【2008年7月14日〜 7月20日】


■同盟軍、「アフガン警察を空爆」[080720 BBC]

国際軍が関わる出来事で、少なくともアフガン人警察官と一般市民13人が死亡したと、関係者が述べた。

同盟軍がファラー州で空爆を実施し、誤ってアフガン人警察官4人と一般市民5人を殺害した。さらにNATO主導のISAF軍によると、パクティア州で一般市民少なくとも4人を、誤って殺害してしまったという。

(中略)『BBC』のマーティン・ペイシェンスによると、日曜日にファラ州で戦闘があった時間帯はまだ暗く、かなり混乱があったようだという。警察がアフガン国軍と外国軍からなる車列をタリバンのものと勘違いし、誤って発砲した。外国軍は、自分たちが来ることを警察に伝えていなかったという。銃撃音を聞いて、地元民が警察官に協力するために外に出て来た。

パクティア州では、ISAF軍が迫撃砲を発射したところ誤った目標に命中し、一般市民が最大7人死亡したという(後略)。

hoonCoalition 'bombs Afghan police'

■パキスタン軍、北西部で武装勢力15人殺害[080720 AFP]

パキスタン軍と戦闘ヘリコプターが、タリバン系武装勢力15人を殺害し、60人を逮捕。アフガニスタンとの国境近くのパキスタン北西部から、武装勢力を排除しようとしている。

水曜日に政府はハングで作戦を行なった(中略)。「作戦を実施している。現在のところ、武装勢力15人を殺害した。60人が逮捕された」と、軍報道官のアサール・アッバスが述べた。

「我々の兵士5人が負傷した」と述べ、武装勢力たちを谷から追い払い、今度は山中を攻撃しているという。

(中略)軍はハング西部のトラ・ワライ地区にいる武装勢力に対して大砲を用いて攻撃した(後略)。

hoonPakistan troops kill 15 militants in northwest
PESHAWAR

■タリバン司令官と部下、モーマンドで殺害される[080720 News]

土曜日にオマル・ハリッドが率いるタリバン武装勢力がモーマンドで、ライバル組織の中心人物シャー・ハリッドと部下のカリ・オバイドゥッラーを殺害し、仲間120人を拘束した。

両陣営はモーマンドでここ3日間戦いを続け、犠牲者が出ている。テヘリーケ・タリバンの報道官モーラビ・オマルによると、約100人ほどの犠牲者が出たという。しかしモーマンド政府関係者は、15人の遺体が発見されたと述べている。

警察は戦闘を止めることができないでいる。また政府関係者も、現場に入ることができない。

シャー・ハリッドは、ペシャワル郊外のラシーン・ガーヒ町の出身で、サラフィ・タリバンの有名な戦闘員だ。彼はモーマンド行政区のフウェーゾで、訓練所を運営する。

モーラビ・オマル報道官は、オマル・ハリッドはアフガンタリバンの仲介で停戦協定を結んだのに、協定に従ってシャー・ハリッドの部下を解放しなかったとして、オマル・ハリッドを非難した。

バイトゥッラー・マフスードは、オマル・ハリドが無実のタリバン戦闘員を殺害したために、彼に対する処罰をシューラで話し合うという。金曜日に両組織は、重火器を用いて衝突した。

シャー・ハリッドの組織は政府寄りと見られているが、オマル・ハリッド司令官と方針に関して仲違いし、その後衝突した。目撃者によると、オマル・ハリッドの戦闘員200人が金曜日の午後に、フウェーゾ地域のアシュラファバードにあるシャー・ハリッドの訓練所を襲撃した。

3時間にわたる戦闘の末、オマル・ハリッドが訓練所を破壊して、関係者たちを殺害または負傷させた。オマル・ハリッド側にも犠牲者が出たが、その数は公表されていない。シャー・ハリッドと部下のカリ・オバイドゥッラーと戦闘員25人が殺害された。

hoonTaliban commander, deputy killed in Mohmand
Mushtaq Yusufzai、GHALANAI/PESHAWAR

■軍、ハングを制御[080720 News]

パキスタン軍が武装勢力に対する作戦を開始して4日目、ハングのほとんどの地域を統制した。

オラクザイ行政区で開催されているジルガは、この地域に「平行政府」を許さず、ならず者を匿わないことを政府に約束した。また武装勢力たちには政府の学校や政府の建物を攻撃させないと、約束した(中略)。

ザルガリでは土曜日、戦闘はなかった。ハングに敷かれていた戒厳令は2時間だけ解除された。ドアパにも戒厳令が出されていたが、車の動きが戻ってきている。

国務省は、目的は達成されたため、近々作戦を終了すると述べた(中略)。

関係者は、武装勢力司令官のアブドゥル・ハキームがどこで拘束されているかという質問に対しては、黙秘した。

ハングのタリバンは、司令官と部下の6人が逮捕されたことで激怒し、報復のためにドアパ警察署を襲撃して、州警察責任者を含む国境警察官17人を殺害している。

(中略)武装勢力によって拉致された治安関係者や政府関係者の数についての情報は、明らかにされていない。タリバン側は49人を捕虜にしていると主張し、作戦を中止しなければ毎日1人ずつ殺害していくと脅迫した(後略)。

hoonArmy takes control of Hangu
Javed Aziz Khan & Saiful Islam、PESHAWAR

■アフガンの武力沙汰、NATO軍兵士を含む14人死亡[080719 AP]

