【2009年2月23日〜3月1日】
●パキスタンで米国人国連職員を拉致した犯人が、政府が拘束している1000人の囚人を4日以内に解放しなければ、捕虜を殺害すると述べた。
●犯行を行なったとされる独立派組織がOnline International News Networkに、ジョン・ソレッキに対する脅迫状を出した(中略)。
●犯人たちは、バローチスタン解放連合戦線と名乗り、パキスタン政府と戦う地元独立派組織と関係があると見られている。
●手紙のなかで組織は、政府が逮捕したバローチスタンの活動家1109人の解放を求めた。「ジョン・ソレッキの母親や親戚、人権団体は、国家が運営する収容所で拷問を受けている我々の息子たちの解放に協力するべきだ」と書かれていた。「国連や政府は、我々にジョン・ソレッキを殺害させようとしている」という(後略)。
New deadline for US hostage in Pakistan●日曜日にタリバンの拠点に対するアメリカのミサイル攻撃があり、7人が死亡した。いっぽう和平交渉が行なわれている北西部では、軍の車列に対する攻撃があった。
●(中略)ミサイル攻撃は、南ワジリスタンのムルギパン村に対して行なわれた。犠牲者のうち4人は外国人と思われる。3人が負傷した。
●攻撃の前ににも、現場上空にはアメリカの無人偵察機が目撃されていた。タリバンは攻撃現場を、すぐに封鎖した。攻撃された建物は、抵抗勢力の訓練所だったといわれる。
●(中略)和平協定が結ばれたスワートでは、スーフィー・ムハンマドがイスラーム法廷の開始を3月15日とした。タリバンと政府はこの日までに囚人を解放し、今後両陣営とも、公衆の面前では武器を持たないことを約束しなければならないという。
●期限が守らなければ、自分の追随者たちは平和的な抗議を行なうという。
●政府関係者のサイード・ムハンマド・ジャヴィードがスーフィー・ムハンマドと話し合い、「近々」宗教的な訓練を受けた裁判官を任命することに決めたという。ジャヴィッドによると、囚人の交換に関する話し合いも行なわれている。
●いっぽう日曜日、病気の兵士を運んでいた治安部隊の車列が、カーバル地域で小火器と道路脇の爆弾で攻撃された。兵士2人が負傷したという。
●ムハンマドの報道官が、治安部隊は自分たちの行動を事前に知らせるへきだと述べた。「車列についての情報がなかった」とアミール・イザート・ハーンが述べた。「だからこのような出来事が起きた」(後略)。
Suspected US missiles kill 7 in northwest Pakistan●タリバン武装勢力が日曜日、準軍隊関係者とボディーガード5人をスワートで拉致した。
●政府と和平協定の調印を行なった親タリバン系宗教指導者が、合意の実現に関して不満を表した数時間後に、兵士たちが襲撃された。軍は「強く抗議した」という。
●安部隊関係者がスワートのミンゴーラに向かっていたところ、カンベール地域の検問所で数十人の武装勢力に囲まれて拉致された。「国境警察隊の地域責任者のハッサム・ウッディンが、ボディーガード5人と車とともに、カンベールで抵抗勢力にどこかに連れて行かれた」と、地域警察責任者のディルワル・バンガーシュが述べた(中略)。
●これとは別に日曜日、病気の兵士を運んでいた治安部隊の車列が、カーバルのサルサナイで、小火器と道路脇の爆弾で攻撃された。「兵士1人が負傷した。治安部隊は強く抗議した」という。地元政府はタリバンの犯行だと述べたが、スーフィー・ムハンマドの報道官は、出来事は「誤解」から生じたと述べた。
●和平協定に調印したスーフィー・ムハンマドは、もし政府がシャリア法を施行するのなら、イスラーム法廷を2週間以内に設置したいと述べた。「政府はシャリア法施行を約束したにもかかわらず、まだ何も行なわれていないために、満足できない」。また囚人の交換に対しても不満を表し、3月中旬までには拘束している者たちを解放しなければならないと述べた。
