【2008年11月17日〜11月23日】


■ラシッド・ラウフ捜索はヘルファイアで終結[081123 Sunday Times]

金曜日の夜10時、北ワジリスタンの住民はみんなが恐れている音を聞いた(中略)。その3時間後、ハイスールの爆発音で目が覚めた。村の民家に、ヘルファイア・ミサイル3発が撃ち込まれたのだ。死亡した5人と負傷した6人の中に、2006年に大西洋横断航空機を爆破しようとしていた容疑者ラシッド・ラウフと、仲間のアルカイダ、アブ・ナスル・アルミスリとアブ・ズベール・アルミスリがいたという。

民家はハリーク・ヌール所有のものだった。彼はタリバン戦闘員ではないが、武装勢力たちに家を貸していた。安全な隠れ家だと思っていたに違いない。この村はタリバンと拠点となっている。2005年に政府が「和平協定」を結んだのも、この村だ。

しかし彼らの居場所は、自分たちの携帯電話かスパイか、あるいは彼らを追跡していた特殊部隊によって明らかになった。パキスタン政府関係者によると、パキスタンの諜報組織がアメリカにラウフの居場所を教えたのだという。アラブ人ではなく、彼が標的だった。

ラウフはパキスタン政府の拘束下から脱走して以来、イギリス、アメリカ、パキスタンの諜報組織に追跡されていた(中略)。

ラウフはパキスタン生まれだが、両親が1980年にイギリス帰化したために、ミッドランド地方で育った。2002年に叔父のムハンマド・サイードがバーミンガムで殺害されたあと、注目され始めた。

当時21歳だったラウフは、バーミンガムのパン屋の運転手だった。パン屋は彼の父親が始めた。弟のタイーブ・ラウフもそこで働いていたが、ヒースロー空港爆破計画に関与したとして逮捕された。その後起訴されることなく釈放される。家族がラウフの活動を知っていた様子はない。

叔父のサイードが仕事に行く途中に刺されたあと、ラウフはパキスタンに逃走。それ以後パキスタンにいるう。国際手配になったために、親戚のいるバハワルプールで暮らした。

ここでラウフは、昨日一緒に殺されたマスリと、アルカイダ爆弾製造者で作戦考案の専門家の影響を受けるようになる。3人で、航空機攻撃を計画したと考えられている。

ラウフの役割ははっきりしていない(中略)。スコットランド・ヤードはパキスタンに、イギリスのテロ組織が警戒することを防ぐために、彼を逮捕しないように要求していた。諜報組織は、ラウフは2005年7月21日に未遂で終わったロンドンの自爆計画の首謀者、イブラヒム・ムクタールと関係があると見ていた。パキスタンの諜報組織は、ラウフがパキスタンとアフガニスタンにいるアルカイダ幹部と、イギリスの組織との間の仲介役であることを示唆していた。

スコットラント・ヤードのピーター・クラークは、今年の始めに、ラウフの逮捕は速すぎたと落胆を表していた(中略)。

ラウフの殺害は、CIAの対テロセンターの特殊任務ユニットにより計画された。作戦を実行したのは、バーレーンとクエートにある軍司令官たちである。

(中略)これまでアメリカは、現場に重要な標的がいることが「90%」確実であれば、パキスタンの部族地帯を攻撃できるとしていたが、今年の夏ブッシュ大統領は、その可能性を「50〜60%」にまで下げた。

しかしイギリスの司令官たちは、地元の人間に対する影響を考慮して、その効果の有効性を疑問視する。中には「狂気の沙汰」と表現するもの者もいる。

しかし、これは続きそうだ。オバマも、国境に関係なく、ビンラディンを捜索することを誓っている。オバマの対テロアドバイザーのブルース・リドルは、週末の攻撃を認める発言をした(中略)。

昨晩、ミサイル攻撃の死亡者の身元はまだ確認している状態だと、イギリス政府関係者が述べた。しかし同盟軍が、イギリス国民を殺害する結果となった今回の作戦をロンドンが知っていたかどうかが、問題になってくるだろう。

