【2009年2月9日〜2月15日】
●土曜日にパキスタンの北西部に対してアメリカの無人偵察機がミサイル攻撃を実施し、武装勢力の隠れ家を破壊して20人の地元・外国人武装勢力を殺害した。
●南ワジリスタンのこの攻撃で、武装勢力15人が負傷した。
●タリバンが標的となった家を包囲して、犠牲者を運び出したという。
Suspected US missile kills 20 in Pakistan●米軍は、アフガニスタンに輸送された数千の兵器の所在を把握できずにおり、行方不明になったか、盗まれた疑いがあることがわかった。
●US Government Accountability Office(GAO)の調査によると、米軍は、2008年6月までの4年間にアフガニスタンに入った、22万の兵器の所在をつかんでいない。調査結果は木曜日、下院で話し合われる予定である。
●アメリカがアフガニスタンに輸送した兵器は、「盗まれたか行方不明になった」疑いがあるという。報告によると、
・2004年12月から2008年6月の間にアフガニスタンに輸送されたライフル、ビストル、迫撃砲などの兵器8700の追跡記録がない。 ・さらに21ヵ国が米軍経由でアフガン軍に寄付した、13万5000の小火器の記録もない。 ・4万6000の兵器の製造番号の記録がないために、兵器の追跡ができず、武装勢力の手に渡ったかも明らかにできない。 ・4万1000の兵器の製造番号は記録されたが、米軍関係者はその行方を把握できていない。●「供給経路の過程で、責任の所在があいまいになった」と、報告書は締めくられている(中略)。
●これに答えてペンタゴンは、兵器の追跡のために、アフガニスタン政府を訓練する必要があることに同意したという(後略)。
US 'lost track of Afghan weapons'●インドは、パキスタンが、去年発生したムンバイのテロ攻撃が、一部パキスタンで計画されたことを認めたことを歓迎した(中略)。
●パキスタンの内相が、逮捕された容疑者は告訴される可能性があると述べた。
●これに対してカシミールの組織は、政府はアメリカの圧力に屈していると非難した(中略)。
●パキスタンのレーマン・マリーク内相が、8人のラシュカレ・トイバの容疑者は告訴される可能性があると述べた。「計画の一部はパキスタンで行なわれた」と、イスラマバードで行なわれた記者会見で発表した。容疑者6人が逮捕され、2人はまだ逃走中だという。「攻撃者たちはバローチスタン州で入手したボートに乗り、カラチを出た」。「ラシュカレ・トイバのザラール・シャーが、攻撃に対する責任を主張するeメールを送った」という。
●シャーは12月に、パキスタン領カシミールのラシュカレ・トイバのキャンプで、治安部隊により逮捕された。ラシュカレ・トイバの作戦責任者だというザキ・ウル・レーマン・ラハヴィも、同時に逮捕された。攻撃の首謀者は、現在パキスタンに拘束されているカラチの住民ハミッド・アミンだという。
●カシミールの過激派組織団体のジハード連合会議(UJC)は、ラシュカレ・トイバが関与していたことを認めた政府を非難した。UJC報道官のサイード・サデカート・フセインが、政府はリチャード・ホルブルック米特使の訪問後、態度を変えたと述べた。「パキスタンはアメリカの圧力に屈し、インドとアメリカの陰謀の餌食となった」。分離派指導者のサイード・アリ・シャー・ギラニは、パキスタンには「独自の外交が存在せず」「アメリカにひれ伏した」と述べた。
India welcomes Pakistan's action●水曜日にスワートのチャルバガー地域で、武装勢力と治安部隊の間で激しい戦闘があり、兵士3人が死亡、数人が負傷した。
●また数千人の人々が集まり、政府にシャリア法を施行するまでに3日間の猶予を主張し、さもなければイスラマバードまで行進すると述べた。
●情報源によると、武装勢力がダルール・ウルーム・チャルバガーに設置された治安部隊のキャンプを襲撃し、その後包囲した。その結果、軍と武装勢力との間に激しい銃撃戦が起き、現在なお続いている。
●武装勢力は治安部隊関係者3人を殺害し、数人に怪我を負わせたと主張している。駐屯地の建物も破壊されたという。周囲の民家や店舗も被害を受けた。武装勢力はチャルバガーにいる治安部隊に大きな被害を与えたと主張しているが、軍報道官はこれを否定している。
