【2006年11月27日〜12月3日】


■戦闘でタリバン数十人死亡[061203 BBC]

アフガニスタン南部にいるNATO軍によると、タリバンの襲撃に続いて、戦闘員約70人が殺害されたという。

ヘルマンド州のムサ・カーラで、約4時間に及ぶ戦いがあったと、同盟軍が述べた。

この攻撃で、タリバンがムサ・カーラを隠れ家として使っている可能性が出てくるという。

英軍と一緒にパトロールをしていたオランダ軍がムサ・カーラで襲撃され、空軍が呼ばれたという。この戦いでタリバン戦闘員70〜80人が殺害されたが、NATO軍側には死亡者はいない。

攻撃は、10月に英軍とタリバン戦闘員、地元長老との間で和平協定が交わされた、ムラ・カーラのすぐ外で起きた。

カンダハルでは、英軍の車列のすぐそばで車を用いた自爆が発生し、一般市民3人が死亡、英兵3人が負傷した。

hoon'Dozens of Taleban' die in battle

■アフガニスタンのNATO車列に自爆[061203 AP]

日曜日にアフガニスタン南部で、NATO軍の車列を狙った車を用いた自爆事件が発生し、一般市民3人が死亡、兵士3人が負傷した。兵士たちが爆発後に発砲したために、少なくともアフガン人6人が負傷したという。

カンダハルで起きた爆発でNATO軍の装甲車が破壊され、車爆弾の残骸が広範囲に散らばった。この爆発でNATO軍兵士3人が負傷したと、同盟軍報道官のジェイソン・チャラックが発表した。

爆発の後、兵士たちが発砲し、車に乗った人々に命中したという。爆発で何人が負傷し、兵士たちの発砲で何人負傷したのかはわからない。

今週になってカンダハルでは4件の自爆事件が発生している。月曜日にはカンダハルの町の外で、カナダ兵2人が車による自爆で死亡した。(後略)

hoonBomber hits NATO convoy in Afghanistan
NOOR KHAN、KANDAHAR

■パシュトゥーン、イメージの変化を求める[061202 BBC]

9.11以来、パシュトゥーンは世界で最も悪口を言われている民族だと感じている。自分たちがタリバンと一緒にされ、テロや自爆を行なう者たちだと考えられていることに憤りを感じ、不満だ。

(中略)パキスタンでは、世俗的で民主主義的思考を持つパシュトゥーンたちが、3000年の歴史を持つパシュトゥーンの文化や言語がタリバン化することに、抵抗している。

最近、部族地帯に住む政治リーダーや部族長たち数百人が集まり、「パシュトゥーン平和ジルガ」が初めて開催され、アフガニスタンとパキスタンのタリバンに武力行為を終わらせることを要求した。

《伝統の回復》

ジルガは、パキスタンの軍事政権やISIがタリバンを援助していることを非難し、ただちにこれを止めるように要求した。

11月の終わりに部族長や宗教指導者、若い政治活動家たちがベシャワルに集まり、パシュトゥーンの平和的な伝統や価値を復活させることを、要求した。

(中略)ジルガは、世俗的なパシュトゥーン・ナショナリストの政党、Awami National Party(ANP)によって主催された。彼らはこれまでパキスタンの軍事政権や、国境の両側に広がるイスラーム原理主義を非難してきたために、主流派からはずれてきた。

しかし今、彼らは人気を取り戻している。タリバンが、すべてのパシュトゥーンにその価値観を強制していることが、警戒され始めたからだ。

「タリバンを作ったのは、パシュトゥーンではない。パキスタン軍が作ったのだ」と、ANP会長のアフサンディアール・ワリは語る。「パシュトゥーンは平和のために団結する。しかし戦いの火が国家内で燃えているために、それを消す方法を見つけなければならない。我々は戦争支持者、過激派、戦闘員の間で、板挟みになっている」。

ジルガでは、イスラーム神学者協会を率いる、モーラナ・ファズール・レーマンのようなタリバン支持者も発言した。(中略)

《非難》

レーマンは、タリバンは外国の占領や圧制に抵抗している、と主張した。しかし彼の発言は、タリバンは平和やパシュトゥーンの価値観に対する脅威だとする声に、すぐにもみ消されてしまった。このようなことは、初めてのことだ。

