【2007年10月22日〜10月28日】


■軍の戦闘機、パキスタン北西部を攻撃[061028 AFP]

戦闘ヘリコプターに援護された軍が、パキスタン北西部の原理主義タリバン系宗教指導者に従う武装勢力たちを攻撃して、10人を殺害した。

(中略)「過激派10人を殺害したという報告がある」と、ワヒード・アルシャッドが述べた。(中略)一般市民は安全な場所に避難しようとしているが、道路封鎖のために動けないでいるという。

ファズルッラーは村からどこか安全な場所に避難しているが、彼の報道官によると、まだこの地域にいると主張している。「まだ連絡をとっている」と、モーラナ・シラージュディンが語った。

hoonArmy gunships pound northwest Pakistan
MINGORA

■アフガンの元民兵責任者、武器を備蓄[071028 New York Times]

アフガニスタン北部の元民兵司令官や住民が、タリバン抵抗運動が拡大しているという理由から不法な武器を備蓄していると、アフガニスタンや欧米関係者が述べた。

政府は非武装化計画を続けてきたためにある程度効果を出しているが、北部ではこれに違反しているという噂が政府や諜報組織の間に広がっている。司令官たちが武器を備蓄しているという証拠はほとんどないが、非武装化を拒否し、民兵を再組織しているという。

再武装化の噂は、南部と北部の民族間の亀裂をさらに深めることになるのではないかと、関係者は心配している。このままだと、再び軍閥たちが力をつけ、対立が深まる可能性がある。非バシュトゥーン系の信頼を勝ち取ることができないでいるパシュトゥーン族のカルザイにとっても、大きな打撃となる。

北部では、密輸された武器の値段が高騰しており、住民たちは猜疑心から、武器を隠し持っている。「みんなが疑っている」と、国防省のアブドゥルマナン・アベド准将が述べた。「タリバンが戻ってきたと、恐れられている」。「タリバンが我々に向かって来ている。どうしたらいいか? 誰が守ってくれるか? 誰が戦ってくれるか? 北部ではみんながこのように思っている」と、北部のある有名な政治リーダーが述べた。

北部の4州の安全のために協力しているスウェーデンの司令官マッツ・ダニールソンは、カルザイ政権とその協力者たちは、タリバンの脅威を取り除き、北部の人々を安心させなければならないと述べた。「我々は好機の窓を開けておくべきなのに、窓が閉まりつつある」。

(中略)政府関係者によると、タリバンの活動は北部、特に北西部で活発になってきたという。特にバルフや、これまで比較的平和だった北・中部で、タリバン攻撃が開始された。バルフや北・中部の住民は、自分たちが包囲されてきたと語る。

(中略)再武装化は、特に北西部のファルヤーブ州で盛んになってきた。ここでは隣のバドギス州で顕著になってきたタリバンの存在から自分たちを守るために、司令官たちは武装した民兵を組織した。アフガンや外国軍は、この地域のタリバンの活動を見逃している。

最近カブールで行なった記者会見で、アフガニスタンのNATO軍司令官のダン・マックニールは、国境の反対側の「いくつかの国々から、北部」にわずかながら武器が密輸されているという未確認の諜報情報を得ていると述べた。「北部の州に流れている」というが、それ以上のことは語らなかった。

アフガン政府関係者も、北部のいくつかの州で、政府の武器捜査官たちの監視の目を逃れて民兵司令官が不法兵器を備蓄し、いくつかの地域に分配して目につかないように隠していると述べた。

アフガンと欧米関係者は、武器はどこかに隠されているという。穀物貯蔵庫やクローゼットに、または山中の洞窟や地中の穴などに、隠されている。

政府の非武装化計画で民兵数百人を非武装化し、重兵器も排除することにある程度成功したが、元軍閥たちはまだかなりの数を隠し持っている。「電話をかければ、数百人、数千人を武装化する力を持っている」とダニールソンが語る。「まだ武器はたくさんある」(後略)。

hoonAfghan Ex-Militia Leaders Hoard Arms
KIRK SEMPLE、KABUL

■戦闘で「タリバン数十人死亡」[061028 BBC]

