自爆攻撃者の準備をしていると主張していたことなどから、攻撃を実施することにしたという。(中略)
●死亡したリアカット・フセインには、マドラッサでテロリストを訓練してはならないと再三注意したにもかかわらずに無視されたために、攻撃を決意したと述べた。
Madrassa destroyed to prevent escapes, claims Sultan●バジョール行政区のジア・ウルウルーム・マドラッサが攻撃された日に、マーモンド地区の長老たちは地元、外国人戦闘員を匿わないことを約束し、この同意に背いたら500万ルピーの罰金を払うという政府との合意書にサインする準備をしていたという。
●すでに草案はオラクザイ北西辺境州知事に渡され、バジョールのマーモンド地区の長老がサインするばかりになっていた。ウルドゥーで書かれたこの草案のコピーを、『News』は入手した。
●草案に挙げられた5つの条件により、マーモンド地区の戦闘員たちは統制され、長老たちの監視下に置かれることになっていた。合意書がサインされれば、戦闘員が運営する軍事訓練所やマドラッサの不正使用、外国人戦闘員の存在を取り締まることができたはずだった。ミサイル攻撃の必要性はなく、一般市民の犠牲者も出さず、人々の憎しみを増長することもなかった。
●ミサイル攻撃により、マーモンド地区の長老たちの努力は、すべて無駄になった。バジョールの人間がパキスタン軍の主張を信じないで、アメリカの無人偵察機による攻撃だったと確信しているのは、このためである。アメリカは北ワジリスタンであろうとバジョールであろうと、和平協定締結に反対している。
●(中略)驚いたことに、部族民戦闘員リーダーのモーラナ・ファキール・ムハンマドは、バジーョルの平和と繁栄のために、政府と和平協定を結びたいといまだに言っている。
●ミサイル攻撃に対しては批判的だが、自分たちはパキスタン軍や他の機関との戦闘はしたくないと主張する。ただ草案をまだ見ておらず、その内容は知らないと語った。(後略)
Five undertakings listed in draft; missile attack sabotaged agreement●国内各地で抗議運動が起きた火曜日、ムシャラフ大統領は80人を殺害したマドラッサの空爆を支持し、死亡したのはテロ訓練を受けていた戦闘員だったと述べた。
●(中略)地元のニュースによると、ある諜報機関関係者が、ザワヒリとアブ・ファラージュ、リビなどのアルカイダ幹部が、マドラッサを頻繁に訪れていたという。
●地元のテレビ局『AAJ』が、戦闘員がマドラッサの敷地内で軍事訓練を実施している衛星写真を見せ、アフガニスタンやパキスタンを攻撃するための拠点になっていたと報道した。
●「戦闘員たちは訓練され、爆発物を与えられていた。マドラッサはイデオロギー的な動機を植え付けていた」と報道された。
●ショーカット・スルタン軍報道官は、この報道についてのコメントを拒否した。攻撃理由について問うと、「軍事訓練がマドラッサで実施されていたという、確かな情報を入手していた」と語った。
●マドラッサを攻撃したときに、アルカイダ幹部がいたという情報があったことを否定した。さらに『AP』が、パキスタンとアメリカの間で、諜報情報を交換していたことを認めることをほのめかした報道を、否定した。「それは間違っている」。「発言が誤解された。諜報情報を交換していたとしたら、メディアに話すことはできない」。
●しかしワシントンは火曜日、アメリカ政府関係者がパキスタン政府に情報を提供し、そのためにマドラッサが攻撃されたと語った。月曜日の攻撃の前、アメリカとパキスタンの政府関係者が諜報情報に関して話し合い、攻撃することを決めたという。
●「両者が攻撃に合意したという証拠がある」と、あるアメリカ政府関係者が匿名で語った。
●関係者によると、アメリカとパキスタンの政府関係者がマドラッサの攻撃に合意したのは、マドラッサがパキスタンやアフガニスタンを攻撃するための戦闘員を訓練していたからだ、という。ザワヒリの部下のリアカット・フセインが、空爆で死亡した。
●今回の攻撃で、パキスタンの政治が大きく二分される恐れがある。ムシャラフのアメリカとの協力は、イスラーム原理主義者たちの反感を買っている。
