【2007年5月14日〜5月20日】


■パキスタンにアルカイダと金の流入[070520 Los Angels Times]

ビンラディンの捜索のために活動しているCIAは、去年、彼の居場所に関する手がかりを得ることはできなかったが、パキスタンの部族地帯にアルカイダ工作員や資金が流れ込んでいることをつかんだと、この件に関して詳しいアメリカ諜報関係者が語った。

この気になる動向のひとつとして、パキスタンにおけるアルカイダの司令基地は、イラクから流入してくる資金で潤っている点が挙げられる。テロリスト組織には、反米抵抗運動からの献金や裕福なイラク人を誘拐して得た身代金やその他の犯罪により、資金が入ってくる。

中心となる指揮系統が再結成されて再び動き始めたこの時期に、金がアルカイダの首脳部に流入しつつある。本部から遠い支部に資金をばらまくのではなく、逆に流入する巨額な資金をもとに、組織の責任者たちは生き延びている。

パキスタンが去年の9月に部族地帯から撤退したことにより、アルカイダは有利になった。

1年前まで、アルカイダの司令塔は資金難に陥っていると思われていた。しかしアメリカの関係者たちは、イラクから現金が流入してきたことで、問題が解決したと見ている。「彼らにとってイラクは、絶好の儲け場だ」と、アメリカの対テロ関係者が述べた。

去年、ビンラディンと彼の腹心に圧力をかけるために実施された大掛かりな作戦から得た諜報情報から、アルカイダの資金のことが明らかになった。

CIAは、工作員約50人をパキスタンとアフガニスタンに配置した。かつてないほど、工作員の数が増やされた。新たに派遣された工作員は、「HVT1」と「HVT2」を探すことが目標だ。「最高重要人物(HTV)」とは、ビンラディンとザワヒリである。

(中略)しかしアメリカの諜報機関と軍関係者によると、ビンラディンの居場所もザワヒリの居場所も、わからないままだという。「少しも近づいていない」と、ある米軍関係者が述べた。

(中略)現・元アメリカ諜報機関関係者によると、これにはいくつかの外的要因が関係している。なによりも、パキスタン軍が国境地帯から撤退したことが大きい。CIAがイスラマバードやペシャワルなどの工作員を増やした数ヵ月後に、ムシャラフ大統領はワジリスタンの部族リーダーと結んだ「和平協定」を発表した。国内の圧力により、部族民たちが外国人戦闘員を取り締まることになり、それと引き換えにパキスタン軍は徹底したのだ。

しかしアメリカ関係者は、部族民たちが協定に従っている証拠はないと語る。「何もかもが、北ワジリスタンの和平協定によって変わった」と、あるアメリカ諜報関係者が語る。「何よりも、これが我々に打撃を与えた。アルカイダが攻撃計画を立てるためには、比較的安全な場所が必要だ」。

(中略)軍の撤退により、アルカイダにかかった圧力が軽減され、彼らは自由に動き回ることができるようになり、イラクからパキスタンに入ることも簡単になった。

これらのベテランたちが、新たなキャンプで訓練を行ない、首脳部の新たな世代になりつつあると、元CIA関係者が述べた。「アルカイダたちは、イラクから来るリーダーたちに頼っている」と、元CIA関係者が語った。「彼らが作戦を実施している」。

さらにこの元関係者が、アフガニスタンのタリバン抵抗勢力は、イラクで戦った経験のあるアルカイダ工作員たちによって「訓練され」ているという。

(中略)パキスタンの撤退により、資金の流入も再開された。あるアメリカの対テロ関係者によると、「人々が自由に出入りし」、イラクから入って来た工作員たちが金を持ってくるという証拠があるという。「1年前、我々は彼らが資金難に陥っていると思っていた。今それは解消したようだ」。金は主にドルで、比較的小額の数万ドルである。この金額から、資金は特定のテロリストの計画のために用いられるのではなく、アルカイダの指令系統の日常的な資金のために使われている。部族民たちへの賄賂や、護衛を雇ったり、備蓄品を買うためのものだ。

イラクとアフガニスタンでの成功により、人々は再び献金を始めた。湾岸地方から資金や個人的な寄付が集まっている。メソポタミアのアルカイダも、大きな犯罪集団となっている。

「抵抗勢力たちは、大きな商売をしている。車を盗み、誘拐し、金を守る」と、対テロ関係者は語る。元CIA関係者は、彼らの行動は非常に活発で、「イラクにおける商売は、1980年代や90年代のコロンビアやメキシコのようだ」という。

2005年、ザワヒリが故ザルカウィに出した長文の手紙を米軍が入手して、アルカイダ首脳部の資金について知ることができた。ザワヒリは資金難について述べ、「ルートが遮断」されたと説明して、ザルカウィに新たな資金を要求している。「新たな前線を開くまでの間、新たな資金が必要だ」とザワヒリが書いた。「約10万送ってもらえれば助かる」。

この資金を調達したことで、イラクのアルカイダ責任者たちは、組織内で新たな地位を築いたと思われる。これ以後ザワヒリは、スンナ派アラブ人がシーア派を攻撃してはならないと説得することを、諦めたようだ。

アメリカの関係者は、一度だけザワヒリを拘束できそうになったという。2006年1月にザワヒリがパキスタンの北西部にいるという情報をつかんで、CIAはミサイル攻撃を行なった。ザワヒリを捕らえることはできず、別のアルカイダ幹部司令官を殺害した。ザワヒリは数分の差で、計画を変更したようだった。

この攻撃から数ヵ月の間に、CIAはアフガニスタンとパキスタンに工作員を増やした。その理由は明らかではない。ある筋によると、ホワイトハウスの圧力のもとで、元CIA会長のポーター・ゴスに指示されたという。しかしCIAはそのような話は否定し、「作戦的な理由だけのためだ」と述べる。「CIAがアルカイダに対する作戦変更をした」。

この動きがある数ヵ月前に、CIAはビンラディンを捜索する「Alec Station」という特殊部隊を発足させた。当時この動きは、ビンラディン捜索が縮小されたからだと見られていた。しかし関係者は、さらなる作戦のための準備だったという。

(中略)CIAが部族地帯にスパイを送り込むことは難しい。「警備なしに部族地帯に入ることはできない」と、元CIA関係者は語る。「ほとんどの場合、パキスタンの諜報機関関係者と旅する。彼らも撃たれることを恐れている。彼らの目的は、ビンラディンの警備陣の中に侵入することだ」。

