【2009年6月29日〜7月5日】


■オラクザイで抵抗勢力26人死亡[090705 News]

軍のヘリコプターが墜落した翌日の土曜日に、ジェット戦闘機と戦闘ヘリコプターが、タリバンが支配するオラクザイ行政区の抵抗勢力の拠点を激しく攻撃し、抵抗勢力26人を殺害した。

軍報道官のアサール・アッバスが、オラクザイの抵抗勢力の拠点を爆撃したことを認めた。抵抗勢力が金曜日に治安部隊と救助隊を攻撃したことに対する報復だという。

ヘリコプターの墜落で死亡した兵士たちの遺体を回収するために、治安部隊と救助隊が現場に向かったところ、抵抗勢力が発砲したという。部族の情報源によると、政府はこの墜落事故の後、オラクザイで軍事作戦を実施したという(中略)。

情報源によると、オラクザイ行政区のチャッバールとファルズヘールにある、ダラのタリーク司令官の組織と、カイバル行政区のナザール・アフリディ司令官の組織が攻撃された(中略)。情報源によると、タリバン戦闘員たちはすでにオラクザイとカイバルの隠れ家から撤退したという(後略)。

hoon26 militants killed in Orakzai blitz
Mushtaq Yusufzai & Syed Hasan Mahmud、PESHAWAR/WANA

■ファズルッラーの腹心、スワートで死亡[090705 News]

ファズルッラーの腹心が、スワートの作戦で殺害されたと、『Geo News』が日曜日に報道した。

治安関係者によると、ファズルッラーと近い関係にあったエサーン、別名アブ・ジャンダールが、スワートのカンバール地区で治安部隊に殺害された。

治安部隊はカンバールで数日間にわたって、過激派から強い抵抗を受けた。しかし治安部隊が一帯を爆撃し、アブ・ジャンダールを殺害した。

ジャンダールは、ミンゴーラ郊外に埋葬された。

hoonFazlullah's close aide killed in Swat
SWAT

■イギリスのイスラーム主義者、パキスタンで画策[090705 Sunday Times]

イギリス人過激派が、パキスタン転覆のために画策している。原理主義組織のヒズブゥト・タハリールのメンバーが、イスラマバードで「無血軍事クーデター」を起こし、厳格なイスラーム法を導入するカリフ制を目論んでいる。

組織の人間はイギリスの解放団体と名乗るが、パキスタンでは活動を禁じられている。パキスタンを拠点として、そこから世界各地にイスラーム法を広げようとしている。

『Sunday Times』は、ラホールとカラチを拠点とし、またイギリスとパキスタンとの間で連絡を取り合っている、12人のイギリス人ヒズブゥト・タハリールの活動家の名前を入手した。

ストークオントレント出身の英語教師、タイーブ・ムキームはラホールに移り、パキスタン人をこの運動に誘い込もうとしている。

ムキームが教えるラホールの大学で、ヒズブゥト・タハリール学生組織を組織した。組織の目的はムスリムと欧米国家に、シャリア法を導入することだ。必要であれば、「力づく」で行なうこともあり得るという。

このカリフ社会では、「女性は体をすべて隠し」、不貞には石投げの刑、窃盗には手の切断に処される。非ムスリム国家がこのイスラーム法を受け入れなければ、「教化」と「軍事的手段」で屈服させるという。「戦争」は、カリフの外交の一部だと述べた。

パキスタンにおけるヒズブゥト・タハリールの戦略は、軍関係者を巻き込むことだという。

カラチにいるパキスタン人メンバーで組織の報道官シャーザット・シェイクは、現政府に対して「無血クーデター」を実施するために軍を説得しているという。政府は「タリバンよりもひどい」と語った。「パキスタンで力を持つのは軍だ。ヒズブゥト・タハリールと協力するよう、頼んでいる」。「我々が軍にどのようにして影響力を及ぼしているかは言えない。方法は秘密だ。クーデターと言っていいだろう」。

2003年にパキスタンの陸軍関係者4人が、過激派との関係があったとして逮捕された。組織や男の名前は明らかにれていないが、当時ヒズブゥト・タハリール内の人間が、サンドハーストで訓練を受けていた時に、組織の「パキスタン人チーム」からリクルートされたと述べた。

この組織は1990年代に、イギリス生まれのパキスタン人であるイムティアーズ・マリークによって、パキスタンで組織された。彼はいまだにパキスタン国内で、地下に潜って活動しているようだ。1999年に、イギリスのヒズブゥト・タハリールのメンバーに、パキスタンに来るように招集がかかった。その後、イギリスの「先鋭」活動家が南アジアに渡った。

「核兵器を持つまで、パキスタンは無視されていた。その後グローバル・リーダーが、パキスタンをカリフの戦略的な基地にした」と、パキスタンで活動するマジッド・ナワーズが述べた。

