【2007年6月11日〜6月17日】


■同盟軍兵士3人、爆発で死亡[070617 AFP]

アフガニスタン南部で日曜日に、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発して、米軍主導軍兵士3人とアフガン人通訳1人が死亡したと、同盟軍報道官が述べた。

「同盟軍兵士3人とアフガン人通訳がカンダハルで、簡易爆弾の爆発で死亡した」と、報道官のディーン・ウェルチが述べた。

(中略)土曜日にはアフガニスタン南部で、ロケット推進手榴弾が軍の車輛に命中して、外国人兵士1人が死亡している(後略)。

hoonThree coalition soldiers killed in Afghanistan blast
KABUL

■カブールで警察のバス爆発[070617 BBC]

カブールでアフガン警察のバスを狙った爆弾攻撃があり、少なくとも21人が死亡して24人が負傷したと、関係者が述べた。

ラッシュアワーに起きたカブールの警察本部近くの爆発で、警察のインストラクター多数が死亡した。負傷者の中には、外国人もいるという。2001年以来、カブールで起きた最大の爆弾攻撃である。

タリバンが、犯行声明を出した。3日の間に、5回の爆弾事件が起きている。

爆発現場は、まるでバグダッドのもののようだったという。このような新しい形の攻撃が、最近カブールで起きるようになった。

これとは別に、バイクに乗った男が北部のマザーリシャリフで軍の車列を狙って自爆した。一般アフガン市民1人が死亡し、数名が負傷した。兵士は全員無事だった。

(中略)警察長官によると、カブールの爆発で、24人が負傷した。そのうちの2人が2日本人で、このほかに韓国人1人とパキスタン人2人が負傷した(後略)。

hoonBomb destroys police bus in Kabul

■アフガン人少年がテロ教育を受けさせられる危険[070616 Guardian]

イギリスに密入国しているアフガン人少年たちが、過激派によってテロ教育を受けている可能性があることが、秘密の入国管理の書類から明らかになった。

イギリスの入国管理局の報告によると、270人以上の十代のアフガン人の少年が、ここ12ヵ月のうちにイギリスに密入国しているという。

そのうちの大半がウェスト・ミッドランドに送られ、アフガニスタンの難民たちが彼らを原理主義の道に導いているという。警察は、子供の密入国に関わっている一味を、バーミンガク郊外のアラム・ロックで監視している。

(中略)若くて11歳ほどの少年たちが、過激派が行動していることで知られているこの界隈で、年上の男たちと一緒に住んでいる可能性がある。「不安定で感化されやすい年齢の少年たちを一緒に住まわせて、過激派行為を洗脳させる可能性がある」という。

アフガン人少年たちが育った場所から行方不明になり、このような場所で発見された例があるという。バーミンガムの社会福祉団体が、少なくとも10人の少年がアラム・ロックのアフガン人に「養われ」続けていると述べた。保護者だという9人のアフガン人男性の名前が挙げられている。そのうちの38歳の男が、自分はタリバン司令官だと、政府関係者に述べたという。

(中略)これとは別に、ピーターバローでトラックの荷台から発見された6人のアフガン人少年が、アラム・ロックに行く途中だと述べた。

タリバンとの関係について語った男−−2000年にイギリスに亡命した−−によると、今年になっても3人の少年を保護していると述べた。去年の5月、10〜12人の「アフガン人男性」が、2部屋からなる彼のアパートで発見されていた。この事件と関連して、15人のアフガン人の名前が挙げられた(中略)。またタリバンと関係のある男との関係も、明らかになった(中略)。

警察は、この男は「ムスリムの上位の階級」に属し、定期的にアバートで会合を開いていたという(後略)。

hoonFears that Afghan boys at risk of terror grooming
Paul Lewis

■パキスタン兵、部族地帯の「基地にこもる」[070616 Guardian]

元CIA関係者によると、パキスタン軍は拡大しつつあるタリバンの脅威におじけずいており、元パキスタン軍関係者たちが戦闘員たちを援助しているという。

約2000人のアルカイダ戦闘員がいるといわれるワジリスタンに派遣されている兵士たちは、「基地にこもって何もしていない」と、去年パキスタンに派遣されたCIAのアート・ケラー氏が述べた。