別の元CIA関係者が、「ビンラディンの動きに関与している人間に関与している人間を探すこと。根本的なことだ」と述べた。

hoonInflux of Al Qaeda, money into Pakistan is seen
Greg Miller


■新たな自爆攻撃で、アフガン人6人死亡[070520 AFP]

アフガニスタン東部で自爆攻撃があり、少なくとも一般市民6人が負傷、数十人が負傷した。死者の数は増える可能性がある。

ガルデズにおける自爆攻撃の前日には、クンドゥーズでも自爆があり、独兵3人を含む9人が死亡した。

内務省報道官のザマライ・バシャレイが、パクティア州の州都ガルデズの混雑したマーケットとバス停のそばで起きた爆発で、40人近くが死亡または負傷したと述べた(後略)。

hoonAt least six Afghans killed in new suicide bombing
KHOST

■アメリカ、テロと戦うためにパキスタンを援助、しかしパトロールは低迷[070520 New York Times]

アメリカはパキスタンに、アフガニスタンとの国境付近で対テロ作戦を行なう資金として、年間役10億ドルを支払い続けているが、パキスタンの大統領は8ヵ月前に、アルカイダやタリバン戦闘員がもっとも活発に行動している地域のパトロールを中止している。

合同援助資金と呼ばれる毎月支給されているこの援助は、一般にはあまり知られていない。その金額は、公表されている全体額の中に埋もれているが、資金はパキスタンが行なっている軍事作戦を埋め合わせるものとして、支給されている。パキスタンは過去5年間で56億ドルを受け取っている。これは2001年の9月11日以来この国に支払われた総額の、半分以上である。

米軍関係者の中には、パキスタンがアルカイダを追跡したり、国内のタリバンを取り締まった程度に応じて金を支払うべきだと主張がある。(中略)しかしブッシュ政権関係者は、パキスタン軍がタリバンの活動を見て見ぬふりをしているにもかかわらず、変更は考えていないと語る。パキスタンの治安軍が、タリバンによるアフガンの検問所の攻撃に協力して銃撃戦を行なったというアメリカの報告が、少なくとも1件ある。

ブッシュ政権は、ムシャラフ大統領が現在最大の危機を迎えているために、資金を打ち切ったり、取り締まりの出来高に応じて金額を決めたりすることを恐れている。

パキスタンが国境地帯をパトロールするのを止めると公言しているにもかかわらず、なぜいまだに巨大な額が支払われているのか、ホワイトハウスに問いたが、直接的な返答はなかった。しかし国家警備アドバイザーのステファン・ハドリーの報道官ゴードン・ジョンドローは、この地域におけるパキスタンの戦略的重要性を強調した。

「グローバル戦争やアフガニスタンにおける我々の作戦に対するパキスタンの協力は、非常に重要だ」と、ジョンドローは語る。「彼らと協力することで、テロリストを殺害したり逮捕するための情報共有が得られている。まだやるべきことがあり、パキスタンもそれを知っている。我々は戦いを続けるために、ムシャラフ政権に協力している」。

ペンタゴンは金曜日に、2001年10月以来、パキスタンには平均月8000万ドル支払っていると述べた。(中略)ブッシュ政権は1月に議会で、「米軍が達成できない」作戦をパキスタン人が行なっていると述べている。またペンタゴンは、共同作戦や監視ポストの指揮、地上、海上指令を行なっていると述べた。

しかし、ムシャラフ大統領は9月に、地元戦闘員との合意に従い、正規陸軍は北ワジリスタンから撤退すると表明した。その直後にムシャラフはブッシュ大統領と会見して、部族リーダーや地元の戦闘員たちが部族地帯にいるアルカイダやタリバンを取り締まると、約束した。

(中略)ワシントンにいるパキスタン大使のマフムッド・アリ・デュラニは、この合意は遵守され、部族地帯の戦闘活動は衰退していると述べている(中略)。

しかしアメリカ政府関係者の話は異なる。パキスタンの協力はちぐはぐで、とくに2005年と2006年は最低だったという。ただ最近はNATO軍や米軍のリクエストには、少し応えるようになってきている。それでも、パキスタンが作戦に協力しようが、ただ座っていようが、資金が支払われていることには不満を表す。

「彼らは請求書を送ってきて、我々はそれを払うだけだ」と、ある軍関係者が語る。「この金で我々がどのような利益を受けたか、金がどこに消えているかさえ、わからない」。

国家警備報道官のジョンドローは、ホワイトハウスでこのような議論があるとは聞いていないと述べ、計画を変更する意図はないと語った。

「資金を中止するという話はない」。援助金はパキスタン陸軍を強化するためには不可欠で、ムシャラフは最近大きな危機を迎えているために、彼にとっては最大の資金源となるはずだという(中略)。「パキスタン陸軍に資金を提供することで、我々はムシャラフが彼の目的を達成できるよう、協力している」。

(中略)米軍とNATO軍は、国境地帯におけるパキスタンの行動に不満を表している。タリバンが定期的に国境を越えているが、パキスタン人たちは見てみぬふりをしている。

パキスタン軍と米軍司令官たちは2年前に、無線で直接連絡を取り合うシステムを作った。それ以来このシステムは、ある地域では成功し、別の地域では失敗している。

元NATO軍最高司令官のジェームズ・ジョーンズ将軍が、米軍とNATO軍が、タリバンの越境を目撃したときに近くのパキスタンの検問所に連絡しても、無線に応じないことが多いと語った。ジョーンズ将軍によると、「無線が切られていることがあった」という。

ジョーンズ将軍はこの問題を、パキスタンの陸軍参謀長のエシャン・ウル・ハクがNATO本部を訪問したときに、持ちかけたという。

デュラニ大使は、パキスタン軍が国境のタリバンを取り締まっていないことを否定した。軍はアフガニスタン内にいる米軍と、合同作戦を実施しているという。

2人のアメリカ人アナリストと米兵1人が、パキスタンの治安部隊がアフガン軍の監視ボストを攻撃したタリバンに協力して、迫撃砲やロケット推進手榴弾を発射したと述べた。『New York Times』は、この件に関する米軍の報告を入手した。

