【2008年4月14日〜 4月20日】


■南ワジリスタンで3人射殺[080420 News]

南ワジリスタンのマキーン・アッダ地区の武装勢力が、1週間前に十代の少年を殺害したとして、3人の容疑者を射殺した。

情報源によると、殺害されたインテザール・マフスードの家族が武装勢力に「裁き」を求めたために、親政府系武装勢力司令官のムッラー・ナジールが、ジャナン・マフスードとファルーク・ワジールとアフガン人1人を逮捕した。家族によると、犯人たちはインテザールから6万ルピーを奪ったという。

タリバンとよばれている武装勢力たちは3人を取り調べ、その後土曜日にマキーン・アッダ・バザールに連れて行き、シャリア法に基づいて裁いた。タリバンは、3人が罪を認めたために裁きを受ける必要があると述べた。

hoonThree shot dead in South Waziristan
Irfan Burki、TANK

■米司令官、パキスタンの攻撃強化を期待[080420 New York Times]

アフガニスタンにいる米軍司令官たちは、パキスタンの部族地帯にいるパキスタン人武装勢力を攻撃できるよう、戦闘地域を拡大するように要求していると、アメリカ政府関係者が述べた。

ワシントンとブッシュ政権は、パキスタンの過激派を攻撃した場合にパキスタンの新政府を怒らせることになることを恐れ、現在のところこの要求は退けられている(中略)。

米司令官たちは、パキスタン軍が武装勢力と戦うことを望んでいるが、最近では部族地帯における作戦は縮小されたと言っている。

パキスタン政府はCIAに、部族地帯にいるアラブ人や外国人工作員を無人偵察機で殺害するという、限定的な許可を与えている。しかしパキスタン政府はこれに規制を加え、暗殺されたベナジール・ブット元首相の犯人を含め、パキスタン人過激派の殺害を禁じている。

(中略)アメリカの諜報組織関係者は、米軍はパキスタン側への砲撃や無人偵察機によにミサイル攻撃、CIAや特殊部隊の少数部隊による襲撃などを行なうことを望んでいる。

最近アフガニスタンの米軍関係者は、パキスタンの米大使であるアン・パターソンと、パキスタン国内の攻撃に関して話し合った。

(中略)関係者によると、パキスタン人武装勢力を攻撃することは、非常にデリケートな問題だという。ISI内部の一部の人間と過激派のリーダーとの間には、いまだに関係が持続されている可能性があるからである。米軍が攻撃したいと考えている組織の中には、伝説的な武装勢力責任者ジャラウッディン・ハッカーニの息子、シラージュッディン・ハッカーニの組織、ブット女史暗殺に関与したと見られているバイトゥッラー・マフスードの組織が含まれる。

(中略)ペンタゴンのアドバイザーによると、アフガニスタンの諜報組織関係者は標的のリストを作成し、パターソン大使と話し合った(中略)。

この話し合いに関与している米関係者によると、部族地帯のパキスタン人過激派を攻撃することを、まだ諦めていないという。アフガニスタンにいる米軍は、防衛のためにパキスタン国内の標的を攻撃することが許されており、また国境を越えて逃走する武装勢力を越境して「追跡」することも可能である。

アフガニスタンの米軍主導軍は3月12日に、「差し迫った脅威があった」として、ハッカーニ組織の隠れ家を砲撃した。しかしパキスタン軍は、この攻撃で一般市民が死亡したと発表した。

政府関係者は、パキスタンの新政府を怒らせたり、部族地帯における反米感情を高める危険性のほうが、この地域の武装勢力を一掃することよりも問題だという。

(中略)諜報組織関係者は、パキスタン人タリバンや他の過激派組織は、部族地帯のアルカイダ責任者たちと協力し合うようになっていると述べる。関係者たちは、ジャラウッディン・ハッカーニは去年死亡したとしていたが、最近ハッカーニ氏はビデオに登場して、3月にアフガニスタン東部で起きた戦闘について言及した。ハッカーニ氏の息子のシラージュッディンは、ベルシア湾や中央アジアから、外国人戦闘員を積極的に集めている。

「タリバンとアルカイダ、そしてアルカイダとハッカーニのような他の組織との関係は、これまで以上に強くなった。これらはパキスタンの国境地帯で活動している」と、ランド研究所のセス・ジョーンズが語る。

ハッカーニ親子は3月3日にアフガニスタン政府の建物を自爆攻撃して、米兵2人を殺害した。1月にカブールのセリナホテルを攻撃したのも、シラージュッディン・ハッカーニである。