ヘルマンド州で起きた米軍主導同盟軍との戦いで、タリバン戦闘員80人が死亡したと関係者が述べた。

6時間に及ぶ戦いが、ムサ・カーラで起きた。同盟軍とアフガン軍のパトロールがロケット弾と銃で攻撃されたために、タリバン多数が集っていた塹壕が空爆された。死亡したタリバンの正確な数はわからない(中略)。

戦闘があった村では一般市民15〜20人も死亡したという報告があるが、これもはっきりしたことがわからない。同盟軍は、「非戦闘員の死傷者」に関する報告はないと述べている(後略)。

hoonBattle 'kills dozens of Taleban'

■パキスタンの武装勢力、兵士を斬首[071027 BBC]

北西辺境州の武装勢力が、軍の攻撃の報復として治安関係者6人を斬首し、一般市民7人を殺害した。

軍が木曜日にモーラナ・ファズルッラーの拠点を攻撃し、兵士17人と一般市民数人が死亡した。殺害された警備関係者たちの遺体には、アメリカの工作員だというメモが残されていたといわれる。

殺害された一般市民たちは、ミニバスから引きずり出されたという。

『AP』によると、治安関係者の遺体には、「アメリカの工作員の運命だ。アメリカに協力する者は、同じ運命に遭う」というメモが残されていた。

モーラナ・ファズルッラーの報道官のシラージュッディンが、「我々はイスラーム法を望んでいるだけで、そういう我々を支持する一番市民によって」処刑が行なわれたと述べた。

治安部隊は土曜日、「スワートから過激主義とテロリズムを一掃する」と書かれたビラを、空からばらまいた。

目撃者によると木曜日の衝突は、ファズルッラーの拠点を包囲する丘に、軍が兵士をヘリコプターで運んだために起きたという(後略)。

hoonPakistan militants behead guards

■チャマンでウズベク人とアフガン人40人逮捕[071027 Daily Times]

金曜日にチャマンで、アフガニスタンとウズベキスタン出身の外国人40人を、治安部隊が逮捕した。

治安関係者が故郷付近の家を家宅捜索し、ウズベク人20人を逮捕した。近隣地域に住む外国人の捜索が、まだ続いている。

その後関係者は、さらにウズベク人とアフガン人20人を逮捕した。密入国を斡旋している関係者3人も、逮捕された(後略)。

hoon40 Uzbeks and Afghans held at Chaman border
QUETTA

■北ワジリスタンでキリスト教徒2人拉致[071027 Daily Times]

金曜日に覆面をした男たちが北ワジリスタンのミランシャー病院の正面で、キリスト教徒の門番を拉致した。

病院の門番だったニーム・マシーとシャッパース・マシーの兄弟が、「病院の正面玄関の真ん前」から拉致されたと目撃者が述べた。

ミランシャーにはキリスト教徒約1000人が住む。5ヵ月前にもキリスト教徒2人が拉致されたが、その後解放された。今のところ、犯行声明は出ていない。

hoonTwo Christians kidnapped in N Waziristan
MIRANSHAH

■過激派、スワートで治安関係者4人を斬首[061027 News]

スワートで抵抗勢力が治安関係者4人を斬首し、一般市民2人が銃撃戦に巻き込まれて死亡したと、北西辺境州内務省が金曜日に発表した。政府は、モーラナ・ファズルッラーが投降すれば、武装勢力と交渉する準備があると述べた。

治安関係者幹部が、すでにスワートに配置されている陸軍を使用する可能性があることをほのめかした。バッドシャー・グル・ワジールは地域に平和を回復させる最後の選択肢として、「モーラナ・ファズルッラーが投降すれば、法によって裁かれる。すでに拘束しているスーフィ・ムハンマドを巻き込む計画はなく、またジルガもこのようなことを要求していない」と、記者会見で述べた。

警察責任者が、「武装勢力が国境警察隊員3人と警察官2人を拉致した。その後国境警察官3人と警察官1人の切り落とされた頭部が、バザールに陳列されていた」と述べた。警察官1人は、いまだに行方不明である。国境警察隊はバルヤムをパトロール中で、警察官1人は手紙を配り、もう1人は自分の村を出て任務に戻る最中だった。

