【2007年11月5日〜11月11日】
●土曜日に政府は軍事法を改正し、軍が一般市民を軍法会議にかけることを可能にした。
●軍法改正により、軍関係者にたいする反逆罪、煽動、攻撃の罪で、一般市民を軍が裁判にかけることが可能になる。これまでの軍事法でも一般市民を軍法会議にかけることができたが、容疑者の少なくとも1人が軍関係者である場合に限られていた。
●最近イスラーム過激派組織のメンバーたちが裁判にかけられているが、すべての場合において、事件に軍関係者が関与していた。またほとんどが、ムシャラフ大統領暗殺に関係している(後略)。
Civilians can be court-martialled : Army Act amended●アフガニスタンでタリバン過激派と戦う米軍主導軍兵士が、戦闘で負った怪我のため死亡したと、同盟軍が日曜日に発表した。
●これとは別にアフガニスタン東部で土曜日に、NATO主導軍兵士6人が死亡している。死亡した兵士たちの国籍は明らかにされていないが、東部にいるのは米軍である。
●今回死亡した兵士は、土曜日にカブール北部のカピサ州で発生した戦闘で負傷した。戦闘は、米軍主導軍の基地があるバグラムから50キロ南東部にある、タガーブ谷で発生した。
●今年になってアフガニスタンで死亡した国際軍兵士は、201人にのぼった。そのほとんどが戦闘で死亡している(後略)。
Soldier with US-led force dies in Afghanistan●日曜日の記者会見でパキスタンのムシャラフ大統領は、先週施行した非常事態宣言を解除する時期を明言せず、1月初旬に予定される国会選挙の間も施行される可能性があることをほのめかした。
●(中略)ムシャラフ大統領は、非常事態が解除される時期について、「日にちは挙げられない」と答えた。現在憲法は停止し、最高裁判所は機能せず、一般市民数千人が拘束された。「難しい状況にあるために、日にちは挙げられない」という。「非常事態宣言により、テロとの戦争が有利になる」。また、軍長官を退く日にちも、明らかにしなかった。
●(中略)ムシャラフが権力を拡大しようとしていることの証拠として、政府は土曜日に軍事法を改正し、一般市民を軍事法廷で裁くことを可能にした。パキスタンで一般市民が軍法会議にかけられるは、11年前のジアウル・ハクの時代以来である。
●ムシャラフが記者会見に応じている間、ベナジール・ブットはラホールに飛び、火曜日に予定されているイスラマバードへ向かう抗議の「長い行進」に備えた。(中略)ブットは金曜日にラワルピンディで抗議集会を計画していたが、政府により妨害された。政府がブットがラホールへ行進することを許すかどうかは、明らかではない。しかし決行したとすれば、彼女の政治力がパンジャーブ地域で増大していることの現われといえる。
●ムシャラフは日曜日に、非常事態体制のためにテロリストたちと戦うことがこれまで以上に効果的になると述べた。しかし先週北西辺境州では、イスラーム武装勢力たちが領地を拡大している。土曜日に武装勢力たちは兵士5人を拉致し、ペシャワルでは政府官僚の自宅を自爆攻撃し、3人を殺害した。
●パキスタン人たちは、非常事態体制は武装勢力との戦いから人々の関心を反らすためのものと、とらえている。警察や諜報組織は、デモ隊を取り締まることに専念している。非常事態宣言が発令されて以来、2500人以上の法律家や人権活動家、野党党員が逮捕された。
Musharraf Gives No Date for End to Rule●スワートの武装勢力が土曜日に、治安関係者7人を拉致したと発表した。
●シラージュッディン報道官が、カバール・バザールから大尉1人を始め、5人の兵士を拉致し、車を奪ったと述べた。
●軍報道官のワヒード・アルシャッドが、マラカンドからスワートに向かっていた車輛が行方不明になったと述べた。
Swat militants 'abduct' 7 soldiers●タリバンの影響力が大きい北西辺境州で働いている中国人技師全員がイスラマバードに帰ったと、シェルパオ内相が述べた。