「彼らは、問題が何もないかのように振るまっている。タリバン化について対処する意思がなく、また対処できないということが、わかってしまうからだ」と、ワジリスタンを訪れた経験があるケラー氏が述べた。

パキスタン軍は、最善を尽くしていると主張している。ムシャラフは、部族地帯に8万兵が派遣され、そのうち700人が死亡したと述べている。しかしケラー氏は、戦闘の裏には、軍関係者の間の亀裂があると述べる。「タリバン化を恐れる穏健派、再びタリバンを擁護したがっているジハード主義者、そしてタリバンは好きではないが、アメリカに圧力をかけられて何かをやることを、かたくなに拒んでいる人々がいる」という。「そのために、パキスタン軍は動けない」。

ケラー氏は、元ISI長官のハミッド・グルを含めた元軍関係者たちが、密かにタリバンに協力していると見ている。「彼らが逮捕されず、また活動を止めないのは、黙認されているからだ」という。グル将軍はこれまでも何度も話題に出ているが、「アメリカのアフガニスタン占領に終止符をうつために、道徳的にタリバン運動を支持している。しかし物理的に援助したり、密かに行動してはいない」と昨晩述べた。

(中略)木曜日に、米国務省副長官のリチャード・バウチャーがクエッタを訪問した。バローチスタン州大臣のジャム・ムハンマド・ユーサフは、「オマール師もビンラディンもここにはいない」と述べている。

(中略)ケラー氏は、CIAが活動することをパキスタンが制限しているために、アメリカはビンラディンなどを逮捕できないと述べた。「自由に動けないこと、地元の人々を自由に使えないことなどが、最大の障害だ」という。CIAが無人偵察機などを用いて攻撃したために、状況が悪化してしまったという。

去年CIAは、ビンラディンやザワヒリの捜索を再開した。しかしケラー氏は、2人がワジリスタンにいる可能性はないと述べた。「2人はそこにはいないと思う。しかし彼らに通じる道は、そこを通ってはいる」という。

さらにワシントンが圧力をかけすぎるために、捜索がうまくいかないという。スパイたちは、もっと静かに隠れて、「ハエがクモの巣にかかるのを待たなければならない」。「このような捜索はチェッカーではなく、チェスだ」。

hoonPakistan's soldiers 'huddling in their bases' in tribal regions
Declan Walsh、Islamabad

■アフガン人9人と外国軍兵士2人、死亡[070615 AFP]

アフガニスタン南部で、NATO軍の車列を狙った2件の自爆攻撃があり、アフガン人の子供5人と若者1人、オランダ兵1人が死亡した。

またアフガニスタン東部の戦闘では、米軍主導軍の兵士1人が負傷し、その後死亡した。死亡した兵士の国籍は明らかにされていないが、東部には米軍がいる。

さらに同盟軍は24時間のうちに、アフガニスタン各地の戦いでタリバン24人を殺害したと発表した。十代の少年1人が戦いに巻き込まれ、死亡した。

最初の自爆攻撃は車爆弾で、ウルズガン州都のティリン・コットの住宅街で起きた。「大人と子供を含めたアフガン人9人が犠牲になった」と、州警察長官のムハンマド・カシム将軍が述べた。そのうちの5人は、12歳ぐらいの子供だったという。「女性1人を含めた、アフガン人7人も負傷した」という。

NATO軍によると、自分たちの兵士1人が死亡し、3人が負傷したという。死亡したのはオランダ軍兵士だと、オランダ国防省が発表した。

数時間後にカンダハルで別の自爆攻撃があった。「NATO軍の車列に対する攻撃で、一般市民5人が負傷した」と、カンダハル州警察長官のイスマトゥッラー・アリザイが述べた(中略)。

金曜日には米軍主導軍が抵抗勢力を捜索し、新たな戦闘が各地で起きた。ザーブルでは、アフガン軍と同盟軍がタリバンの建物を攻撃した。銃撃戦が続き、「戦闘員数人を殺害した」という。この戦いで十代の少年が戦いに巻き込まれて、死亡した(中略)。