●しかし原理主義の野党だけでなく、リベラル派も空爆を非難した。「非常に悪い作戦だ」と、PPPの国会議員エンベル・ベーグが語った。「マドラッサに学生がいることは、わかっていたはずだ。空爆すれば、多数の犠牲者が出る」。「民衆にとっては、許しがたいことだ」。
Pakistan's Leader Defends Airstrike on School●ムシャラフ大統領が火曜日、82人のテロリストが死亡したバジョールのマドラッサに対する攻撃を支持した。
●ムシャラフが、空爆で無実な者が死亡したと言っている人間は、嘘をついていると語った。「全員戦闘員だった。軍事訓練を実施していた。6〜7日間、監視していた。彼らが誰で、何をしていたか知っている」と語った。
●(中略)国会野党のリーダー、モーラナ・ファズール・レーマンは、月曜日の攻撃を 「許しがたい行為」と形容した。
●ムシャラフは国際セミナーに参加した外交官や学者に、テロリズムや過激主義と戦うための戦略には4つの柱があり、軍事力、過激派から人々を遠ざけるための政策、行政力の強化、部族地帯を経済活動を通して体制に組み込むことだと語った。
●「しかし、何よりも軍事的要素が優先される」。「昨日、実際にこのことが証明された」。
●いっぽう治安機関関係者がジャーナリストたちに、訓練されたテロリストたちが「使命を果たすために派遣されようとしていた」ために、作戦は実施せざるを得なかったと、記者会見で語った。
●「訓練者たちは、彼らをアフガニスタンかパキスタンに急いで送り出そうとしていた」。月曜日の作戦で殺害されたのが「テロリスト」であることを証明する「証拠」を見せるために、ジャーナリストたちが集められた。
●テロリストだという赤外線で赤く映し出された人間が、軍事訓練を実施しているイメージが示された。
●ジャーナリストが、写された人間は武器を持っていないことを指摘すると、「訓練は爆発物や自爆のためのもの」で、武器は必要ではないと語った。
●マドラッサは、「NATOを喜ばせる」ためのものではないとも語った。(中略)モーラナ・リアカットのマドラッサは7月以来監視され、アルカイダのザワヒリやアブ・アル・オビダ、アブ・ファラーシュなどが以前、頻繁に訪れていたという。
●通常マドラッサはイードのあと10〜15日は休みのはずなのに、開校しているのは不自然だとも語った。(後略)
Bajaur dead were all militants, says Musharraf●月曜日のマドラッサに対する空爆は、北西辺境州知事のジャン・オラクザイにとっては大きな驚きで、部族のリーダーとの交渉に大きな障害が生じる恐れがあると、関係者が述べた。
●情報源によると、州知事たちは和平協定を締結しようとしていたこの時期に実施されたマドラッサの攻撃に、「言葉を失った」という。
●(中略)バジョール行政府は戦闘員たちと、北ワジリスタンのような和平協定を締結しようとしていた。10月21日に、活動を禁止されているテヘリーク・ニファジ・シャリア・ムハンマドのメンバーで、逮捕されていた9人が釈放され、協定締結が間近であると見られていた。
●「戦闘員との話し合いは、州知事が認めたものだった。バジョール行政官のファヒーム・ワジールが独断で行動していたのではない」。「州知事の指示に従い、部族地帯の問題を武力を用いて解決してはならないという立場を、州政府はとっていた」と関係者が語る。
●自身が部族民であるオラクザイは、今年州知事に任命されていた。「バジョールの攻撃は、知事の信用を失わせるものだ。部族民や宗教指導者に、すべては話し合いや、部族の伝統に基づいて解決すると約束していた」。
‘Bajaur seminary strike could hurt Orakzai's ability to negotiate peace’●バジョール行政区のミサイル攻撃から生存した3人が、治療のためにペシャワルに移された。
●3人のうちの1人はウスマンで、2人目の名前はわからない。2人は重傷である。3人目はアブ・バカールで、現在安定した状態だという。
