【2009年7月27日〜8月2日】
●学校は、表向きには再開した。兵士たちが検問所を守り、治安が回復した。軍が駐屯しているが、戦いの前とほとんど変わりのない町に、数千人が戻って来た。
●しかし、ミンゴーラはいまだに緊張している(中略)。一見平穏だが、新たな戦闘が始まる可能性がある。この地域の運命は、まだまだわからない。
●日曜日に、腕を後ろで縛られ、頭の後ろを銃で撃たれた男の遺体が、発見された。マッタ出身の犠牲者グル・ヒターブは、「スワートの敵」だというウルドゥー語のメモが残されていた。
●2週間前から、他にも殺害されて遺棄された遺体があちこちにあったことから、軍は問題解決のために、法外の処刑を行なおうとしているという噂が飛んだ。政府職員のムラード・アリは遺体を覗き込んで、過去6日の間に同じように頭を撃たれた3人の遺体を見たと述べた。男は誰かと聞くと「悪い奴かもしれない」と述べた。軍報道官のナシール・ハーン少尉は、軍は男の死に関しては何も知らす、法外処刑は行なわないと述べた。
●もし遺体について誰も知らないのなら、スワートの戦いはまだ終わっていないことを意味する。
●タリバン幹部は、まだ誰も逮捕されていない。戦闘員たちが消えただけだ(中略)。タリバン指導者を殺害または逮捕できないでいることで、軍は彼らに面と向かって対処する意思がないのではないかと、人々を不安がらせている。それに対抗するために、軍はタリバンに拉致され訓練所に入れられたという少年100人のうち、4人の十代の少年を公開した(中略)。
●今のところ、軍の存在は我慢されている。しかし軍が学校に立て籠り、逮捕されたタリバンは由緒正しいサロシ大学に拘束されている事実は、人々にとっては楽しいものではあい。
●町の西部は封鎖されている。政府の機能が回復するには、まだ数ヵ月かかる(後略)。
Valley Tries to Heal, and Fears Dark Battles Ahead●パキスタンは、スワートで政府とタリバンとの間の和平協定を仲介したイスラム過激主義宗教者を起訴する予定である。
●(中略)スーフィー・ムハンマドが、煽動とテロリズム援助、謀略で告訴された。有罪となれば、終身刑か死刑になる。
●スーフィは民主主義と選挙を非難し、パキスタンの権謀は非イスラム的だと述べた(後略)。
Swat deal broker cleric 'charged'●土曜日にカイバル行政区で拉致された外国人6人が救出され、犯人3人が逮捕された。
●情報源によると、治安部隊がシバ地域にあるサイフッラーの家を捜索し、人質を救出した。救出されたのは、ナイジェリアのミッチェル、ジョン・ポール、スティーブン、モジと、シエラ・ロネのジェフリー・ハリソンだという。
●(中略)政府関係者によると、外国人たちはラシュカレ・イスラミの活動家に、身代金目当てで拉致された。マフスード・スカウト中尉によると、ナイジェリア人捕虜1人が拘束中に死亡したという。捕虜たちには、拷問された痕があった。
●ラシュカレ・イスラミ報道官によると、逮捕されたのは自分の組織の者ではないという。またナイジェリア人たちは、密輸するための麻薬を入手するために部族地帯に来たという。
Six foreigners recovered from Khyber, kidnappers held●日曜日にアフガニスタン東部で襲撃されて米兵3人が死亡したと、ISAFが発表した。土曜日には外国人兵士6人が死亡しており、外国軍にとっては最悪の週末となった(中略)。
●日曜日にアフガニスタン東部で、米兵3人が道路脇に仕掛けられた簡易爆弾で攻撃されたあと、抵抗勢力から発砲された。
●土曜日には、カンダハルで道路脇に仕掛けられた簡易爆弾により、米兵3人が死亡した。またカピサ州では銃撃戦があり、仏兵1人が死亡した。さらに南部では、国籍が明らかにされていない外国兵2人が、死亡している(後略)。
More US troops die in Afghanistan●火曜日の夜、タリバン数十人が北ワジリスタンのエシャ・ラズマック道路にある、イギリス時代のギルディ・ロガ城を襲撃し、兵士10人を拉致した。
●関係者によると、ハーフィズ・グル・バハドゥル司令官の組織と関係のあるタリバンが、シャーワル・ライフルの兵士10人を拉致した。
●いっぼう北ワジリスタンのハーフィズ・グル・バハドゥール司令官の報道官アフマドゥッラー・アフマダィは、兵士20人を拉致したと述べている。
