【2009年12月7日〜12月13日】
●パキスタンは、タリバン指導者たちが逃走したと思われる、南ワジリスタン近くの地域で、新たな軍事作戦を開始する可能性があると、土曜日に首相が語った。
●(中略)ギラニ首相が、オラクザイで次の作戦を開始するかもしれないと述べた。政府はこれまでもオラクザイを単発的に空爆し、国連によるとすでに4万が避難しているという。「南ワジリスタンの作戦は終わった。次はオラクザイを見当している」と、ギラニが報道陣に述べた。その後「南ワジリスタンの作戦はまだ続いている」と訂正し、戦いは「成功している」と述べた。南ワジリスタンの作戦がいつ終了してオラクザイの作戦に移るか、日程は明らかにしなかった。
●パキスタンは2年間文民政府が政権を握っているが、いまだに軍は強力で、作戦をどこで行ないいつ開始するなどの決定権を握っている。
●(中略)水曜日に軍は、これまで抵抗勢力589人と兵士79人が死亡したと発表している。しかしパキスタン人タリバン幹部は誰も逮捕されておらず、おそらく北ワジリスタンとオラクザイに逃走したと思われている。オラクザイは、パキスタン人タリバン責任者のハキムッラー・マフスードの拠点である。
●これまでもオラクザイの抵抗勢力拠点が、戦闘ヘリコプターで攻撃されている。南ワジリスタンの作戦が開始して以来、すでに4万人がオラクザイから避難した。
●(中略)オラクザイはカイバルとクラム部族地帯にはさまれ、約600平方マイルの比較的小さな地域である。人口は50万人ほどといわれる。
●(中略)レーマン・マリーク内相は土曜日に、北ワジリスタンでも作戦が開始する可能性もあると述べた(後略)。
Pakistan eyes Taliban front after S. Waziristan●米諜報組織が金曜日、北ワジリスタンで車輛が無人偵察機によりミサイルで攻撃された際に、アルカイダ幹部のアブ・ヤハヤ・アルリビが殺害されたと主張した。
●しかしタリバンの情報源は、木曜日のミサイル攻撃で死亡した2人の人間はアラブ人で、サウジアラビア出身者だったとしてこの報告を否定した。
●米メディアは米諜報組織の情報源の話として、2人の男のうちの1人はアルカイダ幹部のアブ・ヤハヤ・アルリビだったという。アルリビは2005年にアフガニスタンのバグラムにある米収容所から脱走し、その後行方が捜索されていた。
●バグラム空軍基地から脱走したあと、アルリビは北ワジリスタンに拠点を築き、そこからアフガニスタンに越境して戦闘員を送り込んでいた。
●金曜日の朝以来、パキスタンでアルカイダ幹部が狙われたと米メディアが騒ぎ立てていた。当初米メディアは、木曜日に南ワジリスタンに対する無人偵察機の攻撃でアルカイダ幹部が死亡したと発表していた。
●しかしパキスタン治安軍が南ワジリスタンのラッダ地句のサーム地域からタリバンをすでに排除しているために、このような攻撃が実施されていないことがわかった。その後北ワジリスタンでアルリビが殺害されたという主張が出回り始めた。
●北ワジリスタンの部族民情報源によると、スパルガ村の近くで車輛がミサイルに攻撃され、乗車していた男性2人と車は粉々になったという。ミランシャーの政府関係者は、アルリビが殺害されたことを確認していない。
●彼によると、米諜報組織は9月にジハード組織幹部のイリアス・カシミーリを殺害したと主張したが、その後彼はインタビューに応じ、生存していることが判明した。
●ミランシャーのタリバン司令官は、アフガニスタンで散々な目にあっている米軍の士気をあげるための、オバマ政権の企てと見ている(後略)。
Top al-Qaeda man killed in NWA drone hit: report●金曜日に米関係者が、アルカイダ幹部がパキスタン北西部に対する無人偵察機の攻撃で死亡したと述べた。
●殺害された男は、アルカイダ組織の「幹部と関係があった」と、関係者が述べた(中略)。
●無人偵察機によって死亡した男に関して、さまざまな説がある。米メディアは、アルカイダの作戦プランナー、サレ・アルソマリが死亡したと述べたが、2005年にアフガニスタンにあるアメリカの収容所から脱走したアルカイダのナンバー3、アブ・ヤハヤ・アルリビだとする説もある。攻撃はビンラディンやザワヒリを狙ったものではないという。
