【2007年7月30日〜8月5日】


■パキスタンへの厳しい姿勢[070805 Washington Post]

昨年9月、ホワイトハウスを訪れたムシャラフ大統領がパキスタンからアルカイダを追い出す計画を語ると、ブッシュ大統領は記者会見で、それを信じるそぶりを見せた。「彼が私の目を見てタリバンもアルカイダもいなくなると言えば、私はそれを信じる」と語った。

しかし10ヵ月後、当局のテロリズム部門幹部は全く違う見解を発表し、ブッシュがテロとの戦争における「力強い仲間」と賞賛したまさにその国に、アルカイダが隠れ家を作ったと主張した。ムシャラフの対テロ計画は「パキスタンのためもアメリカのためにもうまくいっていない」と、ホワイトハウスの国家安全アドバイザーのフランシス・タウンセンドが述べた。

当局の変化は、米国内で数ヵ月間話し合い、秘密の外交を行なった結果、アルカイダを排除するよう主要同盟国に圧力をかけようとするものだった。

去年発表された極秘報告書から、アルカイダやタリバン戦闘員たちが新たな訓練所を開催し、工作員や資金が国境間を行き来していることが明らかになるとともに、ホワイトハウスはイスラマバードに一連の有力者を派遣し、腰の重いムシャラフに方針を変えるように圧力をかけた。

外交作戦が失敗すると、当局は劇的な方針を取った。これまではアルカイダの司令官の居場所がどこだかわからないと主張していたが、テロリストたちはパキスタン支配下にある僻地の山中に拠点を構えていると断言したのだ。

春も終わる頃、結論をこのように慎重に変更した報告書の草稿ができあがった。諜報組織に詳しい関係者によると、ほとんど完成に近い報告書の「外観を変える」ための操作が行なわれたという。

7月17日のアメリカの主張はイスラマバードを激怒させたが、アメリカが期待していた結果が出た。ムシャラフは部族民リーダーとの和平協定を破棄し、7月19日には辺境地域からテロリストを排除するために、公式な軍事作戦を実施した。

パキスタン政府関係者は、政策の変更はアメリカの圧力のためではないと語り、ムシャラフはいまだに部族民戦闘員を用いてアルカイダを排除しようとしていると主張する。「我々はアメリカ同様、テロリズムを敗北させようとしている。テロの脅威は、我々にとってのほうが大きい」と、駐ワシントンパキスタン大使のアリ・デュラニが語る。

しかしアメリカ政府関係者は、ムシャラフの新たな作戦は、これまで行なわれてきた外交よりも大きな影響力があり、僻地の村の長老やムッラーに圧力をかける結果になったと述べる。これまでアフガニスタンに越境して攻撃を行なっていたテロリストの数は、先月になって少なくなった。

アフガニスタンの米軍司令官のデビッド・ロドリゲスは、パキスタンが作戦を実施している結果だと述べる。米軍とパキスタン軍はこれまで以上に諜報情報を共有してタリバンの攻撃に協力し合っているために、パキスタン側に米軍を派遣する必要はないと述べた。「彼らは主権国だ。あそこで安全を確保するために、軍事作戦を実施している」。

《アルカイダの活動活発》

今年になってパキスタンに飛んだ最初の政府幹部は、国防省のロバート・ゲイツで、チェイニー副大統領が続いた。アメリカはムシャラフに、パキスタン西部でアルカイダが活動している極秘諜報情報を提供した。

チェイニー一行は、ムシャラフの部族民長老との取り引きは崩れている警告した(中略)。ブッシュ政権は当初この協定に楽観的だった。しかし今年になって、これが悪影響を及ぼしていることが判明した。

逮捕されたタリバン戦闘員たちの取り調べや盗聴などから、テロリストたちがパキスタン軍が撤退したことで生じた空白を占拠したことがわかった。賄賂や脅迫を用いて、外国人戦闘員たちは部族民長老の保護を確保して、堂々と組織を再結成し始めた。

アフガニスタン国内を襲撃するために、タリバン戦闘員たちは武器や爆発物の密輸を再び行ない始めた。アルカイダはパキスタンの飛行場を用い、中央アジアやアフガニスタン、イランを飛行機で行き来していることが諜報情報から明らかになった。