●いっぽうスワートのタリバン指導者で、FMラジオ放送司会者のモーラナ・ムハンマド・アラーム、別名ハリールは、スワートでタリバンと戦っている治安部隊関係者の住所や子供たちの名前を把握していると述べた。関係者の名前と住所、子供の名前や教育を受けている機関の名前を挙げた。
●これとは別に、武装勢力が赤十字の州責任者を拉致したが、その後解放した。情報源によると、武装勢力がICRCの地方責任者デニエル・ロマリとその同僚をカンバール地域から拉致した。しかし取り調べを行なったあと、解放されたという。ダニエル・ロマリはスイス人で、同虜はパキスタン人である。
●さらに、武装勢力はスワート地区の治安裁判官の運転手を拉致し、どこかに連れ去った。車も奪われた。
●いっぽう数千人がバリコットで、シャリア法施行のために抗議デモを行なった。周囲の村からやってきた抗議者たちはバリコット広場に集まり、3日以内にシャリア法が施行されなければ、イスラマバードまで行進すると述べた。
●シャリーフ・ハーン、アジズッラー、サイード・アリ・バチャなどが率いるデモ隊は、シャリア法をすぐさま施行し、軍事作戦を中止して外出禁止令を解除するように要求した。バリコット・ユニオン・カウンセルのイルファン・ワドゥードは、軍事作戦に抗議して辞任した。
Militants claim killing three soldiers in Swat clashes●水曜日にバジョールでは、軍と武装勢力との間の衝突とパキスタン空軍の戦闘機の空爆で、武装勢力5人と兵士1人が死亡、多数が負傷した。武装勢力は治安部隊が占拠している学校を攻撃すると、警告した。
●軍の情報源によると、戦闘機が、モーラビ・ファキール・ムハンマドが率いる武装勢力の拠点となっているインヤット・キレイ、バイ・チーマ、マモンド地区を攻撃した。
●情報源によると、軍はインヤット・キレイ、バイ・チーマから武装勢力を一掃したという。また別の情報源によると、インヤット・キレイ周辺で激しい戦闘があり、武装勢力5人と兵士1人が死亡したという。
●武装勢力の拠点であるマモンド地区は、バジョールのカールから砲撃と迫撃砲を受けた。武装勢力がカールにロケット弾を発射したところ、居住区に命中し、女性と子供が死亡した。
●(中略)いっぽうTTP報道官のモーラビ・オマルは、治安部隊が拠点としている学校を攻撃すると述べた。3日以内に学校から撤退しなければ、スワートのように、バジョールの戦闘員を攻撃を開始するという。軍事作戦をすぐさま中止しなければ、政府や治安部隊の建物も攻撃すると付け加えた。
Five militants, soldier killed in Bajaur●水曜日にペシャワルで、自転車にしかけられた爆弾により政治家が死亡、7人が負傷した。同じ日、リチャード・ホルブルック米特使が、事件が起きた町を訪問した。
●パシュトゥーン族のナショナリストANP党の法律家アラーム・ゼーブ・ハーンが、標的となったという。「遠隔操作爆弾が、ペシャワルのデーラ・ザック道路で爆発した。アラーム・ザーブ・ハーンがちょうど車で通過した」と、地元警察官のリアーズ・ハーンが述べた。「アラーム・ゼーブ・ハーンは頭に傷を受け、病院で死亡した」(後略)。
Bike bomb kills politician in Pakistan: officials●水曜日にカブールの政府関係の建物3ヵ所が、タリバンに襲撃された。パキスタンにいるテロ組織のリーダーにテキストメッセージを送ったあと、統率のとれた用意周到な攻撃を開始したと、アフガニスタンの諜報組織責任者が述べた。
●オバマ大統領の特使リチャード・ホルブルックがこの地域を訪問する直前に実施された、3ヵ所同時攻撃は、警護の固い首都が舞台となった(中略)。
●武装勢力が採用した戦術は、ムンバイのホテル攻撃と似ていたと、アフガニスタン諜報局責任者のアムルッラー・サレーが述べた(中略)。「法務省に突入し、周囲の一般市民を殺害し始める直前、パキスタンに3つのメッセージを送り、首謀者を祝福した」と、サレーが語った。
●ライフルと手榴弾、ブラスチック爆弾やボール・ベアリングを入れた袋を持った5人の武装した男たちが、朝の10時頃に法務省に突入し、職員に発砲して大臣を中に閉じ込めた。建物内を動きながら、警備員2人を殺害。その後3時間建物内に篭城し、200発を発射、13人を殺害した。その後アフガン治安部隊が建物内に入り、攻撃者全員を殺害したという。
