【2007年8月13日〜8月19日】
●月曜日にパキスタンの北西部の軍の検問所に爆発物を搭載した車が激突し、兵士3人か死亡、12人が負傷した。攻撃は、ハング町の近くで起きたと、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。「自爆だ」という。ミール・ザリの地元警察関係者によると、巨大な爆発で、犯人の遺体はばらばらになったという。
●さらに月曜日、イスラーム過激派がパキスタン北西部で警察官を射殺し、道路脇に仕掛けられた爆弾で陸軍兵士が負傷した。
●銃を持ってバイクに乗った男たちが、デーラ・イスマイル・ハーンでバスを待っていた警察の諜報官に銃を乱射して殺害した。「ターゲット殺人のようだ」と警察のアスラム・ハタックが述べた。
●これとは別に、タンクで道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、車列に乗っていた陸軍兵士が負傷した。
Three killed in Pakistan suicide attack●南ワジリスタンの過激派とパキスタン軍が日曜日に停戦に合意し、捕虜の交換にも応じることにした。停戦が締結された日曜日、これまで封鎖されていたワナに通じる道路が解除された(中略)。
●南ワジリスタン出身の国会議員でイスラーム神学者協会のモーラナ・ミラージュディンと上院議員のモーラナ・サレー・シャーが率いる21人からなる平和委員会メンバーが日曜日、軍のヘリコプターでタンクからジャンドーラに向かい、チャグ・マライのどこかでバイトゥッラー・マフスードとカリ・フセイン、ムフティ・ニマトゥッラーと話し合い、後に停戦が発表された。
●その後、ジルガのメンバーはこれらの司令官たちの許可を得て、4日前に過激派たちに襲撃され放置されたままになっていたパキスタン陸軍車列をジャンドーラに戻すために、近くのサルワキ地区のセプラ・トイ村を訪れた。この襲撃で陸軍兵士7人が死亡して11人が負傷ている。また軍関係者によると、陸軍の戦闘ヘリコプターにより過激派15人が死亡した。モーラナ・ミラージュディンによると、個人の車に乗った平和委員会のメンバーが、軍の車列を無事にジャンドーラに先導した。
●バイトゥッラーと話し合ったと主張する上院議員のサレー・シャーが、過激派たちが国境警察兵士15人の解放を約束したという。政府は過激派10人の釈放に同意したといわれる(中略)。釈放者のリストの中には、殺害されたアブドゥッラー・マフスードの弟、アブドゥル・レーマンも含まれている(後略)。
Agreement on ceasefire in South Waziristan●カブールのレストランで拉致されたドイツ人女性が、解放された。
●警察がカブール郊外の家屋の手入れを行ない、クリスティーナ・マイアーが救出され、犯人数人が逮捕された(中略)。
●家屋は土曜日以来、監視されていたという。
Kidnapped German freed in Kabul●拉致されている15人の国境警察隊兵士の解放を求めてジルガが話し合いを実施している最中、土曜日に南ワジリスタンの部族民過激派たちが、政府が協定を侵害したとして、和平協定を破棄した。
●バイトゥッラー・マフスードの組織の報道官が、政府は2005年に南ワジリスタンで交わされた和平協定を侵害したと訴え、パキスタン軍が最近この地域で行なっている作戦のために、今後協定は存在しないと述べた。
●バイトゥッラー・マフスードの報道官だというマフスード族司令官のズルフィカール・マフスードが、『News』を始めとする各メディアに電話で、兵士多数を南ワジリスタンに送り込み、不必要な軍事作戦を実施しているのは政府側だとして、政府が和平協定を侵害したと述べた。軍関係者や2005年の協定の仲介を行なった21人の平和委員会には、マフスード族の居住地に戦闘員たちを集めたことを知らせてあるという。北ワジリスタンの部族民たちも、すでに政府との和平協定を破棄している。
●(中略)しかしイスラーム神学者協会に属する上院議員のモーラナ・サレー・シャーは、バイトゥッラー・マフスードが協定を破棄したことを否定した。彼は、バイトゥッラーや彼の報道官と話したが、彼らはまだ協定を破棄していないと述べた。協定を侵害して南ワジリスタンのシャング・マライ、サルワキ、スピン・ラグザイなどで不必要な作戦を実施しているのは政府側である、と主張したのだと語った。
●サレー・シャーは、バイトゥッラー・マフスード一派はまだ協定に従っている述べた。「2日前にチャン・マライでバイトゥッラーに会ったが、パキスタン軍とは決して戦わないが、軍が自分たちに戦いを挑んでいると言った」。
●サレー・シャーは、2日前にワナのパキスタン軍司令官のハニーフ准将に、安全上の理由から、軍の車列はワナ〜ジャンドーラ間の道路を使用ないほうがいい、と忠告したにもかかわらずそれが受け入れられなかった頃から、状況がおかしくなったという。「私は最大限協力するから、1〜2日車列を送ることを延期すれば危険はないと説明した。しかし彼らは私のアドバイスを受け入れず、ワナからタンクに車列を出発させた。その結果チャグ・マライで過激派たちに襲撃され、無実な兵士たちが命を失ったり重傷を負った」。
