【2008年9月15日〜 9月21日】


■米海兵隊を狙った攻撃か?[080921 News]

土曜日に爆弾攻撃があったとき、マリオットの内部で米海兵隊が極秘作戦をやっていたのだろうか? だれもこれを認めていないが、その証拠は数多くある。

PPPや国会議員を含めた目撃者によると、マイク・ミュレンがイスラマバードでギラニ首相に会った日、鉄の箱を積んだ米大使館のトラックがマリオットホテルで積み荷を下ろし、ホテルの中に運び込んだという。

この時、ホテルの正面玄関は締まり、米海兵隊以外、トラックに近づいたり鉄の箱を触ることは禁じられた。これらの鉄の箱は、スキャナーを通さず、ホテル内に運び込まれ、ホテルの4階と5階に移動された(後略)。

smellWas it an attack on US Marines?
Ansar Abbasi、ISLAMABAD

■パキスタンの9.11で60人死亡[080921 News]

土曜日にマリオットホテルの正面玄関に爆発物を搭載したトラックが突っ込み、少なくとも60人が死亡した。

(中略)爆発があった当時、ホテルには欧米の国の兵士たちが滞在していたことがわかった。攻撃のあと、欧米の武装した兵士がホテルの外をうろうろしていた。爆発があったときホテルには、外国人90人がいたという(後略)。

smell60 dead in Pakistan's 9/11
Shakeel Anjum、ISLAMABAD

■バジョールの作戦で武装勢力11人死亡[080921 News]

土曜日に治安部隊がバジョール各地にある武装勢力の拠点を攻撃し、戦闘員11人を殺害した。

戦闘ヘリコプターや大砲、戦車、装甲車に援護された軍が土曜日、ダバール、セワイ、ダマドーラ、タネイ、ウムレイ、バイチェナ、クアサール、デーライ、バンダ、ラシュカイを攻撃した。

情報源によると、今回の攻撃で武装勢力11人が死亡したという(中略)。

治安部隊はロイサムに向かって前進している(後略)。

hoon11 militants killed in Bajaur operation
KHAR

■北ワジリスタンで自爆、軍車列の12人死亡[080921 News]

北ワジリスタンではしばらく平穏が続いていたが、土曜日にミランシャーで、自爆犯が爆発物を搭載した車を軍の車列に激突され、治安関係者が10人、一般市民2人の12人が死亡した。このほかに12人が負傷した。

情報源によると、ミラリのナウラック村のガソリンスタンドに爆発物を搭載した車を駐車していた犯人が、軍の車列が近づいてくると走り始め、車を激突させたという(中略)。目撃者によると、ガソリンスタンドが引火し、駐車していたオイル・タンカーが爆発した(中略)。

ハーフィズ・グル・バハドゥールが率いる地元タリバンが数日前に、政府が、アメリカの偵察機が南北ワジリスタンに対する攻撃を中止させなければ、和平協定を破棄して治安部隊を攻撃すると警告していた(後略)。

hoon12 killed in NWA suicide attack on Army convoy
Malik Mumtaz & Mushtaq Yusufzai、MIRANSHAH/ PESHAWAR

■パキスタンのホテルで爆弾、60人死亡[080920 AFP]

爆発物をトラックに搭載した自爆犯がイスラマバードのマリオット・ホテルに突っ込み、少なくとも60人が死亡した。200人ほどが負傷し、重傷者も多い。犠牲者は多くなる可能性がある。

爆発によりガスパイプが炎上して建物は炎に包まれているために、崩壊する恐れがある。治安関係者によると、犠牲者は焼死したのではなく、上の階から飛び降りたために死亡したという。

(中略)ホテルのレストランでは、ラマダン明けの食事のために家族づれが集まっていたために、犠牲者数が増えたという(中略)。爆発の威力は巨大で、数マイル先でも爆発音が聞こえた。地面には大きなクレーターがあき、ホテルの外壁は吹き飛んだ(後略)。

garrPakistan hotel bombing kills at least 60
Masroor Gilani

■パキスタン車列に自爆攻撃[080920 AFP]