●木曜日に水力発電所で働く中国人技師たちが、イスラマバードに戻った。数百人の技師たちが、シャンガラ地区で働いていた。
●しかしタリバン報道官は、この地域の開発のために働く外国人には危害を加えないと述べた。(中略)「彼らは我々の客人だ。我々の宗教や伝統を守りさえすれば、彼らの安全を保証する」と、シラージュッディンが電話で述べた。
●(中略)武装勢力は、シャンガラを含むマラカンド地域、ロワー・ディール、アッパー・ディール、ブネール、チトラルなどの北西辺境州の70パーセントを制圧したと述べた。
Chinese engineers evacuated from NWFP●金曜日にスワートのカバール地域のそばで道路脇に仕掛けられた爆弾で軍の車列が攻撃され、兵士2人が死亡、14人が負傷した。また武装勢力が、木曜日に投降した国境警察隊兵士51人を解放した。
●情報源によると、カバール地区に派遣される途中だった隊の車列が、簡易爆弾の攻撃を受けた。車輛2台が大破した。負傷者のうち兵士2人が、病院で死亡した(中略)。
●いっぽう武装勢力が、木曜日のマッタ地区のダルシュヘーラ町で投降した国境警察隊員51人を解放した。武装勢力報道官のシラージュッディンによると51人全員が解放されたが、武器は取りあげたという(中略)。兵士たちは3台のトラックで、ペシャワルとバヌーに帰され、1000ルピーずつ支給された。政府は兵士たちが投降したという報道を否定しているが、ある治安関係者はこれを確認した。
Two soldiers killed in Swat blast●パキスタン政府官僚の自宅が自爆攻撃を受け、少なくとも2人が死亡した。
●政治問題を扱う連邦大臣のアミール・ムカームは無事だった。ムカームはPML-Qの党員で、スワート出身である。
●爆発は、ペシャワルの自宅で起きた。警備官2人と犯人が死亡した。「警察官が自爆犯を制止しようとしたところ、自爆した」と、ペシャワル警察長官のアブドゥル・マジッド・マルワットが述べた。
●ムカーム氏によると、「ベランダに2〜3人の遺体があるのを見た」という(後略)。
Bomb targets Pakistani minister●木曜日にドゥルシュヘーラの国境警察隊基地の兵士60人がスワートのマッタ地域のタリバンに投降したと、『Geoテレビ』が報道した。
●報道によると、武装勢力が木曜日にドゥルシュヘーラ基地を襲撃した。話し合いのあと、兵士60人が武装勢力に投降して、武器を引き渡した。兵士たちは客人として扱われていると、タリバン報道官が述べた。
●水曜日にも準軍隊兵士と警察官数十人が武装勢力に投降し、水曜日の早朝にカラームから撤退している。
60 FC men surrender in Swat●ベナジール・ブットが今朝自宅軟禁になったと、彼女の所属する党が発表した。警察官が各所に配置されてトラックが道路を封鎖し、ブット女史が計画していた抗議運動を妨害しようとしている。
●ブッシュ大統領から電話を受けたムシャラフ大統領は、総選挙を2月15日に実施すると述べた。しかし治安部隊は取り締まりを続け、午後に予定していた抗議集会に先立ち、数千人の野党関係者が逮捕された。
●選挙の約束をしたことで、ムシャラフ大統領は野党の怒りをとりあえず緩和し、ホワイトハウスも満足させると思ったようだ。しかしブットはムシャラフの声明を「曖昧」と非難し、ラワルピンディで抗議集会を決行すると述べた。
●(中略)ムシャラフが敷いた非常事態宣言は、先月彼が再選されたことを無効にしようとした裁判官たちを取り締まるためのものだったといわれる。(中略)今週、ムシャラフに忠実な裁判官が最高裁判所長官に任命された。木曜日にムシャラフは、最高裁判所が彼の再選を有効としたところで、文民大統領として就任することをほのめかした。
●しかし裁判が行なわれる日にちや、大統領の任期が開始する時期については明言されていない(後略)。