●(中略)パキスタンの関係者によると、ミランシャーから12キロ離れたアスパルガ村の車が攻撃された。
●(中略)イスラーム過激主義のオンライン・フォーラム『アンサール・アル・ムジャヒディン」が、アルカイダのナンバー3のリビが殺害されたことに言及する報告を削除したと、アメリカを拠点とするSITE監視サービスが述べた。
●リビはアルカイダのシャリーア法委員会関係者で、これまでも「激しいジハード「を呼びかける文章やビデオを発表していた(後略)。
US says senior Al-Qaeda figure killed in drone strike●パキスタンで逮捕された米国人の若者5人が、部族地帯のタリバンと合流してアフガニスタンで戦い、殉教することを希望していたと、木曜日に警察関係者が述べた。
●男たちはYouTubeやウェブサイトを通じてパキスタンのジハード組織と接触をはかり、その後個人的に彼らと会うために、パキスタンに来た。
●今週サラゴーダの町2ヵ所が捜索された際、男たちの1人の父親も逮捕された。サラゴーダはアフガン国境に近くにある抵抗勢力の拠点とされ、空軍基地がある。
●若者たちは19歳から25歳で、1週間以上前からワシントンで行方不明になっていた。家族が、戦闘場面や犠牲者が映ったビデオの中で家族に別れを告げ、ムスリムを守らなければならないと語るビデオを発見している。
●つい最近も、2008年のムンバイテロの首謀者の1人として、シカゴでパキスタン系の男が告訴されたばかりである。ただしシカゴの件と異なり、パキスタンで逮捕された5人はテロ組織との関連が見いだせず、不審に思った地元民がパキスタンの警察に報告したために、逮捕された。FBI工作員や米大使関係者が、すでに男たちと会ったという。
●カラチの警察署長ウスマン・アンワルによると、男たちは今月カラチに入った。
●逮捕されたのは、パキスタン系米国人のウマル・ファルークとワカール・フセイン、エチオピア系米国人のアマン・ヤマールとアフマッド・アブドゥラー・ミミ、そしてエジプト系米国人でハワード大学歯学部の学生のレミー・ザムザムだという。
●地域警察のジャヴィッド・イスラームによると、5人はパキスタンの部族地帯の過激派と一緒に、アフガニスタンでジハードを行なうことを望んでいた。ハイデラバードでアルカイダ系の過激派組織ジェイシャ・ムハンマドの代表と会い、ラホールではジャマット・ウッダーワの関係者とも会ったという。
●彼によると、男たちは信頼できる「書類」を持っていなかったために、これらの組織に受け入れられなかったという。パキスタン系の男を含め、ウルドゥー語に堪能ではなかった。
●男たちの最終目的地はミランシャーだった。「取り調べから、男たち、とくにエジプト人は、殉教者になるためにやってきたと繰り返した」。「アメリカ人異教徒とその仲間と戦い、イスラームの名のもとで命を捧げるのだという」。
●ファルークの父親のハリッド・ファルークも逮捕された。アンワルによると、父親のファルークはヴァージニアでコンピュータビジネスを運営し、アメリカとパキスタンの間を往復していた。警察が捜索した家の1つを所有し、捜査官たちは彼が果たしている役目を取調中だという。捜索を受けたもうひとつの家は、過激派組織と関係があるある容疑者の叔父が所有している。
Pakistani police: 5 detained US men sought jihad●火曜の朝、北ワジリスタンのスパルガ村を走行していた車が、CIAが操作する無人偵察機で攻撃され、アラブ国籍の男2人が殺害された。
●ミランシャーの政府関係者によると、無人偵察機がミサイル2発を車に撃ち込んだ。アラブ国籍2人が車で移動している最中だった。当時現場上には、偵察機4機が飛行していた。
●タリバンの情報源も、殺害された男2人が外国人で、サウジアラビア出身だったことを認めた。2人とも家を出たところで、仲間に会うためにアフガン国境に向かっていたという。
●遺体の損傷が激しく、2人の客人戦闘員の身元を確認することができないという。車も粉々になった(中略)。