さらに木曜日にはヘルマンド州の敵の位置が空爆された。「9時間の戦いで、24人以上の敵の戦闘員を殺害した」と同盟軍が発表した(後略)。

hoonNine Afghans, two foreign soldiers killed in attacks
Nasrat Shoaib、KANDAHAR

■タリバン、ウズベクを匿ってはならないとワジール族に警告[070615 Daily Times]

反ウズベク司令官のムッラー・ナジール系の戦闘員たちが、南ワジリスタンでウズベクを匿ってはならないと、ワジール族の長老たちに警告した。この問題を話し合うために、金曜日にアフマドザイ・ワジールたちがジルガを開催する予定である。

「タリバンは、一部の長老がウズベク人を匿っていることを快く思っていない」と、ワナで開催されたジルガに出席した部族民長老が述べた。

長老によると、タリバンがアフマドザイ・ワジール族に、ウズベク人たちが「いまだにワジール族の地域に隠れている」という報告されているために、この状態が続けば行動すると述べたという(後略)。

hoonTaliban warn Waziris not to shelter Uzbeks
PESHAWAR

■「アラブ首長国連邦」の兵士、アフガニスタンで行方不明[070614 Reuters]

アフガニスタンの米軍主導軍に属す、アラブ首長国連邦(UAE)出身の兵士が行方不明になったと、同盟軍関係者が木曜日に述べた。

関係者は詳しいことは述べなかったが、タリバンが水曜日にヘルマンド州で、兵士1人を誘拐したと述べた。

UAE政府関係者が水曜日に、UAEの支援部隊を警備しているチームのメンバーが行方不明になったと述べた。UAEは 野戦病院や学校、モスクの建設など、援助活動を行なっている。

タリバン報道官のカリ・ムハンマド・ユースフが、タリバンが兵士を誘拐したが、男は元気だと述べた。兵士の運命は、タリバン議会の決議によって決まるという(後略)。

hoonForeign soldier missing in Afghanistan "from UAE"
KABUL

■米国人囚人、アフガニスタンを出国[070613 AP]

アフガニスタンで個人的に収容所を運営していたとして、アフガニスタンで3年間服役していたアメリカ人が、出国した。

元グリーン・ベレーのジャック・イデマは、3月にカルザイ大統領から恩赦を受けた。イデマの弁護士のラヒーム・アフマディによると、このアメリカ人は6月2日に出国したと述べた。どこに向かったかはわからないという。

イデマが服役していたポリシャルキ刑務所の責任者のシャミールによると、イデマはアフガニスタンに留まりたがっていたが、法的に認められなかったという。

(中略)イデマについて報告しているウェブサイトが、アフガン軍の制服を着た男たちに囲まれ、愛犬とともに白い輸送機に乗り込む写真を掲載した。目的地は明らかにされていない(後略)。

hoonUS prisoner leaves Afghanistan
AMIR SHAH、KABUL

■パキスタンの町、戦闘員が占拠[070612 AP]

親タリバン戦闘員たちが、パキスタンの北西部のかつてはにぎやかだった町を占拠し、静まり返った町に変えてしまった。

戦闘員たちが政府の建物や会社、学校などを襲撃したあと、タンクの町やバザールには人の気配がなくなり、夜になると銃の音が響き渡る。長老や野党の政治家たちは、住民の1/3が町から逃げ出したと語っている。

「政府はタンクの支配権を失ってしまった」と、中国製のピストルに銃弾を込めて、肌身離さず持っているサルダル・アフマッド・グルが語る。「夕方必ず銃の発砲があり、人々は外に出られない」。

タンクの政府が機能しなくなったことは、ムシャラフが部族地帯にいる過激派を制御できないでいることを示す。この地域におけるワシントンの対テロ政策にも、疑問が生じる。

(中略)3月28日に、戦闘員数十人が政府の建物や会社などを攻撃して、数時間の戦闘のあとで兵士1人を殺害、学生を仲間に引き込もうとしていた戦闘員を制止しようとした、高校の校長を誘拐した。彼は後に解放されたが、暴力沙汰は続いた。先月には戦闘員100人ほどが再び政府関係者の家を襲撃して、13人を殺害した。

