【2007年6月18日〜6月24日】


■アフガニスタンで英兵死亡[070624 AFP]

日曜日にアフガニスタン南部のヘルマンド州で英兵が死亡、別の4人が負傷したと、国防省が発表した。

ラシュカル・ガーの近くで、新しい道路建設プロジェクトのために視察をしていた装甲ランドローバーに乗ったチームが、爆発の被害にあった。

(中略)爆発の直後、封鎖された爆発現場のそばで制止することを拒否したために、男1人が射殺され、もう1人が負傷した。男たちは兵士たちの警告を無視して、バイクで封鎖地域に向かっていたという。

hoonBritish soldier killed in Afghanistan
LONDON

■アラブ人戦闘員、アフガニスタンに合流[0706124 AP]

アフガニスタンから逃走していたアラブ人イスラーム原理主義者たちが、再びアフガニスタンに戻り、自爆志願者たちに協力して、欧米やアフガン軍に対する攻撃を効果的に行なっている。

イラクでもアフガニスタンでも、若い戦闘員たちは「アッラーの勝利は近づいている」と感じているようで、1980年代のソ連軍と戦い、ソ連が撤退した時代が再来したように感じていると、元CIA高官のマイケル・ショウアーが述べた。

アルカイダたちは、9.11以後に母国に送り返した戦闘員たちを、再び呼び戻しているという。「再び活動を開始するには、2〜3年かかる。このようなシナリオに沿って、再び劇場の中心に戦闘員を呼び寄せているようだ」。

対抵抗活動の専門家である、アメリカのRand Corporationのシース・ジョーンズは、今のところ数十人から数百人のアラブ人が入り込んでいるが、ビンラディンがソ連と戦うためにアフガニスタンに入った1980年代のように、その数は増えつつあると語る。

(中略)アフガニスタンの戦いはイラクの戦いと比べると、それほど規模は大きくない。しかし、イスラーム原理主義者にとってのアフガニスタンの重要性は、大きい。ビンラディンは、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯に隠れているといわれる。

アメリカとイギリスを拠点とするThistle Intelligence Groupの創始者のアンドリュー・ブラックによると、シーア派ムスリムとスンナ派ムスリムの宗教抗争が絡むイラクと比べて、アフガニスタンの戦いはわかりやすく、そのためにアラブ人たちを引きつけていると語る。

「イラクの戦いが混乱しつつある今、志願者たちはアフガニスタンに行くことをむしろ選ぶ。アフガニスタンでは、敵は明らかだ」。「イラクの戦いが長引けば、みんなアフガニスタンに集まる。そしてそれはそこに集まった者たちにとって、好都合となる」。

パキスタンとの国境をパトロールしているアフガン軍将軍のグーラム・ムスタファ・イシャックザイは、アラブ人の流入は1年以上続いているという(中略)。アラブ人志願者たちは4〜5人のグループでやってきて、アフガン人と同じ服装をしてパシュトゥ語を話す、アフガニスタンのアラブ人古参兵によって、訓練所に送り込まれる。

「彼らを送り込んでくるやつらは、アフガニスタンに数年いる。私がパシュトゥ語を話ように、彼らもパシュトゥ語を話す。こっそり入ってくる必要はない。歩いてくることも、車に乗ってくることもできる」。

アフガンの自爆に関する報告書を書いている、アメリカを拠点としたJamestown Foundationのグリン・ウィリアムスによると、アラブ人戦闘員幹部がアフガン人の若者を集めて訓練し、そして自分の身を犠牲にすることを教え込んでいるという。これまで、アラブ人自爆者はいない。「これまでのタリバンとアルカイダの武器にとって、自爆ほど効果的な武器はなかった」という。

タリバン政権時代の元諜報部副責任者は、アルカイダの訓練所について語る。アフガニスタンのパクティア州にあるブルマルとジルーキ訓練所で、2005年にバグラム収容所から脱獄したリビア出身のヤハニ・アル・リビが、約150人のアラブ人とともに自爆者たちを訓練している。彼は、アルカイダのアス・サハーブ社にビデオを配信している。

パキスタンのワジリスタンでも、アラブ人たちがシャーワルやラワラでテロリスト訓練所を設営している。ここは太陽さえ見ることができないという、暗い森の中だ。

garrArab militants join fight in Afghanistan
KATHY GANNON、JALALABAD

■NATO軍、対タリバン戦争で一般市民の死者の数が多いことを認める[070624 AFP]

アフガニスタンのNATO軍が、パキスタンで一般市民を多数殺害したことを認めた。カルザイ大統領は前日、外国軍の軍事作戦を、強く非難した。

土曜日にアフガニスタンに越境しようとしていた戦闘員を追跡中、ISAFの兵器がパキスタン内の建物に命中したと、報道官が述べた。(中略)「無実な者が失われたことを、残念に思う」と、ISAF報道が述べた。

住民によると、子供と女性、男性7人が死亡したという。パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッドによると、政府は抗議して説明を求めたという。

