【2008年4月21日〜 4月27日】


■パキスタンの車爆弾で4人死亡[080425 AFP]

金曜日にパキスタンの北西部で、警察署が車爆弾で爆破され、4人が死亡、30人が負傷した。先月に新政府が樹立されて以後、武装勢力による攻撃は小康状態を保っていた。

タリバン武装勢力が、マルダンで起きた爆破事件は、警察が抵抗勢力リーダーを殺害したことに対する報復だと述べたが、抵抗勢力幹部司令官が今週宣言した和平協定は、そのまま存続すると主張した(中略)。

「我々が主張した和平協定は守る。今日の攻撃は、我々の司令官を殺害して協定を破った警察に対するものだ」と、タリバン報道官のモーラビ・オマルが述べた。

金曜日に起きた爆発で、マルダン中央部の警察署と隣接するホテルや店舗が瓦礫の山に化したと、警察関係者のムハンマド・アフタル・ハーンが述べた。

「巨大な爆発があった。ホテルと警察署の間の壁の間の車に、爆弾が仕掛けられていたようだ。両方とも瓦礫の山と化した」と、ハーンが述べた。警察官2人と、民間職員2人が死亡した。

(中略)人々によると、「スズキに乗った男がホテルにやって来て、車をホテルの外に停めてからお茶を頼んだ。その後すぐホテルから出て行った。

タリバン報道官のオマルが、爆発は警察を狙ったものだったと述べた。「2〜3週間前に、ハーフィズ・サイードゥル・ハックが、警察との銃撃戦で死亡したことに対する報復だ。政府との協定を破棄するものではない」。

警察によると、マルダンで、検問所で止まるように命令された自転車に乗っていたハックが、警察の制止を振り切って発砲したために、殺害したという(後略)。

hoonFour killed as car bomb ends lull in Pakistan violence
Tariq Mehmood、MARDAN

■タリバン、隠れたヘビに噛まれる[080424 Asia Times]

(前略)タリバンとアルカイダはカイバル行政区に視点を移し、NATO軍の補給路を遮断するという作戦を考えだして、大きな作戦を行なわずに欧米の同盟軍に打撃を与えようとした。

これはよい作戦だったが、実際的な困難があった。カイバル行政区は「タリバン化」し得ない。この地域の多数はブレルヴィ・スーフィ・ムスリムで、タリバンのデオバンドやアルカイダのサラフィーと対立する。この地域は歴史的に軍事上・交易上のルートに当たり、人々は政治的にリベラル派やプラグマティストで、タリバンやアルカイダが持つようなユートピア的イデオロギーは持たない。

したがってタリバンは部族地帯から戦闘員を集め、アフガン人司令官ウスタッド・ヤシールの元に送り込んだ。これらのバシュトゥーン人戦闘員たちは、カイバル行政区のアフリディやシンワリ族を実利主義者やイデオロギーを持たない者と見なすが、それでも地元の人間は、自分たちの作戦を行なう上では無視できない。

タリバンは、この地域の何人かのサラフィと接触した。その筆頭がハッジ・ナムダールである。ナムダールは伝統的な部族民ではなく、サウジ・アラビアで働いた経験がある商人である。彼のサラフィ的イデオロギーや、彼が敬虔なムスリムであるという事実がタリバンの目に留まり、信頼できる人間と見なされた。

ナマンダールはタリバンを匿い、国境まで武器や補給物資を提供することを申し出た。彼は自宅で、これらのことをタリバンに約束した。

いっぽうアメリカ人たちは、タリバンがカイバル行政区で行動しようとしていたことに気づいていたために、道路を守るように地元の部族民たちを説得した。これに対抗してタリバンは部族民を脅迫し、タリバンをこの地域から一掃することを話し合っていたジルガが狙われた。長老40人がこの自爆攻撃で死亡した。