●攻撃の1時間後に、無人偵察機がまだ上空を旋回していたにもかかわらず、タリバン戦闘員たちが遺体の回収を行なった。偵察機4〜7機が、ミランシャーから8キロ離れたスパルガ村上空を飛んでいた(後略)。
Two Arabs killed in NWA drone attack●(前略)南ワジリスタンのTTPに対する軍事作戦は、抵抗勢力の拠点を一掃することで成功しが、政策の欠如のために彼らを孤立させることができなかった。抵抗勢力は多数の孤立地帯で再結成し、国内各地で戦う準備をしている。
●12月4日には、ラワルピンディで軍関係者が利用するモスクを攻撃し、関係者幹部数人が殺害された。月曜日の夜にはラホールで、二重爆弾攻撃を実施した(中略)。さらに火曜日、兵士を含む12人がムルターンの爆弾攻撃で死亡した。ムルターンは、陸軍Second Corpsの本部がある(中略)。
●ラワルピンディの犠牲者の中には、武装警察長官のビラヒル・オマル少佐と准将や大佐、少佐がいた。殺害された17人の若い関係者の中には、南ワジリスタンの作戦を指揮しているマスード・アスラーム中将の一人息子もいた(中略)。
●多数の抵抗勢力が、北ワジリスタンのシャーワル、ミールアリ、あるいはバローチスタンで再結成をはかり、治安部隊や一般市民を攻撃している。
●このような状況のために、パキスタンは軍事作戦と主導力のある政治を共に用いることしか、選択肢がなくなってしまった。
●(中略)パキスタンは対テロ政策を再考しなければならなくなった。これまでは抵抗勢力を排除することだけを考えていたが、今後はムスリム宗教学者の知恵や、国政の変更を余儀なくさせられる(中略)。
●日曜日にレーマン・マリーク内相がパキスタン国内の最も影響力のある宗教指導者、大ムフティのムフティ・ラフィ・ウスマーニとカラチで会見した。ウスマーニは、タリバンと同じ、デオバンド派最大の宗教学校の出身である。さらに国際イスラーム運動の重鎮である、カジ・フセイン・アフマッドも会見に参加した。アフマッドは1980年代のアフガンジハードの時代の中心人物と関係が深い。現在はアルカイダ指導者となっている人間たちだ。
●イスラーム神学者協会のモーラナ・ファズール・レーマンも招かれた。この政党は1990年代後半、アフガニスタンのタリバン政権と深い関係にある。
●対テロ政策として挙げられているのが、2003年に採用されたサウジアラビアのものだ。この時サウジでは、アメリカがイラクに侵攻したために、アルカイダの活動が最も盛んだった。
●サウジの学者たちは、イラクのムスリムが国内で抵抗運動を実施したとしても、それは彼らの権利である。しかしサウジを不安定にしようとするものがあれば、それは謀反で鉄のこぶしを用いて対処されると主張した。軍事的・法的にサウジは「対過激主義」政策を展開し、宗教指導者たちの協力のもとに、アルカイダは背教者の組織であることを国民に広めた。
●キアニ陸軍長官が、ラワルピンディのモスク攻撃のあと、次のように語った。「パキスタンは我々の母国だ。イスラームとパキスタンの繁栄のために、我々は生きて死ぬ。宗教と国家に対する我々の信頼、決意、誇りは我々の財産であり、テロ攻撃があるたびに、その思いはさらに強まっていく」。キアニは数日前も、パキスタンのアイデンティティとしてのイスラームを強調している。これはムシャラフが国家と宗教を分けようとして語った、「啓蒙的・穏健」なイスラームと異なるものである。ムシャラフの対テロ政策も、この主義を反映していた。
●TTPは、ラワルピンディのモスク攻撃に対して、すぐに犯行声明を出した。南ワジリスタンのパキスタン人タリバン責任者であるムフティ・ワリウル・レーマン・マフスードが『BBC』に、モスクで祈る軍関係者たちが「第一の標的」だったと述べた。犠牲となった一般民は軍関係者の親戚で、彼らの死は「どうでも良い事柄」だったという。タリバンは今後も軍を標的にすると付け加えた。彼はモスクを「マスジッデ・ザラール」という言葉で形容し、攻撃を正当化した。このモスクは、預言者ムハンマドが排除するように命じた、メディナのモスクである。うわべだけのイスラームを信仰し、異教徒と結託していたムスリム、ムナフェキーンの拠点になっていたといわれる(後略)。