「パキスタンの監視ボスト2ヵ所から、重機関銃とロケット推進手榴弾が発射され、敵に協力していた」という。手榴弾でアフガン兵1人が死亡し、監視ボストが炎上した。アフガンの監視ポストを攻撃する敵に、「パキスタン軍は積極的に協力していた」と結論づけている。

アフガニスタンに対する元米特使のジェームズ・ドビンズも、兵士たちが自分に同じような不平をもらしていたと語る。「パキスタンがパキスタン国内から、アフガニスタンにいるアフガン軍を攻撃しているタリバンに協力している、という報告を何件か聞いている」という。

別のアメリカ人アナリストが、2005年と2006年にパキスタン軍がタリバンによる陸上攻撃に協力して、迫撃砲やロケット推進手榴弾を数十回発射したと米兵が語っていた、と述べた。米軍幹部関係者は、そのような事実は聞いていないが、パキスタン兵ではなく、部族軍隊がタリバンに協力している可能性はあると述べた。

デュラニパキスタン大使は、パキスタン軍がタリバンに直接協力しているという報告は、「ばかげている」と述べた。部族地帯で戦闘員たちと戦って700兵を失ったパキスタン軍は、自分たちの兵士がそのような行動をすることを許さないという。「そのようなことが起きれば、組織全体が崩壊する」。

smellU.S. Pays Pakistan to Fight Terror, but Patrols Ebb
DAVID E. SANGER and DAVID ROHDE、WASHINGTON

■「ペシャワルの自爆攻撃は、タリバンの復讐」[070520 Daily Times]

アフガン人が経営するマルハバ・ホテルに対する自爆攻撃は、1ヵ月前に逮捕された幹部野戦司令官と、アフガニスタンで殺害されたダドゥッラー師のための復讐だった。

「ホテルに対する攻撃はアフガニスタンで計画され、オーナーと彼の息子を殺害するためのものだった」と、確かな情報源が土曜日に『Daily Times』に語った。

(中略)情報源によると、タリバン幹部司令官のサイードゥッラーとマルダン地区の祈祷リーダーだったカリ・ラフマット・ディンが4月にホテルのそばで「拉致」され、アメリカに引き渡されたという。「2人とも、アフガニスタンのバグラム空軍基地にいる」。「先月の第1週目の出来事だったが、サイードゥッーラ師の逮捕は、タリバンにとって大きな打撃だった」。

情報源は、タリバンは、ホテルのオーナーであるウズベク人のサラウッディンが「パキスタンの諜報組織にサイードゥッラー師に関してに密告した」と信じているという。オーナーはドスタム将軍と「密接なつながりがあり、サンギン谷で起きた米軍によるダドゥッラーの殺害に関わっていた」という。「タリバンは2つの理由から、サラウッディンを狙った。まずサイードゥッラー師の逮捕、そしてダドゥッラー師の殺害だ。アフガン国軍に属するウズベク人兵士たちが、ダドゥッラー殺害に関与していた」。

しかし自爆犯は、タリバン幹部の許可なくして攻撃を行なったようだという。「そうでなければ、タリバンは別の方法でホテルのオーナーと息子たちを殺害しただろう」。

'Peshawar suicide attack Taliban's revenge'
PESHAWAR

■パキスタン、警察官拉致と引き換えに、過激派を釈放[070519 AFP]

パキスタン人警察官4人をモスクに監禁している原理主義宗教指導者が、武装した警察官とこん棒を持った学生との間のにらみ合いの末、4人の過激派の釈放を勝ち取った。

宗教指導者によると、政府が自分たちの要求を一部受け入れたために、それと引き換えに、金曜日に拉致した警察官のうちの2人を解放すると述べた。

「警察官2人を解放するが、諜報機関が逮捕した11人全員が釈放されるまで、残りの2人は拘束する」と、モスクの副責任者のアブドゥル・ラシッド・ガジが述べた。すでに話し合いは終わったが、政府が残りの7人の釈放に応じたら、再び交渉を開始するという。

hoonPakistan frees extremists over police hostage drama
Rana Jawad、ISLAMABAD

■政府関係者8人、パキスタンで誘拐される[070519 AP]

パキスタン北西部の部族地帯で、数十人の銃で武装した男たちが政府関係者8人を載せていた車を襲撃して拉致したと、関係者が土曜日に述べた。

拉致された人々は女性5人を含み、金曜日に北ワジリスタンに向かっていたと、部族地帯の法と治安の責任者アラブ・ムハンマド・アリフ・ハーンが述べた。「迅速に救出するために、最大限の努力をしている」と述べ、犯人の特定をさけた。

いっぽうこの地域の諜報関係者によると、一行は戦闘員たちに拉致され、長老の協力を仰いで解放させようとしているという。「地元戦闘員たちに拉致されたという、確かな証拠がある」と関係者は述べ、拉致された者たちは、この地域に学校や道路、病院を建設するために、その視察に出かけたという(後略)。

hoon8 gov't officials kidnapped in Pakistan
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■アフガンの自爆攻撃で8人死亡[070519 AP]

土曜日に、アフガニスタン北部の混雑しているマーケットで買い物をしていた独兵のそばで自爆攻撃があり、8人が死亡、16人が負傷した。

ドイツ人3人が死亡して2人が負傷したと、州警察副長官のヌール・ムハンマド・オマルヘール将軍が述べた。一般市民5人も死亡し、13人が負傷した。ドイツ人についていた通訳も、負傷した。

NATOの国際平和維持部隊報道官は、攻撃があったことは認めたが、詳細は述べなかった。「クンドゥーズで攻撃があり、ISAFの兵士が巻き込まれたことは知っている」という。

州警察長官のアユーブ・サーランギ将軍によると、パトロール中のドイツ軍の車輛がマーケットに立ち寄り、兵士たちが歩いて買い物をしていたという。「パトロールをしていたが、通訳とともに車外に出て、マーケットで何か買っていた。そのときに攻撃があった」という(後略)

hoonAfghanistan suicide attack kills 8
RAHIM FAIEZ、KABUL

■ラール・マスジット、警察官4人を拘束[070519 News]

ラール・マスジットの地元タリバンが、バハラ・カフとシハラ警察署の警官4人を拉致し、ハリッド・ハワジャを含めた捜査機関に拘束されている15人の解放を要求した。

地元政府とラール・マスジットとの間の最初の話し合いは失敗に終わり、地元タリバンは4人の警察官の解放を拒否している。

タリバンたちは3月28日にも、イスラマバードとパンジャーブ警察に属する警察官2人を誘拐した。

(中略)いっぽうラール・マスジッドと地元政府の間の話し合いがラール・マスジットで開かれ、先週秘密機関によって逮捕されたハリッド・ハワジャを含む15人の人間の引き渡しに関して話し合った。15人が解放されるまで、警察官は解放しないという。