●いっぽうで土曜日に、バイトゥッラー・マフスードとカリ・フセイン、チャグ・マライ地域で話し合った21人の平和委員会は、数日中に国境警備隊兵士15人は解放されることを期待している。
●上院議員のサレー・シャーによると、バイトゥッラー・マフスードとカリ・フセインは、捕虜たちを数日後に引き渡すつもりだったが、ここのところ急激に状況が悪化したために、延期になったという。
●軍の車列11台がまだチャグ・マライに包囲されているが、土曜日に部族民長老とウラマーの尽力で、兵士4人の遺体と11人の負傷者は返還された。
●いっぼうアブドゥッラー・マフスードの後継者であるマンスール・レーマン・マフスードがワジール族過激派の司令官、ムッラー・ナジールと会い、数日前にワナの近くのダルガイ地域でワジール族が拘束され、車が略奪されたことに遺憾の意を表した。ムッラー・ナジールに近い情報源によると、マフスード司令官はワジール族にジルガを派遣して、数日前に起きた出来事について謝罪すると述べた。さらにマフスード族が略奪した14台の車は、持ち主に返された。
●情報源によるとこの話し合いのあとムッラー・ナジールは代理人をワナの軍関係者に送り、ワジール族過激派は、軍が自分たちの居住区からマフスード族過激派の隠れ家を攻撃することを許さないと述べた。
Militants end S Waziristan peace deal●タリバン責任者のムハンマド・オマール師が土曜日に久しぶりのメッセージを出し、アフガン人たちに違いを乗り越え、アフガニスタンから欧米軍を追い払うためにイスラーム主義運動に加わってほしいと呼びかけた。オマール師はアフガニスタンのイギリスからの独立88年の記念日を前に、タリバン報道官のカリ・ムハンマド・ユースフを通じて声明を出した。アフガニスタンは再び「植民地軍に占領」されていると述べ、「我々は内部・地域・言語の違いを乗り越え、敵に対して一致団結しなければならない」と、ユースフが『ロイター』に声明を電話で読み上げた。
Mullah Omar urges unity against West●日曜日に、NATO主導のISAF軍がアフガニスタン南部で車列を護衛していたところ、兵士1人が死亡した。
●車列が爆発されたために過激派たちと銃撃戦になり、負傷した兵士1人が後に死亡した。「即席爆弾が爆発し、その後銃撃戦となった。兵士が爆発で負傷したか銃撃戦で負傷したかはわからないが、後に死亡した」と報道官が発表した。
●兵士の国籍や銃撃戦があった場所は明らかにされなかった。今年になっアフガニスタンで殺害された国際軍兵士の数は、136人に登る。
NATO soldier killed in Afghanistan●タリバン2人が韓国人捕虜解放に関してジャーナリストたちを相手に記者会見を行なったが、これは彼らにとっては最も効果的な記者会見だったといえる。米軍に追いかけられている過激派組織が、アフガニスタンの路上でジャーナリストたちと話している映像は、世界中に広がった。ガズニ政府関係者たちは激怒し、その後カメラマンや記者がホテルから出ることを禁止し、拘束すると脅迫した。
●しかしこの映像がなくても、過激派たちは洗練されたメディアを用いて新聞のヘッドラインを飾る能力があり、アルカイダのメディア専門家たちの協力を得ていると思われる。最近の捕虜ドラマは、タリバンにとっても、格好のブレス・キャンベーンである。
●例えば、沈鬱な表情の韓国人捕虜や別のドイツ人捕虜の映像が、国際テレビで放映された。その後タリバンは、韓国人やドイツ人とのインタビューを実現した。捕虜たちが懇願する様子は一般市民の感情に強烈に訴え、両国政府にタリバンの要求に答えるよう、圧力がかけられた。
●タリバンはジャーナリストへの電話やテキスト・メッセージで国際軍への攻撃を主張し、ジハードの映像、例えばスパイの殺害を映したDVDなどが配布される。皮肉にも、テレビや写真、ビデオ、インターネットなどを禁じているタリバンが、これらを使っているのだ。
●「タリバンはアルカイダを習って、メディアをうまく利用している」と、元ISI長官のハミッド・グルが語る。「国際的なテレビ局や報道機関と接触し、アフガニスタンの戦闘員たちを征服したと主張しているアメリカとその仲間たちの嘘を暴露している」。しかも、成功しているのだ。「タリバンのメディア戦術が成功しているために、アメリカはアフガニスタンで敗北しつつあると、人々が感じている」とグルは語る。
●メッセージを出すことで、タリバンは毎日のように行なわれるテロ攻撃やその他の複雑な政治問題を、政府よりも早く発表している
●先週行なわれた上海協力会議サミットで、タリバンはジャーナリストたちに「自分たちはテロリストではない」というメッセージを、彼らはテロリストであるとカルザイが述べる前に発表した。「タリバンはもう5年前のタリバンではない」と、アフガニスタンのジャーナリストで国会議員のシュクリア・バラクザイは語る。「彼らは多くを学んだ」。
●アフガン政府のメディア戦術が遅れをとっているために、タリバンを助けているという。「タリバンと接触することは簡単だ。しかし、政府報道官に接触することは難しい。彼らの電話の電源は入っていないか、電話に出ない」。
