【2007年11月26日〜12月2日】


■パキスタンに亀裂、陸軍挑戦的[071201 Asia Times]

パキスタンの文民大統領であるムシャラフ将軍から陸軍参謀長の座を譲り渡されたアシュファク・パルヴェズ・キアニ将軍は、軍諜報局の長官と警察司令官5人を含む幹部メンバーを、交代させた。

ピンディの陸軍本部から発信されているメッセージを見ると、先月予定されている総選挙で「自由な民主主義」が導入される傍ら、タリバンとアルカイダに対する戦いは、ワシントンと直接協力しながら、パキスタン陸軍が指揮することになる。

情報源によると、パキスタン4州のISI司令官たちも、近々交代する。9月と10月にムシャラフは幹部高官たちを再構成して、ムシャラフの追随者たちで固めた。統合参謀本部長官は、タリーク・マジードである。

政治面では、野党の連合体であるAll Parties Democratic Movementが木曜日、1月の総選挙をボイコットすると宣言した。この中には、ナワーズ・シャリーフが率いるパキスタンムスリム連合やイスムネ神学者協会、イムラン・ハーンが率いるテヘリーキ・インサーフが含まれる。

これらの動きは、パキスタンで大きな変化が起きていくことを証明する。これらの政党は、イスラマバードがワシントンに協力している「テロとの戦争」から距離を置いている。

ムシャラフを支持するのは、パキスタンムスリム連合カイディアザーム、ベナジールが率いるPPP、そしてモーラナ・ファズルッラー・レーマンが率いるイスラーム神学者協会、イスファンディヤール・ワリが率いるPashtun Awami National Partyである。これにMuttehida Qaumi MovementとPakistan People's Party(Patriot group)も加わる。ブットがムシャラフと木曜日に会見したことで、この2つのグループの溝がさらに大きくなった。

(中略)当初ムシャラフは、キアニを後継者に選んでいなかった。情報源によると、マジードが候補だった。彼が統合参謀本部長官に選ばれたのは、形式上のことである。ワシントンが元ISI長官だったキアニを好んだ。彼は政治家や外国の諜報組織に、人気があった。

キアニは「テロとの戦争」を10月に引き継いだ。ワジリスタンの武装勢力には、F16戦闘機が使用された。北ワジリスタンのミールアリ全体が破壊され、住民の大半がバヌーやペシャワル、デーラ・イスマイル・ハーンに避難した。

スワートの軍事作戦からも、キアニの攻撃的な戦術が見られる(中略)。軍は重火器や戦闘ヘリコプターを使用し、武装勢力や一般市民を爆撃した。

ファズルッラーの仲間は今週キアニを試そうとして、軍に停戦協定のメッセージを送った。キアニはすばやかった。彼は、武装勢力たちが放棄した陣地や町部に、軍を送り込んだ。キアニは武力行為に容赦なく、長老たちと和解しなければ武装勢力たちの拠点を爆撃すると脅迫した。

8年に及んだムシャラフの軍事政権以後の新たな時代は、政党間に大きな亀裂が生じることで始まった。キアニの戦略は、パキスタンがワシントンに協力することである。

hoonArmy defiant despite Pakistan's divide
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■パキスタン、北西部で武装勢力11人逮捕[071130 AFP]

スワートで、パキスタンの地新部隊が親タリバン系宗教指導者の追随者11人を逮捕したと、軍報道官が述べた。

(中略)「治安部隊がミンゴラのアユーブ橋で、武装勢力11人を逮捕した」と、ワヒード・アルシャッド軍報道官が述べた。「報告によると、外国人2人が含まれ、ペルシア語を話している。身元はまだわからない」。

武装勢力の拠点は、ほとんど一掃された。「スワートの作戦は、この地域に平和が戻るまで今後も続く」という(後略)。

hoonPakistan arrests 11 suspected militants in northwest
ISLAMABAD

■ヨーロッパ人はアメリカ人への協力を止めるべきと、ビンラディン[071129 AP]

アルカイダのリーダーがヨーロッパ人に、アフガニスタンにおける戦闘でアメリカ人に協力するべきではないという、新たなメッセージを送った。

ビンラディンは、アフガニスタンが自分を匿っていることで米軍がアフガニスタンに侵攻することは過ちであり、9.11の事件の責任があるのは自分だけだと、オーディオ・テープで述べた。

アルジャジーラテレビが木曜日、「ヨーロッパ人へのメッセージ」と題した2つのメッセージの短い抜粋を放送した。『SITE Institute』と『Intel Center』が、5分からなるメッセージの英訳を『AP』に提供した(後略)。

hoonBin Laden: Europeans should end US help
MAAMOUN YOUSSEF、CAIRO

■タリバン34人殺害される[071129 AP]