●パキスタン陸軍報道官のアサール・アッバスは、このような報告を否定した。「それは正しくない。何か起きたなら、我々は知っているはずだ」という。関係者によると、タリバン数十人が、ロケット推進手榴弾やAK47ライフルなどの重火器を使用して、この歴史的な城を襲撃したという。国境警察隊員たちが報復し、銃撃戦が数時間続いた。兵士3人がこの戦闘で負傷した。
●ミラリにいる関係者によると、抵抗勢力が城を守る検問所を攻撃し、兵士10人を拉致した。兵士たちの行方はわからない。
●部族民の情報源によると、水曜日に治安部隊が、ドサリとラズマックにある軍の駐屯地から、抵抗勢力の位置を攻撃し始めた。いっぽう木曜日には、北ワジリスタンのミランシャー〜ダッタヘール道路で銃撃戦が発生し、兵士1人と抵抗勢力2人が死亡した。
kidnap 10 FC men in NWA●米軍指導者たちは、アフガニスタンにおける戦闘がアルカイダの捜索に偏りすぎているために、政策を変更し、国家を無政府状態に陥ることを防ぎ、タリバンなどの抵抗勢力と戦うために無人偵察機を使用しはじめているという。
●政府と国防省関係者によると、今回の戦略変更で、軍が最も最も重視している諜報財産を使用することになる。また無人偵察機が現在不足しているという、重大な問題にも直面する。
●政府幹部によると、アルカイダを敗北させることはアメリカの重要な使命であるが、その最大の方法は、アフガニスタンと隣のパキスタンの力をつけ、安定させることであり、アルカイダのメンバーを永久に捜索し続けることではないという。
●しかし無人偵察機が不足しているために、オバマ政権が派遣する数千人の兵士たちの効力を、最大限発揮できなくなる恐れもある。無人偵察機の数は、現在の4倍は必要だと見られている。
●この要求を満たすために、軍はアフガニスタンの特殊作戦のためにあてがわれた無人偵察機8機を、通常軍にあてがうという。テロリスト追跡のために辺鄙な山岳地帯を捜索する代わりに、抵抗勢力の拠点を標的にする。
●さらに、CIAはアフガニスタンに無人偵察機12機を追加することを考えており、これで偵察機の数は25%増になる。その中には、イラクから引き上げられたものもある。
●(中略)戦略変更にもかかわらず、特殊部隊はまだかなりの数の無人偵察機を持っている。しかし関係者によると、特殊部隊の型にはまらない作戦は、軍全体の新しい対抵抗勢力戦略と密接に協力しあうという。
●軍幹部関係者は、アルカイダがアフガニスタンで再結成しないように、国家の混乱を避けなければならないという。そのためには政府に自信を持たせ、国民が安全であることを確信させなければならない。
●(中略)軍関係者によると、無人偵察機はスパイ機として使用することが第一だが、武装しているという。無人偵察機はヘルファイア・ミサイルを2発搭載している。リーパー偵察機はヘルファイア・ミサイルと、精密誘導爆弾を搭載している。
●(中略)ペトラウス陸軍大将は、無人偵察機に加え、戦闘技術班、爆弾撤去班、ヘリコプターなどの備品を、イラクからアフガニスタンに移すことを命じた。さらに軍はU2戦闘機の数を増やす計画である。
●U2に搭載されたカメラは、道路脇に仕掛けられた爆弾を発見することに役立つ。ただし同じ地域を24時間ずつ飛行し続ける必要がある。さらに空軍の無人グローバル・ホークもアフガニスタンに移される。
U.S. shifting drones' focus to Taliban●パキスタン空軍は、抵抗勢力の標的に対して正確に攻撃する兵器を使用してピンボイント攻撃することができるようになり、過激主義と戦う能力が向上してきたと、パキスタン軍関係者やアナリストたちが述べた。
●パキスタン軍は、去年バジョールで実施したような、地上からの砲撃や空からの攻撃する戦術を変更した。最近空軍はグーグル・アースの映像ではなく、スパイ機などの偵察機から入手した洗練された画像を使用し、レーザー誘導爆弾を使用し始めている。
●(中略)5月以来、F16多目的ジェット戦闘機がスワートに300回、南ワジリスタンには100回出動し、山岳地帯の隠れ家や訓練所などを攻撃している。
●パキスタン人戦闘機パイロットや司令官幹部とのインタビューが、空の戦争に関する貴重な話を提供してくれた。
●空軍の新たなツールや戦術の出所は、いくつかある。まずはアメリカが、洗練された偵察器機や、高解像度の映像を提供している。