土曜日にアフガニスタンとの国境近くで、パキスタン軍の車列が自爆攻撃を受け、兵士2人が死亡、4人が負傷した。

治安関係者によると、兵士8人が死亡し、さらに犠牲者の数は増える可能性があるという。

「一般市民4人を含む6人がミランシャーで死亡した」と、軍が発表した。治安関部隊兵士5人が負傷した」。

さらに数時間後、軍の車列が南ワジリスタンのワナを通過したところ、遠隔操作爆弾8発が爆発した。犠牲者の数は明らかではない。

これとは別にパキスタン軍がバジョールで、アルカイダ系武装勢力16人を戦闘で殺害した(後略)。

hoonSuicide bomber hits Pakistan convoy, kills soldiers: military
MIRANSHAH

■米軍アドバイザー、パキスタンに向かう予定[080919 Los Angeles Times]

パキスタンに米軍アドバイザー数十人を送り、パキスタンの軍隊を訓練するというこれまで延期されていた計画が、数週間のうちに始まりそうだと、米軍幹部が述べた。

これまでワシントンは、パキスタンに訓練チームを派遣する申し出をしていたが、パキスタンは武器や機器だけを求め、訓練を受けることは断わっていた。武器などは、対インドのために用いられると見られていた。

しかし統合参謀本部のマイク・ミュレンが、パキスタンが申し出を断わっていたのは、ペシャワル近くに訓練所を準備することができなかったからで、代わりにイスラマバード北部にある別の基地を使うことになったという。「手続き上の問題で遅れているが、準備は進んでいる」と、ミュレンが述べた。「あと数週間だろう」(後略)。

hoonU.S. military advisors may soon head to Pakistan
Peter Spiegel

■アメリカの攻撃でアルカイダ司令官死亡[080919 News]

アメリカのミサイルによる南ワジリスタンの攻撃で、アルカイダ幹部司令官を含むアラブ人2人と、パンジューブ出身の過激派が死亡した。

部族民過激派に近い情報源によると、死亡したアラブ人はアルカイダ司令官のジランとサブリで、パンジャーブ人司令官の名前は明らかではない。

死亡した3人は、アンゴール・アッダ近くにある民家の前に駐車した車にいた所、アメリカの偵察機2機が、ヘリファイアー・ミサイルを発射し、3人と家の中にいた4人を殺害した。

ジランは、3ヵ月前に、アフガニスタン幹部司令官だったアブ・イマームがバグラムで米軍と戦って死亡した後、アフガニスタンの特定の地域の司令官に任命された。

「ジランは幹部作戦司令官で、アフガニスタンとパキスタンとの間の国境地域に住んでいた。アメリカの偵察機のために、頻繁に場所を移動していた」という。バガール村に住んでいた過激派たちを、アフガニスタンの遊牧民が密告した可能性があるという。この地域には、遊牧民たちしか入って来ない。アフガニスタンの米軍のためにスパイ行為をしたことを認めた3人が、最近処刑されたという。

ザルダリ大統領とギラニ首相の抗議にもかかわらず、木曜日にもアメリカの偵察機が、南ワジリスタン上空を飛んでいるのが目撃されている。

木曜日にアメリカの偵察機2機が南ワジリスタンに侵入し、ワナ、ナザム・ワルダック、ビマール上空を飛んでいた(中略)。さらに北ワジリスタンにも入り、ミランシャー、デンデイ・ダルパヘール、ハムゾニ、ダッタヘール、ミラリなどの村の上空を飛んでいた。

hoonAl-Qaeda commander killed in US strike
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■パキスタン、米軍攻撃についての「告知なし」[080918 BBC]

