【2008年9月22日〜 9月28日】
●サウジの仲介とイギリスの協力のもとで進んでいる「和平交渉」の一環である、アフガニスタンでの戦いに終止符を打つための極秘会談に、タリバンが応じている。
●話し合いには、イスラーム原理主義の元メンバーが、カブールと、タリバン幹部がいるパキスタン、サウジ、ヨーロッパの首都の間を行き来して行なわれている。イギリスは公的には、暴力を捨てた、あるいは捨てる準備のあるタリバンとだけ話し合うと主張しているが、今回の話し合いを後押しし、外交的な協力も行なっている。
●アフガニスタンにいる情報源も、このような話し合いが行なわれていることを認めたが、最近になって、「機運を逸した」と述べた。カブールのアフガン政府関係者によると、今年の夏の戦いが激化したことや、タリバンの要求が矛盾しているからだという。
●「常に要求が変わる。ある時何かを要求すると、次の日にはもう変わっている」と、アフガン政府アドバイザーが語った。この話し合いのひとつの目的は、ビンラディンとタリバンとの間に亀裂を作ることだった。
●先週フランスのフランソア・フィロン首相が、アフガニスタンに関する国会での議論で、間接的にこの話し合いについて言及した。「国家や部族の目的のために活動している者と、国際的なジハード組織を分けて考えるべきだ。サウジアラビアのようなスンナ派の国が主導となって、このような方向で努力を続けている」。
●（中略）これまでタリバンの下級司令官個人との話し合いはあったが、「クエッタ・シューラ」と呼ばれる、クエッタを拠点とするタリバンのリーダーシップたちと話し合ったサウジの試みは、初めてのものである。
●話し合いは夏に開始されたが、これは、アフガン政府に招聘されたサウジアラジアの主催で実施された。カブールとリヤド、クエッタの間では、仲介者を通して、さまざまな要求とそれに対する答えのやり取りがあった。この人物は外務省やM16と話すために、ロンドンも訪れている。サウジ諜報部も、カブールを訪れた。
●タリバンは、戦いを止めるために11の条件を出したと言われる。主要官庁に就き、欧米軍を計画的に撤退させることなどを含む。
●カブールでは、カルザイ大統領の治安アドバイザーであるザルマイ・ラスールが、この話し合いに参加している。カルザイはこれらの要求に対してこれから公的に反応することになっており、欧米関係者の中にはいらだちを示す者もいる。
●この夏カルザイとヘクマチアルとの間に何度か手紙のやりとりがあったが、結局何も結実しなかった。
●去年カルザイは、ヘクマチアルとタリバンの責任者オマール師と直接対話することを申し出た。もしタリバンが官庁や副大臣の座に就くことと引き換えに武力行為を止めるなら、これを認めるという。
●これに対してタリバン報道官は、外国軍の撤退とシャリーア法の施行、政府への参加を認められるのなら、話し合いに応じると語った。
●外務省報道官は、「サウジ主導」の話し合いに関しては何も知らないと述べたが、英国政府は「対抵抗勢力キャンペーンの一環」である、「アフガニスタン政府の和解交渉」を支持しているという。
●さらに英国政府は、アフガニスタンに駐屯する兵士たちの任期を長くすることを考えていることがわかった。国防省は先週、これまで6ヵ月だった幹部兵士の任期を、1年に延長するという（後略）。
Revealed: secret Taliban peace bid Saudis are sponsoring a peace dialogue involving a former senior member of the hardline group
●日曜日にタリバンが、仕事に出ようとしていた、アフガニスタンの重要な女性警察官を射殺した。
●犯人たちは、カンダハルの、女性に対する犯罪の責任者マラライ・カカールを、彼女の自宅の前で待ち伏せ、彼女の車に発砲した。
●「マラカイ・カカールが家の前で死亡した。息子も負傷した」と、カンダハル政府報道官のザイマイ・アユービが述べた。「彼女は即死し、息子は危篤状態だ」。
●タリバン報道官のユースフ・アフマディが、「我々がマラライ・カカールを殺害した」と、犯行声明を出した。「彼女を狙った。殺害することに成功した」。カカールは6人の子供の母親で、アフガニスタンで最も保守的な地域における彼女の活躍が、国際メディアの話題になっていた（後略）。
Taliban kill Afghanistan's most high-profile policewoman
●日曜日に銃を持った男がパキスタン北部でポーランド人技師を拉致し、運転手2人と警備官を射殺した。
●アトック地区のピンド・スルタニの村で、事件が起きた。「3人のパキスタン人が射殺され、この地域の石油会社で働くポーランド人技師のピーター・スタンチャックを拉致した」と、警察関係者が語った。
●銃を持った男たちは、技師が使用していた会社の車を置き去りにし、自分たちの車で逃げ去った。警察関係者たちが、技師が所属するGeofizyka Krakow Limitedと、救出の手段を話し合っている。
Gunmen kidnap Polish engineer in northern Pakistan: police
●ペシャワル南部に、近代史が始まって以来初めて戒厳令が出され、装甲車や大砲に援護された治安部隊がタニとカラヘールで作戦を実施し、武装勢力29人を逮捕した。この中には司令官も含まれ、12の隠れ家が破壊された。
