【2007年6月25日〜7月1日】


■パキスタンのタリバン、仲違い[070701 Christian Science Monitor]

最近パキスタンのタリバンが気にしているは、パキスタン軍やアメリカの無人偵察機だけではない。一般市民に対する攻撃が頻発しているが、内部抗争が起きているようだ。

先月、戦闘員リーダーのカリ・フセイン・アフマッドがパキスタンの部族地帯で激しい攻撃を行ない、一般市民多数が死亡した。6月1日にその報復として、パキスタン人タリバン司令官のバイトゥッラー・マフスードが、アフマッドの部下17人を捕虜にして、彼らを殺害すると脅迫した。

この出来事は、パキスタンの戦闘員たちが再結成して忠誠を誓うとともに、部族地帯に内部抗争が始まったことを示唆する。

パキスタンにおけるタリバンのリーダーシップが弱体化していると、専門家たちは見ている。古からのパシュトゥーンの伝統−−客人歓待や女性や子供を戦闘から除外すること−−さえもが、失われつつあると言う者さえいる。

タリバン責任者のオマール師さえこの変化を嘆き、昨年12月に野戦司令官に手紙を書いて、一般市民を巻き添えにしないように努力するべきだと忠告した。

「パキスタンのタリバンは、アフガニスタンほど組織化されていない。彼らは小さな集団にすぎず、中央にいる責任者がいない」と、ペシャワル大学のイジャーズ・ハタック教授が語る。

(中略)南ワジリスタンのすぐ郊外にあるタンクの住民によると、マフスード氏とアフマッド氏が、アフガニスタン越境攻撃をするタリバン戦闘員の新世代を代表するという。

6月下旬、マフスードが行政官たちの暗殺を企てているという諜報情報が入り、これら3人の行政官の警備が強化された。南北ワジリスタンの「アミール(長)」といわれるマフスードは、穏健派とはかけ離れた存在ではある。しかしマフスードでさえ、決してやらないことがある。女性や子供を殺害することだ。

民衆の認知と善行から、マフスードはここに拠点を築いた。「マフスードは、善行や正義を行なうことができるという前向きのメッセージを送ろうとしている」と、タンクの住民のムハンマド・ハーンが述べた。「穏健派だというイメージを与えようとしている」という。

つい最近までマフスードの仲間だったカリ・フセイン・アフマッドの厳しい基準と比べれば、穏健派ともいえなくもない。アフマッドが、長老たちのターゲット殺人や首切りのほとんどを実施しているという。また、3月にはタンクの警察官を攻撃して、女性や子供を含む一般市民多数が死亡した。彼らの過激な考え方は、アラブ人やウズベク人、アフガン人戦闘員の間でも有名だ。

アフマッドが地元長老たちを暗殺したために、マフスードはそのために生じた権力の空白に部下を送り込んで、有利になった。しかし マフスードはアフマッドが殺人をすることを、大目に見すぎたという。5月31日に、アフマッドの仲間たちがタンクに住むカイバル行政区の行政官、ピール・アミールウッディン・シャーを攻撃したことで、情勢が変わった。客人7人と家族6人が殺害されただけでなく−−これはパシュトゥーンの伝統に反する−−アフマッドがマフスードに攻撃の許可を得なかったからだ。

今やパキスタンのタリバン運動のリーダーシップと能力に関して、権力抗争が始まった。5月31日の事件に関してマフスードはすばやく報復したが、アフマッドはこれまでのマフスード支配に対して、大きな打撃を与えたと住民たちは語る。

「マフスードのグループ内の亀裂は彼の評判を落としただけでなく、部族民たちを単独で支配することの妥当性に疑問が生じた」と、マフスード族の長老が語る。アフマッドは自身のグループを組織し、仲間が増え始めているという。

マフスードとアフマッドのどちらが勝利しようと、捕虜事件は、この地域のタリバン活動の今後の成り行きを決定しそうだ。国際社会は、目を離すことができない。「抗争が増えれば、彼らの戦闘能力は打撃を受ける」とハタック氏は語る。「団結すれば、もらろん強力になる」。

garrPakistan's Taliban fight each other
Behroz Khan、TANK AND ISLAMABAD

■NATO軍兵士、アフガニスタンで死亡[070701 AFP]

日曜日にアフガニスタン南部で、自爆攻撃を含むタリバンの攻撃があり、NATO軍兵士が1人が死亡した。

数日前にも空爆があったヘルマンド州のギリシュク町で起きた攻撃で、ISAF軍兵士数人とアフガン人3人も負傷した。「ISAF兵士1人が死亡し、数人が負傷した」と、ISAF報道官のジョン・トマス少尉が述べた。兵士の国籍は明らかにしなかった。