土曜日に、NATO軍のための補給物資を運んでいた車列を襲撃したタリバンとアフガン軍が衝突して、武装勢力9人が殺害されたと関係者が述べた。これとは別に、道路脇に仕掛けられた爆弾で、NATO軍兵士1人と警察官4人が死亡した。

(中略)武装勢力が、ザーブル州のNATO軍主導軍のための補給物資を搭載した車列を襲撃し、その後の戦闘で武装勢力が殺害されたと、州警察関係者のハーン・ムハンマドが述べた。

カンダハルではマイワンド地区をパトロールしていた警察の車が、道路脇に仕掛けられた爆弾で爆発、4人が死亡した。またカンダハルのパンジャワイ地区でもNATO軍車列が爆発され、NATO軍兵士1人が死亡した。兵士の国籍は明らかにされていないが、この地域にいるのはカナダ軍である(後略)。

hoonAfghan violence kills 14, including NATO soldier
NOOR KHAN、KANDAHAR

■パキスタンとアメリカ、国境の爆撃で食い違い[080719 AP]

アフガニスタンとの国境に設置された前哨基地にいたパキスタン軍兵士11人が米軍の爆撃で死亡した出来事に関して、パキスタンとアメリカの捜査官たちの意見が食い違った。

(中略)米軍関係者によると、モーマンド行政区の国境ポスト近くで武装勢力と衝突し、爆弾数十発以上を戦闘機から投下したと述べた。犠牲者に哀悼の意を表しながらも、正当防衛だったと主張している。

しかし、パキスタン軍報道官のアサール・アッバス少将は、事件に関する見解は一致しなかったと述べた。「我々の捜査からは、別の事実が明らかになった」。事実に関してはなおその内容の正確を期するために極秘だというが、空爆は正当防衛ではないと主張する。「我々の捜査では、こちら側からの攻撃はなかった」。「国境ポストにいた準軍隊兵士たちはアフガニスタン側に、1発の銃弾も発射していない。我々が空爆されたことは、まったく遺憾だ」。

またアッバスは、米軍が基地の位置を把握していなかったという新聞の報告を否定した。パキスタン側のすべての検問所はアフガニスタンにいる米軍主導軍に、少なくとも2003年以来3回、情報を伝えたという。「同盟軍には、検問所の位置の印のついた地図さえ、手渡したことがある」。

『ニューヨーク・タイムズ』紙が水曜日、米関係者の話として、基地の正確な位置がデータベースに記載されていなかったために、味方を攻撃してしまったと報告した(後略)。

hoonPakistan, US at odds over border bombing
STEPHEN GRAHAM、ISLAMABAD

■タリバン、捕虜を殺害すると脅迫[080719 New York Times]

パキスタン人タリバンが、警察官や準軍隊兵士、銀行員などさえもを捕虜にして、政府が先週逮捕した仲間を釈放しなければ殺害すると脅迫している。

(中略)パキスタンの武装勢力たちが、ハングのようなパキスタンの居住区にまで勢力を拡大していることに対処するために、警察が土曜日に、ビックアップ・トラックに乗っていた12人の武装勢力を逮捕した。

これに報復するために、タリバンは政府関係者たちを拉致し、どこかに監禁している。タリバンによると49人の捕虜がいると主張しているが、政府は29人だと言っている。

偶然にも逮捕されたのが、バイトゥッラー・マフスードの部下の有名な司令官ラフィウッディンであったために、武装勢力たちは仲間を取り戻すことにやっきになっていると、州警察のナヴィード・ハーンが述べた。タリバンはラフィウッディンを釈放させるために、さまざまな要求を出して来た。「つまり彼らにとっては重大事だということが明らかになった」。

もう1人の逮捕者は、アンワルという名前の男である。彼はマフスード氏の組織の立ち上げメンバーである18人の中心人物のうちの1人で、最も人気のあるメンバーだという。アンワルは、マフスード氏に大事にされている戦闘員で、2004年以来、彼と行動を共にしていると、ある諜報組織関係者が述べた。

パキスタン人タリバンの報道官、モーラビ・オマルによると、タリバンは捕虜たちの運命を決定する前に、政府側の接触を待っているという。「結果が出なければ、殺し始める」。

オマル氏は、ラフィウッディンはハングのカーニ・マドラッサの「宗教学者」だという。「彼は戦闘員ではない」。「だから彼を返してほしい」。またオマル氏は、州政府の解散を求めている。政府が5日以内に解散しなければ、タリバンは「組織的な行動」を開始するという。

(中略)今回のハングにおける軍とタリバンの戦いは、先月実施されたカイバル行政区における準軍隊の作戦と比べると、かなり緊迫している。カイバル行政区の作戦はテレビでさんざん放映されたが、警告がかなり前から出されていたので、軍が入ったときには武装勢力はすでに奥地に逃げ込んでいた。