ナワーズによると、パキスタンの各主要都市に、10人のイギリス人活動家がいる。「イギリスとパキスタンの間を、活動家が行き来している」と付け加えた。

(中略)「組織は、パキスタン系イギリス人がパキスタンに持ち込んだ。人々は、パキスタンにやってきた若い教育を受けたイギリス人たちが、イスラームに強く傾倒していることに衝撃を受けたようだった」と、ラホールの元教授ハッサン・アスカリ・リズヴィが語る。

組織は小さなグルーブに分かれ、秘密の組織を通じてメッセージを送る。ラホールの主要大学や私立の高校で、組織が活動していることを示すいくつもの証拠が発見されている。

hoonBritish Islamists plot against Pakistan
Nicola Smith、Lahore

■タリバン、パキスタン軍ヘリ撃墜を主張[090704 AFP]

タリバンが土曜日、26人が死亡したパキスタン北部の部族地帯で起きたヘリコプター墜落に関して犯行声明を出した。ヘリコプターは金曜日に、オラクザイとカイバル部族地帯の間で墜落した。搭乗者全員が死亡した。

「ヘリコプターを撃ち落とした」と、ダラ・アダム・ヘール地域を拠点とするタリバン報道官が述べた。報道官はムハンマドと名乗り、南ワジリスタンに対するパキスタン軍の作戦に対する報復だという。

軍報道官は土曜日に、ヘリコプターは「技術的欠陥」のために墜落したと述べた。「タリバンはたびたび虚偽の主張をする」と付け加えた(後略)。

hoonTaliban claim to down Pakistan military helicopter
PESHAWAR

■パキスタン北西部の衝突で16人死亡[090704 AP]

土曜日にパキスタン北西部で部族民とタリバン抵抗勢力が衝突し、16人が死亡したと関係者が述べた。

戦いはモーマンド地域で起きた。部族民の民兵12人と抵抗勢力4人が死亡した(中略)。

イスラマバードは地元の部族民たちに、タリバンを掃討するためにラシュカルと呼ばれる民兵隊の組織を奨励している。部族民と抵抗勢力の衝突は、モーマンドでは土曜日が初めてのことである。軍が、部族民が抵抗勢力を殺害あるいは排除できなければ、隊を派遣することになると長老たちに警告したために、部族民たちが抵抗勢力の掃討に動き出した。

部族民の長老たちが抵抗勢力に出て行くように要求すると、抵抗勢力数十人が部族民を攻撃し始めた。「部族民とタリバンの戦いが今朝始まった。部族民12人とタリバン4人が死亡した」と、地元政府関係者が述べた(後略)。

hoon16 killed in clashes in NW Pakistan
RIAZ KHAN、PESHAWAR

■アフガニスタンの基地の攻撃で、米兵2人死亡[090704 AP]

土曜日に抵抗勢力が、アフガニスタン東部の米同盟軍の基地の玄関の外で、車を爆発させた。その後2時間に及ぶ銃撃戦となり、米軍が空からの攻撃を要請する結果となった。この戦いで米兵2人が死亡、4人が負傷した。

パクティア州のザロック地域に対する空爆で、抵抗勢力30人以上が死亡した。

(中略)抵抗勢力が爆発物を搭載した車を、米軍基地の玄関に向けて運転し、車が爆発した。抵抗勢力は2時間に渡って、さまざまな方向から基地に発砲したために、米軍が空からの攻撃を要請して戦いを終わらせた。米兵2人が死亡、4人が負傷した。アフガン兵1人も負傷したという。基地には米兵とアフガン兵がいた。

空からの攻撃で抵抗勢力32人が死亡し、政府はすでに16人の遺体を回収したという(後略)。

hoon2 US troops die in attack on base in Afghanistan
FISNIK ABRASHI and RAHIM FAIEZ、KABUL

■南ワジリスタンの攻撃で13人死亡[090704 News]

南ワジリスタンで米無人偵察機による攻撃があり、13人が死亡、7人が負傷した。また北ワジリスタンでは、戦闘機がホテルを破壊した。

部族民の情報源によると、金曜日にセルワカイ地域のムフティ・ヌール・ワリ・マフスードの事務所に、ミサイル3発が撃ち込まれた。事務所にいた13人が死亡し、7人が負傷した。ムフティ・ヌール・ワリは、攻撃の15分前にジルガに出席するために事務所を出ていたために、無事だった。

さらにラッダ地域のマントイでも無人偵察機の攻撃があり、ミサイル3発が発射されて建物が全壊した。ただし、犠牲者は報告されていない。

いっぼう北ワジリスタンのディガン・バザールのホテルを、戦闘機が攻撃した。情報源によると、人々がホテルで朝食をとっているところに戦闘機2機が飛来し、攻撃した。8人が死亡し、12人が負傷したという。

さらにマンザルヘールでも別のホテルが、戦闘ヘリコプターで攻撃された。犠牲者は報告されていない(後略)。

hoon13 die in SWA drone attack
Irfan Burki & Malik Mumtaz、WANA

■ロシア、アフガニスタンに武器を運ぶアメリカのために、ルートを開く[090703 New York Times]

