【2009年4月6日〜4月12日】


■TNSM、スワートの協定遵守に同意[090411 News]

TNSMが金曜日に北西辺境州政府に対して、和平協定を遵守することを約束したが、ザルダリ大統領がイスラーム法導入に調印するのが遅れれば、スワートの平和回復に障害が起きるだろうと忠告した。

木曜日に北西辺境州のミアーン・イフティハール・フセイン大臣がモーラナ・スーフィー・ムハンマドをなだめるためにバットヘーラに急行しが、ムハンマドは会うことを拒否した。

金曜日の祈りが行なわれた際にムハンマドに会ったが、話し合いには参加しなかったという。

ミアン・イフティハール・アフサシアーブ、内相のファヤーズ・トール、マラカンド行政官のサイード・ムハンマド・ジャヴィッド、マラカンド地区行政官アルシャッド・ハーンが、TNSM報道官のアミール・イザート・ハーン、モーラナ・サイード・ワッハーブなど、TNSMの一団と話し合った。

話し合いの後、ミアーン・イフティハールが和平協定をこのまま続行させることに同意したと述べた。

hoonTNSM agrees to keep Swat deal intact
BATKHELA/MINGORA

■スワート協定の極秘内容[090411 News]

タリバンが、スワートの和平協定の極秘内容を公開することを要求し、モーラナ・スーフィー・ムハンマドに、ザルダリ大統領が同意書に調印すれば、直ちに武器を捨てることを約束した。

これらのタリバンの要求はすべて公開され、スワートの和平協定の14ヵ条が明らかになった。すでに戦闘員53人が釈放され、さらに彼らは国家の法律を遵守する責任がないために、協定が破棄されれば、タリバンが有利になるという。

協定が成功するかどうかは、ザルダリ大統領にかかっている。スワートのタリバンはスーフィー・ムハンマドに、ザルダリがニファジ・アドル条例に調印すれば、武器を政府に引き渡すことを約束した。

興味深いことに、タリバンはスーフィー・ムハンマドに、州政府と交わした和平協定の内容全部を公開することを要求している。陸軍幹部もこの話し合いに関与し、内容に同意していたという。

ザルダリ大統領は、スワートに平和が戻ったあとに調印すると最近述べ、タリバンだけでなく、スーフィー・ムハンマドもこれに苛立ちを表明している。木曜日にムハンマドはミンゴーラから引き上げた。

ANP責任者たちもザルダリ大統領に、スーフィー・ムハンマドと同意を交わしたことを表明し、ザルダリが数日間のうちに調印しなければ、自分たちも州政府を辞任すると述べた。陸軍幹部も、ザルダリに調印を促している。

14ヵ条からなる協定の内容は

1.シャリア法がマラカンド地区全体を含むスワートに導入される
2.陸軍は治安部隊をスワートから順次撤退させる
3.政府とタリバンは、捕虜を交換する
4.タリバンは政府の権限を認め、地元警察に協力する
5.タリバンは床屋や音楽店への攻撃を中止する
6.タリバンは、武器をち歩かない
7.タリバンはロケット砲や迫撃砲などを政府に引き渡す
8.タリバンは訓練所を設営しない
9.タリバンは自爆攻撃を禁じる
10.民兵を組織することを禁じる
11.タリバンはボリオなど、政府が行なう子供の予防注射を妨害しない
12.イマーム・デーライにあるモーラナ・ファズルッラーのマドラッサは、イスラーム大学になる
13.許可を受けたFMラジオだけが、放送される
14.タリバンは女性が安心して働くことを許す

情報源によると、ザルダリ大統領はタリバンからどんな小さな武器をも取り上げようとしたが、スーフィー・ムハンマドとタリバンは、小火器は引き渡さないことに決めたという。タリバンは貧しい家庭の出身であり、故郷に戻った場合、強力な地主たちから復讐を受ける可能性があると述べた。

しかしタリバンたちは、今後は許可を受けた武器だけを所持することに決めたという。

スワートのタリバンの中には車を売って、新たな商売を開始しようとしる者がいたが、和平協定の将来がまだ定かではないために、司令官に阻止されたという。

hoonSecret details of Swat peace accord
Hamid Mir、ISLAMABAD

■ホルブルック、ヘクマチアルに接触[090409 Asia Times]

パキスタンとアメリカに対するアメリカの特使であるリチャード・ホルブルックが、ヒズビ・イスラミ・アフガニスタン(HIA)のグルブッディン・ヘクマチアルの代理人と話し合いを最近持ったことは、アフガニスタンの戦争を終結させるために、アメリカが武装勢力組織と接触しようとし始めたことを意味する。