「治安部隊と武装勢力との間の戦闘は、武装勢力がフィザガットの国境警察パトロール隊を攻撃したために、金曜日の11時45分頃に始まった。武装勢力は迫撃砲やロケット砲を用いた。軍は武装勢力の拠点を、重兵器を使用して攻撃した。現在戦いは中断している」と、内務省が発表した。

イマームデーリにおける戦闘で、一般市民2人が死亡し、1人が負傷した。「モーラナ・ファズルッラーは戦闘員4600人ほどを従え、マッタ地区の59の村を味方につけている。この他に400人ほどのシャヒーン急襲部隊を持っている。そのうちの何人かはFATAなどから入って来た、外部の人間だ。外国人もいる可能性がある」(後略)。

garrMilitants behead four security personnel in Swat
Javed Aziz Khan、PESHAWAR

■パキスタンの武装勢力、軍関係者4人を斬首[071026 AP]

金曜日にイスラーム過激派が、3人の軍関係者と警察官1人を拉致して斬首した。いっぽう政府軍と戦闘ヘリコプターが、パキスタン北西部の原理主義宗教指導者の本拠地の近くを攻撃した。

(中略)4人の治安関係者を殺害したあと、武装勢力たちが男たちの頭部をイマームデーリ村に陳列したと、北西辺境州内務省のバッドシャー・グル・ワジールが述べた。4人が、拉致された8人の中に含まれていたかどうかはわからない(後略)。

garrPakistani militants behead 4 officers
RIAZ KHAN

■NATO軍兵士2人、アフガニスタンで死亡[071026 AFP]

アフガニスタン東部におけるタリバンとの戦いで、NATO軍兵士2人が死亡し、3人が負傷した。これとは別に、武装勢力21人が死亡したと、金曜日に軍と地元関係者が述べた。

NATO軍がウルズガン州にあったタリバン拠点を空爆し、戦闘員18人が殺害された。

また木曜日の夜遅くクナール州で、パトロール中のアフガン軍とISAF軍が小火器やロケット推進手榴弾で攻撃され、兵士2人が死亡した。パトロール隊は応戦し、空の援護を要請した。NATO軍の報道によると、「兵士2人が死亡し、3人が負傷した」。兵士の国籍は明らかにされていないが、クナールにいるのは米軍である。

また木曜日にウルズガン州で、パトロール中のオーストラリア軍兵士1人が死亡したことが確認された。

ISAFによると、木曜日の抵抗勢力との衝突のあと、戦闘員1人の遺体が回収されたという。山がちな地形のために、他にも戦闘員が死亡したかどうか確認することは難しいという。州知事のシャルザイ・ディダルによると、武装勢力21人が死亡した。

しかしタリバン報道官のサビフッラー・ムジャヒッドは、戦闘員3人だけが死亡したと述べた。

NATO軍が入手した情報により、ウルズガン州にあったタリバンの隠れ家が空爆された。「NATO軍の空爆でタリバン18人が死亡した。遺体はそのまま放置されている」と、ファゼル・バーリ知事が述べた。

さらに金曜日にカンダハルでは、道路脇に仕掛けられた爆発により車が爆発し、一般市民1人が死亡、7人が負傷した。

サイアッド・アカ・サキブによると、武装勢力がパンジャワイ地区の道路に6つの爆弾を設置した。警察が4つを取り除いたが、2時間後に別の爆弾が爆発したという(後略)。

hoonTwo NATO soldiers killed in Afghanistan
KABUL

■パキスタン軍、宗教指導者の戦闘員と衝突、3人死亡[071026 AFP]

戦闘ヘリコプターに援護された軍が金曜日、過激派宗教指導者に従う武装勢力と衝突し、戦闘員3人が死亡したと関係者が述べた。

スワートでは激しい戦闘が起きた(中略)。「治安部隊とモーラナ・ファズルッラーの仲間との間で激しい戦闘が起きた。彼の隠れ家を包囲し、激しく抵抗された」と、地元警察官のハビブッラー・ハーンが述べた。

