【2007年4月9日〜4月15日】
●チトラルに向かっていたC-130がディール上空で攻撃された事件を捜査している政府関係機関は、同機が攻撃された証拠を今のところ発見していないという。
●警察や政府関係機関が犯人を探しているが、まだ何も証拠がない。C-130は雪の被害を受けたチトラルに、救援物資を運んでいた。
●同機のバイロットは木曜日に、アッパー・ディール上空を飛行中に攻撃されたと報告していた。しかし情報源によると、このパイロットは本当に攻撃されたかどうかは100パーセント確かではなく、1万6000マイル上空を飛行中に、地上で閃光を見たとは言いきれないという。(後略)
No clue to attack on C-130 plane●土曜日の夕方、ラール・マスジッドに所属する地元タリバンのグループが、イスラマバードのバラ・カフー地区にあるカセット店を襲撃して、CDやビデオを焼いた。
●バラ・カルー警察によると、現場でタリバン3人を逮捕したが、10人ほどが逃走したという(後略)。
Local Taliban raid video shop, burn CDs in Islamabad●先月、エリート海兵隊の特殊部隊がアフガニスタンで襲撃を受けてから「過度の武力」を用い、約10マイルの道路で通行人や一般車輛に発砲して、4歳の少女と1歳の男児、3人の老人を含む一般市民12人を殺害したことが、人権団体の調査で明らかになった。
●目撃者によると、四輪駆動車に乗った海兵隊員たちが、自爆攻撃を受けた現場から離れた、少なくとも6ヵ所で発砲し、静止した車や通行人をはじめ、「全く脅迫的な行為を行なっていなかった」「一般市民」を攻撃したという。
●死亡したアフガン人12人のほかに、女性2人を含む、35人が負傷した。(後略)
Excessive Force By Marines Alleged●アフガニスタン南部で、米軍主導軍とアフガン軍が航空機に援助されながらタリバンと戦った。
●木曜日、軍が約5時間に渡ってヘルマンドのサンギン地区でゲリラたちと衝突した。(中略)アフガン軍と同盟軍がカジュ・ゲルド村の近くで、逃走するタリバン戦闘員たちを北部まで追跡したという。(中略)南部で同盟軍兵士1人が死亡し、2人が負傷したと、金曜日にNATO軍が、発表している。
●(中略)先週以来、NATO軍兵士11人が爆弾や銃による攻撃で死亡している。(後略)
35 militants killed in south Afghanistan●金曜日にアフガニスタン南部で、パトロール隊がタリバンと激しく戦い、英兵1人が死亡し、2人が負傷したと国防省が発表した。
●(中略)ヘルマンド州のナウ・ザードの町の近くに駐屯する隊が、タリバンと戦った。(中略)アパッチヘリコプターが地上にいたタリバンと戦い、チヌークヘリコプターが負傷した兵士をキャンブ・バスションに運んだが、兵士はその後死亡したという。(中略)隊はさらに別のタリバンのグループと2時間に渡って戦ったあと、撤退した。
Another British soldier killed in Afghanistan●アフガニスタンでタリバンに拉致されたフランス人援助活動家2人のビデオが出て来て、カナダのCBC放送がビデオの静止画を放映した。女性人質が、小さな声で命乞いをしていた。
●2人の援助活動家と同僚のアフガン人3人が、2週間前にニムローズで誘拐された。
●(中略)エリックと名乗る別の男もビデオに登場し、同じような発言を行なっている。(後略)
French captives 'appear on video'●木曜日の朝、C-130機とチトラル〜ペシャワルのPIA定期便に何者かがロケット弾を撃ち込んだが、2機ともあわや難を逃れた。PIAの情報源によると、PK-661便がチトラルからペシャワルに向かって飛び立ち、ディール上空を飛行していた9時頃に、事件が起きたという。ロケット弾は、当時チトラルに向かっていた軍用機、C-130を狙ったものだったという。(後略)
Rocket narrowly misses aircraft●ムシャラフ大統領が木曜日、1週間近くに渡ったアフガニスタンとの国境近くの戦いで外国人約300人が殺害されたと述べ、軍事支援が行なわれたことを初めて認めた。
●先月に南ワジリスタンで始まった戦いで、部族地帯に隠れていたアルカイダ系のウズベク人戦闘員たちが標的となった。「南ワジリスタンの人々が、外国人に対抗した。約300人を殺害し、パキスタン軍の援助を受けた。彼らは協力を依頼してきた」と、ムシャラフがイスラマバードで行なわれた記者会見で述べた。「我々は同じことを北ワジリスタンでも要求しており、おそらく実現するだろう」。
●ムシャラフが示した死者の数は、軍がジャーナリストたちに南ワジリスタンを視察させた際に示した数よりも多い。陸軍関係者によると、150〜230人の外国人戦闘員と部族民40人が死亡したという。(後略)
