【2008年8月11日〜 8月17日】


■スワートの作戦で武装勢力9人死亡[080817 News]

土曜日にスワート谷の武装勢力の隠れ家を大砲や戦闘ヘリコプターで攻撃し、9人を殺害したと陸軍関係者が述べた。

カーバルで発生した戦いで、治安部隊が武装勢力8人を逮捕した。「武装勢力9人を殺害し、作戦はまだ続いている」と、陸軍関係者が述べた。治安部隊が土曜日にスワート各地で作戦を実施し、さらに3人が死亡、28人が負傷した(後略)。

hoonNine militants killed in Swat operation
MINGORA

■バジョールでさらに21人死亡。今日にも地上戦か[080817 News]

戦闘ヘリコプターと砲撃により武装勢力18人が死亡したと報告されているが、バジョールでは今日にもタリバンに対する地上戦が開始される模様である。

軍幹部関係者によると、戦闘機による空からの攻撃で、多数の武装勢力が死亡した。「アフガニスタンとの国境近くの隠れ家に、逃げ込んだ」という。また軍関係者は、部族地帯における地上戦はいつでも開始できる状態であることを認めた。「掃討作戦を開始する正確なタイミングは言えないが、いつ開始してもおかしくない」。

国境警察隊やバジョール・レビの他に、パキスタン陸軍も掃討作戦に参加する。情報源によると、マラカンド行政区のバットヘーラの近くのアラングと、ロワー・ディールのティメルガラの近くのバラングから、掃討作戦を実施するという。情報源によると、タリバンの数はアラングとバラング地域には少ないためにここから作戦を開始し、彼らの根拠地であるアフガニスタンのクナールに沿ったマーモンドに追い込む。

パキスタン陸軍数百人が重火器や武器を装備し、既にバジョール本部のカールに到着した。またロワー・ディールのムンダにある国境警察隊のトール・グンダサイ城にも、兵士たちが集っている。掃討作戦が開始されたら、兵士たちはバジョールに向かう。

いっぽうでウタマンヘールで激しい空爆があったという報告にもかかわらず、タリバンたちはカール〜ムンダを結ぶ道路や近くの村を占拠しており、政府関係者たちは近寄れないでいる。「カールとムンダを結ぶ道路沿いの村に隠れ、避難しようとしている部族民や治安関係者を攻撃している」と、カール行政府関係者が述べた(後略)。

hoon21 more killed in Bajaur aerial, artillery blitz Ground offensive against militants likely today
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■軍がムシャラフに、今週中に辞任しなければ弾劾と[080817 Sunday Times]

パキスタンのムシャラフ大統領は、水曜日までに辞任しなければ弾劾され、罪を問われことになりそうだ。

政府の幹部関係者が昨日語ったところによると、陸軍参謀長をムシャラフから引き継いだアシュタク・パルヴェーズ・キアニが、大統領が静かにすばやく辞任すれば、罪を問われることはないと述べた。しかし、ムシャラフが辞任を拒否した場合、彼を援護はしないという。

昨晩大統領に近い情報源が、ムシャラフはまだ戦うつもりでおり、告訴されたとしても自身を守るつもりでいると述べた。ただし告訴をすべて取り下げ、パキスタンに留まることが許された場合、辞任する可能性もあることをにおわせた。

先週イギリス、アメリカ、サウジアラビアが、ムシャラフが「人道的」に退場できるよう、各方面と勢力的に話し合った。

イスラマバードの外交筋によると、駐パ英大使のマーク・リアール・グラン卿がムシャラフと会い、「退場する時期」が来たという英政府のメッセージを伝えたという。

ムシャラフの宿敵であるナワーズ・シャリーフとも会い、ムシャラフが告訴されることなく「安全に退場」することを受け入れるよう、説得した。

シャリーフの関係者は、リアール・グラント卿やサウジアラビア、アメリカに、ムシャラフに対して「柔軟性」を持ち、「威厳ある退場」を許すよう説得されたが、これを拒否したと述べた。イギリス、アメリカ、キヤニは、法廷で、テロとの戦争に関する賛否両論ある大統領の役割が暴かれることを恐れている。

政府は、ムシャラフがアメリカにパキスタンの主権を侵害することを許し、国内のテロ容疑者を空爆した罪で告訴しようとしている。またパキスタンの国民をテロ容疑でアメリカに引き渡し、それと引き換えに自分の警備を強化するための資金をもらったとしている。「アメリカ人たちは、自分たちの行なった後ろ暗い面を公にしたくない」と、ある情報源が語った。