さらに僻地のハングには、テレビもジャーナリストも地域に入ることを禁じられている。

軍報道官のアサール・アッバスが金曜日、州政府は「ハングからタリバンを一掃するために」1連隊(700人)をハングに派遣するように要求したと述べた。

ハングの地元ジャーナリストのムニール・バンガシュが、軍と準軍隊はタリバンをハング北部のザルガリ、シナ・ワリ、シュムスッディン・バーンダから追い払ったと述べた。

水曜日から始まった3日間の戦闘で、タリバン13人が死亡した。先週武装勢力は準軍隊を襲撃し、兵士17人を殺害した。地域の住民は戦闘を恐れて、避難している。

今週の初め、シュナ・ワリの城塞に駐屯していた国境警察官たちは、武装勢力に襲撃されたために持ち場を放棄して逃走した。城塞の中に侵入してきた武装勢力は武器を奪い、その後、城を爆破した。

金曜日にはハングとオラクザイの間のヤクホ・カンドで、国境警察隊とタリバンとの間で戦闘があった。国境警察隊たちは、オラクザイにも入ろうとしている。ここにはマフスード氏の副司令官のハキムッラーが、マドラッサ30校を仕切り、アフガニスタンで戦うジハード戦闘員を養成しているという。

これらのマドラッサの1つでは、圧力釜に爆発物を仕掛ける方法を教え、アフガニスタン南部にいる同盟軍に対する武器として使用している。

政府はタリバンに対してこれまで以上に積極的に取り締まっているように見えるが、再び不完全になってしまう恐れがあると、ある関係者は語る。「部族地帯の社会では、絶対的な権力に人気がある。しかし今のところ、国家は人々が望んでいるような権力にはなっていない。したがって一般民たちは、事の成り行きを見守っている状態だ」(後略)。

garrTaliban Threaten to Kill Officials Held Hostage
PIR ZUBAIR SHAH and JANE PERLEZ、PESHAWAR

■モーマンドで2つの武装勢力が衝突、50人死亡[080719 News]

2人のアフガン人タリバン司令官の仲介により和平協定が締結されていたにもかかわらず、金曜日に2つの武装勢力が血なまぐさい戦闘を繰り広げ、モーマンド行政区内で50人が死亡、数十人が負傷した。

またモーマンド行政区のテヘリーケ・タリバン・パキスタン(TTP)司令官のアブドゥル・ワリ別名オマル・ハリッドが、ライバル組織司令官のシャー・ハリッドと戦闘員120人を捕まえたと主張した。男たちはモーマンド行政区のフウェーゾ地区出身の戦闘員である。

2つのライバル組織、バイトゥッラー・マフスードが率いるTTPと親政府系と考えられているシャー・ハリッド司令官は、ここ3日間、モーマンド行政区の支配権を巡って戦って来た。

両組織はそれぞれ訓練所を設営し、道路にチェックポストを設けている。戦闘が続いたために2人のアフガン人タリバン幹部司令官、ウスタッド・ムハンマド・ヤシールとモーラビ・サドレ・アッザームが仲介し、木曜日の夜に停戦協定が結ばれた。

しかし情報源によると、オマル・ハリッドの配下の幹部司令官であるカリ・シャキールが、シャー・ハリッドの拠点と見られているフウェーゾ町に入ろうとしたところ、シャー・ハリッド側の戦闘員に攻撃されたために、金曜日の朝から再び戦闘が再開した。

ペシャワルのミチュニ町出身のカリ・シャキールは負傷し、彼が乗っていた車は破壊された。そのためにオマル・ハリッドの戦闘員たちが激怒して、戦闘員数百人がシャー・ハリッドの部下が集っていたアシュラファバードの民家に押し掛けた。

激しい戦闘となり、洗練された武器が使用された。両側とも多数の犠牲死者を出したが、結果的にオマル・ハリッドの戦闘員たちが家を占拠して、シャー・ハリッドの部下が捕虜となった。

午後になってオマル・ハリッドの戦闘員がフウェーゾにあるシャー・ハリッドの大きな訓練所を襲撃した。当時100人ほどがこの訓練所にいたと言われる。オマル・ハリッドの戦闘員たちは重火器や爆発物、迫撃砲やロケット弾を使用。またバジョールやカイバル、南ワジリスタンにいるゲスト戦闘員たちにも呼びかけて、一緒にシャー・ハリッドのグループを攻撃した。

両側とも多数の犠牲者を出したが、現在の所、シャー・ハリッド側の犠牲者が多く、50人ほどが死亡したといわれる(中略)。住民たちは衝突が始まると、町から避難した。またシャー・ハリッドとともに、戦闘員120人を捕虜にしたと述べた。

シャー・ハリッドはこれまでムジャヒディンと戦い、仲間多数を殺害しているために、ジルガで彼の処罰について話し合っているという。

いっぽうでアフガンタリバン側の情報源によると、両組織ともタリバンのジルガに参加して、今後は平和的に生活することを約束していたという。アフガンタリバン報道官だというウスタッド・ヤシールとモーラビ・サドレ・アッザーム(元ナンガルハル州知事)は、両組織とも今後戦わないことを約束したために、アフガニスタンに帰っていた。両サイドが再び戦闘を開始したので、驚いているという。

hoon50 killed as two militant groups clash in Mohmand
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■フランス人援助活動家2人、アフガニスタンで拉致[080718 AFP]

アフガニスタンでフランス人援助活動家2人が拉致されたと、Action Against Hunger(Action Contre la Faim - ACF)が発表した。「ACFが知る範囲では、2人はまだ生きている」という。