●22歳のアブ・バカールによると、マドラッサには学生を始め、一番若くて5歳の少年を含む子供たちや先生がおり、テロリストはいないという。 「マドラッサで軍事訓練はない。我々は神の教えを学びに来ただけだ」という。生存したのは自分と、15歳と14歳の少年2人だけだったと語った。
Three survivors of Bajaur attack shifted to Peshawar●空爆されたバジョール行政区のマドラッサは、民家から離れた場所にあるテロリストの訓練所で、ザワヒリが頻繁に訪れていた。
●火曜日に治安機関幹部の情報源が、「モーラビ・リアカットのマドラッサ」として知られていた建物は、アルカイダのナンバー2であるザワヒリと、クナール州のアルカイダ活動の責任者、アブ・オバイダ・アル・ミスリとアブ・ファラー・リビが、新たなメンバーを訓練するために使用していたと語った。
●この関係者が、スワートやディール、バジョール、アフガニスタン出身の人間が、破壊されたマドラッサで行なっていた早朝の訓練模様を映した写真やビデオを見せた。赤外線カメラで映されたビデオや写真には、20〜30歳の男性が、武器や兵器を持たずに運動していた。訓練の時間帯は、だいたい4時半頃で、孤立したマドラッサには広大な運動場があり、破壊を免れたモスクや居住区があるという。
●大人たちが肉体訓練のためにストレッチを行ない、これらの人間は数日後には、アフガニスタンやパキスタンの攻撃目標に送られることになっていたという。
●「我々は、数週間現場を監視していた。再三、モーラビ・リアカットとモーラビ・ファキール・ムハンマドを通してこれらの活動を中止するよう要求していたが、彼らは無視した」と、治安機関関係者が語った。この地域の他のマドラッサはすべて閉鎖され、学生も子供もいなかったという。「学生たちはラマザーンが終わるまでには宗教教育を終え、15〜20日の休暇に入っていた」という。「この間、パジョール行政区の孤立したこの建物で、テロリストが訓練されていた」。
●この建物にはザワヒリとリビ、アル・ミスリなどが頻繁に訪れ、新しい歩兵を準備していた。「訓練には、武器も兵器も用いない。テロリストたちの戦術は、自爆攻撃に変わったからだ」と治安機関関係者が語った。
●この地域のリーダーが、すでに自爆攻撃者役20人を準備したと表明したことは動かせない事実で、それでいて表面では和平協定を締結しようとしていたという。「ワジリスタンのような和平協定が締結される寸前だった。しかし治安的見解からは、マドラッサに対する攻撃のほうが重要だった。不意を突くことが、このような作戦には重要だ」。
●地上部隊は派遣されず、また派遣すれば事前に察知されるので、不可能だという。モーラビ・ファキール・ムハンマドと20人ほどの仲間が現場を訪れた最初の人間で、重要書類を持ち去った。
●彼のあとにモーラビ・リアカットを始めほかの人間もやってきたが、遺体は持ち去らなかったという。マドラッサの片側にあったモスクはそのまま残っているという。「作戦には米軍もNATO軍も関与していない。すべてパキスタンの治安部隊が実施した」と語った。
●自分の子供が殺害されたと公言している人間は、誰も出てきていない。「遺体はスワートなどに運ばれたが、これらのことは彼らがジハード志願者であり、マドラッサの学生ではないことを証明する」。
●治安関係者によると、慎重な諜報作戦であり、死者の弔問に訪れた人間は、覆面をしていた。「逮捕者はいない。また現場に入った治安関係者もいない」。
●このマドラッサが、最近イスラマバードやラワルピンディで実施された一連の事件と関係しているかは、まだわからないという。アルカイダが根拠地としているクナールはヘクマチアルの拠点であり、ヘクマチアルの一味はイスラーム協会に属するために、「イスラーム神学者協会は関与していない」と語った。
●政府はイスラーム協会に対して行動するべきだという。バジョール行政区はイスラーム協会の影響下にあり、イスラーム協会は政情を不安定にさせようと目論んでいると語った。(後略)
‘Al-Zawahiri was frequent visitor to Madrassa’●数千人の部族民が、80人が死亡したチェンガイのマドラッサに対する攻撃を非難し、攻撃にアメリカが関与したと抗議するととも、パキスタン軍に対して自爆攻撃を実施することを誓った。
