わが密偵犬は、“怪しい”ところをくんくん嗅ぎ回るのが好きだ。おかげで、ここに集まった情報も、心温まる話題なんて、ひとつもない。まあ、もともとどのメディアを見ても、パキスタンについて好意的な記事など、ほとんどないのだが。おまけに、密偵犬が見ているサイトのなかには、インドの元情報局の人間が書いている記事なんかもあって、パキスタンに対して辛辣な見方と表現をしている。パキスタンを知らない人がこれを初めて見たら、きっと、なんてひどい国だと思うに違いない。なんだかパキスタンのためにならないことをしているような、後ろめたさがある。しかしまあ、ここを覗く物好きは、きっとパキスタン大好き人間ばかりだよね。いまのところ、あえて弁解・説明したりしないでおきます。(03.04.26) |
2001年の9.11を、パキスタンのチトラルで迎えました。このとき痛感させられたのは、現地にいると、世界情勢についての情報がなかなか入ってこないということ。もう少し粘れなくもなかったのに途中で予定を切り上げて早々に帰国してしまった背景には、いよいよ民間機で脱出できなくなって自衛隊機で帰国させられるのはまっぴらだという気持ちと、これは単なる“事件”ではなく、もっと深いところからじっくりと事態の推移を見ておかねばだめだという思いがあったからです。イスラーム原理主義に対する自分の知識・認識不足も、もどかしくてなりませんでした。 |