銃を持った男たちが、警備員の元から2人を拉致したという。「銃を持った男たちが警備員を縛り上げて、ゲストハウス内に入った。家にいた2人を拉致して、何台かの車に分乗して逃げた」(後略)。

hoonTwo French aid workers taken hostage in Afghanistan: NGO
PARIS

■パキスタンの衝突で「武装勢力死亡」[080718 BBC]

アフガニスタンとの国境沿いで軍事作戦が実施され、親タリバン系武装勢力10人が殺害されたとパキスタン陸軍が発表した。ハングから抵抗勢力を一掃しようとする作戦で、兵士5人も負傷したという。

作戦は、武装勢力に拉致された捕虜20人の解放のための話し合いが決裂したあと、開始した(中略)。

土曜日には、武装勢力たちがザルガリ地区を襲撃して、国境警察官15人を殺害している。

アサール・アッバス軍報道官によると、ヘリコプター戦闘機に援護された軍がザルガリから武装勢力を追い払い、今は「後始末」をしているという。武装勢力たちは近くのオラクザイ行政区に逃げた。

住民によると、水曜日から砲撃やヘリコプター戦闘機の攻撃が開始したという。

木曜日にオラクザイのタリバン報道官、モーラビ・ハイダルが、作戦を即座に中止しなければ、捕虜の首を斬り始めると述べた。タリバンによると、50人以上の捕虜がいるという。政府は関係者が拉致されたことを認めたが、その数については語っていない。

hoon'Militants die' in Pakistan clash

■米軍爆撃で、「数十人死亡」[080717 BBC]

ヘラート州を米軍が空爆し、アフガン一般市民数十人が死亡したと、部族民長老が述べた。シンダンド地区で死亡した犠牲者の中には、重要な部族民長老も含まれていたという。

NATO報道官は、武装勢力多数を殺害したが、一般市民の犠牲者についての報告はないと発表した。

これに先立ち米軍は、隣の州で実施した空爆で、一般市民8人が死亡したことを認めた。

部族民長老が、シンダンド地区の戦闘により、ゼルコー谷で数十人の犠牲者が発生したと述べた。深夜からの空爆で、一般市民多数が殺害されたという。

シンダンドの地元警察責任者によると、非常に影響力のある部族民長老であるハッジ・ナスルッラー・ハーンと他の3人の男たちが狙われて殺害され、一般市民4人が死亡したという。

NATO軍報道官は、パルマンガン村で作戦が実施されたことを認めたが、「武装勢力多数が殺害されて作戦が成功したと思われる。一般市民の犠牲者はいない」と述べた。

これまでもザルコー谷では何度か作戦が実施され、米軍は去年も空爆で一般市民を殺害している。生き延びた地元民によると、米軍が家宅捜索をして女性の部屋に踏み込んだために、この地域の部族の掟に反するとして抵抗したという。シンダンドはイランに近い部族地帯で、密輸をはじめ、部族民とタリバンとの絆があるとされている。

これとは別にファラー州では、米軍がベクワ地区を空爆して一般市民8人が犠牲になったと述べた。

声明によると、火曜日に通常のパトロールをしていたところ、民家から発砲されたために応戦し、空から敵の位置を攻撃したという。「民家が直撃を受け、一般市民8人が死亡、2人が負傷した。同盟軍は非戦闘員を意図的に攻撃しない。抵抗勢力の行ないの結果、一般市民を殺害・負傷したことに対して遺憾に思う」。

garrUS Afghan bombing 'kills dozens'
Alastair Leithead、Kabul

■特殊部隊、タリバン・リーダーを殺害。抵抗勢力に大きな打撃[090717 Guardian]

アフガニスタンの英軍特殊部隊が、アフガニスタン南部の銃撃戦で重要なタリバン指導者を殺害したと、国防省の情報源が昨日発表した。

ビスムッラーという名前で知られているタリバン指導者が、土曜日にヘルマンドのナウ・ザードで殺害された。英軍によると、抵抗勢力の指揮系統に、大きな打撃を与えたという。

ビスムッラーは、ここ2週間の間に殺害された2人目の重要なタリバン司令官である。15日前には、「タリバン幹部工作員」といわれるサディクッラーが、アバッチ攻撃ヘリコプターからのミサイル攻撃で死亡している。

ビスムッラーの死は、「同盟軍に対する作戦能力、特に即席爆弾を使った作戦などに、大きな打撃となるだろう(後略)」。

hoonAfghanistan: Special forces kill Taliban leader in 'critical blow' to insurgency
Richard Norton-Taylor

■アフガニスタンで誘拐されたドイツ人、死亡している可能性大[080716 AFP]

アフガニスタン西部で7ヵ月前に拉致されたドイツ人が、犯人が要求していた身代金が支払われなかったために殺害された可能性があると、警察が発表した。

42歳の大工のヘラルド・クレベールが、昨年12月の中頃にヘラートで何者かに拉致された。「入手した情報によると、ドイツ人は身代金が支払われなかったために殺害された可能性がある」と、アフガニスタン西部の警察責任者のアキラムディン・ヤワールが述べた。「警察が遺体を探し出そうとしている」。

クレベールは2001〜2004年の間にヘラートで人道支援の活動をしていたが、その後もアフガニスタンに留まっていた。ヘラートの外務省関係者が、治安組織の情報によると、クレベールは死亡したという。