問題の一部は、軍とISIにある。

9.11以前、パキスタンはおおっびらにタリバンを支持していた。ISIは、アフガンの歴史を文字どおり書き換えたのだ。

タリバンの多数が、教育を受けていない。しかしISIの特殊部門が記事や本を書き、セミナーを開催して、タリバンの過激主義はパシュトゥーンのアイデンティティに不可欠であることを、強調しようとした。

カルザイやアブドゥル・ハク、ザヒール・シャー前国王はこれに抵抗したが、パキスタンのメディアには無視された。

このような考えに抵抗したパキスタン人パシュトゥーンはISIにより、裏切り者、あるいは反国家的な存在とされた。

今、民主主義的なパシュトゥーンは、ムシャラフが最近パシュトゥーンを悪者にしようとしている、と語る。

「ムシャラフは我々を殺し合う野蛮人だと言い、パシュトゥーンは暴力的だと発言している」と、アチャクザイがジルガで語った。

ジルガでは、パシュトゥーンの2つの価値観の定義が論議された。つまりモスクとフジュラつまり、部族長の地位である。換言すれば、宗教の権力と世俗的な政治力だ。

宗教指導者たちは、タリバンはこの2つを統合させたとして彼らを擁護したが、他の者たちはパシュトンが国家として存続していくためには、この2つを切り離さなければいけないと主張した。

hoonPashtuns want an image change
Ahmed Rashid、Lahore

■タリバン有利[061202 Asia Times]

ブッシュ大統領はNATOサミットで、アフガニスタンに対する規制緩和や増兵を勝ち取ることに失敗した。これはタリバンにとっては、絶対的なメッセージである。長期的にみれば、すでに失速している同盟軍が敗退するのは、時間の問題だ。

(中略)アメリカ、イギリス、カナダ、そしてオランダにとって残念なことに、他のNATOの国々は、自分たちがいかにして、そしてどこで戦うかについて、規制を加えた。

フランス、ドイツ、イタリアとスベインは、緊急の場合のみこの規制を緩和することにはしたが、南部の戦闘地域には兵を派遣しない。ポーランドだけが今年、増兵することになった。

カナダは3200兵を派遣しているが、ここのところ敵の攻撃で打撃を受けている。今年になって36人の兵士が死亡した。ほとんどが、今年の夏に南部に移ってからのことである。

(中略)ドイツは2700兵を派遣しているが、マザリシャリーフ、クンドゥーズ、ファイサラバードなどの北部地域周辺にその活動を限っている。

(中略)再結成したタリバン戦闘員約1万人が、冬を通して国際軍と戦う準備をしている。木曜日にオバイドゥッラー司令官が、NATO軍の数が増えたとしても「タリバンは全く気にしない。我々戦闘員にとって、攻撃がしやすくなるだけだ」と警告した。

(中略)別の司令官、ダドゥッラー師が2005年に行なったアルジャジーラとのインタビューで、「我々の戦略はヒット・エンド・ランに変わった。ある場所を攻撃し、そこでアッラーの敵を殺す。それから山の中にある安全な基地に戻り、我々のムジャヒディンを守る」と発言している。

パキスタンがタリバンに協力していることや、アフガニスタン政府内の腐敗も麻薬商売との関係は、欧米の諜報機関にとっては公然の秘密だ。アフガニスタン・ウォッチャーによると、これらの要素はすべて関係しあっており、アフガニスタン再建のためには解決しなければならない問題だという。

アメリカはNATO軍や武器の数を増やすことを要求しているが、批評家たちは、ブッシュ政権は軍の拡大ばかりを強調して、アフガニスタンの人々の心を勝ち取る努力をしていないと批判する。

(中略)これに加えて麻薬密輸問題が加わる。(中略)国連捜査官たちは、問題を解決するためには数十年かかると言う。いっぼうでタリバンは、日に日に強くなっていく。

hoonTime is on the Taliban's side
Jason Motlagh

■「天国の王国」の奥深くで[061202 Asia Times]

1996年にタリバンが権力の座についたとき、彼らはアフガニスタン南西部を拠点とした、天国の王国を作ることを約束した。(中略)

(中略)今になって再びタリバンはアフガニスタン南西部で、歓迎されている。ここを拠点として彼らはカンダハルを奪回し、その後カブールに向かう。

《アメリカ、機を逸する》

アメリカに約束された南西部の天国は、すぐに地獄となった。部族民たちはタジーク族や非パシュトゥーンと一緒に、アフガン国軍に組み込まれたために、対立が生まれた。アフガニスタンで再建や開発があったとしても、それらはすべて南西部以外で展開された。干ばつもあった。