ロシア政府はアメリカに、アフガニスタンに兵器を輸送する米軍がロシア上空を飛行することを許したと、両国が金曜日に述べた。この協定により米軍は、8年に及ぶ戦いに勝利するための、重要な回廊を得ることになる(中略)。

新たな上空権に関する同意は、重要な一歩である。これまでロシアはアフガン戦争のために自国内を通過する場合、鉄道を利用するか非戦闘物資の輸送に限っていた。新たな協定は、備品や兵士を輸送する飛行機は、ロシア上空を一日10回、または1年に数千回通過することを許可する(後略)。

hoonRussia Opens Route for U.S. to Fly Arms to Afghanistan
PETER BAKER、MOSCOW

■アフマドザイ・ワジール、和平協定遵守[090703 Dawn]

南ワジリスタンのアフマドザイ・ワジール族が木曜日、2007年に政府と交わした和平協定を遵守し、この地域で治安部隊を攻撃しないと述べた。

(中略)関係者によると、長老たちが抵抗勢力のモーラビ・ナジール司令官と会い、実りある話し合いをしたという。しかしモーラビ・ナジールに近い情報源によると、このような話し合いがあったことは聞いていないという。

情報源によると、アフマドザイ・ワジールのジルガは、バイトゥッラー・マフスードを孤立させようとする政府の計画だという。

(中略)これまで政府とは悪い関係ではなかった、北ワジリスタンのハーフィズ・グル・バハドゥールが和平協定を破棄したために、政府には圧力がかかっていた(後略)。

hoonAhmadzai Wazirs to abide by peace deal

■ヘリコプター墜落で41人死亡[090703 Dawn]

信頼のおける情報源によると、軍の輸送ヘリコプターがカイバルとオラクザイ部族地帯の中間地にあるチャブリ・フェロヘール地域で墜落し、搭乗していた41人の治安関係者が死亡した。

関係者によると、ヘリコプターは技術的欠陥のために墜落したという。

死亡したのは国境警察隊員19人と軍の正規兵18人、乗員4人だという。しかし関係者は26人が死亡したと述べている。

情報源によると、搭乗していたほとんどの兵士が、休暇のために帰る途中だったという(中略)。

情報源によると、ヘリコプターは墜落前に緊急着陸の許可を要請した。「重量オーバーで墜落した可能性がある」と述べた。(中略)目撃者によると、ヘリコプターは低い高度で飛んでいた。バラチナールから、ペシャワルに向かっていたという。「天候が悪く、ヘリコプターは低空飛行をしていた。調査してみないと、はっきりしたことはわからない」(後略)。

hoonHelicopter crash kills 41 security personnel
PESHAWAR

■米ミサイル攻撃、パキスタンで17人死亡[090703 AP]

金曜日にアメリカのミサイルがバイトゥッラー・マフスードが運営する訓練所と抵抗勢力のコミュニケーション・センターを攻撃し、17人が死亡、27人が負傷したと、諜報関係者が述べた。

南ワジリスタンで、2度にわたり無人偵察機による攻撃があった(中略)。

最初の攻撃では、マフスードの組織が訓練所として使用していた、マントイ村のマドラッサを攻撃した。また近くのコカート・ヘール村の、抵抗勢力のコミュニケーション・センターが攻撃された、全部で17人が死亡し、27人が負傷したという。

しかし、マフスードの部下のモーラビ・ヌール・サイードが語ったところによると、タリバン戦闘員3人が死亡した。「3人のムジャヒディンを失った」。「我々にとって打撃ではない」。

hoon17 die in US missile strike in Pakistan
MUNIR AHMED、ISLAMABAD

■米海兵隊、アフガン南部深くに侵入[090703 AP]

米海兵隊が金曜日、アフガニスタン南部のタリバンの拠点に深く侵入し、補給線を遮断して地元の長老たちの信頼を勝ち取ろうとしている。

(中略)4000人からなる米軍隊は、金曜日ほとんど抵抗されなかった。ただし昨日は海兵隊員1人が殺害され、数人が負傷した。

抵抗勢力との接触はほとんどなかったものの、海兵隊員たちは抵抗勢力が木曜日の夜、フラッシュライトを使用して米兵の動きを仲間に伝えているのが目撃された。

米軍報道官のビル・ベレティール大将によると、ヘルマンド州の作戦の目的は単にタリバンを殺害するのではなく、地元民の信頼を勝ち取ることだという。また兵器や爆発物、そしてパキスタンの戦闘員たちをタリバンに送り込む、抵抗勢力のルートを遮断することも大きな課題である。

(中略)「ハンジャール」作戦が2日目に入り、海兵隊はナワとガルムセール地域を占拠した。さらにリグ地域の中心であるハーン・ネシンに入るために交渉している。ナワでは海兵隊員がアフガン人男性や青年20人と会い、アメリカ人たちは彼らをタリバンから守ろうとしていることを納得させた(後略)。

hoonUS Marines push deeper into southern Afghan towns
JASON STRAZIUSO and CHRIS BRUMMITT、NAWA