(中略)2回目の話し合いが夜になって行なわれたが、これも失敗に終わったという。唯一行政側は、4月15日にバハラ・カウのビデオ店放火に関わったハリッド・ハワジャを含むラール・マスジットの4人の保釈申請には、警察は抵抗しないということを受け入れた。

ラール・マスジット側は周囲の道路を封鎖した。

(中略)金曜日の説教で、宗教指導者たちは審判の日が来るまでジハードを続けることを誓った。ジハードを放棄することは、決してないという(後略)。

hoonLal Masjid seizes four cops
Shakeel Anjum、ISLAMABAD

■タリバン、ダドゥッラー師を裏切った者を逮捕したと主張[070518 AFP]

タリバンが金曜日に、ダドゥッラー師を裏切り、彼の殺害につながった彼の部下を逮捕したと発表した。「米軍によるダドゥッラー師殺害に協力したスパイを逮捕した」と、タリバン報道官のソハブッディン・アタルが述べた。

(中略)アタルは逮捕した男の名前を明かさなかったが、ダドゥッラーはヘルマンドのバラムチャ地区にあるこの男の家に立ち寄り、その後ここで同盟軍に攻撃されたという。男の運命は、まだ決めていないと語った。

報道官は、ダドゥッラーの遺体は戦闘員たちによって運ばれたが、この男が同盟軍に情報を流したために、同盟軍が遺体を奪い去り、後にメディアに提示したという。

どうして男がスパイであることが判明したか尋ねると、「同盟軍の攻撃があると必ず男はいなくなり、爆撃が終わると再び現れた」と述べた。また男はアメリカのスパイであることを告白したという。

カブールの国立諜報局が水曜日に語ったところによると、ダドゥッラーはパキスタンから得た「最も近代的な諜報機器」で追跡されたあとに殺害されたという。作戦に協力したNATO軍によると、「彼がアフガニスタン国内にいるという情報が入るとともに彼を特定し、その後追跡した」と述べた。

hoonTaliban claim capture of Dadullah's betrayer
KANDAHAR

■アフガニスタン西部でタリバン14人死亡[070518 AP]

アフガニスタン西部で会談したあと、車列で帰路についたタリバン戦闘員の車列が空爆され、タリバン14人が死亡、10人が負傷したと、州知事が金曜日に述べた。

タリバンが木曜日にファラ州に集まったと、ムハイディン・バローチ知事が述べた。バクワ地区で会談して帰路についたところ、彼らの車7台が空爆された。10人が足を失い、死亡した14人は殺害された場所近くで埋葬されたという。

NATOの治安維持部隊と米軍主導同盟軍は、報告を調べていると述べたが、それ以上の情報はなかった。

いっぽう同盟軍は、金曜日にパクティア州のパキスタンとの国境付近をパトロールしていた同盟軍兵士とアフガン警察が、タリバン戦闘員20人に襲撃されたと述べた。その後8時間に及ぶ戦闘となり、「戦闘員多数」を殺害したという。

隊は戦闘機を呼び、「敵の陣地数カ所」を破壊した。州警察長官のグーラム・ダスタギールは、戦闘員60人ほどを殺害したと述べ、その証拠として、現場に武器が60丁放置されていたことを挙げた。チェチェン人やアラブ人、パキスタン人戦闘員たちが混じっていた可能性があるという。

コーストでは、同盟軍とアフガン軍が戦闘員5人を逮捕して武器庫を破壊したと、同盟軍が発表した。「確かな情報」から、暗殺団が隠れている建物を突き止めたという。

hoon14 Taliban killed in western Afghanistan
AMIR SHAH、KABUL

■パールが殺害された場所の土地所有者、死亡[070518 AP]

ダニエル・パール氏がイスラーム原理主義者によって殺害された現場所有者であるパキスタン人が、4年間どこかで拘束され、解放された数週間後に死亡したと、家族が述べた。

生地関係の商売をしていたサウード・メーモンは、2002年にパールが殺害された現場となった小屋を所有していた。殺害後、パールはアルカイダに埋葬された。

メーモンの家族によると、彼は2003年に行方不明になったという。人権団体は、メーモンは他の男数人とともに、パール殺害を捜査するパキスタンの諜報機関関係者に拘束されていたと見ている。

4月28日に、何者かがカラチの自宅の外にメーモンを放置したと、彼の兄弟のムハンマド・メーモンが語った。健康状態を害していたという。

釈放された5日後に、車いすに乗ってイスラマバードの最高裁判所に現れた。裁判所関係者が、彼は非常に衰弱していたと語っている。

パキスタンの諜報機関によって拘束され、「行方不明」となったテロ容疑者の問題を裁判に持ち込んだアミナ・マスードが報道陣に、メーモンは仕事で海外に出ていたところ、逮捕されたと語った。

「兄はリアカット・メモリアル病院で死んだ」と、マフモード・メーモンが語った。「誰が彼を4年間も拘束していたか、わからない。兄は、アルカイダやパール殺人とは全く関係がない」。

病院では、アリ・アズマット・アビ医師が、サウード・メーモンは結核と脳膜炎のために死亡したと述べた。

捜査官によると、小屋の使用者に関してメーモンを取り調べたかったというが、警察も政府関係者も彼が逮捕されたことを発表していない。正式に起訴されてもいない。

パール事件の責任者であるマンズール・ムガールは、メーモンが逮捕されたり釈放されたという話は聞いていないと『AP』に語った。「今あなたから、病院で死亡したという話を聞いた」という(後略)。

smellOwner of Pearl slaying site dies
ZARAR KHAN、KARACH

■戦闘員、今はパキスタン政府を支持[070517 AP]

木曜日にアルカイダのナンバー2と関係があるパキスタン人戦闘員指導者が、今後は政府に協力して、武力を用いないと約束した。

モーラビ・ファキール・ムハンマドが、パキスタン政府の代理となった長老たちとバジョールで会ったと、バジョールの行政官のシャキル・カディール・ハーンが述べた。会談は、ダマドーラで実施された。2006年1月に、米軍にミサイル攻撃された村である。