土曜日にカブールでカルザイ大統領は、ISAFや米軍主導軍が敵に対する「不注意で正確ではない」作戦で、一般市民が多数犠牲になっていると非難した。「過剰な武力」が用いられ、これまで何度も抗議しているにもかかわらず、アフガン軍との協力がない、と述べた。

NATO報道官は、カルザイの怒りは理解できると述べた。「しかしISAFは一般市民を殺害する意図はない」と、カブールのニコラス・ルントが述べた。「タリバンはそうではない。彼らは故意に、一般市民を殺害している」(後略)。

hoonEmbattled NATO admits more civilian deaths in anti-Taliban fight
KABUL

■パキスタン、外国人戦闘員を追放するよう部族民に勧告[070624 Reuters]

日曜日、NATO軍がパキスタン側を攻撃して、パキスタン人一般市民10人が死亡した出来事があった2日後、政府はワジリスタンの部族民に、アルカイダと関わりのある戦闘員を追放するように勧告した。

パキスタン軍によると、金曜日の夜の戦闘で国際軍が発射したロケット弾が北ワジリスタンに飛来して、一般市民が死亡または負傷したという。

(中略)北ワジリスタン政府がジルガを招集して、治安に関する話し合いを行なった。「外国人の存在はあなただけではなく、北ワジリスタン全体に被害を与える」と、ピールザーダ・ハーン行政官が述べた。

NATO軍からの声明はないが、ワシード・アルシャッド軍報道官は、NATO軍は今回の件に関して謝罪し、不注意な発砲だったと述べたという(後略)。

hoonPakistan urges tribesmen to expel foreign militants
Haji Mujtaba、MIRANSHAH

■ワジリスタンを同盟軍攻撃、33人死亡[070624 News]

金曜日の夜から土曜日の朝にかけ、アフガニスタンの米軍主導同盟軍の戦闘機や戦闘ヘリコプターによる空爆を開始し、砲撃や迫撃砲により、南北ワジリスタンで少なくとも33人が死亡した。

これまで南北ワジリスタンでは、アフガニスタン側からの攻撃で、これほど多くの死傷者や破壊を受けたことがない。攻撃で死者が出ただけでなく、約24軒の家や車輛、家畜なども被害を受けた。死者の中には女性や子供もいる。

国境の町、アンゴール・アッダの近くにある「黒い森」という意味を持つトール・ジャワール村に対する攻撃に対して、政府は何も発表していない。しかし村人である部族民の情報源によると、国境の町アンゴル・アッダの近くのトール・ジャワールは、アフガニスタンから越境した戦闘機やヘリコプターで攻撃されたという。戦闘機はB-52機で、ヘリコプターはアパッチだったという。両方とも、アフガニスタンで米軍が使用しているものだ。

空爆の噂を聞いてアンゴール・アッダからトール・ジャワールに駆けつけた住民によると、攻撃現場で、破壊された泥レンガの家の残骸の中から、21人の遺体を掘り出したという。まだ埋まっている遺体もあるようだ。約40人が負傷し、家畜も多数死亡した。死者は、トール・ジャワールや国境の反対側のパクティア州のベルマルで埋葬された。この地域に住むワジール族は、国境を挟んで土地や家を所有している。

トール・ジャワールの爆撃で被害を受けた15軒の家のうちの3軒は、巨大な城塞のような家だった。そのうちの1つはミエミ・ガンギヘール・ワジール族のザール・ザンナンの家である。彼は、家族7人とともに殺害された。唯一残されたのは、負傷した幼児だった。さらに、マリークシャヒー・ワジール族の一家8人も殺害された。唯一生存したのが、両足を失った老婆である。

アンゴール・アッダの親タリバン系司令官が語ったところによると、トール・ジャワールの攻撃では、無実の一般市民が殺害されたという。外国人も地元戦闘員もいなかった。

トール・ジャワールの爆撃に関しする政府の発表はないが、軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、北ワジリスタンのシャーワルで9人が、アフガニスタン側から発砲された迫撃砲で死亡したと述べた。後に、死亡したのは10人と訂正した。女性3人と子供が含まれていたという。

しかし部族民によると、死亡したのは12人で、全員地元民だったという。そのうちの9人はアフマドザイ・ワジール族で、3人はアフガニスタンのコースト州グルバズ地区と接するサイドギ村出身である。また爆撃で30人以上が負傷した。部族の情報によると、シャーワル谷で爆撃されたのは、マナとマングラタイ村だった(中略)。部族民によると、B-52機とアパッチヘリコプターが、攻撃してきたという。

1週間ほど前米軍ヘリコプターが、B-52の絵が描かれたチラシをばらまいて、軍事訓練所を閉鎖して越境を止めなければ爆撃すると、警告していたことを指摘しておく必要がある(中略)。