しかし何よりも最大の打撃は、何の補償もなく、芥子栽培を禁じられたことだった。

(中略)タリバンの今年の攻撃は、これまでのなかで最も成功し、自爆攻撃を行なうことで、さらに拡大していった。さまざまな地域で、タリバンは支持を受け始めている。しかし今年の何よりもの驚きは、南西部の部族民たちが、タリバンを再び土地に迎え入れたことだ。

《カブールに一歩近づく》

冬とともに、戦闘は休止する。この時期は計画を立てる時期で、すべての道がカブールに向かう。18世紀以来、これはまずカンダハルを取ることを意味する。しかし米軍の圧倒的な空の力とNATO軍の洗練された武器やテクノロジーには、勝つことができない。

代わりにタリバンは、カンダハル〜ヘラートのハイウェイとカブールに通じる道路を遮断することで、カンダハルを孤立させようとするだろう。今後の戦いはこうなる。

hoonDeep inside the 'kingdom of heaven'
Syed Saleem Shahzad   

■チトラル、関心地域[061202 Daily Times]

ビンラディンを始めとするアルカイダ関係者の捜索地として、チトラルはいまだに大きな関心を引いている。

Jamestown Fowndationの『Global terrorism Analysis』に執筆しているパキスタン人ハッサン・アッバースによると、2003年に発表されたビンラディンのビデオにチトラルの山固有の木々が映っていたために、それ以来チトラルに関心が集まっている。

FBIが、チトラルに事務所を設置したという報告もある。またアラブ人の爆発物専門家、アブ・ハバイブが、チトラルの山で数回目撃されている。ハバイブは、パキスタンのアルカイダのために戦闘員を集める資金をラシュカレ・ジャングヴィに提供していたという、アルカイダのシェイク・アフマッド・サリームに協力していたといわれる。

アッバースによると、「豊な文化的な伝統を持つチトラルは、宗教的政治的傾向が変わりつつある。チトラルは、多様化した伝統とアルカイダが関与しているという噂の間で、板ばさみになっている。国境地帯にいる親タリバン要員や宗教政治政党の影響が強くなりつつあり、チトラルはテロとの戦争の焦点になりつつある」という。

政治的に、チトラルは次第に保守的になってきている。2004年後半にAga Khan Rural Support Programme(AKRSP)が宗教過激派に攻撃されて以来、「問題が顕著になってきた」という。

チトラルはアフガニスタンとの国境にあるために、アルカイダがここに隠れている可能性はある。山は、隠れ家としては最適だ。しかしこの地域の人間はパシュトゥーンとは仲が悪いために、他の地域と比べて、アルカイダは隠れにくい。またこの地域ではパシュトゥーンワリはそれほど強くなく、人口の35%がシーア派でもあるために、反アルカイダの地域でもある。「したがってア、ルカイダのリーダーはこの地域を通過したことは考えられるが、長期間チトラルに隠れることは難しい」とアッバースは語る。

hoonChitral an area of concern
Khalid Hasan、WASHINGTON

■自爆犯、パキスタンの建物の外で攻撃[061201 AP]

自爆犯がパキスタン北西部の軍事施設の外で自爆したが、犯人が死亡しただけで、負傷者はいなかった。

ベシャワルの軍事施設の駐車場で、犯人のバイクに仕掛けられた爆弾が爆発した。犯人の身元はわかっていない。

hoonBomber strikes outside Pakistan building
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■アフガニスタンでタリバン16人殺害、司令官2人逮捕[061201 AFP]

NATO軍とアフガン軍がアフガニスタン南部の自爆組織を襲撃し、タリバン戦闘員10人を殺害、戦闘員のリーダー2人を逮捕したという。

これとは別に、アフガン警察との3時間にわたる戦いで、タリバン6人が殺害された。

木曜日早朝にヘルマンド州のサンギンで実施れた自爆組織に対する作戦で、NATO軍兵士1人が軽症を負った。逮捕された司令官の身元は、明らかにされていない。

ISAFの声明によると、軍が、「将来の攻撃で使われる」自爆ベスト2着とロケット推進手榴弾数発や弾薬などを押収したという。この作戦のために、戦闘機やヘリコプターも出動したという。(後略)

hoon16 Taliban killed, two commanders seized in Afghanistan
KANDAHAR

■謎のザワヒリの沈黙[061201 Daily Times]