Taliban kidnap Pakistani officer, bodyguards: officials●日曜日に政府幹部が、モーラナ・スーフィー・ムハンマドがカジとインタビューを行ない、彼が設定した3月15日という期限に先立ち、カジをマラカンド地域に派遣・起用することを表明した。
●マラカンダ行政官のサイード・ムハンマド・ジャヴィッドが、TNSM責任者のモーラナ・スーフィー・ムハンマドが釈放を要求する囚人のリストを提出し、政府は検討後に釈放する予定だとメディア関係者に語った。
●州大臣のアミール・ハイダル・ホティを始めとする州政府は、カジは、通常の法廷で司法官として機能すると述べていたが、ジャヴィッドの声明は、これと矛盾している。
●これに先立ち,日曜日にモーラナ・スーフィー・ムハンマドは、州政府の態度に不満を表明し、カジの任命と囚人の釈放に対して、3月15日という期限を設定した。
●政府はニザミ・アドル条例をマラカンド行政区に施行することを表明したにもかかわらず、法廷で非イスラーム法が存続していることに対して、政府の対処がないと不満を表した(中略)。
●TNSM指導者は、政府かタリバンのどちらか一方が3月15日までに和平協定に違反したら、違反者はシャリア法に従って責任を取らせると述べた。
●この記者会見は政府内に波紋を及ぼし、行政官がすぐにスーフィー・ムハンマドに接触したという。その後政府はカジを3月15日までに任命し、マラカンドにニザミ・アドル条例を施行すると述べた。スーフィー自身がカジの候補者を面接して、適任者を決めるという(後略)。
Comissioner agrees to TNSM’s March 15 deadline●イランがアフガニスタンのタリバンに、ヘリコプターを破壊できる地対空ミサイルを提供していると、米諜報組織情報源が語った。
●タリバンはSA-14 Gremlinsミサイルを使用して、ヘルマンド州の同盟軍を攻撃しようとしている。
●アフガニスタンで作戦を実施している英軍と米軍のヘリコプターは、地上からの攻撃を回避できる防衛システムを搭載しているが、SA-14はこのようなシステムを破ることができる。
●2006年5月にイラクの抵抗勢力がバサラで使用したのも、肩掛けSA-14である(中略)。
●イラン人たちはタリバン支持者ではないが、イギリスやアメリカがアフガニスタンで影響力を拡大することを嫌っている。
●特殊部隊は、これまでもイランからタリバンに武器が流入するのを防いできた(中略)。
●SA14が使用されていることを同盟軍が気づいたのは、2週間前のことである。アフガニスタン西部で米軍が作戦を実施した際に、SA14の2つのパーツが発見された。「武器が出回っている。南に入ってくるのも時間の問題だ」と、米軍関係者が述べた。「タリバンが英軍や米軍を派手に攻撃すれば、タリバンが有利になりつつあるという印象をアフガン人に与えてしまう」(後略)。
Missile threat to British troops●北西辺境州政府が、抵抗勢力と戦わせるために村人に武器を配給する計画を、中止した。
●土曜日に州大臣のアミール・ハイダル・ホティが開催した北西辺境州議会で、計画の中止が決議された(後略)。
NWFP cancels arms distribution●パキスタン軍は抵抗勢力に対する作戦を実施した結果、アフガニスタンとの国境付近にあった、彼らの拠点2ヵ所を奪ったと、軍事作戦に関わった関係者が土曜日に述べた。スワートでタリバンを一掃することができなかったと非難されているパキスタン軍が、自分たちの勝利を報道陣たちに見学させた。
●バジョールに連れて行かれた報道陣たちにタリーク・ハーン将軍が、この地域の武力行為は一掃されたと述べた。ハーンによると、バジョールに通じる道路を軍が占拠しており、抵抗勢力は自由に動き回ることができないという。