外務省のシャー・マフムード・クレイシーが、水曜日にあったアメリカによるミサイル攻撃に関して、事前に告知されていなかったと述べた。このような攻撃は「逆効果」で、アメリカの側に「組織的な連携がない」という。

関係者によると、アメリカの無人偵察機が武装勢力を攻撃し、少なくとも5人が死亡したという。

オブザーバーたちは、水曜日の攻撃は、今後地上戦は行なわないが、空からの攻撃は続けることを示したものだろうと言う(後略)。

hoonPakistan 'not told' of US strike

■米ミサイル攻撃、パキスタンで5人死亡[080917 Reuters]

水曜日にアメリカがパキスタン北西部をミサイルで攻撃し、武装勢力5人が死亡した。

別の関係者によると、爆発物や武器が貯蔵されていたコンテナが攻撃され、アメリカとパキスタンが諜報情報を共有した結果だと述べた。

(中略)ミサイル攻撃は、南ワジリスタンのバガール村で起きた。無人偵察機はテントにミサイル4発を撃ち込んだ。死亡した3人はアラブ人だと、パキスタン人関係者が述べた。

攻撃がある数時間前、米統合参謀本部のマイク・ミュレンがパキスタンを訪れ、キアニ参謀長とギラニに、パキスタンの主権を尊重することを約束したばかりだった(後略)。

hoonU.S. missile strike in Pakistan kills five
Kamran Haider、ISLAMABAD

■アクマル兄弟の弟、行方不明[080917 News]

兄弟医師のアジュマル・ワヒードとアクマル・ワヒードの弟、オサマ・ビン・ワシードが日曜日、行方不明になった。

兄弟医師は数本前、アルカイダとジュンドゥッラーと関係したとして、逮捕されたことがある。

アジュマル・ワヒードによると、コンピューター技師の弟が9月14日に父親に会いに行くと言って出かけて以来、「行方不明」になったという。

何者かがオサマの家を訪れ、オサマはすぐに戻るので心配しないように告げたという。

諜報関係者がオサマを連れて行ったに違いないと、アジュマルが述べた。

hoonYounger brother of Dr Akmal goes missing
Salis bin Perwaiz、KARACHI

■パキスタンに再び偵察機[080917 News]

火曜日の夜、南ワジリスタンのワナの近くにあるシェワキ・ナレイ村で、アメリカの偵察機2機が目撃されたあと、巨大な爆発音が聞こえた。

部族民情報源によると、シャワカイ・ナレイ村で大きな爆発音が聞こえたという。爆発音が聞こえたとき、アメリカの偵察機が上空を飛んでいた。

(中略)爆発音を聞いた住民は、ミサイル攻撃ではないと思うと述べた。武装勢力たちが村の上空を飛行していた偵察機に、重火器を発射したようだという(後略)。

hoonDrones reappear in Pak skies
PESHAWAR

■スワートで自爆、兵士3人死亡[080917 News]

火曜日の夕方、スワートのトタノ・バンダイ地区の治安部隊のキャンプの外で、車に爆発物を搭載した男が車を激突させて自爆し、国境警察隊員3人が死亡、6人が負傷した。犠牲者の数は増える可能性がある。

爆発のあと、武装勢力がロケット弾やAK47ライフルで攻撃してきた。モーラナ・ファズルッラーが指揮するタリバンが、犯行声明を出した(後略)。

hoonThree troops killed in Swat suicide hit

■治安部隊、ダラで武装勢力3人殺害[080917 News]

ダラ・アダムヘールのザール・キリン地域で、治安部隊が武装勢力と衝突し、武装勢力3人を殺害、7人を負傷させた。

(中略)武装勢力がザール・キリンにいるという報告を受け、現場に向かったところ抵抗を受けた。激しい戦闘が発生し、武装勢力3人が死亡した。

治安部隊がコハートと隣接するダラ・アダムヘールを攻撃し、各地で国境警察官6人と女性2人、子供2人が負傷した。

これとは別に武装勢力がコハートの国境警察基地にロケット弾を撃ちこんだ。ロケット弾は近くの果樹園と墓地に着弾し、男性が負傷した(後略)。

hoonSecurity forces kill three militants in Darra operation
PESHAWAR

■バジョールで外国人を含む武装勢力12人死亡[080917 News]

