【2007年9月10日〜9月16日】


■アルカイダの脅威が復活するいっぽうで、ビンラディンの影が薄くなる[070916 Sunday Telegraph]

ビンラディンの腹心がアルカイダをコントロールし、イギリスやアメリカに対してテロを実施できる組織へと、アルカイダを再構築した。

諜報関係者によると、ビンラディンは2年以上もアルカイダ幹部会議に出席していないという。代わりにザワヒリが2001年以来、テロ組織の再構築に専念してきた。

ワシントンの諜報関係者は、欧米のスパイ責任者たちは、アルカイダは弱小化したために今や過激派のチアリーダーにすぎないというこれまでの見解を訂正せざるを得ないと、発表していた。

しかしイギリスとアメリカの諜報組織は、アルカイダの中央指令によって資金が供給・コントロール・支持されたテロ組織のネットワークは、パキスタンの部族地帯を拠点にして復活したという。

2006年3月以来、アルカイダ幹部は1人も逮捕されていないために、ザワヒリは活動しやすくなった。

パキスタンの諜報組織から得た情報として米陸軍学校のブルース・ホフマンは、「ビンラディンはブランド名だが、ザワヒリが最大の戦略家だ」と述べる。「彼がアルカイダをコントロールしている。最近ビンラディンは新たなビデオを発表したが、彼は決定権をもたず、宣伝活動の主役ではない」。

(中略)アルカイダの再結成は、イギリスからアメリカに向かっていた航空機10機を爆破しようとする計画が暴露されたことから、明らかになった(中略)。

元イギリス諜報組織関係者によると、アルカイダはザワヒリの命令に従い、新たな世代のリーダーたちをシューラに迎え入れた。このシューラ(議会)は20〜30人のリーダーたちで構成され、作戦や資金調達、宗教ファトワを管轄する。

「これまで補欠だったやつらが主戦力になった」。「携帯電話を用いるのを止めてしまったために、彼らを捜し出すことが難しい」。

アメリカの諜報組織が先週『ワシントンポスト』に、「組織を取りまとめるために頻繁に会っているようで、これまでのようにばらばらに行動するやつらではなくなった」と述べた。

カルフォルニア出身のイスラーム教改宗者ガダーンは、「アメリカ人アザーム」としてアルカイダのビデオに頻繁に登場する。しかしザワヒリは、ビデオに出現する回数が今年、今までの4倍にもなった。これまで60回以上も登場して、宣伝活動を強化している。

「ビデオの発表は、その内容も発表の方法も、これまで以上に巧妙になってきた」と、International Terrorist Entities instituteのアダム・レイスマンが語る。「古い解像度の粗いビデオから、高画質のDVDクォリティーのものになった。携帯電話の規格から、発信している」。

CIAのビンラディン元捜索責任者のマイケル・ショウアーは、「ビンラディンの新たなメッセージには何の脅威もないと結論づけること」は危険で、大きな過ちかもしれないと言う。アルカイダの新たな権力であるザワヒリとガダーンは、「今年になってアメリカに対する警告を何度も発信している」。

hoonBin Laden sidelined as al-Qaeda threat revives
Tim Shipman、Washington

■モーマンド行政区で和平協定[070916 News]

土曜日にモーマンド行政区のサフィ族と行政府が、和平協定を結んだ。サフィ族のカンダリ、ガルベズ、シンワリ、マスード枝族の長老200人近くが、ジルガに出席した。

協定によると、サフィの枝族は自分たちの居住区でテロ行為が行なわれることを許さず、外国人が入ることも禁じるという。また政府関係の建物を守り、政府がこの地域で行動することを無制限に許す。また9月2日に武装勢力に拉致された治安関係者2人の解放に対して、今後も話し合いを続けて行くという。

hoonMohmand Agency peace deal signed
GHALANAI

■タルベラ自爆犯の頭部と胴体、自転車発見[070916 News]

タルベラの特殊部隊の食堂で起きた爆発に関与している捜査官が、犯人の頭部と胴体を発見した。頭部は2つに割れていた。また犯人が現場に乗りつけた自転車も発見された。

ある関係者によると、若い髭を生やした男が、約250人が食事をしていた食堂で自爆したという。(中略)関係者によると、犯人は白いシャルワーズ・カミーズを身につけて、白い帽子を被っていた。

目撃者によると、男は自転車を食堂の前に停めて入って来たという。「彼が食堂に入るや否や、巨大な爆発があり、天井が吹っ飛んだ」。目撃者のセポイによると、近くにあるワプダの居住地区の人間も、食堂で食事をしているという。(中略)捜査官たちによると、ワプダの居住地から入ってくる一般市民に対する検問はなく、誰でも簡単に食堂に入ったり、洗濯場で衣服を洗うことができたという。