10月31日のパジョールへの空爆は、アルカイダ副リーダーのザワヒリを殺害したか、至近距離を攻撃されたために、彼は隠れざるを得なくなったと、テキサスの諜報機関である『ストラットフォール』が発表した。

『ストラットフォール』の記者、カムラン・アシュガル・ボハリによると、アルカイダはたえず世界にメッセージを発信し続けて来たという。したがって空爆以来1ヵ月近くもザワヒリから発言がないというのは、奇妙である。またビンラディンも沈黙したままだ。

『ストラットフォール』によると、ザワヒリが死亡したと考えることは難しいという。もし彼が殺害されたのなら、今ごろジハード社会は彼の死をリークしているはずだ。たとえアメリカの諜報機関が死亡を確認したとしても、ザワヒリやビンラディンの死を隠すことは難しい。

「10月31日のミサイル攻撃のために、ビデオなどを制作するのが難しくなったと考えられる。(中略)しかし(彼のビデオ制作をしている機関である)As-Sahabが僻地の部族地帯にあるとは考えにくい。したがって安全のために、ザワヒリからの連絡がなくなったと考えるほうが妥当だ」という。

ということは、逆にザワヒリは生存しており、隠れている。空爆でザワヒリは殺害されなかったが、もう少しで殺害されるところだったという。

アルカイダはマドラッサが攻撃されたことやそのタイミングにより、アルカイダの動きが監視されていると考えている。アメリカの、またはアメリカとパキスタンの諜報機関が、アルカイダの警備網内に入り込んだと見ている。正確にいうと、アルカイダは空爆された際、どこから情報がもれたか把握していなかった。したがって外との接触を断たざるを得なくなったという。(後略)

hoonMystery surrounds Zawahri's silence
Khalid Hasan、WASHINGTON

■アフガニスタンに増兵。タリバン、NATOに「どうぞ」[061201 Daily Times]

タリバン司令官が木曜日に、アフガニスタンに増兵するというNATOの計画を歓迎し、抵抗勢力にとって標的が多くなると述べた。

「アフガニスタンにNATO軍を増兵したり広げたりすることは、タリバンにとって何の問題もない。タリバンにとって、狙いやすくなるだけだ」と、ムラー・オバイドゥッラーが『ロイター』に語った。イスラーム原理主義者たちは、あと20年間は戦いを続けられるという。

「外国軍と5年間戦ったことで、タリバンは強力な軍隊となった。タリバンは最強の軍と戦い、敗北させることができる」。また今後タリバンは自爆攻撃を続けると、繰り返し強調した。(後略)

hoonTroop increase for Afghanistan: Taliban tell NATO to 'bring it on'
KABUL

■ジャーナリストは誤り、戦闘員が罰する[061130 Daily Times]

「私が軍に投降したと報道した奴の頭を切り落としてやる」と、故ネック・ムハンマドが、メディアが2004年4月24日に交わされた和平協定を「投降」と表現した翌日に発言した。

南ワジリスタンのカルーシャでネックにインタビューしていた記者団は、自分も含めて、この発言に恐れをなした。蒼白な記者たちは顔を見合わせ、自分たちの首はワジリスタンからの報道に左右されていることを思い知らされた。

ネック・ムハンマドに会ったあと、私は『BBC』の同僚と一緒に、今さっきの信じられない時間から現実に戻るために笑い合った。我々の属する組織が、この取り引きをどう解釈するか、わからなかった。ペシャワル、イスラマバード、カラチ、ラホールの人間はわからないかもしれないが、ワジリスタンのような紛争の地で仕事をすることは、簡単ではない。記事の中のただ1つの言葉により、戦闘員から攻撃されることもある。戦闘員とジャーナリストの間の関係は、イギリスの天気と同じように気まぐれだ。そしてお行儀の良い子供を演じていたネック・ムハンマドは、新聞の見出しで彼が軍に「投降」したと載った途端に、豹変した。

ミランシャーで火曜日に起きたことも、同様だ。単なる技術的な間違いや不注意により、世界で最も危険な場所にいる現場から報告している人々の命が、危険にさらされる。

パジールは、戦闘員たちが彼に危害を加えなかったことを、「単なる運」だと表現する。「私は戦闘員たちに、これは私の間違いではない。他の人の過ちの犠牲になりたくないと必至に訴えた。戦闘員たちが私を信じてくれたことに対して、神に感謝している」と、記者のパジールが語る。(後略)

hoonJournalists err, militants punish
Iqbal Khattak、PESHAWAR

■北ワジリスタンで新聞販売禁止[061130 Daily Times]