Musharraf: 300 foreign militants killed●アフガニスタンのザーブルで、少なくともタリバン戦闘員35人が戦いで殺害された。
●州知事報道官によると、タリバンがアフガン治安軍の車列を襲撃したことで、水曜日に軍とショージョイで戦闘が始まった。米軍主導の同盟軍によると、ザーブル州のカラート北西部の洞窟の近くで、衝突したという。
●「最初に我々の軍が攻撃された」と、ザーブル州知事報道官のグーラブ・シャー・アリヒルが述べた。「同盟軍に援助を求めたところ、地上軍と空からの援助があった」(後略)。
Afghan battle 'kills 35 Taleban'●水曜日にアフガニスタンで、カナダ兵2人が死亡した。(中略)報道規制のために、詳細はわからない。
●水曜日にはカンダハルでカナダ軍の車列を狙った自爆攻撃があり、アフガン人10人が負傷した。(中略)日曜日には道路脇で爆発があり、カナダ兵6人が死亡している(後略)。
Two Canadian soldiers reportedly killed in Afghanistan●(前略)部族民の軍隊が、アルカイダ系の外国人戦闘員230人を殺害し、パキスタン政府は、この地域でテロとの戦いが始まった証拠だと主張している。しかし、軍が部族民戦闘員と協力することで、アフガニスタンでアメリカやNATO軍と戦うタリバン戦闘員たちが、さらに強力になるのではないかと憂慮する声も上がっている。
●(中略)ジャーナリストたちを視察のためにワナに連れて行ったパキスタン陸軍によると、今回の戦いは、ウズベク人の犯罪行為に嫌気がさした部族民が始めたと述べる。(中略)しかし、実態は明らかではない。
●さらに軍は、今回の戦いには関与していないと述べている。
●去年の暮れから、住民たちがウズベク人たちに対立するようになったことは、明らかだ。今年の3月に、部族のリーダーだった兄弟が殺害され、その後、迫撃砲攻撃で子供8人が巻き添えになったことで、対立が顕著になった。その後数百人の部族民が、戦いに参加した。
●(中略)ワナの陸軍司令官、グル・ムハンマド中将によると、部族民の軍隊責任者モーラビ・ナジールは、地元タリバン責任者である。しかし、だからといって、彼がアフガニスタンで欧米軍と戦っている原理主義者に協力しているわけではないという。「彼は部族民として戦っているのであり、タリバンとして戦っているのではない」。
●しかしナジールの支持者によると、自分たちは南ワジリスタンにいる中央アジア出身者たちとだけ、戦っているのではないという。「対戦するのがアメリカであろうとロシア、イギリス、インドであろうと、我々の体に魂がある限り、我々はアフガニスタンでジハードを戦い続ける」と、ナジールの部下であるハッジ・シャリーフが述べた。
●シャリーフによると、今自分たちは「母国に敵がいるために」、アフガニスタンのジハードから一時的に遠ざかっているだけだという。
●ナジールの報道官だというムッラー・オワイス・ハニーフが今週、ウズベク人たちは犯罪行為を繰り返していただけでなく、ここ4年間、アフガニスタンにおけるジハードに参加していなかったと、非難した。「彼らはタリバンやアルカイダのイスラーム運動には、関係していなかった」という。
●(中略)さらに、南ワジリスタンに隠れているにもかかわらず、アルカイダ系のアラブ人たちが狙われた形跡はない。
●欧米外交関係者によると、ウズベク人一掃は意味のあることだが、政府が親タリバン系戦闘員たちを訓練し、武器を与えていることを憂慮し、今後さらにこれが問題化してくるのではないかと見ている。
●元陸軍将軍のタラート・マスードは、ウズベク人の影響がなくなったところで、ナジールや他の部族民リーダーたちがどのような行動にでるかで、今回の作戦が成功したかどうかはわかるだろうと語る。「政府の見解からは、この政策は成功したといえる。しかし、これらの人間たちの力が強くなりすぎた場合、政府は彼らをコントロールできなくなる。彼らが支配権を握るかもしれない」。
Tribesmen in Pakistan battle militants●南ワジリスタンの部族民たちが、ワナ周辺にいた外国人戦闘員とその協力者たちを排除し、アフガニスタンとの国境地帯やバローチスタン州と接する地域に追いやった。
●(中略)「殺害された外国人たちの遺体は、枯れ井戸や洞窟に放置されている」と、ある関係者が述べた。この地域や部族民の状況に詳しい政府関係者によると、外国人たちによる残虐で非人間的な行為に対して、アフマドザイ・ワジール族たちが決起したという。この地域に外部の人間が留まることは、今後不可能になりそうだ。
●ナジール司令官とハッジ・シャリーフが率いる「ムジャイディーネ・ハク」と名付けられた部族民による軍隊(ラシャカル)が、いわゆるジハードの名目で非イスラーム的、非人間的な行為を行なっていた外国人に対して、勝利を宣言した。
●「我々は外国人たちを匿って世界を敵にまわしたが、不運なことに、彼らは自分たちのホストに対してターゲット殺人や拷問を行なった」と、ラシュカルの報道官、ムッラー・オワイス・ハニーフィが述べた。