諜報組織関係者が水曜日に、月曜日に拉致されたトルコ人2人に関して話し合いを行なったが、拉致に関してはっきりしたことがわかっていない。

政府は2ヵ月前に、アフガン人女性と結婚したクレベールは病気だと発表していた。

またドイツの検察官が12月に、クレベールは母国で犯したコンピュータ詐欺の容疑で逮捕状が出されたと発表した。

hoonGerman kidnapped in Afghanistan may have been killed: police
HERAT

■パキスタン軍、武装勢力を攻撃[080716 BBC]

パキスタン軍が、国境地帯近くの親タリバン系武装勢力に対して、作戦を実施した。

地元関係によると、今回のハングの攻撃で一般市民7人が負傷した。武装勢力が治安部隊関係者や政府関係者を捕虜にしているために、作戦が行なわれたという。数週間前に武装勢力数人が逮捕されて以来、ハングでは緊張が高まっている。仲間の釈放のために、バイトゥッラー・マフスードは、政府関係者や兵士を拉致した。

関係者によると、ハングのナルヤーブとザルガリ地域にいる武装勢力の拠点が、戦車や大砲で攻撃された。軍関係者によると、これまでタリバンが占拠していた地域の一部を奪回したという。

地元政府が、一般市民に避難を呼びかけた後、作戦が開始された。目撃者によると、砲弾や迫撃砲が民家や店舗に命中し、女性を含む一般市民が負傷した。

武装勢力報道官のモーラビ・ハイダルが、武装勢力は前日放棄した準軍隊の城塞を再び占拠したという。また政府は部族民長老の許可なく作戦を実施したと、政府を非難した。

hoonPakistan troops shell militants
Haroon Rashid、Islamabad

■米軍、攻撃のあと基地から撤退[080716 AP]

アフガニスタン東部の僻地にある前哨基地が武装勢力に襲撃されて米兵9人が死亡したあと、米軍とアフガン軍は基地から撤退したと、関係者が水曜日に述べた。

数人の警察官が、ヌーリスタン州ワナット村の政府関係の建物を守るために後に残されたが、武装勢力たちはをすぐにこの地域を占拠したという。

地域を再び制御するために関係者50人ほどが派遣されたと、州警察関係者のザーラム・ファルークが述べた。

(中略)NATO軍によると、パキスタンとの国境近くにあるこの基地は無人になったことを認めたが、国際軍とアフガン軍は「パトロールなどの方法で自分たちの存在を強く主張している」と述べた。

(中略)ヌーリスタン州知事報道官のオマル・サミが、米軍とアフガン軍が火曜日の午後、基地から撤退したと述べた。地区の知事も一緒に連れて行かれたという。

これとは別に、各地で自爆や戦闘があり、タリバン武装勢力12人と一般市民1人が各地で死亡した。

カンダハル知事によると、カクレーズで武装勢力8人が死亡した。約250人の戦闘員を統率していた地域のタリバン司令官ムッラー・マフムードが、犠牲者の中に含まれている。

警察によると、ラシュカル・ガーで自爆犯が警察のパトロール隊を襲撃し、一般市民1人が死亡、6人が負傷した。

パクティア州では水曜日の早朝、補給トラックを襲撃しようとしていた武装勢力4人が、空爆で死亡した。

hoonUS troops pull out of Afghan base after attack
AMIR SHAH

■パキスタンのポスト、アメリカの記録に記載なし[080716 New York Times]

先月米軍の空爆でパキスタンの準軍隊兵士11人が殺害されたが、アメリカのデーターベースにボーダーポストの場所が正確に記載されていたら、仲間の軍隊を攻撃するような事故を防ぐことができたはずだったと、アメリカとパキスタンの関係者が述べた。

アフガニスタンとの国境に設置されたポストがデーターベースに正確に記載されていたら、米軍が空爆を要請した際に警告が発せられたはずだったという。

殺害されたパキスタン軍兵士は、明らかにパキスタン側のボーダーポストの中か、近くの避難壕の中にいた。アフガン側で攻撃してからパキスタン側に避難した抵抗勢力たちと混じっていた可能性もあると、ある関係者が述べた。

(中略)アメリカ側はパキスタン人が死亡したことに対して哀悼の意を表したが、自分たちは正確に標的を攻撃したと述べ、米軍主導軍の小隊を守るための正当防衛だったと主張、パキスタンの連絡官も空爆を認めていたと語っている(後略)。

hoonPakistan Post Was Not in U.S. Records
ERIC SCHMITT、WASHINGTON

■アフガン軍とNATO軍、パキスタン領内を攻撃[080716 Reuters]

アフガニスタンにいるNATO軍が、パキスタン側からロケット弾で攻撃を受けた後に大砲や戦闘ヘリコプターでパキスタン領内を攻撃したと、水曜日に同盟軍が発表した。

パキスタン側からの攻撃で、アフガニスタン東部では戦闘が激化しており、パキスタン軍と武装勢力たちが部族地帯で停戦協定を結んだためだと、NATO軍は非難している。

NATOのISAF軍が、「7月15日にパキスタンにいる武装勢力からロケット弾の攻撃を受けた」と発表した。「隊はロケット弾が発射されている場所(建物)を特定し、防衛のためにヘリコプターや大砲を用いてパキスタン領内を攻撃した」。