米国務省長官のジョン・ネグロポンティもカイバル行政区を訪れ長老たちと会おうとしたが、タリバンを恐れ、集ったのは6人だけだった。アメリカ人たちは敗北したかのように見えたが、まだ終わりではなかった。

タリバンはナムダールと取り引きし、アフガニスタンに向かう車列に対する攻撃が準備された。その結果、月曜日に国連の車列が襲撃され、WFP職員2人が拉致された。

《うまくいかず》

しかしこれまでのタリバンの攻撃と異なり、地元の準軍隊が、この後タリバンを追い払った。タリバンが報復して兵士5人が死亡したが、そのうち弾薬がなくなり、拉致した職人2人を解放して逃走しようとしたが、行く手を阻まれた。

タリバンは仲間を呼んだが、準軍隊も仲間を呼んだ。そして膠着状態となった。結局タリバンは地元の行政官を捕まえ、逃げるための捕虜とした。

その後隠れ家に逃げ帰ったが、驚いたことに準軍隊が待ち構え、数十人が逮捕された。しかし何人かのタリバンは逃げ延び、今回の出来事を報告した。

この隠れ家を知っていたのはナムダールだけだった。裏切られたのだ。

さらにナムダールは化けの皮を脱ぎ捨て、地元のラジオ局を多して、ウスタッド・ヤシールを含むタリバン司令官は投降しなければ、2007年1月に南ワジリスタンのウズベク人戦闘員のように、惨殺されると述べた。ナムダールは、治安部隊全員の協力を受けていると述べ、自爆攻撃も怖くないという。

アルカイダとタリバンは、即座に北ワジリスタンで緊急会議を開いた。アルカイダの調査で、CIAとパキスタンの諜報組織がナムダールに15万ドルを払って、買収したことが明らかになった。

タリバンのカイバル行政区における作戦は、失敗した。これは大きな打撃だった。

今回の事件で、タリバンやアルカイダの中から裏切り者が出た場合、いかに打撃が大きいかが明らかになった。今、イスラマバード政府と部族民のリーダーたちが和平協定を結び始めたが、裏切り者が続出する可能性がある。

結論は、部族民や武装勢力たちと、和平協定を結ぶことをやめることだ。

hoonTaliban bitten by a snake in the grass
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■NATO軍の攻撃により、バジョールで12人死亡[080424 News]

水曜日、バジョール行政区の国境地帯のパキスタン側の監視ボストが、米軍戦闘機の空爆とNATO軍とアフガン軍の地上攻撃を受け、武装勢力12人と国境警察隊員1人が死亡した。

米軍の戦闘機やヘリコプターが、バジョール行政区の上空を侵犯しているのが一日中目撃された。火曜日の夜、タリバンがナワパス近くのアフガン警察監視ポストを攻撃したことの報復と思われる。

タリバンは、シャー・ワリ司令官を含むアフガン警察官8人が攻撃で死亡したと述べた。後にタリバン報道官のザヒブッラー・ムジャーヒッドが、監視ボストに地雷を仕掛けたところ、米軍とアフガン国軍が水曜日の朝にやってきたために爆発し、多数の犠牲者を出したと主張した。「米軍の戦車3台も破壊され、米兵とアフガン兵数人が死亡した」という。その後米軍が国境地帯を空爆し、武装勢力12人を殺害した。

タリバンの情報源が、米軍戦闘機や戦闘ヘリコプターの空爆で、武装勢力数人が負傷したと述べた。武装勢力やアフガン警察関係者の遺体はそのまま放置されているという。

負傷した武装勢力たちは、バジョールの病院に運ばれた。情報源によると、米軍のヘリコプターが、バジョールとアフガニスタンのクナールの間にあるパキスタンの国境警察隊の監視ポストも攻撃したために、監視ポストは完全に破壊された。国境警察の車も、破壊されたという。