●サルワール・ダネーシュは、政府職員とともに、しばらく建物内に閉じ込められたという。「犯人たちはAK47ライフルと手榴弾を持ち、携帯電話で会話していた」(中略)。
●同じ頃、約1キロ離れた教育省に入ろうとした男が、警察官に射殺された。また町の反対側では、自爆ジャケットを着た2人の男が、法務省の看守局に突入しようとした。警備委員が1人を射殺したが、残りの1人は建物内に入って自爆し、警察官6人を殺害、29人に怪我を負わせた。
●報告によると、攻撃者以外の19人が死亡したが、政府は20人だと発表している。容疑者21人が逮捕され、カルザイは治安部隊を賞賛し、「国民を守る能力」を持つとして、「今日の作戦は彼らの能力を証明した」と述べた。
●タリバン報道官のザビブッラー・ムジャーヒッドは、この攻撃はアフガニスタン政府の刑務所に収監されているタリバンたちの扱い方が悪いことに対する報復だと述べた。「我々はアフガン政府に、囚人に拷問を与えてはならないと警告してきた」という。
●ムジャーヒッドとタリバンのウェブ・サイトは、治安部隊関係者や政府職員100人以上が死亡し、150人が負傷したと発表している(中略)。
●アメリカを拠点とするSITE Intelligence Groupによると、タリバン責任者のオマール師の命令に従い、タリバンはカブールに16人の「殉教希望者」を派遣したという情報を、ウェブ・サイトに掲示したという。この掲示板によると、派遣された者のうち8人は、無事に帰還した。
●サレーは、アフガン政府は、複数の自爆犯が「派手」な攻撃を計画しているという情報を入手していたが、事前に防ぐことができなかったと述べた(後略)。
20 dead in Afghan assaults; Pakistan group blamed●水曜日に、自爆ジャケットを着たタリバン戦闘員がアフガニスタンの法務省と別の政府関係の建物を攻撃し、17人を殺害、46人を負傷させたと、政府関係者とタリバン報道官が述べた(中略)。
●警備の固いカブールで起きたこの洗練された攻撃は、タリバンが南や東にある自分たちの拠点以外の場所でも行動できるようになったことを示す。
●この攻撃で攻撃者8人も死亡して、死者の数は25人となったと、国防省報道官のムハンマド・ザヒール・アジミが述べた。攻撃者たちは全員自爆ジャケットを着ていたが、3人だけがこれを起爆させた。
●朝遅く、ライフルと手榴弾を手にした5人の男が、法務省を攻撃した。治安部隊と銃撃戦となり、全員殺害された。
●2時間後の昼頃までには、治安部隊が建物を制圧した。法務省とカブール北部にある看守局に対する攻撃で、17人が死亡したという。
●教育省の外でも、攻撃者の1人が警察に射殺された。
●タリバン報道官のザビウッラー・ムジャーヒッドが、仲間5人が法務省を、2人が看守局を攻撃したと述べた。アフガニスタンの刑務所にいるタリバンの扱い方に対する報復だという。
●(中略)「我々はアフガン政府に、囚人を虐待しないように警告してきた。今日、法務省の建物を攻撃した」。
Suicide bombers, gunmen kill 17 in Afghan capital●地元のタリバン上層部は、ダラ・アダムヘールとスワートにおける作戦の報復として、イスラマバードに戦闘員を派遣することにしたという。イスラマバードには、すでにこれを予告する落書きが各地で見られ、政府はやっきになってこれを消している。
●イスラマバードの宗教学者たちは、タリバンを支持するか、イスラマバードから出て行くかの選択肢を迫まられている。イスラマバードに留まれば、ムシャラフ政権とそれほど変わらない「親米ザルダリ政府」の一員と見なされるという。
●スワートやバジョールのタリバンが自分たちに対立する者として、国内で戦う決意ができていない宗教者やジハード指導者たちの名前を含めたことは驚きである。タリバンは部族地帯の武装勢力指導者や、ラシュカレ・トイバ、ハラカトゥル・ムジャヒディン、ヒズブル・ムジャヒディンの指導者たちは、パキスタン軍と戦わないように若者たちを指導していると非難した。タリバンはこれらの「親政府」ジハード志願者たちを、敵と名指しした。