土曜日にはヘルマンド州で、英兵が死亡している。

(中略)アフガン内務省によると、外国人兵士1人が死亡、3人が負傷、またアフガン一般市民3人も負傷したという。自爆犯がISAFの車のそばで自爆して、車を炎上させたという(中略)。

また金曜日のギルシュクの空爆では、女性と子供を含む一般市民45人とタリバン62人が死亡したと、地元長老たちが述べた。ISAFは、一般市民の死者の数は10人以下で、戦闘員多数が死亡したと述べている(後略)。

hoonNATO soldier killed in Afghanistan
GIRISH

■アフガンで英軍兵士死亡[070701 BBC]

アフガニスタン南部で英軍兵士が死亡したと、国防省が発表した。

兵士はカレーエ・ガズ村の近くで発生した同盟軍とタリバンの戦いで致命傷を受け、その後死亡したという。

同盟軍の車が爆発物で破壊されたあと、タリバンの攻撃を受けたという(後略)。

hoonUK soldier killed in Afghanistan

■アフガニスタンの作戦で一般市民、さらに死亡[070630 AFP]

アフガニスタンで米軍主導同盟軍がタリバン12以上を殺害したと発表したあと、土曜日に外国軍による空爆で、一般市民多数が死亡したという新たな報告があった。

ヘルマンド州からの報道によると、夜間の空爆で一般市民100人が死亡したというが、アフガン政府は、まだ確認できていないと述べた。

「ある報告によると、数十人の一般市民が死亡したというが、数人にすぎないというものもある」と、ヘルマンド州警察長官のムハンマド・フサイン・アンディワルが述べた。「タリバンも死者のなかにいたという報告もあれば、一般市民だけが死亡したというものもある」。

ギルシュク地区に捜査班が派遣され、現在調査中だという。「現段階では何も言えない」とアンディワルが述べた。

(中略)ギルシュク地区警察犯罪調査官は、50〜100人ほどが殺害されたと述べた。「家が4軒空爆された。4軒の家に100人が住んでいたとは考えにくい」。またヌール・アリと名乗る農民は、ハイダル・アバド村で110人が死亡し、ほとんどが女性と子供だったと述べた。金曜日に村が空爆されたときに、死亡したという(後略)。

hoonNew claims of civilians killed in Afghan operations
KABUL

■タリバン拡散と、ムシャラフ警告される[070630 New York Times]

パキスタンのムシャラフ大統領は今月、イスラーム過激派とタリバン戦闘員たちが部族地帯から拡散しつつあり、このままだと原理主義が国内に広がってしまうと警告された。

北西辺境州の治安軍は武器も人数も足りず、タリバンとその仲間たちに屈服したという警告を、内務省が発した。。

『ニューヨーク・タイムズ』が見た15ページからなる報告書によると、「現在活動しているタリバン抵抗運動は、パキスタンに大きな打撃を与えた」という。「タリバンに対する一般支持が増えたために、彼らはますます活発になった」。

この報告書は6月4日に、ムシャラフが同席した国家安全会議で、論議されたという。欧米外交関係者によると、アルカイダやタリバンの脅威が拡大していることをパキスタン政府が公的に認めたのは、初めてのことだという。「このように認識されるまでに時間がかかったことは、残念だ」と、ある外交官が語った。

(中略)内務省の報告書には、ムッラー・ムハンマド・ナジール、別名モーラビ・ナジールのような有名なタリバン司令官の名前とともに、北西辺境州で暗殺や自爆を行なう、それほど名前の知られていないタリバン司令官たちの名前も挙げられている。

それほど有名ではないタリバン戦闘員を名指しするところを見ると、パキスタン政府はタリバンや過激派たちの動きを察知しているが、彼らに対して行動できないことを示していると、欧米の外交関係者が語った。

さらに報告書によると、タリバンはカイバル地区からアフガニスタンの米軍やNATO軍に燃料を輸送するトラックを、爆撃し始めたと指摘している。木曜日の夜、12台のトラックが地雷の爆発で被害を受けた。今月に入ってトラックが狙われたのは、3回目である。

パキスタンの観光地として有名なスワートでは、原理主義のイマームが、ワクチン接種や女性の教員、女性の医療活動家に対して勅令を出した。また地元のFMラジオ局が、ジハードを広めているという。