アルカイダはFATAの北ワジリスタンに、拠点を築いた。しかし2001年以前よりも訓練所の規模は小さく、可動的だった。「彼らは、パキスタン人や我々が彼らに課した圧力に適応していく。人材を集める方法、訓練する方法、資金を動かす方法などを変化させる」と、ある関係者が語った。

ビンラディンとザワヒリは、これまでアメリカなどが逮捕したり殺害した幹部に代わる人材を確保した。ビンラディンの元に戻って来た、1980年代や1990年代のアフガニスタンの戦闘員だ。ウズベク人や中央アジア出身者、アラブ人も含まれる。

アルカイダのベンチ層は厚くないが、幅広いことがわかってきた。新たな幹部は世界各地の地域責任者となり、作戦の計画を立てることを任された。たいがい1年〜1年半後の計画である。「必死で人材を求め、訓練している」と、ある諜報関係者が語った。

《取り引きの効果》

与えられた諜報情報によってムシャラフは開眼したが、和平協定がうまくいっていないことは、察していたようだ。しかしムシャラフは、即座に対応することを約束しなかった。ムシャラフは、慎重に「和平協定を検討」しており、「修正している」と述べた。部族的、民族的にデリケートな問題が多く、軍の死者が増える可能性もあった。

ムシャラフ自身も、不満があった。部族民戦闘員を制御できなくなったのは、アメリカ主導のイラク戦争のせいだ。米軍の力の誇示は、世界中のムスリムに大きな影響力を与えた。以前自分に協力していた部族民長老は、自分がアメリカに協力しているために、不安になっているという。

アメリカの関係者やパキスタンの関係者も、それぞれ自分の主張を控えた。「礼儀正しかった」と、あるアメリカ人関係者が語った。「対等だった。『ここに情報がある。さぁどうやって進めたらいいか、話し合おう』」

しかし当初ブッシュ政権は、どの程度ムシャラフに圧力をかけたらいいのか、また彼がどの程度味方なのか、見極めがつかなかったという。

いっぽうには、ムシャラフを信じているアメリカの外交関係者や政治家、特にホワイトハウスの関係者がいた(中略)。また他方ではパキスタンにいらいらしている諜報組織や軍事関係者がいた(中略)。

その違いは政策に関する見解の違いが大きく、アメリカの外交関係者や諜報組織関係者は、次のパキスタンリーダーがどの程度協力的か、心配していた(中略)。

ムシャラフは部族地帯に、さらに2つの師団を派遣して、この地域の兵の数は10万になった。

(中略)パキスタン国内のテロリストの動きを追跡したアメリカ関係者は、パキスタン軍の新たな動きを監視し、効果があるか見ているという。「新たな作戦で地元の人々は神経質になっている。だから活動は下火になった。しかしパキスタン人たちが行動し続けなければ、一時的な状態にすぎない」。

hoonTougher Stance on Pakistan Took Months
Karen DeYoung and Joby Warrick

■パキスタン、車を用いた自爆で9人死亡[070804 AP]

パキスタンの北西部の混雑したバス乗り場で、自爆犯が車を爆発させ、少なくとも9人が死亡、35人が負傷した。

これとは別に、兵士4人と戦闘員10人が、検問所における銃撃戦で死亡した。

パラチナールで、犯人が爆発物を搭載した車を、乗客を載せたバスの近くで別の車に激突させたと、地元警察官のムハンマド・カマルが語った。

町の政府関係者シャブザダ・ムハンマド・アニスによると、死傷者はパチラナールの病院に運ばれたという。パラチナール病院によると、爆発の後に5人の遺体が運ばれ、その後さらに4人が死亡したという。このほか2人が重傷である(後略)。

garrSuicide car blast kills 9 in Pakistan
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■戦闘員10人、パキスタン兵4人死亡[070804 AP]

土曜日の夜明け前、パキスタンの部族地帯で、親タリバン系イスラーム主義戦闘員が治安部隊の検問所を襲撃したために銃撃戦となり、兵士4人と戦闘員10人が死亡したと軍報道官が述べた。