さらにパキスタンの最高裁判官たちを更迭したことに関しても、告訴される。

関係者によると、ブッシュはムシャラフの行く末に関して、6月にエジプトで開催されたサミットでギラニ首相と話し合った。ギラニはブッシュに、政府がムシャラフを更迭しようとしていると話したところ、ブッシュは考える時間が欲しいと答えたという。ギラニが先月アメリカを訪問すると、「人道的に行なってほしい」と、ブッシュに言われた。

取り引きで最も問題なのは、ムシャラフのプライドとシャリーフの復讐心である。「彼はムシャラフを裁き、今後の独裁者に成りうる軍参謀長を阻止したい。同時に、ムシャラフに思い知らせたい」。

そうなったとしたらムシャラフは、ザルダリなどの政治家たちの汚職を暴くつもりでいる。

hoonQuit this week or face charges, army tells Musharraf
Dean Nelso

■バジョールの爆撃で武装勢力11人死亡[080816 News]

金曜日にもバジョールでは軍事参戦が続き、パキスタン軍の戦闘ヘリコプター6機に加え、大砲や迫撃砲で武装勢力の隠れ家が激しく攻撃された。この攻撃で、武装勢力11人が死亡した。またタへリーケ・タリバン・パキスタンの副責任者のモーラナ・ファキール・ムハンマドが、軍事作戦によって自分が殺されたという報告を否定した。

モーラナ・ファキール・ムハンマドが、木曜日に戦闘ヘリコプターの攻撃で死亡したと報道されていた。「車がヘリコプターで破壊されたことは事実だが、負傷してない」と、ファキール・ムハンマドが金曜日の朝にどこかからか電話をかけてきた。

息子と警備員たち一緒に死亡したというメディアの報道を受けてファキール・ムハンマドは、ヘリコプターに攻撃される前に車から飛び降りて、離れた地点から車が破壊されるのを見ていたと述べた。仲間数人が死亡したことは認めたが、はっきり何人死亡したかは語らなかった(中略)。

木曜日と金曜日の間に武装勢力は、シディカバードにあるバジョール・スカウトの検問所を爆破した。この爆発で近くの10店舗が爆破された。他の検問所同様、軍はすでにここから撤退している。

いっぽう治安部隊はセウェイ、デンデイ、ハッジ・ラワン、カリ、ラショーラにいる武装勢力を、攻撃し続けている。軍によるとハッジ・ラショーラの近くでヘリコプター戦闘機が武装勢力が乗った車を攻撃し、武装勢力4人を殺害した。死亡した4人は南ワジリスタン出身だという。バイトゥッラー・マフスードが、バジョールの治安部隊と戦う仲間を助けるために、部下を送り込んだようだ。

(中略)マーモンドのハルーキやランディーでも、戦闘員2人が死亡した。さらにセウェイ村でも1人が死亡した(中略)。北ワジリスタン上空では、アメリカの無人偵察機が飛行しているのが目撃され、住民を脅かしている(後略)。

hoon11 militants die in Bajaur bombings
Mushtaq Yusufzai、Peshawar

■モーマンドても作戦か[080815 Daily Times]

モーマンド行政区の75村の住民が、軍の作戦を恐れて避難を開始した。

数千人の住民が、近隣地域に避難を開始した(中略)。カラシニコフやライフル、ロケット推進手榴弾などで武装したタリバンが、モーマンド地域をパトロールしている。

軍もペシャワルからワルサック・ダムとシン・サーロに向かって移動を開始した。大砲を積んだ車列が、モーマンドに向かっているのが目撃されている。水曜日にタリバンが、シン・デライにある学校を爆破した。

ある治安関係者が、3日のうちに、モーマンドでも作戦を実施する可能性があると述べた。戦略的に重要なワルダック・ダムに、軍が配置されているという(後略)。

hoonOperation in Mohmand on cards
Daud Khattak、MICHANI

■タリバン幹部、バジョール空爆で死亡か[080815 News]

バジョール行政区の有名なタリバン司令官、モーラナ・ファキール・ムハンマドが死亡した可能性がある。治安部隊が木曜日も軍事作戦を続行して、タリバン戦闘員33人をさらに殺害した。

バジョール行政区の軍関係者は、今回の作戦にかなりの満足感を示している。木曜日に、地域司令官のモーラナ・ファキール・ムハンマドを含む重要なタリバン司令官を乗せていた2台の車輛が、ダマドーラで標的となった。

「タリバン司令官のモーラナ・ファキール・ムハンマドとその部下を乗せていた2台の車を、戦闘ヘリコプターで攻撃した。彼が死亡したかどうかは、まだはっきりしない」と、ある関係者が述べた。一行はダマドーラ村の沢を渡っていたところ、ヘリコプター2機で攻撃されたという。車に乗っていた戦闘員11人が死亡した。