●バドハベール空軍基地からダラ・アダム・ヘール間のコハート道路の両側の村に、戒厳令が出された。カラヘール、マタニ、アルハッド・ババ、パサヌ、ドッドベール、パシン・ガルハイ、マタニと、近くの難民キャンプにあった隠れ家12ヵ所が取り壊された。
●ダラ・アダム・ヘールの武装勢力の隠れ家を、国境警察隊と軍のヘリコプターがまだ攻撃している。「イサンウッラーを含めた武装勢力司令官4人と、その他に25人が逮捕された」と、ある警察幹部が述べた（後略）。
Crackdown on militants in Peshawar villages
●土曜日にバジョールのカール地区のロイサムで作戦が続行され、空爆によって武装勢力15人が死亡した。またモーマンド行政区では、重要なタリバン司令官が逮捕された。
●情報源によると、治安部隊がロイサムにいる武装勢力を攻撃し続けている。タリバンはナワガイやチャルマングに向かって前進している。
●情報源によると、治安部隊はウトゥマンヘールとサラルザイ地区を制圧したという。またカールの90％も掌握し、政府の権限を取り戻した。
●これとは別にモーマンド行政区では、治安部隊がTTPの重要な司令官を、ガラナイ検問所で逮捕した。男はピール・ムハンマドで、モーマンド行政区のミアンガン地域の出身だという（後略）。
15 more militants killed in Bajaur operation
●バイトゥッラー・マフスードが再び重病に陥った。バイトゥッラー・マフスードに近い情報源によると、彼は糖尿病を煩い、大きな発作が起きたという。「意識不明になったようだ」と、情報源が語った。「武装勢力の司令官たちがマキーンに駆けつけている。前回も意識不明になったときにTTPの幹部会議が開催され、新たなアミールを誰にするか話し合った。前回は途中で意識を回復し、その後元気になったという。
Baitullah again seriously ill
●金曜日にバルディア町で起きた激しい銃撃戦のあと、ラシュカレ・ジャングヴィ（LJ）の組織が暴かれ、自爆犯3人を殺害するとともに、膨大な量の爆発物や手榴弾、数千の弾薬などが押収された。警察がスィンドLJの長である、ラヒムッラー、別名アリ・ハッサンを、銃撃戦の後に逮捕してからの出来事である。
●スィンド州警察によると、金曜日の出来事は地元警察の諜報組織による、合同作戦だったという（中略）。
●スィンドのLJの長であるナイーム、別名ラヒムッラーが逮捕されたあと、スィンドのテロ組織が暴かれた。現在ナイームは取り調べを受けている。ベナジール・ブット暗殺に関しても、質問されているという。
●諜報組織によると、スィンドのLJの長であるラヒームッラーがカラプールで、ワジリスタンにいる仲間と携帯電話で話していることをつかんだという。ラヒムッラーを追跡し、カラプール橋近くにいることがわかった。すぐに捜索が行なわれ、抵抗されたが逮捕した（中略）。取り調べでラヒームッラーが、3人の自爆犯を含めた仲間が膨大な量の武器とともにバルディアにいることを自白した。
●（中略）その後隠れ家に向かったところ、銃撃戦となった。テロリスト2人を殺害したあと家が爆発し、3人とも死亡した。現場からは、4人の遺体が発見された。メール・ムハンマド、別名スルタン・オマル、スィディーク・マフスード、ズベール・ベンガリ、そしてショーカット・アフリディである。
●スルタンはバリディア町の住民で、労働者だったいう（中略）。スルタン・オマル、スィディーク・マフスード、ズベール・ベンガリはラシュカレ・ジャングヴィの自爆者だった。スルタン・オマルは、スルタン・サイフッラー（ニシュテール・バーク事件の自爆犯）の弟だという。シィディーク・マフスードは、バイトゥッラー・マフスードの親戚で、ズベール・ベンガリは、アラマ・ハッサン・トゥラビを殺害した自爆犯の弟だという。
●ショーカット・アフリディは、石油商だという。5月8日にショーカットはクリフトン・ブロックから拉致された。家族は500万ルピーの身代金を要求されたが多額の金額だったために払えず、その後50万ルピーで話し合いがついた。しかし身代金を支払ったにもかかわらず、解放されなかった。ショーカットはNATO軍に石油を供給していた（中略）。
●ラヒームッラーは数ヵ月前仲間と一緒にワジリスタンに行き、自爆の訓練を受け、自分たちのリーダーであるカリ・ザファールに指示され、目的を達成するためにカラチを訪れた。バイトゥッラー・マフスードの部下であるアビド・マフスードから資金を受け取り、武器や爆発物を購入したという。
●さらにラヒムッラーは、アラマ・ハッサン・トゥルビの事件では、自爆犯のアブドゥル・カリームをNIPAチョウランギで下ろし、スンニ・テヘリーク幹部が暗殺されたニシュテール・パーク事件のときには、自分で訓練を与えたスルタン・サイフッラーをニシュテール・パークで降ろしたという。
●SSPのラジャ・オマル・ハッターブに対する攻撃に関しては、ラヒムッラーが自分で爆弾を作って自転車に取り付け、サッダル地区のガソリンスタンドのそばに置いたという。ワヒーム・ベンガリはSSPのクラム・ワリス暗殺を行なう予定だった。さらにサデフィーク・マフスードとスルタン・オマルが、シーア派のウレマを殺害する予定だった（中略）。これらはすべて、リーダーのカリ・ザファールが指示していた。
Lashkar-i-Jhangvi network busted