ロケット弾の攻撃でアフガン軍兵士9人が負傷したために、ISAF軍はすぐに報復したという。ISAF軍とパキスタン軍は「作戦に協力した。パキスタン軍は、パキスタン側からの攻撃が続いた場合、捜索の協力に同意した」。

(中略)NATO軍はパキスタン領内に侵攻する意思はないと表明している。「NATO軍によるパキスタン領内の侵攻はない。計画もない」と、NATO軍報道官のジェームス・アパスライが述べた。

hoonAfghan NATO force hits targets inside Pakistan
Jonathon Burch、KABUL

■ムルタンでアルカイダ幹部工作員逮捕[080716 Daily Times]

治安組織関係者によると、月曜日にムルタンで、アルカイダ幹部工作員と部下の2人が逮捕された。治安組織関係者が、アブダリー・ロードに面した、ニール・ワリ工場跡から、3人のテロリストを逮捕した。

関係者によると、逮捕者はタンザニア国籍のムハンマド・アル・ミスリと、アンワル・ムアウィーア、ムハンマド・シャヒッドだという。アル・ミスリの逮捕は、タリバンの元国防大臣のムッラー・オバイドゥッラー・アフンドに次ぐ大物逮捕だという。

関係者によると、アル・ミスリは、アルカイダ最高幹部たちに近い関係にあり、ラール・マスジッド事件の後に続いたさまざまな自爆攻撃の首謀者だという。現在までの取り調べで、アル・マスリは英語、ペルシア語、アラビア語、パシュトゥ語、ウルドゥー語の5つの言語に長けている。またアンワルはアボタバードの出身で、ラシュカレ・ジャングヴィに属する。シャヒッドも同じ組織のメンバーで、ムルタンの住民だという。3人はここ1週間の間、この工場に隠れていた。

hoonTop Qaeda operative held in Multan
Shahnawaz Khan、LAHORE

■タリバン、「パキスタン法廷」を設置[080715 BBC]

パキスタン北西部のモーマンド地域のタリバン武装勢力が、イスラーム法廷を設置した。この地域を4つの地域に分け、それぞれに裁判官が2人と裁判所が設置されたという。タリバンはこれまでは「移動法廷」を使用して、犯罪や財産問題を裁いてきた。固定した裁判所や裁判官はいなかった。

裁判所が設置されたことで、この地域には中央政府や地元政府の権限がなくなったことが証明されたと主張している。「8人の裁判官が、それぞれ2人ずつ各地に派遣される。さらに最高裁判官が設置され、控訴ができるようになる」と、モーマンド地域のタリバン報道官が述べた。モーマンドの政府関係者がこの主張を認め、タリバンが声明を発表した翌日から裁判所が機能していると述べた。

一方パキスタン・タリバン運動(PTM)報道官のモーラビ・オマルが語ったところによると、同じようなタリバン法廷がすでにバジョールでも機能している。「バジョールでは地元の宗教学者20人が、毎日数十件の判決を出し、司法システムがすでに完備された」。

PTMは残りのファタ地域でも、移動法廷を運営している。土地問題から家族間の問題、借金問題など、裁判は多義に渡る。

これらは、政府にとっては屈辱といえよう。タリバンはこれまで道徳に反したり犯罪、スパイ行為を犯したとして、残虐な刑を施行している(中略)。

いっぽうハングでは、タリバンとの間の緊張が高まっている。武装勢力は兵士20人を拉致して、7月5日にハングの近くにあるドアバで逮捕された仲間4人の釈放と引き換えにすると主張している。

hoonTaleban set up 'Pakistan courts'
M Ilyas Khan、Islamabad

■タリバン、NATO軍基地を襲撃[080715 New York Times]

日曜日に、パキスタンとの国境近くにあるアメリカが管理している前哨基地を攻撃したタリバンは、約200人ほどいたと言われ、何人かがNATO軍の敷地に入り込み、中にいた兵士たちの虚をついた。用意周到な攻撃だったという。

攻撃者たちは4時間にわたる戦いで追い払われ、多数の犠牲者を出す羽目になったが、彼らのしたことは深刻だ。基地と近くの監視ポストには、たった45人の米兵と25人のアフガン兵しかいなかったという。

米兵9人が死亡し15人が負傷したということは、5人に1人の米兵が殺害され、半分が負傷したことになる。アフガン兵4人も負傷した。

関係者によると、米軍とアフガン軍は1週間前に急ごしらえの基地を建設し始めたばかりで、まだすべてが整っていなかったという。自分たちの車を防御壁として使っている場所もあったという。

抵抗勢力たちは攻撃しやすいことを察知して、夜明け前、2方向から攻撃してきたという。抵抗勢力たちがアフガニスタンにある36の前哨基地に入り込んだのは、初めてのことである。

クナール州西部にあるこの基地に兵士が70人しかいなかったとい宇治実は、最初に『ロセンジェルス・タイムズ』が報道した。米兵とアフガン兵は、抵抗勢力たちが基地から数ヤードしか離れていない場所に建つ民家やモスクから、銃弾や手榴弾、迫撃砲などで攻撃された。さらに暗闇の中で、畑を横切って男たらが近くの監視ポストになだれ込んだ。ここで多くの犠牲者が出たという。