■米偵察機の攻撃で「抵抗勢力死亡」[090703 BBC]

米無人偵察機がパキスタンのタリバンを攻撃し、抵抗勢力が少なくとも10人死亡したと関係者が述べた。

関係者によると、南ワジリスタンの抵抗勢力の訓練所が攻撃された。バイトゥッラー・マフスードが支配する、国境地帯である(中略)。「タリバン司令官のヌール・ワリの隠れ家に、ミサイル3発が撃ち込まれた。犠牲者が出た模様だが、詳細は不明」と、ある治安関係者が述べた。

攻撃はバイトゥッラー・マフスードの組織に属するヌール・ワリの支配地域、モチヘールで起きた。モチヘールは、パキスタンの治安部隊とマフスードの戦闘員が戦っている、重要なヘルヴァキ・ルートに近い。

ある諜報関係者や住民によると、抵抗勢力10人が死亡したと述べているが、確認されていない(後略)。

hoon'Militant deaths' in US drone hit

■パキスタンで軍用機墜落[090703 BBC]

オラクザイ部族地帯で軍の輸送ヘリコプターが墜落し、治安部隊関係者26人が死亡した恐れがある。

アサール・アッバス少将によると、ヘリコプターはカイバルとオラクザイ部族地帯の間で墜落した。墜落原因は明らかではないが、技術的問題の可能性があるという。

また南ワジリスタンではアメリカによるミサイル攻撃があり、抵抗勢力が少なくとも10人死亡した。

ヘリコプターは、国境地帯からペシャワルに戻ろうとしていたところ、パイロットが救難信号を発した。「敵陣」に墜落し、その後抵抗勢力に攻撃されたという。軍が派遣され、抵抗勢力と交戦した。軍関係者によると、墜落原因は現在調査中である。タリバンに対して次なる攻撃を計画中であるパキスタン軍にとっては、大きな打撃といえる。

最新情報によると、ジェット戦闘機が南北ワジリスタンのタリバンの拠点を攻撃している(後略)。

hoonDeadly military crash in Pakistan

■パキスタン軍、抵抗勢力「50人以上」殺害[090702 AFP]

パキスタンの治安部隊が木曜日に、隊が抵抗勢力50人以上を殺害したと述べるいっぽうで、地上軍と空軍が北西部でイスラーム抵抗勢力と戦った。

(中略)「ラシュカレ・イスラーム」の抵抗勢力28人が戦闘ヘリコプターの攻撃で死亡したと、国境警察隊の報道官のファザル・ハーン中尉が述べた。作戦は夜間、カイバル行政区のティラ谷で実施された(中略)。ラシュカレ・イスラームは、仲間8人が死亡したと発表している。「8人が死亡した。残りに関してはわからないが、一般市民かもしれない」。

(中略)いっぼうスワートでは、治安部隊が、抵抗勢力23人を殺害したと述べた。そのうちの17人は、シャー・デーリ周辺で殺害された。

ペシャワル郊外では木曜日、警察のパトロール隊が遠隔操作爆弾で攻撃され、警察官2人が死亡した(後略)。

hoonPakistan troops kill 'more than 50' militants
PESHAWAR

■アフガン抵抗勢力、米兵拉致[090702 BBC]

アフガニスタン東部の武装勢力が米兵を拉致したと、米軍が発表した(中略)。また英兵2人が死亡し、そのうちの1人は1982年以来殺害された、最も高位の陸軍将校である。

(中略)米軍はヘルマンドで大掛かりな作戦、ハーンジャール(剣の一撃)を実施しているが、拉致された兵士はこの作戦には関与していない。ハッカーニとよばれるタリバン組織が、兵士を拘束していると述べたが、タリバン報道官の声明は今のところ出されていない。

『AFP』によると、ハッカーニの組織の司令官、バーラムが、パクティア州のユースフ・ヘル地区で、兵士とともに3人のアフガン人を拉致してたと述べた。兵士は「安全な場所に連れて行かれた」という。

別のハッカーニの司令官ムッラー・サンギーンが『ロイター』に語ったところによると、アメリカが拘束しているタリバン戦闘員を解放するまで、兵士を拘束するという。

米海兵隊によると、新たな作戦は決定的なもので、ヘルマンド渓谷下流全部を確保するという。ヘルマンドはアヘン製造の拠点でもある。米司令官たちは、この作戦でタリバンとの硬直状態から脱しようとする。また米軍やNATO軍が戦いに勝利していることが明らかになれば、タリバンの中堅・下級指導者や戦闘員が、アフガン政府側に転じる可能性がある。

米兵拉致をめぐる状況は非常に不自然で、ペンタゴンにとっては屈辱である。タリバンによると、兵士は拉致されたときに酔っていた。戦闘中にはぐれた様子はなく、3人のアフガン人と一緒に基地を離れた可能性が高い。