●カラチ郊外で銃撃戦があり、過激派4人が死亡、1人が逮捕された。捕虜となっていた男性が見つかったという。
●警察が語ったところによると、男たちは、ワジリスタンで活動をしている違法過激派組織、ラシュカレ・ジャングヴィのメンバーだという。
●警察が容疑者の家に突入し、銃撃戦となった。先週のマリオット・ホテル爆破事件に関連して、カラチ郊外のバルディアで捜索が行なわれていた（中略）。
●警察は10キロ分の爆発物と、手榴弾8個、ピストル8丁を現場から押収した。「爆発はC4だと思われる。爆発物を詰め込んだジャケットも押収した」。C4爆弾とは、軍が使用する爆弾で、パキスタンの爆弾事件で使用されることが多い。
●警察によると、現場に到着したところ、家から発砲されたという。銃撃戦は1時間ほど続き、過激派2人を殺害した。別の1人が逃走しようとしたところを、逮捕された。残りの2人が外に飛び出し、自爆したという。逮捕された男はカリームッラーと発表され、2005年にカラチでシーア派の宗教指導者暗殺事件と関連して、指名手配になっていた（後略）。
Pakistan police 'kill militants'
●パキスタン軍はアフガニスタンとの国境近くで、アルカイダとタリバン系武装勢力1000人以上を殺害し、その中には幹部司令官5人が含まれていたと、軍が金曜日に発表した。
●治安部隊が、ヘリコプターでバジョールに連れてこられたジャーナリストたちの前に、10人の目隠しをされた男たちを連れてきて、アフガン人だと述べた。「全部で武装勢力1000人を殺害した」と、国境警察隊の監察官、タリーク・ハーンが述べた。今回の作戦で、兵士27人が殺害され、111人が負傷した。
●死亡した武装勢力司令官のうち4人が外国人で、エジプト人のアブ・サイード・アルマスリ、アラブ人アブ・スレイマン、ウズベク人司令官のムッラー・マンスール、そしてアフガン人司令官のマナラスだという。5人目はパキスタン人司令官で、バジョールを拠点としている過激派リーダー、モーラビ・ファキール・ムハンマドの息子のアブドゥッラーである。
●バジョールの作戦は、あと6週間続くという。「武装勢力の中心地になっている」「ここを失ったら、彼らは何もかも失うことなる」（後略）。
Pakistan says five top militants among 1,000 dead in offensive
●関係者によると、国境に沿ってアフガン軍と米軍地上軍を誘導していた偵察ヘリコプターに、パキスタン兵が発砲した。
●銃撃戦は約5分間に留まったが、今後は大きな衝突が発生する可能性もある。
●ちょうどニューヨークでは、ザルダリ大統領がライス国務省長官と会談している最中の出来事で、アフガニスタンのカルザイ大統領は、ブッシュ大統領と会見していた。
●カイオワスと呼ばれるアメリカのOH-58偵察ヘリコプター2機が、コースト東部で通常のパトロールを行なっていたところ、パキスタンの国境検問所から銃撃されたと、米軍バグラム基地報道官、ケビン・ウェランス軍曹が述べた。機体と乗員は被害を受けなかったという。
●米中央司令部報道官のグレッグ・スミスによると、ヘリコプターは米軍とアフガン国境警察隊を誘導していたという。ヘリコプターが銃撃されると、パキスタン軍に当たらないように銃が発砲された。「すぐさま銃撃を中止させる」ためだったという。
●パキスタン軍はこれに応戦し、約5分間銃撃戦が続いたという。合同隊はアフガニスタン領内1マイルの地点を移動し、ヘリコプターはその上空を飛んでいたという。
●パキスタンは米軍の主張を否定し、ヘリコプター2機がパキスタン領内に入ったために、警告として撃ったという。「ヘリコプターが国境を越え、我々の国境検問所の上を通過し、パキスタン領に完全に入ったために、我々の治安部隊が警告のために発砲した。偵察機は撃ち返し、その後戻った」と、パキスタン陸軍が声明を発表した。
●ザルダリはライス国務国務長官と会う前に、「国境を越えたことを気づかせる」ためだけに、軍が発砲したと述べた。しかし国連総会では、パキスタンはテロリストとの戦いを続けるが、いかなる場合でも、パキスタンの領土を侵害することは許さないと述べた（中略）。
●パキスタン軍は、パキスタン軍とNATO軍の間で問題を「解決中」だと語った（後略）。
Pakistani troops fire on US helicopters at border
●自爆犯が空港を狙っているという諜報情報を受けて、イスラマバード空港の警備が強化された。
●今のことろ発着便は通常通り運行しているが、空港の建物が一時的に閉鎖された（後略）。
Bomb alert at Islamabad airport
●水曜日に治安部隊が、ダラ・アダム・ヘールでの捜索作戦で、武装勢力6人を殺害、5人を拘束したと発表した。
●捜索作戦は3日目を迎え、ダラのバザールや周辺の村から武装勢力は一掃されたと主張した（後略）。
Six militants killed, five held in Darra
●ラシュカレ・ジャングヴィのアミール・カリ・ザファールが、マリオットの自爆事件に関与した可能性があると、調査官が述べた。
●今回の事件を捜査している諜報組織関係者が、ラシュカレ・ジャングヴィのような地元過激派が関与していた疑いがあると述べた。カリ・ザファールは、アルカイダ内部組織の人間になっているという。パキスタン・タリバンのバイトゥッラー・マフスードに保護され、南ワジリスタンに隠れているようだ。