米軍の戦闘機や戦闘ヘリコプター、長距離砲弾がすぐに使用され、抵抗勢力に報復した。しかし、抵抗勢力たちはすでに基地の中にまで入り込み、基地の周りにはりめぐされた塀の中にも遺体があった。

これまでは、タリバンが自分たちよりも武装した軍に突撃してくることはほとんどなく、自爆やヒット・エンド・ラン攻撃を仕掛けてくるだけだった。今回の攻撃は、大胆だった。

米軍関係者によると、攻撃は日曜日の朝4時半頃に開始された。戦闘員たちが夜間にワナット村に入り込み、村人たちに基地の西と南西部にたき火をたくように命令した。

ちょうど同じころ、他のグループが第2の攻撃を開始した。東部から監視ポストを攻撃し、中にはさらに数ヤード離れた基地本体の内部にまで入り込んだ。

米軍地上司令官はすぐに大砲とB1爆撃機、そしてリモートコントロールで動く無人偵察機を呼び、ヘルファイア・ミサイルを抵抗勢力に撃ち込んだ。この攻撃で村の民家多数が破壊されたが、村人たちはすでに避難していたために、犠牲者はいなかった。

抵抗勢力たちは、数ヵ月前からこの地域に入り込んでいた。ラシュカレ・トイバのような、これまでカシミールで戦っていたパキスタン人過激派もいたという。

米兵とアフガン兵は、数日前にワナの基地に移動したばかりだった。これまではもう少し谷の高い位置にある別の基地にいたが、ここが繰り返し抵抗勢力に攻撃されていたために、移動して来た。「タリバンが一度にこんなに集ったことに驚いた」と、元ヌーリスタン知事のヌーリスターニが言った。

この地域では、7月4日に一晩市民が米軍の爆撃で死亡したために、地元の人間も加勢してい多可能性があるという。「空爆で人々は憤慨していた」。「同じ地域で攻撃があった。空爆された現場は、基地から1キロしか離れていなかった」。

ヌーリスターニはこの空爆を強く非難し、22人の犠牲者が出たと述べた。州警察長官が、17人が死亡したことを認めた。米軍は、戦闘機は抵抗勢力の車を攻撃したと主張し、現在捜査中だという。ヌーリスターニは非難声明を出した直後、更迭されている。

彼によると、ヌーリスタンとクナール北部は不安定で、抵抗勢力たちはパキスタンからヌーリスタンを通って、ワナットまでの60マイルを自由に行き来できるという。「人材も武器も車も持ってこれる」。

地元の人々と警察は、ヌーリスタンのバルゼ・マタールで抵抗勢力と戦っているが、中央政府からの協力は何もないと不満を表わす。

NATO関係者は月曜日の攻撃については、その後の情報を何も提供していない。「月曜日の夜は静かだった」。「抵抗勢力たちは、追い払った」。

hoonTaliban Breached NATO Base in Deadly Clash
By CARLOTTA GALL and ERIC SCHMITT

■武装勢力、ハング近くき城塞を襲撃[080715 News]

ハングではタリバンと政府との間の緊張が固まっているが、バイトゥッラー・マフスードが率いる武装勢力が月曜日、ゼルガリにあるイギリス時代のシャンワライ城を襲撃し、駐屯していた国境警察隊員を捕虜にしたあと、城に放火した。

また治安部隊が大砲や迫撃砲で武装勢力の隠れ家を攻撃したが、タリバン側の犠牲者についての報告はない。ハングの政府関係者によると、タリバン数十人がザルガリ近くの城塞を襲撃し、治安部隊関係者の武器を奪ったという。

当時、国境警察隊員25人が城にいた。抵抗勢力たちは城を占拠したあと、兵士たちに投降すれば危害は加えないと述べた。国境警察隊員たちは抵抗せず、投降した。

その後武装勢力たちは城内に入り、武器を押収した。さらに城を爆破してどこかに撤退した。

(中略)いっぽうである関係者が、当時城には兵士が5人しかいなかったと述べた。以前は20〜25人が城にいたが、そのなかの15人がすでに殺害され、5人しか残っていなかったという。また城は前哨基地で、軍の基地ではないという。

皮肉なことに、この地域に重火器を持ったパキスタン陸軍や準軍隊が多数いるにもかかわらず、武装勢力が城に放火しても止めようとする者はいなかった。また30人からなるジルガが結成され、軍とタリバンとの間で和平協定を結ばせようとしているが、うまくいっていない(後略)。

hoonMilitants storm fort near Hangu
Mushtaq Yusufzai & Saiful Islam、PESHAWAR/HANGU

■米軍基地攻撃は不吉なメッセージ[080714 AP]

アフガニスタン東部の米軍前哨基地に対する攻撃で米兵9人が死亡した事件で、米軍が果たしてイスラーム原理主義者たちの取り締まりに成功しているか、また地元民を味方につけているのか、怪しくなった。

日曜日の早朝暗闇の中で、戦闘員約200人ができたばかりの基地を包囲した。中にいた兵士たちは、そのことに全く気づいていなかったと、州警察責任者のムハンマド・カシーム・ジャンガルバーが述べた。