前日の金曜日には、パクティア州のベルマル地区で、戦闘があった(中略)。NATO軍はこれに先立ち、戦闘員60人が空爆で殺害されたと発表している(中略)。

別の報告によると、南ワジリスタンのアンゴール・アッダの近くにある国境の村、ハワジャ・ヒザールが土曜日の午後、アフガン国軍と米軍・NATO軍に攻撃された。ハジャワ・ヒザールの被害については、明らかになっていない。

さらに土曜日、アンゴール・アッダの方角に向かって、アフガン国軍兵士が小火器を用いた攻撃があったという報告がある。

これとは別に土曜日に北ワジリスタンのミール・アリの近くで、国境警察隊員3人が、即席爆弾による爆発で死亡、2人が負傷した。4人が死亡したという説もある(後略)。

garr33 die in coalition raids in Waziristan
Rahimullah Yusufzai & Sailab Mahsud、PESHAWAR/TANK

■NATO、タリバンが幼児を自爆攻撃に用いていると非難[070623 Guardian]

タリバンが6歳ぐらいの幼児を自爆攻撃に用いていると、アフガニスタンの同盟軍が昨日主張した。

ISAFが明らかにしたところによると、アフガニスタン東部で攻撃を行なうように指示された6歳の幼児から、自爆ジャケットを取り外したという。少年は検問所でぼんやりしているところを、保護された。ジャケットは取り外され、怪我をした者はいない。

これに先立ち、NATO軍が一般市民を殺害したという、今週になって2度目の報告があった。ヘルマンド州の空爆で、タリバン戦闘員20人とともに、女性9人と赤ん坊3人、ムッラーが死亡したという(中略)。

昨日ISAFは、一般市民が死亡したというアフガン政府の報告を捜査していると述べた。しかし、タリバンが一般市民を利用して隠れていると非難し、自爆ジャケットをつけた幼児の例を指摘し、新たな戦術だと述べた。幼児はガズニ州のアンダール地区のミリ検問所を攻撃するよう、指示されていた。

「6歳の男の子に爆発物を装着して、アフガン警察か軍のそばでボタンを押すように指示されていた」と、マイケル・コルミール少尉が述べた。「幸運にも少年は意味がわからなかったようで、なぜ自分がジャケットをつけているのか、パトロール隊に尋ねた」という。

ISAFのデビッド・アチェッタ中佐が語ったところによると、「過去において、子供を自爆攻撃に用いるなど、タリバンがこれほどひどいことをするのを見たことがない。関係者がジャケットを取り除き、子供は無事だった」。

アチェッタ中佐は、武装した子供をどう扱うか、これまでアフガニスタンで考えてみたことがないという。「6才の少年が自分でボタンを押す可能性があった場合、あるいは遠隔操作で誰かが彼のボタンを押す可能性かあった場合、どうしたらいいか、判断が難しい」。子供が直接的な脅威となった場合、軍の規定はあいまいだという(後略)。

garrNato accuses Taliban of using children in suicide missions
Chiade O'Shea、Islamabad

■パキスタンの原理主義の学生、中国人女性を解放[070623 Reuters]

パキスタンの原理主義系学生たちが土曜日、売春宿を営んでいたとして、中国人女性6人を含む9人を誘拐した。9人は数時間後に解放された。「外国人女性が、マッサージ・センターで売春に関わっていた」と、解放の前に学生たちが声明を発表した。

ラール・マスジットの宗教指導者、アブドゥル・ラシッド・ガジによると、政府が今後セックスに関わっているマッサージ・パーラーを取り締まると約束したために、パキスタンと中国の友好を重んじて、9人を解放したという。

(中略)ガジが語ったところによると、ラール・マスジットに隣接する宗教学校に監禁された9人のうちの7人は中国人で、2人はパキスタン人だという。中国人のうち、6人は女性だと述べた。

「我々はパキスタンと中国の友好関係を尊重するが、外国人女性がこのような不道徳な行為をしにくることは許さない」と、解放の前にガジが語った。「これらの女性が、男性にマッサージ以上のことをしていたという報告を受けている」。

中国のシンハー通信によると、パキスタンのアフタブ・アフマッド・ハーン・シェルパオ内相が中国大使に電話で謝罪し、人質たちがただちに解放されるように尽力すると述べたという(後略)。

hoonHard-line Pakistani students release Chinese women
Augustine Anthony、ISLAMABAD

■パキスタンの部族地帯にロケット弾、9人死亡[070623 New York Times]

夜間、北ワジリスタンのシャーワルがアフガニスタン側からロケット弾で攻撃され、9人が死亡したと関係者が述べた。死亡者には女性も含まれていたと、パキスタン軍関係者が述べた。3人が負傷した。

地元のメディアによると、金曜日夜、同盟軍がアフガニスタンから北ワジリスタンに逃げ込んだタリバンに対して、ミサイルや大砲を用いて攻撃したという。パキスタン軍関係者が、軍による攻撃はあったが、空爆はなかったと述べた。

「空爆ではない」と、パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッド少将がインタビューで語った。「シャーワルの近くで、同盟軍とタリバンの衝突があった」。「衝突の際にロケット弾がシャーワルに向かって撃たれた。死亡したのは、すべて無実な一般市民だった。チェチェン人でもアラブ人でも、タリバンでもなかった」。泥レンガで作られた小さなホテルと車数台が、攻撃で破壊された。

