【2007年8月27日〜9月2日】


■パキスタン人爆弾製造者、アフガニスタンで逮捕[070902 AFP]

日曜日にアフガニスタン政府が、抵抗勢力に爆弾製造を教えているパキスタン人容疑者4人を逮捕したと発表した。また、新たな爆発があり、兵士3人が死亡、数十人が負傷した。

過激派たちが金曜日に、チャマンからカンダハルに入ってきたところで逮捕された。「情報があり、自爆ベストや遠隔操作爆弾を製造するパキスタン人専門家4人を逮捕した」。

土曜日にカンダハルでは新たな爆発があり、アフガン国軍兵士3人が死亡した。兵士たちはザーリ地区でパトロール中だった。このほかに兵士2人が負傷した。

さらに土曜日にマザリシャリーフでも爆発があり、アフガン一般市民10人が負傷した。爆弾は自転車に取り付けられ、遠隔操作爆弾で爆発した(後略)。

hoonAlleged Pakistani bomb-makers detained in Afghanistan
KANDAHAR

■アフガン警察、タリバンの標的に[070902 New York Times]

この6週間でタリバンは、去年米軍とNATO軍がタリバンを一掃したと宣言してサクセス・ストーリーを掲げたアフガニスタン南部の約半分の地域から、アフガニスタン政府軍を追い出した。

タリバン戦闘員は道路脇に爆弾を仕掛け、最近カンダハルの攻撃では装甲車を破壊した。

カンダハル南西部のパンジャワイとザーレ地区から、カナダ軍と米軍がタリバン戦闘員数百人を追い出して1年たった今、抵抗勢力たちは再び戻り、新たな戦術を展開している。7月にNATO軍が一部撤退してからはゲリラ攻撃を実施して、孤立した警察の検問所を占拠し、今やカンダハルを攻撃するために有利な場所で活動している。

今年の夏、NATO軍とタリバン戦闘員の血なまぐさい戦いは、こう着状態となった。NATO軍とアフガン軍は、タリバンを農村地帯から追い払うことはできる。しかし彼らがいなくなっても、アフガン警察はこの地域を守り通せるだけの力がない。同時にタリバンは大きな都市を攻撃する力がないために、去年と比べると南部の町で起きる自爆攻撃の数は少なくなった。

パンジャワイとザーレ地区の状況を見ると、南部の戦術が変化したことが顕著だ。2006年9月の軍事作戦は、2002年以来の最大の戦いだった。しかし今年、タリバンはNATO軍と戦うことを避け、警察を標的にして、簡易爆弾(IED)を道路脇に仕掛けるようになった。

「タリバンと直接対戦することはなくなった」と、カンダハルで活動するカナダ軍のガイ・ラルシェ准将が語る。「彼らはIEDを使用している」。

タリバンは一般市民も攻撃している。地元関係者によると、抵抗勢力たちがある地域に入ってくると、まず地元の農民数人をスパイだとして絞首刑にする。「まず自分たちが残虐であることを見せつける」と、パンジャワイ地区の長老、ハッジ・アガ・ラライが語る。「木からつり下げられ、数日間放置される」。

NATO軍と米軍関係者がタリバンとの戦いの詳細を明かさなくなったために、アフガニスタンの農村部を中心に、そこで何が起きているのか正確な情報を入手するのが困難になってきた。国連によると、抵抗勢力は2007年にIEDを516回用いている。また爆発する前に取り除かれたものは、402個である。

爆発、銃撃戦、威嚇は去年1ヵ月に500回発生したのが、今年は600回になった。20%の上昇である。今年になってすでに2500〜3000人が攻撃で死亡している。その4分の1が一般市民だという。これも20%の上昇だ。NATO軍と米軍の死亡者も今年20%増加して、161人となった。アフガン警察は、爆弾やゲリラ攻撃で攻撃され、去年1年で257人が死亡したのに対して、今年はすでに379人死亡している。

しかしタリバンは今年、大きな町を占拠することができず、自爆攻撃を102回実施した。去年と同じ数である。タリバンによる春の攻撃が予測されていたが、実際には実現せず、代わりにNATO軍と米軍がタリバン幹部や中堅メンバー数十人を殺害した。