現場にいる特派員によると、イマームデーリ村にあるファズルッラーの本拠地の周りの丘から、重兵器を用いて攻撃しているいう。爆発で生じた黒い煙が立ちのぼっている。

病院と治安部隊関係者によると、戦闘員3人が死亡した。「武装勢力が検問所を設置していた準軍隊に発砲したために、軍が応戦し、ヘリコプターが飛来した」と、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。「我々は情報を与え、戦闘ヘリコプターが軍を援護した」。

治安関係者によると、警察官2人と準軍隊兵士2人がスワート郊外のマッタのバザールで買い物をしていたところ、銃を持った男たちに拉致されたという。

武装勢力報道官は、治安部隊から自分たちの地域を守ると述べたが、木曜日の爆弾攻撃には関わっていないという。「軍が我々の地域に入ってくれば、守る。我々の土地であり、守る権利がある」と、モーラナ・シラージュッディン報道官が述べた(後略)。

hoonPakistan troops clash with cleric's fighters, three dead
S.H. Khan、IMAMDEHRI

■パキスタン軍の基地、攻撃される[071026 BBC]

軍がスワートの武装勢力を包囲して攻撃したと、地元の警察が述べた。

親タリバン系過激派のモーラナ・ファズルッラーは今週の初め、この地域を脱出すると述べていた。

木曜日にスワートで爆弾攻撃があり、兵士17人と一般市民数人が死亡した。

「重兵器が使用され、爆発が十数回あった。黒い煙が丘上から立ちのぼっているのが見えた」と、地元のジャーナリストが語った。死傷者の報告はないが、地元の人間は現場から脱出している。

目撃者によると、モーラナ・ファズルッラーの拠点を囲む丘の上に軍が飛行機で運ばれると、銃撃戦が始まったという。

ファズルッラーは水曜日に、コーヒスタンに移動すると述べた。

「治安部隊が、ここ数日間モーラナ・ファズルッラーが、仲間にパキスタン軍や警察を攻撃するよう促しているのを目撃していた建物を攻撃した」と、ミンゴラの警察関係者が述べた(後略)。

hoonPakistani militant base attacked

■自爆攻撃のあと北西辺境州で衝突[071026 Reuters]

金曜日に自爆攻撃で21人が死亡したパキスタンの北西辺境州で、軍と武装勢力が衝突した。

スワートで、親タリバン系の宗教指導者に従う一団が軍にロケット弾を発射したために、軍が迫撃砲や銃で応戦した。

住民によると、イマンデーリ地区で数時間にわたって戦闘があり、大きな爆発音が聞こえ、戦闘ヘリコプターが上空を旋回していたという。「国境警察と武装勢力の間で衝突があった」と、軍報道官のワヒード・アルシャッドがテレビで述べた。「軍に被害はない」。

テレビで、ヘリコプターが建物の上を旋回したあと巨大な爆発音が聞こえ、建物の残骸が飛び散った。

スワートでは、親タリバン系宗教指導者のモーラナ・ファズルッラーが、FMラジオで人々にジハードを呼びかけている。

ファズルッラーの報道官のシラージュッディンが語ったところによると、金曜日の戦闘で仲間1人が死亡し、4人が負傷した。「治安部隊が川を渡って我々の領土に入ろうとしたために発砲した」という。「川を渡らないように警告していた」。パトロールをしていた兵士数人を、拉致したという。

シラージュッディンは、自分たちは木曜日の自爆攻撃には関わっていないと述べた。

目撃者によると、ファズルッラーは、金曜日の早朝にこの地域から脱出したというが、戦闘が開始したときにまだ現場にいたかどうかは明らかではない(後略)。

hoonClashes in NW Pakistan valley after suicide attack
MINGORA

■武装勢力、バジョールの検問所5箇所を破壊[071026 News]

「武装勢力が、カイバル、タンギ、タラカイ、カール、コヒにある警察の検問所を爆破した。負傷者はいない」と、関係者が述べた。

いっぽう地元武装勢力のワリウル・レーマンが、過激派と称して犯罪を行なう者たちは処罰すると警告した。「我々の目的はイスラームを広め、シャリーア法を施行することにある」という(後略)。

hoonMilitants destroy five levies in Bajaur
KHAR

■スワートの爆発で国境警察隊員30人死亡[071026 News]