●ザファールはマリオット事件の首謀者に疑われているだけでなく、ISIやカラチの軍本部や警察署をも攻撃しようとしていると噂されている。
●治安関係者によると、ザファールは去年警察の手配を免れてからは南ワジリスタンに隠れており、幽霊のような存在だという。ザファールはカラチ出身で、違法過激派組織であるラシュカレ・ジャングヴィの責任者となった。2007年にラホールで治安部隊に拘束されたあと、逃走した。2006年のカラチの米大使館爆破事件でも、指名手配になっている。
LJ chief's involvement in Marriot blast suspected
●水曜日に武装勢力司令官が、ワルサック・ダムを爆破すると警告した。モーマンド行政区とそにれ隣接するチャールサッダでは、治安部隊との衝突が各地で起きて、武装勢力9人を含む12人が死亡、一般市民数十人が負傷した。
●情報源によると、モーマンド行政区の警察と国境警察との合同作戦で、武装勢力7人が死亡、一般市民数十人が負傷した。
●武装勢力に協力するために、モーマンド行政区のパンディアライ地区から多数のタリバンが駆けつけた。しかし治安部隊が発砲して、彼らを妨害した。アンバルからエッカグンドに大理石を運んでいたトラックがこの戦いに巻き込まれ、トラックに乗っていた3人が即死した。これとは別に武装勢力が、エッカグンドの政府の学校を爆破した（中略）。武装勢力は、モーマンドに対する軍事作戦を中止しなければ、ワルサック・ダムを爆破すると脅迫した。
●チャルサッダ地区のシャパカダールでは、治安部隊と武装勢力との間で衝突があり、武装勢力2人が死亡、3人が負傷した（後略）。
Militants threaten to blow up Warsak Dam
●武装勢力25人とパキスタン陸軍兵士7人を含む32人が、水曜日にバジョールで死亡した。
●武装勢力側は、幹部司令官2人が重傷を負ったために、大きな打撃を受けた。準軍隊の声明によると、ジェット戦闘機や戦闘ヘリコプター、大砲による攻撃が1日続き、武装勢力25人が死亡して、多数が負傷したという。
●軍関係者によると、軍が駐屯していたラシャカイの学校を武装勢力が攻撃し、兵士7人が死亡したという。「衝突のあと、戦闘ヘリコプターとジェット戦闘機が飛来して、武装勢力を攻撃した」と、軍が発表した。
●治安部隊は、ロイサム、タング・ハッタ、ガング、シャニコット、バイ・チーナ、カウサール村を大砲や戦闘機で攻撃した（中略）。
●政府関係者によると、武装勢力の拠点多数を破壊し、武器を押収した。武装勢力の情報源によると、カリ・ジアウル・レーマンと、カリ・アリ・レーマンの2人の幹部タリバン司令官が、治安部隊との衝突で負傷した。
●カリ・ジアウル・レーマンは、これまでヌーリスタンとクナールで活動していたアフガン人タリバン司令官である。彼はラシャカイ近くで治安部隊との間で発生した戦闘で、負傷したといわれる。
●カリ・ワリ・レーマンは、マーモンドとチャルマングを拠点とした過激派組織、ジャシュル・イスラームの責任者で、カリ・ジアウル・レーマンに近い関係にある。彼はマーモンドの近くで砲撃により、重傷を負った。
●彼の報道官カリ・サイフッラーが語ったところによると、ワリ・レーマンは砲撃を受け、重傷を負った。車から出てマーモンドにある自分の拠点に向かっていたところ、砲弾がすぐ近くに落ち、重傷を負った。武装勢力の診療所で手当を受けているという。
●これとは別に、簡易爆弾が爆発し、車に乗っていたサラルザイの部族民警察の志願者2人が死亡、7人が負傷した（中略）。サラルザイ部族民はラシュカルを組織し、武装勢力を一掃しようとしていた（後略）。
25 militants, seven troops killed in Bajaur
●マリオット・ホテル爆破事件の犯行声明を出した組織が、アメリカとの協力をやめなければさらなる攻撃を行なうと、水曜日に脅迫した。
●これまで知られていない組織『ファダイーン・アル・イスラーム（イスラーム奇襲隊）』が記者たちの携帯電話に、マリオットのオーナーを引き合いにだして脅迫した。「ハスワニ（マリオットのオーナー）のようにアメリカ人やNATO十字軍に協力するものは、今後も攻撃される」という英語のメッセージを送った。
Pakistan militants threaten more bombs
●パキスタン軍が、アフガニスタンとの国境近くで発見されたアメリカの偵察機を調査しているが、撃墜されたという報告を否定した（中略）。
●米軍は偵察機が墜落したことを認めたが、エンジントラブルのために、アフガニスタン東部で起きた出来事だと述べた。偵察機は米軍が使用していたという。「墜落直後に回収された。国境近くだった」という（中略）。
●パキスタン側に墜落した偵察機は、ワジリスタンのゾーバ山脈で発見された。タリバンとアルカイダの拠点である。山脈のふもとの村の住民が薪を探していたところ、飛行機を発見したという。「飛行機としては小さかった。10フィートほどだった」という。
●地元の人間によると、5人の男が飛行機を持って山を下り、軍に報告した。兵士たちが飛行機や、残骸を持ち去ったという（後略）。
Pakistan recovers 'US spy drone'