基地に隣接するワナット村の住民が、襲撃に協力したようだ。攻撃に先立ち地元の家族20人が避難し、他の部族民たちは「残って戦闘の間、武装勢力に協力した」という。

(中略)ワナットの襲撃は、「もはやアメリカは抵抗できない」という強いメッセージを、他の抵抗勢力に与える結果となってしまったと、先週カルザイ大統領に更迭されたタミーム・ヌーリスターニ元州知事が述べた。ヌーリスターニは、7月4日に同じ地域が米軍に空爆され、一般市民が殺害されたことで米軍を非難したために更迭された。

「襲撃者たちはヌーリスタン出身者だけでなく、他の地域からもきていた」とヌーリスターニが述べた。「タリバンだけでなく、パキスタンのラシュカレ・トイバ、ヒズビ・イスラミ、そしてカルザイ政権に不満な人々たちだった。最近の事件で不満を持っていた人々が、みんな集まった」。

今回の攻撃により−−米軍とNATO軍は、クナールで攻撃があったと述べているが、アフガン関係者は隣りのヌーリスタンだと主張−−最近の攻撃はこれまで以上に複雑になり、用意周到になってきているという米軍関係者の主張を裏付けることになった。

NATO関係者は、1時間続いた戦いの間、襲撃者たちはワナットの民家やモスクを利用したという。武装勢力たちは3日前にできたばかりの小さな基地を、機関銃やロケット推進手榴弾、迫撃砲で攻撃した。中には壁を乗り越えて中に入った者もいて、米兵9人を殺害、15人が負傷した。

他の米兵たちがなんとか攻撃者たちを追い払い、空からの援護を要請した。戦闘ヘリコプターが飛来して、抵抗勢力数十人を殺害、40人が負傷した(後略)。

hoonDeadly attack on US base sends worrying signal
FISNIK ABRASH、KABUL

■パキスタン、米軍の空爆を警戒[080714 BBC]

パキスタンの部族地帯を米軍が空爆していることにより、政府に対する一般民衆の支持が激減していると、ある関係者が述べた。北西辺境州知事のオワイス・ガニが、このような行為が続けば、政府が武装勢力と戦うことが不可能になってしまうと語る。

(中略)ガニには、最近米軍が部族地帯を頻繁に攻撃していることを「非常に憂慮」していると述べた。「一般民衆の感情や意見に悪影響を及ぼしている」。「一般民衆の支持が、何よりも必要なのに」。

(中略)これまでの報告によると、今年の初め、アメリカはパキスタンから限定的ではあるが、アルカイダ関係者を攻撃する許可を得ていたことがわかっている。しかし2月に新政府が樹立すると、これが中止された。憤慨した武装勢力の報復行為を恐れたからだ。部族地帯を米軍やパキスタン軍が攻撃したために自爆攻撃が頻発してしまったことから、これをなんとか食い止めたい。また軍事作戦を7年間続けたことで、この地域が原理主義化してタリバンに有利になり、政府の権限がなくなってしまった。

したがって政府は、政治的な話し合いと経済開発、そして限定的な軍事作戦により、その権限を回復させようとしている。

ワシントンは部族地帯で直接活動していることに関しては何も言及していないが、アメリカのメディアによると、この問題を真剣に検討しているという。

治安関係者によると、最近実施されたパキスタン国内に対する3回のミサイル攻撃は、パキスタンとの協力で実施されたものではない。今後はさらにミサイル攻撃が増える可能性もある。

ガニによると、国境地帯の監視を十分行なっていないのは、NATOとアフガン軍側だと指摘する。パキスタン側のチェックポストの数は、アフガニスタン側の10倍あるという。さらにパキスタンが国境に塀を設置すると申し出たのに、これを断わられたと述べた(後略)。

hoonfears over US air raids
Barbara Plett、Islamabad

■アフガニスタンの攻撃で米兵9人死亡[080714 AP]

武装した抵抗勢力100以上がロケット推進手榴弾や機関銃を持って、先週設営されたばかりの米軍基地を攻撃して米兵9人を殺害した。

日曜日の早朝、クナール州のワナット村が襲撃された。抵抗勢力は周囲の民家やモスクなどから発砲した。

たった3日前に設営された小さな基地を占拠するための、「用意周到の攻撃」だったと、NATO軍関係者が述べた。抵抗勢力の数は、2〜3百人を意味する「低い3桁の人数」だったという。抵抗勢力何人かが前哨基地内に入り込んだために犠牲者の数が増えたと、別の関係者が述べた。

攻撃されたあと米軍が武装勢力を追い払い、攻撃ヘリコプターが呼ばれた。戦闘で武装勢力40人以上が死亡したという。米軍兵士15人が負傷した。

(中略)これとは別に、ウルズガン州ではバイクに載った男が警察のパトロール隊の隣で自爆して、24人を殺害した。攻撃はデー・ラウッドの混雑した地域で起きた。警察官5人と一般市民19人が死亡し、30人が負傷した。

またヘルマンド州では、アフガン軍と米軍主導軍が武装勢力に襲撃され、その後の戦いで武装勢力40人が死亡した。武装勢力たちは土曜日にサンギンの近くにいた隊を攻撃した。2日間にわたった戦いで、ヘルマンド州にかかっ小さな橋がいくつかと、「敵のポート」が破壊されたという。

hoon9 Americans killed in attack in Afghanistan
JASON STRAZIUSO、Kabul

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.