この攻撃のあと、パキスタン政府は攻撃された家に夕食に招かれたと思われていたザワヒリの居場所に関する情報を得るために、ムハンマドを指名手配にしていた。

(中略)木曜日にムハンマドは、今後はパキスタン政府に協力して、「国家の安定や安全に努める」と述べた。国内ではテロ行為はしないという。「彼は今や平和的な人間だ。彼に対する制裁はない」。「彼を逮捕する話はない」と、25人からなる長老の使節団を率いたアブドゥル・アジズが述べた(後略)。

hoonMilitant now backs Pakistan government
HABIBULLAH KHAN、KHAR

■パキスタン軍とアフガン軍、衝突[070517 BBC]

パキスタン軍が、アフガン軍と国境を挟んでで再び交戦した。

パキスタン軍によると、夜間の衝突で迫撃砲や小火器が用いられたという。パキスタンの部族地帯のクラムとパクティア州の間で生じた衝突では、死傷者はいないという(後略)。

hoonPakistan and Afghan forces clash

■アフガンの町3ヵ所で爆弾、9人死亡[070517 AFP]

木曜日にカンダハルの3ヵ所で爆発があり、9人が死亡した。タリバンは、幹部司令官の殺害に対して、復讐を開始した。

情報省の大臣のアブドゥル・カリーム・ホラムが、この一連の爆弾事件で負傷した。カンダハル州知事の装甲車を狙った、車を用いた自爆だった。また一般市民2人のほか、4人が負傷した。

「私の車を狙った自爆があっり。幸い私は車には乗っていなかった」と、ハリッド知事が、情報大臣が傷の手当のために収容された病院で語った。ハリッドによると、タリバンのダドゥッラー師の死に対する報復だという。

タリバン軍事司令官も、報復が自分たちの意図だと述べた。「カンダハル知事の車に対する攻撃は、我々の大掛かりな作戦の一部だ」とタリバンの地域司令官だというイブラハム・ハナフィが語った。「我々はカンダハルやカブールで、自爆やゲリラ戦、爆弾などを用いて攻撃する」。「これはダドゥッラーのためだ。彼のために復讐する」。

ハナフィによると、知事を襲撃したのはダドゥッラー師の遺体を自分たちに引き渡さないせいだという。ハリッド知事が、ダドゥッラーの墓の場所は極秘だと述べた。カルザイ大統領は、遺体は司令官の家族に引き渡されるべきだと水曜日に発言している。

「ジャーナリストたちは、知事や政府関係者に近づかないほうがいい。我々は、彼らを狙うつもりだ」と、ハナフィが述べた。

自爆事件の数時間前、民間警備会社の車が、道路脇に仕掛けられた爆弾で爆発した。炎上した車から4人の男の遺体が放り出されたと、現場にいた記者が述べた。

州の治安責任者が捜査のために到着すると、2つ目の爆弾が爆発して、刑事と警察官2人が死亡したという。治安責任者やジャーナリスト、一般市民も多数負傷した(後略)。

hoonThree bombs strike Afghan city: nine dead
KANDAHAR

■アルカイダ、反タリバンスパイを攻撃[070517 Asia Times]

パキスタンの諜報機関の間では、タリバン司令官のダドゥッラー師が米軍主導軍によって殺害されたあと、すぐに反タリバン協力者たちに報復が行なわれることは当然と思われていた。

(中略)ダドゥッラー師の死の直後、攻撃されたマルハバホテルで、ダドゥッラーの息子の1人がホテルのオーナーの情報により、FBIに伴われた警察に逮捕されたという報道が出回った。

しかし、治安関係者はこのような逮捕があったことを否定し、その代わりに、このホテルから重要な情報を得たことをほのめかした。「ただし、それはダドゥッラー師の息子ではなかった」という。いずれにしても、数日後ダドゥッラー師は、ヘルマンドで殺害された。

(中略)『Asia Times』がつかんだ情報によると、この自爆犯はアフガニスタンにいるアルカイダのベテラン訓練師、アブ・ラテス・アル・リビによって、任務を遂行するために送り込まれた。リビは、パキスタンの警察内にいるアメリカのスパイの抹殺に努めている。

リビはリビア人で、ミサイルやロケット弾の扱い方をアフガン人たちに訓練している。彼は、以前はアフガニスタンで活動していたが、ダドゥッラー師の死のあと、パキスタンにいる米軍のスパイに注意を向け始めた。

9.11以後、多数の反タリバン系政府関係者が報酬と引き換えに、アメリカに情報を提供してきた。国務省の客人として、アメリカに招かれてさえいる。

ペシャワルの爆発の直後、カラチは厳戒態勢となった。ここには、FBIに協力して対アルカイダ作戦で活躍した警察関係者たちがいる。アルカイダのほとんどがカラチで逮捕されており、その多数が警察内部の情報に基づいていた。これらの関係者は、政府とは関係なく動いている。

これに対して政府が監視を強め、警察関係者たちがもし米国務省の計画に乗れば、厳しく対処すると警告された。

しかし、いまだに警察内部から情報が流れつつある。これらは、このネットワークとアルカイダとの対立関係が注目される。

hoonAl-Qaeda strikes at anti-Taliban spies
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■元グアンタナモ囚人6人、アフガニスタンの戦いに「再参加」とアメリカ[070516 AP]

元グアンタナモ囚人たちが、アフガニスタンで脱獄を計画したり中国人技師を誘拐したりして、タリバンの中でリーダーシップをとっていると、米軍が火曜日に述べた。

軍が発表した声明によると、元囚人たちは、重要な戦闘員ではないと主張したために、2002年〜2004年の間にグアンタナモ収容所から釈放されていたという。

ペンタゴンは6人に関する簡単な情報を提供し、そのうちの2人はアフガニスタンの戦闘で死亡したと述べた。6人は、誤って釈放された可能性がある。「元囚人たちが、3年間も嘘をつき続けていた例もあった」とペンタゴン報道官のジェフリー・ゴードンが語った。

先週ペンタゴンのジョゼフ・ベンカートが上院議会で、元囚人30人が、再びアフガニスタンにおける戦闘に参加して、米軍と戦っていると述べた。

(中略)グアンタナモの2人の囚人の弁護士のカダンス・ゴーマンは、ペンタゴンのリストに掲載された名前のうちの3人は、囚人リストには入っていないと述べた。彼らは、グアンタナモに収容されてはいないはずだという。「囚人が再び戦場に戻ったとい主張することで、収容所の正当性を印象づけようとしている」と語った。