●（前略）パシュトゥ文化の専門家であるジャーナリストのラヒムッラー・ユースフザイによると、イスラマバードのエリートや外交関係者、国際世界の諜報関係者たちはマリオットの爆弾事件に打撃を受けているが、部族民たちはバジョールやダラ・アダム・ヘールで毎日のように爆撃され、疲れ果てている。
●パキスタンの治安部隊は、ムスリムの聖なる月であるラマダーンを全く考慮していない。夜明け前の食事や断食明けの食事のような儀礼も、無視している。
●部族民たちは、非パシュトゥ族のパキスタン人は、治安部隊にパシュトゥ族が虐殺されていること、パジョールに住む40万人が家から避難することを強いられていることを、何とも思っていないと考えている。
●パキスタン政府の権限は、ペシャワルの大臣の事務所や州知事事務所内部に限られている。
●情報源によると、タリバンはバジョールの治安部隊の弱点を捉えたという。軍は土地を支配することはできない。したがって空爆を行なうしかなく、武装勢力たちはクナールに続く山中に隠れてていればいい。パキスタン軍が土地を掌握できなければ、武装勢力たちはすぐにバジョールに戻り、軍は再び撤退する。
●タリバンの地域司令官のカリ・ザアウル・レーマンだけでも、パキスタン治安部隊兵士100人以上を拘束している。捕虜の数が増えれば増えるほど、武装勢力に対する治安部隊の攻撃力は弱くなる。
●これまで戦いに参加していなかった、モーマンド行政区のタリバン司令官アブドゥル・ワリが今週になって、レーマンと手を組み、パキスタンの治安軍と戦うために数百人のゲリラを送ったことで、さらに問題が悪化している。
●パキスタンの国防アナリストによると、さまざまな困難があるにもかかわらず、バジョールの作戦は、治安部隊にとっては唯一の望みだという。もし戦いに失敗したら、タリバンがパキスタンの都市部に入ってくることを防ぐことはできなくなる。
●タリバンは、バジョールで勝利していることで、自信をもった。洗練された武器を持ってすでにペシャワルに入り、警察官たちは、警察署から外に出る事ができなくなっている。
●このためにタリバンは月曜日、イスラマバードに駐在予定だったアフガニスタンの大使を、ハヤタバードから日中堂々と拉致した。アブドゥル・ハリーク・ファラヒはまずはカイバル行政区に連れて行かれたようだ。タリバンは、今後カブールと取り引きを行なうだろう。
●月曜日にタリバンは、ペシャワルの給油施設を攻撃しようとしたが、失敗した。情報源によると、成功したらペシャワルの稼働能力を少なくとも15日間妨害できたはずだったという。この間タリバンは攻撃を実施する予定だった。
●月曜日にペシャワル空港に、ロケット弾4発が撃ち込まれた。火曜日にも再び攻撃があった。被害がなかったとしても、ペシャワルは恐怖に陥っている。シャバカダール、チャルサッダ、マトニ、ダラ・アダム・ヘール、コハートにも、このような恐怖が飛び火している。ダラ・アダム・ヘールに対する軍事作戦のために、コハート・トンネルは、2週間遮断された。
●NATO軍に対する補給路線であるカイバル行政区では、さまざまなことが起きている。ここは、反タリバンのスーフィーが多い地域だ。最近ジルガが開催され、カイバル行政区内の全ての宗教機関の活動や中止し、事務所も閉鎖することが決められた。唯一行動が許されるのが、タリバンだという。タリバンはこの地域の治安や地元の問題に介入しない代わりに、部族民たちはタリバンの活動に口を出さない。
●日曜日にタリバンは、NATO軍のコンテナ4台を強奪した。情報源によると、コンテナには食料と水が積まれていた。
●スワートも、軍事作戦にもかかわらず、いまだに武装勢力が掌握している。火曜日に、自爆車が検問所に激突して、パキスタン兵9人を殺害した。
●タリバン司令官のアブドゥル・ワリは、モーマンド行政区にいるパキスタンの治安部隊に戦いを宣言した。
●南北ワジリスタンは、完全にタリバンに支配されている。火曜日に武装勢力が南ワジリスタンでアメリカの無人偵察機を撃墜した。
●北西辺境州で武装勢力の支配下にないのは、いくつかの政府の建物と軍の駐屯地だけで、これらも攻撃されている。これらは、パキスタンに対する、タリバン主導部族民の反乱と言えよう。
●さらにパンジャーブでも、過激派組織が力をつけている。マリオットを攻撃したのも、これらの組織の可能性がある。
●武装勢力が力をつけている最中、ザルダリ首相はニューヨークで米政府関係者と、タリバンと戦うためのアメリカ、アフガン、パキスタン軍からなる合同軍を組織することを話し合っている。
●同時にイスラマバードは、レーマン・マリックが停戦協定について話し合うために、南ワジリスタンのバイトゥッラー・マフスードやファキール・ムハンマドのようなタリバン司令官と接触した。しかし申し出は却下された。したがってイスラマバードは、微妙な状況にある。マリオット・ホテルのような事件が再びあってはならない。武装勢力は容赦がない。したがって戦うしか方法がなくなった。
Militants shake off Pakistan's grip
●パキスタン陸軍が、水曜日にアフガニスタンとの国境近くでアメリカの偵察機の残骸を発見したと述べたが、撃墜されたという主張を否定した。
●（中略）水曜日にパキスタン陸軍が、治安部隊が墜落した偵察機を回収したが、技術的な問題から墜落したようだと述べた（中略）。
●アフガニスタンの米軍主導軍によると、ビデオを搭載できる偵察機が火曜日にワジリスタンとの国境付近で墜落したが、同盟軍が回収したと述べた。この他に墜落した偵察機はないという。この地域では、CIAも偵察機を飛ばしている。