さらにワプダの居住地区にある家屋が、一般市民に貸し出されていることが判明した。「誰がどこに住んでいるのか、誰も知らない。このような重要区域のそばに一般市民の居住を許すことは、ダムにとて非常に危険だ」。ダムの警備も手薄だという(後略)。

hoonTarbela bomber痴head, body, bicycle recovered
Javed Iqbal & Mushtaq Yusufzai、GHAZI/PESHAWAR

■元兵士とその兄弟、タルベラ攻撃との関与で逮捕される[070915 Daily Times]

治安部隊が金曜日、タルベラ・ガジの特殊部隊の食堂に対する自爆攻撃との関係で、退役兵士とその兄弟を逮捕したと、兄弟の父親が述べた。

容疑者たちの父親のグラム・ガフールが、軍と警察がスワビ地区のトピにある自宅を捜索して、アミール・ムハンマドと、サリームとアリーフの兄弟を逮捕したと述べた。(中略)警察筋によると、サリームとアリーフはトピ警察署に勾留され、アミールはタルベラ・ガジに連れて行かれた。アミールは16ヵ月前に退役し、その後自爆事件が起きたワプダの武器庫の警備員として雇われていた。

諜報組織関係関係者が語ったところによると、過去8日間に起きたタルベラ・ガジ、デーラ・イスマイル・ハーン、ラワルピンディの攻撃は、同一グループによる犯行だという。現場に残された物証が似ており、犯人たちは6〜8キロの爆発物を用い、MUV-5装置が発見されている。

(中略)タルベラの攻撃は、内部犯行の可能性が高い。

hoonEx-soldier, brothers held on Tarbela attack suspicion
Muqaddam Khan and Azaz Syed、SWABI/ISLAMABAD

■容疑者1人、逮捕[070915 News]

木曜日の自爆攻撃で殺害されたパキスタン軍特殊部隊グループSSGの兵士の遺体が、埋葬のためにそれぞれ故郷に運ばれた。いっぽう治安関係者がワプダ・コロニーの警備員を逮捕して、取り調べを行なっている。

今のところ、SSGに対する攻撃に対して、犯行声明は出ていない。SSGの関係者によると、全部で20人の治安関係者が、自爆犯の攻撃で死亡したという。別の関係者によると、25人が死亡した。

政府筋によると、奇襲隊員たちが食事をとるために食堂に集っているところに自爆犯が入って来て、自爆したという。

(中略)基地はワプダの職員のために作られた建物に囲まれた、ニシャット・コロニーの中にある。基地に入るためにはいくつもの検問所を通過しなければならず、治安関係者の管轄下にあるワプダの警備員などが配置されている。

パキスタン陸軍の部隊である特殊作戦特殊部隊SOTFは、アメリカの援助を受けている。隊は、南北ワジリスタンにおけるアルカイダ支持者に対する作戦のほか、ラールマスジッド作戦にも関与していた。

金曜日、諜報組織がスワビ地区のトピ町から3兄弟が逮捕されたが、そのうちの2人は釈放された。タルベーラのワプダの検問所の警備員だった1人は、まだ取り調べを受けている(後略)。

hoonOne suspect arrested
Javed Iqbal & Mushtaq Yusufzai、GHAZI/PESHAWAR

■国境警備隊兵士11人解放[070915 News]

警察の長老たちの説得で、武装勢力が金曜日に国境警備隊兵士11人を解放した。兵士たちは火曜日に、バヌーのそばのアザド・マンディ検問所から、拉致されていた。

兵士たちは長老たちの説得により、無条件に解放されたという。

hoon11 FC men freed
Javed Aziz Khan、PESHAWAR

■韓国人拉致に関与したタリバン6人殺害される[070914 AFP]

アフガン軍と米軍主導軍が、7月に発生した韓国人拉致に関与したタリバン司令官の隠れ家を襲撃して、武装勢力6人を殺害したと警察が発表した。

しかしタリバン司令官のアブドゥッラー・ジャンは、逃走した。襲撃はガズニ州で行なわれた。(中略)「アブドゥッラー・ジャンは逃走したが、部下の6人は殺害され、何人かが同盟軍に逮捕された」。

(中略)同盟軍は、韓国人が監禁されていたカルバガ地区の作戦で、1人が逮捕されたと発表している(後略)。

hoonTroops kill six Taliban linked to alleged SKorean abductor
GHAZNI

■ワジリスタンの戦闘、さまざまな説[070914 News]

パキスタンの治安部隊と武装勢力の主張によると、治安部隊関係者124人と武装勢力50人が戦いで死亡した。

軍の戦闘ヘリコプターが木曜日も、南ワジリスタンのマキーン地域の武装勢力を攻撃し続けた。ラムザックでは水曜日の夜、ロケット弾がグリッドステーションに命中し、電気の供給が遮断した。

軍報道官のワヒード・アルシャッド少将が、水曜日に北ワジリスタンのマキーンのムハンマド・ナワーズ・コットの治安部隊検問所が武装勢力に攻撃され、その後の戦闘で武装勢力50人が死亡し、数人が負傷したと述べた。治安部隊員2人が死亡し、8人が負傷したことも確認した。また検問所が襲撃された際、治安部隊員8人が行方不明になった。北ワジリスタンのラムザックとダッタ・ヘールの国境警察隊のキャンプからも、武装勢力の隠れ家に向けて、砲撃が行なわれたという。