ヘクマチアルが選ばれたことから、アメリカがいかにアフガニスタンから撤退することに必死であることもわかる(中略)。これまでワシントンはヘクマチアルを、和解してはならない過激派と見てきた。

しかしながらアメリカは、部族民の軍閥やタリバン、北部同盟やHIAなどをまとめることができないでいる。したがってアルカイダとの関係がない、唯一のパシュトゥーン組織であるHIAだけが、アメリカの希望となった。

ヘクマチアルの組織が今、対欧米軍にとって非常に重要な駒となった。ヘクマチアルはカピサ州のタガーブ谷を完全に支配している。ここはカブールから30キロしか離れていない。HIAの政治部門はアフガニスタン中にあり、国会に40議席持つ。

アメリカがアフガニスタンで戦いを開始して8年たった今、ワシントンは、ヘクマチアルの長年の部下だったダウード・アベディを通して、彼との対話を進めている。アベディはカリフォルニア在住のアフガン系アメリカ人で、有名なビジネスマン兼社会運動家であり、HIAの元代表でもある。

ロサンジェルスにある彼の自宅からアベディは、自分とホルブルックやホワイトハウスの代表である米関係者との間で行なわれた話し合いについて語った。

A.最近あなたがパキスタンとアフガニスタンを訪れ、HIAの代理として米関係者と話し合ったことについて教えてください。

D.私はアメリカのHIAを代表します。米政府からの接触があり、話し合いをしたことも事実です。アフガニスタンに対するアメリカの新しい政策が必要です。このことに基づいて何人かの人々と話し合いました。結果は良いものでした。私が個人的に始めたことで、それをアフガニスタンのHIAの兄弟に伝えました。話し合いの目的は、アフガニスタンに平和をもたらすこと。外国軍が、できるかぎり早くアフガニスタンから撤退することです。

A.誰にお会いになったのですか。

D.まだ話し合いは続いているので、それは今は言わないほうがいいでしょう。そのうち、わかってきます。

A.パキスタンもその話し合いに関わっていますか?

D.パキスタンの関係者とは、会っていません。私が始めたことで、HIAやタリバンが何を求めているかを知っているので、アフガニスタンから外国軍がいち早く撤退できるような状況を作りたい。それが最優先事です。これに基づき、引き裂かれた国に平和をもたらす方法を模索しています。

A.アメリカは、撤退する時期を示しているでしょうか。

D.オバマ大統領は、永遠に滞在しないことを何度も指摘しています。平和が来れば、できるだけ早く撤退したい。アフガニスタンに平和をもたらすためには、外国軍が撤退するしかなく、アフガン人は自分たちの未来を考え、自分たちの政府を設立する。

A.タリバンも話し合いの対象ですか。

D.タリバンについても話し合いました。タリバンもアフガニスタン人です。彼らはアフガニスタンのために犠牲になっている。我々の申し出に、肯定的な回答を出してくることを期待しています。

A. HIAがアフガン政府に参加することは考えられますか。

D.いいえ。そのようなことはないでしょう。アフガン人全体で、問題を解決したい。HIAの目標はアフガニスタンに平和をもたらすことです。HIAなしにはアフガニスタンには平和はない。したがって、我々は全員で話し合おうとしています。タリバンやアメリカを含めて。カブール政府は、平和をもたらすことに成功していないために、人々が、自分たちの政府のリーダーを選ぶ時期に来ているということに気づくはずです。

A. ヘクマチアルは、話し合いを承認していますか。NATO軍と和解する準備があるのでしょうか。

D.ヘクマチアルは、私の話会いを承認しています。しかし先ほども言ったように、これは私が始めたことで、アフガニスタンから外国軍が撤退するという条件で、彼はあとから認めてくれました。

A.ヘクマチアルは、NATO軍と停戦協定を結ぶでしょうか。

D.話し合いが終わり、外国軍が撤退する時期がはっきり示されれば、停戦協定は可能です。話し合いはまだ結論に達していません。しかし外国軍が撤退する日取りが出ることを、期待しています。そうすれば全員が、HIA、タリバン、外国人たちが全員話し合いを始める。そして友好の印として、和平協定が締結されるでしょう。しかし撤退の日が、まず最初に提示されなければなりません。

A.和平協定が結ばれた場合、ビンラディンはどうなるのでしょうか。

D.まず、ビンラディンがどこにいるのか、誰も知らない。外国軍がアフガニスタンをくまなく探したが、どこにもいない。もし別の場所にいるのなら、我々にはわかりません。アフガニスタンにいないことは、確かてす。

hoonHolbrooke reaches out to Hekmatyar
Syed Saleem Shahzad


■タリバン、パキスタン兵を襲撃して殺害[090409 AFP]