Bhutto Under House Arrest as Crackdown in Pakistan Grows●ムシャラフ大統領は窮地に追いやられているのか? 2月15日に選挙を実施するという声明は、彼が少し態度を軟化させたことの象徴と見る者もいる。
●ブッシュ大統領は、ムシャラフに選挙を予定通り実施し、陸軍長官の地位から退くよう申し渡したという。またホワイトハウスは、ムシャラフ将軍に対しての忍耐は、「無制限はない」とも語った。
●パキスタンが迎えた危機を監視している者たちは、ブット女史による国内からの圧力も大きく影響しているという。ムシャラフが憲法を復活させて選挙の予定を明らかにし、陸軍長官の座から退かなければ、大々的な抗議運動を行なうと脅迫している。また非常事態宣言が出された後に逮捕された者たちの釈放も、訴えた。
●(中略)ブッシュ大統領は、選挙と陸軍長官の地位に再び焦点を向けた。「これはムシャラフにとっては好都合だ」と、あるアナリストは語る。パキスタンの大統領は過激派の取り締まりを主張しているが、実際にはリベラル派の取り締まりが行なわれている。「誰が逮捕されたか見ればわかる。弁護士、メディア関係者、学生や人権活動家たちだ」。「非常事態宣言が発令されたあとまず最初に行なわれたことが、自爆に関わったとして起訴された6人を含む、30人の囚人の釈放だった」。ワジリスタンで拉致された300人近い兵士と引き換えに、30人の過激派が釈放されている。
●オブザーバーは、非常事態宣言が発令された数時間内に過激派たちが釈放されたことに人々は気づいていないと語る。大統領は、彼を最も支持する者たち、つまり軍の要求に答えていると指摘する。
●ムシャラフが陸軍長官の座を退くことが、ブットと権力の座を分かち合うことの条件にある。「問題は、彼を大統領として認めない、また認めることができない裁判官だ」。「法には、これを許す抜け道がない」。政府の失敗を報道するメディアも、大きな問題だった。
●アナリストによると、今のところこの両方はなんとかなった。「今やムシャラフ対ブットの戦いだ」(後略)。
Who's winning Pakistan power game?●木曜日にアフガニスタンでノルウェー兵が道路脇に仕掛けられた爆弾で死亡、別の兵士も重傷を負った。
●アフガニスタン北部のマイマナ基地のすぐそばの場所で、車が爆発した。アフガニスタンで死亡したノルウェー兵は、3人である。
Norwegian soldier killed in Afghanistan●パキスタンは来年2月15日に選挙を実施すると、ムシャラフ大統領の話としてメディアが報道した。
●ブッシュ大統領がムシャラフに電話をかけ、非常事態宣言を解除することや1月に予定されていた選挙を実施するように促した数時間あと、声明が発表された(中略)。
●ブット元首相は、予定どおり金曜日にラワルピンディで抗議集会を開催すると約束し、ムシャラフの声明は「曖昧だ」と非難した。
●「総選挙は2月15日に実施される」と、パキスタンの『AP』がムシャラフの話を発表した。国営テレビも、ムシャラフが大統領が2期目を迎える前に制服を脱ぐことをもう一度約束したと報道したが、正確な日にちには触れなかった。
●(中略)ブットが率いるPPPが、金曜日にラワルピンディで抗議集会を予定しており、来週にはラホールから「長い行進」を行なうと述べた。「活動家600人以上が逮捕され、我々の党員のリーダーたちも地下に潜った。取り締まりはまだ続いている」と、党のリーダー、ラザ・ラッバーニが述べた。警察は、PPPの活動家140人が逮捕されたと発表している。
●警察が、ブットの講義集会に先立ち、自爆犯がラワルピンディに侵入したと警告した。「ラワルピンディに自爆予定犯8人が潜入したという諜報情報を入手している」と、ピンディの警察長官のサウード・アジズが述べた。「カラチのように、集会が狙われるだろう」(後略)。