イギリスは表向きには、アメリカのミサイル攻撃については知らされておらず、MI5もMI6も、暗殺には関わっていないと主張している。

どのような場合にCIAがイギリスの意見を聞くかどうかは、極秘事項である。しかし問題の重要性からして、アメリカがラウフの居場所を突き止めたことを、イギリスが知らなかったとは考えられない。

昨日イギリスの諜報関係者は、ラウフの居場所を知っていたかどうかコメントすることを拒否した。しかしパキスタンの諜報組織が知っていたのなら、MI5もMI6も知っていたはずである。

政府関係者の中には、テロとの戦争におけるイギリスとアメリカの協力態勢に関する、重要な問題が派生すると述べた。パキスタンにおけるMI5などの組織の役割に関して、問題が生じている。MI5関係者は、容疑者を拷問するパキスタンの諜報組織関係者に、質問事項を提供していると疑われている。

労働党のアンドリュー・ディスモアは、この問題を調べる必要があると述べる。「これは重要問題だ。もしイギリスの治安組織が提供した諜報情報に基づいて攻撃がおこなわれたのなら、大きな問題だ。イギリスの治安組織が、パキスタンにいるイギリス国籍の人間に関する諜報情報を提供しているか、調べてみる必要がある(中略)」。「今回の出来事にイギリスの治安組織が関与しているとすれば、この問題を考えるべきだ」。

元治安大臣だったトーリー党のパトリック・メルセルは、ラウフ殺害は大きな問題を提起すると述べる。「イギリスの諜報組織が、イギリス人を殺害する結果となるような情報を、どの程度提供したか。政府はどの程度これに関わり、今後この地域の政策にどう関わっていくのかを説明するべきだ」(後略)。

hoonHunt for Rashid Rauf that ended with hellfire

■パキスタンに対するアメリカの攻撃で英国人過激派死亡[081122 Reuters]

パキスタンのテレビ局が、アルカイダと関連がある英国人イスラーム過激派のラシッド・ラウフが、エジプト人過激派とともに、北ワジリスタンに対するアメリカミサイル攻撃で土曜日に死亡したと報道した。

『Geo News』と『AryOneWorld』が、アメリカの無人偵察機によるミサイル攻撃で死亡した5人の犠牲者の中に、ラウフがいたと報告した。

この地域にいる諜報関係者も、12月に拘束されていたイスラマバード郊外から脱走したラウフが死亡したと述べたが、正式発表はない。死亡したエジプト人は、アブ・ズベール・アルミスリだという。

2006年8月にパキスタンで逮捕されたラウフは、ロンドンからアメリカに向かう航空機を爆破しようとしていたとされる。ラウフは2002年に、イギリスで叔父を殺害したあと、パキスタンに来た。

パキスタン滞在中に、パキスタンの最も有名な過激派で、ジャイシェ・ムハンマドの会長であるアサール・マスード・アザールの親戚と結婚している(中略)。

今回はミールアリの近くの民家が攻撃されたが、2日前にパキスタンは米大使を召喚して、パキスタン国内に対するミサイル攻撃について抗議したばかりである(後略)。

hoonU.S. strike in Pakistan kills British militant: TV
PESHAWAR

■米ミサイル攻撃で、テロ計画首謀者、パキスタンで殺害される[081122 AFP]

土曜日早朝、パキスタンの北西部に対してアメリカのミサイル攻撃があり、2006年に大西洋を横断する航空機を爆破しようとした容疑者が殺害されたと、関係者が述べた。

「土曜日、北ワジリスタンでアメリカのミサイルによる攻撃があり、大西洋横断機爆破事件容疑者のラシッド・ラウフが、エジプト人アルカイダ工作員とともに殺害された」と、治安関係者が述べた。この攻撃で死亡したアルカイダ工作員は、アブ・ズベール・アルマスリだという。

ラシッド・ラウフはパキスタンで拘束されていたが、2007年12月に脱走して行方がわからなくなっていた。

英政府はパキスタンに、2002年に叔父を殺害した容疑でラウフをロンドンに送還するよう求めていた。イギリスとパキスタンの両国籍を持つラウフは、2006年に逮捕された(中略)。

アリヘール村にある地元部族民の家がアメリカの無人偵察機で攻撃され、ラウフとエジプト人のアルカイダ工作員は、別の2人の過激派とともに死亡した(後略)。

hoonTerror plot mastermind killed by US missile in Pakistan: officials
Rana Jawad、ISLAMABAD