●ロケット砲などを抱えた約2万人の部族民が、パジョール行政区のカールを行進し、ムシャラフとブッシュを殺害するスローガンを掲げた。(中略)
●長老のイナヤトゥール・レーマンが民衆に向けて、アフガニスタンやイラクで戦闘員たちがアメリカ人を攻撃しているように、パキスタンの治安部隊に対して「自爆攻撃隊」を派遣する準備をしたと表明した。「近々自爆攻撃を実行する」と呼びかけ、民衆に同意を求めると「そうだ!」との答えが即座に帰ってきた。
●またパキスタン軍や米政府に対してスパイ活動をする者は、投石の刑に処することを約束した。「我々のジハードは続く。神の思し召しに従い、人々は米軍と英軍を追い払うためにアフガニスタンに行く」と、親タリバン派聖職者のモーラナ・ファキール・ムハンマドが語った。
●カラチ、ペシャワル、ラホール、ムルタン、クエッタ、イスラマバードでも、抗議集会が実施された。(中略)
●さらにカイバル行政区の近くのランディ・コタールでも、5000人の部族民が行進し、「無実の部族民が流血した」と、ムシャラフを非難した。(中略)
●MMAの指導者も、抗議のためのデモ行進を実施することを表明した。カジ・ムセイン・アフマッドが、北西辺境州代表で元州議会議員のシラージュ・ウル・ハクと州大臣のハーフィズ・ハシュマット、ファズレ・ラッバーニ、その他の国会議員たちとチェンガイ村に入ろうとしたところ、車列が制止された。ジャーナリストたちも、バジョールに入ることができない。
●カジ・フセイン・アフマッドは、その場で集った2000人ほどの部族民たちに、連邦政府を非難する演説を行なった。(中略)これらの抗議運動のために、パキスタンを訪れていたイギリスのチャールズ皇太子夫妻は、ペシャワル訪問の予定を変更した。(後略)
Tribesmen threaten suicide attacks on Pak forces●アフガニスタン東部で、NATO軍兵士3人が死亡して1人が負傷したと、NATO軍の国際平和維持軍が発表した。
●タリバンが、ヌーリスタン州でリモートコントロール爆弾を使って攻撃を実施したと、発表した。
●兵士たちがパキスタンとの国境をパトロールしていた際に、車が簡易爆弾で爆発した。NATO軍は死亡した兵士の国籍を明らかにしていないが、この地域では米軍が活動している。兵士2人の死亡がすぐに確認され、3人目が後に死亡した。
●タリバン報道官のムハンマド・ハニーフが、攻撃に対して犯行声明を出した。(後略)
Three NATO soldiers killed in Afghanistan blast●(前略)パキスタン当局は、バジョール行政区のマドラッサに対する作戦は、パキスタン軍が実施したことだったと主張している。しかし『Asia Times』は、NATOが今回の攻撃を実施したということを、確信している。つい最近イスラマバードは、アフガニスタンから国境を越えてパキスタンで作戦を実施することをNATOに許可した。
●月曜日の攻撃は、バジョールのダマドーラで親タリバン派部族民が、反米・反NATO軍を掲げたデモを実施した2日後に起きた。1月にアルカイダ工作員数人に対して、米軍がミサイルを発射した現場に近い。
●当局によると、タリバンかアルカイダの工作員がこの地域にいるという情報により、攻撃が実施されたという。現場は、クナールの反対側である。5月には、地元の警察と衝突したアルカイダ幹部のアブ・マルワン・アル・スリが、バジョールで死亡している。
●(中略)パキスタンとタリバンは、2日前にバジョールで和平協定を締結することに合意し、月曜日に調印される予定だった。このことは、攻撃を実施したのはNATO軍で、パキスタン軍でないことを示す。
●バジョールの和平協定は、もう締結されない。MMAはこの機に乗じて、目下進んでいる女性の権利に対する法案のキャンベーンを、広げて行くだろう。MMAは、中央議会や4つの州政府議会から辞任することことをほのめかしている。
●(中略)バジョールは、2001年にアメリカがアフガニスタンに侵攻する前に、約1万人のパキスタン人の若者をアフガニスタンに送り込んだ、テヘリキ・ニファージ・シャリアティ・ムハンマディの根拠地である。またバジョールはヘクマチアルのヒズビ・イスラームの裏庭でもある。重要なアルカイダリーダーは、ヌーリスタンとクナール谷に入るために、この地域を頻繁に利用する。(後略)