●「彼らは敗北した」と述べ、「抵抗運動を粉砕した」という。ただ、武装勢力の幹部司令官5人を取り逃がしたことを認め、アフガニスタンに逃走したのだろうと述べた。
●(中略)ハーンは、部族地帯に対する軍事作戦は、今年の終わりには終わるはずだと述べた。
●またモーマンド行政区の軍司令官のサイーフ・ウッラー大佐が、軍はこの地域の抵抗運動を排除し、一帯は「政府の法秩序のもとにある」と述べた(後略)。
Pakistan says Taliban 'lost' 2 border regions●アメリカのミサイル攻撃でアルカイダは打撃を受けたが、組織が拡散して拠点が各地にできたために、パキスタンにおける脅威は深刻になったと、パキスタンの諜報関係者が述べた。
●関係者によると、パキスタン軍による攻撃や空爆で、アルカイダ戦闘員80人ほどを殺害したという。しかし無人偵察機による攻撃が、国家を不安定にしている。
●またアフガニスタンに米兵1万7000人が増兵されることで、タリバン戦闘員がパキスタンに入ってくる可能性がある。
●(中略)パキスタン政府関係者が、アルカイダは、殺害された戦闘員や指導者の埋め合わせのために、それほど経験はなくてもこれまでよりも過激な戦闘員を導入していると語った。彼らは地元のパキスタン人部族民との絆がないために、危険だという。
●アルカイダは中東、北アフリカ、中央アジアで、洗練されたウェブサイトやスリーパー・セルを使用して、若い戦闘員を導入している。彼らは短気で長期的な視野を持たず、代わりに身近な標的を狙い、パキスタンで抵抗運動を煽動しているという。
●アルカイダは、その隠れ家の存続が、アフガニスタンやパキスタンのタリバンの能力に拠る所が大きいと認識しているために、タリバンに資金や兵站的な協力を行なっている。「怪物になり、みにくくなりつつある」と、あるパキスタン人の諜報関係者幹部が述べた。
●パキスタンの諜報関係者は、アルカイダは指令系統に打撃を受けたが、戦術を変えて、パキスタンやアフガニスタンで「小さいながらも統率された地域的組織の下で、散発的な作戦」を行なうようになったという。
●(中略)アルカイダは圧力を受けてたが、それに適応している形跡がある。アルカイダは訓練所の運営をやめ、移動型の訓練チームを作った。爆発製造や戦力的専門家を養成し、少数の戦闘員を個人の家で訓練するのだ。
●人材はサウジ、イエメン、ソマリア、ウズベキスタンなどから入ってくると、パキスタン人諜報関係者が述べた。イラン経由でパキスタンに入り、バローチスタンからワジリスタンに来て訓練を受ける。
●(中略)アルカイダの影響を受けたウズベク人たちが、スワートの一般市民や軍と戦っていたと、パキスタン人軍事アナリストが語る。ウズベク人たちは2001年以後、アフガニスタンの国境付近からパキスタンに入った。現在は、スワートにいるパキスタン兵と戦っているという。
●さらにスワートのタリバン指導者のファズルッラー師は、アルカイダが派遣した約6人のアラブ人戦闘員の協力を得ていたという。彼らが「煽動者」だった。
●ワジリスタンのアルカイダの基地からスワートに入ったアラブ人たちは、パキスタン人タリバンからは非常に尊敬されている。「アラブ人たちが、地元の連中を煽動した。若者たちは彼らを、『ジハードのために金をすべてつぎ込んだ人間』と見ている」。
●アルカイダ幹部の多数を殺害したアメリカの無人偵察機のために、南北ワジリスタンの抵抗勢力たちは生活しにくくなった。「我々は河原やユーカリの木の下で寝ている」と、アブドゥッラーと名乗る、ある戦闘員が述べた。航空機の音を、常に気にしているという。
●アルカイダ工作員のウスマ・アル・キニの殺害は、大きな打撃だったようだ。「彼はとても有名で、一般の人々とも親しかった」という。キニは1月に南ワジリスタンのワナで殺害された。去年イスラマバードで起きた、マリオットホテル爆破事件の首謀者と言われる。
●しかしアルカイダのアラブ人指導者たちは、キニの後継者として、戦闘員たちを昇格させた。「アラブ人たちは、メンバーを昇格させる。誰かが殺害されれば、すぐに穴が埋められる。訓練は続く」。