Battered Pakistan turns to clerics●火曜日にムルタンーンで軍関係の建物が車爆弾で攻撃され、少なくとも12人が死亡した。前日にも、パンジャーブ州で攻撃があった。
●この爆発で18人が負傷した(中略)。「12人の遺体を回収し、18人が負傷した。犠牲者の多数が一般市民だった」と、救急隊関係者のカリーム・ウラーが語った。「犠牲者の中には治安関係者もいる。建物は陸軍のものだ。大破した」。
●ムルタン警察責任者のサウード・アジーズによると、爆発物は小さなピックアップ・トラックに隠されていたという。しかし、爆弾が仕掛けられたのか自爆だったかは、現在捜査中だという。
●爆発は、陸軍や治安関係、諜報組織の事務所が集まっている場所で起きた。車爆弾の標的が何だったかは、明らかではない。
●目撃者と警察によると、「巨大」な爆発が生じ、爆発の前に銃撃戦があったとも報告する者もいる。「犯人6人が爆発の前に発砲した。外に出てくると手榴弾を投げつけてきて、その後巨大な爆発があった」と、負傷した警備官が述べた(後略)。
12 killed as car bomb hits Pakistan: officials●ムルタンの諜報組織事務所のそばで爆発があり、少なくとも9人が死亡した。パンジャーブ州カシーム・ベーラ地域で起きたこの爆発で、この他に25人が負傷したと思われる(中略)。
●爆発は、検問所のそばで発生したようだ。ムルタンの警察官幹部のアガ・モヒード・ユースフによると、犯人たちは陸軍関係の施設にある検問所の外からやってきたという。「肩にロケット発射砲を載せて、事務所の方角に発射した。混乱の中、逃走した」という(後略)。
Pakistan 'bomb' near intelligence office●パキスタンの諜報関係者によると、アフガン国境近くのパキスタン北西部でアメリカのミサイル攻撃があり、少なくとも3人が死亡した。
●2人の関係者によると、火曜日早朝にミールアリの近くにある村で2発のミイサルが発射され、3人の男が乗っていた車が破壊された(後略)。
US missile kills 3 people in northwest Pakistan●オバマ政権はパキスタンに、国境沿いにいるタリバンともっとも戦うように圧力をかけ、さらに取り締まりを強化しなければ、パキスタン側の国境でこれまで以上に武力を用いてアフガニスタンにいる米軍と戦うタリバンに対処すると警告したと、アメリカとパキスタンの関係者が述べた。
●この率直なメッセージは、オバマ大統領が新たな戦略を発表する前の先月、オバマの治安アドバイザーのジェームズ・ジョーンズ将軍とジョン・ブレナンホワイトハウス対テロ責任者がパキスタンを訪問して、パキスタン陸軍関係者や諜報組織関係者と会った際に伝えられた。
●米関係者によると、このメッセージは最終警告というわけではないが、あまり乗り気でないパキスタン軍に、パキスタン国内からアフガニスタンの攻撃を指揮しているタリバンを取り締まらせるためのものだという。
●パキスタン側は、パキスタンがこれまで取り締まりをしないできた2つのタリバングループに対して活動しなければ、アメリカは無人偵察機による攻撃を部族地帯以外でも開始し、必要であればパキスタン国内に特殊部隊が侵入する準備ができていることを告げられたと解釈した。
●この件に関してオバマ政権内の関係者に尋ねたところ、詳しく話すことを拒否したが、「我々の意図を正確に読み取ったと思う」と述べた。
●会談に参加したパキスタン人関係者は、「ジョーンズのメッセージは、パキスタンの協力が得られなければ、アメリカは自分たちで行動しなければならない」というものだったという。
●これらの治安に関する要求は、経済援助とともにアメリカから提供された。政治権力が失墜しているザルダリ大統領は、ジョーンズから手渡されたオバマの手紙に、2ページからなる返事を書いた。しかしザルダリは、パキスタンが対テロ活動をこれまで以上に取り締まることに関しては、何も触れなかった。「我々は戦略的な選択肢を提供した」と、あるオバマ政権内の人間が述べた。「しかし、なしのつぶてだ」。
●パキスタン政府関係者も、アメリカの主張を認めた。「我々は岐路に立っている」(中略)。