■バジョールで武装勢力22人死亡[081122 News]

金曜日に治安部隊がバジョールのダマドーラにある武装勢力の拠点を攻撃し、武装勢力22人を殺害、5人が負傷した。

(中略)治安部隊は武装勢力の拠点のほとんどを破壊し、政府はこの地域の大半を支配したという(後略)。

hoon22 militants killed in Bajaur blitz
KHAR

■パキスタンの葬儀で爆発、8人死亡[081121 AP]

パキスタン北西部で金曜日、殺害されたシーア派の宗教者の葬儀に集った追悼者の間で爆発があり、8人が死亡した。

デーラ・イスマイル・ハーンで起きたこの攻撃で、さらに28人が負傷し、その後暴動が発生して店舗や車が焼かれ、警察に石が投げつけられた。

金曜日の爆弾事件は、スンナ派とシーア派の間の抗争と見られる。

(中略)金曜日の犠牲者は、金曜日の朝射殺されたアルマ・ナジール・シャー・ナヴィの葬儀に参加していた。爆弾は、遠隔操作で爆発したようだという(後略)。

garrBlast kills 8 mourners at Pakistani funeral
ISHTIAQ MASHUD、DERA ISMAIL KHAN

■パキスタンで爆弾「9人死亡」[081121 BBC]

バジョールで自爆攻撃があり、9人が死亡した。

自爆犯が木曜日、マームンド地域のモスクで祈りが行なわれている最中に自爆した。反タリバン的立場をとる部族民長老、マリーク・レーマトゥッラーが、犠牲者の中にいるといわれる。この他に5人が負傷した。マームンドでは部族民がラシュカルが組織して、武装勢力と対戦しようとしている。レーマトゥッラーは、自分のラシュカルの責任者だった。

攻撃はカールから20キロは慣れたバダン村で起きた。犯行声明は出されていない(後略)。

garrPakistan bomb attack 'kills nine'

■アメリカ、パキスタン奥深くを攻撃[081121 Asia Times]

水曜日にアメリカの無人偵察機が、ミサイルでパキスタンのジャニ・ヘール村を攻撃したが、この出来事により武装勢力との戦いは新たな局面を迎えた。

イスラマバードが直接支配する部族地帯以外の地域が攻撃されたのは、初めてのことである(中略)。さらに、パキスタン軍と米軍が協力していることも、明らかになった(中略)。

水曜日早朝、少なくともミサイル2発が北ワジリスタンの近くにある民家に撃ち込まれた。「アルカイダと関係がある」武装勢力6人が殺害されたという。そのうちの1人は、ドクター・アブドゥッラー・アッザーム・アルサウジで、タリバンとアルカイダの間を取り持つ人間だったという。

アルサウジが死亡したかどうかは、それほど大きな問題ではない。問題は、パキスタン人がアメリカ人に、アルカイダのシューラ(議会)がジャニ・ヘールにあることを知らせた事実だ。

パキスタンは、すでに1年前にこのシューラが組織されたことをつかんでいたが、部族地帯の中ではなくパキスタン政府の支配地域にあったために、この情報はアメリカに伝えられなかった。

かつてバヌーで治安部隊と武装勢力との間の銃撃戦が発生したとき、ザワヒリが追い詰められたことがあった。しかし彼がいることがわかった時点で、法組織は彼を逃がした。

しかしパキスタン陸軍参謀長のキアニ将軍が、機密諜報情報をアメリカに流している。これは危険な賭けである。

今後アルカイダは部族地帯北部ではなく、南部の町に広がって行く可能性がある。町での戦いになりそうだ。

ジャニ・ヘールが選ばれたのは、部族地帯は僻地ではあっても、最近無人偵察機に狙われるようになっていたために、幹部関係者が集るためには適切ではなくなったからだ。また、これまでアメリカは、部族地帯外を攻撃することもなかった。これまでは、完全武装した武装勢力たちと地元協力者は、アルカイダのリーダーたちを守ってこれた。