木曜日にスワートのミンゴラの近くで治安部隊の車列が爆発して、国境警察隊員30人と一般市民4人が死亡した。現場は警察の駐屯地から300ヤードほど離れたエアポート・ロードである。

爆発で一般車輛10〜15台や店舗が大きな被害を受けた(中略)。

国境警察司令官のムハンマド・ナヴィード・ハーンによると、隊員17人が死亡し、25人が負傷した。負傷者のうち4人が重傷である。爆発は自爆によるものか、簡易爆弾によるものなのかはわからない(中略)。いっぽう北西辺境州内務省のバッドシャー・グル・ワジールは、死者の数を20人とし、そのうちの17人は治安関係者だったという。ワジールも爆発の原因はまだわからないと述べたが、爆発物を搭載した車が国境警察のトラックに激突したという情報が入っているという。

いっぼうミンゴラのある政府関係は、白いスズキに乗った2人の男が、国境警察のトラックに車を激突されたと述べた(後略)。

hoonBy Musa Khankhel & Mushtaq Yusufzai
MINGORA/PESHAWAR

■タリバン13人死亡[071025 AP]

米軍主導軍とアフガン軍が、アフガニスタン南部でタリバン武装勢力たちが会合を開いていたところを攻撃し、抵抗勢力10人が死亡、14人が負傷した。ザーブル州のダイチョパン地区で起きたこの攻撃で、アフガン兵4人も負傷した。

タリバンがこの地域に集って話し合っているという情報があったために、作戦が実施された。

カンダハル州では水曜日、タリバンがザーリ地区で警察の車を襲撃して、関係者4人を殺害、2人が負傷した。さらに水曜日にカスピア州のタガーブ谷で、タリバンがアフガン国軍と衝突して、兵士5人と戦闘員3人が死亡した。このほかに戦闘員4人が負傷した。またアフガニスタン東部では州知事が乗った車列が爆発して、9人が負傷した。コースト州知事は無事だった(後略)。

hoon13 suspected Taliban killed in clash
NOOR KHAN、KANDAHAR

■タリバン、アフガン国軍を襲撃、8人死亡[071025 AFP]

カブール北部でタリバン抵抗勢力がアフガン国軍の車列を襲撃し、兵士5人と抵抗勢力3人が死亡したと、国防省が発表した。

水曜日に抵抗勢力たちがカピサ州で車列を襲撃した。銃撃戦となり、このほかに抵抗勢力4人が重傷を負った。残りの戦闘員たちは、負傷者や死亡者と一緒に山中に逃走した。1人の遺体だけが残されていた。

(中略)これとは別に水曜日にザーブル州のダイチョパン地区で抵抗勢力たちがロケット砲で攻撃し、兵士9人が負傷した。またコーストでは自爆攻撃が失敗して、一般市民9人が負傷した。

タリバンはアこれまで拠点としていた東部や南部だけでなく、アフガニスタン各地で抵抗運動を展開し始めた。

hoonTaliban ambush Afghan army, eight dead
KABUL

■パキスタンの爆発で少なくとも10人死亡[071025 AFP]

木曜日にパキスタンの北西部で治安部隊の車列が爆発し、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷したと警察と病院関係者が述べた。

準軍隊を運んでいたトラックがスワートのミンゴラを通過していたところで爆発が起きたと、警察官のハリッド・マンズールか述べた。「警察の詰め所のそばで車が爆発した」と、マンズールが述べた。「10人の遺体と負傷した35人がサイド・シャリーフ病院に運ばれた。遺体のうち数体は黒こげになっていた」と、病院の医師が述べた。

治安関係者の情報源によると、爆発は自爆だったというが、まだ確認されていない。

爆発は、パキスタンがスワートに兵士2000人以上を配置した翌日に起きた(中略)。犯行声明は今のところ出されていない(後略)。

garrAt least 10 dead in Pakistan bomb blast
SLAMABAD

■宗教者、取り締まりに対して警告[071025 News]