Another deadly blow for Pakistan●(前略)月曜日に部族地帯の州政府は、バジョールで和平協定を締結する予定だった。今回の攻撃のタイミングから、このような協定に対するパキスタンの関与と、国境の反対側にいる同盟軍との関与に対して、疑問が湧く。さらに部族地帯から過激主義を一掃して、平和をもたらすことも難しくなった。
●(中略)オブザーバによると、今回の攻撃は、アメリカやNATO軍からの意思表示だったという。「今日の出来事は、部族地帯におけるパキスタン政府の政策に対する、不満の意思表示だった」と、ラホール大学のラスール・バカシュ・ライス教授が語る。「NATOとアメリカはパキスタンに、『この地域から撤退したなら、我々がそこに行く』という意思表示をした」。
●(中略)誰がミサイル攻撃したか、またどのような諜報情報に基づいての攻撃だったかについては、さまざまな憶測がある。1月の攻撃のように、戦闘員ではなく、誤って一般市民を攻撃してしまったという情報もある。
●「軍がこのマドラッサを攻撃したのは、とても不自然だ」と、イスラマバードの元軍人のタラット・マスードが語る。「なぜ一般的な地上軍を、派遣しなかったのだろう」。
●また攻撃はアフガニスタン側から侵入してきた米軍かNATO軍によるものだったという憶測も飛んでいる。自分たちが攻撃したというパキスタン軍の主張は、混乱を避けるためのものだったと考えられる。
●(中略)「攻撃は、パキスタン政府との不和を象徴する。パキスタンが締結した協定は、アメリカやアフガニスタンでは評価されていない」と、ライスは語る。
●しかし誰の攻撃であろうと、部族地帯に和平をもたらすための努力は、水の泡だ。「もはや部族民長老は、和平協定に調印しないだろう。政府は非常に難しい立場に陥った」とライスが語った。
Pakistan attack a setback to border peace●月曜日の早朝、パキスタンのマドラッサがミライルで攻撃され、80人が死亡した出来事は、アルカイダ幹部が現場に隠れていたというアメリカの諜報情報をもとに実行されたと、パキスタンの諜報機関関係者が述べた。攻撃に憤慨した宗教リーダーや部族のリーダーは、政府はワシントンの言いなりになってパキスタン人の命を犠牲にしていると、非難声明を出した。
●パキスタンのイスラーム政党は、米軍が攻撃を実施したと非難しているが、パキスタンやアメリカ関係者はこれを否定し、アメリカの諜報情報に基づいて、パキスタンの戦闘ヘリコプターが攻撃を実施したと主張している。
●「訓練キャンプだった。活動を中止するよう、警告していた」と、ワシントンにいるパキスタン大使のマフムード・アリ・デュラニが述べた。「彼らは警告に従わなかったので、我々の戦闘機で攻撃された。現場にいた全員が殺害された。アメリカ人のために、自国民が殺害されたと主張する人々が多数いるだろう。しかし我々はパキスタン国内のテロリズムと、戦わなければならない。そのように、決意したのだ」。
●(中略)バジョールの攻撃は、部族地帯の過激派と和平協定を結ぼうとしていたムシャラフ政府が、急に方向転換をしたことを示す。これまで南北ワジリスタンでは、和平協定が締結されていた。
●バジョールでも今週和平協定が締結される予定だったが、これで実現は難しくなる。月曜日の出来事はムシャラフにとって大きな問題に発展することが予測され、国内の支持を失う可能性がある。
●「なんとばかげた作戦だろう。地元のタリバンと政府の間で協定が結ばれる1日前のことだ。人々の意気込みや部族地帯の平和な雰囲気が、台無しになった」と、国会で宗教政党を率いるモーラナ・ファズール・レーマンが語った。
●(中略)死者の中には、1月にアルカイダのザワヒリを自宅に招いたと疑われている、イスラーム宗教過激派のモーラナ・リアカットが含まれていた。リアカットの葬儀で、彼に従う者たちが「ムシャラフに死を、ブッシュに死を」と叫んでいた。
●現場近くに住む宗教政党の政治家たちは、政府の発表を否定して、1月のミサイル攻撃とそっくりだったと主張する。