タリバンが木曜日に、部族地帯で政府関係者が乗った車列を襲撃し、準軍隊兵士1人を殺害、8人が負傷した。

事件は、アフガニスタンとの国境付近のクラームで起きた。タリバンの拠点である。

「タリバン戦闘員がクラームのトゥトカス地域で、地元行政府責任者アルシャッド・ハミードが乗った車列を襲撃し、国境警察隊員1人を殺害、8人に怪我を負わせた」と、治安関係者が述べた。ハミードも負傷したという。

別の治安関係者によると、ハミードは現在病院にいるが、軽傷を負っただけで安定しているという。

hoonTaliban kill Pakistan soldier in ambush: officials
PESHAWAR

■パキスタンの和平協定、宗教指導者の退場で危うく[090409 AP]

パキスタン政府とスワートのタリバンとの間の和平協定締結に尽力した原理主義宗教指導者が、大統領がイスラーム法導入を承認するために調印しないことに憤慨し、木曜日にスワートから引き上げた。スーフィー・ムハンマドの退場で、武装勢力と治安部隊との間の停戦が破棄される可能性がある(中略)。

スワートでは、イスラーム法の訓練を受けた裁判官たちがすでに訴訟を受け付けし始めている。しかしザルダリ大統領はスワートに平和が回復するまで、イスラーム法を許可する協定に調印するのを拒否した。

スワートのタリバン戦闘員は、武器を再び取った。今週、隣りのブネールに侵入し、タリバンを嫌う部族民や警察と、激しい戦闘を繰り広げた。

ムハンマドは、数百人の黒いターバンを捲いた支持者と、ミンゴーラに留まっていた。木曜日に数十人の支持者たちが車やトラックに分乗し、ミンゴーラを引き上げた。

ムハンマドは、ザルダリの「後ろ向きの態度」にがっかりしたという。「これからザルダリは、スワートの情勢に責任をとってもらう」と、ムハンマドが報道陣に述べた。「州政府は誠意を持っていた。しかし、我々の平和キャンプを終了する」。

州の情報大臣のミアン・イフティハール・フセインは、連邦政府は平和のために尽力するはずだが、イスラーム法の条例が調印されるかどうかはわからないと述べた。「平和を実現し、状況が変わっても、最大の努力をするつもりだ」。

連邦政府の情報相クマール・ザマーン・カイラは、政府は州政府の責任者と話し合ってから対応すると述べた。

スワートのタリバン報道官のムスリム・ハーンは、州政府はザルダリに調印するよう説得するべきだと述べた。「今のところ、新たな動きはしていない。和平協定を遵守している」。

パキスタン人アナリストのムハンマド・アミール・ラナは、スーフィー・ムハンマドの退場により、すべてが台無しになると述べた。「政府は二重の問題を抱えることになる。もし武装勢力と協定を結べば、彼らの楽園になる。彼らを軍で対処すれば、一般人の犠牲者が増え、武装勢力たちはますます人気がでる。政府が取るべき方向は、なかなか決められないだろう」。

hoonPakistan peace effort rattled by cleric's exit
NAHAL TOOSI、ISLAMABAD

■アフガン警察に対するアメリカの期待、汚職に阻まれる[090408 New York Times]

アフガニスタンに対する新たな戦略の一部として、オバマ大統領は米兵4000人をさらに派遣し、アフガン警察と軍を訓練するという。

しかしアフガニスタンの警察の問題は、米国人訓練士の不足だけが原因ではない。ガズニで警察官の訓練をすでに実施している米軍の経験から、アフガン政府が民政や警察を餌食にして儲けるのを止めないか限り、問題は改善しない。

ガズニの米兵によると、影で力を振るっているムッラーを通して、ガズニを支配する数千人のタリバンと、警察内部を深く浸食している汚職のどちらがアフガニスタン政府に対する人々の信頼を裏切っているかは、わからないという。

不信感と治安軍がいないことにより、タリバンはこの地域で権力を発揮している。ガズニの経験から、国内でいかに汚職が問題化しているかがわかる。

(中略)アフガン人も、この問題に気がついている。「どこにでも、汚職がある」と、州警察責任者から退く予定のムハンマド・ザマーン大佐が述べた。「検察官や裁判官の問題だけではない」。「人々が法を受け入れないのは、そのためだ」。「政府が法を用いないからだ」(中略)。

この地域には、約2000人のタリバン戦闘員がいる。「タリバンは、2001年までこの村を支配していた時と同じように、いまだに支配を続けている」と、米軍のシュメリング中佐が述べた。