戦闘員が、ミランシャーから45マイル南に離れたドサリ村の近くにある、オブランキ検問所を襲撃した。この襲撃で兵士5人も負傷した。

軍報道官のワヒード・アルシャッドによると、銃撃戦が朝の3時から5時まで続き、戦闘員たちは仲間の遺体を持って、近くの山に退去したという。

これとは別に親タリバン系イスラーム主義戦闘員がミランシャーの近くの検問所にロケット弾8発を撃ち込んだが、負傷者はいないという(後略)。

hoon10 militants, 4 Pakistani soldiers die
MIRAN SHAH

■「ウルドゥー話者」タリバンがハッジ・サヒーブ廟を、警備[070804 Daily Times]

モーマンド行政区のモスクに付随するハッジ・シャヒーブ・トゥラングザイの廟を占拠している者の中には、約300人の覆面をした「ウルドゥー話者タリバン」がいるという。

「廟を守っているウルドゥー語を話す男たちを知っている者は、誰もいない。パンジャーブ出身のウルトゥ語を話すタリバンに話しかけたが、彼らはパシュトゥ語を話せない」と、ある男が述べた。この地域にいる地元のタリバン3500人の中には、約300人のウルドゥー話者がいるという。

情報源によると、ウルドゥー語を用いるタリバンは、カシミールで活動するジハード組織の一員だという。「政府が廟やモスクを攻撃してきたら抵抗するために、地元タリバンに協力している」という。「タリバンの中には、英語、ウルドゥー、アラビア語、パシュトゥ語に堪能な者がいる。数カ国で、声明を発表している」という。

情報源によると、タリバンはロケット発射砲を1台と迫撃弾6発しか持っていないという。しかしカラシニコフは、全員持っている。「タリバン約250人が、廟を警備している。いっぽう3250人が、周囲の丘を占拠している」。

いっぽうタリバンは、廟とモスクから退去するつもりはないと述べたが、ジルガのメンバーのモーラビ・アブドゥル・ジャバールは、日曜日には退去させられると思うと語った(後略)。

'Urdu speaking' Taliban guarding Haji Sahib shrine
Akhtar Amin、PESHAWAR

■アメリカ、アフガニスタンのタリバン攻撃[070803 AP]

アフガニスタン南部で集まっていたタリバンを空爆した米軍主導軍が、戦闘員グループの重要メンバーを少なくとも3人殺害したと、政府関係者が金曜日に発表した。

地元の政府関係者や医師たちによると、負傷者数十人が病院に運ばれ、中には8歳の少年もいるという。

政府のためにスパイ活動をしていたという2人の男をタリバンが絞首刑にする様子を見物に集まった戦闘員たちが、ヘルマンド州バグラン地区に対する攻撃で犠牲になったと、国防省報道官のムハンマド・ザヒール・アジミが述べた。

国防省によると、諜報情報から、木曜日に殺害された戦闘員の中には、ヘルマンド州のタリバン司令官ラヒーム師を含む戦闘員3人が死亡したという。アフガニスタン南部の総司令官であるダドゥッラー・マンスールも現場にいたが、彼の安否はわからない。

タリバン報道官のカリ・ユーセフ・アフマディは、ラヒーム師が死亡したことを否定した。

米軍主導軍は、ラヒームに関する情報に対してコメントしていない。しかし「バグラン地区で開催された幹部要員の会合参加していた」2人の有名なタリバン司令官に対して「精密な空爆を行なった」と述べた。

この事件に関して州警察長官のムハンマド・フセインが、木曜日にタリバン数人と一般人が、パグラン地区のシャー・イブラヒム地域にの空爆で死亡したと述べた。村人たちがタリバンが開催した公開処刑を見物しに集ったところ、爆弾が投下されたという。

(中略)ヘルマンド州の健康省責任者、エナイトゥッラー・ガファリによると、最年少は8歳の少年、最年長は50歳の男性が病院に運ばれたという(後略)。

hoonU.S. strikes Taliban in Afghanistan
NOOR KHAN、KANDAHAR

■パキスタン軍、戦闘員4人を殺害[070803 AFP]

金曜日、北ワジリスタンで軍の車列を攻撃されたパキスタン軍が、戦闘員4人を殺害した。

(中略)金曜日、バヌーから北ワジリスタンに向かっていた軍の車列のそばで、遠隔操作爆弾が爆発した。「簡易爆弾が爆発したが、大きな被害はなかった。その後治安部隊も攻撃を実施し、戦闘員4人が死亡した」と、軍が声明を発表した。