●南ワジリスタンのモーラビ・ナジール、北ワジリスタンのハーフィズ・グル・バハドゥール、ハーフィズ・ムハンマド・サイード、モーラナ・ファルーク・カシミーリ、サイード・サラウディンが、タリバンの標的となっている。またスワートやディールのヒズブル・ムジャヒディン指導者たちにも、すぐさま退去するよう警告した。
●モーマンド行政区のタリバン指導者であるモーラビ・オマル・ハリッドは、ラシュカレ・トイバの青年たちに、部族地帯から出て行かなければ殺すと警告した。オマル・ハリッドは、これらの青年たちはアフガニスタンの外国軍やインドと戦うことにだけ関心があり、パキスタンにイスラーム政権をもたらすことを欲しているのではないと述べた。
●このような混乱した状況に陥ったために、政府はダラ・アダムヘールとスワートのタリバンに対して、対策を取り始めた。
●外交筋によると、当初パキスタンは拉致されているポーランド人と中国人技師と引き換えに、逮捕されているタリバンを釈放しようとしたが、アメリカが反対したために実行できなかったという(中略)。
●軍はダラ・アダムヘールからスワートにかけて起きている抵抗運動に苦戦しているが、今回軍は、諦めるつもりはない(中略)。
●情報源によると、スワートのタリバンに拉致された中国人技師のロン・シャオは、病気だという。2008年8月に同僚の中国人シャン・グオとともに拉致された。2人は脱走を試み、グオは成功したがシャオは負傷したために、再び捕まった。
●タリバンは、仲間24人が釈放されなければ、病気の中国人技師を解放しないと主張しているが、政府はこれをまだ受け入れていない。
●アフガン大使のアブドゥル・ハリーク・ファラヒも、去年拉致されたままである。またイラン人外交官のヘシュマトッラー・アタルザデも、いまだに救出されていない(中略)。
●北西辺境州大臣のアミール・ハイダル・ホティと州知事のアワイス・ガーニと軍は、「ニーファゼ・アダール法」と呼ばれるシャリア法を施行することを望んでいる。スワート地域警察責任者のディルワル・ハーン・バンガーシュは、スワートにイスラーム法を施行すれば、タリバンが戦いを続ける理由がなくなると述べた。
●スワートではパキスタンに併合される1969年までは、カジ法廷が採用されていた。スワートの住民は、1969年以前はカジ法廷が迅速な裁判を行なっていたのに、英国の法律が導入されたあと、スワートの貧困層は公正な裁きを得ることができなくなったという。
●タリバンはこの遅延を解決し、貧困層が裕福な地主に対して決起することを後押ししている(中略)。情報源によると、ANP指導者たちはザルダリに、スワートにシャリア法を導入するよう説得し、大統領は数日内にこれを認めるものと思われる。
●テヒリーケ・ニファーズ・シャリアット・ムハンマディのモーラナ・スーフィー・ムハンマドはANP指導者に、シャリア法が施行されればディールからスワートにかけて長征を行ない、義理の息子のモーラナ・ファズルッラーなどのタリバン指導者たちに、投降を説得するという。
●すべてのムスリムにとって教育は重要であるために、スワートの女子校を再び開くよう、できる限りの事をするとも約束した。ANP指導者たちに、もしシャリア法が施行されたあともタリバンが投降せず武器を捨てなければ、彼らにたいして軍事作戦を行なうことを支持すると述べた。
Taliban threaten attack on Islamabad●月曜日に治安部隊がバジョールのタリバン武装勢力の拠点を攻撃し、6人を殺害するとともに、女性を含む数人を負傷させた。
●軍の戦闘ヘリコプターが、カール地区にあるインヤット・キレイ、バデ・サモ、バイ・チーナ、オマリ村の、武装勢力の拠点を攻撃した。
●政府関係者によると、ヘリコプターの攻撃で武装勢力6人が死亡し、数人が負傷したという。治安部隊は現在バジョールのマーモンド地区に向かっている。この地域は、バイトゥッラー・マフスードの腹心である、モーラビ・ファキール・ムハンマドが率いる武装勢力の拠点である。
●軍はインヤット・キレイ地域で、武装勢力の激しい抵抗に遭っているといわれる。しかし治安部隊は、マーモンドの入り口であるインヤット・キレイ周辺を制圧した。
●軍は戦闘ヘリコプターの他に大砲や戦車を用い、マーモンドとその周辺にいる武装勢力を攻撃している。政府によると、武装勢力の拠点数ヵ所を破壊した。
●いっぽう住民は、治安部隊が居住地域を攻撃していると、抗議している。月曜日の攻撃の犠牲者の大半が、無実の人間だったと主張している。