アフガン軍と外国軍が、アフガニスタン南部2ヵ所でタリバンを攻撃し、空爆により戦闘員30人が殺害されたと、関係者が木曜日に語った。また南部では、オランダ兵2人が死亡した。

オランダ軍司令官が、木曜日にタリバンとの戦闘で兵士2人が死亡したと発表した。ヘルマンド州のゲレシュク谷で、オランダの偵察部隊が攻撃された。

(中略)アフガン軍と外国軍が水曜日に、カンダハルのザーリ地区の2つの家屋に隠れていた武装勢力を攻撃したと、州警察長官のサイード・アガ・サキーブが述べた。空爆で30人を殺害したほかに、この地域でアフガン軍や外国軍と戦う司令官たちを含めた、12人を逮捕した。

さらにこれとは別に東部で、武装勢力4人が殺害された。これで、34人のタリバンが各地で殺害されたことになる。

東部のコーストでは、バイクに乗った銃を持った男たちが水曜日に学校長を射殺した(後略)。

hoon34 Taliban killed in Afghan clashes
NOOR KHAN、KANDAHAR

■NATO軍、アフガン労働者14人が殺害されたことを否定[071129 AFP]

木曜日にアフガニスタンのNATO軍が建築現場の労働者14人を殺害したという報告を否定して、タリバンの訓練所を攻撃したと主張した。

しかしアフガニスタンと韓国の合弁会社は、ISAFに殺害された14人は、全員自分たちの労働者だったと述べた。「我々は14人の名前も、彼らの家族も知っているし、彼らの写真や遺体の写真もある」と、アメリファ建築のサイード・ユルッラー・ジャリリが語った。

ISAF報道官のデイビッド・アセッタは、ヌーリスタン州で起きた今回の空爆は、重要なタリバン責任者を標的としたものだったという。「タリバンの訓練所を攻撃した。道路建設のキャンプではなかった」。「建設現場の労働者が全員タリバン戦闘員であることは、よくあることだ。労働者のふりをして、夜にはタリバン戦闘員として活動していた可能性が高い」。1キロほど先に道路建設のキャンプがあったが、攻撃現場には、建設機器がなかったという。アセッタは、「建設業者のキャンプではなかったことは、明らかだ。訓練所だったから空爆した。彼らはテロリストだったようだ」。

しかしジャリリは、夜間の空爆のあとも、2つのテントのそばに建設機器が残されていると述べた。「爆撃で破壊された建設機器の残骸が残っている」。タリバン司令官のアブドゥル・ジャンに対する攻撃が「成功した」というISAFの主張を、現在捜査しているという。「こちらは、攻撃されたのが我々のテントと労働者であるという証拠がある。あっちは、アブドゥル・ジャンとその仲間が殺害されたという証拠があるのだろうか」。「現場にはひとつたりとも、武器がないはずだ」(後略)。

hoonNATO force denies 14 Afghan workers killed in strike
KABUL

■部族民警察8人、モーマンドで拉致される[071129 Daily Times]

木曜日の夜遅く、モーマンド行政区のカラッパ山脈でカサダール(部族民警察官)8人が拉致された。カサダールたちは、シャルマハノ検問所で任務についていた。武装勢力たちは武器とともに、彼らをどこかに連れ去った。

(中略)地元のタリバンが関与している疑いがあると、関係者が述べた。スワートで、政府軍に逮捕された仲間の救出と引き換えにしようとしているのではないか、と見られている(後略)。

hoonEight khasadars kidnapped in Mohmand Agency
GHALANAI

■バイトゥッラー・マフスード、シュジャート殺害を企てる[071129 Daily Times]

バイトゥッラー・マフスードが、パキスタンムスリム連合代表のシュジャート・フセインを殺害するために自爆攻撃者を送り込んだと、元パンジャーブ大臣のパルヴーズ・エラヒが水曜日に述べた。

9月にフセインがマリーに向かっていたことろ、彼を狙った自爆攻撃者3人が送り出されたという情報をつかんだという。「彼がマリーに到着する前に情報を入手したために、即座にイスラマドードに戻った」とエラヒが述べた。

エラヒによると、自爆攻撃者を特定するのに1ヵ月近くかかったという。犯人の中にはウズベク人がいた。ラール・マスジッドの襲撃に憤慨した者の仕業だという(後略)。

hoonBaitullah Mehsud tried to kill Shujaat’
Fasih Ahmed

■パキスタンの衝突で「一般市民死亡」[071129 BBC]