(中略)金曜日、ミランシャーのモスクの呼びかけに答えて、新たに設置された検問所の撤去を求めた部族民数百人が、黒い旗を屋根の上に翻して抗議した。約800人が、「無実」な人間を殺害しているとして、政府に対してスローガンを叫んだ。ジープのラウドスピーカーが人々に抗議に参加するように呼びかけると、黒い旗が町の中心のバザールに掲げられた。

人々は黒い腕章をつけて、要求が受け入れるまで抗議運動を行なうと、地元の宗教指導者のサダル・アブドゥル・レーマンが述べた。

hoonPakistani troops kill four militants
MIRANSHAH

■米軍空爆で一般市民20人死亡か[070803 AFP]

アフガニスタン南部における米軍による空爆で、一般市民20人が死亡、多数が負傷した可能性があると、地元警察が発表した。

米軍主導軍は、ヘルマンド州のバグラン地区で会合を開いていた2人の有名なタリバン司令官に対して、「正確な空爆」を実施したと述べている。しかし州警察長官のムハンマド・フセイン・アンズィワルは、病院に運ばれた負傷者の話として、タリバンが2人の犯罪人を処刑するのを見物するために多数の人々が集っていたところを、空爆されたという。

「負傷者の1人が言うには、人々が、2人の男が絞首刑になるところを見物に集まったところを、空爆された」とアンディワルが述べた。「今のところ、負傷者20人がラシュカル・ガーの病院に運ばれた。さらに多くの犠牲者がいるようだ」。

しかし米軍主導同盟軍には、現場には一般市民はおらず、2人の州レベルのタリバン司令官がいたという「信頼できる情報」があったと述べた。「タリバン幹部司令官たちが集まって会合が行なわれていた所、同盟軍は、無実な一般市民が巻き込まれないよう、精密誘導兵器を用いて攻撃した」。

アブドゥッラー・ジャンと名乗る目撃者によると、集った約150人の一般市民の前で、タリバンによって処刑されようとしていた、殺人を犯したという2人の男たちは、空爆で死亡したか、または負傷したという。

(中略)タリバン報道官のユースフ・アフマディは、公開処刑は行なわれていないと述べた(後略)。

hoon20 civilians said hurt in US air strike
KANDAHAR

■パキスタンの警察官と戦闘員、自爆未遂攻撃で死亡[070802 AFP]

木曜日に、パキスタンの警察学校を狙った自爆攻撃を未然に防ごうとした際に、イスラーム主義戦闘員と警察官が死亡した。事件があったのは、パンジャーブ州のサルゴーダ町である。

イスラーム主義戦闘員が7kgの爆発物を体に巻き付けて、警察の訓練所に入り込もうとしたと、サルゴーダ警察長官のシェイク・オマルが述た。訓練所では、ちょうど警察志願者たちが朝の行進を終えたところだった。

「犯人は自爆をしようとしていた。警察が未然に防いだ」と、オマルが述べ、万が一成功したら、大きな被害が出ていたはずだと付け加えた。

学校のゲートにいた警備関係者が、20代の男を呼び止めたところ、ピストルを取り出して発砲して警察官1人を殺害、もう1人を負傷させた。「当直の警察官が男を射殺した」と、地元の警察官のナサール・ハヤートが述べた。「犯人は、朝の訓練のスケジュールをすべて把握していたが、たまたま担当官がいつもより5分早く訓練を終えた」と、ハヤートが付け加えた。

(中略)これとは別に木曜日、ラホール近くのグジュールワラの交通警察署の近くで、車の下に仕掛けられた爆弾が爆発した。この爆発で警察官4人を含めた8人が負傷したという。

(中略)さらに部族地帯では夜間、新たな武力沙汰が発生し、戦闘員がバジョールの治安部隊の検問所にロケット弾6発を発撃ち込んだ。さらに北ワジリスタンの検問所も狙われたという。どちらも、負傷者はいない模様である(後略)。

hoonPakistani policeman, militant die in failed suicide attack
Jalilur Rehman、LAHORE