いっぽうパイトゥッラー・マフスードが率いる武装勢力は、マキーンのムハンマド・ナワーズ・コット国境警察隊の検問所を襲撃して、兵士124人を殺害したと主張した。マキーンの検問所を夜間に攻撃して、兵士108人を殺害、その後警察隊員30人が近くのラズマックのキャンプに逃走しようとしたところを再び攻撃して、16人を殺害したという。さらに10人の治安関係者を拉致して、監禁しているという。

軍の情報源は、夜間に検問所から行方不明になっていた国境警察隊員30人は、翌朝ラズマックのキャンプに辿り着いたと述べた。

軍報道官は、兵士を殺害したという武装勢力の主張を否定した。シャーワルで仲間40人が殺害されたために、嘘の主張をしていると、アルシャッド少将が説明した。

興味深いことに、武装勢力たちは戦闘ヘリコプターによる攻撃で被害を受けたことを否定している。地元部族民の情報源がマキーンから電話で語ったところによると、ムハンマド・ナワーズ・コット検問所が襲撃されたあと、治安部隊と武装勢力との間の戦いは一晩中続いたという。

戦闘員10人の遺体を目撃したが、どこかに運び去られたという。さらに負傷した6人が、マキーンからやってきた車に乗せられて運ばれて行った。

治安部隊側の被害に関しては、夜間に検問所が攻撃された際、治安部隊員10人が死亡したと聞いていると語った。マキーンの住民たちはみんな別の場所に避難している(後略)。

hoonWaziristan combatants make conflicting claims
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■アフガニスタンの戦いで、約75人死亡[070913 AP]

イスラーム教諸国でラマダーンが始まったが、アフガニスタンの戦いで75人が殺害された。死者の中には、空爆とアフガン軍の銃撃戦で死亡したタリバン戦闘員45人も含まれていると、関係者が木曜日に発表した。

ウルズガン州では、抵抗勢力がアフガン軍と米軍主導パトロール隊をロケット推進手榴弾や銃で攻撃した。アフガン軍がアドゥザイ村から攻撃してタリバン戦闘員を「一掃」し、爆撃機も攻撃に加わった。同盟軍によると、45人以上のタリバンが死亡したという。

(中略)水曜日にカンダハル州のザーリ地区で、アフガン軍とNATO軍のパトロール隊が道路脇に仕掛けられた爆弾を発見して取り除いたところ、その直後にタリバンに襲撃された。戦闘ヘリコプターの援護を受け、戦闘員12人を殺害したと、州警察長官のサイード・アガ・サキーブが木曜日に述べた。

ザーブル州では、NATO軍・アフガン兵とタリバン戦闘員の戦いがあり、タリバン11人が死亡したと、州知事報道官のグーラブ・シャー・アリヘールが語った。

水曜日にヘラートでは、5時間に及ぶ戦いで警察官3人が死亡した。また木曜日にファラ州では、アフガン兵1人が死亡。北部のタハール州では、警察署のそばで荷車に隠された爆弾が爆発して、一般市民2人が死亡した。

ヘルマンド州では木曜日、警察が自爆犯と思われた男を射殺した。

hoonFighting in Afghanistan kills about 75
AMIR SHAH、KABUL

■パキスタンの奇襲部隊兵士15人、爆発で死亡[070913 AFP]

木曜日に厳重に警備された軍のキャンプで、自爆と思われる爆発があり、15人のエリート奇襲隊員が殺害された。

奇襲隊員たちがキャンプの食堂で食事をしていたところ、犯人が外で爆発物を爆発させ、このほか11人を負傷させた。そのうちの6人は重傷である。現場はイスラマバードから70キロは慣れた場所である。

(中略)戦闘機に援護されたパキスタン軍が、アフガニスタンと接する部族地帯で武装勢力70人を殺害した。

北ワジリスタンの検問所が攻撃されたことの報復として発生した木曜日の朝の衝突で、少なくとも兵士2人が死亡したと、軍が発表した。(中略)ワヒード・アルシャッド軍報道官によると、北ワジリスタンのナワーズ・コット地区で、軍の検問所が夜間に攻撃されたために、武装勢力と対戦した。

火曜日と水曜日には、戦闘ヘリコプターや大砲を用いて南ワジリスタンの武装勢力の隠れ家を攻撃して、戦闘員40人を殺害した。また水曜日にはイスラーム過激派の戦闘員たちが検問所を襲撃して、兵士12人を拉致している。

(中略)さらにこれとは別に、カラチでは原理主義のイスラーム協会の学生部門のメンバーを乗せたバスが攻撃されて、6人が手榴弾や銃弾を受けて死亡した。

garr15 Pakistan commandos slaughtered in mess hall blast
Rana Jawad、ISLAMABAD

■ビンラディンを連れて来た……[070912 Washington Post]