アルシャッド少将によると、パキスタンは3ヵ国委員会に強く抗議して、説明を求めているという(後略)。

hoonRockets Kill 9 in Pakistan Tribal Area
SALMAN MASOOD、ISLAMABAD

■パキスタンの過激派、中国人を誘拐[070623 AFP]

過激派のモスクの学生30人が、土曜日早朝にイスラマバードの鍼灸院を襲撃して、中国人女性3人を含む5人を誘拐した。

犯人たちはこん棒を持って武装して、午前1時頃にF8にある鍼灸院に押し入った。

タリバン系のラール・マスジットのメンバーによると、今回の誘拐は反道徳キャンベーンの一環だという。「我々の警告にもかかわらず、この場所は売春に使用されていた。政府は取り締まらなかったために、自ら行動した」と、ラール・マスジットの代表が電話で語った。

治安関係者によると、学生たちは3台の車に分乗して診療所にやってきて、人質をモスクに連れ去ったという。一団には10人ほどのブルカを被った女学生も含まれ、残りの20人は男性だったという。

「地元警察が人質解放のために、交渉している」と、治安関係者が述べた(後略)。

ohPakistan radicals kidnap Chinese workers in raid
ISLAMABAD

■戦闘員60人、パキスタンとの国境近くで殺害[070622 AP]

NATO軍と米軍主導軍が、パキスタンとの国境に沿って越境しようとしていた戦闘員60人を殺害したと、発表した。この6ヵ月間における、最大の越境である。

金曜日にこの地域にいる米軍司令官が、ここ数ヵ月間、越境する戦闘員たちが増えていると述べた。数が増えたのは、監視する側の数が増えたからかもしれないとも述べた(中略)。

NATOのISAF軍によると、金曜日に約60人の戦闘員が、パクティア州のベルマル地区にいたアフガン軍とISAF軍を攻撃しようとしたという。戦闘員たちは航空機を攻撃してきたために、NATO軍と米軍主導軍が応戦し、戦闘員60人を殺害した。

ISAFの声明によると、「1月10日以来この地域で目撃された、最大の戦闘員の数だった」という。1月に米軍は、パキスタンから越境してきた130〜180人の戦闘員を殺害している。

「これらの人間は武器を持ち、我々の航空機を攻撃するとともに、我々の位置に向かってロケット弾を発射した。これはベルマルの住民に大きな被害をもたらす行為だった。彼らを排除する必要があった」と、Task Force Furyの司令官、マルティン・シュヴァイツァー少尉が述べた。

(中略)いっぼうカンダハルでは、アフガン軍と同盟軍が7時間に及ぶ戦闘で、戦闘員約20人を殺害したと、同盟軍が発表した。

シュヴァイツァーは別のインタビューで、米軍とアフガン軍が国境付近にこれまで以上に配置されていることやパキスタン軍の協力により、この地域の諜報情報が多く入るようになったという。「これだけ多くの軍が私の下にある。これまで以上に見えるようになった。だから国境を往復する戦闘員たちの情報も、入ってくる。その数が増えたかどうかは、これまでは情報を収集するメカニズムがなかったために、比較することはできない」(後略)。

hoonNATO: 60 insurgents killed near Pakistan
JASON STRAZIUSO、FORWARD OPERATING BASE THUNDE

■アフガニスタンの戦闘で一般市民25人死亡[070622 AP]

アフガニスタン南部でタリバン戦闘員が警察の検問所を襲撃したために戦闘となり、NATO軍の空爆で一般市民25人が死亡したと、警察関係者が金曜日に述べた。

戦闘員たちが木曜日の夜、ヘルマンド州のゲレシュク地区で警察を襲撃したあとで一般市民の家に逃げ込んだと、州警察長官のムハンマド・フセイン・アンデワルが述べた。NATO軍が戦闘機を呼び、戦闘員20人が殺害されたが、同時に女性9人と赤ん坊3人、地元のモスクのムッラーを含む一般市民25人も死亡した。

(中略)「約30人の戦闘員たちが建物を占拠した。そのほとんどが空爆で死亡した」と、NATO軍が発表した。「この攻撃で一般市民が殺害されたという報告を、調べている」と、ISAF報道官のマイク・スミス中佐が述べた。

アンデワルによると、「NATO軍は、銃弾が飛んでくる方角を狙った。そして、建物2軒が全壊した。これらの家に住んでいた家族も、殺害された」という。村人たちが遺体をトラクターに乗せ、無実の一般市民であることを証明するために首都のラシュカル・ガーに運ぼうとしたが、警察が阻止したという。