●カブール大学のナスルッラー・スタニスザイは、何者かがタリバンに協力していると語る。「アルカイダかアフガニスタンの隣人が、彼らに協力しているに違いない」と、彼らの迅速な反応や世界中の出来事をリアルタイムで把握していることに言及した。
●政府はメディアに、タリバンの声明を無視するよう求めたが、ジャーナリストはこれを受け入れなかった。戦地の情報はなかなか入手できず、真実を知ることは難しいために、アフガニスタンでは事実が「尊重」される。したがってタリバンの情報はすぐに入手できるが、たびたび不正確だったり、大げさだったり、嘘だったりする(後略)。
Taliban show new media savvy in Afghanistan●パキスタン軍のヘリコプターが日曜日にアフガニスタンとの国境近くにあった過激派の拠点2ヵ所を攻撃して親タリバン系過激派3人を殺害したと、軍報道官が述べた。
●ワヒード・アルシャッド少将によると、夜明け前、ミールアリの近くで数時間攻撃が続いたという。「2つの建物の中から治安部隊を攻撃してきたために、彼らを標的にしている」とアルシャッドが述べた。過激派3人が攻撃で死亡したと述べたが、ミールアリの諜報関係者によると、女性2人と子供2人も死亡したという(後略)。
Pakistan attack militants hideouts, killing three●土曜日に自爆犯がパキスタン兵2人を殺害し、これとは別に過激派との激しい戦闘で、兵士2人が死亡した。
●自爆攻撃は、ミールアリの近くにあるダルフービ検問所で起きた。「準軍隊兵士2人が死亡し、2人が重傷を負った」と関係者が述べた。
●また、北ワジリスタンのイシャとクマール検問所を親タリバン系過激派が襲撃し、準軍隊兵士2人が死亡した。ロケット弾を用いた激しい戦いが2時間続いた。
●また土曜日バヌーでは、銃を持った男が警察の検問所に手榴弾を投げ込み、警察官1人を殺害した。この他警察官5人が負傷した。犯人たちはバイクに乗って、逃走した。
●バヌーでは、自爆を試みようとした男が警察に追いつめられたために自爆し、警察官1人と一般市民1人が怪我を負ったと、バヌーの警察関係者、ダール・アリ・ハタックが述べた(後略)。
Militants kill four Pakistani soldiers●武装した男たちが土曜日、カブールのレストランからドイツ人女性を拉致したと関係者が述べた。警察が走り去る車に発砲し、近くにいたタクシー運転手を殺害した。
●(中略)武装した男たちがバーベキューとファースト・フードのレストランの隣に車を停め、男の1人がレストランでピザを注文したようだと、諜報関係者が述べた。仲間は外で待ち構え、別の仲間が灰色のトヨタ・カローラの中で待っていた。
●レストランに入った男がピストルを取り出すと、女性が男友達と一緒に座っていたテーブルに歩み寄り、レストランの外に連れ出したという。男友達がどうなったのかは、わからない。
●近くにいた警察官たちが拉致に気づき、スピードを上げて立ち去る車に気づいた。発砲したが、誤って近くを走っていたタクシーに命中して、運転手が死亡した。
●ドイツ外務省の報道官ユリア・グロスによると、ドイツ人関係者は「ドイツ国民が拉致された可能性があるという報告を調査中」だと述べた(後略)。
German woman kidnapped in Kabul eatery●土曜日、アフガニスタンで拉致された韓国人19人の解放のための話し合いが決裂し、現在タリバンは人質たちの運命を検討中だという。
●「話し合いは決裂した。タリバン委員会は捕虜たちの運命を検討中だ」と、タリバン報道官のユースフ・アフマディが語った。
●木曜日、ガズニで実施された韓国代表団とタリバンとの間の話し合いが終わったが、結果が出なかったという。アフマディによると、アフガン政府は仲間の釈放を認めないために、これ以上話し合いは難しいと述べた。「韓国人によると、アフガン政府やアメリカ政府も仲間の解放を拒否しているというために、これ以上話し合っても何もならない」(後略)。
Talks to free SKorean hostages have failed: Taliban●土曜日に親タリバン系過激派と治安部隊の新たな衝突があり、パキスタン兵が負傷した。過激派たちはアフガニスタンと接する部族地帯の検問所に、ロケット弾を撃ち込んだ。過激派たちがミランシャーのキリスト教徒の墓地の近くで、治安部隊と衝突した。
●これに先立ち過激派たちは、早朝ミランシャー郊外のバンダ検問所にロケット弾20発を撃ち込んだ。負傷者の報告はない。隊はこれに迫撃砲で応戦して、その後2時間、戦闘が続いた。
●(中略)南ワジリスタンでは、拉致された準軍隊兵士15人の解放のために、スピンカイ・ラグザイでジルガが開催された。「ジルガにより、誘拐された兵士の解放が約束され、この地域に平和が戻ることを期待している」と、地元政府関係者のフセイン・ザダが述べた。
●パキスタン軍が金曜日に語ったところによると、木曜日の衝突で過激派15人が死亡したという。過激派たちが、ジャンドーラの道路で治安部隊の車列を襲撃しようとしたために、衝突が起きた。兵士7人も死亡している。