地元部族民やこの本気者が、米軍機がパキスタン側を1日中上空侵犯しているのを目撃している。

しかし軍報道官のアサール・アッバス少将は、アフガン国軍による攻撃で、国境警察隊員1人が死亡し、もう1人が負傷しただけだと述べた。

「アフガン国軍が国境地帯のダウード・キラを攻撃して、国境警察隊員1人が死亡し、1人が負傷した。我々の軍がすぐに報復し、彼らを撤退させた」(後略)。

hoon12 killed in Nato attack on Bajaur
Mushtaq Yusufzai、KHAR

■政府とタリバン、和平協定に調停[080424 News]

水曜日にバイトゥッラー・マフスードが武装勢力たちに、ワジリスタン、タンク、デーラ・イスマイル・ハーンなどの地域における武力行為を中止し、この地域に平和を回復させると呼びかけた。

バイトゥッラーから、『Elan-e- Umoomi』(声明)と名づけられたパンフレットが、テヘリーケ・タリバン・パキスタン(TTP)の活動家に配られ、「ワジリスタン、タンク、デーラ・イスマイル・ハーンなどの地域で武力行為を今後行なってはならず、平和を回復させることを要求する。この命令に背くものは逆さ吊りにされ、公衆の前で処刑される」という。

バイトゥッラー・マフスード司令官の腹心によると、このパンフレットは、タリバンの名前のもとで活動している、ある組織を排除するためだという。タリバンは今まで不正を行なったことはないという(中略)。

タリバンに近い情報源によると、武装勢力と政府の間に極秘の話し合いが進んでいる。両サイドとも、近々和平協定に調印することになるだろうと語った。

TTP報道官のモーラビ・オマルが、すでに部族地帯から陸軍が撤退し始めたと述べた。水曜日に陸軍兵士が南ワジリスタン、とくにスピンカイ・ラガザイ地域から撤退した。今回のパンフレットは、軍が撤退し始めたことに答えて配布された。

しかし陸軍報道官のアサール・アッバス少将は、軍の撤退は行なわれていないと主張した。またバイトウッラー・マフスードの声明についても何も聞いていないと述べ、政府も軍の撤退命令を出していないという。

hoonGovt, Taliban agree to ink peace accord

■マフスード族との和平協定最終段階に[080423 Dawn]

政府とマフスード族の和平協定を結ぶための話し合いは最終段階に入り、武力衝突に終止符を打つために、逮捕者の釈放や、南ワジリスタンから軍を順次撤退させることになる。

『Dawn』が見た15項目からなる協定は、イスラマバード政府や軍により歓迎されている(中略)。

協定は、パキスタン政府の代表として南ワジリスタンの行政官と、南ワジリスタンのマフスード族の代表として部族の長老との間で締結される。

マフスード族には、政府と治安部隊を今後攻撃しないこと、政府や治安部隊の施設に危害を加えないこと、軍や政府関係者を拉致しないこと、国境警察はすべての道路を使用できること、彼らの行動に規制を与えないこと、などが求められる。

またマフスード族は、パキスタン国内でテロ行為を行なってはならない。さらに独自の政府を持ってはならない。また問題が生じた場合は行政府に問い合わせ、地元の伝統とFrontier Crimes Regulationに従って物事を決議しなければならないという。外国人武装勢力は1ヵ月以内に追放されるが、避けられない理由があれば、さらに1ヵ月の猶予が与えられる(中略)。

協定が締結された後に、捕虜の交換が行なわれる。行政府は逮捕されたマフスード族を釈放し、これと引き換えに武装勢力は政府関係者を解放する。

このあと正規軍はマフスード族の居住地から順次撤退していく(中略)。

情報源によると、バジョールやモーマンドでも同じような協定が結ばれるという(後略)。

hoonPeace accord finalised with Mehsuds
Ismail Khan、PESHAWAR

■スーフィーの釈放を歓迎するが戦いは続くと、ファズルッラーの報道官[080423 Daily Times]