「戦闘員たちが戦いを始め、このような位置でこの時期に攻撃を行なって、故意に一般市民を巻き込もうとしている」と、スミスが述べた。「無責任な行為で、犠牲者が出た」。

月曜日にアフガン政府関係者が、アフガニスタン南部における3日間にわたるタリバンとNATO軍の戦いで、戦闘員や警察官、一般市民を含めて100人以上が死亡したと発表している(後略)。

garr25 civilians killed in Afghan violence
AMIR SHAH、KABUL

■タリバン、話し合いの意思を失う[070622 Asia Times]

ヘルマンド州における英外務省 (FCO) とタリバンの取り引きが成功したために、NATOはタリバンの攻撃が小康状態になっていることを利用して、作戦を進めようとした。この結果、皮肉にも戦闘が激化してしまった。

FCOは去年ヘルマンド州のタリバンと取り引きし、今年の初めまで、この取り引きが有効だった。取り引きしたのは、部族民長老と宗教指導者、そして部族民リーダーを兼ねたタリバン司令官である。

タリバンとの「和解」を目的としたこの取り引きの結果、ヘルマンドとカンダハルで和平協定か結ばれた。

しかしNATO軍は3月以降、タリバンの幹部指揮官たちが戦いを控えていたことを利用して、作戦を押し進めようとした。タリバンは不意を打たれ、その結果占拠していた町から撤退した。

しかし数ヵ月前にイランとの国境付近の南西部で、大人数で現われ、今度はNATO軍が不意打ちをくらうことになった。

FCOは再びタリバンと取り引きしようとしているが、状況は変わった。タリバンは攻撃を再開し、責任者たちはもはや取り引きを望んでいない。

FCOとタリバンとの仲介役は、バグラム地区の長老、ライス・バグラニであった。ライスはダドゥッラーなどと関係していたが、数年前にタリバン運動から離れた。

FCOの当初の目的は、まずヘルマンド州に派遣された英軍の安全だった。次に再建計画を、タリバンの攻撃から守ること。そして最終目的は、州に法律を施行することだった。

タリバンの目的はとっかかりを築き、その後州全体を支配することだ。タリバンを法的に認め、最初は一部だけであっても、最終的に権力を持つことである。

こうして和平協定は始まった。FCOと対話をするタリバンはヘルマンド州を訪れることを許された。イギリス政府関係者によると、タリバンたちは非常にのんびりしていたようで、司令官たちの中には休暇をとってパキスタンを訪れた者もおり、日常生活に戻った者もいた。

しかし突発的な攻撃は続き、NATO軍は、タリバンがアフガニスタン支配を諦めることはないと、信じていた。したがって、3月に大掛かりな作戦が開始された。タリバンたちは、ダドゥッラー師を含めた幹部司令官たちを失った。

しかし彼らは再び戦い、カジャキ地区などを占拠した。ヘルマンド州のカジャキには、水力発電のために、カジャキ・ダムが建設されている。タリバンはこの地域を再び占拠した。

このような観点から、FCOはタリバンと再び関係を作ることを望んでいるようだが、どうも失敗しそうだ。タリバンたちはそれぞれの野戦司令官のもとで、それぞれのイデオロギーに基づいた行動をとっている。

さらにタリバンは最近南北ワジリスタンでも、再結成している。この地域の指令センターには、数千人の新たなジハード志願者がそろった。ほとんどが非アフガン人で、アフガニスタンからイラク、さらにさまざまな国の人間が集っている。

これらのジハード者たちの数が少数であれば、タリバンは流動的で、プラグマティックだ。しかしこれがグローバルジハードになっていけば、タリバンは堅固になり、絶対主義的理想主義に走るだろう。

イランやパキスタンも、それぞれの目的をもって狙っている(後略)。

hoonTaliban losing the will to talk
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■パキスタン、3つ目の原子炉を建設か[070621 Reuters]

パキスタンのフーシャブ核施設に、3番目の原子炉が作られている可能性があると、木曜日にリサーチ・グループが発表した。

Institute for Science and International Security(ISIS)によると、商業的な衛星写真から、施設の存在が確認されたという。「パキスタンは核兵器備蓄を見直し、軽量で強力な武器を作る必要性を感じているようだ」と、ISIS会長のデビッド・オルブライトが述べた。フーシャブと、フーシャブから西に80キロ離れたチャスマンにあるプルトリウム遠心分離施設の活動は、パキスタンとインドの間の「核武装競争」だという。(後略)。

smellPakistan said building third nuclear reactor
WASHINGTON

■タリバン「カブールに焦点をしぼる」[070621 BBC]

アフガニスタンのタリバンは戦術を変え、今後さらにカブールを攻撃していくと、戦闘員の報道官が述べた。

報道官のザビユッラー・ムハージッドが、NATO軍にリーダーたちを殺害されて打撃を受けたが、再び復活したという。また自爆攻撃を行なうために、多数の人間が志願してきたという(中略)。

「カブールに圧力をかけている。カブールは首都で、外国軍もそこに集中している」と、ザビユッラー・ムジャーヒッドが述べた。タリバンの目的は「国家の自由」で、イラクの戦闘員たちと同じ戦術を行なうという。「多数の人間が、自爆攻撃センターに志願してきた」と述べた(後略)。

hoonTaleban 'shifting focus to Kabul'

