【2009年1月12日〜1月18日】

■パキスタン、ムンバイテロと関連して「71人拘束」［090114 BBC］

●パキスタンによると、ムンバイ攻撃に関与したと疑われている組織を取り締まり、71人を逮捕したという。

●ラレーマン・マリーク内相によると、ラシュカレ・トイバと関連した慈善団体が運営するいくつかの学校を封鎖したという（中略）。マリークによると、ジャマット・ウッ・ダーワの7つのマドラッサを含む、87の施設が操作された。

●出版物やウェブサイト、慈善団体の避難キャンプ8ヵ所と訓練所5ヵ所も閉鎖された。しかし、これらの場所で過激活動が実施されていたという証拠は、見つかっていないという（後略）。

■武装勢力追跡のために、NATO軍補給線を一時遮断［090114 AFP］

●水曜日、治安部隊がカイバル行政区で新たな作戦を開始したために、カイバル峠を抜けてアフガニスタンに運ばれるNATO軍と米軍のための補給線を遮断した。

●治安部隊が水曜日にカイバル峠の封鎖を命じた（中略）。治安部隊が語ったところによると、カイバル峠に通じるジャムルッドからランディ・コタールにまで作戦を拡大した（中略）。水曜日に武装勢力の家6軒が取り壊された。

■印陸軍参謀長、パキスタンの動向を確認［090114 AFP］

●水曜日に印軍参謀長が、パキスタンがインドとの国境に集結していることを確認したが、戦いは「最後の手段」だと述べた。

●「我々は、パキスタン軍が東に集結していることを確認している。これは事実である。彼らはインドとの国境である東部にやってきた」と、ディーパック・カプール将軍が記者会見で語った。「事実は事実だが、印軍はすでにこれを予測していた。我々はこのことは気にしていない」と付け加えた。

●（中略）インドがすでに国境に軍を配置しているかどうかは、語らなかった。「11月26日以来、緊張が高まっている。パキスタンから犯人たちがやってきたという感触を持っているからだ」。「戦争に突入しようとしているのではない。いくつかの選択肢はある。外交面、経済面など。戦いは最終段階だ」（後略）。

■週末の襲撃でアフガン人4人逮捕される［090113 AP］

●パキスタンの北西部の軍事基地を先週末に襲撃して逮捕された4人の武装勢力は、アフガニスタン側から入って来たと、月曜日に軍が発表した。

●日曜日に準軍隊の駐屯地が、武装勢力役600人に襲撃された。そのうちの大半がアフガニスタンから入って来たという。この襲撃で治安部隊兵士6人と武装勢力49人が死亡した。

●パキスタンの国境警察隊が月曜日に発表したところによると、戦いで逮捕された4人のアフガン人は、アフガニスタンのクナール州から来たという。4人の名前が発表されたが、どのように逮捕されたかは明らかにしなかった。

●さらに月曜日には、北ワジリスタンとアメリカのためにスパイ行為をしたという男2人の遺体が発見された。2人は25歳と30歳の兄弟で、月曜日早朝に射殺死体となって発見された。金と引き換えに情報を提供していたというメモが、遺体に残されていた。12月21日以来、すでに13人がアメリカのためにスパイ行為をしたとして殺害されている。男たちの口には、紙幣が詰め込まれていた。

●いっぽう部族民がチャマンで、パキスタンの対麻薬部隊が部族民の1人を殺害したことに抗議して、アフガニスタンに向かうNATO軍に物資を運ぶ補給路を遮断している。この結果、NATO軍に物資を運ぶトラック100台が、立ち往生しているという。

●部族民の長老アブドゥル・カハール・ワーダンによると、自分たちの要求が受け入れられるまで道路は封鎖するという。「襲撃を調査してこれに関与した関係者が裁かれるまで、道路封鎖は続ける」という（後略）。

■武装勢力NATO軍のトラック置き場を襲撃［091013 AFP］

●火曜日の早朝、タリバンがNATO軍のために物資を運ぶトラックの駐車場を攻撃し、トラック1台に火を放って、3台を壊した。ペシャワルで起きたこの襲撃は、軍がカイバル行政区で軍事作戦を実施して以来、初めてである。

●（中略）「武装勢力がNATO軍のためのターミナルにロケット弾6発を撃ち込んだ。トラック1台に命中して炎上、3台が一部破損した」と、警察関係者が述べた。警察と準軍隊が攻撃者たちを追い、銃撃戦になった。30分後に、犯人たちは逃走した（後略）。

■アメリカ、AQハーン博士の「仲間」に制裁［090112 BBC］

●アメリカは、パキスタンの核計画元責任者アブドゥル・カディール・ハーン博士と関係する人物や会社に、制裁を与えた。

●国務省によると、ハーンの核テクノロジー密輸事件に関与したとして、13人の関係者と3つの会社に制裁を与えた。米関係者によると、制裁を与えたことで「今後核の漏洩活動を行なわないだろう」という（中略）。

●ムシャラフ元大統領は、ハーン博士以外には、核テクノロジーを漏洩できるような知識は持っていないと繰り返し発言してきた（中略）。

●制裁を与えられたのは、イギリス、ドイツ、トルコ、スイス、スリランカ国籍の人間だという。そのうちの1人であるドイツ人のゴタード・レルチは、ウランを濃縮するための備品をリビアに密輸したことで、武器輸出法に違反したとして5年半を求刑されている。