パキスタン軍も攻撃され、1月以来3回爆撃されて、兵士3人が死亡した。

今やタンクは無法地帯である。パシュトゥーンにとっても、危険な地域になってしまった。イスラーム原理主義者たちがタリバン型の勅令を出し、自身の法廷を開いている。床屋は客の髭を剃ってはならないと警告され、西洋の音楽や映画を売る店は爆撃された。

先週行なわれた国家安全委員会の集まりで、ムシャラフは「戦闘員たちは排除し、重要地域の安全を強化して、犯行勢力の活動を監視すべき」と述べた。そして、地方政府に警察官、車輛、設備をこれまで以上増やすことを約束した。しかし、彼がどのていど過激派を取り締まろうとしているのか、その真意はわからない。

ムシャラフは、地方政府を率いるイスラーム神学者教会(JUL)に、これまで強く依存してきた。JULは誘拐された校長の解放を仲介して、この地域の過激派たちと対話することに、協力してきた。

国際危機管理組織のシンクタンクにいる南アジアの専門家のサミナ・アフマッドは、JULを戦闘員の「政治窓口」と呼ぶ。JULは、タンクにおける戦闘員の活動を批判せず、ワシントンのためにこの地域で行なわれる対テロ作戦を妨害する。

「『タリバン化』は、アメリカや欧米が作り出した言葉で、ムスリムやパシュトゥーンを非難し、おとしめようとするものだ」と、タンクのJUL政治家のモーラナ・サレー・シャーが語る。「自分たちの意に反することがどこかで起これば、それはタリバンのせいということになる」。

しかしこの政党は、原理主義の過激派たちを制御できなくなっていると見る者もいる。

「戦闘員とJULの間に亀裂ができた」と、この地域のベテランであるラヒムッラー・ユースフザイが語る。「以前は、JULと関係のあった者たちがいた。その後彼らが原理主義化すると、JULにももっと原理主義化することを望んできた」。

JULに対立するアワミ国民党のアスファンディヤール・ワリは、ムシャラフが暴力を放任していることを非難する。そうすればムシャラフは外国に「自分がいなければ、このような人々が核を所有するパキスタンを支配してしまう」というメッセージを送っているという。

タンクのバザールの人間は、自分たちの安全を心配する。「このような不安定な状況で、身を危険にさらしたくない」と、果物や野菜を売るキバラ・ハーンが語る。「子供たちの将来が心配だ。このような恐怖や不安のなかで、生活はできない」。

garrPakistani city transformed by militants
RIAZ KHAN and STEPHEN GRAHAM、TANK

■タリバン、「少年兵」を募集[070612 BBC]

タンクの子供たちが、行方不明になっている。報告によると、11歳ほどの少年までもが、親タリバン系戦闘員に誘拐されているという。戦闘員たちは子供たちを集めていることを否定して、政府の政策のせいにしている。

タンクの人々は、子供たちが行方不明になっていることに話題が及ぶと、慎重になる。「子供たちを誘拐しているわけではない」と、地元の教師が語る。「タリバンたちが、ジハードをすることが彼らの義務だと説得しているのだ」。「しかし、子供たちを説得することなど、簡単だ。冒険が待っていると言えば、なおさらだ」。問題は、タリバンの言う「冒険」とは、一方通行だということだ。「彼らは殉教者として訓練されている」と、教師はささやく。

今日アフガニスタンでは、この言葉は新たな意味を持っている。自爆者だ。

地元のある校長の話は、この地域で起きていることの典型的な例だ。「彼らの目的は、最初から明らかだった」。「戦闘員たちが1月にやってきて、彼らの目的のために、我々を利用しようとした」。「ジハードは義務であり、それに応じたものは報われる」というのだ。「タンクにある4つの政府の学校から、それぞれ30人ほどの生徒たちが『応募』した」。市立の学校からも、やはり同じ数の生徒が応募した。11歳から15歳の生徒たちだ。

なぜ校長はこれに反対しなかったか尋ねると、教師は唖然としたようだった。「殺されたいのか?」。「タリバンは許可など求めない。我々に命令するだけだ」。しかし、全員が屈したわけではない。