(中略)英軍主導軍も、先週ヘルマンドで独自の作戦を開始した。NATO軍指揮下で英軍数千人が、2006年以来ヘルマンドで戦っている。水曜日には爆発で英兵2人が死亡した。そのうちの1人は中佐で、1982年のフォークランド戦争以来死亡した、最も位高位の陸軍将校だという。バイキング装甲車に乗っていたところ、道路に仕掛けられた爆弾による爆発で、兵士2人が死亡した。ソーンロール中佐は、ラシュカル・ガー周辺のタリバンを排除するための『ヒョウの爪』作戦を監視するために、補給車列に乗車した。なぜこのような幹部将校がバイキングに乗っていたかが問題になるはずだ。

hoonAfghan rebels capture US soldier

■カイバルで抵抗勢力28人殺害[090702 News]

カイバル行政区のティラ谷で、戦闘ヘリコプターが抵抗勢力の拠点を攻撃し、司令官を含む28人が殺害された。

情報源によると、戦闘ヘリコプター3機がティラ谷のサンダハールとアカヘール地域にある、マンガル・バーが率いるラシュカレ・イスラームの拠点を攻撃した。国境警察のファザール少尉によると、抵抗勢力28人が死亡したという。

しかしラシュカレ・イスラーム報道官のザール・ハーンは、組織の人間に犠牲者はいないと述べた。カイバル行政府のタリーク・ハヤート行政官は、作戦は成功したが詳細は追って明らかになるだろうと述べた。

部族民の情報源によると、ジャムルッドの政府系の長老、マリーク・グリ・シャーが殺害されたために、軍事作戦が実施されたという。グリ・シャー暗殺に関わった、抵抗勢力5人も逮捕されたという。そのうちの3人はアフガニスタンのナンガルハール州の出身で、残りの2人はカイバル行政区のクキヘールの人間だという(後略)。

hoon28 militants killed in Khyber

■軍、北ワジリスタンで作戦開始を否定[090702 News]

水曜日にパキスタン軍が、北ワジリスタンのタリバンに対して作戦を開始したことを否定し、2008年2月17日に交わした和平協定はいまだに有効だと述べた。

しかし武力行為は続き、水曜日にマダヘール村に対して戦闘ヘリコプターが空爆を行なって、女性2人と子供1人が死亡、6人が負傷した。

(中略)北ワジリスタンで軍事作戦が開始されたことを恐れる部族民を安心させるために、パキスタン軍がヘリコプターからビラをまき、軍が作戦を実施する意図がないことを示した。

ビラによると、抵抗勢力たちが混乱を巻き起こすことを望み、政府とウトマンザイ・ワジール族の関係を妨害しようとしているという(後略)。

hoonArmy rules out operation in NWA
Mushtaq Yusufzai & Malik Mumtaz Khan、PESHAWAR/MIRAMSHAH

■ファズルッラー重傷、とマリーク[090702 News]

レーマン・マリーク内相が水曜日、タリバン責任者のファズルッラー師が、マラカンドに対する軍事作戦で重傷を負ったと述べた。

「撃たれて重傷を負ったことが確認された」と、『BBC』に述べた。これらのタリバンたちは軍事作戦の間は隠れているために、隠れ家から追い出しているという。また抵抗勢力たちは、南ワジリスタンでテロ計画を立てる。「彼らをタリバンと呼ぶよりは、ザリバン(暴君)と呼んだほうがいい」。

hoonFazlullah seriously injured, says Malik
ISLAMABAD


■パキスタン陸軍の町で爆弾[090701 BBC]

パキスタンのラワルピンディで、政府の職員を乗せたバスに対する自爆攻撃があり、5人が死亡した。バスは、パキスタンの兵器製造工場のものだった。

犯行声明は今のところ出ていない。「バイクに乗った男がバスに突撃して爆発した。自爆攻撃だ」と、ラワルピンディ警察責任者のナシール・ハーン・デュラニが語った。「5〜6人が死亡し、数人が負傷した」(後略)。

hoonPakistani army city hit by bomb

■難民援助でもうひとつの戦い[090701 New York Times]

イスラーム慈善団体とアメリカが、スワートのタリバンとの戦いで難民となった200万人に対する援助で競合し合っている。今のところ、イスラーム主義者たちが有利である。

アメリカは国連の援助活動に大きく貢献しているが、パキスタンは難民援助のために米関係者の派遣や米軍機の使用を断わっている。パキスタンは、人気のない同盟国とは、関わりたくないのだ。

いっぽう政府の援助が行き届かないところで、イスラーム慈善団体が難民問題を利用して反欧米感情を広め、戦争やアメリカに対する一般民の考えに影響力を及ぼそうとしている。

先週スワートの難民の中から家長たちが、援助物資の配給を受けるために北西部の村に集まった。しかし配給が始まる前に、反欧米イスラーム慈善団体の活動家が、集った会衆にジハードを説いた。