昨日の朝早く、自宅で仕事をする南カロライナのウェブデザイナーがアルカイダをスクープして、新たなビンラディンのビデオが暴露された。2002年以来何回も、彼女はスクープに成功している。数時間後にさまざまなニュース番組が、9.11を記念するビンラディンのイメージを放映した。ローラ・マンスフィールドという偽名を名乗る50代の女性の名前が、クレジットされていた。

同じような出来事が、金曜日にも起きていた。別のグループがアルカイダを丸1日出し抜いて、2004年以来久々に登場するビンラディンのビデオイメージを発表した。このグループ、SITE Instituteはこのテープを政府機関や報道機関に提供した。ちょうどその時期、有名なジハードウェブサイトが、ハッカーの攻撃を受てシャット・ダウンされていた。強力なサイバー攻撃を受けたのだ。

これはアルカイダと、テロリストからのメッセージをインターネットに掲載する組織や個人との間の電子戦争である。この組織は、営利目的であったり個人的なものであったり、両方であったりする。それぞれ新たなビデオやメッセージを一番手に掲載することを競い、政府に先んじて目的を達成する場合が多い。

金曜日以来、少なくとも3つの重要なビデオメッセージが、アルカイダ関係のウェブサイトから奪われた。コンピュータのトリックを用いたり、個人的な関係を用いたり、あるいは巧妙にバスワードで守られた内容をダウンロードするのだ。しかしその目的には、さまざまな矛盾がある。ある者は、アメリカを破壊しようとしているテロリストの言葉とイメージを広く配信することで、国家のために貢献していると主張する。非道な声明と思われるものを配布することで、彼らが支持されないようにすることが目的だという。

「これは著作権の問題ではない。使命だ」と、インテルセンター創始者のベン・ヴェンツェが語る。ヴェンツェは、アメリカ人にアルカイダの計画を事前に与えることに価値がある、という主張だ。

政府の諜報組織は自分たちのルートを通じて同じ情報を入手できるのに、新たなビデオが発表されるたびに、会員である政府関係者がビデオが求めてくるという。「我々はこのようなビデオの第一提供者だ」。

金曜日に登場したビンラディンのビデオは、アルカイダのブロパガンダ・ビデオを提供するアル・サハブが掲載したメッセージを受けて、さまざまなイスラーム・ウェブサイトで宣伝された。アメリカの関係者によると、ビデオは土曜日に発表されるはずだったが、テロリスト・グルーブの画像や資料を提供する会員制組織SITEが、発表が計画されていた24時間前にビデオを発表したのだ。

組織の創始者リタ・カッツは、どのようにな方法でビデオを入手したかコメントすることを拒否した。

カッツによると、パスワードで守られたジハード組織の掲示板al-Eklaasにビンラディンのビデオが登場することが予告されるや否や、競争が始まったという。ビデオ配信の準備が整うと、カッツは情報を『ニューズウィーク』に伝えた。アルカイダのオンライン部門がダウンロード先として、650のインターネット・アドレス準備していた。これにはさまざまなバージョンがあり、例えば携帯電話を使用するためのものから、音声のものだけもあった。「膨大な数だ。これまでこれほど多い数を見たことがない。しかもこれを48時間の間にやりとげたのだ」と、カッツが『ニューズウィーク』に述べた。

このグループが金曜日にビデオを入手した直後、アルカイダを支持するウェブサイト数十件がシャット・ダウンされた。このような攻撃は、これまでは個人で行動するハッカーの仕業とされていた。その結果ビンラディンは、自分の25分間の演説を多くのアメリカ人に発信することに成功したが、自分の言葉をどこでどのように発表するか、その方法をコントロールすることができなくなった。

『ワシントンポスト』とのインタビューでカッツは、アルカイダはこれまで以上に宣伝テクニックに長けてきているが、自分たちのメッセージを配信するウェブサイトを外部からを守ることにも、注意し始めたという。ビンラディンは陰に隠れているが、ザワヒリやアダム・ガダーンなどは、2005年以来少なくとも5回登場している。

「かれらのブロパガンダ・チームは次第に大きくなり、洗練されてきた」と、カッツが語る。マンスフィールドと名乗るこの女性は、昨日のビンラディンのテープを事前に入手したことに対して、「執念と粘り強さ」の賜物だったと語る。「常に監視していなければならない」と、「コンピュータバカ」と名乗り、アラビア語話者の彼女は語る。9.11以後、アルカイダの秘密を暴くことに執念を燃やしている。「ビデオが15分間だけ、入手できる場所に置かれる場合があるかもしれない。そこにその時にいなければ、入手できない」。

女性はアルカイダシンパから脅迫を受けるために、偽名を用いるという(後略)。

ohBin Laden, Brought to You by . . .
Joby Warrick

■アルカイダと関係したアフガン人、グアンタナモ収容所に移送[070912 AFP]