スワートで武装勢力の拠点を攻撃した軍によって、一般市民が少なくとも11人死亡したと、住民が述べた。軍はミンゴラ近くの村に向かって、攻撃した。

軍は、一般市民の犠牲者については聞いていないと述べたが、砲撃を行なったことは認めた。

(中略)いっぽう北ワジリスタンでは、軍の車列が道路脇に仕掛けられた爆弾で攻撃され、兵士5人が死亡したと、軍報道官のワヒード・アルシャッドが述べた。この他に兵士4人が負傷した。車列は、ミランシャーから30キロの地点を走行していた(後略)。

hoonPakistan clash 'kills civilians'

■パキスタン軍、過激派宗教者の拠点を占拠[071128 AFP]

パキスタン軍が水曜日に、スワートの過激派宗教指導者の拠点を占拠した。この2週間て武装勢力250人近くを殺害したと、関係者が述べた。

(中略)「治安部隊がモーラナ・ファズルッラーの拠点であるイマーム・デーリに入った」と、州政府報道官のアムジャッド・イクバルが発表した。ファズルッラーの居場所はわからない。「地下に潜った」と関係者が述べた。

ファズルッラーはイマーム・デーリに、モスクやマドラッサなどがある巨大な敷地を持っていた。今回の衝突が発生する前は、約2キロ四方の敷地の周りを、200人の武装した追随者たちが守っていた。この拠点はミンゴラから8キロのカーバル地区内にある(中略)。この地域の治安組織の情報源によると、彼の報道官だったモーラナ・シラージュッディンを含む追従者たちは、全員逃走した。住民によると、山中に向かったという。

(中略)イクバルによると、治安部隊はカーバル地区全体を制圧した。ファズルッラーとともに、外国人戦闘員が戦っていた。カーブル地区ののナジアの山頂で6人の遺体が残されており、そのうちの2人が外国人だった。軍によると外国人のうちの1人は、ウズベク人だった。

hoonPakistan troops seize radical cleric's base: officials
PESHAWAR

■ムシャラフ、軍服を脱ぐ[071128 BBC]

ムシャラフ大統領が、ラワルビンディで行なわれた儀式で軍の指揮権をキアニ将軍に引き渡した。ムシャラフ大統領は陸軍本部で、儀式用のバトンをアシュファク・ゾルベーズ・キアニに引き渡した(中略)。ムシャラフは軍の長官の座を退くように圧力をかけられていた。木曜日には文民大統領として就任予定である。

陸軍の制服を着たムシャラフ大統領が、左手に儀式用のバトンを持って登場した。到着の際には、キアニ将軍に迎えられた(中略)。

総選挙は1月8日に予定されているが、戒厳令がいつ解除されるかは、明らかにされていない。

hoonMusharraf gives up army uniform

■スワートの武装勢力、林に逃げ込む[071128 News]

月曜日に大きな犠牲者を出したスワートの武装勢力が、これまで占拠していた警察署や政府関係の建物から撤退し、地下に潜ることを決意した。政府はモーラナ・ファズルッラーのラジオ局を始め、この地域のFMラジオ局を閉鎖した。

またシャンガラ地区では、治安部隊が武装勢力からアルプリを奪回し、武装勢力たちは近くの山中に逃げ込んだ。また火曜日の朝は、まだ谷の大半を占拠していたファズルッラーが率いる戦闘員たちの姿はなくなり、道路に設置された検問所などからも人気がなくなった。

ミンゴラの地元の軍関係者によると、火曜日の衝突で武装勢力4人が死亡した。ミンゴラの軍報道官のアムジャッド・イクバルによると、治安部隊に殺害された戦闘員50人の遺体が、各地から回収された。武装勢力の幹部司令官、ハーン・ヒタッブがグリ・バーで殺害されたことも確認したという。

ヒタッブは、彼が仲間たちが逃げようとして他の村に隠れようとしたところ、地元の村人に殺害されたという。別の有名な司令官で、ファズルッラーの部下だったムスリム・ハーンも、治安部隊との戦いで死亡したといわれている。

政府関係者によると、南ワジリスタン出身の別の司令官、アルシャッド・ムジャーヒッドもムスリム・ハーンと一緒に死亡した。彼らの遺体は、まだカーバルのニングワライとバンダイの間にあるニジャ・トップに放置されている。

ムスリム・ハーンと一緒にいたモーラナ・ファズルッラーも重傷を負ったという報告がある。イクバル報道官も同じような報告を受けていると述べたか、まだ事実は確認されていない。