(中略)12月にブット女史が暗殺された数週間後、米諜報組織関係者2人がムシャラフ大統領と会談し、パキスタン国内から離陸する無人偵察機でテロリストを攻撃してもよいという、極秘の合意を交わした。

しかしパキスタンの新しい連立政権が、武装勢力たちと話し合いを始めたことを、アメリカの関係者は憂慮している(後略)。

smellU.S. Commanders Seeking to Widen Pakistan Attacksk
MARK MAZZETTI and ERIC SCHMITT、WASHINGTON

■パキスタン人拉致されたと、ビデオに登場したタリバン[080420 New York Times]

2ヵ月前にパキスタンで拉致された、アフガニスタン駐在のパキスタン大使のビデオがパキスタンのテレビで放映され、パキスタン人タリバンに拘束されていると述べ、政府にタリバンの要求に答えるよう促した。

タリーク・アジーズッディン大使が、運転手とボディーガードとともに荒れ果てた山々を背景に座っているビデオが放映された。覆面をした3人の男が、後ろに立っている。アジーズッディンはパキスタンの外務省と、イランと中国にいる友人のパキスタン大使、そして弟のタヒール・アジーズッディンに呼びかけ、タリバンの要求に答えるように訴えた(中略)。

大使はタリバンの要求を明らかにしなかったが、ビデオは3月8日に撮影され、3人とも丁寧な扱いを受けていると述べた(中略)。

カブールのパキスタン大使館報道官のムハンマド・ナイームが、1ヵ月前に大使がある組織に拘束され、武装勢力たちがパキスタンで逮捕されている仲間の釈放を要求していると述べた。ビデオは40日前のものだが、「犯人が交渉に応じたい」ということを示すもので、よい兆候だと語った(中略)。

タリバンは、タリバン政権時代の国防大臣だったアフガンタリバン責任者のムッラー・トバイドゥッラー・アフンドを始め、パキスタン人とアフガン人タリバン5〜6人の釈放を求めていると、パキスタン政府関係者が述べた(中略)。

hoonPakistani, Abducted, Cites Taliban on Video
CARLOTTA GALL、KABUL

■パキスタン大使「タリバンが拘束」[080419 BBC]

2月から行方がわからなくなっている、アフガニスタン駐在のパキスタン大使のビデオが放映され、タリバンに拘束されていると述べた。

タリーク・アジーズッディン大使が武装した男たちに囲まれているビデオを、ドバイのアル・アラビアテレビが放映した。大使は政府に、捕虜の交換に応じるように促した(中略)。

大使は、運転手とボディーガードとともに、「タリバンのムジャヒディン」に拉致されたと述べた。「快適な環境」で、「面倒をよく見てもらっている」と付け加えた。「問題はないが、高血圧と心臓病に苦しんでいる」という。

イランと中国にいるパキスタン大使や外務省に、「彼らの要求に答えて、私たちが家に帰れるようにしてほしい」と訴えた。

タリバン報道官は2月に、アジズウッディン大使の解放と引き換えに、パキスタン治安部隊が逮捕したタリバン司令官の釈放を要求した。

パキスタン外務省報道官のムハンマド・ティディークが『ロイター』通信に、「大使であることは確かだ。しかし、タリバンに拘束されているかどうかは確認していない」と述べた。また大使の解放と引き換えに、タリバンが条件を出しているかどうか、詳しいことは語れないと述べた(中略)。

大使は、カイバル行政区で拉致されたと述べた(後略)。

hoonPakistan envoy 'held by Taleban'

■バジョールの武装勢力、オサマを匿う準備があると、オマル報道官[080419 News]

バジョール行政区の武装勢力が、アメリカのスパイと不貞を犯した者以外のすべての対立組織に恩赦を与え、人々の問題解決のために委員会を結成することを表明した。さらにモーラナ・ファキール・ムハンマド司令官と仲間の戦闘員たちが、ビンラディンとオマール師が望むなら、匿う準備があると述べた。

部族民の情報源によると、武装勢力が、部族民長老や元国会議員や宗教指導者など、これまで対立していた人間をモーマンド地区のバルハロゾ地区にある拠点に招いて、今後彼らの命が狙われることはないと述べた。

かつて命を狙われたことがある、ある長老は、武装勢力の幹部司令官モーラナ・ファキール・ムハンマドやモーラビ・シェール・バハデール、テヘリーキ・タリバン・パキスタン報道官のモーラビ・オマルなどと一緒に、多数の長老が同席しているのを見て信じられなかったという。