●しかし反米感情が高いために、パキスタン関係者は外部からの協力のほとんどを拒否し、自分たちで少数の地上捜索チームを作り、時折オンラインの協力を得るためにインターネットを利用している。
●パキスタン政府関係者はオバマ政権に、ここ1〜2年の間に自分たち自身の戦闘機を入手するまでの間、F16機のアップグレードを要求している。これにより、パキスタン人パイロットは、現在の機体では不可能な夜間襲撃ができるようになる。
●パキスタンは、タリバンとの戦いを続けるためには、F16機の性能を挙げる必要があると述べている。これまでアメリカは、パキスタンが高度な器機を入手したり隊を向上させるのは、インドとの戦いに向けたものであることを憂慮していた。「もちろん本当の脅威はインドだ」と、パキスタン空軍参謀長のラオ・カマール・スルタンが述べる。「しかし現在は、抵抗勢力の脅威に立ち向かわなければならない」。
●ここ数ヵ月ほとんど毎日のように、パキスタンの戦闘機がスワートと南ワジリスタンを空襲している。これは去年の秋のバジョールの作戦とは大きく異なる。
●「バジョールで我々が最も困ったことは、よい画像がなかったことだ」と、カマール空軍司令官が語る。「標的が詳しくわからない。現場を熟知していない。グーグル・アースに頼るしかなかった」。「スワートでは、同じ状況であってはならなかった」。
●スワートの作戦に先立ち、空軍はF16戦闘機10機にアメリカから提供された高解像度の赤外線センサーを搭載し、谷全体の偵察を行なった。
●アメリカは部族地帯に対する偵察機の極秘飛行を再開し、パキスタンの司令官に抵抗勢力のビデオや情報を提供したという。
●パキスタン陸軍はたいがい、位置や新しい地図などの標的の情報を空軍に与え、軍の着弾監視兵や新たに採用された特殊空軍監視兵を通じて、重要なターゲットを定める。これにより空軍は、レーザー誘導爆弾の使用が可能になった。爆弾の総使用数のうち、スワートでは80%、バジョールでは40%がレーザー誘導爆弾だったという。
●もうひとつの変化は、住民の大脱出である。約200万人が、時にはたった数時間前に警告を発しただけで避難を始めた。一般市民の犠牲者を最大限出さないための、努力の一部だという。
●米関係者の中には、パキスタン人が作戦の成功を主張していることに関して、疑問を呈する人々もいる。「我々はどの程度戦闘の被害があったか、空爆の情報に関しても実際にどの程度だったか、現場に入れないのでわからない。したがって、現実的な効果と意図したものとの比較ができない」と、米国人アドバイザーが述べた。
●人権団体は、軍は空爆や地上戦をするために、すべての一般市民を現場から避難させることはできなかったと主張するが、犠牲者数はそれほど多くなかったことは認める。「これまで部族地帯で実施された作戦と比べれば、犠牲者数が少ないことは事実だ」と、ラホールの人権団体に所属するアリ・タヤーン・サッサンが述べた。
●空軍の活動はまだ制限されている。F16戦闘機は1日1度しか飛行できず、抵抗勢力は夜間行動する。スワートの抵抗勢力の主要司令官21人のうち、1人も殺害されたり逮捕されていないことは事実だ。さらにパキスタンのジェット機は、アメリカの戦闘機のように、上空で給油できない。
●南ワジリスタンでは、軍が地上戦を行なう傍ら、空軍が500ボンドと2000ボンド爆弾で訓練所や武器を貯蔵した洞窟、トンネルなどを攻撃し続けている。
●「我々は南ワジリスタンの作戦を発展させている最中だ」と、クマール総司令官が語る。「これから本格的になる。バイトゥッラーは、すでにメッセージを受け取ったはずだ。メッセージとは、このようなことを続ければ殺害するというものだ」。
Pakistan Injects Precision Into Air War on Taliban●水曜日にタリバンが、親政府系パキスタン人民兵リーダーの自宅を襲撃して彼を殺害するとともに、軍とイスラーム主義者との間の戦いがスワートで勃発した。
●50人以上のタリバンが、シャンガーラでカリルール・レーマンの自宅を襲撃し、彼を射殺した。シャンガーラは3ヵ月前にタリバンと軍が衝突した地域と接している。レーマンはラシュカルと呼ばれる民兵隊を組織し、タリバンと戦うグループに兵站学援助を行なっていたという。
●「客間に入ると、射殺された」と、警察官のグル・ワリが述べた。レーマンの召使いも負傷した。