■捕虜解放のためにタリバンの要求には応じないとアフガン政府[070801 AP]

アフガニスタンで誘拐された21人の韓国人の身内たちが、火曜日にアメリカに対して捕虜の解放のために介入することを要請した。またアフガニスタン政府は初めて、捕虜の釈放を求めるタリバンの要求には応じないと述べた。

(中略)タリバン報道官が、戦闘員たちが釈放を求めている囚人たちは、バグラム収容所に収監されていると述べた。またアルジャジーラテレビが、もう1人の捕虜、ドイツ人技師のビデオを放映した。

(中略)タリバン報道官のカリ・ユーセフ・アフマディが、水曜日の正午までに8人の囚人を釈放しなければならないと述べ、そのうちの何人かはバグラム収容所にいるという。「もし、カブール政府が囚人となっているタリバンを12時までに釈放しなければ、殺す。男かもしれないし、女かもしれない。1人かもしれないし、2人、4人かもしれない。全員かもしれない」。

(中略)アルジャジーラが火曜日に放映された約1分のビデオのなかで、灰色の髪の体格のいい男が、覆面をしたタリバン戦闘員に囲まれて険しい山中に立っていた。タリバンは自動ライフルやロケット砲を持っている。

男はカメラに向かってしゃべっていたが、放映されたビデオの中では声は聞こえなかった。アルジャジーラによると、ドイツとアメリカ政府に、軍隊をアフガニスタンから撤退させるよう懇願していたという。ドイツ人と一緒に誘拐された4人のアフガン人も、映っていた。

ドイツのメディアは、ドイツ人とアフガン人と交換に、12人のタリバン戦闘員の釈放をビデオで要求していたという。しかしアルジャジーラ報道官のアヤーム・ガバラーは『AP』に、12人のタリバンについて触れる部分はなかったと述べた。

これに先立ち、アフガニスタンのメディアは捕虜との交換に、タリバンが囚人10人の釈放とドイツ軍の撤退を要求したと報道している。ドイツ外務省報道官のマルティン・イェーガーは、ビデオが放映されたことを非難し、外務省は捕虜の釈放のために努力していると述べた。

hoonAfghanistan says it will not free prisoners to meet Taliban demand
AMIR SHAH、GHAZNI

■アフガン人裁判官の遺体、発見される[070801 BBC]

約20日前に誘拐された4人のアフガン人裁判官の遺体がガズニ州で発見されたと、アフガン人関係者が述べた。

遺体は火曜日の夜、デーヤック地区で発見された。裁判官たちは、隣のパクティアの出身である。裁判官たちは、韓国人たちが誘拐された翌日に誘拐された。

『AFP』のカメラマンによると、1人は頭を撃たれ、3人は体を撃たれていたという。

hoonAfghan judges' bodies discovered

■2人目の韓国人の遺体、発見される[070731 BBC]

韓国は、2人目の韓国人捕虜がタリバンに殺害されたことを確認した。

外務省が、死亡したのはIT関係の仕事をしていた29歳のシム・スンミンだと述べた。遺体は、ガズニ州のアリゾ谷の道路脇に遺棄されていた。

タリバンの報道官だと名乗る男が、アフガン政府が、投獄されている8人のタリバンの釈放を拒否したために、韓国人捕虜を殺害したと述べた。これに先立ちアルジャジーラテレビが、韓国人捕虜の映像を流した(後略)。

garrSecond Korean hostage found dead

■パキスタンの激しい衝突で、戦闘員15人死亡[070731 AFP]

パキスタンの部族地帯で、戦闘ヘリコプターに援護されたパキスタン軍が親タリバン系戦闘員15人を殺害したと、軍が発表した。

これとは別に治安関係者が、北ワジリスタンでイスラーム主義の抵抗勢力が兵士4人を拉致したと述べた。

(中略)軍報道官のワヒード・アルシャッド少将によると、軍がバンダ検問所で車3台に制止を命じたところ、攻撃されたという。「戦闘員40人ほどが治安部隊に発砲し、近くの丘に陣地を構えた。治安部隊が応戦して、ヘリコプターの援護を依頼した。激しい戦闘になった」とアルシャッドが語った。「戦闘員15人が殺害された。2人が負傷し、逮捕された」という。兵士2人も負傷したと付け加えた。