招待客の中には、PPPのモーラナ・アブドゥル・ラシッドや元MMAの国会議員ハルーヌル・ラシッド、ハッジ・ビスミッラー・ハーンなどががいる(中略)。

ジルガに招かれたメンバーたちは全員武装勢力の申し出を受け入れ、今後FATAにイスラーム法を施行するために一緒に努力すると述べた。モーラナ・ファキール・ムハンマドは、これまで対立していた者すべてに恩赦を与え、今後は自由に活動することを許すと述べた。しかしアメリカのスパイや、不貞、非イスラーム的な行為を行なった者には、これまで通り対処するという(後略)。

hoonBajaur militants offer sanctuary to Osama, Omar
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■米偵察機、ワジリスタンで飛行再開[080419 Daily Times]

アメリカの偵察機が北ワジリスタン上空の飛行を再開したと、金曜日にAaj TVか報道した。

テレビ報道によると、米偵察機が北ワジリスタンや近隣の部族地帯を飛行しているのが目撃されたという。偵察機は、南ワジリスタンやマフスード族の居住地域に向かって行ったという。

hoonUS drones resume Waziristan flights
LAHORE

■アルカイダ、タリバンの戦いに協力[070419 Asia Times]

(前略)2007年は、アルカイダにとっては重要な年だった。パキスタンの部族地帯で活動していたリビア人、エジプト人などの単独の組織がアルカイダに合流し、その傘下に入った。

アルカイダは、一見重要なメンバーを失ったように見えたが、別の人間が注目を浴び始めた。モーラナ・イリアス・カシミーリである。彼はパキスタンのISIが育てた、カシミールで戦うベテラン戦闘員だ。

イスラマバードがカシミールの活動を規制したことや数回逮捕されたことで落胆したカシミーリは、北ワジリスタンに入った。その後パンジャーブ人の仲間が合流してきて、一緒にアフガニスタンで戦っている。

今年アラブ人司令官とカシミーリの指揮の元で戦う戦闘員と、バイトゥッラー・マフスードの一派が、アフガニスタンで春の攻撃を実施すると見られている。

「タリバンは部族民の戦闘員だ。彼らはヒット・エンド・ラン攻撃のような、ゲリラ作戦しかできない」と、タリバンの春の攻撃を指揮するリーダーが述べた。「彼らは掃討作戦には慣れていない。カシミールのために訓練を受けた新たな戦闘員たちは、これに長けている。今年はこの戦法でアフガニスタンの攻撃は成功するだろう」。

さらに今年は新たなテクノロジーが導入される。これもパンジャーブ人戦闘員のおかげである。1メートルに満たない、わずか5キロしかない迫撃砲や、AK47ライフルのサイレンサーなどである。これらの武器により、新たな作戦が開始できると、パンジャーブ人たちは確信している。

NATO軍の補給線を遮断するというのは、パンジャーブ人戦闘員が考えた戦術だった。カイバル行政区とアフガニスタンのナンガハル州を、タリバンの春の攻撃の舞台として選んでいる。

水曜日にカイバル行政区で起きた事件は、「テロとの戦争」の新たな局面が開始したことを示す。

地元の部族民たちが、タリバンの活動を封鎖するためにアメリカ人から金をもらった。米国務省長官のジョン・ネグロポンティがカイバル行政区を訪れ、長老たちと会った。これを受けて部族民は、親タリバン系のラシュカリ・イスラームとこの地域にいるパキスタン政府代表に、この地域を立ち退くための期限を設定した。

ラシャカリ・イスラームはこれを拒否し、パキスタン軍に援助された反タリバン軍と衝突した。戦いは木曜日早朝まで続き、ミサイル、ロケット弾、迫撃砲などの重火器が使用された。タリバンの情報源によると、今回の事件をきっかけに、パキスタンの治安部隊に対する攻撃が開始されるという。

さらにタリバンは、ニムローズに建設中のハイウェイを攻撃し始めている。このハイウェイは、アフガニスタンとイランのチャバハール港を結ぶものだ。この道が通行不可となれば、NATO軍の補給物資を運ぶためには、ロシアを通過する「封鎖されたルート」を使用するしかない。これは非常に難しいルートである。

タリバンはパキスタンムスリム連盟(ナワーズ・グループ)のような政党に対しては、自爆攻撃を行なわないことにしている。この政党は武装勢力に対して寛容である。もし政府がアメリカの圧力に屈すれば、武装勢力は再び攻撃を開始する。