●これとは別にバジョールから12キロ離れたハザルナウ村の部族民軍隊の検問所で、過激派が仕掛けた爆弾が爆発した。当局はこの検問所に仕掛けられた2個目の爆弾を取り除き、部族民18人を逮捕した。爆発での死傷者はいない(後略)。
Pakistani soldier injured in fresh clashes with militants●カンダハルでアメリカ資本の警備会社に対して自爆攻撃があり、15人が死亡、20人が負傷した。
●(中略)死者のうちの6人は一般市民で、女性や子供も含まれている。また警備員のうち少なくとも3人が死亡した。
●(中略)報告によると、車に乗った犯人が、走り出そうとしていた警備会社の四輪駆動車めがけて激突したという。犠牲者のほとんどが、近くにいたミニバスの乗客だった。
●金曜日には、自爆犯がカンダハルの地方行政官とその3人の幼児を殺害した(後略)。
Suicide attack on Afghan US firm●ラールマスジッドの学生21人が、金曜日にアディラー刑務所から釈放され、モーラナ・アブドゥル・アジズの娘のアスマ・ドゥアの釈放命令も出された(後略)。
21 Lal Masjid students released on SC orders●パキスタン軍が金曜日にアフガニスタンとの国境付近数ヵ所で攻撃し、銃を持った男6人と自爆犯を殺害したと治安関係者が述べた(中略)。
●過激派たちが北ワジリスタンのミールアリ付近の検問所を攻撃したと、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。「報復して、2人を殺害、2人を逮捕した」という。死亡者うちの1人はウズベク人で、逮捕者のうちの1人はアラブ人だという。
●これに先立ち、南ワジリスタンのワナ北部にあるティアルザ地域の検問所2ヵ所が、夜明け前に過激派に攻撃された。治安部隊側には死傷者はいないが、戦闘員4人を殺害したという。
●さらにタンクでは、男がジープを軍の車輛に体当たりさせて自爆して死亡、兵士3人が負傷した(後略)。
Seven militants killed in Pakistani attacks●木曜日にパキスタン軍が、アフガニスタンと接する部族地帯で親タリバン系過激派と衝突し、戦闘員10人を殺害した。また爆発により、兵士2人が死亡した。
●軍の車列が攻撃されたために、戦闘ヘリコプターに援護された隊が戦闘員と戦った。「治安部隊が戦闘ヘリコプターを用いて応戦し、戦闘員10人を殺害して12人が負傷した」と、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。軍の車列は、南ワジリスタンのワナの近くのジャンドーラ・ロードで攻撃された。
●アルシャッドによると、戦闘員たちが周囲の丘に陣取ったために、ヘリコプターが飛来したという。「まだ丘の上に陣取っており、治安部隊との銃撃戦が続いている」という。山の斜面の家からも、銃撃があるという。「険しい地形であるために、一般市民の犠牲者が出ないように、細心の注意を支払っている」という。
●これに先立ち北ワジリスタンでは、軍の車列が爆破され、兵士2人が死亡、4人が負傷した。
●爆発はミランシャーから30キロ離れたスピンワムで起きた。
●これとは別に他の部族地域では、親政府系長老が爆弾攻撃で死亡したと、関係者が述べた。バジョールのハール地区で、遠隔装置爆弾が部族民長老のシャムスル・ワハーブ・ハーンの車を爆破し、彼とともに運転手とボディーガード2人が重傷を負った。ハーンの兄弟のダウード・ハーンは、カブールで開催された平和ジルガに参加していた。
●バジョールでは前日、アルカイダやタリバン支持をやめることを話し合った、カブールのジルガに出席した部族民長老たちを脅迫する無名の手紙が配布されていた。「ジルガへの参加は良い判断ではなかった。あなたに対する報復がある」と、手紙に書かれていたという(中略)。
●いっぽうパキスタン南西部で木曜日、武装した部族民たちが警察署を襲撃して、警察官が数時間前に逮捕したイスラーム過激派戦闘員2人を奪還して逃走した。数十人の部族民がバローチスタン州のムシュヘール部族地域で襲撃を行ない、警察官2人が負傷した。警察によると、逮捕された男たちは南ワジリスタン出身者で、攻撃を計画しているとして、モスクで逮捕されていた。
Pakistani forces kill 10 militants●パキスタンでムシャラフの政治的危機が高まっている最中、ブッシュ政権は彼を権力の座に留めておくために、彼のライバルと権力の座を共有するように促したと、アメリカとパキスタン関係者が述べた。
●ムシャラフ大統領は最近一般民の支持を失いつつあるために、アメリカ関係者は彼をベナジール・ブット元首相と権力を共有することで、大統領として留まることができるようにしようとしている。
●(中略)ムシャラフが陸軍長官として留まることを主張したとしても、ブットと権力を分かち合えば、パキスタンにはこれまでよりも民主主義の精神が生まれてくるという。