Pakistan's Musharraf says elections by Feb 15●(前略)アフガニスタン北部のバグラーンで起きた攻撃に関して、謎が多い。攻撃は誰が行なったのか。タリバンは型通り否定している。今回の攻撃は自分たちの主義に反する。一般市民は攻撃しないという(中略)。
●タリバン内にも、さまざまな派閥がある。そのひとつが、バグラーン出身のヘクマチアルである。彼の戦闘員はバグラーン州で活動しているが、彼らも犯行を否定している。
●野党のシュクリア・バラクザイは、タリバンの犯行だと主張する。「他にできる者はいない」。「アフガニスタンにおける自爆は、彼らが持ち込んだものだ。ソ連の時代にも自爆はなかった。非イスラーム的だ」。
●タリバンが否定する理由はある。バグラーンの事件に関与していたとしても、直接の関与は否定するはずだ。NATOや米軍主導軍がアフガン一般市民を空爆すると、タリバンはそれを国際軍のせいにしてきた。自分たちが一般市民を犠牲すれば、民衆の怒りを買う。しかしタリバンがやらなかったとしたら、誰がやったのだろう。
●バグラーン州は、これまであまり攻撃を受けていなかった。ここでは民兵が活動している。南部からバグラーンに通じる道は、麻薬密売人が使用している。「タリバンがやったのでなければ、対抗グループか内部の仕業だ」と、カブール大学の政治経済を教えるワディ・ソファイが語る。
●バグラーン州知事は今年になって、3度も変わっている。アフガニスタンの政治は、派閥間の争いが絶えない。しかしバグラーンで死亡した国会議員はさまざまな民族、派閥の出身者である。
●アフガニスタンの地域研究センター責任者のアブドゥル・ガフール・リワールは、国会自体を標的にしたものではないかと語る。「国会は新たな民主主義の象徴だ」。今回の攻撃は政府の自信を傷つけた。「今後、国会関係者を歓迎するために子供たちを送り出す家庭はなくなるだろう」。
●バラクザーイは、議員たちはソフト・ターゲットだという。北部の治安は、今後悪くなるだろうと警告する。「人々は南部だけが不安定だと見ている。しかし、安全な場所などない。政府はもっと警備を強化しなければならない。議員のためだけでなく、国民のために」。
●なぜ議員の警備がこれほど手薄だったのだろう。なぜ犯人は、これほど使節団に近づくことができたのか。体調が悪くて使節団に参加することをやめたある議員によると、議員自身が警備を望まなかったからだと述べた。しかし政府は、人々を守る義務がある。
●さらに今回の事件で不思議なことは、犠牲者の数の多さだ。これまで自爆犯たちは、ひどいときには自分が犠牲になるだけだった。そのために今回の事件は、自爆ではなかったと考える者も多い(後略)。
Many questions over Afghan blast●アフガニスタン北部で自爆攻撃があり、政治家や小学生を含む少なくとも40人が死亡したと、病院や州政府関係者が述べた。
●バグラーン州で起きた攻撃は、最近の事件の中でも最も犠牲者数が多い事件となった。
●(中略)アナリストによると、この地域で攻撃があるのは稀なことで、今回の事件によって抵抗運動が拡大していることが明らかになった。
●爆弾が、バグラーン州の砂糖工場で爆発した。当時国会の使節団がこの施設を訪問しており、関係者6人が死亡した。議員の死者のなかには、元ムジャヒディン司令官で影響力のある野党議員、ムスタファ・カジミが含まれている。
●子供たちが、議員たちを歓迎するために集っていた。「遺体が散乱し、死亡した兵士たちの武器を盗んでいる人々を目撃した」と、地元住民のムハンマド・ラヒームが『ロイター』通信に語った。「子供たちが助けを求めて泣き叫んでいた。悪夢だった」という。
●(中略)パグラーン州副知事によると、自爆犯のものと思われる、足の一部が発見されたという。犯人の身元はまだわかっていない。
●(中略)タリバン報道官が攻撃を非難し、自分たちは関知していないと述べた(後略)。
Afghan suicide blast 'kills 40'●抵抗勢力たちがパキスタン北西部にある、観光客が多数訪れる谷の3分の2を占拠した。