いっぽうバヌーに向かっていた兵士4人が拉致され、北ワジリスタンのミールアリに連れて行かれたと、ある治安関係者が述べた。「現在、救出作戦を実施している」という。

これに先立ち、南ワジリスタンの準軍隊に食料を運んでいた兵士6人が、道路脇に仕掛けられた爆弾で負傷した。

さらに北ワジリスタンでは、政府や軍関係にロケット弾を撃ち込んだ戦闘員と、夜間に銃撃戦になったという。ロケット弾のうち1発はミランシャーの政府が運営する学生寮を破壊し、残りの2発は軍の基地の芝生に着弾した。

北ワジリスタンでは月曜日、兵士3人を含む7人が死亡している。

hoonFifteen militants killed in fierce Pakistan clashes
MIRANSHAH

■アフガニスタンで英兵死亡[070730 AFP]

アフガニスタン南部で週末に実施された作戦で英兵が死亡したと、国防省が月曜日に発表した。5日の間に、4人の英兵が死亡している。

日曜日にロイヤル・マリーン1人が死亡したと、国防省が述べた。水曜日から土曜日の間で同地域で、3人の英兵が死亡している。

hoonBritish soldier killed in Afghanistan
LONDON

■戦闘員、パキスタンで廟を占拠[070730 AP]

親タリバン系戦闘員が、パキスタン北西部にある廟を占拠して、ラール・マスジッドと命名した。いっぽうアフガニスタンとの国境近くでは、10人が暴力沙汰で死亡したと関係者が述べた。

日曜日に、約70人の親タリバン系戦闘員がモーマンド部族地域のラカライにある、有名なパシュトゥーンの自由の闘志、サヒーブ・トゥラングザイの廟とそれに付随するモスクを占拠した。

(中略)戦闘員たちは、ラカライのモスクをラール・マスジッドの命名するとともに、同じ場所に女性のためのマドラッサも作るという。「ラール・マスジッドの作戦後散り散りになった学生たちのための教育の場にする」と、戦闘員の報道官だというハリッド・オマルが述べた。「イスラーム法を求めていた、ハッジ・サヒーブ・トゥラングザイとアブドゥル・ラシッド・ガジの使命を達成するために戦う」。トゥラングザイは1900年初期に死亡した、宗教的・ナショナリストのリーダーで、イギリスの植民地支配に対して、パシュトゥーンの戦士たちを率いて戦った。

モーマンドの政府関係者が、戦闘員たちが廟を占拠したことを認めた。政府は部族民の長老たちに協力してもらい、戦闘員たちに立ち退くように説得しているという。

(中略)北ワジリスタンでは3箇所で武力沙汰があり、パキスタン軍兵士6人が死亡、5人が負傷した(後略)。

hoonMilitants seize shrine in Pakistan
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■パキスタンの戦闘機、部族地帯で4人を殺害[070730 AFP]

パキスタンの戦闘ヘリコプターが、アフガニスタン国境付近で軍の車列の後をつけてきた怪しい車に発砲し、イスラーム戦闘員4人を殺害したと関係者が述べた。事件は北ワジリスタンのミランシャーとバヌーの間の道路で起きた。

「軍が車に気がつき制止するように命令したが、従わなかった。車列を誘導していたヘリコプターが攻撃した」と、治安関係者が述べた。「車に乗っていた4人が死亡した。戦闘員だったと疑われている」。

これとは別に月曜日早朝、戦闘員がミランシャーにある軍の基地の滑走路にロケット弾2発を撃ち込んだ。兵士4人が負傷し、軍は大砲で応戦した。ロケット弾1発が軍が用いる滑走路を壊し、もう1つは兵士が警備する貯水タンクを壊した。負傷した4人のうちの1人は重傷だという。

さらに北ワジリスタンでは道路脇に仕掛けられた爆弾で、準軍隊兵士4人が負傷した。

軍報道官のワヒード・アルシャッドが、ミランシャーの中心にあるバザールに、新たに4つの検問所を設置して、攻撃や略奪を防ごうとしていると述べた(後略)。

hoonPakistani gunship kills four in tribal area
MIRANSHAH

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.