●軍によると、24時間内にスワートで抵抗勢力4人を殺害し、21人を逮捕したという(後略)。
Taliban kill Pakistan militia leader: officials●アメリカとパキスタンの間には、タリバンとの戦いに関して考えが食い違ってきている。アメリカとパキスタンの首脳陣との間にも亀裂が生じ、この地域全体に悪影響を与える可能性が出てきた。
●アフガニスタンでは選挙を控え、アフガニスタンのヘルマンド州では米軍が大掛かりな作戦を実施し、パキスタンはタリバンを抱えるとともに、カブールとインドとの関係も悪化している。
●アメリカ、イギリス、フランスとNATOが、アフガニスタンの治安を改善し、パキスタンからはタリバン掃討作戦に対して協力を得ている時期に、亀裂が生じている。
●パキスタンとインドの指導者が7月14日にエジプトで会談した時、ギラニ首相がインドのシン首相に、インドがアフガニスタンからパキスタンに介入しているという諜報情報をまとめた書状を提出した。
●これには、インドがバローチスタン州独立運動のバローチ族抵抗勢力に資金や訓練を与えていること、パキスタン人タリバン、特にバイトゥッラー・マフスードに協力していることが、含まれている。
●パキスタンの書状は、パキスタンにオマール師が隠れていることを非難する、アメリカやNATOの疑惑に対抗しようとするものだ。
●いっぽうインドは、パキスタンがラシュカレ・トイバを含むパンジャーブ州の過激派をいまだに匿っていると非難する。
●この書状はインドとパキスタンだけでなく、アメリカとNATOとの亀裂も深めてしまった。
●これまでザルダリ大統領は、インドとアフガニスタンに対して実利主義的な態度を取り、敵意はないと述べて来た。生まれがどこであれ、「テロリスト」の取り締まりも約束した。
●しかし政府は今、この地域に対する軍事的見解に沿った政策を取りつつある。欧米の外交関係者によると、パキスタンの書状は、アフガニスタンを通じてインドがパキスタンに介入しているのを米国人たちが野放しにしていることを、軍やISIがジャーナリストや外交官に報告したことに続くものだという。
●ISIは、パキスタンにアフガン人タリバンはいないと述べ、米・英のヘルマンド州の作戦を非難し、これによりタリバンがバローチスタンに逃げ込み、パキスタンの治安が悪化していると非難した。
●(中略)ヒラリー・クリントンがインドに、原子炉やジェット戦闘機を提供することを話し合ったあと、さらに状況が悪化した(後略)。
Rifts emerge over tackling the Taliban●国連難民機関が、パキスタンの北西辺境州のバローチスタンにおける活動を中止すると述べた。
●国連難民高等弁務官報道官が、バローチ独立組織の脅迫を受けたために、決定したという。国連が4月に、拉致された国連関係者救出のために交わした取り引きを破棄したことを非難した。
●(中略)地元のスタッフが、国連活動家に取って代わって活動を続けることになる。
●国連によると、バローチ解放連盟(BLUF)に脅迫されたために、活動を中止するという。これに先立ち、これまであまり知られていなかったこの組織が、4月にジョン・スレッキの釈放の際に交わした取り引きを破棄したことに対して、国連を非難した。
●BLUFの抵抗勢力は、職員を「人道的見地」から解放したという。組織は政府が不法に拘束しているバローチ族数千人の釈放を要求していたが、この約束はまだ果たされていないと述べている(後略)。
UN body quits Pakistani provinces●火曜日に北ワジリスタンで車爆弾が検問所に激突して爆発し、警察官2人が死亡、5人が負傷した。
●政府幹部によると、治安部隊が自爆攻撃者として訓練を受けた少年12人を救出したという。
●火曜日の自爆攻撃に対して犯行声明は出ていないが、タリバンがしばしば検問所を攻撃している。犯人はミランシャーから3キロ離れた場所にある検問所を攻撃した(中略)。最近北ワジリスタンの抵抗勢力リーダーのハーフィズ・グル・バハドゥールが、政府と交わした和平協定を破棄している。
●(中略)火曜日に、斬首されたパキスタン人警察官の遺体が、スワートのサンゴータで発見された。タリバン抵抗勢力が、スワートでの戦いを諦めていないことの証拠といえる。