NATO軍副司令官のベルナード・シャポー中将は、タリバン責任者たちの「足並は乱れ」ており、期待していたほど攻撃できす、来年はもっと弱体化するだろうと語る(中略)。

このシーソー状態は、カンダハルにおいて顕著だ。地元関係者によると、州都における自爆攻撃は少なくなったというが、カナダ軍はパンジャワイとザーレを放棄していると警察関係者は訴える。

カナダ軍は7月の始めにパンジャワイにある4つの検問所と、2つの駐屯地から撤退した(中略)。その結果、パンジャワイにある2つのアフガン警察検問所が無防備となった。タリバンは8月7日にこの2つを同時に攻撃した。数時間警察は持ちこたえたが、援護を要請したカナダ隊は到着せず、警察官16人が死亡した。

(中略)カナダ軍によると、すぐにアフガン軍の小隊が派遣されたが、道路脇に爆弾が仕掛けられていたために引き返して来た。その後カナダ軍が、直行したという。カナダ軍はパンジャワイとザーレに合同検問所を設置して、カナダ軍、アフガン軍、警察官が詰めるという。カナダ軍は最近ザーレを奪回した。

(中略)パンジャワイの長老によると、タリバンは新たな戦術を用いているという。去年の夏は大人数で行動していたが、最近は20人以上では行動しない。また新たに掘った穴や塹壕などで寝るのではなく、モスクや家屋に宿泊し、NATO軍の空爆を避けようとしている。

(中略)ヘルマンド州には英軍7000人が駐屯しているが、地元の警察長官のムハンマド・フセイン・アンディワルは、治安は改善しているが、郊外では阿片栽培がはびこっていると述べた。先月ヘルマンドで2番目に大きな町のゲレシュク知事が、誘拐された。アンディワルが現場に直行すると、道路脇で爆発があり、一般市民4人が死亡した。知事の家族は地元の犯罪団に身代金を支払い、彼を解放してもらった。

ウルズガン州では、対麻薬対策責責任者のドスト・ムハンマド・ドスティヤールが、政府とオランダ軍がどのていどその存在を主張できるか、見守っているという。「政府と距離を置いているのは、政府は首都しかコントロールできないからだ」。「農村地帯は、完全に武装勢力の支配下にある」。

南部3州のアフガン政府関係者も、タリバンが進化したと語る。タリバンは、人々が政府の汚職に嫌気を感じていることを利用して、イデオロギー的な運動体から政府と戦う、ゆるやかに結束した戦闘グループになった。

南部では「タリバン」という言葉は、部族民、犯罪者、政府を見放した人々の集団となった。欧米関係者の中には、政治的に、より穏健な抵抗勢力に接近することが必要だと語る者もいる。パンジャワイの長老は、アメリカやカルザイは、南部の部族民を、ほとんど政府に組み入れていないと訴える。「アメリカ人が来たとき、接触するべき人間と接触せず、2、3の部族民と接触しただけで、他は追い払った」。

アフガニスタンの国連副代表のクリストファー・アレキザンダーは、抵抗勢力の間にも亀裂があるという。タリバンは幹部司令官クラスのリーダーを失い、他の抵抗勢力グループは、一般民の支持がない。同時に、パキスタンも国内のタリバンを取り締まり始めた。これらすべての要素により、アフガン政府もNATO軍も有利になるはずだ。「タリバンは色々な意味でもろい。まだ大きな成果は上がっていない。しかし、進歩はあった」。

hoonAfghan Police Are Set Back as Taliban Adapt
By DAVID ROHDE、KANDAHAR

■アフガン武装勢力60人殺害[070901 AP]

アフガン警察と外国軍が、タリバン戦闘員60人を殺害した。

(中略)警察が金曜日の夜遅く、ガズニで治安部隊を攻撃しようと計画していたタリバンのグループを攻撃して、18人を殺害、6人を逮捕した。

(中略)タリバンは韓国人の拉致を「成功」と主張し、今後も拉致を行なうことを誓った。

金曜日にヘルマンド州で、警察と米軍主導軍のパトロール隊が迫撃砲とロケット推進手榴弾や小火器で攻撃された。この戦いで抵抗勢力「24人近く」が殺害されたという(中略)。戦闘はムサ・カーラで起きた。