バヌーとタンクでは、警察官が「地元のタリバンに協力して、法秩序を放棄した」という。地元政府の無力さ加減の例として、「全ての軍事行動や作戦は、自爆やテロ攻撃によって、報復されている」という。

報告書によると、タンクで、ジハードのために学生を集めようとしていたタリバンリーダーの部下が警察官に殺害されたあと、タリバン戦闘員たちが暴れ回り、銀行や学校、ガソリンスタンド、検問所を荒らしているという。

結論として、地元の法機関は戦闘員たちを取り締まる必要があるとしているが、実際にどう対処するべきかに関しては語っていない。過激派のFM電波を妨害し、世論を動かすようメディアに呼びかけるよう、提案している。

hoonTaliban Spreading, Pakistani President Is Warned
JANE PERLEZ and ISMAIL KHAN、ISLAMABAD

■チトラル、ジハードの舞台に[070628 Asia Times]

チトラルは、イスラーム過激派が活動するには、似合わない場所のように見える。しかしチトラルの森の中に入ると、チトラルがパキスタンのタリバン化に関係していることのヒントが、見え隠れする。

(中略)今月、NATO軍と米軍のために地雷を仕掛けようとしていたジハード者4人を、パキスタン軍兵士が逮捕した。男たちは起爆装置50個、爆発物10kg、乾電池13個、ワイヤー200メートル、白い粉35kgとヒューズ1束を持っていた。すべて簡易爆弾の材料てある。

ヌーリスタン出身のアフガン人とパキスタン人3人が現在取り調べを受けている最中で、政府関係者によると、チトラルで軍事訓練を受けたという。この事件を発表した警察官が上司から「非常識」として処分された事実を考えると、パキスタンがいかにこの事件で慌てたかがわかる。

ビンラディンがこの地域にいるという噂がたびたび出るものの、チトラルとその南のディールは、これまであまりジハードとは関係がなかった。しかし最近この地域は、ヌーリスタンとクナールで戦うジハード戦士たちの、拠点になりつつある。

これらの戦闘員たちは、ヘクマチアルと関係がある。「ロシアとの戦い以来、武器を大量に所持し、最近は新しい武器や対空銃も持っている」と、若い戦闘員支持者がチトラルのバザールで語った。「タリバンは名前にすぎない。我々は彼らを『ムジャヒディン』と呼ぶ。しかしほとんどの戦闘員たちが、ヘクマチアルと関係がある。彼らはアッラーとともにおり、自由のために戦っていると信じている」。

(中略)チトラルと隣のディールでは、抵抗運動が活発になっている。チトラルとディールは、北西辺境州の居住区と見なされ、パキスタン政府の観光の拠点であるる。

去年6月に、アメリカ大使館関係者が密かにビンラディンを監視所を置くためにチトラルに来たが、原理主義者たちに抗議されて、逃げ帰った。

アメリカ人のポール・オルディックはチトラルの警察長官に、「ゲストハウス」を作る特殊任務を負って来たと説明したが、自分の名前を明かすことを拒否し、警備官をつけることも断わった。

「アメリカ人たちは、ビンラディンがパキスタンに隠れていると確信しているが、しかし、それは彼をヌーリスタンで捕まえることができない言い訳だ」と、北西辺境州政府関係者が述べた。「彼らはビンラディンを捕まえるために、どれほどの税金を使ったのだろうか」。

ヘクマチアルとその支持者たちは、イスラーム協会(JI)の党員たちと、チトラルに拠点を作った。(中略)JIはサウジの慈善団体と関係があり、その「慈善部門」のアル・ヒドマットは、アブドゥッラー・アッザームのムフタブ・アル・ヒドマットの枝組織でもある。ロシアと戦うために、アフガニスタンにアラブ人の戦闘員を送り込み、ジハード活動を行なうための組織だった。

ヒドマット基金は、2年前にパキスタンで起きた地震の救援活動に、大きく貢献した。そして最近はチトラルの公立病院に診療所を増設することを申し出たが、穏健派のチトラル人に反対された。しかし、組織はチトラル各地、特にアフガン国境付近に、触手を伸ばしている。

去年、国際危機管理団体は、アル・ヒドマットのような慈善団体がパキスタン各地で活動しており、「戦闘員の活動に都合のよい拠点」を提供していると警告している。

ブンブレット谷では、アル・ヒドマットが保健所を開き、これまでカラーシャの社会にあった診療所と競合している。診療所は、カラーシャ族の谷に入って来たヌーリスタンのアフガン難民数千人の面倒をみている。