●「すべてがダマドーラの時と同じだ。ミサイルがマドラッサに命中する前に巨大な炎が上がり、破裂音があった。その数分後パキスタン軍の戦闘ヘリコプターが飛来して、めくらめっぼうにロケットを撃った」と、イスラーム協会の地方議会メンバーのシャヒーブザダ・ハルーン・ウル・ラシッドが語った。「アメリカの偵察機から発射されたことは、疑いない」。
●ラシッドは今回の事件に抗議して、辞任した。別の北西辺境州の宗教政党リーダーも、辞任している。
●パキスタン政府関係者は、1月の事件とは関係ないと述べた。「我々がテロリストの建物を攻撃したことは、100%確かだ」と、軍報道官のショーカット・スルタン中将が述べた。「アメリカ主導の作戦だったダマドーラと比較することは、誤りだ」。
Pakistan Strike Called Response To U.S. Reports●バジョール行政区のダマドーラにあるマドラッサに空爆があり、10代の少年12人を含む82人が殺害された。
●パキスタン軍報道官のショーカット・スルタン中将は、夜明け前に実施された攻撃で死亡した全員が戦闘員で、一般市民の犠牲者はいないと主張した。
●マドラッサがテロリストたちの訓練所として使用されているという諜報情報に基づいて、作戦が実施されたという。
●しかし地元の住民は、アメリカの無人偵察機のヘルファイア・ミサイルで攻撃されたと信じている。マドラッサを運営していたモーラビ・リアカット・アリを含む、マドラッサの居住者が死亡した。
●パキスタンのヘリコプターが攻撃の20分あとに到着して、丘の斜面にロケットを発射したとある住民が語った。
●しかし軍報道官は、アメリカの介入を否定している。
●(中略)驚くことに、ダマドーラに対する攻撃は、北ワジリスタンで締結された和平協定を倣って、バジョールで政府と戦闘員が協定を結ぶ当日に実施された。和平協定が締結されれば、支配手配になっていたモーラナ・ファキール・ムハンマドとモーラナ・リアカットには、恩赦が与えられることになっていた。2人とも、アルカイダ工作員を匿っていたとされる。
●ミサイルのうち1発はマドラッサの建物を直撃し、もう1発は近くの川に落ちた。その後別の偵察機から、3発目が発射されたという。その15分後にヘリコプター戦闘機3機が飛来して、近くの丘にロケットを撃ち込んだ。
●無人偵察機は、ここ数日間現場の上を飛んでいたと地元住民が述べた。
●(中略)地元民は、マドラッサがクナールで活動するNATO軍に対してジハードを実施する戦闘員たちの集会場所になっていたことを、認めた。
●マドラッサにいた83人のうち3人が生存したが、その後2人が病院で死亡した。死者のうち、55人の身元だけが確認されている。残りは、行方不明だという。
●55人のうち、40人の遺体が近くの墓地に埋葬された。15人の遺体がそれぞれ近くの村に送られた。ほとんどが若者で、20代だったという。12人は、まだ10代だった。
●モーラナ・ファキール・ムハンマドとその腹心のモーラビ・リアカット・アリは、1月にダマドーラ村が米軍のミサイル攻撃を受けたとき、難を逃れていた。このときは、一般市民18人−−ほとんどが女性と子供が死亡した。
82 die as missiles rain on Bajaur: Pakistan owns up to strike; locals blame US drones●バジョール行政区のマーモンド地区にあるマドラッサが月曜日早朝、ミサイル攻撃を受けた。
●バジョールにいる政府関係者によると、マドラッサで生活していた83人のうち、3人だけが生存したという。生き残ったのは学生で、重傷である。
●目撃者によると、チャンガイ村のマドラッサに、無人偵察機からミサイルが3発撃ち込まれた。無人偵察機は夜を通して、現場上空を飛んでいた。戦闘ヘリコプターと戦闘機も、マーモンド地区とカール地区上空を飛んでいた。3日前から、ヘリコプターがバジョール上空を飛んでいたとも言われる。
●村人によると、破壊されたマドラッサから遺体を回収したが、ほとんどがひどく損傷していたという。遺体のうち40人の身元が、なんとか特定された。「遺体は焼けただれていた。遺体の一部がそこらじゅうに散乱していた」と『News』のレポーターのムスタク・ユースフザイが語った。彼は月曜日にバジョールで締結予定だった和平協定のために待機していたために、現場に急行した最初の1人だった。