●無人偵察機の攻撃を頻繁に行なうだけでなく、アメリカの地上作戦を行なうことは、オバマ政権の対テロキャンペーンがこれまで以上に激しくなることを意味する。
●米特殊部隊は2008年9月に、アフガニスタンと接するパキスタンの村で、アルカイダ掃討作戦を実施した。これがアメリカがパキスタン国内で活動したことを認めた、初めての例である。
●その結果、パキスタン国内の怒りが爆発し、パキスタンの幹部将軍たちがこの攻撃を非難。アメリカは一連の攻撃を計画していたが、これを中止した。
●オバマ政権は、タリバンがパキスタン国内に戻って行く限り、アフガニスタンに増兵しても意味がないと述べている。しかしパキスタンの主権に関しては、ほとんど触れていない。「我々は、パキスタンで行なうことに関しては、口外しないことにしている」と、大統領の側近たちが先週語った。「イスラマバードの承認で十分だ」。
●オバマ大統領は先週の演説で、「アフガニスタンでの成功はパキスタンの協力と深く関係している」と述べた。しかしその後パキスタンに関しては過去形で述べ、「パキスタン国内には過激派と戦うことは自分たちの戦いではないと考えていた人間がいて、武力を用いる人々を取り締まらない、または保護することのほうを好む人々がいた」と述べている。
●今日、政権がパキスタンをどのように見ているかには触れず、2人の関係者によると、現政府やキアニ長官が率いる陸軍からの反発を防ごうとしているという。
●先週のオバマの発言に先立ち、ホワイトハウスは部族地帯で無人偵察機の使用を拡大していくことを認めた。しかしパキスタン人関係者たちは、一般市民の犠牲者数や国家の主権を心配し、バローチスタンでも偵察機の攻撃を許可するかを、アメリカの関係者と話し合っている最中だという(中略)。
●またパキスタン陸軍は、アメリカが警戒する2つの組織−−アフガンタリバン指導者と北ワジリスタンのハッカーニの組織を攻撃すれば、抵抗勢力は激しく報復し、弱体化した文民政府にとって大きな打撃となることを恐れる。
●米関係者や司令官たちは、一応このことを憂慮している姿勢を示す(中略)。しかし最近ではもっと厳しいメッセージを送っている。ヒラリー・クリントン国務省長官は、戦略的パートナーシップの申し出を用意して、10月にパキスタンを訪問した。ジョーンズ将軍はその2週間後、鞭と飴を持ってやってきたと、アメリカとパキスタンの関係者が述べた。
Administration Presses Pakistan to Fight Taliban●ラホールの混雑したマーケットで2つの爆弾攻撃があり、少なくとも36人が死亡した。午後8時45分にムーン・マーケットで発生したこの爆発で、100人以上が負傷した。
●数時間前にペシャワルでは、裁判所の近くでリキシャに乗った男が自爆し、少なくとも10人が死亡した。
●(中略)ある関係者によると、相次いで2つの爆発が発生し、買い物客や商人で賑わったラホールのマーケットで多数の犠牲者が出た。「建物や店舗が、火に飲み込まれた。約30秒間隔で、2回の爆発が起きた」と、警察幹部のシャフィーク・アマフッドが『AFP』に語った。「1つが銀行の前で、もうひとつが警察署の前で起きた」という。2つの建物は、30メートル離れている(後略)。
Market bombs 'kill dozens' in Pakistan's Lahore●パキスタンのペシャワルの裁判所の外で自爆攻撃があり、少なくとも5人が死亡した。
●警察官が裁判所のゲートで男を制止したことろ、自爆したという。犠牲者のうち3人が警察官で、数十人が負傷した(中略)。
●月曜日の爆発は、ペシャワルの裁判所であるサヒブザーダ・アニースの前で起きた。男がリキシャから出て来て、裁判所の敷地に入ろうとしたところ、ゲートの前で警察官に制止されたために自爆した。
●警察官によると、5人が死亡した。「建物内に入ろうとしたが、警備上入れなかった」という。裁判所は旧市街と新市街を結ぶ混雑した道路に面している。
●爆弾処理班がメディアに語ったところによると、自爆攻撃だったという。犯人は7キロの爆発物と、2キロのボール・ベアリングを使用した。
Bomber attacks court in Pakistani city of Peshawar