さらに米軍主導軍とアフガン治安部隊が金曜日に、ピティガル谷の3つの村を襲撃した。諜報関係者によると、パキスタンとアフガニスタンとの間を行き来する武装勢力幹部がここに隠れるという。戦闘員20人近くが殺害され、11人が逮捕された。また爆弾製造工場が発見された(後略)。

hoon60 suspected Afghan militants killed
RAHIM FAIEZ、KABUL

■パキスタンで自爆攻撃、4人死亡[070901 AP]

土曜日にアフガニスタンとの国境付近で自爆攻撃があり、パキスタン兵4人が死亡した。またパキスタン兵120人の解放のために、長老たちがイスラーム過激派と話し合った。

ワヒッド・アルシャッド報道官によると、土曜日にバジョールで、自爆犯が車を治安部隊の軍の車に激突させ、国境警察隊員4人を殺害、3人を負傷させた。一般市民2人も、負傷した。

この事件に関して地元政府関係者のアブドゥル・ハミッドが、道路脇で爆発があり、その後起きた結果銃撃戦で一般市民が負傷したと述べた。死亡者の中には、政府関係者も含まれていた。事件に関してさまざまな説があり、混乱しているようだ。

さらに土曜日に南ワジリスタンで、自爆犯が軍の車を爆破しようとしたが、爆弾が予定より早く爆発したという(中略)。

土曜日に、長老と親政府系部族民が過激派と話し合い、南ワジリスタンで木曜日から行方不明になっている兵士数十人の解放を促した(後略)。

hoonSuicide attack kills 4 in Pakistan
ISHTIAQ MAHSUD、DERA ISMAIL KHAN

■兵士200人以上、武装勢力に拉致される[070901 News]

情報によると、バイトゥッラー・マフスード司令官が率いる部族民武装勢力が、パキスタン陸軍と国境警察隊兵士208人を監禁している。

政府は金曜日の時点で、兵士たちが捕虜になっている事実はないと繰り返しているが、武装勢力に近い関係者によると、過激派たちは兵士208人を拉致した。

政府は金曜日に、21人の平和委員会メンバーや、マフスード族の3つの居住地出身の有力者、さらにウレマで構成される50人のジルガを武装勢力のもとに派遣して、無条件で兵士たちを解放するように説得している。

武装勢力は、国境警察隊関係者19人を解放したことと引き換えに、政府はラダなどのマフスード族の居住地から治安部隊の完全撤退することを約束したと主張している。しかし政府は撤退せずにさらに隊を派遣し、自分たちを攻撃しようとしているという。武装勢力たちは、治安部隊関係者208人全員を拉致したことを認めている。

しかし軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、軍が行方不明になっていることも拉致されたことも否定した。軍の車列がこの地域に到達したときに、政府との和平協定に関して、部族民の間で対立が生じたいう。軍は内輪もめに関わりたくなかったために、現場で野営して、問題が解決するのを待っているという。地元の人間が、軍がこの地域で軍事作戦を計画中だと誤解している、と付け加えた。

情報源によると、16台からなる車列がシャワンギ地域に到達したときに、部族民戦闘員が国境警察隊員75人を含む治安関係者208人を拉致した。大佐や少佐、大尉など10人も含まれている(中略)。兵士たちは30人ほどのグループに分けられ、武装勢力たちの隠れ家に連れて行かれた。シャワンギの地元の人間の家に監禁されているという情報もある。

シャルワキ地区の政府関係者ハイスタ・レーマンが、マフスード族の長老と21人平和委員会のメンバーをペシャワルとタンクからワナに連れて行き、拉致された兵士たちの救出を話し合っている。たまたまマススード族長老と平和委員会メンバーは、19人の国境警察隊員の解放に尽力したことで表彰されるために、北西辺境州知事にペシャワルに招待されていた。