アフガニスタン、パキスタン、イラン、イラクでアルカイダ工作員が活動できるように手配していたアフガン人がグアンタナモ収容所に移送されたと、ペンタゴンが水曜日に発表した。

ペンタゴンによると、男は最近「アフガニスタンの過激派に対する国防省の作戦の結果」逮捕されたと述べ、「インヤトゥッラー」という名前を公表した。

「いまだに続く脅威と、彼がアルカイダにおいて高い地位にいたことから、グアンタナモ収容所に移送された」。男は「イランのザヘーダンにいるアルカイダの責任者」であることを認め、アルカイダのテロ作戦を指揮していたという。「インヤトゥッラーはアブ・ウバイダ・アルマスリやアッザームなどのアルカイダ幹部たちに協力し、彼らの支持に従ってグローバル・テロを実施していた」という。マスリはアフガニスタンのクナール州のアルカイダ司令官だと言われ、大西洋でアメリカの航空機10機を爆破しようとしていた。「アメリカ人アッザーム」というカリフォルニアのアルカイダ扇動家アダム・ガダンがいるが、ペンタゴンが言及したのは別のアルカイダ幹部のことかどうかはわからない。

「インヤトゥッラーは、外国人戦闘員が行動できるようにさまざまな工作を行ない、テロリストが多数の国境を行き来できるようにしていた」とペンタゴンが述べた。地元の工作員たちと会い、ルートや必要書類、宿泊先、車を手配して、アフガニスタン、イラン、パキスタン、イラクに密入国させていたという(後略)。

hoonAfghan transferred to Guantanamo over alleged Al-Qaeda links
WASHINGTON

■パキスタン、武装勢力40人を殺害[070912 AFP]

アフガニスタン国境の近くで、パキスタンの戦闘ヘリコプターと砲撃隊が親タリバン系武装勢力の隠れ家を攻撃して、戦闘員40人を殺害したと軍が発表した。

これに先立つ数時間前に、イスラーム武装勢力が検問所を攻撃して、兵士12人を拉致し、すでに拉致している兵士200人をこれから殺害していくと脅迫した。

事件は、米政府関係者がパキスタンを訪問してパキスタンの大統領を支持することを表明した直後のことである。

米国防省副長官のジョン・ネグロボンティは、パキスタンの部族地帯にいる武装勢力に対してアメリカは空から攻撃できるのを示唆したことに対して、口調を和らげた。「我々が部族地帯で活動する場合、完全にパキスタンの主権に従う」。

パキスタン軍は、火曜日の夜に南北ワジリスタンの部族地帯で軍事的作戦を実施した。「抵抗勢力たちが山頂を占拠して、隊を攻撃していた。大砲やコブラ戦闘ヘリコプターを用いて、彼らを排除した」と、パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッドが発表した。「攻撃が終った時点で、地上軍が現場に到着する」。

パキスタン軍は先週、親タリバン系武装勢力司令官幹部、イスマトゥッラー・ハーンとともに、武装勢力5人を殺害した。

水曜日の夜明け前の攻撃で、ロケット砲で武装した抵抗勢力がバヌーを包囲して、検問所を攻撃した。警察官と兵士たちに怪我を負わせたあと、兵士12人を拉致した。また武装勢力報道官が、この地域における軍事作戦を中止しなければ、これまで拉致した兵士200人の殺害を開始すると脅迫した。

ズルフィカール・マフスード報道官が、「軍事作戦を中止しなければ、兵士3人を毎日殺害していく」と述べた。

武装勢力は8月に南ワジリスタンで、さらに兵士12人を拉致している。そのうちの1人を10代の戦闘員のグループに殺害させ、ビデオに録画した(後略)。

hoonPakistani army kills up to 40 militants
MIRANSHAH

■過激派、パキスタン兵12人拉致[070912 Reuters]

水曜日にパキスタン北西部の準軍隊検問所が親タリバン系武装勢力200人に攻撃され、兵士12人が拉致されたと関係者が述べた。

これとは別にアルジャジーラ・テレビが、治安部隊が攻撃をやめなければ、先月拉致した兵士300人のうち毎日3人ずつを殺害すると南ワジリスタンの武装勢力報道官が述べていると、報道した。

(中略)武装勢力が夜明け前、ロケット推進手榴弾を発射してバヌー郊外の検問所を攻撃した。「ロケット攻撃の後、武装勢力200人近くが検問所を実際に攻撃して、国境警察隊兵士12人を拉致した」と、隊のアミール・バダシュ・ウタマヘールが述べた。

武装勢力たちは、この地域からの軍の撤退と、仲間15人の釈放を求めている(後略)。

hoonMilitants attack, capture 12 troops in Pakistan
PESHAWAR

■南ワジリスタンで武装勢力7人死亡[070911 News]