バジョールの中に進軍している国境警察隊とパキスタン陸軍が、空爆と砲撃を用いて、外国人を含む武装勢力12人を殺害した。

治安部隊はタング・ハッタとラシャカイとロイサムを攻撃し続けている(中略)。治安部隊は、激しい抵抗を受けているという。

アフガン人のシリ・ジアウル・レーマンがこの地域の戦闘員たちを指揮している。レーマンはチャルマング地域に拠点を設け、アラブ人を含む外国人が隠れているという。「全力で戦っている。この戦いが彼らの未来を決めることがわかっているからだ」と、ある関係者が述べた。

モーマンド、カイバル、南ワジリスタンやアフガニスタンからも戦闘員たちがバジョールに集まり、戦っているという。バジョールを失ったら、自分たちが活動する場所がなくなることを知っているからだという。「バジョールを失いたくないから、最後まで戦うだろう。バジョールから彼らはアフガニスタン、ディール、スワートなどの部族地帯に散って行く」

しかしヘリコプターを使用しても、軍はまだ彼らの拠点には入れないでいる。

hoonForeigners among 12 militants killed in Bajaur
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

■パキスタン軍、アメリカの侵入に発砲命令[080916 AP]

火曜日にパキスタン陸軍が、米軍がアフガニスタンから越境してきたら発砲するよう、兵士に許可を与えたと述べた。

火曜日夜遅く、統合参謀本部のマイク・ミュレンがパキスタンを訪問し、国境付近の協力などについて、文民政府と話し合う予定である。

パキスタン陸軍報道官のアサール・アッバスが火曜日、発砲命令が出たと述べた。アッバスによると、これまでパキスタンの野戦司令官たちは国際部隊が越境することを大目に見ていたが、「9月3日の出来事以来、はっきりした命令が出た」という。「もう一度このような事が起きたら、はっきりした行動にでる。国境も上空も、侵害したら発砲する」。

(中略)米関係者は、9月3日に南ワジリスタンのアンゴール・アッダの近くで米軍が作戦を実施したことを認めたが、何が起きたかは明らかにしていない。

アッバスによると、パキスタン陸軍はこの件に関してアメリカに説明を求めたが、半ページだけの「非常に曖昧」な答えが返ってきただけで、誰を狙ったものだったのか明らかにされなかったという。アッバスは、死亡したのは全員一般市民と思われ、「トラック運転手と地元の商売人とその家族だった」という。

アッバスは、パキスタン政府関係者は、この地域でアメリカが行動することに批判的な国民感情と、イスラームの名において戦っている戦闘員たちに住民が共感を持っていることを考慮する必要があると述べた。「このような冒険、あるいは侵略に対する一般民衆の反応を考えてほしい」。

(中略)「万が一パキスタン軍の発砲で米兵が死亡したら、両国間の関係が台無しになる」と、ワシントンのCenter for Strategic and International Studiesのアナリスト、クレイグ・コーヘンが語った。

(中略)最近アメリカは部族地帯をミサイルで攻撃しているが、これらはすべてパキスタンが和平協定を結んだ南北ワジリスタンで起きている。アッパスは、パキスタンがバジョールの「巨大な隠れ家」を攻撃しているときに、同時に国境地帯にいる武装勢力と戦うだけの力はないという。パキスタン軍は、現在2地域で武装勢力掃討作戦を実施している。最近のミサイル攻撃でジャラウッディン・ハッカーニの家族が死亡したが、当人はそのときアフガニスタンにいたと付け加えた。