「欧米の組織はムスリムの家族システムを崩壊させるために、巨額な金額を使用している」と、反米政党であるイスラーム協会が運営する慈善団体、アル・キトマートの代表マフムード・ウルフセインが語った。欧米の目論みは失敗したが、パキスタン人は異教徒に対する戦いに参加することで、力を示すべきだという。

アメリカは表に出てくるべきではないとの政府の主張から、パキスタンの国民がタリバンに対する戦いを支持し始めた今でも、パキスタンとアメリカの間に大きな溝が存在することを証明する。

イスラーム主義者やジハード組織は、キャンプで堂々と活動をしている。「国際機関の不足から、イスラーム主義者やジハード組織たちがその空白に侵入している」と、ワシントンを拠点とするRefugees Internationalの広報部のクリステール・ユーノスが語る。

最も大きなジハード慈善団体ジャマット・ウッダーワは、キャンプから追い払われた(中略)。しかしこの団体はファラ・イ・インサニヤートと改名し、マルダンで活動している。

(中略)かなりの量のアメリカの物資が入っているにもかかわらず、アメリカの援助物資であることは伏せられ、「適切」な方法で運搬されることが要求されている。アメリカ人が物資を運んでいるのを目撃されたり、米軍機が使用されれば、「非常に悪い」反応が生じると、パキスタン軍の危機管理組織責任者ナディーム・アフマッド将軍は語る。

(中略)これは米関係者の思惑とは異なる。スワートの難民援助で、パキスタンにおける自分たちのイメージを向上させようとした(中略)。そのハイライトとしては、6月にホルブルック氏がキャンプを訪問してテントの床に座り、「オバマ大統領が、あなた方の援助の仕方を考えるために私を送った」と語った。

(中略)米軍機を使用して援助物資を分配することで、アメリカに対する人気を回復しようとする計画は、2005年のカシミールの地震のときにも空振りに終わった。これはパキスタン人の間で不評だっただけではない。

パキスタンで活動するアメリカのNGOも、米政府による援助活動に否定的である。反米感情が非常に強く、キャンプにおける米国人のリスクがあまりにも高い。キャンプにはタリバンが多数おり、パキスタン軍はワシントンの命令で戦っていると、彼らは信じている(後略)。

hoonIn Refugee Aid, Pakistan's War Has New Front
JANE PERLEZ and PIR ZUBAIR SHAH、QASIM PULA

■アメリカ、「アフガニスタンで大規模作戦」開始[090701 BBC]

米軍によると、アフガニスタンのヘルマンド州のタリバンに対して、大掛かりな作戦が開始されたという。この作戦に海兵隊4000兵とアフガン軍650兵が参加し、NATO軍機が援護にあたる。ラリー・ニコルソン少将によると、「大掛かりな規模」であるために、これまでの作戦とは異なる。地上にいる軍関係者が、ベトナム戦争以来、海兵隊が参加する最大の作戦だと述べた。

木曜日の早朝、ヘルマンド谷に隊が移動し始めた。ヘリコプターと輸送装甲車に先導され、NATO軍機が空中支援を行なった。

(中略)米軍報道官のウィリアム・ペレティエール大将が、作戦開始1時間に「敵との対戦」はなかったというが、簡易爆弾により、海兵隊員1人が警鐘を負った。犠牲者が出ることは覚悟しているが、「一般市民の犠牲者を1人も出さないことが重要だ」と述べた(後略)。

hoonUS opens 'major Afghan offensive'

■パキスタンの長老、射殺される[090701 BBC]

カイバル行政区で、警備官2人とともに有力な親政府系部族民長老が射殺された。マリーク・ガリ・ハーンがジャムルッド地域を走行しているところ、ガンマンに攻撃された。長老は重傷を負い、病院に運ばれる途中で死亡したという。

死亡の噂が広がると、血縁関係にある地元の部族民たちはマーケットを閉め、トルハムを通過するパキスタン〜アフガニスタン・ハイウェイを封鎖した。

マリーク・ガリ・ハーンは、NATO軍に補給路として重要なこの地域において、政府系の長老であることで有名であった。射殺現場は、これまでも治安部隊に対する攻撃が頻発し、アルカイダ幹部関係者たちが逮捕された地域である。これまでも2度、ハーンは暗殺されそうになった。最近家族が、地元タリバンからの脅迫状を受け取っている。

いっぽうパキスタンの内相のレーマン・マリークが、スワートのタリバン指導者のファズルッラー師がパキスタン軍による攻撃で重傷を負ったと述べた。しかし、マリーク氏の主張の裏付けは取れていない。

また内相は、和平協定を破棄したというタリバンの主張を否定した。マリークによると、ハーフィズ・グル・バハドゥール系の組織の主張は「新たなもの」ではなく、いずれにしてもタリバンたちは連帯しているという。

軍によると、スワートとワジリスタンの戦いで最近32人が殺害されたとしているが、この主張の裏付けも取れていない。また軍は、抵抗勢力たちが、空爆により負傷した仲間18人を連れ帰ることができなかったために殺害した、と主張している。

hoonPakistan elder killed by gunmen

■戦闘機、北ワジリスタンを攻撃[090701 News]