月曜日に、ミールアリの近くで治安部隊と戦闘員が衝突し戦闘員4人が死亡したという誤った報道がされたために、北ワジリスタンでは新聞が2日にわたって販売禁止になった。

「水曜日に北ワジリスタンでは、どの新聞も販売されなかった」と、ウルドゥー紙と英字紙のほとんどを取り扱っているハジ・パジールが述べた。

「販売禁止を遵守している。新聞の束を受け取ったが、開けていない。戦闘員たちを怒らせたくない」。

タリバンと呼ばれる地元の戦闘員たちは、『BBC』のウルドゥー語放送が、月曜日に誤った報道を載せたために新聞販売を2日間禁じた。地元の新聞がこの話を取り上げ、パキスタンの新聞全紙に配信した。1ヵ月前に治安部隊と戦闘員たちとの間に衝突があり4人の戦闘員が死亡したが、『BBC』はこれを最近の事件として取り挙げた。

行政府にも、新聞は届かなかった。

行政府に政府はどうしているのかと問うた所、「ムシャラフは『まずパキスタン』と言っているが、ミランシャーにいる我々は『まず自分たちの命』と考えている」と笑った。

今回の事件は、9月5日の和平協定で戦闘員たちの影響や力を増強させていないという政府の主張に、相反する。

「我々は力だけを信じる人間によって、支配されている。ミランシャーには政府はない」と、ある高校の教師が語った。

タリバンは金曜日にシューラ(会議)を開催する予定で、新聞の販売について話し合う。「禁止令を解くかどうかわからない」と、あるジャーナリストが語った。

いっぽう火曜日、戦闘員たちが新聞を燃やし、新聞記者を一時的に拘束したという。「再び戻りたくない」とこの記者が述べた。「タリバンが気に入らない話を書けば、ワジリスタンのジャーナリストに危害が加わる。ワジリスタンについての報告には、注意してほしい」と、編集者たちに訴えた。

hoonBan on sale of newspapers in North Waziristan
PESHAWAR

■タリバンの「客」[061129 Asia Times]

『Asia Times』の記者、サイート・サリーム・シャーザッドが水曜日、アフガニスタンでタリバンに6日間拘束されたあと、無事にカラチの自宅に戻った。

仲間の記者カマール・ユースフザイと一緒に、シャーザッドは11月21日にヘルマンド州のバクラーンに入った際に、タリバンに拘束された。スパイの疑いをかけられ、タリバンの許可を得ずに地域に入ったとされた。2人はアフガニスタンから発行された、許可書とビザを所持していた。

シャーザッドによると、バクラーンで何人かのタリバンに会い、話を聞いたという。しかしインタビューを終えたあとに、身分証明書を見せるように要求された。「彼らは電話で誰かと話したあと、自分たちの許可なくしてタリバンの地域に入ることはできないと言った」とシャーザッドが述べた。

「彼らの要求に従って、パスボートや『Asian Times』や『Dawn』グループが発行した身分証明書を含め、すべての書類を見せた。しかし彼らは私とカマール・ユースフザイを拘束し、荷物を押収した。そして疑いが晴れるまで、客人になってほしいと言われた」という。

最終的に月曜日に、2人は解放された。「拘束したことを、謝罪された」と、シャーザッドが述べた。

2人はその後バクラーンへ行き、そこでタクシーを拾って国境に向かったという。しかし途中で車が壊れたために、戻るのが遅れた。

(中略)シャーザッドは、「肉体的にも精神的にも元気で、何の問題もない」と述べ、「アフガニスタンに再び戻る」という。(後略)

hoonA 'guest' of the Taliban

■パキスタンの基地に対する爆弾事件容疑者、逮捕[061129 BBC]

パキスタン政府関係者によると、11月に発生したダルガイの軍事基地に対する攻撃と関連して、逮捕者数人が出たという。

関係者によると、逮捕されたのはバジョールと関係のある人間だという。

(中略)逮捕者の名前は明らかにされていないが、取り調べにより、容疑者たちがバジョールと関係があるという「重要な証拠」が明らかになったという。

hoonPakistan base bomb suspects held
Syed Shoaib Hassan、Karachi

■NATO軍兵士2人と警察官、殺害[061128 AFP]