関係者によると、カモフラージュしたピックアップトラックに乗っていた武装勢力が、オマリ地域のトウモロコシ畑から出発した時点から、尾行されていた。車1台には爆発物や武器が搭載され、攻撃を受けて爆発した。

タリバン報道官のモーラビ・オマルが、モーラナ・ファキールのダブルキャビンのピックアップトラックが攻撃されたことを認めた。しかしファキール・ムハンマドは、攻撃の直前トラックから逃げたために、無事だったという。

動揺しているように感じられたオマルは、ヘリコプター戦闘機に攻撃され、その後大砲や迫撃砲で攻撃されたという。仲間多数が死亡したが、何人死亡したかは明らかではないという。モーラナ・ファキールに近い情報源も、彼が死亡したことを否定した。

同様に戦闘ヘリコプター4機が、セウェイ、マーマンド、ムッラー・サイード・バッジ、ウトマンヘールを攻撃し続けた。軍関係者によると、バジョールの過激派組織タンジーム・ナファーズ・シャリアテ・ムハンマド(TNSM)責任者で、マーモンド地区のセウェイ出身のタリバン司令官モーラナ・ムハンマド・ムニールが運営するマドラッサが戦闘機で攻撃され、武装勢力22人が死亡し、多数が負傷した。関係者によると、果樹園の真ん中に建てられたこのマドラッサは、武装勢力の拠点となっていた。モーラナ・ムニールが殺害されたかどうかはわからない(後略)。

hoonTop Taliban leader feared dead in Bajaur air strike
PESHAWAR

■タリバン、戦闘に勝利。点数稼ぐ[080813 Asia Times]

金曜日に準軍隊に援護されたパキスタン軍数百人が、バジョールの武装勢力と対戦しようとして、不意打ちをくらった。

作戦は治安部隊内の人間によってパキスタン人タリバンやアルカイダ戦闘員にリークされ、軍は銃弾の嵐で迎えられた。武装勢力に近い情報源によると、軍の車列第一陣がバジョール入る頃、全ての丘の上で監視要員が待ち構えていた。バジョールはクナール、ヌーリスタン、カビサ、カブールに通じる大事なルート上にある。バジョールに入るや否や、彼らは攻撃された。

数時間のうちに、兵士65人が死亡、25人が捕虜となり、数十人が負傷した。その後、空から援護されて、兵士たちは撤退。車5台と戦車を後に残した。

火曜日には、バジョールの作戦で大きな役目を果たした、パキスタン空軍が攻撃された。ペシャワル近くで自爆攻撃があり、空軍関係者8人が死亡した。

水曜日にも局地的に戦いがあった。政府は武装勢力200人を殺害したと主張しているが、タリバン報道官は、7人が死亡しただけだと述べている。一般市民が空爆で死亡した。

未確認情報によると、アルカイダの軍事司令官のアブ・サイード・アル・マスーリが死亡したという。ザワヒリとビンラディンの組織の中では、ナンバー3だと言われる。彼が本当に死亡したのであれば、アルカイダにとっては大きな打撃だ。

軍に対する激しい戦いを指揮していたのは、バイトゥッラー・マフスードである。彼は南ワジリスタンを拠点として、よく統合された指揮をしている。バイトゥッラー・マフスードは「局地戦」は望んでいない。彼の目的は全国的な戦いである。バジョールはその始まりにすぎない。

パキスタンタリバン報道官のモーラビ・オマルは、ペシャワルの攻撃は、パジョールの作戦を受けて、今後国内各地で攻撃があることの予告だと主張した。

しかし武装勢力の戦術は、去年のものとは異なる。去年彼らは、何かがあると数時間後、数日後に行動した。今彼らは敵の情報を集めるために十分時間をかけ、最大限の被害を与える。情報のほとんどが、治安部隊内部から入ってくる。

いつ攻撃するか、いつ攻撃を中止するかを、アルカイダは自分たちで見極めて行動している。これがアルカイダのイデオロギーを受けて育った、ネオ・タリバンのやり方だ。

これらのネオ・タリバンは、決して忘れない。水曜日の朝、カイバル行政区の過激派組織Vice and Virtue責任者のハッジ・ナマンダールが、バイトゥッラー・マフスードの組織の人間に射殺された。

ナマンダールはアフガニスタンにおけるタリバン主導の抵抗運動を支持していたが、彼はアルカイダに影響された過激派やネオ・タリバンを一掃しようとするパキスタンの治安部隊に協力していた。4月には、NATO軍に補給物資を運ぶ車を攻撃することでタリバンに協力を約束していたにもかかわらず、裏切った。報復に自爆攻撃を受けたこともあったが、生き延びていた。