●水曜日にスワートのカラーム谷に配置されていた準軍隊や警察数十人が、武装勢力に武器を渡して撤退したと警察関係者が述べた。
●ファズルッラー師が運営する私設FMラジオが新たな進展を放送し、抵抗勢力が警察や政府の建物に自分たちの旗を掲げ、菓子を民衆にばらまいた。
●(中略)先週の政府軍との衝突で、武装勢力150人が殺害されたと公表されている。しかし、武装勢力たちはここ数日間で優位になった。カラームに先立ち、スワートにとっては戦略的に重要な町であるバーレインを占拠、その後火曜日にマディアーンを占拠した。「戦闘はなく、警察はすでにバーレインから撤退した。後に武装勢力がカラームに向かっていることを知ると、ここからも撤退した」と、警察関係者が述べた。
●しかし、ファズルッラーの部下のモーラナ・シャー・デュラニはラジオ放送で、奇襲隊が守っていたカラームの準軍隊基地を武装勢力が占拠したと放送した。
●住民によると、武装勢力が到着する前に、国境警察隊兵士40人が基地から撤退したという。今はターバンを巻いた約150人の武装勢力がカラームを占拠し、アッラー・フーと叫びながら黒と白の自分たちの旗を政府の建物に掲げている。来賓客を泊める政府のゲストハウスにも、旗が掲げられた。
●ミンゴラ行政府からのコメントはないが、ある政府関係者は、武装勢力たちがサンゴータからカラームにかけての94キロ周辺、谷の約70%を占拠していると述べた。政府は唯一ミンゴラと、飛行場があるサイド・シャリーフを固守しているだけだという(後略)。
Militants make fresh gains in northwest Pakistan●日曜日にスワート各地で、治安部隊と武装勢力の砲撃に巻き込まれ、3人が死亡、4人が負傷した。
●一般家屋3軒とモスク、店舗が被害を受けた。また情報源によると、治安部隊がイマーム・デーリと、コザ・バンダとバラ・バンダを攻撃したという。戦闘ヘリコプターが各地上空を旋回していた。
●武装勢力たちは丘の上に陣取っている。またマッタ、ハワザヘーラ、チャルガバをパトロールしている。
Three killed in Swat clashes●日曜日に南ワジリスタンの武装勢力が、政府が釈放した仲間25人と引き換えに、兵士213人を解放した。
●兵士たちは8月30日以来、バイトゥッラー・マフスード配下の武装勢力に拘束されていた。
●軍報道官のワヒード・アルシャッドが、パキスタン軍兵士の解放を確認した。彼によると、地元政府に逮捕されていた部族民25人が釈放され、ジルガに引き渡されたという。武装勢力たちは、軍の車輛や武器も引き渡した。
●部族民と政府の情報源によると、兵士213人はティアルザ村でジルガに引き渡された。その後12台の車に分乗して、ワナに向かった。ワナに向かう前に、武装勢力から各兵士にシャルワール・カミーズとチャッパル(サンダル)が支給された。解放された兵士の中には、中佐と少佐、大将が含まれている。
●武装勢力の情報源によると、政府が仲間25人を釈放することに同意したために、解放を決めたという。25人は各地からデーラ・イスマイル・ハーンに連れてこられ、その後ヘリコプターでワナに向かった。政府高官の主張に反し、全員テロ容疑で刑務所に入れられていた。
●25人の中には、バイトゥッーラ・マフスードの従兄弟のスヘイル・ゼブがいる。彼はデーラ・イスマイル・ハーンで、自爆ベストを着た他の3人の自爆者とともに逮捕された。後に裁判にかけられ、24年の刑が宣告された。また別の2人は、カラチで逮捕され、カラチで服役していた(中略)。
●武装勢力たちは、南ワジリスタンのマフスード族の居住区から軍を撤退させ、この地域における軍事作戦をすべて中止することも求めていた。道路に設置された検問所の撤去も要求した。政府は要求のほとんどを受け入れたといわれる。
213 troops swapped with 25 militants in Waziristan