(中略)上院議員のサレー・シャーが記者たちに、政府の言い分を聞いたので、これからジルガのメンバーとラダに行って武装勢力側の言い分を聞くと述べた(中略)。

ジルガのメンバーは夕方ラダに到着し、夜になったら武装勢力と話し合うという。また軍の戦闘ヘリコプター数機がワナのジアリ・ヌールの陸軍基地に到着したために、部族民武装勢力に対する作戦が実施されるのではないかと噂されている(中略)。

いっぽう武装した何者かが、タンク〜ジャンドーラ道路で一般トラック3台とバスを強奪してどこかに運んだ。トラックは、ジャンドーラ城の準軍隊に、補給物資を運んでいた。

hoonOver 200 soldiers in captivity of militants
Mushtaq Yusufzai &Sailab Mahsud、PESHAWAR/TANK

■政府、兵士解放のための話し合い始める[070901 Dawn]

南ワジリスタンで兵士150人以上が拉致されて政府が混乱する中、武装勢力が金曜日にジャンドーラ地域で、5人の運転手を乗せた4台の車を強奪した。車は、治安部隊のために補給物資を運んでいた。

行方不明になっている兵士の数はまだ確認されていないが、治安関係者によると、156人ほどだという。しかし部族民情報源によると、捕虜となっている兵士の数は205人で、大佐や少佐、大将なども含まれている。

国会議員と35人のマフスード族の長老を含むジルガが金曜日、ワナからラダに向かった。行政官のフセインザダ・ハーンと上院議員のサリ・シャーが軍のヘリコプターで、ワナに急行した。

いっぽう行政府は、ジャンドーラでマフスード族20人を拘束して、治安関係者の解放のために圧力をかけようとしている。

目撃者によると、行政府は当初ミアンジャ城のそばのカワール検問所で、乗り合い車から部族民200人を逮捕したが、そのうちの20人を拘束したという。

部族の長老によると、たった20人の武装勢力が、200人の兵士を拘束したという。そのうちの129人は完全武装していたのに、兵士200人もが投降したなど考えられないと語った。また、行政府が、武装勢力を恐れて避難しようとしていた無実な人間を拘束したと述べた。

地元の人間によると、現場の天候は良く、悪天候のために兵士が足止めをくらっているという政府の主張は事実ではない。

これほど多数の兵士が、銃を一発も発砲しないで拉致されれば、軍のイメージは非常に悪くなり、国際社会に対しても否定的な印象を与えると、アナリストが述べた。

隊は、ワナからラダに車列を組んで移動していた際に、モミ・カラムでその動きを盗聴され、包囲された。武装勢力たちは道路を封鎖して、兵士たちに武器や通信機器を捨てて投降するように求めた。武器が取りあげられると、いくつかのグループに分けられて、どこかに連れて行かれた(後略)。

hoonGovt pushes for talks to get troops freed
Alamgir Bhittani、TANK

■行方不明のパキスタン兵の情報、混乱[070831 BBC]

アフガニスタンとの国境付近で行方不明になっているパキスタン軍数十人に関して、武装勢力と軍との間で主張がくいちがっている。

親タリバン系武装勢力によると、南ワジリスタンで兵士300人を包囲し、武器を取りあげて監禁していると主張する。軍のほうは、隊が拉致された事実はなく、武装勢力と親政府系部族民との間の闘争に巻き込まれたために動けないという。兵士たちの救出のために、話し合いが行なわれている。

兵士たちは、ワナからラダに向かう途中に、何らかの事件に巻き込まれたようだ。

ワヒード・アルシャッド少将は当初、兵士たちは悪天候のために避難していると発表していた。後に地元の争いに巻き込まれたが、武力を控えていると述べた。「兵士たちを包囲したがっている武装勢力と地元の部族民との間の闘争に巻き込まれ、現場を動けない」と『AFP』に語った。地元の対立が解決したら、すぐに出発するという。

しかし武装勢力のリーダーは『AP』に、仲間はまだ兵士たちを監禁していると語った。「兵士300人がまだいる。彼らの武器を取りあげ、何ヵ所かに分けて監禁している」。「まだ彼らを解放するとは決めていない」(後略)。

hoonConfusion over missing Pakistanis

■パキスタン軍兵士、解放される予定[070831 AP]