ジャラウッディン・ハッカーニも、北ワジリスタンやアフガニスタンのコーストではなく、パキスタンの町にいるといわれる。

戦局が新たな段階に入った時点で、ムシャラフのチームのメンバーだった人間、エリート特殊部隊司令官だったアミール・ファイサル・アルヴィ元少将が何者かに暗殺された。ムシャラフは、陸軍参謀長として、大統領として、アルヴィとは親しい関係にあった。アルヴィは2年前に退職したが、2004年のアンゴール・アッダに対する作戦を計画したといわれる。この作戦で、部族地帯にいたアラブ人やチェチェン人多数が死亡または逮捕され、アメリカに引き渡された。

これからも対アルカイダ・対タリバン作戦に従事する人間が狙われる可能性がある(後略)。

hoonThe US strikes deeper in Pakistan
Syed Saleem Shahzad

■パキスタン、米大使に抗議[081120 BBC]

パキスタンはイスラマバードの米大使を召喚し、アメリカの無人偵察機が水曜日パキスタン領内深くを攻撃し、5人を殺害したことを抗議した。バヌーの攻撃で、地元の武装勢力5人が死亡したという。

時期を同じくしてタリバン幹部司令官が、今後アメリカによるミサイル攻撃が続けば、パキスタン軍と交わした和平協定を無効にすると抗議した。

北ワジリスタンの重要な2人の司令官のうちの1人であるハーフィズ・グル・バハドゥールは、2006年以来、軍と和平協定を交わしていた。

バヌーに対する水曜日の攻撃は、これまでと違ってパキスタン領内深くを攻撃した点が、これまでと異なる(中略)。

「米大使が外務省に召喚され、バヌーのミサイル攻撃に関する抗議を受けた」と、外務省が述べた。

いっぽう北ワジリスタンの武装勢力のハーフィズ・グル・バハドゥールが、ミサイル攻撃を中止するよう要求した(中略)。今後アメリカが攻撃を続ければ、部族地帯外で攻撃を行なうという(中略)。

「委員会のリーダーたちが水曜日にハーフィズ・グル・バハドゥルと話し合った」と、パハドゥールの報道官のアフマドゥッラー・アフマディが述べた。「11月20日以降も我々の領域をミサイルで攻撃すれば、部族地帯の外で攻撃を行なう」。「パキスタンはこれらの攻撃に、直接協力している」とアフマディが述べた。パキスタンの協力がなければ、アメリカは標的を攻撃できるはずないという。

「アメリカ人やパキスタン人が、攻撃で外国人が死亡したと主張しているが、それは嘘だ」。「地元の武装勢力と一般市民がミサイル攻撃で死亡している」。

パキスタンのタリバンは、ムッラー・ナジール、ハーフィズ・グル・バハドゥールとバイトゥッラー・マフスードが率いる3つの組織に属している。バジョールとスワートの武装勢力は、バイトゥッラー・マフスードの系統で、パキスタンの治安部隊と直接戦っている。

ムッラー・ナジールとハーフィズ・グル・バハドゥールはこれまで政府と衝突せず、地下に潜っている。

2007年3月にムッラー・ナジールはパキスタン軍に協力して、アルカイダ系のウズベキスタンイスラーム運動に属するウズベク人たちを、ワジリスタンから追い払った。

アフガニスタンの同盟軍と戦っていたハーフィズ・グル・バハドゥールは、2007年にアフガニスタンからパキスタンに帰ったあと、バイトゥッラー・マフスードと離反した。バイトゥッラー・マフスードが率いるテヘリーケ・タリバン・パキスタンが、パキスタン軍と直接対戦し始めたからである。

しかし8月にミサイル攻撃が開始すると、ナジールもバハドゥールもパキスタン政府から離れ始めた。2人ともパキスタン治安部隊とは衝突していないが、同盟軍に対する見解は異なる。ミサイル攻撃により、両組織の見解が変化した。ムッラー・ナジールは、すでにワジリスタンの治安部隊に敵意を表明した(中略)。

これとは別に、アフガニスタンのNATO軍が、木曜日にパキスタン軍と協力して、パキスタンにいる武装勢力を攻撃したと述べた。武装勢力が、パクティア州のISAFの前哨基地をロケット弾で攻撃したという。