(中略)難民よりも脅威なのは、カラーシャの居住区にマドラッサを増やし、憎しみと恐れを広めている原理主義者たちである。カラーシャの居住区だけにも、新たに15のクルアーンの学校ができた。

イスラマバードは、チトラルが宗教的・民族的寛容性のモデルにすることを約束しているが、過激派、特にサラフィやワッハーブ資本の学校が、僻地の谷に広がりつつある。

「ムシャラフは、これらのグループを阻止できない。小さなマドラッサを取り締まることもできないのだから、さらなる原理主義化を押さえることもできないはずだ」と、ペシャワル大学のファザル・マルワット教授が語る。

チトラルの政府関係者は、最近原理主義のマドラッサをいくつか閉校させたと述べた。しかし、まだいくつも残っているという。

(中略)「自分たちに提供されるものに惹かれて、多くのカラーシャたちがマドラッサに行き始めた」と、カラーシャ族の女性パイロットで、NGOを運営するラクシャン・ビビが語る。「若い世代は、マドラッサから得るものがあると感じている。学校に援助され、病気になったら治療を受ける。洗脳され、憎しみや戦うことを学んでいく」。

hoonChitral now on the jihadi radar screen
Philip Smucker、CHITRAL

■カブールの「自爆」攻撃で2人死亡[070628 BBC]

カブール近くで自爆攻撃があり、外国人兵士2人が死亡したという。この他に5人が負傷し、そのうちの2人は一般市民だという。

攻撃は、カブール郊外のプリ・チャルキで刑務所の増設をしていた米軍を狙ったものだったと、警察官のアリ・シャー・パキスタンワルが述べた。

犯人は車を用いたと述べ、米軍の車2台が破損したという。

自爆犯は、グアンタナモ収容所から返還される囚人たちを収容するために刑務所を増設していた米兵のそばにきて、車を爆発させたという(後略)。

hoonKabul 'suicide attack' kills two

■FATAの過激行為を取り締まる計画が進む[070626 Dawn]

政府は北西辺境州や部族地域のタリバン化を取り締まるために、無人偵察機や精密機器を配置し、軍隊をさらに派遣することを考えていると、信頼できる情報源が語った。

情報源によると、6月4日にムシャラフをはじめとする警察官や行政官を中心とした会談が開催され、法秩序や国家の権限に対する脅威を話し合ったという。その結果、迅速に戦闘員に対戦したり、戦闘員司令官を標的にした作戦を考えたそうだ。また部族地域や北西辺境州の居住地民で活動している戦闘員司令官のリストが、作られた。

過激行為を教えているマドラッサの取り締まりも、行なわれる。すでにこのようなマドラッサを監視するためのリストが、できあがった。

最も重要なのは、北西辺境州の南部、中央部、北部に、地方コーディネーター (RCOs)を置くという案である。これは以前も存在していた、居住地域と部族地域の関係を取り締まる管理官と似たような役割を果たすという。

情報源によると、ナクヴィ将軍の保守的な地方分離計画は、居住地域と部族地域の間の関係を悪化させたことをムシャラフに納得させるのが、難しかったという。「ナクヴィの計画は、北西辺境州の地理を全く無視するものだった。その結果に気づく者は、誰もいなかった。均質化を狙ったものだったが、不幸な結果になってしまった」と、ある政府関係者が述べた。

これまでムシャラフは、いわゆる開発計画によってもたらされた改革を変えることに、強く抵抗していたという。そのために、古い管理官制度を復活させることは、簡単ではなかった。

関係者によると、南北ワジリスタンとタンク、デーラ・イスマイル・ハーン、バヌーを管轄する地方コーディネーターが、デーラ・イスマイル・ハーンに派遣される。またコハートとハングのDCOと、クラムとオルクザイの行政官の間をとりもつ地方コーディネーターが、コハートに派遣される。

同様にモーマンドとバジョールにもコーディネーターが派遣される。これらにより、居住区と部族地域の間で、情報交換が行なわれるという。

(中略)また北西辺境州警察は、武器や防弾チョッキ、暗視機器を与えられる。国境警察には大砲が供給され、FMラジオを妨害する方法や、過激派たちの行動を監視するために無人偵察機を使用できるかどうか、検討中である。