また発砲命令は、アメリカのヘリコプターがアンゴール・アッダに到着した月曜日早朝より前には発令されていなかったと述べた(後略)。

hoonPakistan troops ordered to open fire on US raiders
STEPHEN GRAHAM、ISLAMABAD

■スワートTTP、国境警察隊員25人を解放[080916 News]

月曜日にタリバンが、拉致した国境警察隊員38人のうちの25人を解放した。いっぽう治安部隊は、スワート各地で武装勢力を攻撃した。2人が死亡し、8人が負傷した。

タリバンは、ロワー・ディールのハール地域で、中国の会社のゾンの技師と一緒に拉致したパキスタン人の警備官と運転手を解放した。

当記者は、捕虜たちが拘束されている場所に連れて行かれた。捕虜35人のうち25人は私設収容所から、山奥で開催されたタリバンのシューラに連れて行かれた。

スワートのタリバン報道官のムスリム・ハーンは、残りの13人の捕虜の運命は次のシューラで決めるという。

いっぼう治安部隊は、カウミ・アマヌ・ジルガで停戦協定を話し合ったが失敗に終わり、再び武装勢力を攻撃し始めた。

治安部隊は再びクザ・バンダイ、デライなどの地域を、砲撃している(後略)。

hoonSwat TTP releases 25 FC men
Delawar Jan、MINGORA

■空爆でバジョールの戦闘員24人殺害[080916 News]

月曜日、モーラビ・ファキール・ムハンマドが率いる武装勢力が戦闘機に攻撃され、24人の仲間を失った。

軍関係者によると、バジョールのチャルマングを攻撃した。戦車や戦闘ヘリコプターに援護され、治安部隊がチャルマング地区のパトロールを開始した。

軍が、アフガン人タリバン司令官、ジアウル・レーマンと関係のある武装勢力たちがいるタンギ、ロウィ、ジャワール、コットキを含む地域をパトロールした。

バジョールのタリバン武装勢力に対する軍事作戦は、タング・ハッタとロイサム地域のカリ・ジアウル・レーマンの抵抗を受けていた。バイトゥッラー・マフスードのTTPと関係がある、モーラビ・ファキールが率いるタリバン戦闘員たちは、バジョールのマモンド地域を拠点としているが、治安部隊は、アフガニスタンの米軍主導軍と戦っている外国人たちが隠れているチャルマング地域を攻撃している。

しかし近代兵器を使用しているにもかかわらず、治安部隊は今のところチャルマングとロイサムから武装勢力を一掃することができずにいる。軍関係者によると、戦闘機のほか、戦闘ヘリコプターや大砲、迫撃砲を用いて、ロイサム、タング・ハッタ、ラシュカイ、タンダール・ガット、ケララ、バイ・チーナ、ハザナ地域を攻撃している(後略)。

hoonAir strikes kill 24 militants in Bajaur
PESHAWAR

■南ワジリスタンに入ろうとしてアメリカ、押し出される[080916 News]

ワジールの部族民に援護され、治安部隊が月曜日に、南ワジリスタンに越境しようとした米軍をパクティアの米軍基地に追い返した。

パキスタン軍報道官のアサール・アッバス准将は、国境でそのような事件は起きていないと述べた(中略)。

アンゴール・アッダの関係者や部族民の情報源によると、月曜日の深夜1時頃、アンゴール・アッダのサワイ・ワレイと反対側のアフガニスタンとの国境付近に、ヘリコプター2機が米軍兵士を降ろした。

その後兵士たちはパキスタン側の村に向かい、戦闘ヘリコプターが上空を飛んで、援護していたという。ワジール族たちはすでにラシュカル(武装軍)を組織し、タリバンがパキスタンからアフガニスタンに越境したり、外国軍がパキスタンに入ってくることを阻止しようとしていた。