ISAFによると、「パキスタン軍に協力を仰いだ。パキスタン軍がパキスタン国内にいる武装勢力を、迫撃砲で攻撃した」という。ISAF軍からもパキスタン軍からも、犠牲者が出たという報告はない。

hoonPakistan protest to US ambassador

■パキスタンの元司令官最高幹部、死亡[081119 BBC]

パキスタンのエリート特殊部隊元司令官が、イスラマバード近くで暗殺された。

アミール・ファイサル・アルヴィ元将軍と運転手が、イスラマバードに向かうハイウェイで射殺された(中略)。

「3人の武装した男が、バーリア・タウン近くのハイウェイで、アルヴィの車を止めた」と、事件を担当しているムハンマド・アルシャッドが述べた。「男たちは、将軍が乗っていた車に銃を乱射した。将軍と運転手は即死した」。

目撃者によると、犯人たちはバイクとジープに乗り、犯行後現場から逃走したという。「用意周到な殺人だったようだ」(中略)。

アルヴィは2006年に、パキスタンのエリート特殊部隊Special Services Group(SSG)から引退している。この部隊は、パキスタン各地でアルカイダやタリバンと対戦してきた。

部隊本部はタルベーラ・ガジの近くにあり、2007年の自爆攻撃で多数の犠牲者が出ている。

garrTop Pakistan ex-commando killedSyed Shoaib Hasan 

■米偵察機の攻撃で、アルカイダ重要工作員死亡[081119 AFP]

アメリカによるパキスタン北西部へのミサイル攻撃で死亡した6人の武装勢力の中に、重要なアラブ人アルカイダ工作員がいたと、治安関係者が述べた。

治安関係者によると、ビンラディンのテロ組織の重要メンバーであるアブドゥッラー・アッザーム・アルサウジが死亡したという。アルサウジは、アルカイダ幹部司令官とタリバン組織を結ぶ重要人物だった。「アルカイダとタリバン司令官との間を取り持つ男だった。志願者を集めたり、戦闘員の訓練にも従事していた」と、イスラマバードの治安関係者が述べた。

今回のミサイル攻撃は、パキスタンの部族地帯以外を狙った初めてのものである。部族地帯と接する、バヌーの民家が狙われた。「夜間の攻撃で、シャキ・ムハンマドの家が破壊された」と、治安関係者幹部が述べた。「少なくとも外国人2人が死亡した」。

アルサウジは、最近のアメリカのミサイル攻撃で死亡した2番目に重要なアルカイダ工作員である(中略)。

パキスタン軍がバジョールのマムーンとナワガイ地域を砲撃して、タリバン戦闘員5人が死亡した。「火曜日に軍が、武装勢力の拠点や地下の穴蔵を攻撃した。抵抗勢力5人が死亡し、3人が負傷した」と、地元政府関係者のジャミールが述べた。

hoonMajor Al-Qaeda operative killed in US drone strike: Pakistan security
Hasbanullah Khan、MIRANSHAH

■パキスタン北西部に対する米ミサイル攻撃で、5人死亡[081119 AFP]

パキスタン北西部にアメリカの無人偵察機によるミサイル攻撃があり、外国人を含む5人が死亡したと、治安関係者が水曜日に述べた。

(中略)バヌーの民家が攻撃された。地元関係者によると、このミサイル攻撃で少なくとも7人が負傷したという。「夜間の攻撃で、バヌーにあるシャキ・ムハンマドの家が破壊された」と、治安関係者幹部が述べた。「死亡した5人の中に、外国人2人がいた」という。

バヌー警察関係者のアラーム・シーラニも、ミサイルによる攻撃があったことを認めた(後略)。

hoonFive killed in US missile strike in northwest Pakistan: officials
MIRANSHAH

■パキスタンで米ミサイル攻撃[081119 AP]

水曜日にパキスタン国内に対するアメリカのミサイル攻撃があり、武装勢力6人が死亡した。

ミサイルは、パキスタンの部族地帯と隣接する北西辺境州内にある、パヌーのインディ・ヘール村の民家に命中した。

パキスタン治安関係者2人が、死者の中には中央アジア出身者がいたと述べた(後略)。

hoonOfficials report US missile strike in Pakistan
MUNIR AHMAD、ISLAMABAD

■アメリカ、アフガニスタンへの補給ルート、新たに模索[081119 New York Times]