軍によると、6人のうち2人はアフガニスタンで死亡したという。ムハンマド・ユースフ・ヤクーブはアフガニスタン南部のタリバン司令官で、2004年に米軍と戦って死亡した。またモーラビ・アブドゥル・ガッファルは、2004年9月にアフガン治安部隊の襲撃で死亡した。3人目のムハンマド・イスマイルは、カンダハルの近くで米軍を攻撃して、逮捕された。

さらに軍によると、2004月3月に釈放されたアブドゥッラー・マフスードは、釈放された後、タリバンやアルカイダと関係があることが判明したという。彼は2004年10月に、パキスタンで中国人技師を誘拐した。

残りの2人のうち、2003年7月に釈放されたアブドゥル・ラーマン・ヌールは、釈放以来「カンダハル近くで米軍と戦って」おり、ムハンマド・ナイーム・ファルークは、2003年7月に釈放されて以来、「再びタリバンとアルカイダとの関係を築いている」。

hoonU.S. says 6 ex-Guantanamo prisoners 'rejoined fight' in Afghanistan
Michael Melia、SAN JUAN

■パキスタンの町で、戦闘[070516 BBC]

パキスタンのタンクで、戦闘員と治安部隊との間で衝突があり、少なくとも5人が死亡したと、関係者と地元の人間が述べた。親タリバン系戦闘員が地元の警察署を手榴弾で攻撃したあと、衝突に発展した。この攻撃で、警察官が少なくとも3人、負傷した。

「銃撃戦に巻き込まれて死亡した5人の遺体を、私自身で数えた」と、ロイターの記者が語った。

(中略)地元の人間によると、戦闘員たちが水曜日の朝に警察署を手榴弾で攻撃し、その後警察や準軍隊の検問所を、ロケット弾や小火器で攻撃したいう。戦闘が続いたために、応援のために治安部隊員が現場にかけつけた。

hoonFighting erupts in Pakistani town

■パキスタン、爆発のあと警備を強化[070516 AFP]

パキスタンは、頭に爆発物を入れた袋を載せ、足に不気味なメモを貼り付けた自爆犯が25人を殺害した事件が発生したあと、再び自爆攻撃が行なわれることを警戒して、警備を強化した。

ベシャワルのアフガン難民が経営するホテルを狙った爆弾事件のために、ムシャラフ大統領の前に立ちはだかる国内の治安悪化が懸念される。「国内の警備がさらに強化された」と、内務省報道官のジャヴィッド・チーマが語った。

州の法務大臣のマリック・ザファル・アザムによると、捜査官たちが、「ホテルがタリバンの活動をスパイし、情報収集のために用いられていた可能性を調べている」と述べた。

犯人の吹き飛ばされた足に貼り付けられたメモは、アフガニスタンにいる米軍のためにスパイをする者に対して警告しており、このことが「そのような可能性を示す」と大臣が述べた。

粗末な身なりをした男が「頭の上に袋を載せてホテルに入ってきた」とアザムが語った。「カウンターで食べ物を頼んだ所、中ににいた従業員に、外のレストランでパンを与えると言われた。犯人は外に出て、そこで自爆した」という。

ペシャワル警察長官のアブドゥル・マジッド・ハーン・マルワットが、2つ目のメモがもう片方に足に貼付けられ、「純粋な者、祈りを欠かさない者を殺害する者は、同じ運命に遭う」と書かれていたという。メモには、「ホラーサンの野獣」とサインされていた。メモは両方ともパシュトゥ語で書かれていた。「声明は、本当の動機から注意をそらすことが目的だった可能性もある」と付け加えた。

警察長官は、タリバン幹部司令官のダドゥッラー師の息子がこのホテルで逮捕されていたという報告を否定した。

ホテルのオーナーのサラウッディンは、3人の息子とともにこの爆発で死亡したが、彼はドスタム将軍が率いる党の党員だった。彼の息子は、前の選挙でドスタムに押されて立候補したが、落選した。

「ホテルのオーナーの背後関係を現在調べており、彼を狙った攻撃だったかどうか、捜査中だ」とアザム大臣が述べた(後略)。

hoonPakistan tightens security after Taliban-linked blast
Saad Khan、PESHAWAR

■米軍主導同盟軍、アフガニスタン南部で殺害される[070516 AP]

米軍主導同盟軍兵士が、アフガニスタンで殺害された。今年になって死亡した同盟軍兵士は50人となり、そのうちアメリカ人は25人である。

水曜日の声明では、兵士の国籍は明らかにされなかったが、アフガニスタン南部で火曜日に、戦闘員に攻撃されて負った傷のために死亡したという。兵士が属していたパトロール隊は、カンダハルのアフガン人たちに医療活動を行ない、帰る途中だった(後略)。

hoonUS-led coalition soldier killed in southern Afghanistan

■パキスタンの国境地域の爆発で25人死亡[070515 AP]

アメリカのスパイに対する警告を足に巻き付けた自爆犯が火曜日、アフガン国境近くにある混雑したレストランを攻撃し、少なくとも25人が死亡したと関係者が述べた。数日前、死亡したタリバン司令官の親戚が、このレストランで逮捕されている。

カラチでは政治的暴動がいまだに沈静化しておらず、今回の爆弾事件で、治安の悪化が印象づけられた。(中略)

州警察長官のシャリーフ・ヴィルクが、犯人の足に巻き付けられたメッセージには、アメリカのスパイは殺害された者たちと同じ運命に遭うと書かれ、ペルシア語のホラーサンという言葉が使われていた。この言葉は、戦闘員たちがアフガニスタンを指して用いる言葉である。

爆弾で殺害されたホテルのレストランのオーナーはアフガン人で、反タリバン軍閥と関係があり、レストラン自体はアフガン人に人気があった。

治安関係者が語ったところによると、ダドゥッラー師の近親者が数日前にこのレストランで逮捕されたという。この逮捕が米軍によるダドゥッラー師殺害に導いたかどうかは、語らなかった。