火曜日にファズルッラー師の報道官が、TNSM責任者のスーフィー・ムハンマドの釈放を歓迎したが、シャリーア法施行のための戦いは、和平協定に関係なく続けると述べた(中略)。

ファズルッラー師の報道官のムスリム・ハーンが、「釈放は歓迎する。しかし、政府がシャリーア法を施行するまで、武器は捨てない」という。

軍報道官のアサール・アッバス少将も、スワートから軍を撤退させる計画はないと述べた(後略)。

hoonFazlullah's spokesman welcomes Sufi's release, but says battle continues
PESHAWAR

■スーフィー・ムハンマド釈放後[080423 Daily Times]

テヘリーキ・ニファジ・シャリアティ・ムハンマディ(TNSM)責任者のモーラナ・スーフィー・ムハンマドが釈放された。カブールのパキスタン大使、タリーク・アジーズウッディンを拉致した犯人が、スーフィーの釈放を求めた直後のことだった(中略)。

和平協定に調印したTNSMのリーダーたちは、マラカンド地区の3つの地域、マラカンド、スワート、ディールに属すが、もう1人はバジョールの人間であり、このことからもこの組織がマラカンド以外でも活動していたことがわかる(中略)。北西辺境州連立政府のANPは、特にマラカンドを重視している。これまでこの地域で活動を続けて来たが、2005年の選挙では、マラカンドとバジョールで敗北した。また最近ではモーラナ・ファズルッラーのせいで、大きな打撃を受けている。

スーフィー・ムハンマドの釈放は、タリバン風のイスラームを追求しているTNSMにとって何を意味するか? すでに北西辺境州政府は、マラカンド、スワート、ディールでカジ法廷(イスラーム法廷)を施行することを認めている。これは従来の裁判官の代わりにカジを置き、裁判所のアシスタント(muawin mullah)として配置されたウレマの意見を取り入れて裁判を行なうものだ。カジ法廷の判決は、連邦シャリーア裁判所と並立する。したがって、何が起きるかは想像できる。「アシスタント」はカジに石投げの刑や手を切り取る刑などを言い渡すように圧力をかけ、連邦シャリア法廷はこれらの刑を加減しようとする。

(中略)1994年にペシャワルのPPP政府はカジ法廷の施行を認めたが、現実的にはTNSMがスーフィー・ムハンマドの命令を実行してきた。

今回の「和平協定」は、北西辺境州政府がどの程度マラカンド地区を統制できるか、その手腕にかかっている。活動としてのTNSMはいまだに活発で、モーラナ・ファズルッラーにより、さらに力をつけた。彼も今回の協定で、ある種の恩赦が与えられた。

ラール・マスジッドの事件はアルカイダが首謀し、その後タリバンや外国人戦闘員が、スワートで住民を脅かした。武装勢力たちはスーフィー・ムハンマドの釈放を要求したが、これはアルカイダの政策の一部でもある(中略)。

TNSMやモーラナ・ファズルッラーの問題は、カイバル行政区のマンガル・バーの問題と似ている。マンガル・バーは富を築くことを禁じ、髭を生やすなどの義務を怠ると罰する。ファズルッラーやスーフィー・ムハンマドのように、マンガル・バーもアルカイダの傘下に入りつつある。

ペシャワル政府は、スーフィー・ムハンマドを味方につけたと思われれば、大きな打撃となるはずだ。

garrAfter Sufi Muhammad's release

■武装勢力とさらに和平協定を締結予定[080423 Daily Times]

今後北西辺境州政府と武装勢力との間に、さらに和平協定が結ばれる予定だと、北西辺境州法務大臣のアルシャッド・アブドゥッラーが火曜日に述べた。

大臣によると、TNSMのスーフィー・ムハンマドの釈放は、マラカンド地区に平和を確立させるための一歩だという。他の武装勢力に対する、平和のメッセージでもあると付け加えた。