カイバル峠を通るNATO軍への補給線がタリバンに狙われているために、アメリカは、ヨーロッパを通過する陸路を含め、別のルートを模索している。

(中略)ペンタゴンは、ヨーロッパ、コーカサス、中央アジアを含む別のルートを考えていることが、国防省の書類から明らかになった。9月の米輸送司令部から請負会社への通告によると、パキスタンにおける「ストライキ、国境を越える際の遅延、事故、窃盗」により、アフガニスタンの欧米軍は「大きな危機」を迎えたという。

(中略)先週、向こう見ずのタリバンがパキスタン側で、NATO軍への補給物資を運んでいた車列を襲撃したために、トルハムを通過する交通が一時的に遮断された。23台のトラックが攻撃された後の数日間、この地域を通過する数百台のトラックが足止めをくらった。パキスタン政府は月曜日に、車列の警備を強化することを義務づけた上で、トルハムの封鎖を解除した。

しかし火曜日、封鎖が解かれた翌日になっても、トラック運転手は安心できない。先週発生したパキスタン側での強奪事件で、NATO軍に物資を補給する会社は数百万ドルの損害を受けたが、これまでも同じような事件が頻発している。3月に武装勢力たちはトルハム付近で、40〜50台のオイルタンクローリーを放火した。その1ヵ月後、1300万ドル分の軍用ヘリコプターエンジンが奪われた。

NATO軍と米軍関係者は、パキスタンからアフガニスタンに向かう補給線が襲撃されても、作戦に障害はないと主張している。「今になって起きたことではない」と、アフガニスタンの米軍報道官のルミ・ニールソン・グリーンが語る。「これまでも盗賊や武装勢力が、補給線を攻撃すると主張していた。しかし、彼らがしたことで、アフガニスタンにおける軍事作戦に大きな被害が出たことは皆無だ」。

しかし、新しいルートを求めている事実は、何らかの影響力があったことを示している。アメリカは、すでに他の国々と取り引きを開始した。ペンタゴンはこれを新北ルートと呼ぶ。グルジアとは同意に至り、現在アゼルバジアン、カザフスタン、ウズベキスンとの交渉を行なっていることが、10月31日の書類から明らかになった。「イランとウズベキスタンからは、通行許可が出ないと見ている」と、 輸送司令部が請負会社に述べた。

請け負い事業を取得した会社は、車列を守るための警備隊をつけなければならない。現在パキスタンからアフガニスタンに物資輸送を請け負っているPort World Logisticsは、パキスタンの会社Dogma Securityを使っている。また、パキスタン政府の国境警察隊の援助も受けているという。

新たな請負会社は、探知装置と、30分ごとに車の居場所を示すリアルタイム衛星追跡システムを、各車輌に導入しなけれぱならない。

ロシアは今年、NATO軍が物資を鉄道で輸送することを許可した。アフガニスタンにいる同盟軍は、経済援助と軍事プログラム用の非致命的機器と物資を、ウクライナ、ベラルウス、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタンを通過する大陸横断鉄道を作ることを考えなければならない。

これとは別に、ペンタゴンの輸送鵜司令部は、新たなヨーロッパ〜コーカサスルート、あるいはこれとは別に中央アジアルートを通過する、年間5万台と見られているコンテナを管理する請負会社を探している。

いっぽうでパキスタン〜アフガニスタンのルートは、厳重警備のためにトルハムをなかなか通過できないでいる。火曜日、1000台以上のトラックがパキスタン側で待機。アフガニスタンからは商売人や労働者、難民などを運ぶトラクターやトレイラーが、数珠つなぎになっていた。

警備のために、1時間に25台しかトラックが国境を通過できない。タリバンの襲撃や先週の国境封鎖の前は、毎日600〜800台のトラクターやトレーラーがトルハムを通過していた。火曜日には、多く見ても200台のトラックが通過しただけだった。

NATOへの補給物資を運ぶ運転手のサイフ・ウル・レーマンによると、トルハムが開いて国境を越えるまでに5日待たなければならなかったという。約350ドル分の損失である。1ヵ月に1200ドルを稼ぐ人間にとっては、大きな損害だ。パキスタン政府が警備を強化したことは、歓迎したいという。