ナマンダールが死亡したことで、パキスタンの治安部隊と政府は、南ワジリスタンのハッジ・ナジールという「大事な駒」しか残されなくなった。彼に頼れなくなれば、バイトゥッラー・マフスードと取り引きするしかない。

ペシャワル谷以外、北西辺境州のパシュトゥーン人居住地域はタリバンとアルカイダ関係者の支配下にある。パキスタン国内の経済が混乱していることも、彼らにとっては有利だ。

カラチでインフレが進んでいる(中略)。これらの経済の混乱に、政治的な混乱も合わさっている(中略)。

部族地帯では、これまで通りのことが繰り返される。パキスタン軍はバジョールから撤退するだろう。捕虜の交換が行なわれ、むなしい和平協定が結ばれ、武装勢力に現金が支払われる。アメリカからは、さらに軍事援助が与えられる。そして再び戦いが勃発するころ、タリバンはますます強力になり、拡大しているだろう。

hoonTaliban win a fight - and settle scores
Syed Saleem Shahzad、KARACHI

■アフガニスタンで女性援助活動家たち、殺害される[080813 BBC]

カブールの近くで、女性の国際援助活動家3人が、アフガン人運転手とともに殺害された。

女性たちは、International Rescue Committee(IRC)の活動家で、アメリカ、トリニダード、イギリス兼カナダ国籍の女性だった。ロガール州で2台の車に分乗してカブールに向かっていたところ何者かに攻撃され、2人目の運転手も負傷した(後略)。

hoonAid women killed in Afghanistan

■ミサイル攻撃でパキスタンの武装勢力10人死亡[080813 AFP]

パキスタンの部族地帯にあるイスラーム主義者の訓練所がアメリカのミサイルに攻撃され、武装勢力少なくとも10人が死亡したと、治安関係者が述べた。

南ワジリスタンにある、ヘクマチアルのヒズビ・イスラーミが運営する訓練所に、ミサイル4発が撃ち込まれた。「少なくとも武装勢力10人が攻撃で死亡した」と、パキスタンの治安関係者が述べた。「アラブ人、トルコ人、地元の人間がいたと報告されている」。「これらは彼らがやったことだ」と、アフガニスタン側にいる米軍主導軍に言及して語った。

カブールの米軍は、ミサイル攻撃はNATO軍・米軍が行なったのではないと述べた。「それは本当ではない。パキスタンにミサイルを撃っていない」と、米軍主導軍の報道官ナサーン・ペリーが述べた。

別の治安関係者が、この訓練所は地元の戦闘員ジャンジール・ワジールが運営し、彼は「アフガニスタンのヒズビ・イスラーミの地元司令官だった」という。

hoonMissile strike kills 10 militants in Pakistan: official
S.H. Khan、PESHAWAR,

■パキスタン人武装勢力指導者、殺害される[080813 BBC]

カイバル行政区の武装勢力指導者が、何者かに撃たれて死亡した。

ハッジ・ナマンダールが、彼のVice and Virtue Movement本部に押し掛けて来た男たちに射殺されたと、彼の報道官が述べた。報道官によると、ナマンダールの殺害後2人の男が捕まったが、何者の仕業なのかはまだ明らかにされていない。

6月にナマンダルの組織は活動を禁じられ、軍はカイバル行政区のイスラーム原理主義者を取り締まる作戦を開始した。この作戦で、彼の自宅は治安部隊に爆破された。

ナマンダールは、この地域で活動する3つ武装勢力組織のうちの、1つのリーダーである。2003年にサウジ・アラビアからカイバル行政区のティラ谷に戻り、アフガニスタンのタリバンと同じようなシャリア法をこの地域に施行しようとしていた。

タリバンのオマール師と同様に、彼の言葉は権限を持っていた。当初アフリディ族からなるこの谷の人間は彼を歓迎し、組織が秩序をもたらしていたことを快く思っていた。しかしその後民衆の支持を失い、「宗教的テロリズム」を行なっていると非難する者が出てきた。髭を剃らなかったり帽子を被らないということで、ナマンダールの部下たちが人々を厳しく取り締まった。音楽やテレビも禁止された。

hoonPakistan militant leader killed

■パキスタン空爆で武装勢力死亡[080813 BBC]