タリバンはカルバガー地域の40の村を拠点として、その他数百の村を支配していると、カルバガー警察副責任者のムハンマド・ユーヌスが述べた。

警察志願者が被害者になる。去年カルバガーで発生した道路脇の爆発で、警察官24人が死亡した。「住民にとって、我々は存在していないも同然だ」とユーヌスが語る。「タリバンは24時間、彼らと生活している」。問題が生じると、住民は地元タリバン責任者にそれを持って行く。警察官ではない。「彼らには裁判官と検察官がいる。タリバンは、各村のバザールで活動している」。

カルバガーの近くのワガーズ地区には、6万人のパシュトゥーン族と3万3000人のハザラ族がいるが、タリバンは50人しかいないと、ワガーズのアブドゥル・アジーム副知事が語った。しかし、タリバンは大勢いる必要はない。去年タリバンは、政府に協力したと思われた男3人を拉致した。「3人の男を燃やし、腕を切り落とした」。「だから6万人いても、50人に対抗できない」。

garrCorruption Undercuts U.S. Hope for Afghan Police
RICHARD A. OPPEL Jr.、GHAZNI

■アメリカのミサイル攻撃で、パキスタンの北西部3人死亡[090408 AP]

水曜日にパキスタンの部族地帯で、アメリカのミサイルが車輛を攻撃し、武装勢力2人と一般市民1人が殺害されたと、諜報関係者が述べた。

(中略)ミサイル攻撃は、南ワジリスタンのワナの近くで行なわれたと、2人の諜報関係者が述べた(中略)。ワナ上空に無人偵察機が飛行を続け、車に乗っていた人間が偵察機に発砲したために、攻撃されたという。この攻撃で、シン・ワルサック村の商店も破壊され、村人5人が負傷、1人が死亡した。

死亡した武装勢力は、パンジャーブ州の出身者だったという。タリバンが遺体を持ち去った。

(中略)いっぽう月曜日に、タリバン戦闘員がスワートからこれまで平和だったブネールに侵入し、武装した部族民と警察と衝突し、5人が殺害された(中略)。

ブネールの警察官のベーラマンド・ハーンによると、武装勢力は5人の遺体を警察に引き渡し、撤退についての話し合いが行なわれているという。

タリバン報道官のムスリム・ハーンは、武装勢力がブネールに勢力を拡大しようとしているのではないと述べ、あるタリバンが地元の宗教指導者に会いに行ったことが「誤解」されたことから発生した事件だと述べた。「ムッラーがそこにいないことを知らなかった」と、ムスリム・ハーンが述べた。衝突があった知らせを受けて、タリバンの仲間たちが駆けつけたという。

住民のイクバル・ハーンによると、部族民の長老たちが村人に民兵を組織して、タリバンに対戦するよう呼びかけたという。タリバン約200人がやってきて、まだ留まっている。「状況は非常に緊張している。非常に心配している」と、ハーンが水曜日に述べた。ジルガで問題を話し合うという(後略)。

garrSuspected US missile kills 3 in northwest Pakistan
NAHAL TOOSI、ISLAMABAD

■タリバン、スワート近くの地域になだれ込む[090408 BBC]

スワートのタリバンが、近くのブネール地区になだれ込み、少なくとも5人を殺害したと、警察が述べた。

地元の部族民の軍隊が月曜日以来タリバンと戦っているが、力が尽きてきたと、住民が述べた(中略)。ブネールにタリバンが侵入したことで、北西辺境州政府と交わした和平協定が無効になる恐れがある。

警察によると、タリバン戦闘員の一団が、スワートからブネールに月曜日の夜に侵入した(中略)。

ブネールの住民はタリバンの存在に抵抗しており、去年、彼らに対抗するために、部族民の軍隊を組織した。2008年の秋にタリバンがこの地域に侵入しようとした際、この軍隊が抵抗してタリバン戦闘員6人を殺害し、タリバンをいらだたせた。

12月に、ブネールで行なわれた選挙運動期間中に自爆攻撃があり、約30人が殺害された。TTPが犯行声明を出し、部族民の軍隊がタリバンを攻撃したことに対する報復だと述べた。

ブネールの住民によると、タリバンは以前よりも多数で攻めて来たために、陸軍の空からの援護がなければ、地元民の軍隊は守備できなくなりつつあるという。

北西辺境州政府は、軍に援助をまだ要請していない。これはスワートの戦闘員たちと最近交わした和平協定が、無効になってしまう可能性があるためである。

(中略)和平協定に従い、政府はスワートとブネールを含むマラカンド地区の6つの地域に、シャリア法を導入することを約束した。しかしザルダリ大統領は、まだ協定に調印していない。