ランディコタール出身の運転手ラーマンウッラーによると、最近ではトラックの襲撃は日常茶飯事のことで、NATO軍のために仕事をする者にとっては大きな打撃になっている。そのためにタリバンは襲撃すると、運転手に証明書を渡すようになった。「タリバンは最近では我々に、アメリカ人宛の手紙を託す。タリバンがトラックを持ち去ったことを証明しなければ、我々が自分たちでくすねたと思われてしまう」。「タリバンからの手紙を見れば、みんな納得する」。

hoonU.S. Seeks New Supply Routes Into AfghanistanTrucks From Pakistan Increasingly Attacked
Candace Rondeaux and Walter Pincus、TORKHAM

■抵抗勢力17人、兵士1人、パキスタン北西部で殺害される[081118 AFP]

火曜日にパキスタン北西部で、武装勢力17人と兵士1人が銃撃戦で死亡した。戦闘は、スワートで起きた。

「治安部隊がスワートのカーパル地域の抵抗勢力の拠点を砲撃し、武装勢力7人を殺害した」と、軍が声明を発表した。

また武装勢力が、ハワザハーラ地域の治安部隊の車列を襲撃しようとしたために戦闘となり、武装勢力8人を殺害した。

これとは別にカンジュ地域では、パトロール中の治安深いが襲撃され、兵士1人が死亡した。「この捜索作戦中に武装勢力27人を逮捕した」という。

モーマンド行政区と接するミアン・ケレイでも衝突があり、武装勢力2人が死亡、5人が負傷したという(後略)。

hoon17 militants, one soldier killed in northwest Pakistan: army
PESHAWAR

■兵士6人、抵抗勢力10人アフガニスタンで死亡[081118 AFP]

火曜日にタリバンとの戦いで兵士6人が死亡し、そのうちの1人が斬首された。武装勢力10人も死亡した。

月曜日にファラ州のバーラ・ブルック地域でパトールしていた軍が襲撃され、その後の銃撃戦で兵士5人が死亡した。「兵士5人が死亡、5人が負傷した。武装勢力が、負傷した1人の首を切り落とした」と、アフガニスタン西部の軍司令官ファザル・アフマッド・サイヤールが述べた。サイヤールによると、100人ほどのタリバンが、大規模な攻撃を実施したという。武装勢力側の犠牲者数はわからない。

しかしアフガニスタン警察報道官のアブドゥル・サオフ・アフマディによると、タリバン5人が殺害されたという。

(中略)いっぽう米軍主導同盟軍が火曜日、ファラ州で車に武器を搭載しようとしたタリバンを監視し、その後追跡して5人を殺害したという。「同盟軍の航空機が精密誘導爆弾を用いて、武装勢力の武器と車を破壊した」。

hoonSix soldiers, 10 rebels killed in Afghanistan
HERAT

■パキスタン人タリバンと部族民の衝突で10人死亡[081118 AFP]

パキスタン北西部で、タリバンと親政府系部族民リーダーとの間で銃撃戦があり、10人が死亡した。

バジョールで武装勢力が、親政府系マモーン族の長老たちが政府関係者との話し合いに向かっていることを突き止め、長老たちが乗った車列を攻撃したと、地元政府関係者のイスラール・ハーンが述べた。

部族民が発砲し、司令官を含む武装勢力3人を殺害した。ラシュカルという部族民の軍隊を率いる長老たちのグループが、カールの近くにある地元部族民の長老が所有するゲストハウスに避難した。

しかし武装勢力たちは仲間を呼び集めて家を包囲し、影響力がある地元部族民責任者であるイスマイル・ハーンを引き渡すよう、部族民長老たちに要求した。「ライフルで攻撃し、手榴弾を投げ込み、長老4人と地元責任者の召使い3人を殺害した」と、イスラール・ハーンが述べた。

治安関係者によると、武装勢力が家に避難した長老8人を拉致したが、その後3人が逃げ戻った。

タリバン報道官によると、拉致した長老の中には、部族民責任者のイスマイル・ハーンが含まれているという。

長老たちは先月ラシュカルを組織し、部族民たちを取り締まろうとしている(後略)。

hoonTen killed in Pakistani Taliban and tribal clashes: official
KHAR

■NATO軍、パキスタンの武装勢力を砲撃[081118 AP]