情報源によると、火曜日の午後11時45分頃に、モーラナ・ファズルッラーは自分のFMラジオを通して武装した部下たちに戦いを止めるように呼びかけ、安全な場所に避難して今後の行動に関して命令を出すまで待つように伝えた。

ファズルッラーのメッセージのあと、武装勢力たちがサイド・シャリーフ空港近くやカーバルやマッタから撤退していくのが目撃された。

ミンゴラの関係者によると、武装勢力たちがこれまで拠点としていた町、マーム・デライ、バラ・バンダイ、クザ・バンダイ、ニングワライ、デーライ、チャルバガ、グリ・バー、マッタ、ハワザヘーラ、マディヤンなどから、全員が撤退したという。しかし住民によると、治安部隊はこれらの町には入ってはおらず、日中銃撃音はなかった。武装勢力がサルバガにまだいるという情報もある。またファズルッラーが「仲間たちとマッタのペワチャールに移動したという情報もある。

ペワチャールは、ジハード組織や外国人戦闘員にとっては、もっとも安全な場所である。地元の人間によると、治安部隊に追い詰められた場合、武装勢力たちはペワチャールからディールへ簡単に入り、その後バジョールに進める。

マッタから逃走する前に、武装勢力たちは地元の警察署や政府関係の建物に放火し、政府の書類をすべて焼いたという。ファズルッラーのラジオを含め、すべてのFMラジオ局が妨害されている。

最近では全部で36のFMラジオが放送されていた。そのうちの3つが音楽番組を流していたが、残りはそれぞれ宗教指導者たちが、自分たちのイスラームに対する思想を放送していた。

(中略)戒厳令のために、アッパー・ディール、ロワー・ディール、チトラル、バジョール、スワート、マラカンド行政区の人間は、下の町に移動することができずにいたが、水曜日の午前8時から午後2時の間、戒厳令が緩和された(後略)。

hoonSwat militants take to the woods
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR/MINGOR

■米軍の空爆で労働者14人死亡[071128 AP]

米軍主導軍がアフガニスタン東部で、道路建設に従事していた労働者14人を空爆で殺害した。誤った諜報情報により、作戦を実施したという。

同盟軍は、ヌーリスタン州で起きたこの事件を現在捜査中だとうい。NATO軍は、同地域でタリバンに対する作戦を実施したと述べたが、時期については明らかにされていない。

月曜日の夜、ヌーリスタン州で米軍のために道路を建設していた技師と労働者たちが、2つのテントで就寝していたところを殺害されたと、カブールの道路建設会社のサイード・ヌールウッラー・ジャリリが述べた。生存者はいない。

「我々の気の毒な労働者全員が殺害された」と、ジャリリが述べた。「アメリカ人たちは我々の労働者を狙ったわけではないと思う。アメリカ人たちに誤った情報を与えた、アフガンの敵の仕業だろう」(後略)。

hoonUS airstrikes kill 14 workers
AMIR SHAH、KABUL

■司令官幹部、スワートの作戦で死亡[071127 News]

月曜日にスワートで、幹部司令官を始めとする武装勢力を殺害したと、軍が発表した。軍と武装勢力は、それぞれ発表している犠牲者の数がくいちがっている。また現場では食料や燃料が不足しているために、戒厳令が緩和された。

月曜費の夜、軍の車列が遠隔操作爆弾で被害を受け、治安部隊関係者5人が負傷した(中略)。

ミンゴラの軍報道官のアムジッャド・イクバルが、武装勢力の司令官ハーン・ヒターブが乗った車がマッタ地区で治安部隊に攻撃されて死亡した、と述べた。事実とすれば、スワートのタリバンにとっては大きな痛手である。

しかし武装勢力の情報源は、ハーン・ヒターブはまだ生きていると述べた。以前も政府はシャンガラでヒターブを殺害したと発表していたが、これも嘘だったという。

またミンゴラの軍報道官が、カーバル地域のトタノ・バンダイに住む親政府系の退役少佐の甥アクバク・アルが拉致され、月曜日にタリバンに斬首されたと述べた。治安部隊がタリバン戦闘員の11人の遺体を回収し、クザ・バンダイ、ニンゴライとシーングラムの位置を確保していると述べた(中略)。

いっぽう武装したタリバン500人が、ロワー・ディールのアスバンルからスワートに入ろうとしている。

これに先立ち治安部隊は、戦闘ヘリコプターを用いてバラ・バンダイ・シャカルダラ道路で武装勢力15人を殺害し、車輛8台を破壊したと述べた。後に武装勢力の犠牲者数を修正し、死者の数はもっと多いと述べた。また治安部隊関係者2人が負傷したという。