アフガニスタン国境付近で拉致された120人以上のパキスタン兵が、地元の部族民長老の仲介で解放される予定だと、関係者が金曜日に語った。

いっぽう過激派リーダーは、兵士300人近くを捕虜にしていると述べているが、その真偽は確認されていない。彼らを解放することを決めてはいないという。

隊は木曜日に南ワジリスタンで、食料を運んでいるトラックを警護し、16台の車列になって移動していた。ところが天候が悪化したために、野営したという。ワナからラダに向かっていた兵士たちは、軍事作戦を実施していると勘違いした過激派たちに包囲された。

2日前に過激派たちは、拉致した18人の兵士とパキスタン政府関係者を解放したばかりである。また金曜日の明け方、軍の検問所が攻撃され、兵士2人が死亡した。

兵士たちを拉致した際、戦闘はなかったという。

パキスタン政府の依頼で長老が仲介して、兵士たちを解放しようとしている。「誤解がとけた」と、関係者が述べた。「行方不明の兵士たちの居場所が明らかになり、無事であることがわかった。じきに基地にもどってくる」。

親タリバン系過激派リーダーが主張している拉致した兵士たちの数は、政府の出した数字よりもはるかに多い。「現在我々の地域に300人近くの兵士たちがいる。我々は彼らを拉致して武器を取りあげ、いくつかの場所に連れて行った」と、電話で語った。また長老が仲介に入ったことも認めた。しかし「兵士たちを解放するとは決めていない」という。

いっぽうイスラーム過激派数十人が金曜日の夜明け前にパキスタン北西部の検問所を攻撃して、兵士2人を殺害、6人を負傷させた。攻撃は、スワートのグル・バガ村で起きた(中略)。また負傷者が病院に運ばれる途中、救急車を先導していた警察の車の近くで爆発があった。負傷者がいたかどうかはわからない(後略)。

hoonPakistani soldiers to be freed
ISHTIAQ MAHSUD、DERA ISMAIL KHAN

■カブールの爆発で、1人死亡[070831 BBC]

カブールの国際空港で自爆事件があり、1人が死亡、4人が負傷した(中略)。

金曜日に、空港の入り口のそばで爆発があった(中略)。「速度をあげて車が走ってきて、アフガン国軍兵士のそばで爆発した」と、目撃者が述べた。

内務省報道官のゼミレイ・バシャレイによると、犯人はNATO主導軍の車列に近づいて車列にぶつかったが、車列はすぐに現場から離れていったという。その少し後、アフガン国軍が近づいたところで爆発があった。バシャレイによると、アフガン国軍兵士1人が死亡し、4人が負傷したという。そのうち2人は一般市民だった(後略)。

hoonOne killed in Kabul airport blast

■戦闘員、「パキスタン軍拉致」[070830 BBC]

パキスタン兵数十人がアフガニスタンとの国境付近で行方不明となり、親タリバン系過激派が、兵士300人を拉致したと述べた。南ワジリスタンの政府関係者によると、軍関係者約100人が行方不明になったという。

イスラーム過激派組織によると、政府が最近の和平協定を遵守していないために、隊を拉致したと述べた(中略)。

バイトゥッラー・マフスードの報道官が語ったところによると、軍の車列を包囲して、兵士たちから武器を奪ったという。

hoonFighters 'seize Pakistan troops'

■タリバン、韓国人捕虜全員を解放[070830 BBC]

アフガニスタンで拉致された韓国人捕虜のうち、最後の7人が解放されて国際赤十字に引き渡された。木曜日に、数時間の間隔を置いて、2つのグループが解放された。水曜日にはすでに12人が解放されている(中略)。

韓国は、予定どおり今年の末までに韓国軍全員を撤退させることに合意したという。またアフガニスタンでのキリスト教宣教運動をしないことや、韓国国民のアフガニスタン渡航を禁じることを約束した。身代金については言及しなかったが、支払われた可能性が高いという(後略)。

hoonTaleban free all Korean hostages

■パキスタンへの攻撃、「承認されていなかった」[070828 BBC]