政府はついに、北ワジリスタンでテロ行為をしている抵抗勢力に対して行動した。火曜日に戦闘機が、ハーフィズ・グル・バハドゥールが率いるタリバン戦闘員の拠点を攻撃した。

軍事作戦が実施されることを恐れ、ウマンザイ氏族数百人がバヌー、ラッキ・マルワート、ペシャワルなどに避難を始めた。マダヘール、ダッタヘール、ロワラ・マンダィなどの国境の近くに住む家族の中には、アフガニスタン側に避難した者もいる。アフガン政府関係者は避難民たちを歓迎し、各家族に300ドルを援助した。

パキスタン軍の車列が地元抵抗勢力に2度にわたって攻撃され、政府との和平協定が破棄されてから、状況が緊張している。治安部隊は2度の攻撃で大きな犠牲を払い、パキスタン空軍の戦闘機が出動して爆撃した。戦闘機が到着するのに先立ち、ダッタヘールとガールラマイ軍駐屯地から、抵抗勢力の拠点を攻撃した。

情報源によると、戦闘機2機がグル・バハドゥール系武装勢力がいるといわれるマダヘールのラッタカとドガ村を空爆した(中略)。

軍関係者によると、マダヘールに対する空爆は、日曜日に軍の車列が襲撃されたことに対する報復だという。この攻撃で兵士30人が死亡し、35人が負傷した。政府は、北ワジリスタンで軍事作戦を開始したことを認めてはいない(後略)。

hoonWarplanes pound militant positions in NWA
Mushtaq Yusufzai & Malik Mumtaz Khan

■パキスタン武装勢力、和平協定破棄[090630 BBC]

アフガニスタンと国境を接するパキスタンの部族地帯を拠点とするタリバン組織が、政府との和平協定を破棄したと述べた。

軍が北西部のタリバンに対して作戦を開始したために、北ワジリスタンのハーフィズ・グル・バハドゥールが率いる組織が和平協定を破棄した。前日に一味はパキスタン軍の車列を襲撃し、兵士16人を殺害している。抵抗勢力たちは2007年に、軍と和平協定を締結していた。

当初ハーフィズ・グル・バハドゥールの組織は、軍とバイトゥッラー・マフスードとの戦いには関与しないと述べていた(中略)。

アメリカがパキスタンに対してミサイル攻撃を続け、パキスタンが北西部のタリバンに対する戦いを拡大しているために、協定を破棄するという。アフメッドゥッラー・アフメディ報道官によると、軍が撤退し、アメリカがミサイル攻撃を停止するまで、軍を標的に戦う。

アメリカのミサイル攻撃は、ハーフィズ・グル・バハドゥールとモーラビ・ナジールを標的としている。2人とも、2007年に和平協定を政府と結んだ。モーラビ・ナジールも2日前、和平協定破棄を表明した。

(中略)和平協定が破棄されたことで、軍はワジリスタンで難しい戦いを戦うことになる。これまでワジリスタン地域では、同盟を結んだ抵抗勢力と戦って勝利した例はない。

hoonPakistani militants abandon deal

■活動を禁じられた組織、「拡大」[090629 BBC]

『BBC』が見た政府の報告書によると、パキスタンで活動を禁じられている過激派組織が、パキスタン領カシミールで活動を広げ、メンバーも増やしている。情報源は、ムザファバードなどの町で活動する組織に関する、地方政府に提出された極秘書類である。

(中略)パキスタン領カシミールの地方警察に提出された報告書のコピーを、イスラマバードの『BBC』が入手した。

ハラカトゥル・ムジャヒディン、ジャイシャ・ムハンマド、ラシュカレ・タイバが、ムザファバードで活動していることがわかった。ハラカトゥル・ムジャヒディンとジャイシャ・ムハンマドは、ムザファバードでマドラッサを開校することを計画している。ラシュカレ・タイバは、すでにマドラッサを運営している。報告によると、「政府関係者は、これらの施設に入って情報を集めることを禁じられている」という。「これらのマドラッサは、過激派が活動を拡大していくための隠れ蓑である恐れがある」。

また、過激派組織がカシミール各地で勢力を広げている様子が詳述されている。特にニールム地域が顕著で、過激派組織が勢力的に活動している。

報告によると、過激派たちは材木の伐採に関わっているという。またニールムのカンダイ・シャヒ・マーケットに、事務所を設置し、地域を取り仕切きり、問題が生じている。過激派との対立で、地元民が殺害された例もある。「地元行政官と軍幹部関係者の介入するまで、状況が解決しなかった」。政府は、過激派組織を取り仕切っている諜報組織に、問題を解決させるべきだとし、諜報組織は過激派たちを国境付近に移動させ、地元民との対立を防ぐべきだという。