これに先立ちパキスタンの対テロ部門関係者のジャヴィッド・イクバル・チーマは、今回の爆弾事件はダドゥッラーとは関係がないと述べ、パキスタンは彼の殺害に導く情報は提供していないと発言していた。「ダドゥッラーはアフガニスタンで殺されたとしか言えず、パキスタンは彼に対する諜報情報は提供していない」という。

しかし、ある捜査官によると、火曜日の攻撃がパキスタンの部族地帯やアフガニスタンの武力沙汰と関係があるか、現在取り調べ中だいう。

(中略)目撃者によると、レストランのオーナーのサダル・ウッディンが親戚と一緒に旅から帰ってきた直後、爆発があったという。彼の2人の息子と親戚2人、従業員7人が、一緒に死亡した。

諜報関係者によると、ウズベク人のウッディンは反タリバン軍閥のドスタム将軍と関係があったという。

チーマによると、爆発で25人が死亡し、30人が負傷した。ベシャワルはここ数年、爆弾攻撃の被害に遭っている(後略)。

garrBombing in Pakistan border area kills 25
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■ダドゥッラーの後任に彼の弟、とタリバン責任者[070515AFP]

月曜日にタリバンが、ダドゥッラー師が死亡しも「ジハードに障害はない」と述べ、彼の後任に弟が選ばれたと発表した。当初ダドゥッラー師の死を否定していたタリバン議会は、月曜日に彼の死を正式に認めた。

タリバン責任者のオマール師は、ダドゥッラー師の弟のバハート・ムハンマド師を彼の後任に選んだと、報道官が述べた。オマール師によると、司令官の復讐をするために、数千人の戦闘員たちが準備をしているという(後略)。

hoonTaliban chief says brother to replace Dadullah
KANDAHAR

■空爆でタリバン60人死亡[070515 Reuters]

カンダハルにある抵抗勢力の基地2ヵ所が空爆され、司令官3人を含むタリバン60人が殺害されたと、州警察長官が火曜日に述べた。

国防省報道官はこれより少ない人数を挙げ、タリバン司令官1人を含む、11人が死亡したと述べた。

カンダハルのザーライ地区で、外国軍とアフガン治安部隊を巻き込んだ合同作戦が行なわれたという(後略)。

hoonAir strikes kill 60 Taliban in Afghanistan: police
KANDAHAR

■戦闘員、パキスタンで米兵を殺害[070514 AP]

月曜日に国境地帯におけるアフガン軍とパキスタン軍の衝突を解決するために行なわれた会談がパキスタンの町で終了したあと、戦闘員たちが米兵とパキスタン兵を殺害した。

テリ・マンガルにおける襲撃は、パキスタン国内で米兵が死亡した異例の出来事といえる。米兵2人とパキスタン兵4人が、アフガニスタンのNATO軍に所属する2人の一般民とともに負傷した。

会談に出席したアフガン軍謝意官のアクレム将軍が語ったところによると、約15人のアメリカ人を含む一行が会談が行なわれた学校の建物から出てきたところ、銃を持った男たちが発砲してきたという。

「3方向から銃撃された。教室の窓、学校の敷地外の建物、丘の上だ」と、アクレムが語った。会談に出席したアフガン兵は武器を持っていなかったが、米兵たちは武器を所持していたために、撃ち返したという。パキスタンは米軍がパキスタン国内で作戦を行なうことを許していないが、アフガニスタンにいる米軍関係者はたびたび会談のために、やってくる。

ワシントンの米軍関係者が、アメリカ人の死傷者がいたことを認めた。関係者によると、米兵たちが帰る準備をしてトラックに乗ったところ、パキスタン人戦闘員が歩いて来て発砲したという。米兵が撃ち返し、銃を持った男を殺害した。

パキスタンのワヒード・アルシャッド将軍は、パキスタン政府がイスラーム原理主義戦闘員たちを指して用いる言葉「ならず者」の仕業だと述べた(後略)

hoonMilitants kill U.S. soldier in Pakistan
JASON STRAZIUSO、KABUL

■パキスタンで米兵射殺される[070514 New York Times]

パキスタンで米兵1人が射殺され、数人が負傷した。(中略)

アフガンとNATOのチームを先導していたパキスタン兵4人も負傷し、そのうちの1人が後に死亡したという。(中略)

あるパキスタン関係者によると、銃を発砲した男は、地元クラム行政区の部族軍隊の制服を着ていたという。

アフガン国防省はこれとは異なった声明を出し、パキスタン軍兵士がアメリカ人に発砲し、その後米兵に射殺されたという。内務省報道官のザヘール・アジミ将軍によると、米兵2人が死亡して2人が負傷、パキスタン兵やアフガン兵も負傷した。

(中略)会談に出席したパクティア州知事のラフマットゥッラー・フラマットも同様の発言を行ない、銃を持った男たちが、一行が帰るためにヘリコプターに向かっていたところを襲撃したという。

パキスタンとアフガニスタンの間では、国境をめぐって緊張が高まっている。(中略)アフガン外務省は、パキスタン軍はパクティアのザザイ地区の一部に越境して、一般民の住居や公共建物を壊し、負傷者が出たと主張した。

(中略)アフガン国防省によると、パキスタン軍が土曜日の朝にアフガン国内に2マイルほど越境して、位置を確保しようとしたという。アフガン国境警察に阻止されたために、パキスタン軍が砲撃したと主張した。

パキスタン報道官のシルシャンド中将は、パキスタンによる戦闘行為はないと述べた。「我々の位置は明確だ。アフガン国内に越境するなど、論外だ。そのような試みはない」。

パキスタンは戦闘員の流入を防ぐために、2国間に安全フェンスを建設し始めているが、アフガニスタンはこれに反対している。国境をまたいで暮らしている家族たちが分断されるだけで、パキスタン国内の訓練所にいる戦闘員たちを取り締まる効果はないと主張する。

アフガニスタンは、100年以上前にイギリスが設定した国境を認めていない。

(中略)タリバン司令官のダドゥッラー師の遺体は、ムスリムの正式な儀礼に従ってカンダハルに埋葬されたと、州知事のアサドゥッラー・ハリッドが述べた(後略)。

hoonU.S. Soldier Shot to Death in Pakistan
CARLOTTA GALL、KABUL

■米軍兵士、パキスタンで射殺される[070514 AP]

月曜日に戦闘員たちが、米軍とパキスタン軍関係者を乗せた車列をアフガニスタン国境近くで襲撃し、米軍兵士1人を殺害したと、パキスタン軍報道官が述べた。米兵4人とパキスタン兵1人が負傷した。