■アフガニスタンの地雷でNATO兵士死亡[070621 AP]

木曜日にアフガニスタン東部で地雷が爆発して、NATO軍兵士1人が死亡、4人が負傷した。さらに米軍主導軍とタリバンの戦いで、戦闘員7人が死亡した。(中略)被害を受けた兵士の国籍は明らかにされていないが、この地域にいるのは米軍である。

さらに米軍主導軍とアフガン軍がパクティア州で「重要な敵の一団」と戦ったと、州知事のムハンマド・エクラム・アフペラックが述べた。戦闘員7人が死亡し、7人が逮捕されて取り調べを受けているという。

昨日はカンダハルでカナダ兵3人が、簡易爆弾の爆発によって死亡している(後略)。

hoonMine kills NATO soldier in Afghanistan
RAHIM FAIEZ、KABUL,

■地雷爆発でパキスタン部族民3人死亡[070621 AFP]

アフガニスタンとの国境地帯で、戦闘員たちが埋めた地雷に触れてトラクターが爆発し、パキスタン人部族民3人が死亡した。

クラム地区のハベヤンガ村のチェックポストの近くで、薪を集めに出かけた男たちが被害にあった。誰が地雷を仕掛けたかは、明らかではない。

hoonLandmine blast kills three tribesmen in Pakistan
PESHAWAR

■アフガニスタンでNATO軍3人死亡[070620 AP]

水曜日に道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、NATO軍の車輛が被害を受けて、兵士3人が死亡した。また銃を持った男たらがアフガニスタン東部のモスクで祈っていた男たちを銃撃し、3人が死亡、4人が負傷した。

また国連の車列が、カブール〜カンダハルのハイウェイで襲撃され、アフガン人警備員2人が死亡て1人が負傷したと、ザーブル州の警察長官が述べた。

南部で簡易爆弾が爆発して、NATO軍兵士3人が負傷した。兵士の国籍は明らかにされていない。

また、カンダハルのミヤ・ニシン地区を前日から占拠していた戦闘員と警察が衝突し、再び町を戦闘員から奪い返したと、州警察長官のエスマンウッラー・アリザイが述べた。しかし数時間後、今度は同州のゴーラック地区が戦闘員に占拠されたという。

隣のコースト州のイスマイル・ヘール村のモスクが攻撃され、銃を持った男たちが建物の内部に侵入して3人を射殺、4人を負傷させた。犯人たちは逃走し、犯行の目的は明らかではない(後略)。

hoon3 NATO troops killed in Afghanistan
ALISA TANG、KABUL

■アフガニスタンの政治復興[070620 Asia Times]

(前略)グルブッディン・ヘクマチアルは、最近カブールと対話することを申し出たが、ヒズビ・イスラミ・アフガニスタンHIAの政治活動も、この頃から急に活発になった(中略)。

ここ数カ月、HIAは新たな支部を作り始め、新聞も発行し始めた。HIAが、イスラマバードに援助されているのではないかという疑いも、再浮上している。

「今のことろ事務所を3ヵ所開いただけだが、人々は警戒している。カブールに1ヵ所、そしてジャララバードとヘラートに2ヵ所ずつだ。私としてはかなりゆっくりした展開だが、人々はいろいろ噂している」と、アフガニスタンのHIA新会長のアゲドゥル・ハディ・アルグンドワルが語った。

「以前、我々はアルカイダの一味だと言われ、無実の仲間数百人が逮捕された。いまだにグアンタナモ収容所にいる仲間もいる。人々はHIAはアフガニスタンからいなくなったと思った。しかし最近ヘラートの事務所を立ち上げると、3500人が出席した」。

「招待したわけではない。HIAが再び活動を始めたという噂が広まり、志願者が集ったのだ。3500人のうち、女性が400人いた。ジャーナリストたちは、私が態度を変えて女性の政治参加を認めたのかと質問した。女性は社会の一部であり、政治に参加する権利がある。しかし、彼女たちは別の領域で活動するべきだと私は答えた」。

「大きな集会だったために、彼女たちは別の場所で参加した。政府は我々の事務所を取り締まることはできない。我々は登録された政治団体だ」。

HIAから次期大統領が選出されたと見る人々は多い。2005年の大統領選挙では、HIAは活動を禁止されていた。従ってメンバーたちは個人で参戦した。その後HIAは政党として認められ、国会で249議席を獲得している。

「HIAはこれまでアフガニスタン社会の最大グループだった。(中略)これから我々はコースト、マザリシャリーフ、クナールに事務所を開く。ナンガハルでも、支部組織ができている」。