アブ・オバイダ・アル・ミスリが死亡したことは、抵抗勢力にとっては大きな打撃だ。しかし新たに登場したハリッド・ハビーブが、アラブ人やイリアス・カシミーリと協力して抵抗勢力を率いる(後略)。

hoonAl-Qaeda adds muscle to the Taliban's fight
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■タリバン司令官、銃撃戦で死亡と米とパキスタン[080418 AP]

アフガニスタンで米軍を攻撃していたタリバン司令官が、パキスタンにおける治安部隊との銃撃戦で死亡したと、アメリカとパキスタンの関係者が述べた。

警察がペシャワルで、アフマッド・シャー別名ムッラー・イスマイルを殺害したと、パキスタンの諜報組織関係者が述べた。アメリカの治安関係者もシャーが死亡したことを確認し、パキスタン政府が遺体を保持していると述べた。

アメリカとアフガン関係者によると、ムッラー・イスマイルで通っていたシャーは、2005年6月に米奇襲部隊を襲撃し、その後彼らの救出に向かったチヌーク・ヘリコプターを撃墜した。ヘリコプターの墜落で、米特殊部隊員16人が死亡した。

司令官の死は水曜日に『CBS』テレビが報道したが、これによりパキスタンの新たな文民政府とワシントンとの関係が改善されることが期待されている(中略)。

ペシャワルから6マイル離れたバドベルの警察関係者ジャハンゼブ・ハーンによると、4月10日に発生した誘拐事件で緊急態勢が敷かれ、道路封鎖が行なわれたところ、1台の車が猛スピードで通過しようとした。ハーンによると、誘拐犯2人が殺害され、アフガン人の捕虜は無事に救出された。死亡した犯人は、ハルーンとヌール・アガであることを示す身分証明所を持っていたという。

しかしパキスタン人諜報関係者によると、これらの書類は偽造されたもので、そのうちの1人がシャーだったという。2人目の人間に関しては、何もわかっていない(中略)。

アメリカの対テロ関係者は、パキスタンでシャーが死亡したことを認めたが、それ以上のことは語らなかった。「彼が死亡したことが認められる理由がある」という。アフガニスタンの米軍主導軍報道官は、シャーの死はまだ確認されていないと述べた。

米軍主導軍はクナールを拠点とするシャーの組織を繰り返し一掃しようとしていた。

hoonUS, Pakistan say Taliban commander killed in shootout
RIAZ KHAN and PAMELA HESS、PESHAWAR

■オランダ軍責任者の息子、アフガニスタンで死亡[080318 Reuters]

金曜日に、アフガニスタンのNATO軍に従事しているオランダ軍の新たな責任者の息子と、別の兵士1人が、簡易爆弾で車が爆発して死亡した。

オランダ国防省が、今回の攻撃は、木曜日にオランダ軍司令官に着任したばかりのピーター・ファン・ウフムの23歳の息子を狙ったものとは思えないと述べた。

この攻撃で、さらに2人の兵士が負傷した。そのうちの1人は重傷である。兵士たちは、ウルズガン州にあるオランダ軍の基地に帰る途中だった(後略)。

hoonSon of Dutch military chief killed in Afghanistan
KABUL

■アフガニスタン南西部の自爆攻撃で、24人死亡[080418 AP]

木曜日にアフガニスタン南西部のモスクの前で自爆攻撃があり、24人が死亡、30人以上が負傷した。

ニムローズ州都のザランジの中心にあるモスクで、夕方の祈りのために人々が集ろうとしていたところで自爆攻撃が起きたと、グーラム・デスタギール・アザド州知事が述べた。

アザドによると、犯人は1人以上いたという。「1人の攻撃か、2人の攻撃かは明らかではない」と述べ、死者の中には州警察長官と国境警察司令官がいたと付け加えた。死者の大多数が一般市民で、子供や老人も含まれている(中略)。

木曜日にガズニ州のギラン地区では、武装勢力がアフガン軍と外国軍を襲撃した。この衝突でタリバン9人が死亡した(中略)。

いっぼうNATOが、ISAFが雇ったヘリコプターが、武器や他の物資を誤って投下し、タリバンに横取りされたことを認めた。

NATOのISAF軍によると、警察のために輸送しようとしていた食料や水、武器などを誤ってザーブル州に投下した。アフガニスタンの諜報組織責任者のアムルッラー・サレーによると、タリバン戦闘員が物資を持ち去ったという(後略)。

hoonSuicide bomb kills 24 in southwest Afghanistan
RAHIM FAIEZ、KABUL

■タリバンと交渉中と、アフガニスタン野党[080416 AP]