マフスード族5人を含む7人が、南ワジリスタンのマキーン地区で発生した武装勢力と治安部隊の戦いで死亡した。そのうち3人が、幹部司令官だった。

治安部隊が銃撃戦の最中に、武装勢力多数を逮捕した。ワナの政府関係者によると、3人の幹部司令官−−そのうちの2人はイシャンウッラーとブットー−−を含む13人が殺害されたと主張した。

政府はついに21人の平和委員会に、兵士たちの救出のために協力してほしいと申し出た。委員会は今日(火曜日)にラダに向かい、武装勢力の司令官たちと話し合う。

月曜日の朝、兵士246人が解放されたという速報がテレビで報道されたが、政府も武装勢力もすぐにこれを否定した。ジルガが武装勢力に300人の兵士の解放を説得することに成功し、大勢がサーン村に集められたと報道された。しかし情報源によると、月曜日に武装勢力の仲間3人が殺害されたために、兵士たちの解放は中止になった。

政府の情報源によると、武装勢力たちが、日曜日に北ワジリスタンのシャーワルで軍から奪った5台の車を運転してマキーンに向かっていたために、治安部隊が発砲した。治安部隊が現場をコントロールし、武装勢力の遺体と車を持ち帰った。遺体は後に遺族に引き渡された。

いっぽう女性を含む部族民2人が、マキーンの銃撃戦に巻き込まれて死亡した。バイトゥッラー・マフスードの親戚だったという噂もある(後略)。

hoonSeven militants killed in South Waziristan clash
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■新たなテープから新たな恐怖[070917 Newsweek]

先週発表された新たなメッセージから、ビンラディンはまだ生きていて、計画を練っていることがわかった(中略)。

テープは、それが出現する前から大きな波紋を投げかけた。ジハード組織のウェブサイトがビデオの宣伝を始めた直後、いくつかのサイトがクラッシュした。おそらく欧米の諜報組織かインターネット自警団の仕業だろうと、アメリカの組織のためにサイトを監視しているエヴァン・コールマンが語る。インターネットを見に多数が殺到したためとも考えられるし、9.11記念日に合わせてビデオが「公的に発表」になるように、ジハード組織のオベレーター自身が工作したとも考えられる。しかしコールマンは、「そのような可能性は低い」と言う。

明らかな情報はなかったが、アメリカの諜報組織は数ヵ月間、アルカイダが欧米を攻撃するのではないかと警戒していた。FBIは臨時指揮所を設置して、監視を続けていた。先週、2つの計画が暴露された。1つはドイツで、パキスタンとアルカイダと関係する組織が摘発された。この事件で3人が逮捕され、10人がドイツ、トルコ、パキスタンで指名手配になっている。組織は、アメリカを標的とした3つの同時爆弾攻撃を計画していたという。数ヵ月ドイツの警察や諜報組織が、容疑者たちがアメリカ人多数を殺害し、その標的についての意見をeメールで交換する様子を監視していた。標的はフランクフルト空港、ドイツの米軍基地、歓楽地だった。

アルカイダが、影で操っていたのだろうか? 容疑者のうち3人は、ドイツ生まれで、イスラーム教に改宗していた。他は、トルコから来ていた。少なくとも容疑者の1人は、メッカに巡礼に行った際、サウジでジハード原理主義者に出会ったと考えられている。またアメリカとドイツの関係者は、容疑者のうちの3人が、昨年パキスタンを訪れ、イスラームジハード連合が運営する「訓練所」に参加したと見ている(後略)。

(掲載は9月10日)

ohTerror: A New Tape Leads to New Fears
By Mark Hosenball and Michael Isikoff


■パキスタンのキャンプに参加したアメリカ人、懲役24年を求刑される[070910 Reuters]

連邦裁判所が、パキスタンの訓練所に参加することでテロリストに物的援助をしたとして、米国人に24年を求刑した。

カルフォルニアのサクラメントの裁判所が2006年4月に、ハミッド・ハヤットの2003年から2005年の間の活動に対して、彼を告訴した。検察側は35年を求刑したが、弁護士は15年以上の刑はふさわしくないと述べた。

2005年6月に、連邦捜査官がカリフォルニアのロディのアルカイダ組織を摘発した。ハミッドはアイスクリームのトラック運転手だった父親のウメルと一緒に、ロディに住んでいた。裁判は、親子がテロ組織と直接関係していたことを示す証拠を提供していない(後略)。

hoonAmerican gets 24 years jail in Pakistan camp case
SACRAMENTO

■アフガニスタンの自爆で27人死亡、数十人負傷[070910 AFP]

月曜日にアフガニスタン南部で、自爆犯が警察の車列に爆発物を搭載した車を激突させ、27人近くが死亡した。そのうちの半分が、一般市民だった。

夕方に起きたゲルシェク町の攻撃は、アフガニスタンで起きた最大の惨事のひとつである。「27人の遺体が病院に運ばれ、そのうちの13人が警察官だった」と、ゲルシェク州知事のアブドゥル・マナフが語った。「警察官を含む57人が負傷した」。