Six Taliban die in Bajaur bombing●パキスタンの北西辺境州で迫撃砲による攻撃があり、14人が死亡した。
●ダラ・アダム・ヘール地域で武装勢力と治安部隊との間で戦いが発生し、迫撃砲が発射された。この地域の大半を抵抗勢力が支配しているため、軍が作戦を実施している(中略)。
●ダラ・アダム・ヘールの地元民によると、「人々が家の外の空き地に立っていたところ、迫撃砲が命中した」。「家の中にいると攻撃されるのを恐れていたため」という。犠牲者の中には、女性や子供がいたという。
●地元住民は、迫撃砲を撃ったのは軍だと主張している。
●しかし、軍はこれを否定している。「ミールワリから武装勢力が迫撃砲で攻撃し、一般民衆13人が死亡した」と軍報道官が述べた。「ダラ・アダム・ヘール近くのアッバス・チョークの民家に命中した」という。「治安部隊が抵抗勢力の拠点を攻撃して応戦した際、兵士1人が殉教した」(後略)。
Pakistan mortar shell 'kills 14'●カザフスタンは、アフガニスタンに非軍事物資を輸送するために、アメリカが自国内を通過することを許可すると述べた。
●外務省によると、「一般使用の物資」を輸送するために、自国内を通過することを許可したという。
●カザフスタンはアフガニスタンと接していないが、中央アジアの3国とは国境を接している。
●この動きは、キルギスタンがマナスにあるアメリカの中央アジア基地の閉鎖を宣言したあとに起きた。キルギスタン政府は、アメリカが6ヵ月以内にマナス基地から撤退するよう、議会に通告を依頼した。
Kazakhstan to allow US shipments●去年の8月に殺害した可能性があるとパキスタン軍が主張していたアルカイダ幹部司令官が、ビデオメッセージで再登場した。
●関係者たちは、アフガニスタンのアルカイダ軍事司令官と思われるムスタファ・アブ・アル・ヤジードは、去年の8月にバジョールで死亡した可能性があると見ていた。しかしビデオに再登場し、今後インドでムンバイ型の攻撃を実施すると予告した。ヤジードは、パキスタンにおける多数のテロ攻撃に関与していたとされる(中略)。
●ヤジードはムンバイの「屈辱」に触れながら、「パキスタンを攻撃したら、インドはその代償を払うことになる」と述べた。「ロシアがアフガニスタンで敗北したように、ムジャヒディンたちはあなたたちの軍を蹴散らすだろう」。さらにパキスタンの国民に、政府や大統領を転覆させるように呼びかけた。
●ヤジードはこの地域のアルカイダの作戦責任者とされ、ザワヒリの二番手に位置するといわれる。去年のブット女史暗殺に対して、アルカイダの犯行であることを主張した(後略)。
Al-Qaeda video belies death claim●月曜日にアフガニスタンとの国境付近で、バイトゥッラー・マフスードの腹心であるパキスタン人タリバン司令官が爆弾攻撃で負傷し、運転手が死亡した。
●ヌール・サイード・マフスードがシャンドーラ村に車で向かう途中、南ワジリスタンのタンガ地域で、遠隔操作爆弾が爆発した。「報告によると、マフスードが軽傷を負い、運転手が爆発で死亡した」と、ワナの治安関係者が述べた。
●別の治安関係者も、事件を確認した。当初はバイトゥッラー・マフスードとアブドゥッラー・マフスードの追随者間の争いと報告されていた。
●アブドゥッラー・マフスードは、2004年に南ワジリスタンのパキスタン人タリバンの指導者になった。2004年に中国人技師を拉致したことで指名手配になったが、2007年に治安部隊に逮捕されそうになったために、手榴弾で自爆した。バイトゥッラー・マフスードがアブドゥッラーを引き継ぎ、テヘリーケ・タリバン・パキスタンを結成した(後略)。
Bomb wounds Pakistan Taliban commander: officials●月曜日の早朝パキスタンの北西部で、爆発物を搭載した車を自爆犯が警察と国境警察の検問所に激突させ、5人を殺害した。
●関係者によると、ミランシャーから50キロ離れたバラン・プールで、攻撃があった。
●地元の警察関係者によると、17人が負傷したという(後略)。
Suicide bomber kills five in Pakistan: police