テヘリケ・ニファーズ・シャリアティ・ムハンマド責任者のモーラナ・ファズルッラーが、軍がスワートで銃を1発でも撃ったら、今後政府との話し合いは一切行なわないと警告した。

武装した数百人の会衆の前でファズルッラーは、政府は状況を故意に悪化させようとしており、作戦が実施された場合どのような状況になるかを認識していないと述べた。

違法FMラジオ局を所有するモーラナ・ファズルッラーは、もし攻撃されたら、全力で応戦すると述べた。自分たちは平和を説く者であり、イスラームのシャリーア法を用いて、スワートに平和をもたらすことを目標していると述べた。政府はドルのために戦っているにすぎないという。

いっぽうファズルッラーの特別アドバイザーであるシラージュウッディンが、ファズルッラーが攻撃された場合は、国内すべてのムジャヒディンが彼に協力すると述べた。もし政府がスワートで作戦を開始したら、政府のせいで、終わることのない戦いが国内各地で開始することになるという。ラール・マスジッドの事件はまだ終わっていないが、政府は同じような悲劇をスワートでも実施しようとしていると述べた。

hoonCleric warns against crackdown
MINGORA

■軍、スワートで作戦開始[071025 News]

水曜日に国境警察隊と準軍隊がスワートに派遣され、北西辺境州の治安を回復させるために作戦が開始された。

作戦は平和的なものだが、抵抗する者たちにはそれなりに対処すると、北西辺境内務省のバッドシャー・グル・ワジールが記者会見で述べた。すでにスワートに派遣されているパキスタン陸軍は、今回平和的に実施されるという作戦には参加しない(中略)。

スワートの教育施設はすでに閉鎖され、サイド・シャリーフとミンゴラなどの町は、他の地域から遮断されている。

モーラナ・ファズルッラーはすでに地下に潜っている。今回の作戦はこれまでのような陸軍作戦ではなく、国境警察隊だけを用いて、特定の地区の治安を回復させようとするもののようである。必要がない限り、装甲車や大砲は用いないと、ワジールが述べた。モーラナ・ファズルッラーのFMラジオ局に関しては、この地域のすべての違法ラジオ局は閉鎖しなければならないという。

(中略)スワートは1994〜5年にかけて準軍隊の作戦が実施され、当時の武装勢力責任者のモーラナ・スーフィー・ムハンマドの宗教学校を取り締まった。スーフィーはモーラナ・ファズルッラーの義父である。スーフィーは1万人の男たちを率いてアフガニスタンに行き、米軍や同盟軍と戦ったとして、現在デーラ・イスマイル・ハーン刑務所にいる。

内務省によると、モーラナ・ファズルッラーは4000〜5000人の戦闘員を保有するという。さらに400人からなる自身のShaheen Commando Forceを組織し、銃で武装した男たちが車に乗ってスワート各地をパトロールしている(後略)。

hoonForces launch operation in Swat
Javed Aziz Khan

■パキスタン軍、新たに配置されに[071024 BBC]

パキスタン軍がスワートに兵士2500人を派遣したと、軍関係者が述べた。親タリバン系武装勢力との対戦のために、派遣が必要だという。北西辺境州のスワートは、過激派組織テヘリーク・ニファジ・シャリア・ムハンマディの拠点になりつつある。すでにパキスタン北部には、パキスタン軍9万兵が派遣されている。

《住民を脅かす》

「兵の派遣で一般市民に迷惑をかけることになるが、スワートの法と秩序を回復させるためには必要だ」と、北西辺境州大臣のシャムスル・ムルクが語った。

軍によると、兵士たちは火曜日に派遣され、スワート各地に検問所を設置している。ラジオ放送を用いてジハードを呼びかけている武装勢力指導者のモーラナ・ファズルッラーの活動を、取り締まる。

軍報道官のワヒード・アルシャッドによると、検問所は「ファズルッラーと彼の一団が無実の市民を脅かさないようにする」ためのものである。火曜日の夜に、ロワー・スワートのチャックダラで軍の車列が遠隔操作爆弾で攻撃されたこととは関係ないという。抵抗運動を取り締まるために、7月にもスワートに軍か派遣されている。