NATO会議が開催されている最中、NATO軍兵士2人とアフガン人警察官が殺害された。この他に、NATOの国際平和維持軍ISAF兵士2人とアフガン人5人が負傷した。

ロガール州をパトーロル中に車が爆発物で爆破され、兵士2人が死亡した。この他に兵士1人と通訳1人が負傷した。ロガールにいるのは、主に米軍兵士である。

この事件の数時間前にパンジャワイで、国際平和維持軍の車列の近くで車を用いた自爆があった。これに対してタリバンが、犯行声明を出している。(中略)またヘラートでも、警察のジープに自爆犯の車が激突し、警察官1人が死亡した。(後略)

hoonTwo NATO soldiers and policeman killed as leaders meet
KABUL

■アフガン自爆事件で、警察官死亡。抵抗勢力、検問所を襲撃。[061128 AFP]

アフガニスタン西部で自爆犯が警察の車輛に激突し、警察官が死亡した。また東部では、抵抗勢力が警察の検問所を襲撃して、戦闘員2人が死亡した。

ここしばらくの間、タリバンの攻撃が沈静化していたが、再び自爆攻撃がたて続けに発生している。今回で4度目の自爆攻撃である。(中略)

ヘラートで対テロ警察に尾行されていた自爆犯の車が警察のジープに激突し、警察官1人が死亡し、1人が負傷した。一般市民3人も負傷した。

(中略)火曜日にコーストでは、100人ほどの戦闘員が国境近くにある検問所を襲撃した。約1時間にわたって、銃撃戦が続いた。

警察司令官のカシーム・ヘールによると、戦闘員たちはタリバンを支持するアルカイダ組織の人間だという。アルカイダの犯行とするその根拠については、語らなかった。「アルカイダ2人が死亡した。遺体がまだ放置されている。この他に5人が死亡したと思われるか、戦闘員たちが遺体を持ち帰った」(後略)

hoonAfghan suicide bomb kills policeman, rebels storm checkpoint
HERAT

■南ワジリスタンで「アメリカスパイ」射殺[061128 Daily Times]

親タリバン戦闘員が南ワジリスタンで宗教指導者を殺害し、アフガニスタンで活動している米軍のためにスパイ活動をしていたと非難したと、関係者が月曜日に語った。

当局が、銃で撃たれたモーラナ・グル・タヒームの遺体を、マキーン村で発見した。遺体には、タヒームが「アメリカのスパイで、モーラナ・サラーウッディンとモーラナ・ハシーム・ハーンの友達だった」と書かれていた。サラーウッディンとハシーム・ハーンの2人の宗教指導者もスパイ活動をしていたとして、以前に射殺されている。

hoon'US spy' shot dead in South Waziristan
MIRANSHAH

■北ワジリスタンで戦闘員4人死亡[061128 Daily Times]

北ワジリスタンの準軍隊が4人のテロリストを殺害したと、情報源が述べた。

『BBC』のウルドゥー語放送によると、ある治安部員の話として、日曜日と月曜日の間に反国家的要員が、ミール・アリにある準軍隊基地を攻撃したという。準軍隊が反撃して、戦闘員4人をその場で殺害した。

戦闘員たちは仲間3人の遺体を持ち去ったが、準軍隊は1人の遺体を回収した。殺害されたのは、スピン・ワムの住民、アブドゥル・レーマンだという。

これとは別にバヌーの検問所で、爆発物が遠隔装置で爆発した。負傷者はいないという。

hoon4 militants killed in N Waziristan
MIR ALI

■カナダ兵2人、アフガニスタンで死亡[061127 AP]

アフガニスタンで月曜日に自爆犯が外国軍の車列を襲撃して、カナダ兵2人とアフガン一般市民1人が殺害された。

カンダハルで車列の近くまで車を運転してきた男が自爆したと、州警察長間のイスマットゥッラー・アリザイが述べた。このほうか市民1人が負傷した。

NATO軍報道官、ルーク・ニテヘングもISAF兵士が殺害されたことを認めたが、国籍は明らかにしていない。兵士たちはカンダハル郊外の再建プロジェクトに従事していたという。

これとは別に、自爆犯がアフガニスタン南部の混雑したレストランで自爆し、アフガン人15人を殺害、24人を負傷させた。(後略)

hoon2 Canadian troops kill in Afghanistan
KANDAHAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2006.