アフガニスタンの米軍主導同盟軍が、国境の反対側にいるタリバンを攻撃する許可を、パキスタンから得ていなかったことを認めた。これまで同盟軍は、土曜日の攻撃はパキスタンから承認されていたと発表し、イスラマバードはこのような事実はないと述べていた。

「今回の出来事で、行き違いがあったことを残念に思う」と、同盟軍の作戦副司令官ジョゼフ・ボテル准将が述べた。同盟軍はパキスタンの国境に対する宗主権を尊重しているいう。パキスタンと今後も協力していくことを、望んでいるとも述べた(後略)。

hoonPakistan raid was 'not approved'

■過激派、パキスタン兵を解放[070828 BBC]

南ワジリスタンで、親タリバン系戦闘員の捕虜となっていた18人の兵士と政府関係者が解放された。

今月、兵士16人が拉致された。1人はその後殺された。また先週、政府関係者と兵士3人が拉致された(中略)。

「捕虜たちが解放され、部族民メンパーに引き渡されたことが確認された」と、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。兵士の解放と引き換えに過激派が釈放されたことを否定し、無条件の解放だったという。

しかしある情報源によると、逮捕された過激派が兵士と引き換えに、「極秘に釈放される」という(後略)。

hoonMilitants free Pakistani soldiers

■自爆犯、NATO軍兵士殺害[070828 BBC]

アフガニスタン東部で起きた自爆攻撃で、NATO軍兵士3人が死亡した。この他に6人が負傷した。犠牲者の国籍は明らかにされていないが、東部にいるのは、主に米軍である。

これに先立ち米軍主導軍が、日曜日にクナール州で米軍主導同盟軍兵士3人とアフガン兵2人が死亡したと発表している。

NATO軍によると、隊が橋の建設プロジェクトに従事していたところ、自爆攻撃があったという。兵士2人が即死し、3人目は手当を受けたが、その後死亡した。

日曜日に起きたクナール州の衝突では、死亡した兵士の他に、同盟軍兵士10人が負傷した。

さらに南部における別の衝突で、過激派22人を殺害した。タリバンからの発表はない(後略)。

hoonSuicide bomber kills Nato troops

■医師とアルカイダ爆弾犯の妻、逮捕[070828 Daily Times]

治安部隊が下ディールで家宅捜索を実施して、地元の医師とアラブ人アルカイダの爆弾製造専門家の妻を逮捕した。これに対してイスラーム神学者協会が、「アメリカの方策」だとして逮捕に抗議した。

ロワー・ディール政府関係者のアタウル・レーマンが、「破壊的行為」を事前に防いだと述べるいっぽうで、イスラーム神学者協会のメンバーが、小児科医師のムハンマド・ラスールの逮捕に抗議して、チャックダラ道路を封鎖した。

自爆ジャケット4着とカラシニコフ、ライフルや爆発物が応酬された。レーマンは、「サウジ国籍のムハンマド・ユーサフ、別名アブドゥル・ラヒームが家にいるという情報があったが、家宅捜索が行なわれる前に逃走した」と述べた。取り調べのために、門番とアラブ人の妻と子供も逮捕された。

ラスール医師の同僚は、彼は政治には関わっていないと述べ、宣教グループのメンバーだったという。「アルカイダとの関連で逮捕されたことに驚いている」と述べた。下ディールは、スーフィー・ムハンマドが率いる過激派組織テヘリーク・ニファーズ・シャリア・ムハンマディの拠点である(中略)。ラスール医師が「アルカイダと関わった」として逮捕されたのかどうかは、明らかではない。

hoonDoctor, Qaeda bomber's wife held
DIR LOWER

■パキスタン兵の殺害ビデオ[070827 BBC]

パキスタンの部族地帯の親タリバン系過激派が、拉致した16人の兵士のビデオを発表した。ビデオには、兵士のうちの1人が斬首される映像が映されていた(中略)。武装した4人の十代の少年が兵士の後ろに立ち、そのうちの1人が兵士の首を切り落とした。

南ワジリスタンでは、残る15人の兵士の解放のために、話し合いが行なわれている(後略)。

hoonPakistan soldier killed on video
Barbara Plett、lslamabad

■外国兵5人、アフガニスタンで殺害される[070827 AFP]