南ワジリスタンでミサイルによる攻撃があり、12人が死亡した。

死者の中には、武装勢力6人が含まれている。ミサイルは、バガール村にある武装勢力の隠れ家を攻撃した。

これとは別に、パキスタン軍はバジョールで続いた1週間にわたった戦闘で、武装勢力150人と兵士13人が死亡したと発表した。

関係者によると、火曜日の夜遅くバガールで、地元タリバンが立て籠っていた建物に、ミサイル4発が撃ち込まれた。目撃者によると、死者の中には外国人がいたという。誰がミサイルを撃ったかは明らかではないが、目撃者によると攻撃の直後、パキスタンのヘリコプターが現場上空を旋回していたという。

これとは別にバジョールでは、戦闘員150人が死亡したとパキスタン軍が発表した。これに対して地元タリバン報道官は、戦闘員12人近くが死亡したと述べている。一般市民30人以上が、バジョールの戦いで死亡したと報告されている。

1週間前に政府がアフガニスタンとの国境近くのロイ・サムに軍の検問所を設営しようとしたところ、軍とタリバンとの間で戦いが生じた。タリバンが攻撃を強化したために、軍はバジョールから撤退せざるを得なかった。

数日間のうちに、武装勢力はロイ・サムとカールとの間に集まり、その後カールを攻撃して激しい戦闘となった。武装勢力は政府軍に空から攻撃され、ロイ・サムとカールから撤退した。タリバン報道官は、「政府軍がこれ以上進むことを阻止したために、もはやこれらの場所を維持する必要がなくなった」と述べた。

hoonMilitants die in Pakistan strike

■パキスタンで爆発14人死亡。パキスタンと「戦争」[080812 AP]

パキスタンのタリバンが火曜日、北西部での軍事作戦を受けてパキスタンと「開戦」したと述べ、子供1人を含む14人を殺害した空軍のトラック爆弾事件に対して犯行声明を出した。

いっぼう政府は、バジョールで実施された作戦で殺害された武装勢力の中に、アルカイダ幹部がいという報告を調べている。バジョールの作戦では160人が死亡し、数千人の住民が北部に避難を始めた。

(中略)「我々と彼らとの間で戦いが始まった」と、パキスタン人タリバン報道官のモーラビ・オマルが述べた。「このような作戦がスワートや部族地帯で続けば、我々は戦いを続ける」

(中略)関係者によると、66ボンドと88ボンドの爆弾が橋の下に仕掛けられていた。

(中略)火曜日に内務省幹部が、今週バジョールで殺害された武装勢力の身元を調べていると述べた。ある諜報関係者によると、殺害されたのはアブ・サイードと呼ばれるエジプト人で、ザワヒリの腹心だという。この男が殺害されたという諜報情報があるが、まだ遺体は発見されていない。

アフガニスタンのアルカイダ最高司令官のアブ・アル・ヤジードが、最近テロ組織が発表したビデオに登場したが、アル・ヤジードはアブ・サイード・アル・マスリという名前も持つ。内務省は、殺害されたというアブ・サイードがアル・ヤジードと同一人物かどうか、調べているという。

(中略)アフガニスタンのタリバン報道官であるカリ・ユーセフ・アフマダィザンドとザビブッラー・ムジャーヒッドは、アル・ヤジードが死亡したという情報はないと述べた(後略)。

hoonTaliban: 'Open war' in Pakistan as bomb kills 14
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■パキスタンの戦いで一般市民も犠牲に[080812 BBC]

アフガニスタンとの国境地帯で発生した治安軍と武装勢力の戦いで、一般市民7人が死亡したと、関係者が述べた。

軍によると、日曜日の夜以降のバジョールの戦いで、武装勢力50人以上が死亡したという。武装勢力側はこれを否定している。

(中略)『BBC』のイリヤス・ハーンによると、スワートでも戦いがあった。

目撃者によると、カールの住民数百人が、日曜日の激しい空爆のあと、近隣地域に避難を開始した。治安部隊は、カールを包囲している武装勢力たちを追い払おうとしている(中略)。

ジェット戦闘機がカールの近くにあるタウヒダバード地区の民家を攻撃したために、女性を含む一般市民3人が死亡した。またダマドーラでも、迫撃砲が民家に当たり、4人が死亡した(後略)。

hoonCivilians die in Pakistan battles

■パキスタン空軍のバス爆発[080812 BBC]

ペシャワルの近くでパキスタンの空軍バスが爆発し、少なくとも13人が死亡、10人が負傷した。

空軍基地があるペシャワル郊外のバダバールで攻撃があった。バスが橋にさしかかった所で爆発し、全壊した。乗員の中には、一般市民もいたと報告されている(中略)。爆弾は遠隔操作で爆発したようだと、北西辺境州政府長官のマリック・ナヴィード・ハーンが述べた(後略)。

garrBomb hits Pakistan air force bus

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.