●(中略)「イスラームの名目で、タヒール・ユルダシェフは80人のトルクメンムジャヒディンを殺害した。パキスタン人やアラブムジャヒディンでさえ、危険にさらされた」という。
●報道官によると、タヒール・ユルダシェフは外国の秘密組織の工作員で、彼の組織にとって強奪や恐喝は日常茶飯事となり、ユルダシェフに抵抗する者はパキスタン人スパイとして殺害されたという。
●ワジール族の怒りは、先週アザムワルサックで、地元ジャーナリストのディン・ムハンマドの家が襲撃され、彼の父親と弟、いとこが殺害され、叔父のジュマ・ハーンが公開処刑されたために爆発した。
●目撃者によると、処刑された際にジュマ・ハーンが、自ら処刑台に上がり、首にまきつけられたロープを引っぱり、部族民たちに外国人たちに対抗するように呼びかけた勇敢な行為が、地元部族民たちに行動を決意させたという。
●「タヒール・ユルダシェフの部下を逮捕したが、丁寧に扱っている」とハニーフィは述べ、ムシャラフのために外国人に対抗しているのではなく、彼らの非人間的な態度にのために決起したと付け加えた。
●(中略)住民たちは、外国人たちは今後はバローチスタンに隠れるのではないかとみている。アフガニスタンに入ることも、考えられるという。
●「南ワジリスタンのマナとバガールから、アフガニスタンやバローチスタンに入れる」と、関係者が述べた。治安部隊と地元部族民たちが、バガールとマナをすでに守っているという。「シャーワルには入れないようにしているために、北ワジリスタンに入ることは難しいだろう」。
●ナジール司令官は、北ワジリスタンのタリバン司令官たちとすでに接触し、彼らを匿わないように求めている。北ワジリスタンのミラリで家族とともに生活している外国人がいるが、部族民や政府は彼らに対しては行動はしていない。
Tribesmen evict foreign militants from S Waziristan●タリバンが月曜日に、司令官2人を釈放しないかぎり、アフガン医療関係者4人とその運転手を殺害すると脅迫した。タリバンは昨日、イタリア人ジャーナリストのダニエレ・マストロジャコモと一緒に拉致された通訳を、斬首している。
●(中略)タリバンによると、3月27日にカンダハルで、医師と看護婦3人とその運転手を拘束したという。「もし政府が2人のタリバン司令官を釈放しなければ、アジュマル・ナクシュバンディと同じ罰を与える」と、ダドゥッラー師の報道官、シャハブディン・アタルが述べた。
●(中略)「イタリア人ジャーナリストと引き換えに、アフガン政府と外国人たちは、タリバン5人を釈放した。彼は外国人ジャーナリストだった」と、アタルが述べた。「アフガン人ジャーナリストと引き換えに、タリバン司令官2人の釈放を要求したら、アフガン政府は応答しなかった。アジュマルの解放のために、交渉しようともしなかった」という。「政府は外国人のためだけに動き、アフガン人のためには何もしないことが証明された」。
●カルザイは先週、囚人の交換を弁護して、イタリアのロマノ・ポルディ政権にとって大きな危機だったと述べた。今後囚人の交換はないという。
●月曜日にカルザイ政府は、タリバンは5人の戦闘員と引き換えにマストロジャコモとナクシュバンディの2人を解放することになっていたにもかかわらず、約束を果たさなかったと述べた。政府は通訳の解放のために交渉したが、タリバンは応答しなかったという。
●タリバンはニムローズで、フランス人援助活動家2人とアフガン人スタッフ3人も拉致している。
●これとは別にイタリアの援助団体が、マストロジャコモの解放後にアフガン政府に逮捕された、アフガン人スタッフの釈放を要求した。
●日曜日にアフガニスタンの諜報組織報道官、サイード・アンサリが、マテトロジャコモとナクシュバンディと運転手の誘拐に協力したとして、ラフマットゥッラー・ハニーフィを告発した。
●しかし援助団体創設者のジノ・ストランダがイタリアのテレビのインタビューに応じ、 去年アフガニスタンで誘拐されたイタリア人カメラマンの解放のために、ハニーフィはタリバンに200万ドルを渡した功績があるために、ポンディ政権は彼を信用できると見ていたと述べた。
●カメラマンのトルセロの解放に対して身代金が支払われたというストランダの主張と、囚人交換の取り引きにもかかわらずナクシュバンディが殺害されたことで、イタリアの野党はポンディ政権に説明を要求している。(後略)
Taliban demands new prisoner swap●アフガニスタン南部で活動していたカナダ兵6人が殺害され、これとは別に、NATO軍兵士1人が死亡した。
●カナダ人6人は、車輛に爆発物が命中して死亡した。この爆発で、別の兵士1人が負傷してたいる。
●さらに別の現場で、やはり車が爆発し、兵士1人が死亡、1人が負傷した。兵士の国籍は明らかにされていない。(後略)
Nato troops killed in Afghanistan