●パキスタン軍が米軍または米軍機に発砲したとしたら、イスラマバードとワシントンの関係は悪化すると思われる（中略）。
●バジョールの政府関係者が水曜日に、戦闘ヘリコプターに援護された治安部隊が、カール近くで武装勢力と衝突して20人を殺害したと述べた。またカール北部では、道路脇に仕掛けられた爆弾により、親政府系部族民2人が死亡、数人が負傷した。
●また水曜日にワナでは、「平和委員会」が、殺人犯4人を処刑したと、目撃者が述べた。委員会のメンバーがモスクのラウドスピーカーで人々に集るように呼びかけ、4人が射殺された。
Pakistan finds suspected US spy drone wreckage●火曜日にアメリカの無人偵察機が、パキスタンの南ワジリスタンに墜落した。
●ペンタゴンは、このような墜落については聞いていないと述べ、CIAはコメントを拒否した。
●墜落の原因は明らかではないが、住民によると、アンゴール・アッダの村に入る前に、部族民が発砲したという。「アメリカのものと思われる無人偵察機が、パキスタン国内に墜落した。しかし、空中分解しなかった。部族民たちがそれらを拾い、その後パキスタンの治安部隊が回収した」と、パキスタン人治安関係者が述べた。「発砲音は聞こえなかったために、撃墜されたのではない」という。
●しかし住民は、偵察機は撃墜されたと述べた。「部族民たちが無人偵察機に発砲し、空から落ちて来た」。（後略）
Suspected US drone crashes in Pakistan: official
●パキスタン兵と部族民が火曜日の夜、アフガニスタンとの国境近くで米軍の無人偵察機を撃墜したと、3人の諜報関係者が述べた。本当だとしたら、パキスタンが無人偵察機を撃ち落とした、初めての例である。ワシントンとイスラマバードとの間では、緊張が高まっている。
●3人の政府関係者が、南ワジリスタンのジャラール・ヘール村上空を数時間の間旋回していた飛行機が撃墜されたと述べた。残骸が現場に散らばっているという。
●アメリカは、これを否定している。「無人偵察機が墜落したということは聞いていない」と、ある米政府関係者が述べた。
●諜報関係者が、日曜日に北ワジリスタンに米軍のヘリコプターが越境してきたために、パキスタン軍と部族民が発砲したと報告したばかりである。ペンタゴンは、ヘリコプターの越境を否定している（中略）。
●米軍は、マリオット・ホテルで殺害された米国人2人を、空軍の少佐ロドルフォ・ロドリゲスと海軍下士官のマシュー・オブライアンであることを発表した。
Pakistanis say suspected US drone shot down
●パキスタンの警察が、スワートで実施されている軍事作戦に抗議したデモ隊に発砲して、少なくとも6人が殺害された。
●数百人が集ったミンゴラのデモ隊に警察が発砲して、数十人が負傷した。
●警察によると、銀行が強奪されるのを防ぐためだったという。激怒した地元民によると、今週初めにも5人が軍によって殺害されたという。
●（中略）ミンゴラの政府所有の銀行2ヵ所が、最近の武力行使で破壊された。警察によると警察署が襲撃され、強奪されているという。「群衆が銀行を襲撃するのを防ぐために、警察が発砲した」と、地元警察責任者のバハドゥール・ハーンが述べた。
●この日の朝、スワートのチャハール・バーにある民家を軍が攻撃したために、地元民たちが街頭に抗議に出た。
●この夏、親タリバン系宗教指導者のモーラナ・ファズルッラーとの間の和平協定が破棄されてから、スワートの治安は悪くなっている（後略）。
Pakistan police kill protesters
●戦闘ヘリコプターに援護されたパキスタン軍が、国境地帯でタリバンとアルカイダ武装勢力60人を殺害したと、関係者が火曜日に述べた。
●ペシャワル近くとバジョールで起きた激しい衝突で、兵士1人も死亡した（中略）。
●月曜日に軍が、ダラ・アダム・ヘールにある隠れ家や幹線道路のトンネルから過激派たちを一掃する作戦を実施した。「戦闘ヘリコプターと大砲で、武装勢力の隠れ家を攻撃した。武装勢力50人以上と兵士1人が死亡した」と、軍報道官のムラッド・ハーン少佐が述べた。隊は月曜日、先月から過激派に占拠されていた、日本の援助で建設されたコハート・トンネルを確保したと述べた。
●兵士たちは現在、ダラ・アダム・ヘールのバザールで作戦を実施している。
●（中略）これとは別にパキスタン軍がバジョールで、武装勢力が乗った車を攻撃して戦闘員6人を殺害、さらに銃撃戦で4人を殺害した。どちらも武装勢力が検問所を攻撃したためである（後略）。
60 militants killed in Pakistan after hote attack
●（前略）パキスタンでは新たな戦場ができつつある。
●イスラマバードから20キロ離れたタベーラに、パキスタンの特殊部隊（SOTF）本部がある。『Asia Times Online』が見た書類によると、最近ここに「訓練アドバイザー・グループ」という職務につく米関係者300人が集まっている。
●しかし情報源によると、これは単なる訓練プログラムではない。
●1990年の中頃、シャリーフ政権の時代にCIAの特別部隊が同じ基地を使用して、ビンラディンを捜索しようとしていた。ムシャラフが政権についた1999年に、彼らはここを去った。