住民によると、武装した部族民400人ほどが南ワジリスタンで警備に当たっていた。ワジール族たちが米軍を追い返すために、空中に銃が発射されたという。また住民によると、ゼバ検問所に配置された国境警察隊に属す南ワジリスタン・スカウトも、発砲したという。

サワイ・ワレイ検問所に配置されていた陸軍兵士も空中に発砲し、続いてアンゴール・アッダのバザールや近くの村のワジール族たちも、興奮して激しく銃を撃った。

モスクのラウドスピーカーが、米軍が国境の村を攻撃しにきたために、部族民たちに武器を取るように促した。情報源によると、宙に向けての発砲は30分ほど続き、米軍はパクティアのマチャダート基地に撤退したという。

住民によると米軍は応戦せず、基地に戻ったという(中略)。

親政府系タリバンのモーラビ・ナジールがアフマドザイ・ワジールの代表45人と緊急会議を開き、最近のペシャワルにおけるオワイス・アフマッド・ガーニとの会談について話し合った。アフマドザイ・ワジールのジルガは、CIAの無人偵察機が今後も攻撃を続ければ、政府と交わした和平協定を破棄すると述べた。

アフマドザイ・ワジールは、部族民の武装勢力たちは自分たちの軍隊を組織し、国境を守ることにしたという。この件に関して、水曜日に再び話し合いが行なわれる(後略)。

hoonUS foray into SWA repelled
Irfan Burki & Mushtaq Yusufzai

■アルカイダ容疑者の息子、パキスタンに引き渡される[080915 AP]

月曜日にアフガン政府は、アメリカで裁判が行なわれているアルカイダの女性容疑者の息子をパキスタンに引き渡した。

月曜日にアフガニスタン西部では、2人が爆発で死亡し、また同州では、警察を訓練していたアメリカ人2人が襲撃された。

アフィア・スィディーキの息子アリ・ハッサン(12)が、7月にガズニの州知事の家の外で、母親と一緒に逮捕された(中略)。スィディーキの息子は、それ以来アフガン政府に拘束されていた。彼はアメリカとパキスタンのパスポートを持ち、2005年のカシミールの地震で両親を亡くしたあと、スィディーキの養子になったと、アフガン外務省報道官のスルタン・アフマッド・バヒーンが述べた。

パキスタンの外務省報道官、モハンマド・サディークは、ハッサンは月曜日の夜、パキスタンに到着予定だと述べた。彼によると、アフガニスタン側の発表に反し、アメリカ政府がハッサンのDNA鑑定を行なって、彼がスィディーキの実の子であることを証明したという(後略)。

hoonSon of al-Qaida suspect given to Pakistani
RAHIM FAIEZ、KABUL

■イラン、「武器をタリバンに」[080915 BBC]

イランの中のある機関が、国境を越えてアフガニスタンのタリバンに武器を送っている。

タリバンによると、イラン国内や密輸業者からイラン製の武器を入手しているという。イギリスも、イランの中のグループから与えられた疑いのある武器を押収したと述べた。

カブールのイラン大使館はこのような容疑を却下し、テヘランはアフガニスタンを支持していると述べた。

タリバンは、イラン製の武器に大いに頼っている。イラン製の武器は、破壊力があるという。たとえばイラン製のカラシニコフは、手榴弾を発射できるように改良できる。パキスタン製、ロシア製、中国製のものより高く、200〜300ドルする。

イラン製の武器により、タリバンは米軍を攻撃する能力が高まったと、ある司令官が述べた。「ドラゴンと呼ばれている。イランが送ってくれる」と、あるタリバン司令官が述べた。「方向を定めることができる。破壊する。地雷を設置するだけだと、四輪駆動車や戦車に打撃を与えるだけだ。しかしドラゴンを使えば、完全に破壊できる」。