●しかしこの権力共有案を支持しながらも、アメリカ関係者たちは、ムシャラフの権力が衰退すれば、アメリカとの対テロ協力に問題が生じると心配する。ブットが戻れば、パキスタンのナショナリズムが強くなり、パキスタンがワシントンと距離をとることもあり得ると危ぶむ。
●ブット女史は最近、ハリルザドなど、ブッシュ政権幹部と話し合いを行なっている。当局関係者は、アメリカがパキスタンの政策に口を出している印象を出さないために、アメリカが権力共有計画を支持していることを公には口外しないようにしている(後略)。
U.S. Prods Musharraf to Share Power●パキスタンは、トロボラと隣接するクラム行政区の国境沿いに、数千人の治安部隊を派遣した。トラボラでは、米軍とNATO軍がタリバン・アルカイダと戦っている。
●部族民情報源によると、パキスタン軍と準軍隊の派遣部隊が現地に到着し、アフガニスタンとの国境を警備しているという。
●この部隊は、これまで軍が派遣されていなかった、タンダル、ガンダオ、アルワザ、サイード・カラムなどの村々に到着したという。国境付近に家を持つ住民たちは、家族や家畜をクラム・行政区の南部に避難させるよう忠告され、移動した家族もいるという。
●また、クラム行政区に入ろうとしたタリバンを逮捕したという情報もある。地元民によると、国境の反対側で激しい爆発音が聞こえ、米軍やNATO軍の戦闘機がパキスタン上空にまで侵入してきたという。
●住民によると、トラボラでは米軍とNATO軍の爆撃で数十人が死傷したと述べた。タリバンが、負傷者をクラム行政区に運ぼうとしているという情報もある。
●軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、パキスタン治安軍が国境に配置されたことを認めたが、越境がないよう国境を守っているだけだという。
●彼によると、パキスタン軍はすでにクラム行政区に配置されており、今回の移動は必要に応じたものだったという。しかし、軍が誰かを逮捕したという事実はないと述べた。また米軍がトラボラで作戦を実施していることを認め、そのために戦闘員たちがパキスタン領内に侵入してこないようにしているのだという(後略)。
More Pak troops deployed along Tora Bora●米軍・アフガン軍数百人が、パキスタンとの国境付近のアフガニスタン東部の山中に隠れていると思われるアルカイダ戦闘員に対して、大掛かりな作戦を水曜日に開始した。
●昨日トラボラ地域の標的に対して、空と地上からの攻撃が実施されたと、軍報道官のバネッサ・ボウマンが語った。ビンラディンは、2001年にトラボラにいたと言われている。
●「米軍とアフガン軍がアフガニスタン東部で、アルカイダや他の過激派戦闘員たちに対して、精密誘導装置を使用した兵器を用いて攻撃した」とボウマンが発表した。
●この人里離れた山岳地帯は、軍事基地や訓練所として、また計画を練る隠れ家としては絶好の場所だという。
●「敵の位置をピンポイントするために標的を慎重に選び、無実な一般民に危害を与える可能性のある者たちを排除する」と、述べた。
●アフガンメディアによると、タリバン数人が作戦で殺害されたというが、確認されていない。この地域から家族数十人が避難したという(後略)。
Hundreds of US, Afghan soldiers target Al-Qaeda●アフガニスタンの警備会社で働く英国人が射殺されたと、外務省が発表した。
●アフガニスタンでの経験が長い元海兵隊員のリチャード・アダムソンは、当時Armor Group International plcの職員だった。「英国人が今日(水曜時)にカブールで射殺された」と、外務省報道官が述べた。ロンドンにある当会社によると、彼はマネージャーだったという(中略)。
●これに先立ち、軍の車列に乗っていたドイツ人警察官2人とドイツ外務省関係者が、爆弾の爆発で死亡している。この事件とイギリス人が関係しているかどうかは、わからない(後略)。
British security guard killed in Afghanistan●水曜日にカブール郊外でドイツ軍が乗った車列に対して爆弾攻撃があり、兵士3人が死亡したと警察が発表した。
●カブール警察長官のザルマイ・ハーンが、ドイツ兵3人が攻撃で死亡したと述べた。
Kabul bomb attack kills 3 German troops
●先週、親タリバン系過激派によって拉致された16人の準軍隊兵士のうちの1人が斬首され、仲間10人を釈放しなければ、残りの兵士たちも同じ運命に遭うと脅迫するメモが残されていた。
●兵士たちは8月9日に、南ワジリスタンで拉致されていた。
●火曜日に住民たちが、胴体と切り落とされた首がジャンドーラのフットボール場で発見した。遺体のそばにメモが残され、要求が受け入れられなければ、残りの兵士たちも同じ運命に遭うと書かれていた(後略)。
Kidnapped Pakistani soldier beheaded in Waziristan●(前略)タリバンは韓国人23人を7月中旬に拉致し、その数日後にビデオを発信するとともに、捕虜のインタピューを流して世界中のメディアを引きつけ、タリバンの政策を押し進めることに成功した。