●ユースフザイによるとマドラッサは完全に破壊され、付随していたモスクの一部も壊れたという。
●マドラッサの近くに住んでいるインヤトゥール・レーマンによると、早朝5時頃にミサイルで攻撃されると、学生たちが泣き叫び、助けを呼んでいる声が聞こえたという。最初のミサイル攻撃で現場に駆けつけた長老3人も、後に発射された2発のミサイルで死亡したようだという。
●村人によると、死者のほとんどが15〜25歳の学生だったという。学生の大半はバジョール出身者で、ディールやスワートから来た者もいる。ある学生の遺体はスワビに、もう1人の遺体はモーマンド行政区に送られた。学生の中にアフガン難民がいたという情報は、全くない。
●死亡した者のなかには、親タリバン派組織で活動を禁じられているタンジーム・ニファズ・シャリアティ・ムハンマド(TNSM)のリーダーで、マドラッサを運営していたモーラナ・リアカットが含まれている。モーラナ・リアカットの3人の息子も死亡したという情報もある。バジョールのTNSMのリーダーのモーラナ・ファキール・ムハンマドは、アルカイダやタリバンを匿っているとして政府の指名手配者になっていたが、攻撃があった時には現場にいなかった。午後にマドラッサで開かれた会議に出席したあと、どこかに立ち去ったという。
●後に破壊されたマドラッサに戻り、アメリカが攻撃を計画して無実なマドラッサの学生を殺害したと、演説した。またパキスタン政府が米軍のミサイル攻撃に協力したと、非難した。「我々は政府を信用し、和平協定を結ぶことにしていた。しかし、彼らのしたことはこれだ。これはテロリストの攻撃だ。犠牲者は、クルアーンを学ぶ学生だ」。
●民衆多数が集まり、反米、反ムシャラフのスローガンを唱えた。彼の仲間のモーラナ・リアカットが殺害されたことを発表すると、すすり泣く者もいた。またムハンマドのいとこのタヒールも、ミサイル攻撃で死亡したと述べた。しかし外国人がマドラッサで訓練を受けていたという報告を、強く否定した。「死亡した外国人の遺体を見せてほしい。銃や弾丸をマドラッサの瓦礫の中から、探し出してほしい」と訴えた。
●(中略)マドラッサがあった村は、1月に米軍の攻撃を受けたダマドーラから、数キロ離れている。
●(中略)『ABC』テレビが、今回の標的もザワヒリだった可能性があると、パキスタン諜報機関関係者の話として報道した。またアメリカの無人偵察機が、ミサイル攻撃を実施したとしている。
●(中略)皮肉なことに、今回の攻撃はモーラナ・ファキール・ムハンマドと死亡したモーラナ・リアカットがパキスタン政府の和平協定を結ぶ予定だった当日に実施された。
●協定では、戦闘員は地元バジョールのモーマンド地区の地元民とともに、外国人がこの地域に住み、アフガン側に侵入しないことを約束することになっていた。
●部族の長老たちはすでに協定を締結し、政府は友好の印として戦闘員を含む9人を釈放したばかりだった。戦闘員たちは前日集会を開き、協定に従うことを約束していた。彼らは外国人戦闘員を匿っていないと主張していたが、同時にアフガニスタンにいる米軍主導軍に対して抵抗運動を実施しているタリバンに協力することを表明していた。
80 die in air attack on Bajaur seminary●ナファズ・ハーンは、ムサ・カーラの戦いを、人生最大の出来事だったと思い起こす。ヘルマンドの町の元警察長官で民兵司令官として、彼は英軍とともにタリバンと戦った。
●「英兵たちがとても好きだった。偉大なる戦士だったし、私の部下の名前を全部覚えていた。一緒に多数のタリバンを殺害した」。
●王立アイリッシュ連隊の兵士たちが部族長老と取り引きを交わし、今年ムサ・カーラから撤退した。(中略)ムサ・カーラから撤退するという取り引きのおかげで、NATO軍やアフガン政府が主張するように、町はタリバンの影響力を受けずにすむだろうかと問うと、ハーンの顔は曇る。
●「撤退を命じられると、英兵たちは罵倒していた。町を守るために戦い、戦友を失った。そして今ムサ・カーラを仕切っている長老たちは、我々と戦っていたタリバンに協力していた者たちだ。取り引きは、外国人兵士たちを撤退させるための、ずる賢い戦略だった」。