過激派たち、特にジャイシャ・ムハンマドとハラカトゥル・ムジャヒディンは、ジハード組織の支援を受けていると言われる。ジャイシェ・ムハンマドは、ムシャラフ元大統領を含めたパキスタン政府幹部の暗殺計画の責を負い、ウォール・ストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者誘拐殺人事件や印度国会襲撃事件に関与していると言われる。

ハラカトゥル・ムジャヒディンは、ジャイシェの親組織で、世界最大の過激派組織である。

(中略)住民によると、この地域の過激派の活動が、非常に盛んになってきた。「組織の人間はここで保護されている」と、過激派が拠点を作る村の近くの弁護士のラジャ・ファイサル・マジードが述べた。「慈善団体の形で活動することもある。学校組織として活動することもある。我々は抗議しているが、どうしようもない」。

これらの組織は活動を禁じられているが、この報告書には彼らに対する警告や排除するための策に関しては、全く触れられていない。

hoonBanned Pakistani groups 'expand'
Syed Shoaib Hasan、Islamabad

■パキスタン軍襲撃され、12人死亡[090629 BBC]

タリバン抵抗勢力がパキスタン軍の車列を襲撃し、兵士12人を殺害したと、軍が発表した。襲撃があったのは北ワジリスタンで、抵抗勢力が数台の車輛にロケット推進手榴弾を撃ち込んだ。

いっぽう北西部各地で、単発的な攻撃があった。

北ワジリスタンのガールラマイ地域のワチャビビ村の近くで、車列が襲撃された。兵士12人が死亡し、10人が負傷した。銃撃戦となり、抵抗勢力10人が死亡した。「治安部隊とテロリストたちが交戦した。テロリスト10人が死亡した」という。

(中略)クラームでは、土曜日以来35人が死亡した。地元民によると、軍に攻撃されて逃げて来た抵抗勢力が、この地域に入って来て、戦闘が生じているという。クラームには、シーア派ムスリムの住民が多数派を占める。

またアッパー・ディールでは、部族民の軍隊が抵抗勢力との戦いを続けている。モーマンド地域でも、抵抗勢力と戦うために300人からなる部族民の軍隊が組織されたと報告されている(後略)。

hoonAmbush kills 12 Pakistan troops

■アメリカ、パキスタン上空の偵察を再開[090629 New York Times]

パキスタンがタリバン幹部指導者に対する攻撃を激化するとともに、アメリカは部族地帯上空に極秘軍事偵察機を飛ばし、パキスタン人司令官に抵抗勢力に関するビデオなどの情報を提供していると、アメリカとパキスタンの関係者が述べた。

リアルタイムのビデオや会話の盗聴などの情報をパキスタン軍に提供することで、バイトゥッラー・マフスードとその拠点の排除に大きく役立つという。

国境に沿って飛ぶ非戦闘偵察機は、これまでタリバンを標的としているCIAの無人偵察機とは異なる(中略)。

パキスタンは、洗練された偵察情報の入手を繰り返し要求しているために、両国の間がぎくしゃくした(中略)。武装無人偵察機をパキスタン内で操縦する米諜報工作員は、いまだにパキスタンの諜報組織と協力することに反対を表明している。数年前に米諜報関係者は、無人偵察機の攻撃情報を事前にパキスタンに与えていたが、情報が抵抗勢力にリークされたために、これを中止した。

数週間前に諜報情報交換協定が結ばれたが、これは一般には公表されていない。パキスタン地上軍は、アフガニスタンを拠点とする米軍が操縦する無人偵察機から、毎日数時間ごとに直接的な協力を得ていると、米国防関係者が述べた。

この協定で、パキスタン軍は米軍の非戦闘無人偵察機を、南ワジリスタン上空に飛行させることが可能になったという。ビデオ映像は、カイバル峠にある協力センターに送られ、そこからパキスタンの軍センターに送信される。「パキスタンでは、アメリカとの協力態勢が向上している」と、パキスタンの治安関係者が述べた。

アメリカとパキスタンの関係者によると、協力センターからパキスタンの安全データベースに情報を流すために、設備を向上させている最中だという。

しかしパキスタン司令官は、アメリカの無人偵察機から入手した偵察・通信情報を利用して、抵抗勢力の動きや拠点を監視し、パキスタンの戦闘ヘリコプターやF16戦闘機で攻撃できるようにしているという。

これまでパキスタンは、バジョール周辺に無人偵察機を飛ばすことを許可していたが、その後パキスタンの内陸部に入ったスワートとブネールに軍が派遣されると、突然中断した。パキスタンの関係者は、国境から離れたパキスタン国内に無人偵察機が飛ぶ事で、万が一墜落したり撃墜された場合、アメリカがパキスタンの内政に関与していると批判されることを恐れる。

しかし、パキスタン軍が南ワジリスタンで攻撃を準備しているために、無人偵察機が再び飛行し始めた(後略)。

hoonU.S. Resumes Surveillance Flights Over Pakistan
ERIC SCHMITT and MARK MAZZETTI、WASHINGTON

Sniffed Out By Trail Dog 0-1, 2003 - 2009.