他の武装勢力に対しても恩赦が与えられるのかと尋ねると、政府は国家全体、とくに北西辺境州の平和を確立することを目的としているとし、ファズルッラーの組織を始め、他の武装勢力組織とも交渉を続けていると述べた(後略)。

hoonMore peace deals with militants in the pipeline: NWFP law minister
Akhtar Amin、PESHAWAR

■武装勢力、政府関係者拉致を狙う[080423 Daily Times]

武装勢力は、自爆よりも政府や国際組織関係者の拉致のほうが効果的だと考え始めていると、治安関係者が火曜日に述べた。

「武装勢力は、重要な人間の誘拐という新たな戦術を使用し始めた。こうすることで政府に圧力をかけ、要求を受け入れさせながらも、ソフトなイメージも与えることができる」。

武装勢力は、アフガニスタンと繋がる幹線道路が走るカイバル行政区で拉致を始めた。米軍やNATO軍の物資を運ぶ、大事な補給路でもある。

最近ではアフガニスタンに赴任するパキスタン大使や、国連職員が拉致された(中略)。

関係者によると、もしカイバル行政区がワジリスタンやバジョールのようになれば、ペシャワルも武装勢力の手に陥る可能性があるという。特にカイバル行政区のランディ・コタールは武装勢力の「拠点」となりつつある。彼らにとって戦略的に重要な、ティラ谷に近いためだ。

別の情報源によると、外国人武装勢力がカイバル行政区に入りつつあり、地元のタリバンが、政府を攻撃しているのではないという。タリバンはアジーズウッディン大使を拉致していないと主張しているが、政府関係者によると、大使はワジリスタンで拘束されていると述べた。

hoonMilitants turn to abduction of key officials to achieve objectives
Iqbal Khattak、PESHAWAR

■英国空軍、アフガニスタンで1億ポンドの偵察機を破壊[080422 Daily Telegraph]

英国空軍が、アフガニスタンのタリバンが活動する地域に墜落した1億ポンド相当のスパイ偵察機を、爆破した。

テクノロジーが敵の手に渡るのを防ぐために、司令官たちが無人偵察機の「機密アイテム」を取り除くためにエリート隊を派遣した。アイテムとは、高感度カメラとメモリー・チップと思われる。

エリート部隊が仕事を終えると、空軍のハリヤー・ジェット戦闘機が、レーザー誘導爆弾で偵察機を爆破した。

軍の情報源によると、「タリバンが部品を手に入れる危険性を取り除く必要があった」という。

この極秘偵察機は、まだ6ヵ月間しか使用されていない。エンジンに問題が生じ、4月9日にアフガニスタン南部に強制直陸した。

国防省はなぜ偵察機が墜落したか明らかにしなかったが、敵の手によるものではないという(中略)。

英国空軍は去年、米国製の偵察機3機を購入した(中略)。

国防アナリストのチャールズ・ヘイマンは、墜落した偵察機がタリバンの手に渡っても、彼らには手に負えないだろうと考えることは間違いだと述べた。「タリバンがテクノロジーについては何も知らないと考えるのは過ちだ。タリバンの中には、テクノロジーに関する情報に詳しい者がいる」(後略)。

hoonRAF destroys £10m spy plane in Afghanistan
Stephen Adams

■スーフィー、和平協定を承認[080422 News]

月曜日に北西州政府が、テヘリーク・ナファーズ・シャリアテ・ムハンマディ(TNSM)のモーラナ・スーフィー・ムハンマドを釈放し、組織と6ヵ条からなる条約を締結した。