●現在アメリカは、タベーラに広大な土地を購入した。最近この施設に20台の大きなコンテナが着いた。アメリカ人たちがこれを扱い、パキスタン人関係者の立ち入りを禁じた。
●コンテナの大きさを考えると、武器や爆発物、戦車や装甲車も入っていると思われる。これらは訓練プログラムとは何の関係もない。
●タベーラで活動しているアメリカ人たちに通じている人間によると、これらは北西辺境州におけるタリバンやアルカイダに対する攻撃に使用されるようだ。パキスタンの治安関係者は、米軍兵士が数日中に追加されるという。
●パキスタンは最近、南北ワジリスタンの武装勢力と和平協定を結んだ。これらは却下されただけでなく、南北ワジリスタンの治安部隊への攻撃があり、その後マリオットの攻撃があった（後略）。
The gloves are off in Pakistan
●月曜日にスワートのマディアン地域の検問所に、自爆犯が爆発物を搭載した車が激突し、治安部隊関係者13人が死亡、10人が負傷した。またアラーバードで武装勢力に対する攻撃があり、一般市民3人が巻き込まれて死亡した。
●自爆犯がマディアンにある治安部隊本部を攻撃した。正面玄関の検問所に激突して、爆発で建物の4つの部屋が壊れた（後略）。
13 soldiers killed in Swat suicide blast
●パキスタン政府は、自爆攻撃がある4日前にマリオットホテルにいた米海兵隊員と、運び込まれた金属製の箱の謎を追求している。
●これらは通常の訓練なのか、パキスタン政府の承認を受けずに行なっていた特殊任務なのかを確認しようとしている。
●米大使館は、目撃された出来事は、特定の米関係者に常に同行しているサポート・チームだと説明している。しかし今回の問題を調べている政府関係者は、日曜日に『News』が報道した事実をすべて確認しているという。
●政府関係者によると、9月16日の深夜に、米海兵隊に不審な行動があったという。政府は、マリオットホテルの4階にあるいくつかの部屋を、米関係者が使用していたという情報を入手している。これらの部屋のうち3つは内部がつながっていて、スパイ行為に使用される諜報器機などの備品が置かれていた。
●マリオットのオーナーのサドルッディン・ハシワニは、ホテルにアメリカ人はいないと述べた。米大使館がホテルの部屋をいくつか確保していたという事実はないという。
●米大使館報道官によると、米大使館はこれまでマリオットホテルの顧客だったと述べた。米関係者やアメリカからの客人は、いつでもマリオットに泊まっていたという。これに関して隠す事は何もないと語った（後略）。
Americans' presence at Marriott not a secret: US embassy
●これまであまり知られていないパキスタンの過激派組織フィダイーンネ・イスラームが、マリオットホテルの攻撃に対する犯行声明を出した。
●組織が『BBC』に語ったところによると、アメリカのパキスタンへの介入を阻止するためだったという。この組織はパキスタンの部族地帯を拠点とし、バイトゥッラー・マフスードと関係がある。
●『BBC』のウルドゥー語放送がフィダイーンネ・イスラームから電話連絡を受け、別の電話にかけるよう指示された。別の電話にかけたところ、英語の録音メッセージが流れた。
●これによると、マリオット攻撃の目的は、「アメリカ人十字軍」をパキスタンから追い出し、政府、軍、メディアとともに、治安、宗教など、パキスタンの機関へ介入することを阻止するためだという。この攻撃で、米海兵隊員250人とともに、NATOなど、パキスタンやアフガニスタンにいるムスリムに対する攻撃に関わる国々の関係者を殺害したという。
●しかしながら今回の攻撃の犠牲者の大半はパキスタン人だった。チェコ大使とベトナム人、ドイツ人、アメリカ人がそれぞれ1人死亡し、アメリカ人とデンマークの諜報関係者が行方不明となり、死亡したと見られている。
Militants claim Marriott attack
●マリオットホテルのオーナーが、土曜日の爆弾攻撃が行なわれる前に、パキスタンの幹部リーダーたちがホテルで夕食会に参加する予定はなかったと述べた。
●内務省のレーマン・マリークのコメントに答えた発言である。マリークによると、大統領、首相、軍幹部が食事をする予定だったが、最後になってこれをキャンセルしたと述べた。
●マリオットのオーナーであるサドルディン・ハシュワニが語ったところによると、政府関係者がマリオットで食事する予定も、政府主催の会が開催される予定もなかったという（中略）。
●これに先立ちマリークが記者たちに、ザルダリ首相とギラニ大統領がマリオットで食事をする予定だったが、最後になって計画を変更したと述べた。「大統領と首相は計画を変更し、首相官邸で食事をすることにした。マリオットで宴を開くことを中止したために、全員無事だった」という（後略）。
Marriott 'escape' report denied
●武装勢力がアフガニスタン西部を走っていたバス3台を制止し、乗っていた155人を全員拉致した。ファラーのアフガン軍の基地で働いていた労働者だったという。
●ユーニス・ラスーリ州知事によると、日曜日にアフガン人156人が拉致された。内務省報道官は、155人だと言っている。犯行声明は出ていない（後略）。
Militants kidnap 155 workers building Afghan base