●その後、タリバン幹部2人がカルザイ政府に安全を保証されると、韓国政府代表との直接の話し合いに臨んだ。路上でタリバンは記者会見を開いた。アフガン諜報組織本部から、たった100ヤード離れたところだった。
●「タリバンに正当性を与えてしまったという事実は、米軍主導の作戦に大きな打撃を与え、今後同じような拉致事件が起きる可能性を作ってしまった」と、オーストラリアの安全コンサルタント会社のアンソニー・ムーアハウスが述べた。「この拉致事件の成功は、タリバンにとって計り知れない」。
●タリバンは韓国人を大いに利用した。男性人質2人を殺害して残虐さを見せるととにも、女性2人を解放して穏健な側面も見せた。
●韓国人の映像は、拉致が起きた11日後にアルジャジーラで放映された。7人の女性がイスラーム風のヴェールを被り、目を閉じたり下を見つめて暗闇の中にうずくまっていた。
●この手法は新しいものではない。タリバンは以前もフランス人援助活動家のビデオを提供している。フランス大統領のサルコジが、フランス軍はいずれアフガニスタンから撤退すると述べたために、2人は解放された。
●タリバンは『BBC』が韓国人をインタビューすることを許し、2人の女性が電話で解放を懇願し、病人がいると述べた。
●メディアの放送は「韓国政府に大きな圧力をかけた」と、ムーアハウスは語る。「韓国人捕虜の面倒をみる義務はあるが、頑としてテロに対戦することも必要だ。テロリストに服従していると思われてはならない」。
●インタビューはタリバンの作戦の一部だ。最近、タリバンはジャーナリストたちに、別の外国人捕虜と話す機会を与えた。そうすることで、アフガン政府やアメリカ政府に圧力をかけ、捕らえられているタリバンの解放を迫る。
●メディア組織は、犯人たちの意のままにならないように気をつけながら、人質の情報を提供しなければならない。例えば『AP』のガイダンスによると、犯人のプロパガンダに協力したり、捕虜に接触するために金を払ってはならないことになっている。捕虜たちを危険にさらすことになるような報告も、控えている。
●『BBC』は、「ハイジャック犯や、誘拐犯、あるいは人質を取っている者に有利になるような、倫理的な問題に注意している」という。誘拐犯の生のインタビューや、犯人たちが提供した未編集の音声や映像を放映しないことにしている。『Los Angeles Times』はインタビューに報酬は与えない。犯人から接触してきたことはないが、あったとしても応じないという。
●対抵抗運動のシンクタンクであるRAND Corp.のサス・ジョーンズは、タリバンは捕虜をとることで、2つの対象を相手にしていると語る。
●まずアフガン人たちに、自分たちの使命は「アフガニスタンに駐屯する外国軍を追い出し、真のイスラーム国家を建設する」ことだと印象づける。次はカルザイ政府に協力するために行なわれている、経済開発計画を邪魔することだ。タリバンは外国政府や組織がアフガニスタンから出て行くように、援助活動家や開発計画を攻撃している。これらのメッセージは、「田舎は危険だ。だから来るな」である。
●アメリカ政府は、テロリストと交渉しないという政策を取る。しかし他の国々は過激派たちの言いなりになり、人質の交換にも応じている。イタリア人ジャーナリストの解放のために、イタリア政府とアフガン政府は人質交換に応じ、5人のタリバンを解放して強く非難された。ローマ政府筋は、以前拉致されたイタリア人カメラマンを解放するための身代金として、200万ドルを支払ったことを認めている。
●タリバンは、誘拐は効果的だと見たようだ。「韓国人たちがいまだにタリバンと話し合おうとしている事実は、タリバンにとって大きな成功だ」と、ドバイの安全とテロリズム研究所のムスタファ・アライニが語る。
●タリバン2人がガズニの路上で記者会見をする様子を見た住民には、タリバンがあつかましく、すうずうしく見えた。「赤新月の門の前でインタビューに応じ、自分たちが強力であることを誇示していた」と、ムハンマド・アガが語った。「警察はびっくりしながら見ていた。諜報組織関係者も、びっくりしながら見ていた」。
Taliban wins attention with Koreans●火曜日にアフガニスタン東部で、タリバンの攻撃でポーランド兵が死亡した。
●国防省のアレクサンダー・シジゴロによると、パクティア州のガルデズで、ルカス・クルウスキが乗った車列が攻撃され、「仕事中に死亡した」と述べた。この出来事で、アフガン兵士5人も負傷した。アフガニスタンで死亡した最初のポーランド兵である(後略)。
Poland loses first soldier in Afghanistan●日曜日、過激派戦闘員が南ワジリスタンのダルガイ地域の国境警察隊の検問所を襲撃し、激しい銃撃戦の結果、マフスード族の戦闘員6人が死亡、数人が負傷した。南ワジリスタンで軍関係者が襲撃されたのは、2年半ぶりのことである。
●政府とバイトゥッラー・マフスードとの間で和平協定が交わされて以来、最初の攻撃である。5日前に国境警察隊兵士16人が拉致されているために、状況は悪化する可能性がある。
●ワナの部族民情報源によると、60〜70人の過激派戦闘員がダルガイ検問所を襲撃した。朝10時頃に始まった銃撃戦は午後4時頃まで続き、双方とも軽・重火器を使用した。