最近上院議員でHIAのメンバーだったウスタッド・ファリッドが暗殺されて、大きな話題になった。「ウスタッド・ファリッドの暗殺背景には、いろいろな話がある」と、アルグンドワルが語る。「HIAは、パシュトゥーンの間だけに人気があると思われている。しかし我々の中には、タジークのファリッドのような人間が、カピサやコーヒスタンにもいる。以前ヘクマチアルがアフガン政府との対話を申し出たときに、アフガニスタン北部の仲間たちはその民族的出自のために、脅かされた気がした」。「彼らはヘクマチアルがカブールに戻れば、南だけでなく北部にも大きな影響力を発揮するだろうと思った。だから地元HIAのリーダーを暗殺した」。

カルザイはHIAを政治に迎えることで、抵抗を続けていたヘクマチアルの仲間を主流に引き込もうとした。しかし、これは両刃の剣になりつつある。

アフガニスタン南東部から入ってくる情報によると、ヘクマチアルの旗の下で、軍事司令官たちが再結成しているという。ガズニ、ロガール、コースト、クナール、ガルデズなどが中心だ。さらにHIAはこれらの地域に、政治部門も開いている(後略)。

hoonA political revival in Afghanistan
Syed Saleem Shahzad、KABUL

■ワジリスタンのマドラッサ攻撃で、32人死亡[070620 News]

火曜日に、北ワジリスタンのダッタヘール地域にミサイル攻撃があり、マドラッサと付属する2軒の建物が破壊され、30人ほどが死亡したと、村人と諜報関係者が述べた。

(中略)ミサイル攻撃のあったナミ・ノマ・マンザルヘール村の村人の話として、攻撃があった当時、ビノリ・マドラッサには50人ほどの生徒と教師がいたという。全員が死亡、あるいは負傷した。付属する2軒の建物も被害を受けた。25〜30人が死亡したという説もある。村人たちは、火曜日の朝10時頃にアフガニスタンから無人偵察機が飛んで来て、ミサイル2発を発射して建物を破壊するのを目撃したという。

(中略)土曜日に、米軍ヘリコプターが北ワジリスタンと南ワジリスタンにビラをまいて、アフガニスタンを攻撃してはならないと警告していた。パシュトゥ語で書かれたビラには、アフガニスタンに越境したりワジリスタンの訓練所を閉鎖しなければ、化学兵器の使用を含めた攻撃を行なうと書かれていた。さらにB-52爆撃機の写真が印刷され、パキスタンの部族民たちを米軍戦闘機で攻撃するかのごとく、脅迫していた。

アフガニスタンの同盟軍が火曜日に、クラム行政区上空を6回も領空侵犯を行ない、住民はパニックに陥った。

同盟軍はアフガニスタンのダンダ・パタン地区にある軍の基地が攻撃されたために、空からの援護を要請していた。米軍キャンプに9発のミサイル攻撃があったといわれる。米軍機2機がクラム行政区の上空を6回領空侵犯し、数分間クラム上空を飛行した。

garr32 killed in attack on Waziristan Madrassa
Rahimullah Yusufzai & Mohammad Yasin、PESHAWAR/MIRANSHAH

■アフガンの国境近くで戦闘員20人死亡[070619 AP]

火曜日に、パキスタンの国境付近にあった戦闘員の隠れ家に対してミサイル攻撃があり、戦闘員20人以上が死亡したと治安関係者が述べた。

アフガニスタンから発射された3発のミサイルが、ミランシャーから25マイル離れたマミ・ローガ村の巨大なマドラッサにあった訓練所を破壊し、戦闘員数人も負傷したと、諜報関係者2人が述べた。

パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、戦闘員が隠れ家で作っていた爆発物が、今回の爆発の原因だと述べた。20人以上が死亡したという。「軍の情報によると、戦闘員たちが爆弾を作っていたところ、爆発が起きた」。

地元の諜報関係者によると、ミサイル3発が隠れ家に命中して、戦闘員20〜25人が死亡したという。「ミサイルがアフガニスタン側から飛んで来たと報告されている」と述べた。

別のイスラマバードにいる諜報関係者は、建物は国境からパキスタンに2マイル入った所にあり、深い森に囲まれていたという。マドラッサの広場で戦闘員たち36人ほどが座っていたところ、ミサイルに攻撃されたという。誰がミサイルを発射したかは明らかにされなかったが、両者とも、ミサイルはアフガニスタンから飛んで来たと述べた。

アフガニスタンの米軍は、ミサイルがパキスタン側に発射されたという報告は受けていないと述べた(後略)。

smell20 militants killed near Afghan border
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■アメリカとカナダ、アルカイダの卒業式ビデオを無視[070619 AFP]

火曜日にアメリカとカナダ政府関係者が、アメリカのテレビ番組で紹介された、アフガン訓練所における自爆者の卒業式のビデオに関して、重視する必要はないと述べた。

「今、我々の母国が脅威にさらされているという諜報情報はない」と、米国土安全保証省報道官のルス・カノーケが述べた(中略)。ホワイトハウス報道官のトニー・スノーは、テープは「アルカイダのブロパガンダ」だが、現在捜査中だと述べた。「アルカイダはプロパガンダを流すのに長けており、人々に自爆を促している」。「報道機関を欺くことが、とてもうまい」。