目撃者によると、混雑したバザールの近くの小さな橋で警察の車列が停まったところに、自爆犯が車を激突させたという。「一般市民で混雑した場所だったので、市民多数が殺害された」(中略)。6月17日にカブールで起きた自爆事件以来、最大の惨事となった(後略)。

garrAfghan suicide attack kills 27, dozens hurt
Nasrat Shoaib、KANDAHAR

■タリバン、「話し合いの準備」[070910 AFP]

タリバンが月曜日、カルザイ大統領が話し合いを申し出たために、それを受け入れる準備があると述べた。

カルザイは日曜日に、対話なくして平和はないとして、タリバンとの話し合いを申し出た。

「国家のために、我々は政府と話し合う準備がある」と、タリバン報道官のユースフ・アフマディが述べた。「政府が話し合いを申し出れば、いつでも準備がある」が、いくつか「限定的」な条件があると付け加えた。

(中略)カルザイは日曜日、ヒズブル・イスラミのヘクマチアルにも話し合いの申し出を行なったが、ヘクマチアルの報道官は、アフガニスタンに外国軍が留まるかぎり、受け入れられていと答えた(後略)。

hoonTaliban says 'ready for talks'
Nasrat Shoaib、KANDAHAR

■ヨーロッパ人、パキスタンでテロ訓練を受ける[070910 New York Times]

先週ドイツで暴かれた爆弾テロ計画の捜査より、ドイツなどの欧米諸国の過激派が、パキスタンのキャンプでテロ訓練を受けていることがわかった。

去年の初め、少なくとも5人の容疑者がワジリスタンに出かけ、化学爆発物と起爆装置の作り方を学び、3つの車爆弾を作ろうとしていた。

当局によると、首謀者のフリッツ・マルティン・ゲロヴィッツ(28歳)は、ドイツのニウ・ウルムで参加したイスラーム・センターで知り合った人間を通して、ワジリスタンのキャンプに行った。他の容疑者も一緒にキャンプを訪れ、キャンプで訓練師の中には、アルカイダと関係があるウズベキスタン出身のイスラーム過激派がいた。

ドイツとパキスタンに行き来がある例として、諜報情報が同じような訓練を受けた別の6人を、パキスタンで逮捕した。この他にまだ多数のドイツ人が、キャンプに参加していたはずだという。

ドイツ人関係者は、アルカイダなどのグループが、欧米生まれの欧米パスポート所持者が訓練を受けさせていることを、憂慮する。彼らにとって、他の欧米諸国に入国することは簡単である。「ヨーロッパ出身者を探し始めた。訓練を与え、ドイツで活動させようとしている」と、ある関係者が述べた。

(中略)この夏、アフガニスタンとパキスタンの国境近くにあるタリバン訓練所の卒業生250人が、46分からなるビデオに登場した。ドイツやアメリカを攻撃予定だという男が、英語でスピーチを行なった。「パキスタン国内だけで戦っているのではない」と、タリバン責任者のマンスール師が語った。「我々をやっつけにきたアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダなどで、今度は我々が神の力を借りてやっつける」。

(中略)パキスタンの裁判所が最近、ワジリスタンで爆発物に関する訓練を受けたというドイツ人2人を釈放した。そのうちの1人は46歳の宝石商で、9.11の3日後に脅迫的な発言をしたとして、ドイツ警察から「危険人物」とされていた。彼はすでにドイツに帰国し、イスラーム組織と接触して、パキスタンとアフガニスタンとの国境付近を何度も訪れている。

この男は6月17日に、ラホールからドイツに帰国しようとしていたところを、パキスタンのISIに逮捕され、2ヵ月間拘束されていた。その後証拠がないとして、最高裁判所により釈放された。「ISIは、彼を拘束する根拠がなかった」と、パキスタンの人権団体関係者のアミナ・マスードが述べた。

人権団体は、ISIにテロ容疑者として拘束されている400人以上を、さらに釈放させようとしている。この中には、ヨーロッパ、アフリカ、中東出身者がおり、イギリスとベルギー人を含むヨーロッパ出身者数人が最近釈放された。

車爆弾計画に関するドイツの諜報組織の記録によると、ドイツ人は2006年からパキスタンの訓練所に行き始めた。男たちは、イスラーム・ジハード・ユニオンとして知られているウズベク人過激派と一緒に、ワジリスタンで訓練された。この組織は、2005年にアメリカ国務省によると、テロ組織に指名されている。

その前身だったウズベキスタン・イスラーム運動はビンラディンに支援され、中央アジア最大の過激派組織だった。まだアフガニスタンに組織の戦闘員がおり、「他のコーカサス出身ムジャヒディンとともに、共通の標的と戦っている」と、組織の司令官であるエブ・ヤハ・ムハンマド・ファティフが2007年5月に、ウェブサイトで声明を発表した。

パキスタン軍報道官のワヒード・アルシャッドは、ワジリスタンにまだウズベク人がいることは認めたが、ドイツ国籍の人間が国内でテロ訓練を受けているという情報は確認されていないという。