今週の初めに地元の長老たちがムルク氏を訪れ、軍の存在により「武装勢力たちが刺激されている」ために、スワートから軍を撤退させてほしいと要求した。マラカンドとチャックダラの住民によると、軍は南部からこの地域に入ってくる車輛を監視している。

hoonPakistani army in new deployment

■アメリカ、パキスタン「Bプラン」[071024 Asia Times]

カラチででは死者140人を出した恐ろしい攻撃があったが、その最大の被害者はムシャラフとブット元首相を連携させようと企てたアメリカのようだ。

パキスタンでは、誰がこの攻撃を実行したか論議が起きているが、最大の勝利者はMMAのリーダー、モーラナ・ファズール・レーマンである。

『ニューヨーク・タイムズ』が引用したアメリカ高官の話は、パキスタンに対するアメリカの計画を明らかにしている。「今でさえ、ブッシュ政権はブットをそれほど快く思っていない。アメリカの諜報関係者は、パキスタン北部にいるイスラーム原理主義者たちと戦うムシャラフにいらいらしながらも、彼と取り引きすることはある程度、納得のいくものだった」。

アメリカは、ブットがパキスタンの政権に入ることで、アルカイダやタリバン追跡を混乱させる可能性があると見ている、と同紙は書く。「この裏取り引きのため、我々に大きなつけがまわってきそうだ」と、3人の大統領の南アジアに関するアドバイザーだったブルース・リデルが語った。「ブットとムシャラフは仲が悪い。お互い協力し合える可能性は少ない」。

ワシントンは、アフガニスタンやイラクで犯した間違いにはなかなか気づかなかったか、パキスタンに関してはすぐに反応した。

パキスタンの戦略家たちは、ワシントンはブットを使うことをあきらめ、宗教者、例えばレーマンのような人間に関心が向くだろうと見ている。レーマンは最近野党の指導者の地位から退いたが、まだMMAの指導者である。

ブットはムシャラフの協力者の1人となるが、重要な1人ではなくなる。彼女は、そう容易くパキスタン国内で受け入れられるわけはない。パキスタンと海外を往復することで、満足せざるを得ないはずだ。

レーマンはタリバンとの話し合いに関してアメリカに協力しており、反ムシャラフ・反欧米主義のイスラーム神学者協会とは一線を引いている。アナリストたちは、レーマンはイスラーム神学者協会の政策を公然と非難し始めており、そのうちMMAからも退くだろうという。

《爆発で誰が得をしたか》

先週の爆発事件のあと、当記者はカラチのスィンド州の犯罪捜査局を訪れた。警察最高最高責任者のファルーク・アワンが、対暴力犯罪チームを率いる(中略)。彼との会話から、ブットの帰国に先立ち少なくとも1週間前から、何からの攻撃があることが危ぶまれていた。

もう1人の警察責任者のラージャ・オマル・ハタブとアワンは、数年にわたり重要なジハード指導者たちの捜査を行なっており、彼らの知識は豊富だ。ブットの帰国の前、2人ともスィンド内務省と協力していた。このチームが、次のような書類をまとめている。「カラチ出身で今はワジリスタンに住むジハード組織が、ブットの車列を攻撃するために使われるだろう」。

攻撃があった2日前に、警察は犯人たちがカラチに到着したことを内務省に報告した。情報源たちは、この情報が100%正しいと信じていた。

情報は内務省に流され、RDX爆発物が使用されるというような細かい情報も伝わった(これは正しかった)。国務省はブットのPPPの指導者たちに情報を流した。

しかし、誰も逮捕されなかった。ハタブやアワンのような経験豊な人間がジハード組織との間に持つ関係を考えると、不思議なことだ。彼らはすぐに隠れ家を見つけ出し、事前に協力者などを逮捕できたはずだ。

カラチでは諜報組織がジハード組織の奥深くに入り込んでいるため、いまだにアルカイダの重要な基地となっているものの、彼らはカラチ関係者を使うことを避けている。タリバンもカラチに住むパシュトゥーンの親族を使って資金の調達をするだけで、アル・ラシッド・トラストのような有名な組織は使用しない。