長時間による話し合いの結果、政府とTNSMが合意に達した(中略)。協定は次のようなものである。1. シャリアッティ・ムハンマディを施行するために平和的に戦うことは、すべてのムスリムの権利であり、テヘリークはこの戦いを新たに続ける。2. 政府が北西州一般、特にマラカンドの平和を回復させることができるように、テヘリークは国家の法律に改めて遵守する。3. テヘリークは、陸軍、警察、治安関係者を攻撃する組織には関与しない。兵士、警察、政府関係者は我々の兄弟であり、彼らを攻撃することは反イスラーム的である。4. テヘリークは、シャリーア法施行のための方法は、相互の話し合いであることを宣言する。5. 平和を回復し、人々が平和な正確をするために、政府との協力が必要である。6. テヘリークは北西州政府に全面的協力し、平和や安全、人々の財産を保護するために尽力する(後略)。

hoonSufi commits himself to peace; six-point agreement inked with defunct group
Khalid Kheshgi & Delawar Jan、PESHAWAR


■パキスタン兵、国連職員救出の際死亡[080421 AFP]

月曜日に、部族地帯で誘拐された国連職員2人を救出するためにパキスタン軍が出動し、兵士1人が死亡した。

ペシャワルからカイバル行政区のジャムルッドに向かっていたWorld Food Programme(WFP)の車が、武装した6人の男に襲撃されたと、地元政府関係者のラハート・ハーンが述べた。「職員2人が拉致され、山中に連れて行かれた。警察と準軍隊兵士が追跡し、ランディ・コタル地区のチェックポストのそばで衝突した」。

別の関係者によると、この衝突で兵士1人が死亡し、5人が負傷したという。国連関係者のアンジェリト・ベルムッツが、職員が拉致されたことを認めたが、無事に救出されたという。「職員2人が拉致されたが、地元政府関係者によると、無事救出されたようだ」。

hoonPakistani soldier killed rescuing UN workers: officials
PESHAWAR

■パキスタン、親タリバン責任者を釈放し和平協定を結ぶ[080421 AP]

パキスタンが、米軍と戦うために数千人の戦闘員を指揮してアフガニスタンで戦っていた親タリバン責任者を、月曜日に釈放した。関係者によると、彼の組織は州政府と和平協定を結んだ。

過激派宗教指導者のスーフィー・ムハンマドが、6ヵ条からなる協定にもとづき、政府に対する攻撃を中止したが、パキスタンにイスラーム法を施行するために、平和的な活動をすることが許されたと、パキスタン州政府報道官のファリドゥッラー・ハーンが述べた。

協定はムハンマドの部下と宗教指導者8人、州政府大臣3人を含む政府関係者4人との間で調印された。

ムハンマドの娘婿のモーラナ・ファズルッラーも協定に基づいて武器を放棄したかは、明らかではない。

ムハンマドは2002年に逮捕され、体調を崩したために、5ヵ月前にペシャワルの病院に移送された。

ペシャワル刑務所の副責任者のアジュマル・ハーンによると、政府が月曜日に「スーフィー・ムハンマドを釈放する命令を出し、それを彼に伝えた」と述べた。その直後、ムハンマドが警察にエスコートされ、黒いターバンを巻いた追随者に付き添われて刑務所を出たという。

ムハンマドはテヘリーク・ニファジ・シャリーア・ムハンマド(イスラーム法施行運動)を創設し、数千人のボランティアを従えてアフガニスタンに渡り、米軍と戦った。

彼の娘婿のファズルッラーが去年スワートを占拠し、パキスタン軍と戦った(中略)。

軍報道官のアサール・アッバスが、ムハンマドを釈放するという政府の決議には、軍は関与していないと述べた。スワートは90%秩序を回復したが、ときおり武装勢力の隠れ家を捜索しているという。

また月曜日に最高裁判所は、国会議員は学士号を所有しなければならないという法律を廃止し、故ブット女史の夫が首相になれる道を作った。(中略)故ブット女史の夫のアシーフ・アリ・ザルダリは、6月の国会選挙に立候補する意思を匂わせた。ザルダリは学士号を持っていると主張しているが、どのようなものなのかは、明らかではない(後略)。

ohPakistan frees pro-Taliban leader and announces peace accord
RIAZ KHAN、PESHAWAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.