ある市立の学校では、生徒の取り合いで戦いがあった。「彼らは3月23日にやってきたが、その時子供たちはすでに帰っていた」。「タリバンはまた来ると言った」。3日後、試験期間中にやってきた。戦闘員たちは試験が終わるまで待つことに、同意した。「外に出て、待っていた。10時だった」。「そして1時間後、地獄がやってきた」。

地元の警察と治安部隊が、戦闘員たちの行動を監視していた。「最初ヘリコプターの音が聞こえてきて、それから大きな爆発音があった」。11時のことだった。それから2時間にわたって、戦闘員と治安部隊が戦闘を繰り広げた。

戦闘員たちは最初大きな打撃を受けた。しかしその後、応援がかけつけ、政府と関係のある者たちすべてを攻撃し始めた。戦闘員の中には、12歳くらいの子供もいたと、目撃者が語った。

治安部隊も攻撃されたために、今は表立った行動はしないようになってしまった。それ以来、戦闘員たちは町を自由にうろうろしている。

しかし政府は、状況が変わったことを認めていない。「2ヵ月町にいる」と、警察副長官のムハンマド・イドレース・ハーンが語る。もし問題があるなら、両親は申し出るべきだと語る。

しかし地元の人間によると、両親たちはおじけずいているという。「黙っていれば、子供たちが帰ってくるかもしれないと思っている」。「もし話せば、家族はタリバンに復讐される」と、ある住民が語った。

タンクで地元の高校に通う学生たちは、不安な気持ちでいる。「我々は過激派ではない。我々は中庸な人間だ」と、ある学生が語った。「しかし、我々のアイデンティティは、イスラームだ」。

政府を非難する者も多い。「政府が我々を守るべきた」。「しかし彼らには、その心構えがない」。

garrRecruiting Taleban 'child soldiers'
Syed Shoaib Hasan、Tank

■アメリカ、アフガン警察7人を誤って殺害[070612 AP]

火曜日に、アフガン警察が夜間の作戦中に誤って米軍兵士に発砲し、応戦した米軍が戦闘機を呼んだ。アフガン警察官7人が死亡した。

いっぽうアフガニスタン中部では火曜日、バイクに乗った男たちが女子生徒2人を殺害し、また月曜日にはカンダハル州で、米軍主導軍とアフガン軍がタリバン戦闘員24人を殺害した。

(中略)ナンガハル州のチェックポストの司令官、エサン・ウッラーによると、米軍の銃撃戦と戦闘ヘリコプターにより、警察官7人が死亡し、4人が負傷したという。

(中略)アフガニスタン中部のロガール州で、バイクに乗った男たちが下校していた女子校の生徒たちを銃撃し、女子生徒2人を殺害、6人を負傷させた。

またカンダハル州のシャー・ワリ・コットでは、米軍主導同盟軍とアフガン軍が8時間に及ぶ戦いの末、タリバン戦闘員24人を殺害した。

隊が戦闘員に襲撃されたが、仲間数人が死亡したあと、戦闘員は撤退した。その後再びタリバン30人が攻撃してきたために、タリバンの拠点と車が空爆され、「敵24人を殺害した」と同盟軍が発表した(後略)。

hoonU.S. mistakenly kills 7 Afghan police
AMIR SHAH、KABUL

■アフガニスタンにおけるイランの影響[070611 BBC]

(前略)イランはこれまで、アフガニスタン西部と密接な関係を持ってきた。数百万ドルがヘラートに流れ、国内最高の施設が整っている。必要以上の電力も供給されている。

(中略)アフガニスタンの車はアメリカ人が持ち込み、米軍基地が国境沿いに作られている。アメリカとイランの国際的な関係はともかく、両国がアフガニスタンを影響下に入れようとしているのは、別の政治的な理由があるからだ。

アフガニスタンの麻薬はイランに密輸されているが、逆にイランから密輸されている物が、注目を浴びている。「イランにいる工作員からの情報諜によると、武器がイランからアフガニスタンに入ってくる」と、アフガニスタン西部の国境司令官のラフマットゥッラー・サフィが語る。「最近敵が使用している武器、カラシニコフやロケット推進手榴弾、重機関銃、手榴弾、爆発物などは、空から降ってくるのではない。イランから入ってくる」。「パキスタンは公然と武器を送り込んでいるが、イラン密かに、タリバンやアフガニスタン政府と対立する勢力を、援助している」。