アフガニスタンのNATO軍が、イスラマバードと協力して、パキスタン国内にいる武装勢力に対して大砲20発を撃ち込んだ。

いっぽうアフガニスタン西部では、アフガン兵5人が死亡した。

軍によると、日曜日にパキスタン側からパクティア州にいる軍が攻撃されたために、武装勢力を砲撃したという。「砲撃により爆発があり、その場所に爆発物があることを示していた」と、NATO軍が声明を発表した。パキスタン政府関係者は、何もコメントしていない。

関係者によると、アフガニスタンのNATO軍とパキスタン軍との関係が、改善しているという。

(中略)これとは別にファラ州では、武装勢力がアフガン軍の補給物資を運ぶ車列を襲撃し、兵士5人を殺害、5人を負傷させた。ファラ州のバラ・ブルック地域で発生した戦闘で、武装勢力も5人死亡したという(後略)。

hoonNATO fires artiller at insurgents in Pakistan
FISNIK ABRASHI、KABUL

■モーマンド行政区で4人死亡、うち女性2人[081117 News]

日曜日に治安部隊がモーマンド各地と近くのシャブカダール地域を攻撃し、少なくとも4人が死亡、8人が負傷した。情報によると、武装勢力がミチニ地区の治安部隊のキャンプを攻撃したために、銃撃戦となった。多数の犠牲者が出た模様だが、その数は明らかではない。

戦闘ヘリコプターが、エッカ・グンド地域のシャーノ・グンドにいる武装勢力の拠点を攻撃して、全壊させた。武装勢力たちが8ヵ月前にマリーク・モヒブッラーの家に押し入り、そのまま占拠して自分たちの拠点にしていた。戦闘ヘリコプターがシャロ・グンド地域のスベダール・イブラヒムとハーンザダの家を爆撃して、部分的に破壊した。

(中略)いっぽう治安部隊はシャブカダール地域の武装勢力に対して、作戦を続行した。シャブカダールからモーマンドの境界にかけて、外出禁止令がでている(後略)。

hoonTwo women among four killed in Mohmand Agency
GHALLANAI/CHARSADDA

■パキスタンの武力行使で8人死亡[081117 AP]

月曜日に、パキスタン北西部の軍の検問所で車を用いた自爆攻撃があり、少なくとも3人が死亡した。また別の場所では、武装勢力5人が死亡した。

(中略)月曜日にスワートのガシュコール村で、自爆攻撃があった。

バジョールでは、治安部隊が砲撃で、武装勢力5人を殺害した(後略)。

hoonOfficials: Violence in Pakistan leaves 8 dead
ZARAR KHAN、ISLAMABAD

■ラシュカルと武装勢力の衝突で13人死亡[081117 News]

日曜日に、マーモンド地域で部族民ラシュカルと武装勢力との間で衝突があり、13人が死亡した。犠牲者の中には、ラシュカル責任者のマリーク・ファズレ・マブードが含まれている。

日曜日、有名なマリーク・ファズレ・マブードが率いる、数百人の武装した志願者からなるラシュカルが武装勢力を取り締まり、村の各地で地元タリバン戦闘員の拠点や家を取り壊した。

部族民の情報源によると、武装勢力とマーモンド部族民との間の戦いは、まだマーモンド各地で続いている。日曜日の朝、マーモンドのラシュカルが武装勢力の拠点に火を放つと、衝突が勃発した。

ラシュカルは武装勢力の家8軒を取り壊し、バンダリーとカンガ村に移動したところ、タリバンたちが攻撃し始め、マリーク・ファズレ・マブードが撃たれて即死した。

マーモンドのラシュカルも応戦して、武装勢力4人を殺害した(中略)。

親政府系長老たちが政府の援護を要請し、軍の戦闘ヘリコプターが武装勢力の位置を攻撃した。軍の攻撃で、武装勢力6人が死亡した(後略)。

hoon13 killed in Lashkar-militants clash
Mushtaq Yusufzai、PESHAWAR

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2008.