パキスタンの諜報組織は、大した情報がなくても簡単に容疑者を逮捕する。今回は攻撃の可能性があったにかかわらず、誰も逮捕されなかった。政府はPPPに攻撃の可能性があることを素直に伝えたにもかかわらず、事件が起こることを許した。

攻撃のあと、ブットはムシャラフ非難は避け、ジアウル・ハクの残党と呼ぶ政府内の人間の仕業として、諜報局責任者のイジャーズ・シャーの更迭を求めた。シャーは、ムシャラフ擁護者だ。

こうして非難合戦が始まった。与党指導者のチョードリー・シュジャート・フセインは、ブット自身の仕業と、彼女を名指しした。ブットが攻撃の直前に装甲車の中に隠れたことを根拠にしている。逆にブットはチョードリーが「犯人を匿っている」と非難。イムラン・ハーンとブットの姪のファティマ・ブットは、ブットは自分の車列が爆破されることを知っていたと述べた。

パキスタン国内ではこのような非難合戦が続くだろう。しかしワシントンはすでに新たな計画を立てている。ブットと政府の間に、新たな人間か登場した。今回の事件で一番得をするのは、ムシャラフの相手としてワシントンが選んだ、ブットの代わりの人間だ。

smellUS forced into 'Plan B' for Pakistan
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■遊牧民の子供、NATO軍兵士がアフガニスタンで新たに死亡[071023 AFP]

火曜日に米軍主導軍と抵抗勢力との戦いに巻き込まれ、テントの中にいた遊牧民の子供が死亡した。またNATO主導軍は、一般市民12人が空爆で死亡したという主張を捜査している。

ISAF軍兵士とアフガン人通訳が、それぞれ抵抗勢力との戦いで死亡した。

遊牧民のテントの中から銃撃されたため米軍主導同盟軍が応戦したところ、テントの中で子供が死亡しているのが発見された。「武装勢力が発砲してきたテントを調べたところ、子供1人の遺体と負傷した4人の子供を発見した」。兵士たちは、ザーブル州の遊牧民キャンブに武装勢力と関係がある男たちがいるという「確かな証拠」があったために、捜索をしていたという。ジャルダックの作戦で武装勢力5人が死亡し、3人が逮捕された。

またISAF軍は、月曜日の空爆で13人の一般市民が死亡したという主張を現在捜査中だと述べた。

(中略)これとは別にガズニ州では、同盟軍の車列が爆発し、アフガン人通訳が死亡した。また最初の攻撃現場の安全を確保しに出かけた兵士たちが再び爆弾で攻撃され、兵士数人が負傷した。

さらにアフガニスタン南東部の「過激活動を排除」するための作戦で、兵士1人が死亡、2人が負傷した。兵士の国籍は明らかにされていない。

カンダハル軍用飛行場では車輛事故のため、同盟軍兵士1人が死亡した。

hoonNomad child, NATO soldier among new dead in Afghanistan

■NATO空爆で「一般市民殺害」[071023BBC]

カブール近くで実施されたNATO軍の空爆で、少なくとも13人のアフガン一般市民が死亡したと、州政府関係者が述べた。ワルダック州議会によると、このほかに13人が負傷したという。

NATOは、ISAF軍が「抵抗勢力の陣地」を空爆したことを認めたが、一般市民が死亡したという証拠はないと発表した。

(中略)ワルダック州議会責任者のハッジ・ハザラット・ジャナンが、空爆されたジャルレーズ地区の現場を訪れた。地元民が語ったところによると、死亡者の中には、1家族のうちの11人が死亡し、幼児の遺体も瓦礫の中から発見されたという。「家族の中で唯一生き残ったのは病院に収容された1人の男で、言葉がしゃべれない」という。

ISAF報道官が月曜日の朝に現場を空爆したことを確認したが、抵抗勢力の拠点だったという(中略)。

アフガン国軍司令官によると、この攻撃でタリバン20人が死亡し、一般市民は3人が負傷しただけだという(後略)。

hoonNato air raid 'kills civilians'

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