●情報源によると、戦闘員のほうに被害が大きかったという。軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、軍が応戦して、戦闘員3人が死亡したと発表した。
●攻撃してきたのはほとんどマフスード族で、現場はアフマドザイ・ワジール族の居住区である。マフスードとアフマドザイ・ワジール族の間に、対立が生じる可能性もある。アフマディ・ワジール族が防衛態勢を強化して、マフスード族の活動を監視しているという報告もある。
●部族民情報源によると、バイトゥッラー・マフスードは、アフマドザイ・ワジール族がパキスタン政府の要求に答えて部族民警察を組織し、ワナ地域にいるウズベク人戦闘員を一掃しようとしていることを快く思っていないという。バイトゥッラー・マフスードは、タヒール・ユルダシェフが率いるウズベク人たちを真のムジャヒディンと考え、高く評価している。
●いっぽうで、何者かがアフマドザイ・ワジール族所有のトラック12台と乗り合いバス2台を奪った。部族民情報源によると、犯行を実行しているのはマフスード族で、政府に協力したアフマドザイ・ワジールが、ウズベク人たちをワナから追い出したことに対する報復だという。ウズベク人はワナからマフスード族の居住地に逃げて来た。
●通常は車輛の行き来があるワナ〜ジョンドーラ間の道路は、緊張のためにひっそりしていた。
●南ワジリスタンの副行政官ハイスタ・レーマンによると、車輛はこの道路で盗まれたという。ジルガの長老たちがマフスード族のもとを訪れ、車輛を所有者に返すよう要求している。
●いっぽう月曜日にスワートのカラムの近くのバンローシュで、遠隔操作爆弾により車が爆破され、4人が死亡、7人が負傷した。(中略)爆発の威力は非常に大きかったという(中略)。
●また北ワジリスタン各地で、道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発で、兵士5人が負傷した(後略)。
Six militants die in S Waziristan●すべての社会的悪や非イスラーム的行動を排除するというクアーミ・ジルガ(国家ジルガ)の約束を受け入れ、地元のタリバンがダラ・アダムヘール地域の支配を政府に引き渡した。
●ダラ・アダムヘール出身の上院議員アブドゥル・ラジークが語ったところによると、ジルガは地元タリバンに、今後は誘拐や車上狙い、教育に関する書類の偽造などは行なわれないと約束した。
●またタリバンは、反社会的分子を処罰しないことを約束したという。万が一ジルガが反社会的分子に対処することに失敗すれば、再びタリバンがこの地域を支配することを認めたという(中略)。
●また地元タリバンは、女子教育を禁止してはいないと語った。「タリバンは音楽やビデオセンター、その他反イスラーム的ビジネスを禁じている。しかし女子教育は、禁じていない」と、ラジークが述べた。
Taliban hand over Darra Adamkhel control to govt●タリバンに拉致された韓国人のうち女性2人が月曜日に解放され、その後米軍基地に連れて行かれた。
●女性2人は、保護するためにやってきた国際赤十字職員を見つけると泣き始めた。アフガン人の長老が運転する黒いトヨタカローラから下り、赤十字の車に乗り込んだ。2人は、タリバン報道官が解放場所を知らせたために集った記者たちには、何も語らなかった。
●スカーフを被り、シャルワーズカミーズを着た女性たちは、ガズニにある米軍基地に連れて行かれた。米軍兵士の身体検査を受けた後、中に入った。
●韓国外務省は、解放されたのはキム・ヒョン・ジャとキム・ジン・ネだという(後略)。
Taliban free 2 South Korean women●木曜日の「平和ジルガ」の開会式でカルザイ大統領は、アフガニスタンとパキスタンが協力することで、初めて両国の「禍と残虐さ」は「1日で終了する」と述べた。
●この言葉は、パキスタンがこれまで対抵抗勢力キャンベーンに十分協力してこなかったことをほのめかすとともに、ガブール政府が今回のジルガに期待する理由も説明している。
●しかしイスラマバードは、別の見解だ。イスラマバードは、抵抗運動はアフガニスタンの問題と捕らえている。「アフガニスタンにまだ平和がない」とパキスタンの首相は演説した。アフガニスタンのタリバンが外国軍と戦っていると述べ、ジルガに対しても冷めた見方をしていた。
●しかし見解の違いはあったとしても、ジルガは実現し、多数のパキスタン人代表も参加し、最後の日にはムシャラフ大統領も演説した。
●アフガン人代表の多数が、ジルガは成功したと述べている(中略)。完璧とは言えないまでも、多くの改善点があったと見る。とはいえ、これまでも両国の間で繰り返されて来た非難の応酬は続いた。(中略)。
●批判も多い。パキスタンのイスラーム政党責任者たちは、タリバンが参加しないなら意味がないとして、出席しなかった。