イラクで用いられるような、これらの高性能爆弾がアフガニスタンに入りつつあることが、次々に明らかになってきている。(中略)「イラクの抵抗運動は次第に高度になってきているが、アフガニスタンでも同じことが起こりつつある。ただ幸運にも、まだまだイラクには遅れているようだ」と、NATOのISAF司令官、アントニオ・サッタ准将が語った。

諜報情報によると、イランの組織−−必ずしも政府ではないが−−が、タリバンと取り引きしており、武器が流れて行くという。今やアフガニスタンには、安全な場所はないようだ(後略)。

hoonIranian influence in Afghanistan
Alastair Leithead、Herat

■イラン国境付近でアルカイダ容疑者3人逮捕[070611 Daily Times]

パキスタンの治安部隊が、ドイツ国籍の男2人を含む3人の外国人戦闘員をイランとの国境付近の検問所で逮捕したと、治安関係者が述べた。

男たちは土曜日、バローチスタン州のタフタンで逮捕されたという。「3人の外国人を逮捕した。2人はドイツのパスポートを持ち、1人はキルギスタン国籍だった」という。

hoon3 Qaeda suspects arrested near Iran border
QUETTA

■タリバンの「ラジオのボス」、アフガンの和平計画に参加[070611 AFP]

タリバン政権の元ラジオ責任者でオマール師の報道官だった男がアフガニスタン政府に投降し、恩赦計画を受け入れた。

ムッラー・ムハンマド・イシャーク・ニザミが今週パキスタンからアフガニスタンに戻り、報道陣に「母国に戻ったことは、私の誇りに関わる」と日曜日に語った。しかしニザミは、「まだ心構えができていない」として、他の質問には答えなかった。

アメリカがアフガニスタンに侵攻する前に、ニザミはタリバンの「シャリア・シャガ(シャリアの声)」を担当していた。このラジオ局は、宗教的な内容やニュースを放送していた。

ナジミはパキスタンに潜伏して、タリバンのためにSirek(輝き)という雑誌を発行していた。「彼はオマール師の報道官だったから、重要人物だ。最近までタリバンのために新聞を発行し、政府と対立していた」と、ルトフッラー・マシャール政府報道官が述べた。

ニザミは、新政府に参加すれば財政的援助が与えられるという政府の和解計画の一環として投降した。これまで約2000人が、この計画に参加している。

タリバンは、ナジミが投降したことを認めたが、重要人物ではないと述べている。「彼は精神病に犯されている」と、タリバン報道官のズビフッラー・ムジャヒッドが述べた。「タリバンと文化的に関係しているが、重要人物ではない」。

hoonTaliban 'radio boss' joins Afghan peace scheme
KABUL

■カブールで高性能爆弾発見[070611 BBC]

イラクの過激派が用いる爆弾と似た形の爆弾が、カブールで見つかった。アフガニスタンの諜報組織の情報源によると、この爆弾は装甲車を爆破することもでき、政府の重鎮の車列を狙って、道路脇に仕掛けられていたという。

イラクからアフガニスタンに高性能爆発物が流入している証拠が、次々に出てきている。警察の政府関係者は、これらのいわゆる「成形爆薬」は、イランが供給源だと見ている。

《成形爆薬》

成形爆薬はイラクで一般的に用いられているが、今やアフガニスタンにもこれが入って来たようだ(中略)。アフガン諜報組織の情報源によると、爆弾はカブールの中心部の道路脇で発見され、爆発する前に処理されたという。政府重鎮の車列を狙っていたようだ。これまでもハイテク爆弾はイランとの国境付近で発見されており、警察や政府関係者によると、イランの治安組織がタリバンに金や武器、爆発物を供給しているという。

4月にヘルマンド州では、イラン製の武器が発見されているが、イラン政府と関連づける証拠はない(後略)。

hoonSophisticated bomb found in Kabul
Alastair Leithead、Helmand

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.