●(中略)月曜日に北西辺境州大臣のバシール・アフマッド・ビロールが、治安部隊がに訓練されていた6歳から15歳の少年12人を救出したと述べた(後略)。
Suicide attack kills 2 in Pakistan●アフガニスタン大統領選挙候補者アブドゥッラー・アブドゥッラーの選挙活動責任者が、乗っていた車を襲撃されて重傷を負った。
●関係者によると、ラグマーン州を走行中、車が襲撃された。運転手が死亡した。
●日曜日にも、カルザイ大統領の対立候補に対する暗殺未遂事件があった。犯行声明は出されていない。
●いっぼうヘルマンド州では、アフガン人警備員8人が殺害された。殺害されたのは、この地域の国際軍の輸送車列を警備する会社の職員だった。
●ラグマーン州の副知事によると、選挙運動責任者のイスマイルは、現在安全な場所に移されたという(中略)。襲撃があったとき、アブドゥッラー・アブドゥッラーは車の中にはいなかった。
●日曜日にはクンドゥーズ州で、カルザイの対立候補のムハンマド・カシーム・ファヒームの車列に、ロケット推進手榴弾が撃ち込まれた。警備員4人が負傷した。
●月曜日にアフガン政府が、バッドギースのタリバン抵抗勢力と和平協定を結んだと発表した。しかしタリバン報道官のカリ・ユースフ・アフマディは、そのような協定は締結していないという。「我々はジハードを続け、話し合いや停戦などという政府の要求には応じない」という(後略)。
Gun attack on Afghan campaigner●アフガニスタン政府は、来月実施される選挙に先立ち、北西部のバッドギース州のタリバン抵抗勢力と取り引きを交わしたと、関係者が述べた。タリバンは選挙会場を攻撃せず、州の主要地域を政府軍に引き渡すことを約束したという。抵抗勢力側の声明はない。政府は、このような取り引きを他の州でも交わしたいという。
●時を同じくして、英外務大臣のデビッド・ミリバンドが、イギリスがアフガニスタンの戦略を変更する必要性があることを強調した。アフガニスタン政府は、穏健派タリバンと対話をすることの重要だという。
●(中略)これまでバッドギース州は、比較的安定していた。2008年11月に、抵抗勢力200人がバッドギースでアフガン軍の車列を襲撃し、兵士と警察官13人を殺害した。
●(中略)大統領報道官のシアマーク・ヒラウィが、バッドギースの取り引きには、タリバンがハイウェイの再建を妨害しないという項目が含まれているという。
●タリバンがこのような停戦協定に本当に同意したなら、紛争が新たな局面に入ったことを意味する。しかし、これまでもアフガン政府は、タリバンとの対話を試みてきた(後略)。
Afghanistan 'agrees Taliban deal'●パキスタン政府は、スワートの抵抗勢力との和平協定を仲介したイスラーム主義の宗教指導者が、抵抗勢力に協力したかどうかを捜査していると、政府関係者が水曜日に述べた。
●日曜日のスーフィー・ムハンマドの逮捕は、政府がタリバン戦闘員たちと今後和平協定を結ばないつもりであることを示唆する。
●宗教指導者の取り調べで、義理の息子のファズルッラー師など、スワートのタリバン司令官たちの居場所に関する情報を聞き出そうとしている。
●北西辺境州大臣のアミール・ハイダル・ハーン・ホティによると、政府はムハンマドを告訴するつもりだという。「彼に対する証拠は、これ以上必要はない」と、報道陣に語った。「彼の公言は、誰もが知っている。憲法、司法、組織に対抗して語った言葉。抵抗勢力との関係、政府を欺いたこと、抵抗勢力に援助したこと。これらのことで告訴する」。
●政府がタリバンと取り引きをしたときに、ムハンマドは政府を欺いたという。
●(中略)いっぼう月曜日に対テロ法廷が、ポーランド人地質学者の斬首事件に関与したとされる元イスラーム主義の政治家を、8月10日まで拘束することを認めた。
●(中略)政府は、シャー・アブドゥル・アジズがパイトゥッラー・マフスード宛てに書いて手紙を押収したという(後略)。
Pakistan probes hardline cleric's Taliban ties●月曜日にパキスタンの戦闘ヘリコプターが、北西部の部族地帯にあった自爆訓練センターを含む隠れ家4ヵ所を攻撃し、抵抗勢力20人を殺害した。
●カイバル部族地帯のランディ・コタール南西部にあるティラ谷で、作戦が実施された(後略)。
Pakistan hits 'suicide bomb centre', kills 20