Strikes Worsen Qaeda Threat, Pakistan Says●スーフィー・ムハンマドが、和平協定の内容に関する草稿を明らかにした。
1. 政府は学校、民家、モスク、病院などを占拠している陸軍は、別の場所に移動する。 2. 行政府や警察は、TNSMと協力して復職する。 3. 解雇されたり拘束されている警察官や地元警察官、国境警察隊兵士を復職させる。 4. 作戦で犠牲になった者たちの補償(中略)。 5. テヘリーケ・タリバン・スワートの責任者たちは、タリバン戦闘員にバリケードを解除して通行人の検問も中止する。 6. タリバンは武装活動を止める。 7. テヘリーケ・タリバン・パキスタンは、兵士や兵士の食料を運ぶ車を妨害してはならない。行政府や警察の問題に介入しない。 8. 両陣営とも、直ちに拘束している者たちを解放する。 9. 住民は自宅に帰ること。 (後略) Sufi unveils nine-point peace plan●月曜日に、カイバル行政区のバラ地区スピン・カバールのラシュカレ・イスラーム(LI)本部が空から攻撃されたが、組織責任者のマンガル・バーは危うく難を逃れた。
●情報源によると、子供2人を含む8人が攻撃で負傷した。LI側は、3人が死亡し、13人が負傷したと述べている。報道官のミスリ・グルが、死亡した3人のうちの1人はLIの活動家で、残りの2人は一般市民だったと述べた(中略)。このような行為が続けば、支持者や活動家たちが政府に対する抗議を開始するという。
●(中略)政府は今回の攻撃に関して黙秘しているが、準軍隊関係者が、武装勢力10人を殺害、15人が負傷したと述べた。
●治安部隊がカイバル行政区にあるコミュニケーション・センターを破壊したという。武装勢力が建物内に集まり、町部への攻撃を準備しているという諜報情報を得たという。
●地元民によると、攻撃があった当時、マンガル・バーとシューラのメンバーが建物内にいた。ヘリコプター3機が午後2時半と3時に、LI本部を攻撃したという。マンガル・バーは、すぐに安全な場所に移動した。
●月曜日の夜、日課となっているFMラジオのスピーチでマンガル・バーは、攻撃により自分たちの結束がますます固くなったと述べた(中略)。自分たちは政府や軍隊を脅かしたことはなく、兵士たちは自由にバラに出入りができると付け加えた(中略)。自分たちは平和を愛する人間なのに、政府がこのような攻撃をするために、武器を取らざるを得なくなると述べた(後略)。
Mangal Bagh escapes as LI HQ attacked●オマール師が南北ワジリスタンで活動している抵抗勢力に、パキスタンの治安部隊に対する戦いを直ちに中止するように命じた。
●新たな連合体となった抵抗勢力に宛てた手紙で、オマール師はパキスタン治安部隊と戦い、ムスリムの兄弟を殺害してはならないと述べたという。オマール師はまず地元タリバンに代理人を送り、その後手紙を書いて忠告した。
●もし本当にジハードに参加したいなら、アフガニスタンにいる米軍やNATO軍と戦うべきで、パキスタンの治安部隊を攻撃することは、タリバン運動の指命に反すると述べた(中略)。アフガニスタンを解放することが自分たちの目的であり、パキスタンで殺人や破壊を行なうことではないという(中略)。
●オマール師が新たに連合体を結成することを指示し、アフガニスタンにいる米軍と戦う新たな戦術が計画されている(後略)。
●武装勢力と治安部隊との間の戦いが数ヵ月続いたが、月曜日にタリバン抵抗勢力が一方的な停戦を表明し、極秘に政府と和平協定を結んで平和的に暮らすことを約束した。
●協定に調印したあと、政府はバジョールのタリバン司令官で、バイトゥッラー・マフスードが率いるTTP副責任者であるモーラビ・ファキール・ムハンマドに、恩赦を与えたといわれる。ムハンマドは月曜日の午後、FMラジオを通じて一方的な停戦を表明した。