さらに北西辺境州各地にいる国境警察隊を、居住地域の部族地域との境界をコントロールするために派遣することを決めた(中略)。北ワジリスタンとマラカンドは、新たな隊を追加するという。しかし軍報道官は、隊の移動は通常のもので、新たに派遣されることはないと述べた(後略)。

hoonPlan ready to curb militancy in Fata, settled areas
Ismail Khan、PESHAWAR

■米軍−NATO軍、シャーワルで兵士6人を負傷させる[070626 News]

先週の土曜日に米軍主導軍がシャーワルを爆撃した際に、負傷した15人のなかにパキスタン軍兵士6人が含まれていた。

これまで発表されていなかったが、北ワジリスタン政府関係者によると、アフガニスタン側から撃ち込まれた爆弾が、シャーワル谷に駐屯していたパキスタン軍や国境警察隊にも当たったという。検問所が被害を受け、兵士6人が負傷した。

(中略)米軍とNATO軍による越境攻撃で、シャーワルのマナとマングラタイ地区で、女性と子供を含む数十人が殺害された。また土曜日、南ワジリスタンのアンゴール・アッダのトール・ジャワール町も米国製のジェット戦闘機やアパッチヘリコプターで攻撃され、21人が死亡した。死亡したのは、女性や子供を含む一般市民だった。40人ほどが負傷した。

パキスタン政府は、その日2度も越境行為があったにもかかわらずこれを無視し、パキスタンの村が米軍主導軍の爆撃機に空爆され、一般市民21〜25人が死亡したことさえ、認めなかった。

garrUS-Nato strikes in Shawal also injured six soldiers
PESHAWAR

■パキスタンの学校攻撃で、戦闘員死亡[070625 AFP]

パキスタンの北西部で、抵抗勢力が外国人の学校長を攻撃しようとしたために、警備員がタリバン戦闘員を射殺した。

日曜日に、4人の覆面をした男がバヌーの私立学校の塀を乗り越えようとしたために警備員が発砲したと、地元警察長官のダール・アリ・ハタックが述べた。警備員に1人が射殺され、3人は逃走したという。

ハタックによると、校長はニュージーランド人で、1995年以来バヌーに住んでいるという。

3月にタリバンたちがタンクの学校長を誘拐したが、すぐに解放した(後略)。

hoonMilitant killed in Pakistan school attack
PESHAWAR

■NATO軍の空爆で家族9人を失った老人、自殺[070625 Dawn]

シャーワル地域のマンディ・ザワル地区に対するNATO軍の空爆で、家族9人を失った老人が自殺したと、地元の人間が述べた。

ガンギヘール族のピハワール・ハーンが、女性3人と子供4人を含めた家族9人の遺体を見たあと自殺したと、この地域を訪れた外国のテレビ局のジャーナリストが述べた。

地元の人間によると、ハーンの家族は戦闘ヘリコプターで空爆され、残ったのはたった1人の子供だけだったという。

まず発光弾が打ち上げられ、そのあとジェット機とヘリコプターが機関銃攻撃と空爆を行なった。この攻撃で、地域全体が揺れたという。ロケット弾が小さなレストランに命中して、11人が負傷した。その後ヘリコプターがピハワール・ハーンの粗末な家を攻撃して、家族9人が死亡した。

シャーワル地域は、南北ワジリスタンにまたがる。地元部族民たちが、森の伐採の許可を出したために、木材伐採のためにこの地域に移り住んだ者だ多い。

住民によると、ザワール地区が爆撃されたあと、ヘリコプターとジェット機は南ワジリスタンのラハ地区を爆撃し始めたという。NATOと米軍主導軍がラハの家を攻撃し始め、20人が死亡し、数十人が負傷した。

ラハ地域では、8軒の家がロケット弾と銃撃を受けた。人々はマンディ・ザワールから避難を始めたという。

garrMan lost nine members of family in Nato strike; kills himself
WANA

■NATO、アフガン人に発砲したことを認める[070625 BBC]

アフガニスタンのNATO軍が、日曜日にアフガン人2人に発砲し、そのうちの1人が死亡したことを認めた。男たちは、ヘルマンド州で英兵が死亡した現場近くで、兵士たちが制止を呼びかけたにもかかわらず、これを無視したという。

州警察長官が、2人は一般市民だったと語った。ISAFは発砲に関しては捜査中だと述べ、一般市民であったことを認めも否定もしなかった。

(中略)この発砲事件の直前に、英兵が爆発で死亡している。仲間4人も負傷した。土曜日には同じ州で、エストニアのISAF兵士2人が死亡している。

hoonNato confirms shooting of Afghans
Charles Haviland、Kabul

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.