(中略)関係者によると、『ABC』ニュースが放映したパキスタン人ジャーナリストが撮ったというビデオには、欧米に対する自爆攻撃を実施するために、12歳くらいの少年を含んだ約300人の男たちを送り出す風景が映し出されたという。

黒いスカーフを顔に被って、志願者たちはアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツに自爆攻撃を行ないに行くと、主張した。タリバン司令官の故ダドゥッラー師の弟のマンスール・ダドゥッラーが、この儀式に出席していた。マンスール・ダドゥッラーは、ロケット砲を持った護衛に守られながら、志願者たちを祝福した。「アメリカ人、カナダ人、イギリス人、ドイツ人がはるばる遠い国からアフガニスタンにやってきた。我々も彼らの所に行こうではないか」。

志願者の1人がカメラに向かって英語で、自分は「イギリスで自爆攻撃をする」チームのリーダーであると述べた。「これらの男たちの意気は高く、大勢で殉教に出かける」と、ダドゥッラーが述べた(後略)。

ohUS, Canada downplay Al-Qaeda camp graduation video
WASHINGTON

■パキスタンのアルカイダキャンプの爆発で戦闘員30人死亡[070619 AFP]

火曜日に、外国人数人を含む30人ほどのアルカイダ戦闘員が、パキスタンの部族地帯にある訓練所が爆発して死亡した。

北ワジリスタンで起きた爆発に関しては、さまざまな説がある。住民によると、3発のアメリカのミサイルが、国境を越えて飛んで来たというが、政府関係者は、戦闘員たちは自分たちの爆弾が爆発して死亡したと主張した。

「爆発で約30人が死亡した。10〜15人が外国人だった。訓練所にしていた建物に、人々が集っていた」と、軍報道官のワヒード・アルシャッド少将が述べた」。「爆発で、アラブ人やトルクメン人も死亡した。爆発の原因が何で生じたかはわからないが、爆発物を準備していた戦闘員たちが用いる、訓練所だったらしい」。「重要な人物がいたという報告はない」。

アルシャッドによると、パキスタン軍も米軍主導軍も、今回のダッタ・ヘール村で起きた事件には関わっていないという。諜報機関関係者によると、死亡したのはビンラディンの組織に属する戦闘員だった。

(中略)地元の諜報関係者によると、爆発はマドラッサにある爆弾工場で起きたという。

住民によると、ミサイルはアフガニスタンのパクティア州から飛んできて、建物に命中したという。犠牲者のほとんどが、地元の部族民だった。

アフガニスタンの米軍主導軍は、この件には関わっていないと述べた。「よく調べたが、パキスタンにミサイルが発射された事実はない」と、同盟軍報道官のデビッド・アチエッタ少尉が述べた(後略)。

smellBlast at Pakistan Al-Qaeda camp kills 30 militants
MIRANSHAH

■タリバン、アフガンの町を占拠、一般市民10人死亡[070619 AFP]

アフガニスタン南部の山岳部にある町をタリバンが占拠したことを、アフガン軍が認めた。

ウルズガン州の戦闘で一般市民10人とタリバン60人が死亡したという声明を内務省が発表したが、NATO軍による爆撃で、さらに数十人の一般市民が死亡したという地元の主張を否定した。

カンダハルのミヤンシェーンが、月曜日に抵抗勢力によって占拠されたという。火曜日に内務省は、警察官がこの地域から撤退したと述べた。「戦略的な、一時的な撤退だ」と、内務省報道官のゼマライ・バシャーリーが述べた。「作戦を行ない、奪回する予定だ」。

警察官10人を殺害したとタリバンが主張しているが、報道官はこれを否定した。

タリバン報道官のユースフ・アフマディが、2日間町を占拠しており、警察は山中に逃走したと述べた。「昨晩、我々は町の中心を占拠した」という。

(中略)この地域は、3日間にわたって戦闘が続き、NATO軍の空爆もあり、月曜日に一般市民数十人が死亡したといわれる。

バシャーリーは火曜日に、一般市民10人と警察官4人がタリバンに殺害され、「50〜60人のタリバン」も死亡したと述べた。一般市民数十人が爆撃で死亡したという話は、「真実ではない」という。

ウルズガン州議会の責任者、モーラヴィ・ハミッドゥッラーが月曜日に語ったところによると、約60人の一般市民が主に空爆で死亡したという。

(中略)NATO軍は月曜日に、一般市民が死亡したという報告はないが、タリバン50〜60人が死亡した可能性はあると述べた(後略)。

hoonTaliban capture Afghan district, kill 10 civilians
Nasrat Shoaib、KABUL

■パキスタンの爆発で4人負傷[070618 AFP]

パキスタンの北西部で月曜日、乗り合いトラックのそばで遠隔操作爆弾が爆発して、政府関係者と警備員2人、運転手が負傷した。

爆発はバジョールの近くのカールで起きた。全員軽傷だという(後略)。

hoonBomb in Pakistan wounds 4
KHAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.