●しかしアフガンの代表団は、タリバンたちは和解について話し合うことに興味はないと語ったという。さらに、ワジリスタンからの代表団も参加しなかったことも、注目をされた。タリバンが招かれなかったために参加しなかったと報道されたが、タリバンが参加することを許さなかったとも言われる。このような人々の参加なしに、平和が実現するとは思えない。
●ジルガは、「テロリズムに対する果てしないキャンベーンが続き」、両国が「テロリストを匿い、訓練所」を与えていることに対処しなければならないと宣言した。また麻薬や密輸の取り締まりも行なわれる。
●いっぽう互いに尊重し合い、干渉しないという政策上の話し合いもあり、今後は非難の応酬がなくなり、経済的社会的プロジェクトを問題地域に立ち上げることも話し合われた。
●さらに大きな展開としては、再び同じようなジルガを開催し、誰だかははっきりとは言及しなかったが、「抵抗者」たちとの話し合いを進めることを考えるという。
Was the 'peace jirga' a success?●3週間以上前にアフガニスタンでタリバンに拉致されたと主張するドイツ人が、タリバンが自分を殺そうとしていると述べた。
●ルドルフ・ベルチュシュミットと名乗る男がドイツ政府に、自分を解放するために協力してほしいと述べた。「タリバンは私を殺したがっている」という。「私はタリバンと山中で暮らしている」と、過激派戦闘員がお膳立てした電話インタピューで『AFP』に語った。「私は危険にさらされ、病気だ」。心臓病を煩っているが、薬を持っていないという。
●『AFP』の要求に答えて、インタビューが実現した。タリバン報道官のユースフ・アフマディが指示した電話番号にかけると、パシュトゥ語を話す男が答え、それから捕虜だという男に代わった。
●片言の英語で男は、犯人たちはアフガン政府とドイツ大使館と直接話したがっており、連絡をとってほしいと懇願した。「カブール政府もドイツ大使館も私の声を聞かず、私が山中から泣いているのを聞かないことが残念だ」と述べた。また息子がカブールにおり、彼と連絡を取りたいと語った。
●ドイツ人は、62歳の技師のルドルフ・ベルチュシュミットと名乗り、7月18日に同僚と一緒に、ワルダックで拉致されたと述べた。同僚のドイツ人は数日後に循環器を患い、その後射殺されたという。技師たちと一緒に拉致された4人のアフガン人も、タリバンに拘束されていると思われる。犯人たちは、ドイツ人の命と引き換えに、逮捕されている仲間の釈放を求めている。
●ドイツ大使館によると、犯人から連絡があり条件を提示して来たと述べたが、それ以上のことは語らなかった。
Purported German hostage says Taliban wants to kill him●北西辺境州は、ダラ・アダムヘールのタリバンと話し合い、この地域の安全を確保しようとしている。
●タリバンが「反社会的要員を一掃する」ために犯罪者に対処しようとしていることから、北西辺境州はジルガを通じて問題を解決しようとしている。この目的のために、タリバンとの合意の末、新たな委員会が組織された。
●ダラ・アダムヘールのイスラーム神学者協会やシバ・エ・サハバ・パキスタンのメンバーなども、ダラ・アダムヘールで活動しているタリバンたちに対処しようとしている。
●以前タリバンは、政府関係者や国会議員たちと話し合うことを拒否していた。部族民警察やDCO、国会議員が、自分たちが支配する地域に入ることも許していなかった。
●ダラ出身の上院議員アブドゥル・ラジークによると、タリバンは5つの氏族の出身者だという。ザラグンヘール、オフルワル、ボステヘール、トルチャパール、シェルキである。これらの氏族出身者たちが、「反社会的要員と反イスラーム的活動に対処する改革組織」を形成している。
●地元の住民によると、タリバンたちは「地元の行政やジルガシステムでは、社会的悪や排除することができない」ので、自分たちがやることにしたという。犯罪人を殺害し終わったらタリバンは新たな部族民警察を組織して検問所に配置し、自分たちはロケット砲やカラシニコフで武装してダラ・バザールを巡回するという。
●タリバンと地元行政との対立が明らかになったために、北西辺境州政府のジャビッド・イクバルが土曜日に会合を開き、問題をジルガを通じて解決することに決めた。ジルガの役割は、地元犯罪者を逮捕したりコハートから出て行くよう要求する方法を導入することだという。
Efforts to secure Darra Adamkhel: Govt wants talks with Taliban through jirga●南ワジリスタンのタリバンが日曜日ち、国境警察隊員16人を解放と引き換えに、仲間10人の釈放を要求したという。
●マフスード平和委員会とタンク平和委員会が火曜日に集り、国境警察隊員の解放をめぐって話し合うという。
Taliban demand prisoner swap for FC personnel●丘の上に陣取った戦闘員が土曜日、カールから30キロ離れたマムード・ダマンギにあるバジョール・スカウトの基地に、ミサイルやロケット弾を撃ち込んだ。スカウトは応戦して、重火器を用いて攻撃した。ラグライ基地からも戦闘員を攻撃したが、負傷者はいない模様。
Militants fire rockets at scouts' camp in Bajaur