アフガニスタンの戦闘で、外国軍兵士5人が殺害され、今年になって国際軍兵士の死亡者数は150人にのぼった(中略)。

「同盟軍兵士3人とアフガン兵2人が今朝、クナール州で襲撃されて死亡した」と、米軍関係者が述べた(中略)。クナールの警察も同様の発言を行ない、「激しい戦闘」で殺害されたと述べた。外国人兵士2人とアフガン兵7人も、負傷した。

さらに月曜日にパクティア州で、NATO主導のISAF軍兵士1人が死亡するとともに、日曜日にはウルズガン州でオランダ人軍曹が死亡した。同じ日曜日にアフガニスタン東部で、別のISAF軍兵士も死亡している。東部に派遣されているのは、主に米軍である(後略)。

hoonFive foreign soldiers killed in Afghanistan
Yasar Hameed、ASADABAD

■過激派、新たな攻撃を開始[070827 AP]

月曜日にパキスタンの北西部で、過激派と兵士が銃撃戦を行ない、過激派1人が死亡、一般市民3人と兵士1人が負傷した。

北ワジリスタンでは昨日、過激派4人と兵士が戦闘で死亡し、また自爆攻撃で警察官4人が死亡している。

月曜日の夜明け前、過激派が北ワジリスタンのミランシャー郊外にある治安部隊の検問所をロケット弾で攻撃したために、軍と銃撃戦になった。治安部隊が撃った迫撃砲が誤って一般市民の家屋に命中し、女性2人と子供が死亡した。また過激派1人が死亡し、兵士1人が負傷した。

過激派はミランシャーとミールアリの軍の基地をロケット弾で攻撃したが、負傷者はいない。

さらに月曜日に警察が、ディールのチャックダラの家屋から、自爆ベルトとダイナマイト277発、さらに爆弾製造材料を押収した。家の所有者であるパキスタン人医師が、サウジ人容疑者一家と警備員とともに逮捕された。地元の人間によると、容疑者は3週間ほどこの家に滞在し、名前はムハンマド・ユーサフだという(後略)。

hoonMilitants launch fresh attacks
BASHIRULLAH KHAN、MIRAN SHAH

■シャングラの車を用いた自爆で警察官4人死亡[070827 News]

スワートのシャングラ地区で警察の車に対して自爆攻撃があり、警察官4人が死亡、2人が負傷した。またハングにある国境警察隊のタール・スカウト駐屯地に、ロケット弾が4発撃ち込まれた。

日曜日にシャングラで、爆発物を搭載した車を自爆犯がマンチャル村のアルプリ警察の車に激突させた。警察官4人が死亡し、2人が負傷したという(中略)。

またハング地区のタル地域で、何者かがタル・スカウトの駐屯地にロケット弾を撃ち込んだ。負傷者はいない(中略)。ハングはクラム行政区とオラクザイ行政区にとともに、北ワジリスタンに接している(後略)。

hoonFour cops killed in Shangla suicide car bombing
Javed Aziz Khan、PESHAWAR

■NATO軍兵士、アフガニスタンの攻撃で死亡[070827 AFP]

月曜日にアフガニスタン東部で襲撃があり、NATO軍兵士が死亡した。週末以来、死亡した同盟軍兵士は3人である。

パクティア州でNATO軍の車列が襲撃され、兵士1人が死亡、1人が負傷した。「地上軍の車列が、小火器で攻撃された。兵士1人が死亡して、1人が負傷した」と、NATO軍報道官が述べた。兵士の国籍は明らかにされていない。

また日曜日、アフガニスタン東部と南部で、それぞれNATO軍兵士が死亡した。そのうちの1人は、オランダ人軍曹である。別のオランダ兵が、タリバン式の爆弾で負傷した。軍のパトロール隊が、「即席爆弾」を踏んだという(中略)。

いっぽうアフガニスタン各地で、パキスタン人6人を含むタリバン系武装勢力10人が死亡した。パキスタン6人は、パクティア州で起きたアフガン治安軍との銃撃戦で死亡。別の武装勢力4人は、ザーブル州で死亡した。

hoonNATO soldier killed in Afghan ambush
KABUL

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.