大統領の報道官は、スワートに平和が確立し、政府の権限が復活したあと、協定に調印すると述べている。しかし、武装勢力はいまだにこの地域を占拠し、非武装化していない。

ブネール政府関係者によると、火曜日に武装勢力はマラカンド行政官のサイード・ムハンマド・ジャヴィッドと話し合いを行なったが、ブネールの丘の上に占拠した自分たちの拠点から撤退することを拒否した。

スワートのタリバン報道官のムスリム・ハーンがメディアに、タリバンはイスラーム裁判所の設置を監視するためにブネールに入り、そこに留まると述べた。

garrTaleban storm district near Swat
M Ilyas Khan、Islamabad

■タリバン拠点外に進出、5人死亡[090408 AP]

スワートから自分たちの拠点を拡大しようとしているタリバンが、警察と部族民と対戦し、少なくとも5人が死亡したと、警察が水曜日に述べた。

(中略)警察によると、タリバン戦闘員が月曜日にスワートからブネールに入った。ブネールは、これまで平穏たった地域である。

共同体のリーダーたちが帰るように説得したが、タリバンがこれを無視したために、武装した部族民と警察との銃撃戦になった。その結果、警察官3人と部族民2人が死亡したという。

この戦いで、タリバン12人以上も死亡したと、地元警察官のザキール・ハーンが述べた。ハーンの話を証明する証拠はない。ハーンによると、共同体の長老たちがタリバンに帰るよう、まだ説得している(後略)。

hoonPakistan: 5 dead as Taliban move beyond stronghold
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■パキスタン、アメリカに信頼が問題だと発言[090408 New York Times]

火曜日に米政府幹部2人がパキスタンから批判され、パキスタンの外相が、パキスタンの部族地帯に対するアメリカのミサイル攻撃など、両国間の「信頼」が問題になっていると述べた。

米統合参謀本部のマイク・ミュレン提督とリチャード・ホルブルック特使に、シャー・マフムード・クレイシーが、「無人偵察機については以前、話したはずだ。率直に言って我々の間には溝がある」と述べた。「問題は、信頼関係があるかどうかだ」と、付け加えた。

両国間の関係に、新たな亀裂があることの別の印として、パキスタンの諜報組織ISI長官、アフマッド・シュジャ・パシャが、ホルブルックとミュレン将軍が会見を依頼してきたにもかかわらず、会うことを拒否したことが挙げられると、パキスタンの関係者が述べた。

ホルブルックとミュレンが火曜日の夜にインドに発ったあとにパキスタンの陸軍報道部が発表した声明によると、2人の米国人とパキスタン陸軍参謀長のキアニ将軍が会見したときには、パシャ将軍は立ち合ったという。

クレイシー氏は、アメリカが部族地域を無人偵察機で攻撃していることを、指摘した。しかしパキスタン軍幹部と諜報関係者たちは2週間前、ホルブルックと中央アジア司令部長官のペトラウス将軍から、パキスタンの諜報組織がまだタリバン戦闘員に協力していると、非難されている。

hoonTrust Is Issue, Pakistan Tells U.S.
JANE PERLEZ、ISLAMABAD

■パキスタンで今後も偵察機による攻撃[090406 New York Times]

アメリカは今後もパキスタンの部族地域で無人偵察機による攻撃を行なうつもりだと、月曜日に米政権幹部が述べた。

日曜日にタリバン指導者が、CIAが武装勢力に対する攻撃を中止しなければ、土曜日に発生したような自爆攻撃を今後も続けると誓った。パキスタン政府関係者は、アメリカが無人偵察機でミサイル攻撃をしていることに注意を呼びかけ、米関係者の中にも、このような攻撃に欠点があることを指摘した。

しかしマイク・ミュレン統合参謀本部長官とホルブルック特使が月曜日にイスラマバードに到着し、今後もパキスタンにいるアルカイダや、アルカイダに協力している武装勢力に対して、ミサイル攻撃を強化すると述べた。

関係者は、パキスタンがバローチスタンにいる武装勢力に対処しなければ、この地域でもミサイル攻撃を行なうことを検討しているという。

Armed Services Committeeを率いる共和党のカール・レビン議員は先週、万が一ミサイルが一般市民を殺害した場合の「犠牲は大きい」が、攻撃は「非常に有効な道具だ」と述べた。

これらの計画に、パキスタンの関係者は強く反発している(後略)。

garrMore Drone Attacks in Pakistan Planned
ERIC SCHMITT and CHRISTOPHER DREWm、WASHINGTON

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2009.