軍報道官のワヒード・アルシャッドによると、北西部の町テリ・マンガルで行なわれた会談に参加した軍関係者を載せた車列に、何者かが発砲したという。「誰がどこから発砲してきたか、現在捜査中」だという。「現場は封鎖された」。

最近アフガン軍とパキスタン軍の間で発生した衝突を解決するために、アフガン軍関係者も会談に参加した。

アフガニスタンのNATO軍も、ISAF兵士1人が殺害され、4人が負傷したことを認めた。

(中略)パクティア州知事のラフマットゥッラー・ラフマットによると、自分と米軍アドバイザーとアフガン軍責任者が、ヘリコプターに乗ってパキスタン側で行なわれる会談に出席した。会談が終わったあと、銃を持った男たちが自分たちのヘリコプターに向かって発砲してきたという。ラフマットは、米兵2人が死亡し、2人が負傷したと述べた。

パキスタン側は、この事件に関して徹底的に捜査をしていると、アルシャッドが述べた。彼は、アフガン国防省報道官が述べた、パキスタン兵が米兵に発砲したという報告を否定した(後略)。

hoonU.S. soldier shot to death in Pakistan
SADAQAT JAN、ISLAMABAD

■タリバン責任者オマール師、ジハードは続くと語る[070514 AP]

タリバン責任者のオマール師が、組織の野戦司令官が殺害されても、原理主義戦闘員たちにとっては「障害はない」と、報道官を通して月曜日に述べた。

タリバン報道官のカリ・ユースフ・アフマディが語ったところによると、タリバンの最高責任者はダドゥッラー師の家族に弔辞を述べたという。

アフマッディの声明によると、ダドゥッラー師の死は「タリバンのジハードには、障害となることはなく」、今後も「占領者」たちを相手に戦うという。(中略)「ダドゥッラー師は、全ての戦闘グループの司令官だった。今度は全てのムジャヒディンが、同じようなジハードを実行する。ダドゥッラー師が行なったと同じような攻撃を、実行していく」(後略)」。

hoonTaliban leader Omar says jihad continues
NOOR KHAN、KANDAHAR

■アフガン軍閥が、ビンラディンは生きていると語る[070514 AFP]

ビンラディンは生きているが鳴りを潜めていると、有名なアフガン軍閥のヘクマチアルが、アラブのテレビが発表したビデオで語った。

「私の得た情報によると、オサマは生きている」と、日曜日にアルアラビアテレビが放映したビデオで、ヘクマチアルが語った。彼によるとビンラディンは「メディアに登場したり、声明やビデオを発表しないほうが安全だ」という(後略)。

hoonAfghan warlord says Bin Laden alive
DUBAI

■アフガンとパキスタンの国境地帯の衝突で12人死亡[070514 AFP]

アフガニスタンとパキスタンの国境を挟んだ砲撃戦が2日目を迎え、警察官8人と一般市民4人が死亡した。

戦闘は日曜日の早朝、アフガニスタンのパクティア州で発生した。「警察官8人と一般市民4人が死亡した」と、サミ・ウルハク・バダル将軍が語った。バダルによると、月曜日にも「散発的」に銃撃が続いているという。

(中略)アフガン内務省の声明によると、パキスタン軍がアフガンの国境検問所を日曜日に2時間にわたって占拠したが、その後アフガン軍に押し戻されたという。アフガン軍や部族民たちが、その後パキスタンの検問所2ヵ所を、4時間にわたった占拠した。

内務省によると、「アフガンとパキスタンの国境検問所間の誤解により」、戦いが勃発したという。

パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッドが語ったところによると、両国の軍隊とNATO軍や米軍主導同盟軍が月曜日に会い、問題を話し合ったという。「昨晩は銃撃戦はなく、死亡者も報告されていない」と述べた。

hoonTwelve killed in Afghan, Pakistan border clash
KHOST

■タリバン主要人物、アフガニスタンの合同作戦で殺害される[070514 New York Times]

(前略)ダドゥッラー師は、「大掛かり」な諜報作戦をもとに追跡され、数日前にパキスタンからアフガニスタンに入ってきたところだったと、NATO報道官のジョン・トマス少佐が述べた。

米軍のバグラム空軍基地のクリス・ベルチャー少佐によると、ダドゥッラー師はヘルマンド州のガルムサール地区で殺害されたという。(中略)ヘルマンドのある関係者によると、ダドゥッラー師はヘリコプターから投下された米兵たちに襲撃されて、殺害された。遺体はその後、アフガン側に引き渡された。

作戦は諜報情報に基づき、金曜日の夜に開始され、米軍はダドゥッラー師の位置を把握していたという。「迅速な、短時間の急襲作戦だった」と、関係者が述べた。ダドゥッラー師は誰かに会うようにおびき出されたか、あるいは誰かに裏切られたのだという。

ベルチャーによると、小火器で殺害されたという。

アフガン軍報道官のザヘール・アジミが記者会見で述べたところによると、このタリバン司令官は、ヘルマンド北東部のサルワン・カラで発生した激しい戦闘で死亡した11人のタリバン戦闘員のうちの1人だったという。この地域ではつい最近、一般市民21人が死亡している。

ダドゥッラー師は遊牧民のクチ族出身だった。以前はオルズガン州のチャール・チネに、テントを張って暮らしていたという。1990年代からタリバン戦闘員として、最前線で戦っていた。

(中略)2001年にはアフガニスタン北部で戦い、クンドゥーズで数千人のタリバンとともに包囲された。彼はタリバン司令官のファザル師とともに投降することに同意し、北部同盟の司令官、ドスタム将軍に会いにマザリシャリーフに向かった。

しかし、ファゼル師が数千人の外国人やアフガン戦闘員の投降させようと手配していたにもかかわらず、ダドゥッラー師は逃走に成功した。後に彼が『BBC』に語ったところによると、北部同盟司令官に巨額の金額を支払い、山中に逃げ、アフガニスタンを横切って南部まで逃走した。

その後数年間パキスタンに隠れていたといわれ、2005年にタリバンが再結成すると、テレビインタビューを含め、ジャーナリストたちに積極的に接触した(後略)。

hoonKey Taliban Leader Is Killed in Afghanistan in Joint Operation
TAIMOOR SHAH and CARLOTTA GALL、KANDAHAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.