しかしドイツの諜報組織によると、10代でイスラームに改宗したゴルヴィッツ氏は、ネウ・ウルムのイスラーム・センターであるムルティ・クルトゥール・ハウスを通じて、ウズベク人グループに接触した。

このセンターはチェチェンのジハード戦闘員と関係があり、そのメンバー3人が戦死している。ドイツはこのセンターを2005年に閉鎖したが、イマームの1人はサウジに逃走して、いまだに若者たちをジハードに引き込もうとしている。

ゲルヴィッツはワジリスタンで、ウズベク人グループのリーダーと親しくなった。2006年3月に彼とともにワジリスタンに行ったアデム・イルマズ(28歳)はトルコ生まれで、ドイツからさらに多くの人間を訓練所に送り込むことに専念していた。

その後6月になってウルム生まれのアティラ・セレック(22歳)が加わり、2006年12月にゲロヴィッツと一緒にドイツのハナウの米軍関係施設に、仲間を探しに行った。セレック氏は現在トルコにいる。

4人目のドイツ人、ザヘェル・サリ(22歳)はニウンキルヒェン出身で、去年の夏に訓練所に参加した。トルコのパスポートも持つサリは、シリアで語学学校に通ってから6月21日にトルコに行き、その後ヨルダンそしてカイロに移動した。現在容疑者として疑われているが、まだ逮捕されていない。

キャンプに参加した5人目の容疑者はダニエル・マルティン・シュナイダー(22歳)で、彼もニウンキルヒェン出身である。2006年8月にパキスタンに行き、他の人間をパキスタンに送り出すために協力していた。シュナイダー氏は、先週逮捕された。

報告書によると、イスラーム・ジハード連合はアルカイダと密接な関係にあり、アルカイダとともに、世界的なジハード運動に関わっている。ウズベク人たちは他の中央アジア出身者たちと協力しており、訓練所の民族色を変えている。

hoonEuropeans Get Terror Training Inside Pakistan
SOUAD MEKHENNET and MICHAEL MOSS、FRANKFURT

■過激派、パキスタン軍を解放[070910 AFP]

月曜日に親タリバン系武装勢力が、2週間近く前に拉致されたパキスタン軍260人以上を解放したと、治安関係者と武装勢力が述べた。

兵士たちはラダ村のジルガに引き渡された(中略)。パキスタン陸軍報道官は、解放に関して何も語っていない。

兵士たちは月曜日遅くに、ワナ政府に引き渡されるという。解放と引き換えに取り引きがあったかどうかは、わからない(後略)。

hoonMilitants free abducted Pakistani troops
ISHTIAQ MAHSUD、DERA ISMAIL KHAN

■モーマンド行政区に和平協定[070910 Daily Times]

モーマンド行政区のバワサで日曜日に、サフィ族のジルガと地元タリバンとの話し合いが成功に終わった。ジルガのメンバーのマリーク・シャー・サフィが、タリバンの代表がジルガに、政府関係者に危害を与えたり公共物に危害を与えないと約束したと語った。

ジルガは、もしタリバンがこの和平協定に違反したら、サファビ族は政府に味方するという。そして政府がこの協定に従わなければ、自分たちは政府に協力しないと述べた。

またウレマは、武装勢力が拉致した政府関係者2人の解放のために、今後も尽力する。武装勢力は、政府関係者を拉致したことを否定し、バジョールの武装勢力が拘束していると述べた。しかし政府は、関係者たちがモーマンドで捕虜になっていると主張している(後略)。

hoonPeace deal with Taliban in Mohmand Agency
Mukarram Khan、GHALANAI

■パキスタンのアルカイダの隠れ家から触手が広がる[070810 AFP]

ビンラディンのアルカイダネットワークは、パキスタンの部族地帯にグローバルイスラーム過激派のための新たな基地を作ったと、アナリストや過激派の情報源が語る。

(中略)過激派の情報源によると、ビンラディンの居場所はいまだにわかっていないが、彼の息子で後継者と思われるハムザが、最近部族地帯に来た。

いっぽうパキスタンは、ドイツの飛行場爆破未遂事件と関連して、再び国際テロリズムとの関わりを指摘された。

(中略)9.11以前にビンラディンのキャンプにいた経験があるというある過激派が、「我々は戦いに勝利している」と述べた。「シェイクの息子、若いハムザが今ここにやってきて、友達と一緒にいる」。「ビンラディンがどこにいるかは、誰も知らない。2年前はアフガニスタンのクナールにいたが、今はどこにいるかはわからない」。

(中略)アルカイダの捜索に関わっているあるパキスタン人政府関係者は、「ビンラディンが国内にいる証拠はない」と語った。しかしザワヒリに関する諜報情報はあり、「幹部作戦司令官が、たびたびやってくる」という(後略)。

hoonTentacles spread from Al-Qaeda's lair in Pakistan
Rana Jawad and Danny Kemp、ISLAMABAD

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.