野党組織が、元大統領を含む責任者たちが、アフガニスタンの暴力沙汰に終止符を打つために、タリバンなどの反政府組織と話し合っていると述べた。

ここ数ヵ月間、野党のNational Frontと抵抗勢力「幹部」が接触していると、この野党組織の報道官サイード・アガ・フセイン・ファゼル・サンチャラキが日曜日に述べた。

話し合いには、ブルハヌッディン・ラッバーニ元大統領やカルザイ大統領の治安アドバイザーのムハンマド・カシーム・ファヒームが含まれているという。

「タリバン内部の人間の中には、交渉に応じようとしない者がいることは確かだが、問題を話し合いで解決しようとしているタリバンもいる」と、ラッバーニが述べた(中略)。野党のリーダーたちは正式な話し合いのためのメンバーを選出し、タリバンも政府と話し合うための正式なチームを派遣することを申し出たという(中略)。

アフガニスタンの暴力沙汰は続いているが、ウィリアム・ウッド米大使は、アメリカは、武器を捨ててアフガニスタンの憲法を受け入れる抵抗勢力たちとの話し合いを支持すると述べている。アルカイダとの話し合いは、支持しないという。

カルザイ大統領は今月、National Frontは国家のために良いことをしていると述べた。抵抗勢力の多数はアフガン人で、彼らを再び社会の中に組み込むことが必要だという。先月カルザイは、オマール師とも話し合いたいと、和解を申し出た。

しかしNational Frontは、カルザイは約束を行動で示していない、と述べる。「カルザイには、何事かを始めたらそれをやり遂げなければいけないと告げた。話し合いに関しては、一歩前進してはまた後退するのであれば、意味がない」と、ラッバーニが述べた。「言ったことは、組織立った方法で遂行しなければいけない」。

ラッバーニとサンチャラキは、誰と会ったかについては語らなかった。

タリバン報道官のザビウッラー・ムジャーヒッドは、話し合いがあったことを否定した。「誰かと接触したと言ったとしても、我々は誰だか知らない」。

カブール大学教授のワディール・サフィによると、National Frontは政府の代表ではないために、話し合いは「意味がない」という。互いに戦い、その後タリバンと戦った組織は、権力を再び入手したいだけだという。「タリバンを味方につけたいだけだ」。「不自然な同盟だ。タリバンもカルザイと戦うために、ラッパーニとファヒームを利用したいだけだ」。

hoonAfghan opposition says it's been talking to Taliban
JASON STRAZIUSO、KABUL

■アフガニスタンでNATO軍兵士2人死亡[080416 AFP]

水曜日にアフガニスタン南部で、NATO主導軍兵士2人が死亡、2人が負傷したと同盟軍が述べた。3日前にも英軍兵士2人が、カンダハルの爆発で死亡している。

「今朝アフガニスタン南部で爆発があり、ISAF軍兵士2人が死亡した」と同盟軍が発表したが、詳しいことは述べなかった(後略)。

hoonTwo NATO soldiers killed in Afghanistan
KABUL

■アフガニスタンで警察官11人と英兵2人死亡[080414 AFP]

月曜日の朝早く、アフガニスタン南部の警察の詰め所にタリバン数十人がなだれこみ、警察官11人を射殺した。また爆発で、英兵2人が死亡した。

(中略)「アルガンダブ地区の警察の詰め所が襲撃された。現時点で、警察官11人が死亡したことが明らかになっている」と、カンダハル州警察長官のアマヌッラー・ハーンが述べた。

ハーンによると、抵抗勢力は警察の制服を着用し、内部の人間の協力があったようだという。「警察官のうち1人がタリバンと関係があったようだ。タリバンが詰め所を攻撃して、警察に発砲した」。警察の車や武器が、奪われたという(中略)。

タリバン報道官のユースフ・アフマディが、抵抗勢力が武器15丁を奪い、車2台に放火したと述べた。「我々が犯行を実施した。タリバン50人が攻撃した」。

これに先立ち、カンダハルの空軍基地の近くで爆発があり、NATO軍の英兵2人が死亡し、2人が負傷した。日曜日に兵士たちが通常のパトロールを実施していた際に、「車が爆発物を踏んだ」という(中略)。

いっぽうアフガン軍と米軍が、アフガニスタン東部で自爆攻撃を計画していた司令官を始め、抵抗勢力6人を逮捕した。金曜日に、ムハンマド・ガナンがコースト州で逮捕された。ガナンはハッカーニの組織の人間だという。

hoon11 policemen, two British troops killed in Afghanistan
Nasrat Shoaib、ARGHANDAB
Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.