●ムサ・カーラはヘルマンド北部の4つの町のうちの1つで、英軍はムハンマド・ダウード州知事の依頼で、この夏、派遣された。タリバンの攻撃に対して、町を守りきることができないという理由からだ。
●オブザーバーたちは、英軍司令官たちはダウード知事の依頼に応じるしかなかったと語る。ここで英兵17人が死亡した。今日ムサ・カーラには、英兵もアフガン警察もいない。タリバンもいない。その代わりに50人の長老による、シューラによって治められている。長老には、それぞれ銃を持った護衛がつく。
●軍の撤退を決めた14か条の取り引きに従い、ムサ・カーラは中央政府の支配下で、長老たちによる、税の徴収、教育、再開発を含む、法に従った統治を行なうことになっていた。今のところ、このうちどれも実現されていない。
●「まだ時期尚早だ」と、ダウード知事は語る。「まだ2週間しかたっていない。ムサ・カーラでは学校は閉鎖されているが、ヘルマンドの他の地区でも同じことだ。女子校も男子校も閉鎖されたままだ」。
●ムサ・カーラの再開発の費用を、現在検討中だと主張し、町の中心から、次第に安定させていくことを期待していると語る。しかし長老によると、英兵の撤退後、周囲のすべての地域が、タリバンの支配下に戻ってしまったという。
●また英軍を攻撃した戦闘員の大半が、パキスタンから入って来た抵抗勢力ではなく、地元の人間だったという。 「戦闘員のほとんどが、本当のタリバンではなかった」と、ムサ・カーラの新行政府の長老の1人、ワキール・ハッジ・ムハンマド・ナイームが語る。「外部の者も確かにいた。しかし大半が政府に腹を立てていた地元の人間で、モスクの指導者たちから、外国人と戦うよう説得された連中だった。この取り引きがいつまで続くか、静観するしかない。タリバンは取り引きを守っているが、地元の人間は、政府に腹を立てている」。彼の言葉により、いかに志が高かったとしても、ヘルマンド州北部に派遣された英軍たちは、犯罪の温床となった地域を、タリバンをほとんど含まない地元の人間の攻撃から守っていたかが、明らかになる。「サンギンの戦闘は、麻薬犯罪人による攻撃から発生したのではないと、無理矢理信じようとしている」と、ある英軍関係者が語った。「あそこに近づいてはならなかった。2人の麻薬王の間の戦いだった。我々はその均衡を崩すために、利用されたにすぎない」。(後略)
After the fighting and dying, the Taleban return as British depar●NATO軍がアフガニスタン南部で戦闘員と6時間に及ぶ戦闘を繰り広げ、戦闘員55人とNATO軍兵士1人が死亡した。
●ザーブル州のデイチョパン地区で発生した戦いで、戦闘員20人も負傷した。死亡したNATO軍兵士の国籍は、明らかにされていない。ザーブル州に派遣されているのは、米兵である。
●土曜日には戦闘員がウルズガン州にあるタリン・コートにある軍事基地を襲撃し、その後のNATO軍とアフガン軍との戦いで、戦闘員70人ほどが殺害された。
●(中略)ルーク・ニティングNATO報道官が、アフガニスタン南部にいる軍は戦闘員の活動が活発な地域に入り、政府の再建計画と発展が実現できるようにすると述べた。
●(中略)NATO軍とアフガン軍は「イーグル」作戦を新たに展開して、秋と冬をとおしてタリバンに圧力をかけるという。
●アフガニスタン東部のクナールでは、NATO主導軍が戦闘員と戦い、兵士3人が負傷したという。(後略)
NATO: 55 insurgents die in Afghanistan●国境地帯でパキスタンの戦闘ヘリコプターが、アルカイダと関連のある訓練所として用いられたマドラッサを破壊して戦闘員80人を殺害したと、政府関係者と目撃者が述べた。
●バジョール行政区のカールの近くにあるマドラッサが、攻撃された。シーツに包まれた約20人の遺体が現場の近くに安置され、葬式が行なわれる準備が進んでいる。いまだに遺体が瓦礫の山から発掘されつつある。
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