武装勢力側は、兵士14人がナジア丘の戦闘で死亡したと述べた。ファズルッラーの拠点があるマーム・デライ村とその近くは、まだ確保しているという。

いっぼう子供を含む一般市民3人が、治安部隊の攻撃に巻き込まれて死亡した(後略)。

hoonTop commander killed in Swat: military
Mushtaq Yusufzai & Musa Khankhel、MINGORA/PESHAWAR

■パキスタン軍、武装勢力司令官を殺害[071126 AFP]

親タリバン系戦闘員を攻撃しているパキスタン軍が、大砲と戦闘ヘリコプターを用いて、多数の武装勢力を殺害した。

治安部隊が山の頂上に陣取った武装勢力を攻撃したと、地元政府報道官のアムジッド・イクバルが述べた。「武装勢力たちに大きな犠牲者が出た」と述べた。政府軍は、カーバルと近くのシャンガラを拠点としている武装勢力を一掃しようとしている。

抵抗勢力司令官2人が殺害されたという。ワヒード・アルシャッド軍報道官は、日曜日以来死者の数は15人になったと述べた。治安部隊が4〜5ヵ所の地域をコントロールしており、その他の地域にも入ろうとしている。

治安部隊は、地元のタリバンを山の頂上から追い出したために、じきにシャンガラ地域のアルプリを奪回するという。

住民は、武装勢力たちはシャンガラ地域から撤退したと述べた。「以前は数百人がいたが、今は何人かがいるだけだ」(後略)。

hoonPakistani forces kill militant commanders: officials
PESHAWAR

■スワートで地上戦[071126 News]

日曜日にスワートで、治安部隊が武装勢力に対する軍事作戦を実施し、軍報道官によるとファズルッーラー師の追随者20人が死亡し、抵抗勢力の拠点も破壊された。

軍報道官のワヒード・アルシャッド少将は、土曜日から日曜日にかけての治安部隊と抵抗勢力の戦闘で兵士2人が死亡し、15人が負傷したと述べた。戦闘は日曜日も続いた。

政府はスワート地域にさらに戒厳令を発令し、いつ解除されるかわからない。土曜日の午後に戒厳令が発令されると、治安部隊がファズルッラーの追随者たちに対して、軍事作戦を開始した。

地上軍数百人が、作戦に加わった。準軍隊、国境警察隊、国境警官が陸軍に援助され、軍事作戦を実施している。

(中略)アルシャッド報道官によると、戦闘で武装勢力30人が死亡したという。(中略)地上軍は戦闘ヘリコプターに援護され、武装勢力を攻撃した。シャンガラ地区と隣接する抵抗勢力の拠点も攻撃したが、この地域における死傷者の数は明らかになっていない。

いっぽう武装勢力報道官のシラージュッディンは、ファズルッラー師の故郷であるマーム・デーリで兵士25人が死亡し、20人が包囲されたと述べた。兵士たちがスワート川を渡ってマーム・デーリに入ろうとしたところを殺害された、と主張した。

ある情報源によると、治安部隊はまだマーム・デーリに到着していないという。武装勢力と治安部隊の間では、マーム・デーリに入る入り口で激しい戦闘が続いている。

いっぽうアルシャッド報道官は、マーム・デーリの入り口を突破したと述べた。モスクやマドラッサを占拠するつもりはなく、武装勢力たちを一掃するだけだという。

(中略)スワート、アッパー・ディール、ロワー・ディール、チトラル、マラカンド行政区に入る道路が封鎖されているために、食料の供給が止まっているだけでなく、すべての交通が遮断されている。

携帯電話の回線も妨害され、シャンガラ、スワート、バッタグラム地域では、一般電話回線もつながらない(後略)。

hoonBig ground operation finally launched in Swat
Mushtaq Yusufzai & Musa Khankhel、PESHAWAR/MINGORA

■パキスタンの競争者たち、選挙戦にそろう[071126 BBC]

ナワーズ・シャリーフ元首相が総選挙に参加を表明したが、選挙をボイコットする可能性もあると主張した。

シャリーフは、ムシャラフ大統領が非常事態宣言を解除しない限り、選挙に立候補しないという(中略)。

ムシャラフは今週、軍長官の地位を退く可能性がある。

1999年にムシャラフに追放されたシャリーフ氏が、7年間の亡命生活を終えて、日曜日にパキスタンに帰国した。月曜日、1月に予定されている総選挙の2議席を争うために、立候補の書類をラホールで提出した(後略)。

hoonPakistan rivals enter poll fray

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2007.