問題は、イランの武器が密輸されているのか、国家がタリバンを援助しているかである。南部にいるタリバンによると、どちらのルートからも武器が入ってくるという。シーア国家であるイランがタリバンに協力するということは、イランにとっては非常に危険なことだ。アメリカという共通の敵と戦うためと考える者たちがいるようだ。

hoonIran 'sending weapons to Taleban'
Kate Clark

■パキスタンを襲撃。アメリカの権限は?[080915 Christian Science Monitor]

ブッシュ大統領が7月に、タリバンとアルカイダが支配するパキスタン国内に、パキスタン政府の許可なしに特殊部隊を送ることを許可した。

ブッシュ大統領は9.11の記念日に、「今日以後、テロリズムを庇護する国家は敵意のある国家と見なす」と述べた。しかしこれに先立ち、2つのことがすでに起きていた。まず議会は、テロ組織とそれを庇護する国家に対して米軍を用いること。そしてブッシュ政権は、イスラーム原理主義と戦わなければパキスタンは恐ろしい結果になるだろうと、パキスタンの責任者を警告した。

(中略)7月の命令に先立ち、これまでもアメリカはパキスタンの部族地帯で極秘作戦を実施していた(中略)。しかし7月に起きた2つの事件をきっかけに、パキスタン国内への攻撃が顕著になった。まずはカブールのインド大使館爆破事件である。これはパキスタンの諜報部の関係者の仕業と見ている。そして7月13日に起きた、アフガニスタン東部の米軍検問所が襲撃され、米兵9人が死亡した事件である。この襲撃は、パキスタンから越境してきたタリバンの仕業だった(後略)。

hoonRAIDS INTO PAKISTAN: WHAT U.S. AUTHORITY?
Reporter Howard LaFranchi、WASHINGTON

■パキスタン兵、「米軍と対戦」[080915 BBC]

パキスタン軍が、米軍が南ワジリスタンに入ろうとしたために、パキスタン軍が空中に向かって銃を発砲したと、地元関係者が述べた。

報告によると、アメリカのヘリコプター9機が国境のアフガン側に着陸し、米軍が越境しようとした。

(中略)真夜中頃に、米軍とパキスタン軍が対戦したと、地元の住民が述べた。戦闘ヘリコプター7機と、兵士たちを運ぶチヌール・ヘリコプター2機が、パクティア州のゾハバ山脈の近くに着陸した。

チヌークから降りた米軍兵士がパキスタン側に入ろうとしたために、検問所にいたパキスタンの準軍隊兵士たちが空中に発砲した。米軍は前進を諦めたと、地元のパキスタン政府関係者が述べた。

報告によると、銃撃は数時間続いたという。住民たちは家から避難し、部族民たちは山の上で防衛態勢を取った。

事件はアンゴール・アッダの近くで起きた。パキスタン軍報道官は、発砲があったことは認めたが、パキスタン軍が関与していたことは否定した(後略)。

garrPakistan soldiers 'confront US'

■米軍、パキスタンの国境から反撃される[080915 AFP]

アフガニスタンの米軍主導軍がパキスタンの部族地帯にヘリコプターで越境しようとしたが、パキスタン軍が警告のために発砲したと、地元関係者が月曜日に述べた。

事件は日曜日の夜遅く、南ワジリスタンから100メートルの場所で起きた。負傷者はいない。

「ヘリコプターに乗った米軍主導軍が国境の近くにやってきて、パキスタン国内に入ろうとした。しかしパキスタン軍が発砲したために、同盟軍は引き上げた」と、治安関係者が述べた。

パキスタン陸軍報道官も、このような出来事があったことを認めたが、関与を否定した。「発砲があったようだが、我々の軍隊は関与していない」。「発砲音が聞こえたが、パキスタン国内への侵害はなかった」。