●パキスタン軍が国境を越えてきたアメリカのヘリコプターに警告弾を発砲したと、諜報関係者が述べた。ヘリコプターが深夜、アフガニスタンのコーストから北ワジリスタンに飛んできた。アメリカが武装勢力を狙って攻撃しているために、緊張が高まっている。
●（中略）政府は、武装勢力に対して狙いを定めた攻撃を行なうと述べ、アフガニスタンとの国境近くの「問題地」に対して作戦を行なうことを約束した。
●いっぽうペシャワルでは、アフガン領事のアブドゥル・ハリーク・ファラヒが何者かに車を襲撃され、拉致された。運転者は死亡した。
●北ワジリスタンのグーラム・ハーン地区で、米軍とパキスタン軍が対戦したと、地元関係者が述べた。国境の検問所に駐屯している軍が、パキスタン側に越境してきたアメリカのヘリコプター2機に発砲したという。ヘリコプターは攻撃せず、引き返した。「ヘリコプターが国境に向かってきた。我々は警戒態勢に入り、国境を越えた時点で発砲を開始した。数分間旋回していたが、引き返した」。「約30分後に再びやってきた。もう一度攻撃した。陸軍と国境警察隊が、彼らに向かってではなく、宙に発砲した。そうしたら引き返した」（後略）。
Pakistan troops 'repel US raid'
●ペシャワルのアフガニスタン領事館の領事が乗っていた車が襲撃され、領事が拉致され、運転者は殺害された。
●「銃撃戦で運転手が死亡した。領事のアブドゥル・ハリーク・ファラヒが拉致された」と、アフガン領事館関係者が述べた。
●銃を持った男たちが、領事館から自宅に帰ろうとしていた領事に発砲した。ファラヒは、数日のうちにアフガン大使としてイスラマバードに異動になる予定だった（後略）。
Afghan consul abducted in Pakistan ambush: consulate
●連邦政府が、FATAに対する作戦を強化し、48時間以内に、治安関係者の数を増やして作戦を開始すると述べた。内務省関係者が『Geo News』に、スワートとバジョールを始め、他の部族地帯に対する攻撃を続けると述べた（後略）。
Operation in Fata to be intensified
●パキスタンの捜査官たちは月曜日、イスラマバードを拠点とするアルカイダ組織を捜索している。
●英国空港は土曜日の後、パキスタンへの運行を取りやめた。
●捜査官たちは、検問が厳しいイスラマドードに、外からトラックが入ってくることは難しいために、犯人たちは600キロ爆弾はイスラマバードの隠れ家で製造し、トラックに積んだと見ている（中略）。
●土曜日に、犯人がホテルのバリアを突破できずに、6輪のトラックを検問所のゲートに激突させたビデオが出て来た。まず小さな爆弾を運転席で爆発させ、警備官たちが小さな炎を消そうとしているところで巨大な爆発が起きて、ホテルは火に包まれた。
●「600キロの爆弾を、検問所をくぐり抜けて長距離輸送することは無理だ。恐らく犯人たちはイスラマバードで爆弾を積載したに違いない」と、関係者が述べた。爆発物は小さな積み荷として、部族地帯から運ばれた可能性がある。
●ある治安関係者によると、今回使用された爆発物は、去年アルカイダが犯行を認めているデンマーク大使館爆破事件と、ラワルピンディのISI本部を狙った事件で使用されたものと似ているという（中略）。
●過激派の問題で、イスラマバードとワシントンの間で緊張が高まっている。日曜日の夜、パキスタンの治安部隊が、部族地帯で上空侵犯してきた米軍ヘリコプターに発砲した。「我々の軍が発砲したあと、ヘリコプターは引き返した」と、治安関係者が述べた。
●英国航空は、週6便運航しているイスラマバード便を中止した。
●パキスタン政府関係者が日曜日、イスラマバードのマリオットホテルの自爆事件で、米大使館に配置されていた米国人2人を含む外国人21人が死亡したと述べた。
●ギラニ首相は、犯人は首相官邸を狙ったと述べた。ザルダリ大統領などの政府高官が首相官邸に集まり、ラマダン明けの夕食を取っていたときに爆発が起きた。
●ペンタゴンは、米大使館に派遣されていた米国防軍関係者2人が死亡したと述べた。
●パキスタンの治安アドバイザーのレーマン・マリックが、今回の犯行は南ワジリスタンの武装勢力の仕業だと述べた。「道はすべて南ワジリスタンのテヘリーケ・タリバンに繋がっている」と、バイトゥッラー・マフスードが率いる組織を名指しした。
●マリックは記者たちに、巨大なダンプカーがホテルの近くの金属製のバリアに激突して炎上するビデオを見せた。警備員たちが火を消し止めようとして走り回り始めると、運転手はそのまま走り続け、巨大な爆発が起きた。ホテル側によると、トラックを調べようとして外に出たホテルの警備員たちが、犠牲者に含まれているという。
●トラックは、1300ボンド軍用爆発物と迫撃砲やその他の武器を搭載していた。警備員たちの数が少なくなる、ラマダン明けの食事の時間を狙っての犯行だった（後略）。
21 Foreigners Among Dead in Islamabad Suicide Bomb Shaiq●土曜日のマリオットホテルに対する自爆攻撃で死亡した53人の中には、駐パキスタンのチェコ大使とアメリカ人2人、ベトナム人女性が含まれていた。
●ベンタゴンは、土曜日にアメリカの海兵隊員2人が死亡したことを確認した。兵士たちは、イスラマバードの米大使館に派遣されていたという。
Czech ambassador and two US marines among 53 killed