●ムハンマドは戦闘員たちに、政府との間に合意が設立したために、治安部隊と戦うことを直ちに止め、平和回復のために尽力してほしいと述べた。アッバス軍報道官に電話で尋ねたところ、抵抗勢力が停戦を表明したことは聞いているが、政府はまだこれを認めていないと述べた。
●抵抗勢力に答えるために、国境警察隊が文民政府と相談して、政府の立場を今日表明するという。親政府系武装勢力司令官のほかに、マリーク・アブドゥル・アジーズやマリーク・アヤーズなどの長老たちが、政府とファキール・ムハンマドとの間で和平協定を結ぶために尽力したという(中略)。
●情報源によると、ジルガを通して政府とタリバンとの間で何度も話し合いを重ね、その結果、戦いではなく話し合いで問題解決を行なうことになったという。
●情報源は、タリバン側の代表としてファキール・ムハンマドやモーラビ・オマル報道官が、政府側はバジョール行政官のサフィールッラー・ハーンとマラカンド行政官のサイード・ムハンマド・ジャヴィードなどが代表となり、和平協定に調印した。
●政府は武装勢力や部族民に、軍事作戦の犠牲者に対する補償を約束した。ファキール・ムハンマドは、作戦で戦闘員24人が死亡したと述べた。治安部隊の犠牲者数はわからないという。
●いっぽう、以前政府側が、武装勢力1500人が作戦で死亡したと主張していることは興味深い。また両サイドとも捕虜を交換し、部族民たちが自宅に帰るれるように協力する。
●政府は、タリバンと関係があったとして、作戦の際に解雇した政府職員を復職させるという。タリバンはバジョールから軍が撤退することを要求していたが、この要求は引き下げると述べた。
●(中略)ファキールは40分に及ぶ演説で、自分たちはパキスタン軍を信頼しているが、指導者たちはアメリカの操り人形になるべきではないと述べた(後略)。
Taliban declare unilateral ceasefire in Bajaur●南北ワジリスタンのタリバンが、Shura Ittihad-ul-Mujahideenという新たな組織を結束させた。
●情報源が語ったところによると、新たな組織はTTPのバイトゥッラー・マフスードと、2人の親政府系抵抗勢力司令官である、南ワジリスタンのモーラビ・ナジールと、北ワジリスタンのハーフィズ・グル・バハドゥールの組織の連合体である。
●3人はある場所で会談し、これまで外部の力の目論みにより、パキスタン国内のさまざまなタリバンが分裂させられたが、これまでの違いを修正することができたという。新たな結束のために13人からなるシューラを結成し、新組織の運営を行なうという。モーラビ・ナジールは責任者に推薦されたが、ナジールはこれを辞退したといわれる。
●その結果3つの組織は、それぞれ持ち回りで責任者を引き受けることになったという。ナジールとグル・バハドゥールはTTPの傘下に入るかどうかを表明していないために、TTPがどういう位置づけにあるかは明らかではない。部族地帯や北西辺境州の居住区にはさまざまなタリバン組織があり、バイトゥッラー・マフスードがいまだにこれを統率している。
●2004年12月にTTPが結成された当時、ハーフィズ・グル・バハドゥールは副責任者だった。しかし、後にパキスタン国内で抵抗運動を行なうことに反対して、脱退した。治安部隊と戦うことに反対したために、モーラビ・ナジールとハーフィズ・グル・バハドゥールは、親政府系と言われるようになった。
●2008年に、2人はTTPと対決するために協力していると噂され、部族地帯の他の親政府系司令官を探しはじめた。しかし、モーマンド行政区の親政府系司令官だったシャー・サヒーブが、オマル・ハリッド司令官が率いるTTP工作員たちに暗殺されたことをきっかけに、動向が変わった。
●新たな協力態勢をとった今、アフガニスタンのオマール師を最高指導者に仰ぐことになった。
Taliban form new alliance in Waziristan