この地域にいる別の治安関係者によると、パキスタン軍兵士が住民に越境がある可能性を警告したあと、地元の部族民が銃を発砲したという。

アサール・アッバス軍報道官は、このような事件は起きていないと述べた。「調べてみた。その地域には、国境警察の検問所がある。パキスタン側に入ったヘリコプターはない。我々の軍隊による発砲もない」(後略)。

garrUS-led troops repelled from Pakistani border: officials
PESHAWAR

■最近のアメリカの攻撃で、アルカイダもタリバンも殺害されていない[080915 News]

部族地帯を訪れたところ、最近のアメリカの空爆では、タリバンもアルカイダも殺害されていないことがわかった。

ミランシャーとバヌーに収容されたアメリカの攻撃の犠牲者は、女性と子供である。先週ミランシャーに近いダンダ・デルパヘールで殺害されたアラブ人4人も、アルカイダとは関係のない人間だった。そのうちの1人のアブ・ハリスは、北ワジリスタンに1987年から暮らしていた。

アブ・アリスがパキスタンのアルカイダ責任者だと報告している者もいるが、ダンデ・ダルパヘール地域の地元タリバンが語ったところによると、アブ・ハリスはモーラビ・ジャラウッディン・ハッカーニの古くからの親友で、すでに20年もの間、抵抗運動には加わっていなかったという。

ダンデ・ダルパヘールのモーラビ・ジャラウッディン・ハッカーニの家族は、アブ・ハリスはパレスチナ出身のヨルダン人だという。70年代にパキスタン来て、アフガニスタンのソ連軍と戦った。1987年にハッカーニと、コーストにおける激しい戦いに参加した。アルカイダに参加したことはない。

ハリスは1989年にヨルダンに戻ろうとしたが、ヨルダン政府から指名手配になっていたために、帰国できなかった。その後ドバイに行ったが、最終的にミランシャーに戻った。ハッカーニもここで家族とともに住んでいた。

アブ・ハリスは地元の女性と結婚していた。1995年にコーストに一旦移ったが、9.11以後再びミランシャーに戻った。ハッカーニのマドラッサに、何年間も住んでいた。北ワジリスタン政府は彼の存在を知っていたが、アフガンジハードのベテランではあったが、アフガニスタンの抵抗運動には直接かかわっていなかったことも知っていた。

コーストからミランシャーに移動する間、北西辺境州南部の地域や部族地帯は、政府の支配下にないことに気づいた。さまざまな過激派組織が支配し、中央政府とは関係がない。治安部隊が幹線道路の数ヵ所をコントロールしているが、村や町部には力が及んでいない。

不満を持つ若者たちがさまざまな過激派組織に入り、ジハードに参加している。北ワジリスタンには3つの過激派組織があり、それぞれ対立している。

ミランシャーはウトマンザイ・ワジールが、ミール・アリはダワール過激派が支配している。ウズベク人たちがシャーワルの森林部に住んでいるが、アメリカの偵察機はこれを攻撃していない。地元の過激派はバイトゥッラー・マフスードをアミールとしているが、今は彼との接触はなく、自分たちで政治的なことを決めている。

ダンデ・ダルパヘールで地元のタリバン何人もとインタビューしたが、彼らはミランシャーのタリバンとは関係がないと述べた。ミランシャーのタリバンは、カリ・グル・バハドゥールがコントロールしている。バハドゥールはバイトゥッラー・マフスードに忠実であるが、ミランシャーのタリバンは、モーマンド行政区で訓練所を運営しているウマル・ハリッド司令官、別名アブドゥル・ワリに属していた。

カリ・グル・バハドゥールは親政府系の戦闘員だというが、自分たちは偽善者ではないという。アメリカの偵察機がなぜモーマンドのウマル・ハリッドを攻撃しないのかと尋ねると、じきにバヌーを解放するために、今後ここにはこないほうがいいだろうと警告した。

ウマル・ハリッドは、ファタで家族を失った少年たちを勧誘している、新しい司令官のようだ。

hoonNo al-Qaeda or Taliban leader was killed in recent US strikes
Hamid Mir、MIRAMSHAH

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.